JP2000302445A - 紡錘状ゲータイト粒子粉末、紡錘状ヘマタイト粒子粉末、及び鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末、並びにそれらの製造法 - Google Patents
紡錘状ゲータイト粒子粉末、紡錘状ヘマタイト粒子粉末、及び鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末、並びにそれらの製造法Info
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Abstract
粉体保磁力分布(SFDr)、大きな飽和磁化値と優れ
た酸化安定性を有し、シートにおける角形比(Br/B
m)が良好な、鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉
末を与える紡錘状ゲータイト粒子粉末を提供する。 【解決手段】 Coを全Feに対して10〜45原子%
含有し、Alを5〜20原子%含有する平均長軸径0.
05〜0.18μmでサイズ分布(標準偏差/平均長軸
径)0.24以下の紡錘状ゲータイト粒子からなる粉末
であって、該粒子が種晶部分と表層部分からなり、その
比率が30:70〜80:20であり、Coが該種晶部
分及び該表層部分に存在し、Alが当該表層部分にのみ
存在していることを特徴とする。
Description
イズ分布(標準偏差/平均長軸径)が良好である紡錘状
ゲータイト粒子粉末、紡錘状ヘマタイト粒子粉末、並び
に該紡錘状ゲータイト粒子粉末又は該紡錘状ヘマタイト
粒子粉末を出発原料として得られる高い保磁力、優れた
粉体保磁力分布(SFDr)、大きな飽和磁化値及び優
れた酸化安定性を有するとともに、結合剤樹脂への分散
性が良好なことによりシートにおける角形比(Br/B
m)が良好な、鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉
末に関するものである。
ュータ用の磁気記録再生用機器の小型軽量化、長時間記
録化、記録の高密度化、若しくは記憶容量の増大化が激
化しており、磁気記録媒体である磁気テープ、磁気ディ
スクに対する高性能化、高密度記録化の要求が益々高ま
ってきている。即ち、磁気記録媒体の高画像画質、高出
力特性、殊に周波数特性の向上が要求され、その為に
は、残留磁束密度Brの向上、保磁力Hcの高度化が要
求されてきている。
録媒体に使用される磁性粒子粉末と密接な関係を有する
ものであるが、近年においては、従来の酸化鉄磁性粒子
粉末に比較して高い保磁力と大きな飽和磁化を有する鉄
を主成分とする金属磁性粒子粉末が注目され、デジタル
オーディオテープ(DAT)、8mmビデオテープ、H
i−8テープ並びにビデオフロッピー、さらにハイビジ
ョン用のW−VHSテープ等の磁気記録媒体に使用さ
れ、また最近ではデジタル記録方式のDVCシステムが
実用化されている。しかしながら、これらの鉄を主成分
とする金属磁性粒子粉末についても更に特性改善が強く
望まれている。
子粉末の特性との関係について、一般に、高密度記録化
のためには磁性粒子が微粒子であってそのサイズ分布が
良好であることが要求される。また、ビデオ用磁気記録
媒体として高画像画質を得る為には、磁気記録媒体の保
磁力Hcが高く、且つ、残留磁束密度Brが大きいこと
が必要である。磁気記録媒体の保磁力Hcを高め、残留
磁束密度Brを大きくする為には、磁性粒子粉末の保磁
力Hcができるだけ高く、粉体保磁力分布(SFDr)
に優れることと、飽和磁化値が大きいことが要求されて
いる。
例えば特開昭63−26821号公報に記載されている
ように、磁気記録媒体のS.F.D.(Switchi
ngField Distribution)、即ち、
シートの保磁力分布が小さいことが必要であり、その為
には、磁性粒子粉末の粒径のサイズ分布が良好であっ
て、樹枝状粒子が混在していないことが要求される。
は、微粒子化するにつれて表面活性が非常に大きくなり
空気中においてもその酸素により酸化反応が進行して大
幅な磁気特性の低下をきたし、目的とする高保磁力、高
飽和磁化の鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末を得るこ
とができない。そこで、酸化安定性に優れた鉄を主成分
とする金属磁性粒子粉末が要求されている。
が良好であり、樹枝状粒子が混在しておらず、しかも、
高い保磁力、優れた粉体保磁力分布(SFDr)、大き
な飽和磁化値と優れた酸化安定性を有している鉄を主成
分とする金属磁性粒子粉末は、現在、最も要求されてい
るところである。一方、鉄を主成分とする金属磁性粒子
がより微粒子化し、また、飽和磁化がより大きくなると
媒体化する場合において、有機溶媒中での結合剤との混
練、分散の過程において、粒子間引力の増大、あるいは
磁気的凝集力の増大によって、分散性の劣化等の問題が
生じやすく、その結果、媒体の磁気特性、特に角形比
(Br/Bm)に劣るものとなりやすいため、その一層
の改良が望まれている。
末は、出発原料であるゲータイト粒子、該ゲータイト粒
子を加熱脱水して得られるヘマタイト粒子、又は前記各
粒子に鉄以外の異種金属を含有させた粒子等を、必要に
より非還元性雰囲気下で加熱処理した後、還元性雰囲気
下で加熱還元することにより得られている。従って、鉄
を主成分とする金属磁性粒子粉末は、その出発原料であ
るゲータイト粒子粉末の形状を相似的に継承することが
知られており、前記諸特性を有する鉄を主成分とする金
属磁性粒子粉末を得るにあたっては、微粒子であってサ
イズ分布が良好であり、樹枝状粒子が混在しておらず、
適切な粒子形状のゲータイト粒子粉末を用いることが必
要であり、また、その粒子形状やサイズ分布等を後の加
熱処理工程において保持継承させることが必要である。
の出発原料であるゲータイト粒子粉末を製造する方法と
しては、種々の方法が知られている。殊に金属磁性粒子
粉末とした場合に磁気特性の向上効果があるCoや、金
属磁性粒子粉末にした場合に焼結防止効果を有するた
め、形状保持性に優れるAl等の金属化合物をゲータイ
ト粒子の生成過程において、あらかじめ添加する方法と
しては、例えば次のものが知られている。
水溶液に当量以下の水酸化アルカリ水溶液を加えて得ら
れる水酸化第一鉄コロイドを含む懸濁液を50℃で酸素
含有ガスを通気して酸化反応を行うことにより針状ゲー
タイト粒子を生成させ、さらに成長反応を行う方法(特
開平7−11310号公報)、(2)Alの酸性塩化合
物を添加した第一鉄塩水溶液とAlの塩基性塩化合物を
添加した炭酸アルカリ水溶液とを反応させて得られたF
eCO3 を含む懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸化反
応を行うことにより紡錘状を呈したゲータイト粒子を生
成させる方法(特開平6−228614号公報)、
(3)第二鉄塩、あるいは必要に応じてCo塩との混合
溶液を水酸化アルカリ水溶液で中和し、加水分解で得ら
れたゲータイト粒子にAl化合物などを存在させた第二
鉄塩水溶液中で、水酸化アルカリ水溶液を中和すること
で加水分解反応により成長反応を行う方法(特開昭58
−176902号公報)、(4)炭酸アルカリ水溶液と
第一鉄塩水溶液とを反応させて得られた第一鉄含有沈澱
物を含む懸濁液を非酸化性雰囲気下において熟成させた
後、該懸濁液中に酸素含有ガスを通気して酸化反応を行
うことにより紡錘状を呈したゲータイト粒子を生成させ
るにあたり、前記第一鉄塩水溶液、前記第一鉄含有沈澱
物を含む懸濁液及び酸化反応を行う前の前記熟成させた
第一鉄含有沈澱物を含む懸濁液のいずれかの液中に、あ
らかじめCo化合物を存在させ、さらに前記第一鉄塩水
溶液中のFe2+に対し50〜90%の範囲にある酸化反
応途上の液中に、前記酸化反応と同条件下において、A
l、Si、Ca、Mg、Ba、Sr及びNd等の希土類
元素から選ばれる1種又は2種以上の化合物の水溶液
を、前記第一鉄塩水溶液中のFe2+に対し添加する化合
物の各元素換算の総和で0.1〜5.0mol%の範囲
の量となるように添加する方法(特開平7−12670
4号公報)、(5)ゲータイト粒子の生成において予め
Si,希土類元素等を添加しておき、その後、Co化合
物を添加し、酸化反応の途中でAl、Si、Nd、Y、
La、Ce、Pr、Tbの元素から選ばれる1種又は2
種以上の化合物を0.1〜10.0原子%、好ましくは
0.5〜6.0原子%、更に好ましくはAl化合物を
0.1〜3.0原子%添加する方法(特開平8−165
501号、特開平8−165117号公報)、(6)第
一鉄塩を水酸化アルカリ及び/又は炭酸アルカリで中和
し、酸化反応途中の段階で希土類元素及びアルカリ土類
元素をオキシ水酸化鉄の表面近傍にドープし、次いで、
得られたオキシ水酸化鉄表面にAl及び/又はSiの水
酸化物を被着させる方法(特開平6−140222号公
報)。
速度については、通気線速度が特定の範囲内でゲータイ
ト粒子を生成させる製造法(特開昭59−232922
号公報)、全体の30mol%以上のFeを特定の酸化
速度で酸化させ、残りのFeを最初の酸化速度より大き
く2倍以下である酸化速度で酸化反応してゲータイト粒
子を生成させる製造法(特開平1−212232号公
報)等が知られている。
ータイト粒子粉末を出発原料として得られた鉄を主成分
とする金属磁性粒子粉末についても記載されている。
分布が良好であり、樹枝状粒子が混在しておらず、適切
な粒子形状を有しており、しかも、高い保磁力、優れた
粉体保磁力分布(SFDr)、大きな飽和磁化値と優れ
た酸化安定性を有しており、結合剤樹脂への分散性が良
好なことによりシートにおける角形比(Br/Bm)が
良好な鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末は、現
在最も要求されているところであるが、前出各公報記載
の各ゲータイト粒子粉末を出発原料とした場合に得られ
る金属磁性粒子粉末は、これら諸特性を十分満足するも
のとはいいがたいものである。
載の製造法による場合には、ゲータイト粒子中にCo原
子が存在している針状ゲータイト粒子が生成するが、樹
枝状粒子が混在しており、また、粒度から言えば、均斉
な粒度を有した粒子とは言い難い。また、Co量、Al
量及びそのゲータイト粒子中の存在場所に依存して大き
な飽和磁化と高い保磁力が得られにくい。
製造法による場合は、樹枝状粒子が混在しておらず、ま
た、均斉な粒度を有しているゲータイト粒子を、Alの
添加方法を工夫することによって生成させているもので
あるが、Alの含有量はFeに対して高々6原子%であ
り、また、Co化合物をゲータイト粒子の表面に被覆し
ており、大きな飽和磁化と高い保磁力を得ることが困難
である。
製造法においては、Co化合物を1〜8原子%、また、
酸化反応の途中段階でAl化合物を最大5原子%添加し
ているものであり、高い保磁力と大きな飽和磁化値と優
れた酸化安定性を有する鉄を主成分とする金属磁性粒子
粉末が得難いものである。
開平8−165117号公報記載の製造法においては、
酸化安定性の検討が十分になされておらず、高い保磁力
と大きな飽和磁化値と優れた酸化安定性を有する鉄を主
成分とする金属磁性粒子粉末が得難い。なお、酸化反応
の途中段階でAl化合物を添加する場合、当初の酸化反
応の条件と同一条件下で継続させることが必要とされて
いる。
の製造法は3価の鉄を出発原料としており、反応機構が
酸化ではなく加水分解であること、さらに表層粒子の生
成は60〜200℃の温度で水熱処理を行っている。
製造法は、Coを添加しておらず、大きな飽和磁化値と
優れた酸化安定性を有する金属磁性粒子粉末が得られな
いものである。
は、焼結防止に効果的なAl,Co等の元素をゲータイ
ト粒子中に固溶させておくことについては全く記載がな
く、また、酸化途中において酸素含有ガスの空塔速度を
増加させることについても記載がない。
製造法においては、工業的に短時間に製造を行う目的で
全鉄の30mol%以上を酸化させた後、酸化速度を大
きくしているが、2倍以下となお十分なものではない。
また、該公報には焼結防止及び金属磁性粒子粉末とした
場合に磁気特性に効果的なCo及びAlをゲータイト粒
子中に含有させることについては記載されていない。
より得られたゲータイト粒子粉末を出発原料として得ら
れた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末は、微粒子であ
ってサイズ分布が良好であり、樹枝状粒子が混在してお
らず、さらに、高い保磁力、優れた粉体保磁力分布(S
FDr)、大きな飽和磁化値と優れた酸化安定性を有し
ており、結合剤樹脂への分散性が良好なことによりシー
トにおける角形比(Br/Bm)が良好であるとの条件
を十分に満足するものとは言いがたいものである。
分布が良好であり、樹枝状粒子が混在しておらず、しか
も、適切な粒子形状を有している紡錘状ゲータイト粒子
粉末を得、該紡錘状ゲータイト粒子粉末を出発原料とし
て、高い保磁力、優れた粉体保磁力分布(SFDr)、
大きな飽和磁化値と優れた酸化安定性を有しており、結
合剤樹脂への分散性が良好なことによりシートにおける
角形比(Br/Bm)が良好な鉄を主成分とする紡錘状
金属磁性粒子粉末を得ることを技術的課題とする。
通りの本発明によって達成できる。即ち、本発明の第1
は、Coを全Feに対して10〜45原子%含有すると
ともにAlを全Feに対して5〜20原子%含有する平
均長軸径0.05〜0.18μmでサイズ分布(標準偏
差/平均長軸径)0.24以下の紡錘状ゲータイト粒子
であって、該紡錘状ゲータイト粒子が種晶部分と表層部
分とからなり、該種晶部分と該表層部分のFeの重量比
率が30:70〜80:20であり、且つ、Coが該種
晶部分及び該表層部分に存在し、Alが該表層部分にの
み存在していることを特徴とする紡錘状ゲータイト粒子
粉末を内容とする(請求項1)。
0〜45原子%含有するとともにAlを全Feに対して
5〜20原子%含有する平均長軸径0.05〜0.18
μmでサイズ分布(標準偏差/平均長軸径)0.24以
下の紡錘状ゲータイト粒子であって、該紡錘状ゲータイ
ト粒子が種晶部分と表層部分とからなり、該種晶部分と
該表層部分における各々のFeに対するCoの存在比率
が粒子全体の全Feに対するCoの存在比率を100と
した場合、50:102〜95:300であって、且
つ、Alが該表層部分にのみ存在していることを特徴と
する紡錘状ゲータイト粒子粉末を内容とする(請求項
2)。
0〜45原子%含有するとともにAlを全Feに対して
5〜20原子%含有し、且つ、希土類元素を全Feに対
して1〜15原子%含有する平均長軸径0.05〜0.
17μmでサイズ分布(標準偏差/平均長軸径)0.2
2以下の紡錘状ヘマタイト粒子であって、該紡錘状ヘマ
タイト粒子が種晶部分と中間層部分と最外層部分とから
なり、該種晶部分と該中間層部分のFeの重量比率が3
0:70〜80:20であって、且つ、Coが該種晶部
分及び該中間層部分に存在し、Alが該中間層部分にの
み存在しており、希土類元素が該最外層部分にのみ存在
していることを特徴とする紡錘状ヘマタイト粒子粉末を
内容とする(請求項3)。
0〜45原子%含有するとともにAlを全Feに対して
5〜20原子%含有し、且つ、希土類元素を全Feに対
して1〜15原子%含有する平均長軸径0.05〜0.
