JPH044668Y2 - - Google Patents

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JPH044668Y2
JPH044668Y2 JP2636789U JP2636789U JPH044668Y2 JP H044668 Y2 JPH044668 Y2 JP H044668Y2 JP 2636789 U JP2636789 U JP 2636789U JP 2636789 U JP2636789 U JP 2636789U JP H044668 Y2 JPH044668 Y2 JP H044668Y2
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valve
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container
stopper
liquid
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、魔法瓶などの液体容器に関し、さら
に詳しくは容器本体の栓穴に栓体を閉栓状態で装
着したままで注液し得るようにするとともに、容
器本体の上部に蓋又は受液容器などとして使用可
能な容器状の被覆部材を取付けた形式の液体容器
に関するものである。
(従来技術) この種の液体容器としては、従来から第12図
及び第13図に示すようなものが知られている
(実開昭62−178929号公報)。この公知の液体容器
は、容器本体101の栓穴106に、栓本体11
0内に注液通路113と該注液通路113を開閉
する弁体114を設けた栓体102を装着し、さ
らに栓本体110の上部に、弁体114を開操作
し得る開弁操作部材116と該弁体を閉操作し得
る閉弁操作部材117とをそれぞれ設けるととも
に、容器本体101の上部に蓋兼用の受液容器
(図示例では受液容器を取外した状態を示してい
る)を容器本体の上部外周に設けている雄ネジ1
40に対して螺着脱自在に装着して構成されてい
る。開弁操作部材116は栓本体110の上部に
おける中心位置に設けられ、又閉弁操作部材11
7は該栓本体110上部における中心よりかなり
外方に偏位した位置において点状に設置されてい
る。又、閉弁操作部材117は、その押圧操作を
し易くするために、スプリング156によつて上
方に付勢してその自由状態においては該閉弁操作
部材117の上面が栓本体110の上面よりかな
り上方まで突出するようにしている。この閉弁操
作部材117は、受液容器を容器本体101の上
部に螺着した際に、該受液容器の内部底面で押圧
されて、該閉弁操作部材117の上面が栓本体1
10の上面とほぼ面一状になるまで下方に押し上
げられるようになつている。尚、第12図は閉弁
状態を示し、第13図は開弁状態を示している。
(考案が解決しようとする課題) ところが、第12図及び第13図に示す公知の
液体容器では、受液容器を取外した状態では閉弁
操作部材117が栓体中心部より外側に偏位した
位置において栓本体上面より上方に突出している
ため、受液容器を容器本体上部に装着するに際し
て、該受液容器を容器本体101の上部に単にか
ぶせたときに受液容器の内部底面が閉弁操作部材
117の上面117aと栓本体110における反
閉弁操作部材側の外周寄り上面110aとの2箇
所に接触して、該受液容器が鎖線103(第12
図)で示すように傾いた姿勢となり、該受液容器
を容器本体101に対して螺着する際に、まず傾
いている受液容器の姿勢を正常姿勢(水平姿勢)
に補正した後に螺合操作しなければならず、その
螺合操作がしにくくなるという問題があつた。
又、第13図に示すように受液容器を取外した状
態において、開弁状態にある弁体114を閉弁操
作部材117で閉弁操作する際に、該閉弁操作部
材117の操作部(上面)117aが栓体中心よ
り外方に偏位した位置において点状(面積が小さ
い)に上方突出するようにして設置されているた
