JP6203350B1 - 飲料容器における開閉栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料容器における開閉栓装置を提供する。【解決手段】操作ボタン(11)とロータリ部材(13)の間に制御スプリング(12)を介装し、該制御スプリング(12)の圧縮を介して操作ボタン(11)の押下げによりロータリ部材(13)を下動させるように構成し、回動可能位置(P3)に下動したロータリ部材のフィン(28)と操作ボタンの歯(30)の相互により構成した第1回動カム手段(32)によりロータリ部材を回動し、フィンが案内筒のガイド手段(21a)に臨ませられたとき、操作ボタンの押下げ力を解除すると、操作ボタンが制御スプリングで押上げられ、前記フィン(28)と歯(30)を相互に離反させ、これによりロータリ部材(13)の回動自在な状態を確保し、フィン(28)をガイド手段に沿って係止手段(21b)まで好適に移動させ、弁体を開弁状態として係止する。【選択図】図3

Description

本発明は、ボトル等の飲料容器の口部に装着する栓装置であり、弁体の閉弁と開弁を簡単容易に行うことができる開閉栓装置に関する。
従来、操作ボタンを押下げることにより、弁体を開弁すると共に、環状体を上向きの突出状態となるように上昇させ、外部から環状体を視認することにより開弁状態を知ることができるようにした開閉栓装置が公知である。
特許第3531413号公報
ユーザの指先等で操作ボタンを押下げることにより、弁棒を下動して弁体を開弁させ、同時に環状体を上向きに突出させる機構を備えた開閉栓装置を提供するためには、弁棒を下動させた状態でロックしなければならないので、係止と係止解除を行わせる回動部材が必要となる。しかしながら、操作ボタン自体を押下げ時に回動させることは操作容易性の観点から好ましくないため、操作ボタンと弁棒の間にロータリ部材を配置するのが良い。
そこで、操作ボタンとロータリ部材の間に回動カム手段を構成することにより、操作ボタンの押下げによりロータリ部材を下動させながら回動した後、弁体を開弁させた状態で、ロータリ部材を所定高さだけ上動させた位置で開弁状態をロックし、この上動に伴って、環状体を押上げる構成を提案することができる。
しかしながら、操作ボタンを回動不能とした状態で閉弁位置から開弁位置まで押下げ、この押下げによりロータリ部材を回動させる構成に関して、回動カム手段が噛合しているときは、ロータリ部材の回動が回動不能な操作ボタンにより妨げられるので、ロータリ部材を良好に回動させることができないという問題がある。
その他、回動カム手段の噛合を介して操作ボタンとロータリ部材を常に連結しているときは、開閉栓装置を装着したボトルが机上で倒れ、或いは、床面に落下する等、操作ボタンに外力が作用したとき、弁体が中途開き状態で開弁され、飲料が漏出するという問題がある。
本発明は、上記課題を解決した飲料容器における開閉栓装置を提供するものであり、その手段として構成したところは、着脱自在な下側ユニットと上側ユニットの相互間に注液路を備え、前記下側ユニットは、復帰スプリングを介して上向きの閉弁方向に付勢された状態で前記注液路を閉鎖する弁体を設け、前記上側ユニットは、前記弁体を開弁方向に押下げることにより前記注液路を開放する弁駆動機構を内装して成る開閉栓装置において、前記弁駆動機構は、固定された案内筒と、前記案内筒に対して回動不能な状態で下降位置と上昇位置の間の規制された範囲で上下動自在に内嵌された環状体と、前記環状体に回動不能な状態で内嵌された操作ボタンと、前記操作ボタンの下側に配置されると共に下動されたとき前記弁体を開弁するロータリ部材を備え、前記ロータリ部材は、前記操作ボタンの押下げにより、基準位置から開弁位置を経て回動可能位置まで下動し、回動可能位置で所定角度回動されるように該ロータリ部材のフィンと操作ボタンの歯の相互に第1回動カム手段を構成し、前記案内筒は、前記回動可能位置で回動されたロータリ部材が弁体の復帰スプリングにより上動するとき、フィンを更に該回動方向に向けて上向き傾斜方向に移動させるガイド手段と、該移動によりロータリ部材が前記開弁位置まで上動した位置で前記フィンを上動不能に係止する係止手段を備え、前記環状体は、前記回動可能位置で回動されたロータリ部材のフィンを下方から当接させる被動片を備え、前記フィンがガイド手段に沿って係止手段まで移動することにより、該フィンにより前記上昇位置まで押上げられるように構成されており、前記操作ボタンとロータリ部材の間に介装された制御スプリングを設けており、該制御スプリングの圧縮を介して操作ボタンの押下げによりロータリ部材を下動させるように構成すると共に、前記回動可能位置で回動させられたロータリ部材のフィンが前記ガイド手段に臨ませられた状態で、操作ボタンの押下げ力を解除したとき、該操作ボタンを制御スプリングにより押上げることにより第1回動カム手段のフィンと歯を相互に離反させるように構成して成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記案内筒は、筒本体の上部の内側筒壁の外周側に環状空間を形成するフランジを介して外側筒壁を備え、前記フランジの周方向に間隔をあけて通孔を形成しており、前記環状体は、前記環状空間を被うリング部を備え、該リング部の外周部位に摺動片を垂設すると共に、内周部位に前記被動片を垂設し、該被動片を前記案内筒の内側筒壁から筒本体に摺動自在に内嵌しており、前記環状体の案内片は、前記案内筒の通孔に摺動自在に挿通されると共に、環状体が上昇位置に上昇したとき前記通孔に係止する係止突起を設けている。
前記被動片は、環状体の周方向に間隔をあけて設けられ、被動片の間に通路を構成すると共に、各被動片の下端に山形状の第1斜面と第2斜面を形成しており、前記ロータリ部材は、フィンを前記通路に嵌入することにより回動不能な状態で上下動自在に環状体に内嵌され、前記開弁位置まで下動されたときフィンを前記通路の下端から脱出することにより回動可能とされるように構成され、前記ロータリ部材のフィンは、ガイド手段に沿って移動することにより、被動片の第1斜面から第2斜面に移動し、該第2斜面を押上げることにより、環状体を前記上昇位置まで押上げるように構成されており、前記環状体を上昇位置から下降位置に押下げたとき、前記フィンを前記通路に向けて移動させるようにロータリ部材を回動する第2回動カム手段を前記フィンと第2斜面の相互に構成している。
本発明によれば、操作ボタン11を押下げることにより、弁体7を開弁すると共に、環状体10を上向きの突出状態となるように上昇させ、外部から環状体10を視認することにより開弁状態を知ることができるようにした開閉栓装置において、操作ボタン11とロータリ部材13の間に制御スプリング12を介装し、該制御スプリング12の圧縮を介して操作ボタン11の押下げによりロータリ部材13を下動させるように構成し、回動可能位置P3で回動させられたロータリ部材13のフィン28が案内筒9のガイド手段21aに臨んだとき、操作ボタン11の押下げ力を解除することにより、操作ボタン11を制御スプリング12で押上げ、第1回動カム手段32を構成するフィン28と歯30を相互に離反させるので、これによりロータリ部材13が回動自在な状態とされ、前記フィン28をガイド手段21aに沿って係止手段21bまで好適に移動させることが可能となる。
しかも、制御スプリング12を設けているため、開閉栓装置を装着したボトルが机上で倒れ、或いは、床面に落下する等、操作ボタン11に外力が作用したとき、操作ボタン11が制御スプリング12に抗して若干移動しても、これにより弁体7が開弁されて飲料を漏出するようなおそれはない。