17μmでサイズ分布(標準偏差/平均長軸径)0.2
2以下の紡錘状ヘマタイト粒子であって、該紡錘状ヘマ
タイト粒子が種晶部分と中間層部分と最外層部分とから
なり、該種晶部分と該中間層部分における各々のFeに
対するCoの存在比率が粒子全体の全Feに対するCo
の存在比率を100とした場合、50:102〜95:
300であって、Alが該中間層部分にのみ存在してお
り、且つ、希土類元素が該最外層部分にのみ存在してい
ることを特徴とする紡錘状ヘマタイト粒子粉末を内容と
する(請求項4)。
0〜45原子%含有し、Alを全Feに対して5〜20
原子%含有し、且つ、希土類元素を全Feに対して1〜
15原子%含有している鉄を主成分とする平均長軸径
0.05〜0.15μmで粉体保磁力分布(SFDr)
0.72以下の金属磁性粒子からなることを特徴とする
鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末を内容とする
(請求項5)。
イト粒子粉末を製造するための本発明の第6は、炭酸ア
ルカリ水溶液と水酸化アルカリ水溶液との混合アルカリ
水溶液と第一鉄塩水溶液とを反応させて得られる第一鉄
含有沈殿物を含む水懸濁液を非酸化性雰囲気下において
熟成させた後に、該水懸濁液中に酸素含有ガスを通気し
て酸化反応によって紡錘状ゲータイト種晶粒子を生成さ
せ、次いで、該種晶粒子と第一鉄含有沈澱物とを含む水
懸濁液中に酸素含有ガスを通気して酸化反応によって当
該種晶粒子の粒子表面上にゲータイト層を成長させて紡
錘状ゲータイト粒子を生成させるにあたり、前記種晶粒
子の生成時においては、酸化反応開始前の熟成中の第一
鉄含有沈澱物を含む水懸濁液に全Feに対しCo換算で
10〜45原子%のCo化合物を添加して酸化反応を全
Fe2+の30〜80%の範囲で行い、且つ、前記ゲータ
イト層の成長時においては、前記種晶粒子と第一鉄含有
沈殿物とを含む水懸濁液への酸素含有ガスの通気の空塔
速度を前記種晶粒子の生成時における通気の空塔速度の
2倍以上にするとともに、全Feに対しAl換算で5〜
20原子%のAl化合物を添加することを特徴とする請
求項1又は2記載の紡錘状ゲータイト粒子粉末の製造法
を内容とする(請求項6)。
イト粒子粉末を製造するための本発明の第7は、請求項
1又は2記載の紡錘状ゲータイト粒子粉末を希土類元素
の化合物からなる焼結防止剤で処理した後、非還元性雰
囲気中、400〜850℃で加熱処理することを特徴と
する請求項3又は4記載の紡錘状ヘマタイト粒子粉末の
製造法を内容とする(請求項7)。
末を製造するための本発明の第8は、請求項1又は2記
載の紡錘状ゲータイト粒子粉末を希土類元素の化合物か
らなる焼結防止剤で処理した後、還元性雰囲気中、40
0〜700℃で加熱還元することを特徴とする請求項5
記載の鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末の製造
法を内容とする(請求項8)。
末を製造するための本発明の第9は、請求項1又は2記
載の紡錘状ゲータイト粒子粉末を希土類元素の化合物か
らなる焼結防止剤で処理した後、非還元性雰囲気中、4
00〜850℃で加熱処理を行い、次いで、還元性雰囲
気中、400〜700℃で加熱還元することを特徴とす
る請求項5記載の鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子
粉末の製造法を内容とする(請求項9)。
末を製造するための本発明の第10は、請求項3又は4
記載の紡錘状ヘマタイト粒子粉末を還元性雰囲気中、4
00〜700℃で加熱還元することを特徴とする請求項
5記載の鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末の製
造法を内容とする(請求項10)。
粉末について述べる。本発明に係る紡錘状ゲータイト粒
子粉末を構成する粒子は平均長軸径が0.05〜0.1
8μm、好ましくは0.05〜0.16μmであり、そ
のサイズ分布(標準偏差/平均長軸径)は0.24以下
である。平均長軸径が0.05μm未満では金属磁性粉
とした場合粒子径が小さくなり過ぎて超常磁性の領域に
近くなるので飽和磁化が低下し保磁力も低下し、一方、
0.18μmを超えると大きい飽和磁化が得られやすく
なるが、本発明の軸比の範囲では高い保磁力が得られ難
い。また、サイズ分布が0.24より大きくなると高密
度記録化が困難となる。また、平均短軸径は0.010
〜0.025μm、好ましくは0.010〜0.023
μmである。その形状は紡錘状であって軸比(長軸径/
短軸径)は4〜8が好適である。軸比が4未満では金属
磁性粉とした場合高い保磁力が得られ難くなり、一方、
8を超えると高い保磁力は得られ易くなるが、大きな飽
和磁化値が得られ難くなるので好ましくない。また、B
ET比表面積は100〜250m2/gが好ましく、よ
り好ましくは120〜230m2 /gである。BET比
表面積が100m2 /g未満では粒子が相対的に大き
く、金属磁性粉とした場合高い保磁力が得られ難く、一
方、250m2 /gを超えると粒子が逆に小さすぎ、飽
和磁化が低下し保磁力も低下することとなるので好まし
くない。
構成する粒子は、Coを全Feに対して10〜45原子
%、好ましくは10〜40原子%、さらに好ましくは1
0〜35原子%含有するとともに、Alを全Feに対し
て5〜20原子%、好ましくは6〜15原子%、さらに
好ましくは7〜12原子%含有する。Co含有量が10
原子%未満では金属磁性粒子粉末とした場合の磁気的特
性の向上効果がなく、一方、45原子%を超えると微細
化のため軸比が低下する。また、Alの含有量が5原子
%未満では焼結防止効果がなく、一方、20原子%を超
えるとゲータイト以外の粒子が発生し、磁気特性、特に
飽和磁化が低下する。
構成する粒子は、種晶部分と表層部分とから形成されて
いる。前記種晶部分とは、添加した第一鉄塩の内、Al
化合物を添加するまでに酸化されて形成されるゲータイ
ト種晶粒子部分をいう。具体的には、Fe2+の酸化率に
より決まるFeの重量比率の部分であって、好ましく
は、種晶粒子の内部中心から30〜80重量%、より好
ましくは40〜70重量%の部分である。重量比率が3
0重量%未満では軸比が小さくなり過ぎ、金属磁性粉と
した場合高い保磁力が得られ難く、一方、80重量%を
超えるとゲータイト粒子の生成が終了間近であり、添加
するAl化合物の効果が十分得られず保磁力が低下す
る。また、前記表層部分とは、成長反応においてAl化
合物が添加された後、前記ゲータイト種晶粒子の粒子表
面上に成長したゲータイト層をいう。具体的には、粒子
の最表面からFeの20〜70重量%、好ましくは30
〜60重量%の部分である。
た場合、前記種晶部分に含有するCoの存在比率は全C
oに対して50〜95、好ましくは60〜90である。
また、表層部分に含有するCoの存在比率は全Coに対
して102〜300、好ましくは106〜194であ
る。種晶部分のCoの存在比率が50未満で、表層部分
のCoの存在比率が300を超える場合には、種晶のC
oが少ないためCo合金化を起こし難く、また、表層が
Coリッチになり過ぎる為、還元時の形状保持が難しく
なることも合わせて磁気特性が劣化する。また、種晶部
分のCoの存在比率が95を超え、表層部分のCoの存
在比率が102未満の場合には、種晶のCoが多くCo
合金化し易い反面、表層のCo量に対して同時に存在す
るAl量が多すぎるため、表層のCo合金化が巧くいか
ず、全体としては磁気特性が劣化する。
粉末の製造法について述べる。本発明に係る紡錘状ゲー
タイト粒子粉末を構成する粒子は、まず、紡錘状ゲータ
イト種晶粒子を生成させ、次いで、該種晶粒子表面にゲ
