JP5878385B2 - 吐出器 - Google Patents

吐出器 Download PDF

Info

Publication number
JP5878385B2
JP5878385B2 JP2012018098A JP2012018098A JP5878385B2 JP 5878385 B2 JP5878385 B2 JP 5878385B2 JP 2012018098 A JP2012018098 A JP 2012018098A JP 2012018098 A JP2012018098 A JP 2012018098A JP 5878385 B2 JP5878385 B2 JP 5878385B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage cup
stem
cup body
end opening
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012018098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013154921A (ja
Inventor
椿 辰男
辰男 椿
広行 梶村
広行 梶村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2012018098A priority Critical patent/JP5878385B2/ja
Publication of JP2013154921A publication Critical patent/JP2013154921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5878385B2 publication Critical patent/JP5878385B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、吐出器に関するものである。
従来から、流体が吐出される吐出孔が形成された吐出器本体と、吐出器本体に装着され、吐出孔に連通する連通孔が形成された貯留カップ体と、貯留カップ体の上端開口部を開閉するヒンジ蓋体と、を備える吐出器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような吐出器では、流体を貯留カップ体内に貯留した後に、ヒンジ蓋体を開いて貯留カップ体の上端開口部を開放し、この上端開口部から流体を流出させている。
特許第3667497号公報
しかしながら、このような吐出器では、貯留カップ体の上端開口部から流体を流出させる際の操作性を向上させることに対して改善の余地があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、流体を流出させる際の操作性を向上させた吐出器を提供することである。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の吐出器は、流体が吐出される吐出孔が形成された吐出器本体と、前記吐出器本体に装着され、前記吐出孔に連通する連通孔が形成された貯留カップ体と、前記貯留カップ体の上端開口部に対して軸線回りに回転自在に装着された有頂筒状の蓋体と、を備え、前記貯留カップ体の上端開口縁及び前記蓋体の下端開口縁には、互いに離脱自在に係合する係合突部及び係合凹部が各別に形成され、前記貯留カップ体及び前記蓋体を相対的に軸線回りに回転させると、前記係合突部が、前記貯留カップ体の上端開口縁及び前記蓋体の下端開口縁のうちのいずれか一方と摺接しながら、前記蓋体が前記貯留カップ体に対して上昇し、前記係合凹部と、前記貯留カップ体の上端開口縁及び前記蓋体の下端開口縁のうちのいずれか他方と、の間に、前記貯留カップ体内の流体を流出させる流出窓を画成し、前記吐出器本体が、上端開口部が前記吐出孔とされ、かつ上方付勢状態で下降移動自在に配設されたステムと、前記ステムに連係するピストンと、前記ピストンが内部に上下摺動自在に配設されたシリンダと、を備えると共に、前記ステムを押し下げて前記シリンダ内の流体を圧縮することにより、この流体を前記ステムの内部を通して前記吐出孔から吐出する構成とされ、前記ステムの上端部には、前記貯留カップ体の底部が連結され、前記貯留カップ体の底部には、内部が前記吐出孔に連通されると共に、前記連通孔が形成された接続筒部が設けられ、前記蓋体の頂壁部には、前記貯留カップ体及び当該蓋体の相対的な回転に伴って前記連通孔を開閉するように昇降する装着筒部が突設されていることを特徴とする。