め、限定された位置でしか閉弁操作することがで
きず、その閉弁操作がしにくくなるという問題も
あつた。
本考案は、上記した公知の液体容器の問題点に
鑑み、栓体を閉栓状態のままで弁操作によつて注
液通路を開閉し得るようにした液体容器におい
て、閉弁操作部材を栓本体上面より上方に突出さ
せるようにして設置したものであつても、該閉弁
操作部材の上面に蓋又は受液容器などとして使用
され得る容器状の被覆部材が衝合したときでも該
被覆部材が傾くことなく正常姿勢に維持されるよ
うにし、もつて次に行なわれる被覆部材の螺合操
作を容易に行なえるようにするとともに、閉弁操
作部材を広範囲の位置で操作し得るようにするこ
とを目的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、注液通路と該注液通路を開閉する弁
体をそれぞれ設けてなる栓体と、該栓体の外側を
覆う蓋又は受液容器などの容器状の被覆部材とを
有した液体容器において、前記栓体の栓本体に、
前記弁体を開操作する開弁操作部材と開弁状態に
ある弁体を閉操作する閉弁操作部材とをそれぞれ
設けている一方、前記閉弁操作部材を、前記開弁
操作部材の外側を少なくとも相対向する2方向位
置で囲繞し且つ前記弁体が開弁状態にあるときに
は該閉弁操作部材の上面が前記栓本体の上面及び
開弁操作部材の上面よりそれぞれ上方に突出して
位置されるべくするとともに、前記被覆部材の装
着状態においては該被覆部材によつて閉弁操作部
材の上面が弁体を閉操作し得る位置まで押し下げ
られる如く構成していることを特徴としている。
(作用) 本考案の液体容器によれば、栓本体内の注液通
路開閉用の弁体を閉操作するための閉弁操作部材
を、開弁状態において栓本体上面より上方に突出
するようにして設置しているので、該閉弁操作部
材の出没状態を見ることにより弁体の開閉状態を
外部から知ることができる。又、そのように閉弁
操作部材を栓本体上面より上方に突出するように
して設置したものであつても、該閉弁操作部材に
おける栓本体上面より上方に突出する上面部分が
少なくとも栓本体の中心寄り位置に設けた開弁操
作部材を相対向する2方向位置で囲繞するように
して設置しているので、容器本体の上部に蓋又は
受液容器などの容器状被覆部材を単にかぶせたと
きにも該被覆部材の内部底面が閉弁操作部材の上
面のみによつて支持され、被覆部材が容器本体に
対して適正姿勢(水平姿勢)に維持されるように
なる。さらに、被覆部材の装着状態においては該
被覆部材によつて閉弁操作部材が閉弁操作位置ま
で強制的に押し下げられ、注液通路が確実に閉じ
られる。又、閉弁操作部材の上面が栓本体上面よ
り上方に突出している状態(即ち、開弁状態)に
おいては、該閉弁操作部材における上方突出部分
が少なくとも開弁操作部材を相対向する2方向位
置から囲繞するようになつているので、該閉弁操
作部材を押圧操作し得る位置が多くなる。
(考案の効果) 従つて、本考案の液体容器は、栓本体内の注液
通路開閉用の弁体が開弁状態にあるときには該弁
体を閉操作するための閉弁操作部材の上面が栓本
体上面より上方に突出しているので、該閉弁操作
部材の出没状態を見ることによつて弁体の開閉状
態を外部から確認することができ、又、そのよう
に閉弁操作部材の上面を栓本体上面より上方に突
出させるようにしたものであつても、該閉弁操作
部材の上方突出状態において容器本体の上部に受
液容器などの容器状の被覆部材を単にかぶせたと
きに該被覆部材を閉弁操作部材のみによつて適正
姿勢(水平姿勢)で支持でき、次に行なわれる螺
合操作が容易に行なえるという効果がある。又、
被覆部材の装着状態においては、該被覆部材によ
り閉弁操作部材を強制的に閉弁操作位置まで押し
下げるようにしているので、もし閉操作をし忘れ
たままでも、被覆部材を装着することにより確実
に閉弁させることができ、保温力の低下を防止し
たりあるいは液体容器転倒時の液漏れを防止した
りすることができるという効果がある。さらに、
