JPS62197324A - 強磁性酸化鉄粉末の製造方法 - Google Patents
強磁性酸化鉄粉末の製造方法Info
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- JPS62197324A JPS62197324A JP61038071A JP3807186A JPS62197324A JP S62197324 A JPS62197324 A JP S62197324A JP 61038071 A JP61038071 A JP 61038071A JP 3807186 A JP3807186 A JP 3807186A JP S62197324 A JPS62197324 A JP S62197324A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、塗布型磁気媒体用の磁性粉として磁気特性が
優れ、塗料分散性も優れた針状磁性酸化鉄粉末の製造方
法に関するものである。 (従来の技術) 従来、磁気記録材料として使用されている針状磁性酸化
鉄粉末の代表的な製造方法は、針状含水酸化鉄を空気中
200〜300℃で脱水してαヘマタイト(α−Fe,
O,)とし、必要に応じて更に400〜500℃で加熱
してαヘマタイトとし、次いで水素ガス気流中300〜
400℃で還元して針状マグネタイト粉末とした後,該
マグネタイト粉末を200〜300℃で酸化してγーF
e,O,粉末を得ている。 然し乍ら、上述の水素ガスで還元する方法により得られ
る針状マグネタイト粉末は、この還元過程において粒子
成長が著しく、粒子間焼結を起こしやすい。このことは
、還元工程前後の粉末の比表面積(SSA値)を測定す
ることによっても容易に判定できる。 一方、水素ガスを使用しない方法としては、例えば、特
開昭49−8496号公報に示されているように、αヘ
マタイトに高級脂肪酸或いは高級アルコールを混錬吸着
させた後、不活性ガス中で熱処理する方法が提案されて
いる。 (発明が解決しようとする問題点) 磁気記録はますます高密度化、低ノイズ化へと向ってお
り、高密度化のために磁性粉には高保磁力化、高飽和磁
化、高分散性化、微粒子化が要求されている。また、低
ノイズ化のためには微粒子化、粒子サイズの均一化と高
分散性化が要求されている。 然し乍ら、上述のいずれの方法も、かシる要求に十分に
応え得るとは云えない。 本発明は、上記要請に応えるべくなされたものであって
、粒子間焼結を防止でき、塗布型磁気媒体用の磁性粉と
しての磁気特性が優れ、塗料分散性も優れた針状磁性酸
化鉄粉末の製造方法を提供することを目的とするもので
ある。 (問題点を解決するための手段) 本発明者は永年にわたって高沸点1石油系炭化水素の分
解生成物でαヘマタイトを還元する方法について研究を
重ねてきた。その結果、有機化合物によりαヘマタイト
が還元される過程は次のように考えられる。 すなわち、有機化合物を不活性雰囲気中で加熱していく
と沸点近くに達するに従い蒸発し、一部がαヘマタイト
粒子表面に被着し始める。更に加温し300℃以上に達
すると熱分解し、熱分解生成物によりαヘマタイト粒子
は還元されると共に粒子表面に被着した有機化合物は炭
化物となり、その一部は残留炭化物として粒子表面に被
着する。 表面に被着した炭化物は、粒子間焼結を防止すると共に
、γへマタイト粒子に親油性を与え塗料分散性を向上さ
せる効果がある。しかし、残留炭化物が1.5%を超え
るとγへマタイト粒子の保磁力が低下すると共に塗料分
散性が悪くなる。 以上の研究結果に基づき、更に特に有機化合物の添加条
件について研究を重ねた結果、残留炭化物が1.5%以
下で、かつ粒子間焼結を防止でき、磁気特性が優れ、し
かも塗料分散性も優れた磁性酸化鉄粉末の製造方法を見
出すに至り、本発明をなしたものである。 すなわち、本発明は、針状含水酸化鉄を脱水、焼成して
得られたαヘマタイトに、有機化合物を150〜350
℃の温度範囲で添加し、不活性ガス気流中で還元を行い
、しかる後、酸化して特に高保磁力を有し、かつ微細粉
で塗料分散性の優れた針状磁性酸化鉄粉末を得んとする
ことを特徴とするものである。 以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。 本発明で最も重要なところは有機化合物の添加を150
℃〜350’Cの温度範囲で行うことである。 150℃未満の添加温度では、酸化後に得られるγヘマ
タイトの保磁力が低く、残留炭化物量が多くなり、磁気
記録媒体製造時の塗料分散性に問題を生じる。一方、酸
化工程の処理温度を上げると残留炭化物量を少なくする
ことは可能ではあるが1粒子間焼結が増大するという欠
点が生ずる。 350℃を超える添加温度では、添加した有機化合物が
揮散するために、残留炭化物は少なくなるが、還元が十
分に進まなくなり、そのために飽和磁化の低下を招く。 有機化合物の添加量を増加させると、ある程度還元を進
行させることはできるが、多量の有機化合物を必要とす