この発明では、貯留カップ体及び蓋体を相対的に軸線回りに回転させ、蓋体を貯留カップ体に装着したままの状態で貯留カップ体に対して上昇及び下降させることにより、貯留カップ体内の流体を流出する流出窓を画成したり閉塞したりするので、貯留カップ体に対して大きく回動させるヒンジ蓋体に比べ、軸方向への小さな移動量で流出窓を開閉することができ、この流出時の吐出器の嵩張りを抑制することができる。すなわち、貯留カップ体及び蓋体を相対的に軸線回りに回転させると、係合突部が貯留カップ体の上端開口縁または蓋体の下端開口縁に対して摺接しながら、蓋体が貯留カップ体に対して上昇し、係合凹部との係合が解除される。これにより、流出窓が画成される。また、貯留カップ体及び蓋体を相対的に軸線回りに回転させ、係合突部と係合凹部とを再度係合させると、流出窓が閉じられる。このように流出時において貯留カップ体に対する蓋体の突出量(移動量)を抑制することで、流出時の操作性を向上させることができる。
また、流出窓が画成されていない貯留カップ体の閉塞状態では、連通孔が蓋体の装着筒部によって閉塞されているので、ステムを下降させようとしても、シリンダの内圧が高まるため、ステムが下降せず、流体が貯留カップ体内に流入しない。これにより、蓋体の閉塞状態において、不意に加えられた外力によってステムが下降し、流体が貯留カップ体内に流入されることを防止できる。さらに、蓋体を貯留カップ体に対して上昇させる際に、装着筒部が接続筒部に沿って上下方向に案内されるので、蓋体の上昇を安定させることができる。
また、本発明の吐出器は、前記係合突部には、前記貯留カップ体の上端開口部内に軸線回りに摺動自在に嵌合する案内板部が下方に向けて突設されてもよい。
この場合では、蓋体を貯留カップ体に対して上昇及び下降させる際に、蓋体が貯留カップ体に対してぐらつくことが抑制され、貯留カップ体に対して蓋体を安定して上昇及び下降させることができる。
また、本発明の吐出器は、前記吐出器本体が、上端開口部が前記吐出孔とされ、かつ上方付勢状態で下降移動自在に配設されたステムと、前記ステムに連係するピストンと、前記ピストンが内部に上下摺動自在に配設されたシリンダと、前記ステムの前方側に配設された指掛部及び前記ステムを押し下げる押下部を有し、前記ステムの後方側に配設された揺動軸回りに揺動自在なトリガと、を備えると共に、前記トリガの揺動に伴って前記押下部により前記ステムを押し下げて前記シリンダ内の流体を圧縮することにより、この流体を前記ステムの内部を通して前記吐出孔から吐出する構成とされ、前記流出窓が、前後方向に直交する左右方向に向けて開口してもよい。
この場合では、流出窓から貯留カップ体の流体を流出させるときに、流体がトリガに当たることを抑制でき、流体の流出時の操作性をより向上させることができる。
この発明にかかる吐出器によれば、蓋体を貯留カップ体に装着したまま、蓋体を貯留カップ体に対して相対的に軸線回りで回転させ、貯留カップ体に対して上昇及び下降させることによって流出窓の画成及び閉塞を行うので、流出時の吐出器の嵩張りを抑制することができ、流出時の操作性を向上させることができる。
本発明の一実施形態における吐出器を示す軸方向断面図である。 図1の概略上面図である。 図1の周壁部を示す拡大断面図である。 図1の吐出器の使用方法を説明する軸方向断面図である。
以下、本発明における吐出器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態における吐出器1は、図1に示すように、容器の口部(図示略)に装着され、流体である流体が吐出される吐出孔2Aが形成された吐出器本体2と、吐出器本体2に装着され、吐出孔2Aに連通する連通孔3Aが形成された有底円筒状の貯留カップ体3と、貯留カップ体3の上端開口部3Bに装着された有頂円筒状の蓋体4と、を備える。
これら吐出器本体2の後述する円筒状のステム31、貯留カップ体3及び蓋体4は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を中心軸Oと称し、図1において中心軸Oに沿って蓋体4側を上方、その反対方向を下方とする。また、中心軸Oに直交する方向を径方向と称し、中心軸O回りに周回する方向を周方向と称する。さらに、本実施形態では、吐出器本体2の後述するトリガ13が向けられた方向(図1における左側)を前方、その反対側(図1における右側)を後方と称し、中心軸O及び前後方向に直交する方向を左右方向と称する。
吐出器本体2は、図1に示すように、容器の口部に装着する装着キャップ11と、上端開口部が吐出孔2Aとされ、かつ上方付勢状態で下降移動自在に配設されたステム31を有するポンプ12と、ステム31を押し下げるためのトリガ13と、を備える。