閉弁操作部材の上方突出状態においては、該閉弁
操作部材の上面が、栓体中心にある開弁操作部材
を相対向する2方向位置から囲繞するようになつ
ているので、閉弁操作部材を押圧操作するための
位置が多くなつてその操作がし易くなるという効
果もある。
(実施例) 第1図ないし第11図を参照して本考案のいく
つかの実施例を説明すると、第1図ないし第6図
には本考案の第1実施例、第7図ないし第10図
には同第2実施例、第11図は同第3実施例の液
体容器が示されている。この各実施例では、液体
容器として携帯用の魔法瓶が採用されている。
第1図ないし第6図に示す第1実施例の液体容
器は、内壁5aと外壁5bをステンレス鋼板製と
した真空断熱二重構造の容器部材5(この第1実
施例では該容器部材5が容器本体1となる)と、
該容器部材5の上部に設けた栓穴6に着脱自在に
装着される栓体2と、容器本体1の上部を被覆す
る被覆部材3とを有して構成されている。
容器本体1の外側面は、その上部側が順次2段
階の小径部となつており、最上部の最小径部1a
には栓体2を螺着脱するための雄ネジ30が、又
上から第2番目の小径部1bに栄受液容器3を螺
着脱するための雄ネジ40がそれぞれ形成されて
いる。
容器本体1の上部中央には縦長の栓穴6が形成
されている。この栓穴6は、液体補給用の開口と
なるもので、液体注出時には後述する栓体2内の
注液通路13が使用される。又、この栓穴6の下
方部分には栓体2の栓座7が形成されている。
栓体2は、栓穴6内に挿し込まれる栓本体10
内に注液通路13と該注液通路13を開閉する弁
体14と該弁体14を開操作するための開弁操作
部材16と開弁状態にある弁体14を閉操作する
ための閉弁操作部材17とを備え、さらに栓本体
10の上部に外側下方に向けて延出する周壁部材
11を取付けて構成されている。周壁部材11の
内面には、容器本体1における上段側小径部1a
に形成した雄ネジ30に螺合する雌ネジ21が形
成されていて、該周壁部材11の雌ネジ21を容
器本体1側の上記雄ネジ30に螺合又は螺解する
ことにより、この栓体2を容器本体1に対して着
脱し得るようになつている。尚、周壁部材11は
栓体2を着脱操作するときのツマミ部となる。
栓本体10の下端外周部には栓座7に接触する
環状パツキン22が取付けられている。この環状
パツキン22は栓本体10の下面側にも一体に延
設されていて、弁体14の弁座に兼用している。
弁体14内には、環状の隔壁23が設けられて
いて、栓本体10側壁内面と隔壁23の外面との
間が注液通路13となつている。隔壁23の下部
は底壁24によつて閉塞されている。又、この隔
壁23内の上部には、後述する開弁操作部材16
及び閉弁操作部材17をそれぞれ上下方向に案内
する開弁操作部材16用の摺動穴25(内側摺動
穴)とその外側にある閉弁操作部材用の摺動穴2
6(外側摺動穴)とが設けられている。
注液通路13は、栓本体10の内面と隔壁23
の外面との間において栓本体10を上下方向に貫
通するようにして形成されている。注液通路13
の液入口13aは栓本体10の下面に形成され、
又注液通路13の液出口13bは栓本体10の上
面においてその外周寄りの所定小角度範囲(第3
図に示すように角度20〜25°程度の範囲)に形成
されている。
注液通路開閉用の弁体14は、注液通路13の
液入口13aをその下方から開閉し得る弁板41
と該弁板41の上面中央部に上向きに一体形成さ
れた弁棒42と該弁棒42の上部に固定された円
筒形の回転体43とを有している。尚、回転体4
3は後述する弁開閉機構8の一部を構成するもの
で、その詳細については後述する。この弁体14
は、栓本体10の中心部において上下動及び水平
面内で回動自在に設置されている。又、この弁体
14は、弁体押上げ用のスプリング19によつて
上方に付勢されており、弁体14の自由状態にあ
つては弁板41が注液通路13の液入口13aの
口縁(弁座)を閉塞するようになつている。
栓本体10の上部には、弁体14を開操作する
