JP3614549B2 - レバー式液体噴出容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレバー式の液体噴出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器体に内装させたポンプ装置から上方付勢させてステムを起立し、該ステム上部に嵌合させた、押下げ板を中間部分に付設した直筒状のノズルを、上記押し下げ板を付勢に抗し押下げることで容器体内液体がポンプ装置を介してノズルから噴出するよう設けた液体噴出容器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記液体噴出容器は、例えば鼻孔内への薬液噴霧用として用いられているが、その押下げ板を直接に手で押下げると力を要するからレバーを利用できるようにすることが望ましい。レバーにより液体噴出させる場合は図2が示すようにレバー付きのキャップを上記液体噴出容器に嵌合させることとなるが、このようにするとレバー先端板部がキャップ外方へ突出することとなるため、商品流通過程においても、又消費者が購入した後もその突出部分が邪魔となる不便を生ずることとなる。
【0004】
本発明は、上記レバー付きキャップを嵌合させた液体噴出容器に、更にカバーを嵌合させることで上記レバー突出部分を垂下させ、液体噴出時にだけ外方へ突出できるよう設けたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
容器体2内に内装させたポンプ装置10から上方付勢させてステム12を起立し、該ステム上部に、押下げ板14付きの直筒状ノズル13を、上記押下げ板を付勢に抗し押下げることで容器体内液体がポンプ装置を介してノズル13から噴出可能に設けた液体噴出容器本体1と、上記ノズル上部を、キャップ状部材頂壁22と該頂壁外周から垂下する第1周壁23前面上部とにかけて穿設した割溝24の頂壁部分へ回動可能に貫通させると共に、上記第1周壁23の下部を容器体胴部4の上部外面へ螺降余地を残して螺合させ、又第1周壁23の後面上部内にレバー29の基端部を枢着させて、該基端部から斜下前方へ突出する中間板部29a に設けた透孔31にノズル13を回動可能に遊挿させると共に、その透孔の左右両側部下面に付設した半円状板32,32の下外面が形成する弧状弯曲面を上記押下げ板上面へ載置し、更に該中間板部前端から垂下する先端板部29b を上記割溝の第1周壁部分内へ嵌合ないし、第1周壁23の前面に沿って垂下させたレバー付き操作キャップ20と、上記第1周壁23およびレバー先端板部29b の外面へ、第2周壁36を着脱自在に嵌合させたカバー筒35とからなり、該カバー筒を外して液体噴出容器本体1を上限まで螺上昇させることで、押下げ板14が半円状板32,32を押上げしてレバー先端板部29b を第1周壁23上部から前下方へ突出可能に形成した。
【0006】
【発明の実施の形態】
1は、従来公知の液体噴出容器本体であって、容器体2に内装させたポンプ装置10からステム12を起立し、該ステム上部に押下げ板14付きの直筒状ノズル13を嵌合させ、上記押下げ板を付勢に抗し押下げることで容器体内液体がノズル13上端から噴出可能に設けたものである。
【0007】
尚図示例の容器体2は、本発明構成部材としての構成を有するもので、底壁3外周から起立する胴部4を下方から大外径部4a、中外径部4b、小外径部4cとして、中外径部4b上端に係合突条5を周設すると共に、該係合突条直下の中外径部分には複数の第1回り止め突子6を縦設している。又小外径部4cには雄ねじ7を付設し、胴部上端からは肩部8を介して外面に螺条を有する口頸部9を起立している。
【0008】
ポンプ装置10として、図示例では蓄圧式ポンプとしたが、シリンダ11内に筒状ピストンを嵌合させ、該ピストンからステムを起立する通常のポンプとしてもよいことは云うまでもない。
【0009】
上記ポンプ装置から上方付勢されて起立するステム12には直筒式のノズル13の下部を嵌着させている。該ノズルは中間やや下方に外向きフランジ状に押下げ板14を付設している。
【0010】
尚ノズル上端部内には噴霧孔付きの栓15を嵌着している。
20はレバー付きの操作キャップで、該キャップは、キャップ状部材とレバーとからなる。
【0011】
キャップ状部材21は、頂壁22外周から第1周壁23を垂下すると共に、上記頂壁から第1周壁前面の上半部にかけて、やや巾広の割溝24を穿設し、その割溝下端よりもやや下方に上向き段部25を設けてその下方第1周壁部分を大外径部とし、更に、その大外径部の下半を肉薄の大内径部とし、かつ該大内径部上方の大外径部内面に雌ねじ26を螺設している。その雌ねじ26は、その下部を容器体胴部の雄ねじ7上部へ螺降余地を残して、即ち液体噴出容器本体の螺上昇余地を残して浅く螺合し、又大内径部下端内面に複数の第2回り止め突子27を付設してこれ等突子を既述第1回り止め突子6間に嵌合させることで、又第2回り止め突子27を係合突条5下面へ係合させることで、該キャップ状部材21が容器体胴部から螺脱することを防止している。尚既述割溝24の頂壁部分にはノズル13上部を回動可能に貫通させている。
【0012】
キャップ状部材21の第1周壁23の後壁上部内面の左右両部には軸受け28,28を付設し、これ等軸受けにレバー29の基端部に横設した軸30の左右両端部を枢着させる。レバー29はその基端部から斜下前方へ突出する中間板部29a に透孔31を穿設して該透孔にノズル13を回動可能に遊挿させ、又その透孔の左右両側部下面に付設した半円状板32,32の下外面が形成する弧状弯曲面を既述押下げ板14上面へ載置する。更にその中間板部前端から先端板部29b を垂下し、該先端板部の内面部分を既述割溝24の第1周壁部分内へ嵌合させている。
【0013】