装着キャップ11は、中心軸Oと同軸である円筒状をなしており、平面視で円環状をなす天壁部21と、天壁部21の外周縁から下方に向けて延設された円筒状の下筒部22と、天壁部21の内周縁から上方に向けて延設された円筒状の上筒部23と、上筒部23の上端から上方に向けて立設された案内筒部24と、上筒部23及び案内筒部24の後方に配設されたトリガ支持部25と、を有する。
下筒部22の内周面には、容器の口部の外周面に形成された雄ネジ部(図示略)と螺合する雌ネジ部が形成されている。
トリガ支持部25は、上筒部23及び案内筒部24の外周面から後方に向けて突設されており、左右方向に間隔をあけて配設された一対の側壁部26と、一対の側壁部26の後端を接続する後壁部27と、を有する。側壁部26の上端の後部には、上方に向けて突出部26Aが突設されており、この突出部26Aの外面には、左右方向外側に向けて円柱状の揺動軸26Bが突設されている。
ポンプ12は、中心軸Oに沿って延設されたステム31と、ステム31に連係するピストン32と、ピストン32が内部に上下摺動自在に配設されたシリンダ33と、中心軸Oに沿って延設された芯棒34と、シリンダ33内に収容されたコイルスプリング35と、球状の弁体36と、を備える。
ステム31は、案内筒部24の内側に上下方向に移動可能に挿通されており、ステム31の上部は、案内筒部24の上端から上方に向けて突出しており、ステム31の下部は、案内筒部24の下端から下方に向けて突出して上筒部23内に配設されている。また、ステム31の上端部には、円環状の第1弁座部31Aが径方向内側に向けて突設されている。第1弁座部31Aの内周面は、下方に向かうにしたがって漸次縮径するテーパ状をなしており、第1弁座部31Aの内側には、球状の玉弁37が収容されている。この玉弁37は、第1弁座部31Aのテーパ面に離着自在に配置されている。
また、ステム31の左右両側には、左右方向外側に向けて一対の被押下部31Bが突設されている。
ピストン32は、二重筒構造をなしてステム31の下端部に嵌合されており、ステム31の上下方向の移動に伴ってシリンダ33の内周面に沿って摺動自在となっている。
シリンダ33は、円筒状のシリンダ本体部41と、シリンダ本体部41の上下方向中間部において外周面から径方向外側に向けて突出するフランジ部42と、シリンダ本体部41の下端に連設された第2弁座部43と、第2弁座部43の下端から下方に向けて延設された連結筒部44と、を有する。
シリンダ本体部41の上部は、装着キャップ11の上筒部23内に嵌合されている。
フランジ部42は、シリンダ本体部41の全周にわたって形成されており、装着キャップ11の天壁部21の下面に当接されている。また、フランジ部42の下面には、円環状のパッキン45が配置されている。
第2弁座部43の下部は、下方に向かうにしたがって漸次縮径するテーパ状をなしている。
連結筒部44内には、上記容器本体内に収容されるチューブ46の上端部が嵌合されている。
芯棒34は、ピストン32内に挿通された棒状をなしている。芯棒34の上部は、ステム31内に挿通されている。また、芯棒34の下部には、拡径部47が形成されており、この拡径部47の下端部には、シリンダ本体部41の底面に載置された複数の縦リブ部47Aが周方向に間隔をあけて突設されている。
コイルスプリング35は、ピストン32と芯棒34の縦リブ部47Aとの間に介装されている。
弁体36は、第2弁座部43の内側に収容されており、第2弁座部43内のテーパ面に離着自在に配置されている。
トリガ13は、揺動軸26Bを介してトリガ支持部25に取り付けられており、この揺動軸26B回りに揺動自在に設けられている。トリガ13は、ステム31の上部を上方から囲む外殻状の部材であり、装着キャップ11の上方に配設された天板部51と、天板部の前端から前方に向けて斜め下方に延在する前板部52と、天板部51の左右両側の側端それぞれから下方に向けて延設された一対の側板部53と、を有する。
天板部51は、前後方向の中央部に向かうにしたがって漸次上方に向けて膨出するように湾曲した板状をなしている。天板部51には、前後方向に延在し、ステム31及び貯留カップ体3の後述する接続筒部63が挿通される平面視で矩形状の挿通孔51Aが形成されている。
前板部52の下部には、ステム31の前方側に配設された指掛部52Aが設けられている。
一対の側板部53の内面には、ステム31を押し下げるための押下部54が左右方向内側に向けて突設されている。押下部54は、上下方向に延在するリブ状をなしており、その下端部には、被押下部31Bが揺動軸26B回りに摺動自在に嵌め込まれた円弧状の切欠部54Aが形成されている。また、側板部53の後部は、トリガ支持部25の突出部26Aの外周面にそれぞれ対向配置されており、さらに、側板部53の後部には、揺動軸26Bを揺動軸26B回りに摺動自在に挿通する軸孔部53Aが形成されている。