ための開弁操作部材16と、開弁状態にある弁体
14を閉操作するための閉弁操作部材17とがそ
れぞれ設けられている。尚、この実施例では、後
で詳述するように、開弁操作部材16は開弁操作
と閉弁操作の両方を行なえ、又閉弁操作部材17
は弁体14を閉操作するのを忘れたときなどに受
液容器3を螺着することにより開弁状態にある弁
体14を強制的に閉操作し得るように作用する。
開弁操作部材16は、断面〓形の押ボタン状に
成形されている。この開弁操作部材16は、弁体
14の回転体43の直上位置において前記隔壁2
3上部の内側摺動穴25内で上下動自在に設置さ
れている。又、この開弁操作部材16の下端には
上方への抜け止め及び水平回動を規制する外向き
爪61が形成されていて、該外向き爪61を隔壁
23の棚部27に形成した穴28を通してその口
縁下面に係止することによつて開弁操作部材16
の上方への抜け出しと水平回動とを規制してい
る。
閉弁操作部材17は、この第1実施例では、上
部に、平面視において角度約300°の範囲の長さを
もつ円弧状で且つ上下方向に適宜高さをもつ内外
2重壁構造の操作部71を設けるとともに、該操
作部71の下部に弁体14の上部にある回転体4
3の外側を囲繞する筒部72を一体形成して構成
されている。この閉弁操作部材17の上面は、該
閉弁操作部材17を栓本体10に装着したときに
上面全体が水平面となるような平坦面となつてい
る。そして、この閉弁操作部材17は、開弁操作
部材16の外側を囲うようにして隔壁23の上部
に設けた外側摺動穴26内に上下動自在に設置さ
れている。又、閉弁操作部材17の操作部71の
外壁下部には外向き爪73が形成されていて、該
外向き爪73を隔壁23に形成した縦向きの切欠
溝29内で上下動可能とするとともに、該外向き
爪73を切欠溝29の上縁に係止させることによ
つてこの閉弁操作部材17の上方への抜け出しと
水平回動とを規制している。
栓体2の内部には、開弁操作部材16を1回押
圧操作する度に弁体14を閉弁状態と開弁状態と
の間で切換操作し得るとともに、閉弁操作部材1
7を押圧操作することにより開弁状態にある弁体
14を強制的に閉操作し得る如く作用する弁開閉
機構8が設けられている。この弁開閉機構8は、
栓本体10の隔壁23と、弁体14の回転体43
と、開弁操作部材16と、閉弁操作部材17とを
基本部材として構成されている。第4図ないし第
6図にはそれぞれ弁開閉機構8の展開図を示して
いるが、該第4図ないし第6図において、便宜
上、実線で画いている部分は栓本体10側の部材
を示し、同じく一点鎖線部分は開弁操作部材16
の部材、二点鎖線部分は閉弁操作部材17の部
材、点線部分は弁体側の回転体43の部材をそれ
ぞれ示している。
栓本体10の隔壁23(第4図ないし第6図に
おいて実線図示)の内周面には、円周方向等間隔
で複数個(例えば6個)の縦溝51,51……が
形成され且つ該各縦溝51,51間には下面が同
一方向に傾斜(この実施例では右回転方向に昇り
傾斜)するスライド部52,52……が形成され
ている。この各スライド部52,52……の長さ
方向中間部には後述の外向き突起45を係止する
ための段状の係止部53が形成されており、スラ
イド部52は係止部53を挟む第1スライド部5
2aと第2スライド部52bからなつている。
弁体14の回転体43(第4図ないし第6図に
おいて点線図示)の下部寄り外周面には、円周方
向等間隔をもつて複数個(合計6個)の外向き突
起45,45……が形成されている。この各外向
き突起45,45……はそれぞれ隔壁23側の縦
溝51内で上下方向にスライド自在に嵌入可能と
なつており、しかも該外向き突起45が縦溝51
内に嵌入している状態(第4図の状態)では回転
体43の水平回動が規制され且つ該外向き突起4
5が縦溝51の下端から下方に抜け出したとき
(第5図)には該回転体43が水平回動可能とな
るようにしている。尚、この各外向き突起45の
上面は右回転方向に昇り傾斜する斜面45aとな
つている。又、回転体43の上部には、円周方向