るため、コスト上昇となり、好ましくない。 有機化合物としては、引火点が200℃以上で、還元開
始温度(350〜450℃)に近い高沸点の石油系炭化
水素、植物油等が好ましいが、特に限定されない。 また、有機化合物を添加する量としては、酸化鉄をFe
、03換算でFe、0,100重量部に対して0.5〜
10重量部程度、好ましくは1〜5重量部である。 なお、有機化合物の添加時期として、上記温度に加熱す
る前に添加することも考えられるが、好結果は期待でき
ない。 次に本発明の効果を実施例に基づいて説明する。 (実施例1) 針状含水酸化鉄粒子粉末250gを内容積5Qのレトル
ト容器中に充填し、 3rpmで回転駆動させながら、
空気中300℃で脱水後、430℃で30分間加熱処理
を行い、αヘマタイト粒子を得た。このα−Fe、○、
を150’Cまで冷却し、この温度で雰囲気をN2に切
り換えて流量をIQ/winに調整し、高沸点石油系炭
化水素(出光9MCオイルP 800)を9g添加した
後、加温し、420℃×30分加熱処理を行った。次い
で室温まで冷却し、マグネタイトを得た。得られたマグ
ネタイトを流量IQ/n+inの空気中で320℃X2
hr酸化してγヘマタイト粒子粉末を得た。 得られたγヘマタイト粒子粉末の保磁力、飽和磁化、角
型比((残留磁化)/(飽和磁化))、比表面積及び残
留炭素量を調べた。その結果を第1表に示す。 (実施例2) 上記有機化合物の添加温度を250℃とした以外は全〈
実施例1と同様の条件、方法でγヘマタイトを得た。得
られたγヘマタイトの保磁力、飽和磁化、角型比((残
留磁化)/(飽和磁化))、比表面積及び残留炭素量は
第1表に示すとうりであった。 (実施例3) 上記有機化合物の添加温度を350℃とした以外は全〈
実施例1と同様の条件、方法でγヘマタイトを得た。得
られたγヘマタイトの磁気特性は第1表に示すとうりで
あった。 (比較例1及び2) 実施例1と同様にして室温(比較例1)及び400℃(
比較例2)で上記高沸点石油系炭化水素を添加した後、
還元酸化を行ってγヘマタイトを得た。 得られたγヘマタイト粒子粉末の保磁力、飽和磁化、角
型比(残留磁化)/(飽和磁化)、比表面積及び残留炭
素量は第1表に示すとうりであった。
優れ、塗料分散性も優れた針状磁性酸化鉄粉末の製造方
法に関するものである。 (従来の技術) 従来、磁気記録材料として使用されている針状磁性酸化
鉄粉末の代表的な製造方法は、針状含水酸化鉄を空気中
200〜300℃で脱水してαヘマタイト(α−Fe,
O,)とし、必要に応じて更に400〜500℃で加熱
してαヘマタイトとし、次いで水素ガス気流中300〜
400℃で還元して針状マグネタイト粉末とした後,該
マグネタイト粉末を200〜300℃で酸化してγーF
e,O,粉末を得ている。 然し乍ら、上述の水素ガスで還元する方法により得られ
る針状マグネタイト粉末は、この還元過程において粒子
成長が著しく、粒子間焼結を起こしやすい。このことは
、還元工程前後の粉末の比表面積(SSA値)を測定す
ることによっても容易に判定できる。 一方、水素ガスを使用しない方法としては、例えば、特
開昭49−8496号公報に示されているように、αヘ
マタイトに高級脂肪酸或いは高級アルコールを混錬吸着
させた後、不活性ガス中で熱処理する方法が提案されて
いる。 (発明が解決しようとする問題点) 磁気記録はますます高密度化、低ノイズ化へと向ってお
り、高密度化のために磁性粉には高保磁力化、高飽和磁
化、高分散性化、微粒子化が要求されている。また、低
ノイズ化のためには微粒子化、粒子サイズの均一化と高
分散性化が要求されている。 然し乍ら、上述のいずれの方法も、かシる要求に十分に
応え得るとは云えない。 本発明は、上記要請に応えるべくなされたものであって
、粒子間焼結を防止でき、塗布型磁気媒体用の磁性粉と
しての磁気特性が優れ、塗料分散性も優れた針状磁性酸
化鉄粉末の製造方法を提供することを目的とするもので
ある。 (問題点を解決するための手段) 本発明者は永年にわたって高沸点1石油系炭化水素の分
解生成物でαヘマタイトを還元する方法について研究を
重ねてきた。その結果、有機化合物によりαヘマタイト
が還元される過程は次のように考えられる。 すなわち、有機化合物を不活性雰囲気中で加熱していく
と沸点近くに達するに従い蒸発し、一部がαヘマタイト
粒子表面に被着し始める。更に加温し300℃以上に達
すると熱分解し、熱分解生成物によりαヘマタイト粒子
は還元されると共に粒子表面に被着した有機化合物は炭
化物となり、その一部は残留炭化物として粒子表面に被
着する。 表面に被着した炭化物は、粒子間焼結を防止すると共に
、γへマタイト粒子に親油性を与え塗料分散性を向上さ
せる効果がある。しかし、残留炭化物が1.5%を超え
るとγへマタイト粒子の保磁力が低下すると共に塗料分
散性が悪くなる。 以上の研究結果に基づき、更に特に有機化合物の添加条
件について研究を重ねた結果、残留炭化物が1.5%以
下で、かつ粒子間焼結を防止でき、磁気特性が優れ、し