貯留カップ体3は、平面視で円環状をなす底壁部61と、底壁部61の外周縁から上方に向けて立設された円筒状の周壁部62と、底壁部61の内周縁に設けられた円筒状の接続筒部63と、を有する。これら底壁部61、周壁部62及び接続筒部63は、中心軸Oと同軸に配設されている。
周壁部62の左右両側における上端開口縁には、下方に向けて陥没する一対の係合凹部62Aが形成されている。係合凹部62Aの周方向の大きさは、下方から上方に向かうにしたがって漸次増大しており、係合凹部62Aの周縁は、滑らかな曲線状をなしている。また、周壁部62の上端開口部のうち係合凹部62Aの周方向の中央部が位置する部分は、図3に示すように、上方に向かうにしたがって漸次薄くなると共に上端において径方向外側に向けて突出している。
接続筒部63は、図1に示すように、底壁部61の内周縁から下方に向けて延設された筒状の嵌合筒部65と、底壁部61の内周縁から上方に向けて立設された円筒状の軸筒部66と、を有する。
嵌合筒部65は、内側にステム31の上端部が嵌合されており、挿通孔51Aに挿通されている。また、嵌合筒部65の外形は、平面視で矩形状をなしており、接続筒部63が中心軸O回りに回転することを規制し、貯留カップ体3がトリガ13に対して中心軸O回りに回転することを規制する。
軸筒部66の上部における左右両側には、軸筒部66の上端から上下方向の中央部まで上下方向に延在する切欠部が各別に形成されている。この切欠部は、軸筒部66の外部とステム31の内部とを連通させる連通孔3Aを形成する。
また、軸筒部66の外周面には、貯留カップ体3の係合凹部62Aと蓋体4の後述する係合突部72Aとが係合する閉塞位置と、係合突部72Aが係合凹部62Aと係合解除される画成位置と、の間で貯留カップ体3に対して蓋体4を位置決めする第1及び第2位置決溝部66A、66Bがそれぞれ全周にわたって形成されている。上下方向における第1及び第2位置決溝部66A、66B間の大きさは、上下方向における係合凹部62Aの大きさと同等となっている。
蓋体4は、平面視で円板状をなす頂壁部71と、頂壁部71の外周縁から下方に向けて延設された円筒状の外壁部72と、頂壁部71の径方向中央部から下方に向けて延設された円筒状の装着筒部73と、周壁部62の上端開口部内に中心軸O回りに摺動自在に嵌合する一対の案内板部74と、を有する。これら頂壁部71、外壁部72及び装着筒部73は、中心軸Oと同軸に配設されている。
外壁部72の左右両側における下端開口縁には、下方に向けて突出し、係合凹部62Aに対して離脱自在に係合する係合突部72Aが各別に形成されている。係合突部72Aは、係合凹部62Aと相補的な形状をなしており、その周方向の大きさは、下方に向かうにしたがって漸次減少している。なお、本実施形態では、係合突部72Aは、係合凹部62Aと当接しているが、係合凹部62Aとの間に間隙が形成されていてもよい。
装着筒部73の下部における前後両側には、連通孔3Aの少なくとも一部を開放可能な開放切欠部73Aが各別に形成されている。開放切欠部73Aの周方向における大きさは、連通孔3Aの周方向における大きさと同等となっている。装着筒部73は、蓋体4が貯留カップ体3に対して閉塞位置にあるときに、連通孔3Aを径方向外側から被覆して軸筒部66の内部と外部との連通を遮断し、蓋体4が貯留カップ体3に対して画成位置にあるときに、開放切欠部73Aと連通孔3Aとを周方向で位置合わせることにより、連通孔3Aを開放して軸筒部66の内部と外部とを連通させる。
さらに、装着筒部73には、第1及び第2位置決溝部66A、66Bそれぞれと係合可能な位置決突部73Bが径方向内側に向けて突設されている。
なお、位置決突部73Bは、第1及び第2位置決溝部66A、66Bそれぞれと係合することによって上下方向に位置決めされるが、第1及び第2位置決溝部66A、66Bに替えて螺旋状の位置決溝部を形成し、この螺旋状の位置決溝部に沿って案内(例えば螺着、螺脱)されながら蓋体4を閉塞位置と画成位置との間で位置決めされるように構成されてもよい。
案内板部74は、左右両側に配設されており、周壁部62の内周面に沿って湾曲した円弧状をなしている。
次に、以上のような構成の吐出器1の使用方法について説明する。
まず、閉塞位置にある蓋体4を貯留カップ体3に対して中心軸O回りに回転させる。蓋体4を回転させると、蓋体4は、係合突部72Aが周壁部62の上端開口縁に摺接しながらこの上端開口縁に沿って案内され、貯留カップ体3に対して上昇する。蓋体4が貯留カップ体3に対して中心軸O回りに回転しながら上昇することにより、係合突部72Aと係合凹部62Aとの係合状態が解除される。これにより、図4に示すように、係合凹部62Aと蓋体4の下端開口縁との間には、流出窓80が画成され、蓋体4は、画成位置に至る。