等間隔をもつて複数個(合計6個)の上向き突起
44,44……が形成されている。この各上向き
突起44,44……の上面は右回転方向に昇り傾
斜する斜面44aとなつている。
開弁操作部材16(第4図ないし第6図におい
て一点鎖線図示)には、その上板部下面に前記回
転体43側の各上向き突起44,44……と係合
する鋸刃状の凹凸部62が形成されている。この
開弁操作部材16は、回転体43側の外向き突起
45が栓本体隔壁23側の縦溝51に対して上下
方向重合位置に位置しているときには、回転体4
3の各上向き突起44,44……の上面(斜面4
4a)が開弁操作部材16側の鋸刃状凹凸部62
の右回転方向に昇り傾斜する右上り斜面62aの
下面に衝合する位置にあるように設置されてい
る。この開弁操作部材16側の右上り斜面62a
と回転体43側の上向き突起44の上面斜面44
aとは、第4図において符号F1で示すように開
弁操作部材16を押圧したときに(弁体14が開
弁され、該弁体14が上動可能状態で押上げスプ
リング19によつて上方に付勢されていて、該凹
凸部右上り斜面62aと上向き突起側斜面44a
との圧接力が大きくなる)、両斜面の衝合により
回転体43を右回転方向に回動させるようにする
ためのものであり、開弁操作部材16を第5図に
示す位置まで押下げて回転体43側の各外向き突
起45,45……が縦溝51,51……の下端よ
り下方に外れたときに(回転体43の水平回動の
規制が解除される)、上記両斜面の衝合により回
転体43を若干角度だけ右回転移動(第5図にお
いて矢印X方向に移動)させるように作用する。
このように、開弁操作部材16を押下げ操作した
ときに回転体43が若干角度だけ右回転せしめら
れると、回転体43側の外向き突起45の上面
(斜面45a)が隔壁23側の第1スライド部5
2aの下面に衝合する位置に位置するようにな
る。そして、その状態で開弁操作部材16から指
を離すと弁体押上げスプリング19の付勢力によ
り外向き突起45,45……の斜面45aが第1
スライド部52aの下面に衝合して外向き突起4
5が第1スライド部52aに沿つて右回転方向に
スライドし、該外向き突起45がスライド部52
の中間にある係止部53に衝合することによつて
一時的にその右回転動作が停止するようになる
(第6図の状態)。この状態、即ち外向き突起45
が係止部53に衝合してる状態では、第2図に示
すように弁体14が開弁状態に維持される。又、
第6図の開弁操作状態から符号F2で示すように
開弁操作部材16を再度押圧すると、回転体43
側の外向き突起45の上面が係止部53の下端よ
り下方に外れると同時に開弁操作部材16側の凹
凸部右上り斜面62aと回転体側の上向き突起4
4の斜面44aとの間に発生する回動作用によ
り、外向き突起45が右回転方向に移動してその
上面(斜面45a)が第2スライド部52bの下
面の直下方に位置するようになる。そして、その
状態で開弁操作部材16から指を離すと回転体4
3側の外向き突起45が第2スライド部52bに
沿つて右回転方向に回動せしめられ、最終的には
該外向き突起45,45……が縦溝51,51…
…内に嵌入して第4図の状態に復帰するようにな
つている(即ち、外向き突起45が第6図におい
て矢印Yで示すように移動する)。このように、
開弁操作部材16を1回押す度に、弁体14が閉
弁状態と開弁状態との間で交互に変位するように
なる。
他方、閉弁操作部材17(第4図ないし第6図
において二点鎖線図示)には、その筒部72の下
方に円周方向等間隔で複数個(合計6個)の下向
き突起74,74……が形成されている。この各
下向き突起74,74……は、隔壁23内面と回
転体43外面との間において下向きに突出する如
くして配置され、しかも該各下向き突起74,7
4……の下面はその中間部が下方に突出するよう
な山形に形成されている。又、該各下向き突起7
4,74……の下端尖角部74aは、隔壁23側
のスライド部52の係止部53が形成されている