かも塗料分散性も優れた磁性酸化鉄粉末の製造方法を見
出すに至り、本発明をなしたものである。 すなわち、本発明は、針状含水酸化鉄を脱水、焼成して
得られたαヘマタイトに、有機化合物を150〜350
℃の温度範囲で添加し、不活性ガス気流中で還元を行い
、しかる後、酸化して特に高保磁力を有し、かつ微細粉
で塗料分散性の優れた針状磁性酸化鉄粉末を得んとする
ことを特徴とするものである。 以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。 本発明で最も重要なところは有機化合物の添加を150
℃〜350’Cの温度範囲で行うことである。 150℃未満の添加温度では、酸化後に得られるγヘマ
タイトの保磁力が低く、残留炭化物量が多くなり、磁気
記録媒体製造時の塗料分散性に問題を生じる。一方、酸
化工程の処理温度を上げると残留炭化物量を少なくする
ことは可能ではあるが1粒子間焼結が増大するという欠
点が生ずる。 350℃を超える添加温度では、添加した有機化合物が
揮散するために、残留炭化物は少なくなるが、還元が十
分に進まなくなり、そのために飽和磁化の低下を招く。 有機化合物の添加量を増加させると、ある程度還元を進
行させることはできるが、多量の有機化合物を必要とす
るため、コスト上昇となり、好ましくない。 有機化合物としては、引火点が200℃以上で、還元開
始温度(350〜450℃)に近い高沸点の石油系炭化
水素、植物油等が好ましいが、特に限定されない。 また、有機化合物を添加する量としては、酸化鉄をFe
、03換算でFe、0,100重量部に対して0.5〜
10重量部程度、好ましくは1〜5重量部である。 なお、有機化合物の添加時期として、上記温度に加熱す
る前に添加することも考えられるが、好結果は期待でき
ない。 次に本発明の効果を実施例に基づいて説明する。 (実施例1) 針状含水酸化鉄粒子粉末250gを内容積5Qのレトル
ト容器中に充填し、 3rpmで回転駆動させながら、
空気中300℃で脱水後、430℃で30分間加熱処理
を行い、αヘマタイト粒子を得た。このα−Fe、○、
を150’Cまで冷却し、この温度で雰囲気をN2に切
り換えて流量をIQ/winに調整し、高沸点石油系炭
化水素(出光9MCオイルP 800)を9g添加した
後、加温し、420℃×30分加熱処理を行った。次い
で室温まで冷却し、マグネタイトを得た。得られたマグ
ネタイトを流量IQ/n+inの空気中で320℃X2
hr酸化してγヘマタイト粒子粉末を得た。 得られたγヘマタイト粒子粉末の保磁力、飽和磁化、角
型比((残留磁化)/(飽和磁化))、比表面積及び残
留炭素量を調べた。その結果を第1表に示す。 (実施例2) 上記有機化合物の添加温度を250℃とした以外は全〈
実施例1と同様の条件、方法でγヘマタイトを得た。得
られたγヘマタイトの保磁力、飽和磁化、角型比((残
留磁化)/(飽和磁化))、比表面積及び残留炭素量は
第1表に示すとうりであった。 (実施例3) 上記有機化合物の添加温度を350℃とした以外は全〈
実施例1と同様の条件、方法でγヘマタイトを得た。得
られたγヘマタイトの磁気特性は第1表に示すとうりで
あった。 (比較例1及び2) 実施例1と同様にして室温(比較例1)及び400℃(
比較例2)で上記高沸点石油系炭化水素を添加した後、
還元酸化を行ってγヘマタイトを得た。 得られたγヘマタイト粒子粉末の保磁力、飽和磁化、角
型比(残留磁化)/(飽和磁化)、比表面積及び残留炭
素量は第1表に示すとうりであった。
第1表かられかるように、実施例1.2.3で得られた
γヘマタイトの磁気特性は、比較例1と比べて保磁力が
特に高く、飽和磁化及び角形比も同等或いはそれ以上の
値を示しており、かつ残留炭素量も1.0%以下である
。これに対し、比較例2では、残留炭素量は少なく、保
磁力は高いものの、飽和磁化が著しく低く、かつ比表面
積も小さい。 実施例1.2,3で得られた磁性酸化鉄粉末は磁気記録
媒体用として優れた磁気特性を有すると共に塗料化工程
における分散性が極めて良い、かかる特長は、高性能磁
気記録媒体用磁性粉末として工業的に極めて有用なもの
である。 (発明の効果) 以上詳述したように1本発明によれば、残留炭素量が1
.5%以下と少なく、かつ、粒子間焼結を防止でき、磁
気特性、特に保磁力が高く、飽和磁化、角形比が良好で
あり、しかも微細粉で塗料分散性の優れた針状磁性酸化
鉄粉末を得ることができる。したがって、磁気記録の高
密度化、低ノイズ化の要請に十分応えることが可能であ
る。
γヘマタイトの磁気特性は、比較例1と比べて保磁力が
特に高く、飽和磁化及び角形比も同等或いはそれ以上の
値を示しており、かつ残留炭素量も1.0%以下である
。これに対し、比較例2では、残留炭素量は少なく、保
磁力は高いものの、飽和磁化が著しく低く、かつ比表面
積も小さい。 実施例1.2,3で得られた磁性酸化鉄粉末は磁気記録
媒体用として優れた磁気特性を有すると共に塗料化工程
における分散性が極めて良い、かかる特長は、高性能磁