ータイト層を成長させることによって得られる。
リ水溶液と水酸化アルカリ水溶液との混合アルカリ水溶
液と第一鉄塩水溶液とを反応させて得られる第一鉄含有
沈殿物を含む水懸濁液を非酸化性雰囲気下において熟成
させた後に、該水懸濁液中に酸素含有ガスを通気して酸
化反応によって紡錘状ゲータイト種晶粒子を生成させる
にあたり、酸化反応開始前の熟成中の第一鉄含有沈澱物
を含む水懸濁液に全Feに対しCo換算で10〜45原
子%のCo化合物を添加して酸化反応を全Fe 2+の30
〜80%の範囲で行うことによって得られる。
を、通常、40〜80℃の温度範囲で行うのが好適であ
る。40℃未満の場合には、軸比が小さく十分な熟成効
果が得られ難く、80℃を超える場合には、マグネタイ
トが混在してくることがある。熟成時間としては、30
〜300分が好適である。30分未満の場合には、十分
に軸比を大きくすることができない。また300分を超
えてもよいが、生産性が低下する等、必要以上に長時間
とする意味がない。非酸性雰囲気とするには、前記懸濁
液の反応容器内に不活性ガス(窒素ガスなど)又は還元
性ガス(水素ガスなど)を通気すればよい。
いて使用される第一鉄塩水溶液としては、硫酸第一鉄水
溶液、塩化第一鉄水溶液等を使用することができる。こ
れらは単独で又は必要に応じ2種以上混合して使用でき
る。
いて使用される混合アルカリ水溶液は、炭酸アルカリ水
溶液と水酸化アルカリ水溶液とを混合して得られる。こ
の場合の混合比率(規定換算による%表示)として、水
酸化アルカリ水溶液の割合は10〜40%(規定換算
%)が好ましく、より好ましくは15〜35%(規定換
算%)である。10%未満の場合には、十分な軸比が得
られず、40%を越える場合には、粒状マグネタイトが
混在してくることがある。
ウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、炭酸アンモニウム水
溶液等が使用でき、前記水酸化アルカリ水溶液として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が使用でき
る。これらはいずれも単独で又は必要に応じ2種以上混
合して使用できる。
水溶液中の全Feに対する当量比として1.3〜3.5
が好ましく、より好ましくは1.5〜2.5である。
1.3未満の場合には、マグネタイトが混在することが
あり、3.5を超えると工業的に好ましくない。
混合後の第一鉄濃度は、0.1〜1.0mol/Lが好
ましく、より好ましくは0.2〜0.8mol/Lであ
る。0.1mol/L未満の場合には、収量が少なく、
工業的でない。1.0mol/Lを超える場合には、粒
径分布が大きくなるため好ましくない。
けるpH値は、8.0〜11.5が好ましく、より好ま
しくは8.5〜11.0の範囲である。pHが8.0未
満の場合には、ゲータイト粒子粉末中に酸根が多量に含
まれるようになり、洗浄によっても簡単に除去すること
ができないので、鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末と
した場合に粒子同志の焼結を引き起こしてしまう。1
1.5を越える場合には、金属磁性粒子粉末とした場合
に目的とする高い保磁力が得られない。
酸素含有ガス(例えば空気)を液中に通気する酸化反応
によって行う。酸素含有ガスの空塔速度は、0.5〜
3.5cm/sが好ましく、より好ましくは1.0〜
3.0cm/sである。空塔速度が0.5cm/s未満
では酸化速度があまりにも遅いため粒状のマグネタイト
粒子が混在し易く、一方、3.5cm/sを超えると酸
化速度が速すぎ目的の粒子サイズに制御することが困難
になる。なお、空塔速度とは、単位断面積(円柱反応塔
の底断面積、巣板の孔径、孔数は考慮しない。)当たり
の酸素含有ガスの通気量であって、単位はcm/sであ
る。
ける温度は、通常、ゲータイト粒子が生成する80℃以
下の温度で行えばよい。80℃を超える場合には、紡錘
状ゲータイト粒子中にマグネタイトが混在することがあ
る。好ましくは45〜55℃の範囲である。
いて使用されるCo化合物としては、硫酸コバルト、塩
化コバルト、硝酸コバルト等を使用することができる。
これらは単独で又は必要に応じ2種以上混合して使用で
きる。Co化合物は、酸化反応を行う前の熟成されてい
る第一鉄含有沈澱物を含む懸濁液に添加する。
紡錘状ゲータイト粒子中の全Feに対して10〜45原
子%、好ましくは10〜40原子%、さらに好ましくは
10〜35原子%である。10原子%未満の場合には、
金属磁性粒子粉末とした場合の磁気的特性の向上効果が
なく、45原子%を超える場合には、微細化のため軸比
が低下する。
で行う。30%未満では軸比が小さくなり過ぎ、金属磁
性粉とした場合高い保磁力が得られ難く、一方、80%
を超えるとゲータイト粒子の生成が終了間近であり、添
加するAl化合物の効果が十分得られず保磁力が低下す
る。
ータイト種晶粒子と第一鉄含有沈澱物とを含む水懸濁液
中に酸素含有ガス(例えば空気)を液中に通気する酸化
反応によって、ゲータイト層の成長反応を行う。酸素含
有ガスの通気の空塔速度は、前記種晶粒子の生成反応時
の2倍以上とする。好ましくは2〜3.5倍である。2
倍未満の場合には、Al添加時に水懸濁液の粘度が上昇
し、短軸方向の成長が促進され、軸比が低下する。ま
た、空塔速度としては1.0〜7.0cm/sが好まし
く、より好ましくは2.0〜6.0cm/sである。空
塔速度が1.0cm/s未満ではAl添加時の減粘効果
が不十分で軸比が低下するか、粒状のマグネタイト粒子
が混在し易く、一方、7.0cm/sを超えると酸化速
度が極端に速いため添加したAlと残存しているFeが
単独で反応し、種晶表面にゲータイト層が生成し難い。
は、8.0〜11.5が好ましく、より好ましくは8.
5〜11.0の範囲である。pHが8.0未満の場合に
は、ゲータイト粒子粉末中に酸根が多量に含まれるよう
になり、洗浄によっても簡単に除去することができない
ので、金属磁性粒子粉末とした場合に粒子同志の焼結を
引き起こしてしまう。11.5を超える場合には、金属
磁性粒子粉末とした場合に目的とする高い保磁力が得ら
れない。
通常、ゲータイト粒子が生成する80℃以下の温度で行
えばよい。80℃を超える場合には、紡錘状ゲータイト
粒子中にマグネタイトが混在することがある。好ましく
は45〜55℃の範囲である。
されるAl化合物としては、硫酸アルミニウム、塩化ア
ルミニウム、硝酸アルミニウム等の酸性塩、アルミン酸
ナトリウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸アンモニ
ウム等のアルミン酸塩を使用することができる。これら
は単独で又は必要に応じ2種以上混合して使用できる。
速度を種晶粒子の生成反応時の2倍以上として通気する
と同時に、若しくは、その後に行うことができる。好ま
しくは空塔速度を2倍以上としての通気と同時に添加す
ることが好ましい。また、Al化合物を分割添加したり
連続的及び間欠的に添加した場合には本発明の十分な効
果が得られない。
ある紡錘状ゲータイト粒子中の全Feに対して5〜20
原子%、好ましくは6〜15原子%、さらに好ましくは
7〜12原子%である。5原子%未満の場合には、焼結
防止効果がなく、20原子%を超える場合には、ゲータ
イト以外の粒子が発生し、磁気特性、特に飽和磁化が低
下する。
いて、酸素含有ガスの通気の空塔速度を2倍以上とする
前に非酸化性雰囲気下で熟成を行ってもよい。前記熟成
の諸条件は前記種晶粒子の生成反応前に行う熟成と同様
の条件で行うことができる。
粉末について述べる。本発明に係る紡錘状ヘマタイト粒
子粉末を構成する粒子は、平均長軸径が0.05〜0.