本発明の1実施形態に係る開閉栓装置を示しており、(A)は閉弁状態を示す断面図、(B)は開弁状態を示す断面図である。 下側ユニットと上側ユニットを分離した状態を示す断面図である。 上側ユニットを示しており、(A)は上側ユニットの分解図、(B)は環状体を示す断面図、(C)は案内筒を一部断面にて示す斜視図である。 上側ユニットの弁駆動機構に関して、(A)は案内筒に対して環状体が下降位置とされた状態を示す正面図、(B)は案内筒に対して環状体が上昇位置とされた状態を示す正面図、(C)は弁駆動機構の断面図である。 弁駆動機構により弁体を開弁するときの作用に関して、図4(C)のa矢視方向を(a)に示し、図4(C)のb矢視方向を(b)に示しており、(A)は閉弁状態を示し、(B)は操作ボタンによりロータリ部材を下動した状態を示し、(C)(D)は第1回動カム手段の作用を示している。 弁駆動機構により弁体を開弁するときの作用に関して、図4(C)のa矢視方向を(a)に示し、図4(C)のb矢視方向を(b)に示しており、(A)は第1回動カム手段により回動されたロータリ部材のフィンと環状体の被動片及び案内筒のガイド手段との関係を示し、(B)は操作ボタンを上動させたときのロータリ部材のフィンと環状体の被動片及び案内筒のガイド手段との関係を示し、(C)はロータリ部材が環状部材の被動片を押し上げると共に係止手段により停止させられている状態を示している。 弁駆動機構により弁体を閉弁するときの作用に関して、図4(C)のa矢視方向を(a)に示し、図4(C)のb矢視方向を(b)に示しており、(A)は環状体を押下げて第2回動カム手段によりロータリ部材を回動させた状態を示し、(B)はフィンが環状体の通路に臨まされた状態を示し、(C)は環状体が下降位置まで押下げられロータリ部材が基準位置まで上動された状態を示している。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1及び図2に示すように、開閉栓装置は、着脱自在な下側ユニット1と上側ユニット2から成り、下側ユニット1の大カップ3に上側ユニット2の小カップ4を装入することにより、両カップ3、4の間に注液路5を形成している。開閉栓装置は、飲料ボトルの口部に着脱自在に螺着することにより使用され、図示の場合は、下側ユニット1をボトルの口部に装着された肩部材Xに螺着することにより使用される。そして、不使用時には、肩部材Xから取外した後、図2に示すように、下側ユニット1と上側ユニット2を分離することにより、前記注液路5に付着した水垢等を簡単容易に洗浄できるように構成されている。
下側ユニット1は、復帰スプリング6を介して上向きの閉弁方向に付勢された状態で前記注液路5の下端開口を閉鎖する弁体7を設け、該弁体7の弁棒7aを上側ユニット2に向けて突出している。
これに対し、上側ユニット2は、前記復帰スプリング6に抗して弁棒7aを押下げることにより、弁体7を開弁させ、前記注液路5を開放するための弁駆動機構8を内装している。
弁駆動機構8は、小カップ4に装入固定された案内筒9と、該案内筒9に内嵌された環状体10と、該環状体10の中央開口部に内嵌された操作ボタン11と、該操作ボタン11の下側に圧縮コイルスプリングから成る制御スプリング12を介して配置されたロータリ部材13を備えている。ロータリ部材13は、操作ボタン11の押下げにより下動されたとき前記弁体7を開弁する。
図1(A)は、弁体7により注液通路5を閉鎖された閉弁状態を示しており、このとき、操作ボタン11は、案内筒9の開口近傍部に設けられたストッパ14により上動を阻止された標準位置PUに位置し、環状体10は、上面が操作ボタン11と面一にされた下降位置QLに位置している。
図1(B)は、後述するように、ユーザが指先で操作ボタン11を押下げ、前記ロータリ部材13を下動することにより、弁体7が開弁され、注液通路5が開放された状態を示しており、このとき、操作ボタン11は、押下げから元の位置に復帰することにより標準位置PUに位置するが、環状体10は、前記下降位置QLから上向きに突出した上昇位置QUに位置している。
