JPS6045521B2 - 香水製品の包装体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体特に香水製品の新規な包装体に関する。

香水製品の包装体には、販売しようとする香水を入れた
容器を形成することと、包装体の使用及び取扱いを容易
にしながら、華美でなくとも美麗な外観を示すこととの
、２つの機能がある。このために必要な特性を容器に与
えるためのいくつかの余計な部分を容器本体としてガラ
スびんに付加する必要により、香水製品の包装体は一般
に高価なものになる。本発明は、香水製品のための包装
体において、本来の包装体としての機能と、外観又は使
用の機能とを分離し、前者の機能は、詰替え物として用
いられて香水を注ぎ出すことができるガラス製の容器に
、また後者の機能は、高価な材料を用いて特別の手間を
かけて製造し得る付加された長持ちのする底体にそれぞ
れ分担させたことに存する。

本発明の包装体によると、ユーザーは初めに容器を入れ
た底体を講入し、この容器中の香水がなくなつた後は、
底体と別体の、香水製品を入れた容器のみにより構成さ
れた詰替え物を講入するだけでよい。本発明による包装
体の利点は、特別の装飾を施してない詰替え物は廉価で
あり、長持ちのする部材である底体は製造費を高くでき
、従つてより高価な材料から手間をかけて製造できるこ
とにある。

本発明は、詰替え物を形成する好ましくはガラス製の容
器と、該容器を支持するよになつた底体とから成り、バ
ヨネツト要素を、該容器を該底体に固定させるため、該
底体の対応する凹み中に係合するように該容器の下部か
ら突出させたことを特徴とする、液体特に香水製品の新
規な包装体を一対象としている。

容器の下部から突出する係止要素のこの特徴のため、慣
用されるガラス製造技術を用いて容器をきわめて容易に
製造でき、詰替え物を対応の底体と共に正確に使用でき
る。

本発明の好ましい実施態様によれば、底体は、容器をそ
の上部まで囲んでその側部を保護し上部において保持す
るための２つの側面部分を備えている。

本発明の別の実施態様によれば、容器の上部上・に位置
されて容器のオリフィスの上方に配置された栓又は霧化
装置を覆うキャップが設けられている。

底体が２つの側面部分を有する場合、キャップは、容器
の全周に亘る底体の連続性を保つように、２つの側面部
分の頂部上に支持させてもよい。

本発明の更に別の好ましい実施態様によれば、容器は円
弧状の両側の短辺をもつたほぼ長方形の断面をもち、こ
れら短辺の側に底体の側面部分のための位置決め装置を
設け、底体は容器とほぼ同じ厚みを備えている。

本発明の更に別の好ましい実施態様によれば、ノ容器の
側面及び底体の側面部分の内面が位置決め−案内装置を
有し、この位置決め一案内装置により、ガラス製容器の
製造上の寸法公差にも拘らず、該底体上に該容器を遊隙
なく良好に固定し支持し得るようになつている。

本発明は、底体と好ましくはガラス製の容器とを有し、
該底体は該容器を受けいれてその下部及び２つの側面部
分によりこれを保持し、該容器の該下部は該底体上の対
応形状の小孔とす共働するバヨネツト型の下方に突出す
る係止装置を有し、・該底体の各々の側面部分の上部に
は、該容器の各々の側面に形成した対応の止め装置と共
働して、バヨネツト型の該係止装置を該底体中に係合さ
せる位置と包装体の使用に対応する位置との間において
の該底体に対する該容器の角度位置を限定する、止め装
置とを設け、該底体の各々の側面部分の上部に該容器の
ボスと共働する弾性カムを配設して、該底体上の所定取
付け位置に該容器を取付ける時該容器を取付ける時該容
器を案内しバヨネツト型の該係止装置の係合を行わせる
と共に、包装体が使用位置にある時に該容器を該底体上
に軸方向及び回転方向に弾性的に支持するようにしたこ
とを特徴とする、液体特に香水製品の包装体も対象とし
ている。

本発明の好ましい実施態様によれば、容器の下部に位置
されたバヨネツト型の係止材料を受けいれる底体の小孔
が、合成材料製の可変形部材により構成された弾性部材
を有し、これが該容器の係止部材に作用してこれを常時
上方に付勢するようになつている。

本発明の別の好ましい実施態様によれば、容器の上部の
両側に形成したリブにより、底体に対する容器の角度変
位を制限し、このリブは底体の各々の側面部分の内面上
部に形成した凹みに係合している。