このとき、位置決突部73Bは、蓋体4の上昇に伴って第1位置決溝部66Aとの係合状態が解除され、蓋体4が画成位置に至ると、第2位置決溝部66Bと係合し、蓋体4を画成位置で位置決めする。また、画成位置において、連通孔3Aと開放切欠部73Aとが周方向で位置合わせされ、連通孔3Aの一部が開放される。
蓋体4を貯留カップ体3に対して中心軸O回りに回転させる際、嵌合筒部65の外形が平面視で矩形状をなしており、貯留カップ体3がトリガ13に対して回転することを規制しているので、貯留カップ体3が蓋体4と共に中心軸O回りに回転することが防止される。また、案内板部74が周壁部62の上端開口部内に中心軸O回りに摺動するので、蓋体4の貯留カップ体3に対する上昇が安定する。
蓋体4を画成位置とした状態で、トリガ13の指掛部52Aに指などを掛けてトリガ13を後方に引いて揺動させると、トリガ13の揺動に伴って押下部54がステム31の被押下部31Bを下方に押圧し、ステム31が押し下げられる。ステム31の押し下げ動作により、ステム31の下端に連係されたピストン32は、シリンダ33の内周面上を摺動しながら下方に移動する。このとき、弁体36がシリンダ33の第2弁座部43のうちテーパ状の上記下部内周面に着座されており、第2弁座部43の下部が閉塞されているので、ピストン32が下方に移動することによって、シリンダ本体部41内が加圧される。これにより、シリンダ本体部41内の流体が、芯棒34の外周面とピストン32の内周面との隙間を通ってステム31内に流入する。玉弁37は、ステム31内に流入した流体の圧力によって浮上し、第1弁座部31Aを開放する。ステム31内から貯留筒部63内に流入した流体は、連通孔3Aと開放切欠部73Aとが周方向で位置合わせされているので、開放切欠部73Aを通って貯留カップ体3内に貯留される。
次に、トリガ13を引いた指などを外すと、コイルスプリング35による付勢によってピストン32が上方に移動する。これにより、シリンダ本体部41内が減圧され、弁体36が浮上して第2弁座部43の下部が開放され、容器内の流体が、チューブ46を通って第2弁座部43内に流入し、第2弁座部43内から芯棒34の縦リブ部47A間を通ってシリンダ本体部41内に流入する。また、ピストン32の上方への移動に伴ってステム31が上方に移動することにより、被押下部31Bが押下部54を上方へ押圧し、トリガ13が前方側に移動して元の位置に戻り、玉弁37は、第1弁座部31Aの内周面に着座される。
トリガ13を引く動作を所望の回数繰り返すことにより、貯留カップ体3内に所望量の流体を貯留させる。
所望量の流体を貯留カップ体3内に貯留させた後、吐出器1を取り付けた容器を傾けることにより、貯留カップ体3内に貯留されている流体は、流出窓80を介して外部に流出される。ここで、流出窓80が左右方向に向けて開口しているので、流体がトリガ13に当たることが防止される。
流体を流出した後、蓋体4を貯留カップ体3に対して中心軸O回りに回転させると共に、下降させる。蓋体4を貯留カップ体3に対して下降させると、周壁部62の係合凹部62Aと外壁部72の係合突部72Aとが係合し、流出窓80が閉塞され、蓋体4は、閉塞位置に至る。また、装着筒部73は、連通孔3Aを径方向外側から閉塞し、位置決突部73Bは、蓋体4の下降に伴って第1位置決溝部66Aと係合し、蓋体4を閉塞位置で位置決めする。
蓋体4が閉塞位置にあるときには、トリガ13の指掛部52Aに指などを掛けてトリガ13を後方に引いてステム31を下降させようとしても、シリンダ33の内圧が上昇するため、ステム31を下降することができない。したがって、トリガ13に不意に外力が加えられても、流体が貯留カップ体3内に流入しない。
以上のようにして、吐出器1を用いて容器内の流体を外部に流出させる。
以上のような構成の吐出器1によれば、蓋体4を貯留カップ体3に装着したまま蓋体4を貯留カップ体3に対して相対的に中心軸O回りで回転させ、貯留カップ体3に対して上昇及び下降させることによって流出窓80を画成したり閉塞したりするので、流体を流出させるときに吐出器1の嵩張りを抑制できる。これにより、流出時の操作性を向上させることができる。
また、蓋体4が閉塞位置にあるときには、連通孔3Aが装着筒部73によって閉塞されており、ステム31が下降しないので、トリガ13に対して不意に外力が加わっても、流体が貯留カップ体3内に貯留されることを防止できる。
さらに、案内板部74により、蓋体4を貯留カップ体3に対して中心軸O回りで回転させる際に蓋体4が貯留カップ体3に対してぐらつきにくくなるので、蓋体4を安定して上昇及び下降させることができる。