(小カップ)
図3に示すように、小カップ4は、大カップ3に螺着される雌ネジを有する筒状の袴部4aに前記弁棒7aの上端を臨ませると共に、該弁棒7aに対向する開口部4bを形成しており、該小カップ4に前記案内筒9を内嵌状態で固定する。
(案内筒)
図3及び図4に示すように、前記案内筒9は、筒本体15の上端部を構成する内側筒壁15aの外周側に環状空間を形成するフランジ16を介して外側筒壁17を形成し、前記フランジ16の周方向に間隔をあけて通孔18を貫設している。図例の場合、通孔18は、フランジ16から内側筒壁15aの下側に延設されている。そして、筒本体15の内周面には、周方向に間隔をあけて上下方向に延びる案内路19が設けられ、該案内路19の両側には、相対的に筒本体12の内周面に隆起する隆起部20が形成されている。隆起部20は、後述するロータリ部材13の回動方向に関して、前記案内路19から次第に上向きに傾斜するガイド手段21aと、該ガイド手段21aの傾斜終端に位置して下向きに突出する係止手段21bを形成している。
(環状体)
前記案内筒9に嵌入される環状体10は、前記筒壁15a、17の間の環状空間を被うリング部22を備え、該リング部22の外周部位に周方向に間隔をあけて摺動片23を垂設すると共に、内周部位に周方向に間隔をあけて被動片24を垂設し、該被動片24を前記案内筒9の内側筒壁15aから筒本体15に摺動自在に内嵌される。
前記摺動片23は、前記案内筒9の通孔18に摺動自在に挿通され、環状体10が上昇位置QUに上昇したとき前記通孔18に係止する係止突起23aを設けており、これにより、図4(A)(B)に示すように、環状体10は、案内筒9に対して、下降位置QLと上昇位置QUの間の規制された範囲で上下動自在に嵌合される。
前記被動片24は、下端に山形状の第1斜面25aと第2斜面25bを備え、隣り合う被動片24の間に通路26を形成しており、環状体10を案内筒9に内嵌した状態で、前記通路26が前記案内筒9の案内路21に合致させられる。
(ロータリ部材)
図3(A)に示すように、前記ロータリ部材13は、前記環状体10に対して上下動自在に内嵌され、小カップ4の開口部4bを挿通して弁体7の弁棒7aに当接させられる脚部27と、放射方向にフィン28を突設した頭部29を備えており、前記フィン28を前記環状体10の通路26に嵌入させた状態で上下動させられる。従って、フィン28が通路26に嵌入された状態では、ロータリ部材13は、上下動自在であるが回動不能とされる。従って、フィン28が通路26の下端から脱出したとき、ロータリ部材13は、回動可能とされる。尚、図示実施形態の場合、フィン28は、前記通路26を挿通して案内筒9の案内路21に嵌入されているが、案内路21は、発明に必須の要件ではない。
(操作ボタン)
操作ボタン11は、前記ロータリ部材13の頭部29の上方に制御スプリング12を介して配置されると共に、前記環状体10の中央開口部に上下動自在に内嵌されており、下縁に周方向に連続する山形状の歯30を形成すると共に、間隔をあけて位置する歯30から外向きに突出する突片31を設けている。この際、操作ボタン11は、前記突片31を環状体10の通路26に嵌入させた状態で、つまり、回動不能な状態で、上下動自在に構成されている。
(回動カム手段)
後述するように、回動不能とされた操作ボタン11の周方向に列設された山形状の歯30と、回動可能状態とされたときのロータリ部材13のフィン28は、相互に圧接されたとき、斜面に沿って、フィン28を横方向、つまり、ロータリ部材13を1方向(図示の場合、時計針方向)に回動させる第1回動カム手段32を構成している。
また、回動不能とされた環状体10の被動片24の下端に形成された第2斜面25bと、回動可能状態とされたときのロータリ部材13のフィン28は、相互に圧接されたとき、斜面に沿って、フィン28を横方向、つまり、ロータリ部材13を1方向(図示の場合、時計針方向)に回動させる第2回動カム手段33を構成している。