本発明の好ましい実施態様によれば、底体の各々の側面
部分が容器の案内及び保持を確保するためのカムを有し
、該カムは該底体の側面部分の内面と接触し得るように
弾性的に取付けてあり、該容器の回動を許すように該容
器の水平方向の凹みと共働する第１の水平方向のボスと
、該容器の垂直方向の各々の側面の軸線上に形成したリ
ブと共働する２つの平行な垂直方向のボスとを備えてい
る。

本発明は、前述の包装体の製造に利用されるようになつ
た詰替え用の容器であつて、底体の対応部材中に係合し
得るバヨネツト型の突出した装置を下部に備えたことを
特徴とする容器も対象としている。

本発明の好ましい実施態様による容器は、底体に対する
容器の角度偏位の限界を定めるため底体のボスと共働す
るようになつたボスを各々の側面の上部に備えている。

本発明に好ましい実施態様による容器は、底体の各々の
側面部分上に位置させた位置決め一保持部材と共働する
水平及び中央部の直立リブを、各々の側面に備えている
。本発明のよりよき理解のため、添付図面に示した本発
明の限定的でない実施例について更に詳述する。

図面特に第１〜７図に示した本発明の実施例による包装
体は、好ましくはガラス製の容器１と、この例の場合、
容器１を囲むようになつた２つの側面部分３，４を有す
る底体２と、容器１の上面に位置されて側面部分３，４
にはめ合わされるキャップ５とを備えている。

容器１の下部は、下方の突出したベヨネツト固定要素６
を備えている。固定要素６は、第６，７図を比較すると
わかるように、固定要素６に対応した形状をもつて底体
２の内側に穿設した小孔７に係合し得るようになつてい
る。第７図に示すように、小孔７は、包装体の軸線と直
角の方向に関してわずかに傾斜し、この傾斜は底体２中
に係合させる時に容器に与えるべき傾斜を規定する。

小孔７の下部は、容器１を常時上方に付勢する合成材料
製可変形部材好ましくは備えている。

容器１は上部の各々の側面にボス８を有し、ボス８は特
に第５図に示すように容器１の円形の周面に関し突出し
ている。それらのボス８は底体２の側面部分３，４の内
面の上部に形成した凹み９と共働する。

第１１，１２図には、底体２の凹み９と容器１のボス８
とが拡大Ｒにより示されている。第１０図には、底体２
の側面部分３，４に対する容器１の回転が使用位置にお
いて制限されることと、容器１を矢印方向に回転させて
底体２に固定要素６が係合した位置とし得ることが明瞭
に示されている。

第１２図において、底体５の底面に形成した小孔７は実
線により示され、また容器１が第１１図の位置に対応す
る使用位置にある時のバヨネツト固定要素６の輪部は１
点鎖線により示されている。

第３，８図には、底体２の側面部分３，４の内部におい
て両側に配設した弾性カム１０の形状が明瞭に図示され
ている。

弾性カム１０は、水平に位置された第１のボス１１と、
互に平行に垂直に位置された２つのボス１２，１３とを
有し、ボス１２，１３は、特に第３図に示すように通路
１４を画定している。第２，３図に示すように、容器１
の側面には、ボス８を有する上部を除いて、その高さの
大部分に亘り面取りによる平たん部分１５が形成されて
いる。

平たん部分１５の形状は、容器１の底面図である第６図
に明瞭に示されている。

容器１は、その各側において、各々の平たん部・分１５
の中央部に垂直に突出したリブ１６を備えている。

リブ１６は弾性カム１０のボス１２，１３の間に位置さ
れ得るような寸法を有する。リブ１６の上端と平たん部
分１５の終端との間において容器１の各側に横方向に形
成された通路１７は、弾性カム１０のボス１１の収納部
を形成している。第９図には、容器１を高い位置から底
体２の側面部分３，４の間に導く際に容器１がどのよう
に案内されるかが示されている。

ノ 実際に、第９図に示すように、容器１の側面上に位
置されたリブ１６は、カム１０のボス１２の外面に当接
する。

容器１は、最大の角度変位をもつた凹部９においてのボ
ス８の位置決めに対応するこの方向において角度的に位
置決めして係合させることができる。これにより容器１
のバヨネツト固定要素６を底体１の小孔７に係合させる
ことができる。

