JPS5931961B2 - 強磁性粉末の製造方法 - Google Patents
強磁性粉末の製造方法Info
- Publication number
- JPS5931961B2 JPS5931961B2 JP52046019A JP4601977A JPS5931961B2 JP S5931961 B2 JPS5931961 B2 JP S5931961B2 JP 52046019 A JP52046019 A JP 52046019A JP 4601977 A JP4601977 A JP 4601977A JP S5931961 B2 JPS5931961 B2 JP S5931961B2
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- JP
- Japan
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- iron oxide
- cobalt
- magnetic powder
- powder
- coercive force
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、磁気記録媒体の記録素子として有用な強磁性
粉末の製造法に関し、その目的とするところは、高保磁
力を有するとともに経時的に安定なコバルト含有酸化鉄
磁性粉末を提供することにある。
粉末の製造法に関し、その目的とするところは、高保磁
力を有するとともに経時的に安定なコバルト含有酸化鉄
磁性粉末を提供することにある。
磁気記録媒体の高性能化に伴なつて記録素子としてコバ
ルトを含む酸化鉄磁性粉末を使用したものが開発されて
いる。
ルトを含む酸化鉄磁性粉末を使用したものが開発されて
いる。
コバルトを含有する酸化鉄磁性粉末は従来汎用されてい
るコバルトを含まない酸化鉄磁性粉末に比べて高保磁力
を有し、高密度記録ができる、高周波領域における感度
が高いなどの種々の利点を有している。このようなコバ
ルト含有酸化鉄磁性粉末の製造法は、これまで種々提案
されている。
るコバルトを含まない酸化鉄磁性粉末に比べて高保磁力
を有し、高密度記録ができる、高周波領域における感度
が高いなどの種々の利点を有している。このようなコバ
ルト含有酸化鉄磁性粉末の製造法は、これまで種々提案
されている。
そのなかでも有用な方法の一つとして、本発明者らは、
γFe2O3及びこれを部分還元した酸化鉄磁性粉末を
核晶とし、これをコバルト塩又はコバルト塩と鉄塩とを
含有する溶液に分散させた後、これにアルカリ溶液を加
え、核晶上にコバルト含有酸化鉄層を形成させてコバル
ト含有酸化鉄磁性粉末を製造する方法を見いだした。コ
バルト含有酸化鉄磁性粉末は、各種の磁気特性に優れ、
磁気記録媒体の記録素子として極めて有用であるが、こ
のコバルト含有酸化鉄磁性粉末を不活性雰囲気中におい
て60℃〜300℃の温度で熱処理すると、その保磁力
が更に高められるとともに保磁力が経時的に変化するこ
とのない強磁性粉末が得られることが判つた。
γFe2O3及びこれを部分還元した酸化鉄磁性粉末を
核晶とし、これをコバルト塩又はコバルト塩と鉄塩とを
含有する溶液に分散させた後、これにアルカリ溶液を加
え、核晶上にコバルト含有酸化鉄層を形成させてコバル
ト含有酸化鉄磁性粉末を製造する方法を見いだした。コ
バルト含有酸化鉄磁性粉末は、各種の磁気特性に優れ、
磁気記録媒体の記録素子として極めて有用であるが、こ
のコバルト含有酸化鉄磁性粉末を不活性雰囲気中におい
て60℃〜300℃の温度で熱処理すると、その保磁力
が更に高められるとともに保磁力が経時的に変化するこ
とのない強磁性粉末が得られることが判つた。
この原因について検討の結果図面の曲線1で示されるよ
うに、第一鉄と第二鉄の比、Fe2゛/Fe3fによつ
て保磁力が変化し、Fe2゛/Fe3゛が約0.05以
上のとき、保磁力が増加し、ほぼ0.12のとき最大の
保磁力を示し、それ以後漸減し、ほぼ0.25以上では
平坦化してしまう現象があり、Fe2+/Te3+の値
で約0.05から約0.25の第一鉄を含有するものを
不活性雰囲気中で加熱すると図面の曲線2に示すように
、前記曲線1に相似して一段と保磁力が増加することを
究明した。この図から明らかなように、特にFe2゛/
Fe3+がほぼ0.12の近傍の第一鉄を含有するもの
について顕著な増加が認められ、この増加は、加熱温度
、加熱時間によつても変化し、一般に加熱温度が高い程
大きな保磁力の増加が認められるが、加熱温度を300
℃以上にするとコバルトイオンが酸化鉄結晶格子中に固
溶して転写が悪くなるので好ましくない。
うに、第一鉄と第二鉄の比、Fe2゛/Fe3fによつ
て保磁力が変化し、Fe2゛/Fe3゛が約0.05以
上のとき、保磁力が増加し、ほぼ0.12のとき最大の
保磁力を示し、それ以後漸減し、ほぼ0.25以上では
平坦化してしまう現象があり、Fe2+/Te3+の値
で約0.05から約0.25の第一鉄を含有するものを
不活性雰囲気中で加熱すると図面の曲線2に示すように
、前記曲線1に相似して一段と保磁力が増加することを
究明した。この図から明らかなように、特にFe2゛/
Fe3+がほぼ0.12の近傍の第一鉄を含有するもの
について顕著な増加が認められ、この増加は、加熱温度
、加熱時間によつても変化し、一般に加熱温度が高い程
大きな保磁力の増加が認められるが、加熱温度を300
℃以上にするとコバルトイオンが酸化鉄結晶格子中に固
溶して転写が悪くなるので好ましくない。
特に200℃以下の処理温度とするときは、転写特性が
良好となるので好適であり、その効果は低温で処理する
程、良好に発揮される。しかし80℃以下とすると処理
に長時間を要するので80℃以上での処理が推奨される
。従つて、本発明方法を実施する際には、処理すべき磁
性粉末中のFe2+/Fe3+の値に応じて、その加熱
温度時間などを適宜選定すればより保磁力の高い磁性粉
末が容易に得られる。
良好となるので好適であり、その効果は低温で処理する
程、良好に発揮される。しかし80℃以下とすると処理
に長時間を要するので80℃以上での処理が推奨される
。従つて、本発明方法を実施する際には、処理すべき磁
性粉末中のFe2+/Fe3+の値に応じて、その加熱
温度時間などを適宜選定すればより保磁力の高い磁性粉
末が容易に得られる。
不活性雰囲気としては、例えば、窒素ガス、アルゴンガ