(作用及びその他の構成)
図5ないし図7に、弁駆動機構8の作用を示している。図5ないし図7のうち、(a)は、図4(C)のa矢視方向から見た図を示し、(b)は、図4(C)のb矢視方向から見た図を示している。
図5(A)は、弁体7が閉弁された通常の状態を示しており、このとき、ロータリ部材13は、フィン28を環状体10の通路26に嵌入した状態で、弁棒7aにより押上げられ、基準位置P1に位置している。操作ボタン11は、突起31を環状体10の通路26に嵌入した状態で、制御スプリング12により押上げられ、上述したストッパ14(図1参照)に当接することにより、標準位置PUに保持されている。この状態で、ロータリ部材13は、制御スプリング12により押下げられ、フィン28を操作ボタン11の歯30から離間させている。尚、環状体10は、下降位置QLに保持され、環状体10と操作ボタン11の上面を面一に保持している。
従って、開閉栓装置を装着したボトルが机上で倒れ、或いは、床面に落下する等、操作ボタン11に外力が作用したとき、操作ボタン11が制御スプリング12に抗して若干移動しても、これにより弁体7が開弁されて飲料を漏出するようなおそれはない。
図5(B)に示すように、弁体7を開弁するため、ユーザが指先で操作ボタン11を押下げると、制御スプリング12を圧縮しながら押下げられた操作ボタン11の歯30がロータリ部材13のフィン28に当接し、ロータリ部材13を前記基準位置P1から、弁体7を開弁する開弁位置P2まで下動させる。この間、ロータリ部材13は、フィン28を通路26に嵌入されているので、回動不能な状態で下動させられる。
図5(C)に示すように、更に、操作ボタン11を押下げると、該操作ボタン11の歯30がロータリ部材13のフィン28を押下げ、該フィン28が環状体10の通路26の下端から脱出する位置、つまり、ロータリ部材13を回動可能位置P3に下動する。ロータリ部材13は、前記基準位置P1及び開弁位置P2に位置するときは、フィン28を通路26に嵌入しているため、回動不能な状態で上下動するが、回動可能位置P3まで下動したとき、フィン28を通路26及び案内路21の下端から脱出することにより、回動可能な状態とされる。
この際、図5(D)の(a)に示すように、操作ボタン11の歯30とロータリ部材13のフィン28の相互には、前記歯30の押下げ力により、フィン28を所定角度だけ回動させる第1回動カム手段32が構成されている。図示実施形態の場合、フィン28の斜面を歯30の斜面で押下げることにより、フィン28を斜面に沿って横向きに移動させ、ロータリ部材13を歯30の1/2ピッチに相当して時計針方向に回動させるように構成されている。そして、図5(D)の(b)に示すように、回動させられたロータリ部材13のフィン28は、案内筒9のガイド手段21aの始端部に臨まされる。
そこで、ユーザが指先等を後退させ、操作ボタン11に対する押下げ力を解除すると、復帰スプリング6による弁棒7aの上向き付勢力により、ロータリ部材13が上動し、図6(A)に示すように、フィン28を被動片24の下端に当接し、このとき、フィン28は、ガイド手段21aの始端部に臨まされる。
ところで、この状態で、仮に制御スプリング12が設けられていないときは、回動不能とされた操作ボタン11の歯30に対して、ロータリ部材13のフィン28が噛合しているため、ロータリ部材13も回動不能とされ、従って、弁棒7aによる押上げ力を受けても、フィン28がガイド手段21aに沿って移動し、係止手段21bに至ることはできない。つまり、制御スプリング12が存在しない状態では、歯30とフィン28がコジレ状態で咬み合い、作動が停止してしまう。