17μm、好ましくは0.05〜0.15μmであり、
サイズ分布(標準偏差/平均長軸径)は0.22以下で
ある。平均長軸径が0.05μm未満では金属磁性粉と
した場合粒子径が小さくなり過ぎて超常磁性の領域に近
くなるので飽和磁化が低下し保磁力も低下し、一方、
0.17μmを超えると大きい飽和磁化が得られやすく
なるが、本発明の軸比の範囲では高い保磁力が得られ難
い。また、サイズ分布が0.22より大きくなると高密
度記録化が困難となる。また、平均短軸径は0.010
〜0.025μm、好ましくは0.010〜0.023
μmである。その形状は紡錘状であって軸比(長軸径/
短軸径)は4〜8が好適である。軸比が4未満では金属
磁性粉とした場合高い保磁力が得られ難くなり、一方、
8を超えると高い保磁力は得られ易くなるが、大きな飽
和磁化値が得られ難くなるので好ましくない。また、B
ET比表面積が30〜150m2 /g、好ましくは50
〜120m2 /gである。BET比表面積が30m2 /
g未満では本発明の粒子サイズでは加熱処理工程での焼
結が既に生じており、金属磁性粉とした場合高い保磁力
が得られ難く、一方、150m2 /gを超えると加熱還
元工程での焼結防止効果が不十分となり、金属磁性粉と
した場合高い保磁力が得られ難くなる。
構成する粒子は、前記紡錘状ゲータイト粒子粉末の場合
と同様、Coは全Feに対して10〜45原子%、好ま
しくは10〜40原子%、さらに好ましくは10〜35
原子%含有し、Alは全Feに対して5〜20原子%、
好ましくは6〜15原子%、さらに好ましくは7〜12
原子%含有する、また、希土類元素の含有量は、全Fe
に対して1〜15原子%、好ましくは5〜12原子%、
さらに好ましくは5〜10原子%含有する。1原子%未
満の場合には、十分な焼結防止効果が得られず、また金
属磁性粒子粉末とした場合に粉体保磁力分布(SFD
r)が悪化する。また、15原子%を越える場合には飽
和磁化の減少が生じる。
構成する粒子は、種晶部分と中間層部分と最外層部分と
から形成されている。前記種晶部分とは、前記ゲータイ
ト粒子の種晶部分がそのまま変化したものであり、好ま
しくは、種晶粒子の内部中心から30〜80重量%、よ
り好ましくは40〜70重量%である。
率を100とした場合、前記種晶部分に含有するCoの
存在比率は50〜95、好ましくは60〜90である
り、表層部分に含有するCoの存在比率は102〜30
0、好ましくは106〜194である前記中間層部分と
は、前記ゲータイト粒子の表層部分がそのまま変化した
ものであり、好ましくは、粒子表面の希土類化合物から
なる最外層を除いた場合の最表面からFeの20〜70
重量%、より好ましくは30〜60重量%の部分であ
る。粒子全体の全Feに対する全Coの存在比率を10
0とした場合、前記中間層部分のヘマタイト層に含有す
るCoの存在比率は102〜300、好ましくは106
〜194であり、Alは中間層部分にのみ含有し、全F
eに対して5〜20原子%、好ましくは6〜15原子
%、さらに好ましくは7〜12原子%である。5原子%
未満の場合には焼結防止効果が得られない。20原子%
を越える場合には、磁気特性、特に飽和磁化が低下す
る。前記最外層部分とは、希土類化合物からなる。最外
層部分に含有する希土類元素の含有量は、全Feに対し
て1〜15原子%、好ましくは5〜12原子%、さらに
好ましくは5〜10原子%である。1原子%未満の場合
には、焼結防止効果が得られない。15原子%を越える
場合には飽和磁化の減少が生じる。
粉末の製造法について述べる。本発明においては、前記
得られた紡錘状ゲータイト粒子粉末を、加熱脱水処理に
先立って焼結防止のために焼結防止剤により前記紡錘状
ゲータイト粒子表面を被覆処理しておく。
合物を用いる。希土類元素の化合物としては、スカンジ
ウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ウム、ネオジウム、サマリウム等の1種又は2種以上の
化合物が好適であり、前記希土類元素の塩化物、硫酸
塩、硝酸塩等が使用できる。その処理方法は乾式又は湿
式のいずれでもよく、好ましくは湿式での被覆処理であ
る。その使用量は、全Feに対して1〜15原子%、好
ましくは5〜12原子%、さらに好ましくは5〜10原
子%である。1原子未満の場合には、焼結防止効果が十
分でなく、金属磁性粒子粉末とした場合に粉体保磁力分
布(SFDr)が悪化する。また、15原子%を超える
場合には、飽和磁化値が低くなる。
より、その他の元素としてAl、Si、B、Ca、M
g、Ba、Sr等から選ばれる元素の化合物の1種又は
2種以上を併用してもよい。これらの化合物は、焼結防
止効果を有するだけでなく、還元速度を制御する働きも
有するので、必要に応じて組み合わせて使用すればよ
い。この場合の使用量の総量は、前記紡錘状ゲータイト
粒子粉末の全Feに対して前記焼結防止剤として使用す
る希土類元素の化合物との合計量として、好ましくは1
〜15原子%である。少量では焼結防止の効果が十分で
はなく、多過ぎると金属磁性粒子粉末とした場合に飽和
磁化が低下するので組み合わせる種類により、最適量を
適宜選べばよい。
しておくことにより、粒子及び粒子相互間の焼結が防止
され、紡錘状ゲータイト粒子の粒子形状及び軸比をより
一層保持継承した紡錘状ヘマタイト粒子粉末を得ること
ができ、これによって、前記形状等を保持継承し、個々
に独立した鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末が
得られやすくなる。
ト粒子粉末を、非還元性雰囲気下において400〜85
0℃の範囲内において加熱処理を行って紡錘状ヘマタイ
ト粒子粉末を得ることができる。非還元性雰囲気として
は、空気、酸素ガス、窒素ガス等から選択される一種以
上のガス流下とすることができる。また、400℃未満
では加熱処理に長時間を要し、一方、850℃を超える
と粒子の変形と粒子及び粒子相互間の焼結を引き起こ
す。
去のために加熱処理後のヘマタイトを洗浄してもよい。
この場合において、被覆された焼結防止剤が溶出しない
条件で洗浄を行うことにより、不要な不純物の除去を行
うことが好ましい。具体的には、陽イオン性不純物の除
去にはpHを上げて行い、陰イオン性不純物の除去に
は、pHを下げることでより効率的に洗浄することがで
きる。
状金属磁性粒子粉末について述べる。本発明に係る鉄を
主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末を構成する粒子
は、平均長軸径が0.05〜0.15μm、好ましくは
0.05〜0.13μmであり、サイズ分布(標準偏差
/平均長軸径)は0.20以下が好適である。平均長軸
径が0.05μm未満では粒子径が小さくなり過ぎて超
常磁性の領域に近くなるので飽和磁化が低下し保磁力も
低下し、一方、0.15μmを超えると大きい飽和磁化
が得られやすくなるが、本発明の軸比の範囲では高い保
磁力が得られ難い。また、サイズ分布が0.24より大
きくなると高密度記録化が困難となる傾向があるので好
ましくない。また、平均短軸径が0.010〜0.02
2μm、好ましくは0.010〜0.020μmであ
る。その形状は紡錘状であって軸比(長軸径/短軸径)
が4〜7が好適である。軸比が4未満では高い保磁力が
得られ難くなり、一方、7を超えると高い保磁力は得ら
れ易くなるが、大きな飽和磁化値が得られ難くなるので
好ましくない。また、BET比表面積は35〜65m2
/gが好ましく、より好ましくは40〜60m2 /gで
ある。BET比表面積が35m2 /g未満では本発明の
粒子サイズでは加熱還元工程での焼結が既に生じてお
り、磁性層を塗布形成する場合に磁性塗料中での分散性
が向上し難く、一方、65m2 /gを超えると該磁性塗
料中の粘度が高くなり過ぎ、分散し難くなるので好まし
くない。
磁性粒子粉末を構成する粒子は、前記紡錘状ゲータイト
粒子粉末、紡錘状ヘマタイト粒子粉末と同様、Coを全
Feに対して10〜45原子%、好ましくは10〜40
原子%、さらに好ましくは10〜35原子%含有する。
また、Alを全Feに対して5〜20原子%、好ましく
は6〜15原子%、さらに好ましくは7〜12原子%含
有する。また、希土類元素を全Feに対して1〜15原
子%、好ましくは5〜12原子%、さらに好ましくは5
〜10原子%含有する。
磁性粒子粉末は、保磁力Hcが1800〜2500O
e、好ましくは1900〜2500Oeである。また、
飽和磁化σsが110〜160emu/g、好ましくは
120〜160emu/gである。また、レマネンス
(直流消去残留磁化)曲線から得られる粉体保磁力分布
SFDrは、0.72以下である。該SFDrが0.7
2より大きくなると高い保磁力が得られ難く、シート特
性のSFDが劣化するとともに、大きな角形比が得られ
難くなり、記録媒体とした場合、消去特性(オーバーラ
イト特性)が劣化する。
磁性粒子粉末を構成する粒子のX線結晶粒径D110 は、
12.0〜17.0nm、好ましくは13.0〜16.