位置の内方に対応する位置において、閉弁操作部
材17の下動時、即ち閉弁操作部材17の上面1
7aが栓本体上面10aとほぼ同高さ位置にある
ときに第1スライド部52aにおける係止部53
側端部の下面の高さよりかなりの高さ(第4図の
符号Hの高さ)だけ下方に延出するように位置決
めされている。そして、この閉弁操作部材17は
次のように作用する。即ち、弁体14が閉弁状態
にあるときには、該閉弁操作部材17は、第1図
及び第4図に示すようにその上面17aが栓本体
上面10aとほぼ面一状に揃つており、第4図の
状態から開弁操作部材16を1回だけ押圧する
と、回転体43が第5図の状態を経て右回転方向
に回動せしめられてその外向き突起45が第1ス
ライド部52aに沿つて右斜め上方に移動する際
に、該外向き突起45の上面45aで閉弁操作部
材17の下向き突起74の下面を押上げるように
なり、外向き突起45が係止部53に係止された
状態(第6図の状態)では該外向き突起45によ
り閉弁操作部材17を栓本体上面10aから高さ
H′(第6図)だけ持ち上げた状態で維持させるよ
うになつている。そして、この閉弁操作部材17
の上方突出状態から、第6図において符号F3
示すように閉弁操作部材17の上面17aを押下
げると、下向き突起74の下面により回転体側の
外向き突起45が係止部53との係合が外れるま
で下方に押下げられた後、該外向き突起45が下
向き突起74下面の右上り斜面74bに沿つて右
斜め上方に移動され、それによつて外向き突起4
5は矢印Yで示すように移動して弁体14が閉弁
されるとともに、下向き突起74への押上げ作用
が解除されて閉弁操作部材17もその上面17a
が栓本体上面10aと面一状になる高さまで自重
により下動するようになる。
この閉弁操作部材17は、開弁状態のままで蓋
兼用の受液容器(実用新案登録請求の範囲中の容
器状の被覆部材に該当する)3を装着した場合に
該受液容器3の内部底面3aで押圧されて強制的
に閉弁操作位置まで押し下げられるようになつて
おり、弁体14を閉操作し忘れたままでも、受液
容器3を螺合・装着することにより自動的に閉弁
されるようになつている。ところで、受液容器3
を容器本体1上部に螺合・装着させる場合には、
まず該受液容器3を単に容器本体1上部(栓体2
の上部)にかぶせた後に螺入方向に回動させるよ
うにして行なわれるが、弁体が開弁状態にある場
合には閉弁操作部材17が栓本体10の上面10
aより上方に突出しており、受液容器3をかぶせ
たとき(螺合される前)に受液容器3の内部底面
3aが閉弁操作部材17の上面17aに接触する
ようになる。このとき、閉弁操作部材17の上面
17aは、この第1実施例のものでは開弁操作部
材16の外側において角度300°程度に亘つて円弧
状に形成されているので、受液容器3は第2図に
鎖線3′で示すように該閉弁操作部材17の上面
17a上において螺合時の姿勢と同じ水平姿勢の
ままで支持されるようになる。従つて、受液容器
3を螺合操作する際には、該受液容器3を容器本
体1上に被せた状態で、そのまま直下方に押し下
げた後、受液容器3を螺合方向に回動させること
により、受液容器3側の雌ネジ31と容器本体1
側の雄ネジ40とを相互に確実に螺合させること
ができ、その受液容器3の螺着操作が簡単とな
る。
第7図ないし第10図に示す第2実施例の液体
容器では、真空二重壁構造の容器部材5の上部外
周に環状の肩部材9を取付け、しかも該肩部材9
に吊り紐90を取付けて吊り持ち支持し得るよう
にしている。栓体2は、栓本体10の胴部外周に
設けた雄ネジ91を、肩部材9の口縁部に設けた
雌ネジ92に螺合して装着されるようになつてい
る。又、この第2実施例では、栓本体10の側壁
内面とその内部に設けられている筒状の隔壁23
の外面との間の全周部分が注液通路13となつて
おり、栓体2の上部におけるいづれの方向からで
も注液することができるようになつている。又、
閉弁操作部材17は、この第2実施例では、円形
環状のものが採用されている。この第2実施例の