その上、流出窓80が左右方向に向けて開口しているので、流体の流出時に流体がトリガ13に当たることを回避でき、流出時の操作性をより向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、蓋体を貯留カップ体に対して上昇、下降させる構成となっているが、蓋体が貯留カップ体に対して相対的に上昇、下降する構成であればよく、貯留カップ体が蓋体に対して下降、上昇する構成であってもよい。
貯留カップ体に係合凹部を形成すると共に蓋体に係合突部を形成しているが、貯留カップ体に係合突部を形成すると共に蓋体に係合凹部を形成する構成であってもよい。
合突部には、案内板部が配設されているが、案内板部を配設しなくてもよい。
流出窓は、蓋体を貯留カップ体に対して上昇させると、左右両側に向けて開口しているが、左右のいずれか一方のみに向けて開口してもよく、他の方向に向けて開口していてもよい。
吐出器本体としては、トリガを備えたいわゆるポンプ機構を採用しているが、トリガを備えないポンプ機構やエアゾール機構など他の構造を採用してもよい。
この発明によれば、流体を流出させる際の操作性を向上させた吐出器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 吐出器、2 吐出器本体、2A 吐出孔、3 貯留カップ体、3A 連通孔、3B 上端開口部、4 蓋体、13 トリガ、26B 揺動軸、31 ステム、32 ピストン、33 シリンダ、52A 指掛部、54 押下部、62A 係合凹部、63 接続筒部、72A 係合突部、73 装着筒部、74 案内板部、80 流出窓、O 中心軸(軸線)

Claims (3)

  1. 流体が吐出される吐出孔が形成された吐出器本体と、
    前記吐出器本体に装着され、前記吐出孔に連通する連通孔が形成された貯留カップ体と、
    前記貯留カップ体の上端開口部に対して軸線回りに回転自在に装着された有頂筒状の蓋体と、
    を備え、
    前記貯留カップ体の上端開口縁及び前記蓋体の下端開口縁には、互いに離脱自在に係合する係合突部及び係合凹部が各別に形成され、
    前記貯留カップ体及び前記蓋体を相対的に軸線回りに回転させると、前記係合突部が、前記貯留カップ体の上端開口縁及び前記蓋体の下端開口縁のうちのいずれか一方と摺接しながら、前記蓋体が前記貯留カップ体に対して上昇し、前記係合凹部と、前記貯留カップ体の上端開口縁及び前記蓋体の下端開口縁のうちのいずれか他方と、の間に、前記貯留カップ体内の流体を流出させる流出窓を画成し、
    前記吐出器本体が、上端開口部が前記吐出孔とされ、かつ上方付勢状態で下降移動自在に配設されたステムと、前記ステムに連係するピストンと、前記ピストンが内部に上下摺動自在に配設されたシリンダと、を備えると共に、前記ステムを押し下げて前記シリンダ内の流体を圧縮することにより、この流体を前記ステムの内部を通して前記吐出孔から吐出する構成とされ、
    前記ステムの上端部には、前記貯留カップ体の底部が連結され、
    前記貯留カップ体の底部には、内部が前記吐出孔に連通されると共に、前記連通孔が形成された接続筒部が設けられ、
    前記蓋体の頂壁部には、前記貯留カップ体及び当該蓋体の相対的な回転に伴って前記連通孔を開閉するように昇降する装着筒部が突設されていることを特徴とする吐出器。
  2. 前記係合突部には、前記貯留カップ体の上端開口部内に軸線回りに摺動自在に嵌合する案内板部が下方に向けて突設されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出器。
  3. 前記吐出器本体が、上端開口部が前記吐出孔とされ、かつ上方付勢状態で下降移動自在に配設されたステムと、前記ステムに連係するピストンと、前記ピストンが内部に上下摺動自在に配設されたシリンダと、前記ステムの前方側に配設された指掛部及び前記ステムを押し下げる押下部を有し、前記ステムの後方側に配設された揺動軸回りに揺動自在なトリガと、を備えると共に、前記トリガの揺動に伴って前記押下部により前記ステムを押し下げて前記シリンダ内の流体を圧縮することにより、この流体を前記ステムの内部を通して前記吐出孔から吐出する構成とされ、
    前記流出窓が、前後方向に直交する左右方向に向けて開口することを特徴とする請求項1または2に記載の吐出器。