0nmである。また、温度60℃、相対湿度90%の環
境下における促進経時試験の1週間後における飽和磁化
σsの経時劣化Δσsが絶対値として12%以下、好ま
しくは10%以下である。更に、シート特性における角
形比(Br/Bm)が0.85以上、好ましくは0.8
6以上であり、保磁力分布のシ−トSFDが0.44以
下、好ましくは0.42以下である。
状金属磁性粒子粉末の製造法について述べる。本発明に
おいては、前記本発明に係る紡錘状ゲータイト粒子粉末
を前記焼結防止剤によって焼結防止処理して、直接加熱
還元する方法、又は、前記本発明に係る紡錘状ヘマタイ
ト粒子粉末を加熱還元する方法のいずれかによって、鉄
を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末を得ることがで
きる。なお、前記本発明に係る紡錘状ゲータイト粒子粉
末を前記焼結防止剤によって焼結防止処理した後、非還
元性雰囲気中の加熱処理と還元性雰囲気中の加熱還元と
を連続して行って、鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒
子粉末を得ることもできる。
ゲータイト粒子粉末は、そのまま還元しても目的とする
鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末を得ることが
できるが、磁気特性、粉体特性のコントロール及び粉体
形状のコントロールの為には、常法により、還元に先立
って、あらかじめ、非還元性ガス雰囲気中において加熱
処理を施しておくことが好ましい。
ス、窒素ガス等から選択される一種以上のガス流下とす
ることができる。加熱処理温度は、400〜850℃の
範囲で行うことができ、該加熱処理温度は、紡錘状ゲー
タイト粒子の被覆処理に用いた化合物の種類に応じて適
宜選択することがより好ましい。400℃未満では加熱
処理に長時間を要し、850℃を超える場合には、粒子
の変形と粒子及び粒子相互間の焼結を引き起こす。
00〜700℃が好ましい。400℃未満である場合に
は、還元反応の進行が遅く、長時間を要する。また、7
00℃を超える場合には、還元反応が急激に進行して粒
子の変形と、粒子及び粒子相互間の焼結を引き起こす。
する紡錘状金属磁性粒子粉末は、周知の方法、例えば、
トルエン等の有機溶剤中に浸漬する方法及び還元後の鉄
を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末の雰囲気を一旦
不活性ガスに置換した後、不活性ガス中の酸素含有量を
徐々に増加させながら最終的に空気とする方法、又は、
酸素と水蒸気を混合したガスを使用して徐酸化する方法
等により空気中に取り出すことができる。
の通りである。以下の記載において、各種特性、物性は
下記の方法で測定、算出した。
軸比は、いずれも電子顕微鏡写真から測定した数値の平
均値で示した。
−11」(カンタクロム(株)製)を使用し、BET法
により測定した値で示した。
粒子のD110 )は、X線回折法で測定される結晶粒子の
大きさを、鉄を主成分とする金属磁性粒子の(110)
結晶面のそれぞれに垂直な方向における結晶粒子の厚さ
を表したものであり、各結晶面についての回折ピーク曲
線から、下記のシェラーの式を用いて計算した値で示し
たものである。
ークの半値幅(ラジアン単位) K=シェラー定数(=0.9) λ=X線の波長(Fe Kα線 0.1935nm) θ=回折角((110)面の回折ピークに対応)
特性は、「振動試料磁力計VSM−3S−15」(東英
工業(株)製)を使用し、外部磁場10kOeで測定し
た。
磁力計(デジタルメジャーメントシステムズ社製)によ
り行った。測定は以下のようにして行った。まず、カプ
セルに詰めた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末をカプ
セルに詰め、10kOeの外部磁場を印加した後(最初
の印加方向を正方向とする。)、磁場を零とし、残留磁
化σr(0)を測定した後、先に印加したのとは逆向き
(負方向とする。)に100Oeの外部磁場を印加した
後、磁場を零として残留磁化σr(100)を測定す
る。次いで、再び正方向に10kOeの外部磁場を印加
した後、磁場を零として残留磁化σr(0)を測定した
後、負方向に200Oeの外部磁場を印加した後、磁場
を零として残留磁化σr(200)を測定する。以下、
正方向に10kOeの外部磁場を印加した後、負方向に
印加する磁場の大きさを100Oe刻みで増加させて残
留磁化σr(100×n)を測定し、負方向の外部磁場
の大きさによりプロットしたレマネンス(直流消去残留
磁化)曲線を得、残留磁化が0となる外部磁場の値を内
挿により求め、Hrとする。また、上記レマネンス曲線
の微分曲線のピークについての半値幅をΔHrとし、下
記式により算出した。 SFDr=ΔHr/Hr
とする紡錘状金属磁性粒子粉末のCo量、Al量、希土
類元素量及びその他の金属元素の含有量は、「誘導結合
プラズマ発光分光分析装置SPS4000」(セイコー
電子工業(株)製)を使用し、測定した。
のポリビンに下記の割合で入れた後、ペイントシェーカ
ー(レッドデビル社製)で8時間混合分散を行うことに
より調製した磁性塗料を厚さ25μmのポリエチレンテ
レフタートフィルム上にアプリケータを用いて50μm
の厚さに塗布し、次いで、5kGaussの磁場中で乾
燥させることにより得た。 3mmφスチールボール 800重量部 鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末 100重量部 スルホン酸ナトリウム基を有するポリウレタン樹脂 20重量部 シクロヘキサノン 83.3重量部 メチルエチルケトン 83.3重量部 トルエン 83.3重量部 得られたシート状試料片について磁気特性を測定した。
であるΔσs及びシートの飽和磁束密度Bmの酸化安定
性の評価であるΔBmは、温度60℃、相対湿度90%
の恒温槽に粉体又はシート状試料片を一週間静置する促
進経時試験の後、粉体の飽和磁化値及びシートの飽和磁
束密度をそれぞれ測定し、試験開始前のσs及びBmと
促進経時試験一週間後のσs' 及びBm' との差(絶対
値)をΔσs、ΔBmとしてそれぞれ算出した。
粉末、紡錘状ヘマタイト粒子粉末及び紡錘状金属磁性粒
子粉末を製造し、上記した方法で各種特性、物性を測定
又は算出した。炭酸ナトリウム25molと、水酸化ナ
トリウム水溶液を20mol(混合アルカリに対し水酸
化ナトリウムは規定換算で28.6mol%に該当す
る。)を含む混合アルカリ水溶液30Lを気泡塔の中に
投入し、窒素ガスを空塔速度2.21cm/sで通気し
ながら47℃に調整する。次いでFe2+として20mo
lを含む硫酸第一鉄水溶液20L(硫酸第一鉄に対し混
合アルカリ水溶液は規定換算で1.75当量に該当す
る。)を気泡塔中に投入して30分間熟成した後、Co
2+4.0molを含む硫酸コバルト水溶液4L(全Fe
に対しCo換算で20原子%に該当する。)を添加し、
さらに4時間30分間熟成した後、空気を空塔速度1.
32cm/sで通気してFe2+の酸化率40%まで酸化
反応を行ってゲータイト種晶粒子を生成させた。なお、
Fe2+の酸化率40%まで酸化させたゲータイト種晶粒
子を含む水懸濁液を分取し、希薄な酢酸水溶液ですばや
く洗浄、濾過、水洗を行って得られたゲータイト種晶粒
子について組成分析を行ったところ、Feが49.54
重量%、Coが6.43重量%であった。
cm/sに増加させた後、Al3+2.4molを含む硫
酸アルミニウム水溶液1L(全Feに対しAl換算で1
2原子%に該当する。)を3ml/s以下の速度で添加
して酸化反応を行った後、フィルタープレスで電気伝導
度60μSまで水洗を行ってプレスケーキとした。
を行って得られたゲータイト粒子粉末は粒子形状は、図
1の透過型電子顕微鏡写真に示されるように、紡錘状を
呈しており、BET比表面積が180.3m2 /g、平
均長軸径が0.130μm、σ(標準偏差)が0.02
51μm、サイズ分布(標準偏差/長軸径)が0.19
3、平均短軸径が0.0173μm、軸比が7.5で樹
枝状粒子が全く存在していないものであり、Feが4
4.5重量%、Coが9.39重量%、Alが2.58
重量%であり、ゲータイト種晶粒子の分析値との比較に
より、種晶部分のCo含有量は種晶部分のFeに対して
12.3原子%であり、種晶部分におけるCoの存在比
率は、粒子全体の全Feに対する全Coの存在比率を1
00とした場合、61.5であり、また、表層部分のC
oの存在比率は、計算により125.7であった。粒子
全体としてCo含有量が全Feに対して20原子%、A
l含有量が全Feに対して12原子%であった。また、
Alは表層部分にのみ存在していた。