この点に関して、本発明は、制御スプリング12を設けているので、操作ボタン11から指先等の押下げ力を解放すると、図6(B)の(a)に示すように、直ちに操作ボタン11が上動し、歯30をフィン28から後退させる。従って、図6(B)の(b)に示すように、弁棒7aからの押上力を受けることにより、ロータリ部材13の回動を伴いながら、フィン28がガイド手段21aに沿って好適に移動させられる。この際、フィン28は、被動片24の中心に向けて移動し、被動片24の第1斜面25aを押上げながら移動する。
弁棒7aにより押上げられるロータリ部材13は、ガイド手段21aに沿って移動するフィン28が係止手段21bに到達したときに停止させられる。つまり、弁体7を開弁させた開弁位置P2で停止する。このとき、フィン28は、被動片24の第2斜面25bを押上げている。その結果、図6(C)に示すように、ロータリ部材13は、開弁位置P2に位置した状態で停止し、該フィン28により被動片24を押上げられた環状体10は、案内筒9及び操作ボタン11の上面から高さHで示すように突出させられた状態で保持される。
この状態で、弁体7は開弁され、注液路5を開放しているので、ユーザは、ボトルを傾けることにより、飲料をコップ等に注ぎ入れることができる。そして、上方から開閉栓装置を見たとき、環状体10が突出状態であることを視認することにより、下側の弁体4が開弁状態とされていることを容易に知ることができる。
そこで、弁体7を閉弁するためには、図7(A)に示すように、上向きに突出した環状体10をユーザの指先等で押下げれば良い。これにより、ロータリ部材13は、被動片24によりフィン28を押下げられるので、該フィン28を係止手段21bから脱出させ、回動可能位置P3まで下動させられる。
回動不能な環状体10における被動片24の第2斜面25bと、回動可能状態とされたロータリ部材13のフィン28の相互には、第2回動カム手段33が構成されている。従って、フィン28の斜面を被動片24の第2斜面25bが押下げと、フィン28が斜面に沿って横向きに移動され、ロータリ部材13を時計針方向に回動させる。これにより、図7(B)に示すように、回動させられたロータリ部材13のフィン28は、環状体10の通路26に進入する。このとき、フィン28は、案内筒9の係止手段21bから脱出し、案内路19に進入している。
このため、フィン28が通路26に進入すると、ロータリ部材13は、弁棒7aの押上げ力により、直ちに、図7(C)に示すように基準位置P1まで上動し、これにより、弁体7を閉弁状態とする。
1 下側ユニット
2 上側ユニット
3 大カップ
4 小カップ
4a 袴部
4b 開口部
5 注液路
6 復帰スプリング
7 弁体
7a 弁棒
8 弁駆動機構
9 案内筒
10 環状体
11 操作ボタン
12 制御スプリング
13 ロータリ部材
14 ストッパ
15 筒本体
15a 内側筒壁
16 フランジ
17 外側筒壁
18 通孔
19 案内路
20 隆起部
21a ガイド手段
21b 係止手段
22 リング部
23 摺動片
23a 係止突起
24 被動片
25a、25b 山形状斜面
26 通路
27 脚部
28 フィン
29 頭部
30 歯
31 突片
32 第1回動カム手段
33 第2回動カム手段

Claims (3)

  1. 着脱自在な下側ユニットと上側ユニットの相互間に注液路を備え、
    前記下側ユニット(1)は、復帰スプリング(6)を介して上向きの閉弁方向に付勢された状態で前記注液路を閉鎖する弁体(7)を設け、前記上側ユニット(2)は、前記弁体を開弁方向に押下げることにより前記注液路を開放する弁駆動機構(8)を内装して成る開閉栓装置において、
    前記弁駆動機構は、固定された案内筒(9)と、前記案内筒に対して回動不能な状態で下降位置(QL)と上昇位置(QU)の間の規制された範囲で上下動自在に内嵌された環状体(10)と、前記環状体に回動不能な状態で内嵌された操作ボタン(11)と、前記操作ボタンの下側に配置されると共に下動されたとき前記弁体を開弁するロータリ部材(13)を備え、