気記録媒体用磁性粉末として工業的に極めて有用なもの
である。 (発明の効果) 以上詳述したように1本発明によれば、残留炭素量が1
.5%以下と少なく、かつ、粒子間焼結を防止でき、磁
気特性、特に保磁力が高く、飽和磁化、角形比が良好で
あり、しかも微細粉で塗料分散性の優れた針状磁性酸化
鉄粉末を得ることができる。したがって、磁気記録の高
密度化、低ノイズ化の要請に十分応えることが可能であ
る。
Claims (1)
- 針状含水酸化鉄を脱水焼成して得られたαヘマタイト
(α−Fe_2O_3)に有機化合物を添加し不活性ガ
ス気流中で加熱してマグネタイトとし、次いで該マグネ
タイトを酸化して針状γへマタイト粒子(γ−Fe_2
O_3)を得る針状磁性酸化鉄粉末の製造方法において
、上記脱水焼成されたαヘマタイトに150〜350℃
の温度範囲で有機化合物を添加し、不活性ガス気流中で
還元を行い、しかる後、酸化して針状γへマタイト粒子
を得ることを特徴とする磁気特性が優れ、かつ塗料分散
性の優れた針状磁性酸化鉄粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61038071A JPS62197324A (ja) | 1986-02-22 | 1986-02-22 | 強磁性酸化鉄粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61038071A JPS62197324A (ja) | 1986-02-22 | 1986-02-22 | 強磁性酸化鉄粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62197324A true JPS62197324A (ja) | 1987-09-01 |
JPH057330B2 JPH057330B2 (ja) | 1993-01-28 |
Family
ID=12515255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61038071A Granted JPS62197324A (ja) | 1986-02-22 | 1986-02-22 | 強磁性酸化鉄粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62197324A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0653379A1 (en) * | 1993-05-20 | 1995-05-17 | Fuji Electrochemical Co.Ltd. | Process for manufacturing homogeneous magnetite |
WO1996013461A1 (en) * | 1994-10-31 | 1996-05-09 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Method of producing magnetic iron oxide |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS498496A (ja) * | 1972-05-15 | 1974-01-25 |
-
1986
- 1986-02-22 JP JP61038071A patent/JPS62197324A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS498496A (ja) * | 1972-05-15 | 1974-01-25 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0653379A1 (en) * | 1993-05-20 | 1995-05-17 | Fuji Electrochemical Co.Ltd. | Process for manufacturing homogeneous magnetite |
EP0653379A4 (en) * | 1993-05-20 | 1996-02-28 | Fuji Electrochemical Co Ltd | METHOD FOR PRODUCING HOMOGENIC MAGNETITE. |
WO1996013461A1 (en) * | 1994-10-31 | 1996-05-09 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Method of producing magnetic iron oxide |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH057330B2 (ja) | 1993-01-28 |
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