次に第９図の矢印の方向に容器１を回動させると、リブ
１６は、弾性カム１０のボス１２，１３の間に位置され
、リブ１６の上部は弾性カム１０のボス１１に突当り、
ボス１１は容器１の通路１７中に位置される。垂直方向
の２つのボス１２，１３により特に横方向に支持された
直立したリブ１６の上部１６ａにボス１１が支持される
ことは、第８図に拡大Ｒにより示されている。以上の説
明かられかるように、容器１は、ベヨネツト固定要素６
により下部において底体２上に固定され、底体２の小孔
７の内部に位置された弾性材により上方に付勢される。

また容器１の上部は２つの弾性カム１０により弾性的に
保持され、弾性カム１０はボス１２，，１３により回転
変位に対する位置決め作用をすると共に、弾性カム１０
のボス１１にリブ１６の上部１６ａが突当ることによつ
て上部においても容器１を保持する。

更に、弾性カムの存在により、ガラス製の容器１の製造
公差に基づく不可避的な寸法上の相違にも拘らず、底体
２上に詰め替え用の容器１を非常に簡単に案内し組立て
ることができる。

以上に説明した実施例は単なる一例であり、本発明はこ
の特定的な構成には限定されない。

特にカム１０及びボス８，１１，１２，１３の形状は、
同等の機能をもつ他の形状とすることができる。同様に
包装体の外観も変更でき、特にキャップ５を用いない包
装体も実現し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による包装体の立面図、第２図は底部と
容器及びキャップを示すための第１図の包装体の分解側
面図、第３図は第２図の■一■線に沿つた断面図、第４
図は第２図の■−■線に沿つたキャップ底面図、第５図
は第２図の■一■線に沿つた容器上面図、第６図は第２
図の■−■線に沿つた容器下面図、第７図は第２図の■
−■線の沿つた底体下面図、第８図は第３図の■−■線
に沿つた部分断面図であり、容器を共に示し、また容器
を取除いて示す図、第９，１０図は容器の２つの最大角
度変位位置において示す第８図のＸ一Ｘ線に沿つた断面
図、第１】図は容器を取付けた底体の上面図、第１２図
は第２図の■−■線に沿つた断面図である。 符号の説明、１・・・容器、２・・・底体、３，４・・
・側面部分、６・・・バヨネツト固定要素（係止要素）
、７・・・小孔（凹み）、１０・・・弾性カム、１１，
１２，１３・・・ボス。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 低体と、該低体から上方へ延びた２つの側面部分と
   を有するケースと；詰めかえ容器と； 上記容器の底部から延びた突起と、上記突起が嵌合する
   に相当する形の上記底体にある開口とから構成されて、
   上記ケースの底体内の上記容器を係止するバヨネツト型
   係止装置と；（ａ）上記容器の底部の突起が上記底体の
   開口と整合し、かつそこに導入することができる第１角
   度方向において、上記容器を上記ケースへ案内する際、
   該容器の角度位置を決めかつ垂直方向に案内し、（ｂ）
   上記容器の底部の突起を上記底体の開口内に係止する第
   ２角度方向において、上記容器を上記ケース内の軸線方
   向移動及び回転移動を弾性的に保持する、ために上記容
   器と上記ケースの側面部分とに設けられた装置と；を包
   含する液体、特に香水製品のためのパッケージ。 ２ 上記角度位置決め・案内・保持装置は、上記ケース
   の各側面部分内で引込むことができるように弾性的に取
   付けられたアーム部材を上記ケースの各側面部分内に包
   含し、該アーム部材は容器の水平へこみと係合する第１
   突起と、上記容器の各側面部分の突出リブと協働する２
   つの平行かつ垂直な突起とを有する特許請求の範囲第１
   項記載のパッケージ。 ３ 上記ケースの底体の開口において、上記容器の底体
   の上記の突起が該開口内で係止された時、それを上方へ
   付勢する弾性装置をさらに包含する特許請求の範囲第１
   項記載のパッケージ。 ４ 上記ケースに対する上記容器の角度変位を制限する
   ために、上記ケースの各側面部分の上部にある協働当接
   装置と、上記容器の各容器の側部とをさらに包含する特
   許請求の範囲第１項記載のパツケージ。 ５ 上記当接部材は、容器の上部の各側部にあつて、上
   記ケースの側面部分の各々の内面頂上近くのへこみに係
   合する突出リブを包含する特許請求の範囲第４項記載の
   パッケージ。