    前記ロータリ部材(13)は、前記操作ボタンの押下げにより、基準位置(P1)から開弁位置(P2)を経て回動可能位置(P3)まで下動し、回動可能位置で所定角度回動されるように該ロータリ部材のフィン(28)と操作ボタンの歯(30)の相互に第1回動カム手段(32)を構成し、
    前記案内筒(9)は、前記回動可能位置で回動されたロータリ部材が弁体の復帰スプリングにより上動するとき、フィンを更に該回動方向に向けて上向き傾斜方向に移動させるガイド手段(21a)と、該移動によりロータリ部材が前記開弁位置まで上動した位置で前記フィンを上動不能に係止する係止手段(21b)を備え、
    前記環状体(10)は、前記回動可能位置で回動されたロータリ部材のフィンを下方から当接させる被動片(24)を備え、前記フィンがガイド手段に沿って係止手段まで移動することにより、該フィンにより前記上昇位置まで押上げられるように構成されており、
    前記操作ボタンとロータリ部材の間に介装された制御スプリング(12)を設けており、該制御スプリングの圧縮を介して操作ボタンの押下げによりロータリ部材を下動させるように構成すると共に、前記回動可能位置(P3)で回動させられたロータリ部材のフィン(28)が前記ガイド手段(21a)に臨ませられた状態で、操作ボタンの押下げ力を解除したとき、該操作ボタン(11)を制御スプリング(12)により押上げることにより第1回動カム手段(32)のフィン(28)と歯(30)を相互に離反させるように構成して成ることを特徴とする飲料容器における開閉栓装置。
  2. 前記案内筒(9)は、筒本体(15)の上部の内側筒壁(15a)の外周側に環状空間を形成するフランジ(16)を介して外側筒壁(17)を備え、前記フランジの周方向に間隔をあけて通孔(18)を形成しており、
    前記環状体(10)は、前記環状空間を被うリング部(22)を備え、該リング部の外周部位に摺動片(23)を垂設すると共に、内周部位に前記被動片(24)を垂設し、該被動片を前記案内筒の内側筒壁から筒本体に摺動自在に内嵌しており、
    前記環状体の摺動片(23)は、前記案内筒の通孔(18)に摺動自在に挿通されると共に、環状体が上昇位置(QU)に上昇したとき前記通孔に係止する係止突起(23a)を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器における開閉栓装置。
  3. 前記被動片(24)は、環状体の周方向に間隔をあけて設けられ、被動片の間に通路(26)を構成すると共に、各被動片の下端に山形状の第1斜面(25a)と第2斜面(25b)を形成しており、
    前記ロータリ部材(13)は、フィン(28)を前記通路(26)に嵌入することにより回動不能な状態で上下動自在に環状体(10)に内嵌され、前記開弁位置(P2)まで下動されたときフィン(28)を前記通路(26)の下端から脱出することにより回動可能とされるように構成され、
    前記ロータリ部材のフィン(28)は、前記ガイド手段(21a)に沿って移動することにより、被動片の第1斜面(25a)から第2斜面(25b)に移動し、該第2斜面を押上げることにより、環状体(10)を前記上昇位置(QU)まで押上げるように構成されており
    前記環状体を上昇位置(QU)から下降位置(QL)に押下げたとき、前記フィン(28)を前記通路(26)に向けて移動させるようにロータリ部材を回動する第2回動カム手段(33)を前記フィン(28)と第2斜面(25b)の相互に構成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の飲料容器における開閉栓装置。
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