JPS6047024B2 - プレス型における製品押出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プレス機械による成形品をプレス型の外に
搬出する製品押出装置に関する。

従来のプレス槻械１は第１図に示すように上型２と下
型３との間でプレス加工例えばトリム加工を行い、この
下型３内に設けたリフター４により製品を雌型し、アイ
アンハンドにより型外に搬出するようにしている。

ところがこのアイアンハンドはリフター４の昇降とタ
イミングを合わせて、製品をつかみ、型外に搬出を行な
い再度元の所定位置に復帰しなければならないため、タ
イミング調整が非常に難しく面倒な作業となる。

しかもこのアイアンハンドは一般に流体圧を動源とした
もので、往復動等種々の動作を行なうため、作動スピー
ドを高めることが難しく、したがつて、この種プレス機
械１では、加工前の段どり及び加工後の製品の取出しに
時間がかかり生産能率が著じるしく低下するという欠点
がある。 そこで本発明は上述した点に鑑みてなされた
もので、前述したリフターの昇降運動を利用し、製品を
型外に搬出するように構成し、これによりアイアンハン
ドを使用することなく、確実にかつ迅速に製品の取出し
を行うことができるようにした製品押出装置を提供する
ことを目的とする。

以下、本発明の一実施例を図面につき説明する。 第
２図は本発明に係る製品押出装置の一例を示す側面図で
あり、第３図は同装置の■−■線に沿う断面図である。

なお第１、２図に示す部材と同一部材には同一符号を付
してある。 この製品押出装置１０は上型の一部である
ポンチ（図示せず。

）とダイ１１とによりプレス成形した製品Ｗをダイ１１
内に設けたリフター１２により持ち上げ、製品載置部１
３の搬送面Ｈ上を滑走させてプレス機械１４の外部に押
し出すものである。 前記リフター１２は支持プレート
１５に取付けたエアーシリンダ１６からピストンロッド
１７を突出したもので、このピストンロッド１７に取付
けた製品載置部１３を昇降するものである。

この製品載置部１３は上部に多数のゴムローラ１８を
等間隔に支持した一対の搬送レール１９を有し、この両
搬送レール１９を下方より支持部材２０により支持した
ものであるが、この支持部材２０はコイルばね２１を介
してプレート２２に取付けてある。したがつてダイ１１
に形成した切欠凹所２３内を各搬送レール１９が昇降す
る場合に上限位置に設けたストッパ（図示せず）に、こ
の製品載置部１３が当接した後でもリフター１２により
コイルばね２１を圧縮しつつプレート２２はさらに上昇
できるようになつている。この製品載置部１３の両搬送
レール１９間には製品押出部２４を設けてあり、搬送レ
ール１９上に載置した製品Ｗをブレス機械１４の側部に
設けたベルトコンベア上に押し出すようにしている。

この製品押出部２４は、前記プレート２２上に固定した
押出ブロック２５と、この押出ブロックに摺動自在に嵌
挿した長尺の押出ロッド２６と、この押出ロッド２６の
端部に取付けた押出片２７とを有し、この押出ブロック
２５と後述のローラブロック２９との間にコイルばね２
８を介装し、押出片２７を押出待機位置側に弾撥してい
る。この押出ロッド２６はローラブ七ツク２９に固着さ
れ、このローラブ七ツク２９の移動に応じて左右動し、
蹴出力が付与されるようになつているが、この左右動は
リフター１２の上下動を動作変換機構３０により変換す
ることにより行う。すなわち、このローラブロック２９
は上部に前記押出ロッド２６が挿通、固定されるととも
に下部に押出ブロック２５に固定した回り止め罎ンド２
９ａが挿通してあり、その側部にローラ３１を回転自在
に取付けたもので、このローラ３１が、前記動作変換機
構３０カム面Ｃに沿つて動作することにより、リフター
の上下動を蹴出力に動作変換するようにしている。第４
図は動作変換機構３０の展開斜視図てあり、カムブ七ツ
ク３２のカム面Ｃ側を明確に示している。

この動作変換機構３０は前記支持プレート１５上にカム
ブロック３２を固着し、このカムブロック３２の直立片
３２ａには三角ブロック３３と傾斜段部３４により形成
した押出部後退用の傾斜溝カムＣ１と、端段部３５を有
する長孔３６とを形成している。この長孔３６内にはス
トッパブロック３７が嵌挿され、このストッパブロック
３７は前記直立片３２ａに取付けたばねブロック３８と
、このストッパブロック３７との間に設けたコイルばね
３９により常時カム面Ｃ側に突出するように構成してい
るが、この溝カムＣ１内を転動するローラ３１により押
出されて、前記長孔３６から出没するように直立片３２
ａに取付けたブラケット４０にボルトで自動自在に支持
されている。特にこのストッパブロック３７の先端段部
３７ａが長孔３６の段部３５に当つたときには、このス
トッパブロック３７の端面３７ｂが前記三角ブロック３
３の直立カム面Ｃ２の一部となるようにしている。（第
５，６図参照）したがつてこの”ローラ３１が傾斜溝カ
ムＣ１から直立カムＣ２に移行するときにこのストッパ
ブロック３７の端面３７ｂはローラ３１を後退不能にす
るストッパの機能を発揮する。次に作用を説明する。