粉末1000g(Feとして7.97mol)を含有す
るプレスケーキを40Lの水中に十分に分散させた後、
245gの硝酸イットリウム6水塩を含む硝酸イットリ
ウム水溶液2L(前記ゲータイト粒子粉末中の全Feに
対しYとして8原子%に該当する。)を添加し、攪拌
し、次いで濃度25.0重量%の炭酸ナトリウム水溶液
を沈澱剤として添加してpH9.5に調整した後、フィ
ルタープレスで水洗し、得られたプレスケーキを圧縮成
型機を用いて孔径3mmの成型板で押し出し成型して1
20℃で乾燥してY化合物が被覆されたゲータイト粒子
成型物(ペレット)を得た。該粒子成型物を粉砕して得
られたゲータイト粒子粉末中のCoの含有量は全Feに
対して20原子%、Alの含有量は全Feに対して12
原子%、Yの含有量は全Feに対して8原子%であっ
た。また、Alは中間層部分にのみ存在し、Yは最外層
部分にのみ存在していた。
ト粒子粉末を空気中600℃で加熱脱水してY化合物か
らなる最外層を有する紡錘状ヘマタイト粒子からなる紡
錘状ヘマタイト粒子粉末を得た。
2の透過型電子顕微鏡写真に示されるように、平均長軸
径0.121μm、σ(標準偏差)が0.0223μ
m、サイズ分布(標準偏差/平均長軸径)が0.18
4、平均短軸径が0.0166μm、軸比7.3、BE
T比表面積87.3m2 /gであり、また、該粒子中の
Coの含有量は全Feに対して20原子%、Alの含有
量は全Feに対して12原子%、Yの含有量は全Feに
対して8原子%であった。
状ヘマタイト粒子粉末100gを内径72mmの固定層
還元装置に投入し、毎分35LのH2 ガスを通気し、還
元温度600℃で加熱還元した後、窒素ガスに切り替え
て80℃まで冷却し、次いで、水蒸気を通気しながら酸
素分圧を徐々に増加させて空気と同じ比率として粒子表
面に安定な酸化被膜を形成した。
主成分とする金属磁性粒子粉末は、図3の透過型電子顕
微鏡写真に示されるように、平均長軸径0.108μ
m、σ(標準偏差)0.0171μm、サイズ分布(標
準偏差/長軸径)が0.158、平均短軸径0.015
8μm、軸比6.8、BET比表面積が47.0m2 /
g、X線結晶粒径のD110 が15.2nmの粒子からな
り、紡錘形状で粒度が均斉で樹枝状粒子の少ないもので
あった。また、該粒子中のCoの含有量は全Feに対し
て20原子%、Alの含有量は全Feに対して12原子
%、Yの含有量は全Feに対して8原子%であった。ま
た、この金属磁性粒子粉末の磁気特性は、保磁力Hcが
2310Oeと高いものであり、飽和磁化σsが14
1.0emu/g、角形比(σr/σs)が0.53
5、粉末のSFDrが0.710、飽和磁化の酸化安定
性Δσsが絶対値として8.6%(実測値−8.6%)
であり、シート特性は、シートHcが2365Oe、シ
ート角形比(Br/Bm、なお、Bmは3901G)が
0.870、シートSFDが0.395、ΔBmが絶対
値として6.0%(実測値−6.0%)であった。
発原料としてのゲータイト粒子の形状等を改善するため
に、種々の金属塩の添加が試みられてきた。そのなかで
もCoは、金属磁性粒子粉末としたときに鉄との固溶を
形成し、磁化を大きくし、その保磁力Hcを高める働き
があり、また酸化安定性にも寄与することが知られてい
る。またAlは、金属磁性粒子とする場合に焼結防止に
寄与し、形状保持性に優れており、さらに金属磁性粒子
を用いた媒体に一般的に使用されるスルホン酸ナトリウ
ムを官能基として有する結合剤樹脂への分散性が向上す
ることが知られている。
ト粒子内部に導入する方が金属磁性粒子とした場合によ
り大きな飽和磁化が得られ、Alの存在状態については
ゲータイト粒子表面に被覆した場合には保磁力等の磁気
特性が低下するため、粒子の表層部分に固溶させる方が
形状保持性と酸化安定性を向上させることが知られてい
る。
て、炭酸アルカリと水酸化アルカリを併用し、Coを固
溶させた場合には微粒子が得られるとともに粒子の短軸
方向の粒径が小さいことに起因して、軸比も適度に大き
いゲータイト粒子が得られることが知られている。ま
た、Alには結晶成長制御効果があり添加時期や添加量
によって軸比が大きく異なることが知られている。しか
しながら、微粒子であって軸比を適度に保ち、粒度分布
に優れ、且つ、効果的にCo及びAlを多量にゲータイ
ト粒子中に含有させる方法は知られていなかった。
果、ゲータイト粒子の生成反応を種晶生成反応と成長反
応とに分離して、微粒子化効果と軸比の適正な向上効果
のあるCoを種晶粒子の生成反応前の熟成時に添加し、
Coを特定の範囲でゲータイト種晶粒子部分に少なく、
表層部分に多く、濃度勾配をもって固溶させ、さらに、
ゲータイト種晶粒子の成長反応において、酸素含有ガス
の空塔速度を種晶粒子の生成反応時の2倍以上として通
気するとともに、その後に焼結防止効果を有するAlを
添加することにより、多量のAlを添加しても軸比の低
下を招くことなく、微粒子であって軸比を適度に保ち、
粒度分布に優れ、且つ、効果的に多量のCo及びAlを
含有させたゲータイト粒子からなる紡錘状ゲータイト粒
子粉末を得ることができることを見出した。
せたゲータイト粒子からなる紡錘状ゲータイト粒子粉末
を得ることができた理由として、種晶粒子の成長反応途
中でのAl添加は、長軸方向の結晶成長は適度に抑制す
るが、多量のAl添加を行った場合には、従来、種晶粒
子を含む水懸濁液の高粘度化により、短軸方向の成長が
過度に起こり、軸比が低下し、粒度分布が悪化する等の
問題があったが、酸素含有ガスの空塔速度を種晶粒子の
生成反応時の2倍以上としたことにより、種晶粒子を含
む水懸濁液の減粘効果が得られ、種晶粒子表面により均
一に表層部分を形成できたことにより達成できたものと
考えている。
ータイト粒子粉末を脱水、還元して鉄を主成分とする金
属磁性粒子粉末を得るにあたり、前記紡錘状ゲータイト
粒子粉末に処理しておく焼結防止剤として希土類元素の
化合物を用いることにより、粒度分布に優れ、樹枝状粒
子が混合しておらず、適切な粒子形状と軸比を有してお
り、しかも、高い保磁力と優れた粉体保磁力分布(粉末
SFDr)、大きな飽和磁化と優れた酸化安定性を兼ね
備えた鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末を得る
ことができ、また、得られた前記金属磁性粒子粉末とス
ルホン酸ナトリウムを官能基として有する結合剤樹脂と
によりシート化を行った場合、シート特性である角形比
(Br/Bm)及びシートSFD(保磁力分布)を良好
とすることができることを見出し、本発明を完成させた
ものである。
更に詳細に説明するが、これらは本発明を何ら制限する
ものではない。
ータイト粒子粉末の製造> 実施例1〜6 紡錘状ゲータイト粒子粉末の生成条件(種晶粒子生成反
応の条件及び成長反応の条件)を表1及び表2に示すよ
うに種々変化させた以外は、前記本発明の実施の形態と
同様にして紡錘状ゲータイト粒子粉末を得た。得られた
紡錘状ゲータイト粒子粉末の諸特性を表3に示す。図4
に実施例2によって得られたゲータイト粒子粉末の粒子
形態を示す電子顕微鏡写真を示した。
長反応時における酸素含有ガスの通気の空塔速度を種晶
粒子の生成反応時と同じ1.32cm/sとした以外は
前記本発明の実施の形態と同様にしてゲータイト粒子粉
末の生成反応を行った。得られたゲータイト粒子粉末
は、図7の透過型電子顕微鏡写真に示すように、短軸が
成長しその結果軸比が低下し、サイズ分布が不良となっ
た。
長反応時における酸素含有ガスの空塔速度を種晶粒子の
生成反応時の1.5倍である1.98cm/sとした以
外は前記本発明の実施の形態と同様にしてゲータイト粒
子粉末の生成反応を行った。得られたゲータイト粒子粉
末は、短軸が成長しその結果軸比が低下し、サイズ分布
が不良となった。
るAl化合物の添加時期をFe2+の酸化率100%、即
ち、未反応のFe2+が存在しない状態とした以外は前記
本発明の実施の形態と同様にしてゲータイト粒子粉末の
生成反応を行った。得られたゲータイト粒子粉末は、長
軸が成長し、軸比が向上するが、サイズ分布が不良とな
った。
物の添加量をFeに対して3原子%とし、その他は表1
及び表2に示す条件でゲータイト粒子粉末の生成反応を
行った。得られたゲータイト粒子粉末は、長軸が成長
し、軸比が向上するが、サイズ分布が不良となった。
ヘマタイト粒子粉末の製造> 前記実施例1〜6、比較例1〜4で得られた紡錘状ゲー
タイト粒子粉末の種類、焼結防止処理に用いる被覆物の
種類及び添加量、加熱脱水温度、その後の加熱処理の温
度を種々変化させた以外は、実施の形態と同様にして紡
錘状ヘマタイト粒子粉末を得た。その条件及び得られた
紡錘状ヘマタイト粒子粉末の諸特性を表4及び表5に示
した。尚、比較例9は、前記本発明の実施の形態で得ら
れたゲータイト粒子粉末を用いた。図5に実施例8で得