液体容器の場合も、開弁状態において受液容器3
を容器本体1上にかぶせたときに、該受液容器3
の内面底部3aが環状の閉弁操作部材17の上面
17a上に安定した状態で載置されるようにな
る。又、第9図及び第10図には、この第2実施
例の液体容器の弁開閉機構8を示しているが、こ
の第2実施例の弁開閉機構8では、開弁操作部材
16の外周面下部寄り位置に、円周方向等間隔を
もつて回転体43の外向き突起45を直接に押下
げる複数個(合計6個)の押圧用外向き突起6
5,65……が形成されている。この第2実施例
の弁開閉機構8の作用は、基本的に前記第1実施
例のものと同様であり、その説明を省略する。
尚、第9図は閉弁状態を示し、第10図は開弁状
態を示している。
第11図に示す第3実施例は、第1実施例にお
ける閉弁操作部材17の変形例を示しているが、
この第3実施例では、閉弁操作部材17における
栓本体10の上面10aより上方に出没する部分
を、開弁操作部材16(栓体2の中心にある)を
相対向して挟む2位置に分割している。この各出
没部分87a,87aは、それぞれ角度120°程度
の範囲づつ形成されている。この第3実施例の場
合でも、開弁状態において受液容器をかぶせたと
きにその受液容器を適正姿勢で支持し得るように
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例にかかる液体容器
の上部縦断面図、第2図は第1図の状態変化図、
第3図は第2図の平面図、第4図ないし第6図は
それぞれ第1実施例の液体容器の弁開閉機構の作
動変化図、第7図は本考案の第2実施例にかかる
液体容器の上部縦断面図、第8図は第7図の平面
図、第9図及び第10図はそれぞれ第2実施例の
液体容器の弁開閉機構の作動変化図、第11図は
本考案の第3実施例にかかる液体容器の平面図、
第12図は公知の液体容器の上部縦断面図、第1
3図は第12図の状態変化図である。 1……容器本体、2……栓体、3……被覆部材
(受液容器)、6……栓穴、10……栓本体、10
a……上面、13……注液通路、14……弁体、
16……開弁操作部材、17……閉弁操作部材、
17a……上面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 注液通路13と該注液通路13を開閉する弁体
    14をそれぞれ設けてなる栓体2と、該栓体2の
    外側を覆う蓋又は受液容器などの容器状の被覆部
    材3とを有した液体容器であつて、前記栓体2の
    栓本体10には、前記弁体14を開操作する開弁
    操作部材16と開弁状態にある弁体14を閉操作
    する閉弁操作部材17とがそれぞれ設けられてい
    る一方、前記閉弁操作部材17は、前記開弁操作
    部材16の外側を少なくとも相対向する2方向位
    置で囲繞し且つ前記弁体14が開弁状態にあると
    きには該閉弁操作部材17の上面17aが前記栓
    本体10の上面10a及び前記開弁操作部材16
    の上面16aよりそれぞれ上方に突出して位置さ
    れるべくするとともに、前記被覆部材3の装着状
    態においては該被覆部材3によつて閉弁操作部材
    17の上面17aが弁体14を閉操作し得る位置
    まで押し下げられる如く構成されていることを特
    徴とする液体容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6203350B1 (ja) * 2016-09-07 2017-09-27 スケーター株式会社 飲料容器における開閉栓装置

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JP6203350B1 (ja) * 2016-09-07 2017-09-27 スケーター株式会社 飲料容器における開閉栓装置

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