ポンチが下降し、ダイ１１との間でブレス加工を行つた
後にポンチは上昇するが、この上昇後、ある時点でリフ
ター１２が動作し、ピストンロッド１７が上昇する。

この上昇に先だつてローラ３１は第７図Ｂの位置にある
。この上昇に伴い、プレート２２も上昇し、このプレー
ト２２上の製品載置部１３及び製品押し出し部２４も上
昇し、ダイ１１上のブレス成形した製品Ｗをゴムローラ
１８により押し上げる。この押し上げ中載置部１３は所
定位置て図示しないストッパに当接することにより上昇
を停止する。しかし製品押出部２４はコイルばね２１を
撓ましつつさらに上昇する。したがつてこの製品押出部
２４のみが製品が存在する位置まで上昇することになり
、この時点でローラ３１は直立カム面Ｃ２から外れ、水
平カム面Ｃ３に沿つて動く。

すなわち、圧縮状態にあるコイルばね２８が伸びローラ
ブロック２９に伴つて、押出咄ンド２６を押出ブロック
２５に沿つて動かし、製品Ｗに係合し得る高さまで突出
した押出片２７によりベルトコンベア上に製品Ｗを蹴り
出す。次にリフター１２が下降するとプレート２２も下
降し、第３図に示す位置にあるローラ３１は傾斜溝カム
面Ｃ１に沿つて移動する。

（第７図におけるＡ位置からＢ位置への移行）このロー
ラ３１の移動によりローラブロック２９も第３図におい
て下降しながら右方へ移動するが、このローラブロック
２９はコイルばね２８を圧縮しつつ回り止めロッド２９
ａに沿つて移動する。この場合ローラ３１は溝カムＣ１
において突出したストッパブロック３７をコイルばね３
９の弾撥力に抗して押し退けつつ移動するが、ローラ３
１の下降限のＢ位置に至ると、このコイルばね３９によ
りストッパブロック３７が再度溝カムＣ１内に突出し、
ローラ３１を後退（Ｂ位置からＡ位置へ戻る方向）不能
の状態にする。このＢ位置にローラ３１が来れば製品載
置部１３もタイ１１の頂部より下位に没し、しかも押出
片２７もゴムローラ１８より下位に没するとともにワー
クより型外方に位置してブレス加工が可能な状態となる
。

したがつてこの状態で新らたなワークピースをブレス機
械１４内に入れ、ブレス加工を行う。この加工後はリフ
ター１２を上昇し、ローラ３１を直立カム面Ｃ２に沿つ
て第７図のＢ位置からＰ位置へと移動すれば、前述の製
品の蹴り出しが可能となる。

以上の説明より明らかなように、本発明によれは、リフ
ターの昇降動作を動作変換機構を用い−て、製品搬出方
向に往復動する動作に変換し、この動作を製品載置部に
設けた製品押し出し部に伝えるようにしたため、アイア
ンハンドを用いて製品をブレス機械等から取り出す場合
に行なわなければならない位置合せ、及びタイミングの
調整が不要となり、段取時間が短縮され、しかも製品を
確実に搬出することができ、生産能率が大幅に向上する
ことになるという優れた効果を奏することになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のブレス機械を示す概略図、第２図は本発
明の一実施例を示す側面図、第３図は第２図の■−■線
に沿う断面図、第４図は第３図の要部分解斜視図、第５
図は第４図に示す部分の組立状態を示す斜視図、第６図
は第５図の■−■線に沿う断面図、第７図Ａ，ｂは動作
変換機構の作動状態を示す説明図である。 １０・・・・・・製品押出装置、１２・・・・・リフタ
ー、１３・・・・・・製品載置部、１４・・・・・・ブ
レス機械、２４・・・・・製品押出部、３０・・・・・
・動作変換機構、Ｈ・・・・・・製品搬送面、Ｗ・・・
・・・製品。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 製品が滑走する搬送面を有し、プレス型の下型に設
   けた製品載置部と、この製品載置部を昇降自在に支持す
   るリフターと、前記製品載置部に製品押出方向に往復動
   可能に設けた製品押出部と、前記リフターの昇降動を前
   記製品押出部の蹴出力に変換する動作変換機構とを有す
   るプレス型における製品押出装置。