られたヘマタイト粒子粉末の粒子形態を示す透過型電子
顕微鏡写真を示した。
鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末の製造> 前記実施例7〜12、比較例5〜9で得られた紡錘状ヘ
マタイト粒子粉末の種類、焼結防止処理に用いる被覆物
の種類及び添加量、加熱温度、加熱還元工程における還
元温度を種々変化させた以外は本発明の実施の形態と同
様の方法で鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末を得た。
この時の還元条件及び得られた鉄を主成分とする金属磁
性粒子粉末の諸特性を表6及び表7に示す。図6に実施
例14で得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末の
粒子形態を示す透過型電子顕微鏡写真を示した。図8に
比較例10で得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉
末の粒子形態を示す透過型電子顕微鏡写真を示した。
粒子粉末の製造> 紡錘状ゲータイト粒子粉末に焼結防止処理をした後、直
接600℃において水素中で加熱還元を行う以外は前記
本発明の実施の形態と同様にして、鉄を主成分とする紡
錘状金属磁性粒子粉末を得た。その製造条件及び得られ
た鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末の諸特性を表6及
び表7に示す。
タイト粒子粉末及び紡錘状ヘマタイト粒子粉末は、微粒
子であってサイズ分布が良好であり、樹枝状粒子が混在
しておらず、しかも、適切な粒子形状を有している粒子
からなることから該紡錘状ゲータイト粒子粉末又は該紡
錘状ヘマタイト粒子粉末を出発原料として得られる鉄を
主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末は、前出実施例に
示した通り、微粒子であってサイズ分布が良好であり、
樹枝状粒子が混在しておらず、しかも、適切な粒子形状
を有している粒子からなるので、高い保磁力、優れた粉
体保磁力分布(SFDr)、大きな飽和磁化値と優れた
酸化安定性を有しており、結合剤樹脂への分散性が良好
なことによりシートにおける角形比(Br/Bm)が良
好であることから高記録密度、高感度、高出力用磁性粒
子粉末として有用である。
粒子の粒子形状を示す透過型電子顕微鏡写真(3000
0倍)である。
粒子の粒子形状を示す透過型電子顕微鏡写真(3000
0倍)である。
紡錘状金属磁性粒子の粒子形状を示す透過型電子顕微鏡
写真(30000倍)である。
子形状を示す透過型電子顕微鏡写真(30000倍)で
ある。
子形状を示す透過型電子顕微鏡写真(30000倍)で
ある。
金属磁性粒子の粒子形状を示す透過型電子顕微鏡写真
(30000倍)である。
子形状を示す透過型電子顕微鏡写真(30000倍)で
ある。
金属磁性粒子の粒子形状を示す透過型電子顕微鏡写真
(30000倍)である。
Claims (10)
- 【請求項1】 Coを全Feに対して10〜45原子%
含有するとともにAlを全Feに対して5〜20原子%
含有する平均長軸径0.05〜0.18μmでサイズ分
布(標準偏差/平均長軸径)0.24以下の紡錘状ゲー
タイト粒子であって、該紡錘状ゲータイト粒子が種晶部
分と表層部分とからなり、該種晶部分と該表層部分のF
eの重量比率が30:70〜80:20であり、且つ、
Coが該種晶部分及び該表層部分に存在し、Alが該表
層部分にのみ存在していることを特徴とする紡錘状ゲー
タイト粒子粉末。 - 【請求項2】 Coを全Feに対して10〜45原子%
含有するとともにAlを全Feに対して5〜20原子%
含有する平均長軸径0.05〜0.18μmでサイズ分
布(標準偏差/平均長軸径)0.24以下の紡錘状ゲー
タイト粒子であって、該紡錘状ゲータイト粒子が種晶部
分と表層部分とからなり、該種晶部分と該表層部分にお
ける各々のFeに対するCoの存在比率が粒子全体の全
Feに対するCoの存在比率を100とした場合、5
0:102〜95:300であって、且つ、Alが該表
層部分にのみ存在していることを特徴とする紡錘状ゲー
タイト粒子粉末。 - 【請求項3】 Coを全Feに対して10〜45原子%
含有するとともにAlを全Feに対して5〜20原子%
含有し、且つ、希土類元素を全Feに対して1〜15原
子%含有する平均長軸径0.05〜0.17μmでサイ
ズ分布(標準偏差/平均長軸径)0.22以下の紡錘状
ヘマタイト粒子であって、該紡錘状ヘマタイト粒子が種
晶部分と中間層部分と最外層部分とからなり、該種晶部
分と該中間層部分のFeの重量比率が30:70〜8
0:20であって、且つ、Coが該種晶部分及び該中間
層部分に存在し、Alが該中間層部分にのみ存在してお
り、希土類元素が該最外層部分にのみ存在していること
を特徴とする紡錘状ヘマタイト粒子粉末。 - 【請求項4】 Coを全Feに対して10〜45原子%
含有するとともにAlを全Feに対して5〜20原子%
含有し、且つ、希土類元素を全Feに対して1〜15原
子%含有する平均長軸径0.05〜0.17μmでサイ
ズ分布(標準偏差/平均長軸径)0.22以下の紡錘状
ヘマタイト粒子であって、該紡錘状ヘマタイト粒子が種
晶部分と中間層部分と最外層部分とからなり、該種晶部
分と該中間層部分における各々のFeに対するCoの存
在比率が粒子全体の全Feに対するCoの存在比率を1
00とした場合、50:102〜95:300であっ
て、Alが該中間層部分にのみ存在しており、且つ、希
土類元素が該最外層部分にのみ存在していることを特徴
とする紡錘状ヘマタイト粒子粉末。 - 【請求項5】 Coを全Feに対して10〜45原子%
含有し、Alを全Feに対して5〜20原子%含有し、
且つ、希土類元素を全Feに対して1〜15原子%含有
している鉄を主成分とする平均長軸径0.05〜0.1
5μmで粉体保磁力分布(SFDr)0.72以下の金
属磁性粒子からなることを特徴とする鉄を主成分とする
紡錘状金属磁性粒子粉末。 - 【請求項6】 炭酸アルカリ水溶液と水酸化アルカリ水
溶液との混合アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液とを反応
させて得られる第一鉄含有沈殿物を含む水懸濁液を非酸
化性雰囲気下において熟成させた後に、該水懸濁液中に
酸素含有ガスを通気して酸化反応によって紡錘状ゲータ
イト種晶粒子を生成させ、次いで、該種晶粒子と第一鉄
含有沈澱物とを含む水懸濁液中に酸素含有ガスを通気し
て酸化反応によって該種晶粒子の粒子表面上にゲータイ
ト層を成長させて紡錘状ゲータイト粒子を生成させるに
あたり、 前記種晶粒子の生成時においては、酸化反応開始前の熟
成中の第一鉄含有沈澱物を含む水懸濁液に全Feに対し
Co換算で10〜45原子%のCo化合物を添加して酸
化反応を全Fe2+の30〜80%の範囲で行い、且つ、 前記ゲータイト層の成長時においては、前記種晶粒子と
第一鉄含有沈殿物とを含む水懸濁液への酸素含有ガスの
通気の空塔速度を前記種晶粒子の生成時における通気の
空塔速度の2倍以上にするとともに、全Feに対しAl
換算で5〜20原子%のAl化合物を添加することを特
徴とする請求項1又は2記載の紡錘状ゲータイト粒子粉
末の製造法。 - 【請求項7】 請求項1又は2記載の紡錘状ゲータイト
粒子粉末を希土類元素の化合物からなる焼結防止剤で処
理した後、非還元性雰囲気中、400〜850℃で加熱
処理することを特徴とする請求項3又は4記載の紡錘状
ヘマタイト粒子粉末の製造法。 - 【請求項8】 請求項1又は2記載の紡錘状ゲータイト
粒子粉末を希土類元素の化合物からなる焼結防止剤で処
理した後、還元性雰囲気中、400〜700℃で加熱還
元することを特徴とする請求項5記載の鉄を主成分とす
る紡錘状金属磁性粒子粉末の製造法。 - 【請求項9】 請求項1又は2記載の紡錘状ゲータイト
粒子粉末を希土類元素の化合物からなる焼結防止剤で処
理した後、非還元性雰囲気中、400〜850℃で加熱
処理を行い、次いで、還元性雰囲気中、400〜700
℃で加熱還元することを特徴とする請求項5記載の鉄を
主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末の製造法。 - 【請求項10】 請求項3又は4記載の紡錘状ヘマタイ
ト粒子粉末を還元性雰囲気中、400〜700℃で加熱
還元することを特徴とする請求項5記載の鉄を主成分と
する紡錘状金属磁性粒子粉末の製造法。
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-
1999
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