JP2012018098A 2012-01-31 2012-01-31 吐出器 Active JP5878385B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012018098A JP5878385B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 吐出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012018098A JP5878385B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 吐出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013154921A JP2013154921A (ja) 2013-08-15
JP5878385B2 true JP5878385B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=49050530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012018098A Active JP5878385B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 吐出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5878385B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS475918Y1 (ja) * 1969-01-21 1972-02-29
JPH0454926Y2 (ja) * 1986-11-19 1992-12-24
JPH0614054U (ja) * 1992-07-24 1994-02-22 東洋製罐株式会社 計量キャップつき容器
JP3614549B2 (ja) * 1995-12-20 2005-01-26 アサヒビール株式会社 レバー式液体噴出容器
JP4942622B2 (ja) * 2007-11-28 2012-05-30 花王株式会社 ストッパー付ポンプ容器
JP2009227307A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Sunstar Inc カップ付容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013154921A (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4637187B2 (ja) 液体収納容器
JP5031832B2 (ja) ディスペンサー容器
JP2009543742A5 (ja)
JP6277094B2 (ja) 吐出面に内容物を吐出する吐出容器
JP2019119452A (ja) 注出キャップ
JP5878385B2 (ja) 吐出器
JP6292622B2 (ja) ポンプ操作及び圧搾操作可能な液体吐出容器
JP2015224072A (ja) 吐出容器
JP6359876B2 (ja) 吐出器
JP6486147B2 (ja) 吐出容器
JP6203350B1 (ja) 飲料容器における開閉栓装置
JP5360827B2 (ja) 液体噴出容器
JP6531004B2 (ja) 吐出器
WO2012001873A1 (ja) プッシュタイプディスペンサー
JP6076175B2 (ja) ポンプ
JP6531003B2 (ja) 吐出器
JP2011213390A (ja) 吐出ポンプ
KR102061949B1 (ko) 에어로졸 스프레이용 중력밸브
JP6670678B2 (ja) 蓄圧式吐出器
JP6598674B2 (ja) 吐出面に内容物を吐出する吐出容器
EP1774877B1 (en) Pressure cooker
JP2007229596A (ja) ポンプの押下ヘッド
JP2019023091A (ja) 定量注出容器
JP6182466B2 (ja) 吐出容器
JP2019098241A (ja) 吐出器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150702

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151216

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20151225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5878385

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150