スなどの不活性ガス中の使用の他、真空中での処理も有
効である。
スなどの不活性ガス中の使用の他、真空中での処理も有
効である。
このようにして処理された磁性粉末は、経時変 1化の
少ない安定した磁気特性を示す。
少ない安定した磁気特性を示す。
次に実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 1針状γFe2O,粉末(保磁力Ec:330
エルステツド、飽和磁化σs:74emu/9粒径約0
.3μ、軸比約8)を水素気流中、240℃で3時間加
熱還元することにより、He:370エルステネ試料番
号1加熱温度1加熱時間1HC(エルツド、σs:80
emu/G2価の鉄と3価の鉄の比Fe2+/Fe3+
が0.15の磁性酸化鉄粉末を得た。
エルステツド、飽和磁化σs:74emu/9粒径約0
.3μ、軸比約8)を水素気流中、240℃で3時間加
熱還元することにより、He:370エルステネ試料番
号1加熱温度1加熱時間1HC(エルツド、σs:80
emu/G2価の鉄と3価の鉄の比Fe2+/Fe3+
が0.15の磁性酸化鉄粉末を得た。
この磁性粉末3kgを硫酸コバルト1モルが溶存してい
る10!の水溶液中に分散させ、これに6モルのNaO
Hを溶解させた101の水溶液を加え?。この分散液の
温度を100℃まで昇温し、この温度を保持したままで
3時間攪拌を続けた。次いで、磁性粉末を取り出し、充
分に水洗して反応溶液を除去した後、乾燥した。このよ
うにして得られたコバルト含有酸化鉄粉末はHc:58
0エルステツド、σs:79.5emu/9,Fe2+
/Fe8+が0.14であつた。このコバルト含有酸化
鉄粉末を窒素雰囲気中下表の加熱温度、時間で加熱処理
したところ、下表で示す保持力(Hc)、飽和磁化σS
,Fe2+/Fe3+を有する磁性粉末が得られた。
る10!の水溶液中に分散させ、これに6モルのNaO
Hを溶解させた101の水溶液を加え?。この分散液の
温度を100℃まで昇温し、この温度を保持したままで
3時間攪拌を続けた。次いで、磁性粉末を取り出し、充
分に水洗して反応溶液を除去した後、乾燥した。このよ
うにして得られたコバルト含有酸化鉄粉末はHc:58
0エルステツド、σs:79.5emu/9,Fe2+
/Fe8+が0.14であつた。このコバルト含有酸化
鉄粉末を窒素雰囲気中下表の加熱温度、時間で加熱処理
したところ、下表で示す保持力(Hc)、飽和磁化σS
,Fe2+/Fe3+を有する磁性粉末が得られた。
これらの磁性粉を60℃、相対湿度80%で2週間放置
後、磁気特性を測定したが、ほとんど変化は認められな
い。
後、磁気特性を測定したが、ほとんど変化は認められな
い。
これに対し加熱処理を施さなかつたものはその保磁力が
5800eから6200eへと変化した。
5800eから6200eへと変化した。
図面は、コバルト含有酸化鉄磁性粉末中の2価の鉄と3
価の鉄の比Fe2+/Fe3+と該磁性粉末の保磁力と
の関係を示す特性図である。 曲線1・・・・・・未処理磁性粉末、曲線2・・・・・
・本発明の加熱処理粉末。
価の鉄の比Fe2+/Fe3+と該磁性粉末の保磁力と
の関係を示す特性図である。 曲線1・・・・・・未処理磁性粉末、曲線2・・・・・
・本発明の加熱処理粉末。
Claims (1)
- 1 酸化鉄磁性粉末を核晶とし、この核晶上にコバルト
を含有する磁性酸化鉄層を有し、第一鉄をFe^2^+
/Fe^3^+で0.05〜0.25含むコバルト含有
酸化鉄磁性粉末を不活性雰囲気中において300℃以下
の温度範囲で熱処理して保磁力を向上させることを特徴
とする強磁性粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52046019A JPS5931961B2 (ja) | 1977-04-20 | 1977-04-20 | 強磁性粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52046019A JPS5931961B2 (ja) | 1977-04-20 | 1977-04-20 | 強磁性粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53129894A JPS53129894A (en) | 1978-11-13 |
JPS5931961B2 true JPS5931961B2 (ja) | 1984-08-06 |
Family
ID=12735328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52046019A Expired JPS5931961B2 (ja) | 1977-04-20 | 1977-04-20 | 強磁性粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5931961B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0575404B2 (ja) * | 1984-10-23 | 1993-10-20 | Tokyo Sheet Kk |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5914608A (ja) * | 1982-07-16 | 1984-01-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS6117426A (ja) * | 1984-07-04 | 1986-01-25 | Sony Corp | コバルト含有酸化鉄磁性粉の製造方法 |
-
1977
- 1977-04-20 JP JP52046019A patent/JPS5931961B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0575404B2 (ja) * | 1984-10-23 | 1993-10-20 | Tokyo Sheet Kk |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53129894A (en) | 1978-11-13 |
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