キャップ状部材21の螺降距離、従って液体噴出容器本体1の螺上昇距離は、図2が示すように、第1周壁23下端が容器体胴部の大外径部4a上端に接するまでとし、このときレバー29は、押下げ板14が半円状板32,32を押上げることで中間板部29a が水平に、従って先端板部29b が第1周壁23上部から前下方へ突出するよう設けておく。
【0014】
35はカバー筒で、既述上向き段部25上方の第1周壁23部分外面へ着脱自在に嵌合させる第2周壁36を、球面状に形成した頂部外周から垂下する。該第2周壁36の下部内面と該第2周壁を嵌合させる第1周壁部分の下部外面とには凹凸の係合手段を設けてカバー筒が不用意に離脱することを防止することが望ましい。
【0015】
容器使用の際は、まずカバー筒35を外し、次に液体噴出容器本体1をレバー付き操作キャップ20に対して上限まで螺上昇させる。すると、半円状板32が押下げ板14により押上げられることで、図2のようにレバー29の先端板部29b が前下方へ突出する。該突出部分下端を第1周壁23側へ押込むとノズル13が下降し、ポンプが作動することで容器体内液体がノズルから噴出する。
【0016】
容器の組立ての一例を示すと、まず従来行われている順序で液体噴出容器本体1を組立てておき、次いでキャップ状部材21内へレバー29基端部を差込み、下面を開口させて設けた軸受け28,28の軸孔内に軸30両端を嵌合させてレバー基端部を枢着させ、レバー先端板部29b は割溝24内、又は割溝を通って第1周壁23前面に沿って垂下させる。
【0017】
このようにしてレバー付きの操作キャップ20を形成した後、キャップ状部材21内へ液体噴出容器本体1の上部を透孔31と割溝24の頂壁部分内へノズル13の上部を挿通させて差込み、該状態から液体噴出容器本体1又はキャップ状部材21を回して第1周壁23下部を容器体2胴部の上部外面へ浅く螺合させる。該螺合により第1周壁23下部内面の第1回り止め突子6は中外径部4b上端外面の係合突条5を弾性に抗し乗越えして、第2回り止め突子27…間に嵌合される。このためキャップ状部材21は弾性に富む合成樹脂材で成形するとよい。次いでレバーの先端板部29b が外方へ突出している場合は、割溝24の第1周壁23部分側へ押付けておき、カバー筒35の第2周壁36を第1周壁23の外面へ嵌合させればよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明は既述構成とするもので、押下げ板14付きのノズル13を起立する液体噴出容器本体1の容器体胴部4の上部外面へ、レバー29の中間板部29a およびキャップ状部材21の頂壁22に回動可能にレバー上部を挿通させて、レバー付き操作キャップ20の第1周壁23下部を、螺降余地を残して螺合させると共に、レバー中間板部29a の左右両側に付設した半円状板32の下外面が形成する弧状弯曲面をノズルの押下げ板上面へ載置させ、又レバーの先端板部29b を第1周壁23の割溝24部分内へ嵌合ないし第1周壁の前面に沿って垂下させ、更に第1周壁23および上記先端板部29b の外面へ着脱自在にカバー筒35の第2周壁36を嵌合させたから、レバーの先端板部29b が外方へ突出して邪魔となることがなく、従ってレバーの該作動を防止できると共に幼児の悪戯防止、いわゆるチャイルドレジスタンスが可能となり、又レバー使用の際は、上記カバー筒35を外して、液体噴出容器本体1を上限まで螺上昇させるとレバー29がポンプ操作可能な位置まで変位することとなり、よってその操作は極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器の縦断面図である。
【図2】液体噴出操作が可能とした状態で示す、縦断面図である。
【図3】図2と異なる位置での縦断面図である。
【図4】図3容器の平面図である。
【符号の説明】
10…ポンプ装置 20…レバー付き操作キャップ
21…キャップ状部材 29…レバー
35…カバー筒
Claims (1)
- 容器体2内に内装させたポンプ装置10から上方付勢させてステム12を起立し、該ステム上部に、押下げ板14付きの直筒状ノズル13を、上記押下げ板を付勢に抗し押下げることで容器体内液体がポンプ装置を介してノズル13から噴出可能に設けた液体噴出容器本体1と、上記ノズル上部を、キャップ状部材頂壁22と該頂壁外周から垂下する第1周壁23前面上部とにかけて穿設した割溝24の頂壁部分へ回動可能に貫通させると共に、上記第1周壁23の下部を容器体胴部4の上部外面へ螺降余地を残して螺合させ、又第1周壁23の後面上部内にレバー29の基端部を枢着させて、該基端部から斜下前方へ突出する中間板部29a に設けた透孔31にノズル13を回動可能に遊挿させると共に、その透孔の左右両側部下面に付設した半円状板32,32の下外面が形成する弧状弯曲面を上記押下げ板上面へ載置し、更に該中間板部前端から垂下する先端板部29b を上記割溝の第1周壁部分内へ嵌合ないし、第1周壁23の前面に沿って垂下させたレバー付き操作キャップ20と、上記第1周壁23およびレバー先端板部29b の外面へ、第2周壁36を着脱自在に嵌合させたカバー筒35とからなり、該カバー筒を外して液体噴出容器本体1を上限まで螺上昇させることで、押下げ板14が半円状板32,32を押上げしてレバー先端板部29b を第1周壁23上部から前下方へ突出可能に形成したことを特徴とするレバー式液体噴出容器。
Priority Applications (1)
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JP34988095A JP3614549B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | レバー式液体噴出容器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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1995
- 1995-12-20 JP JP34988095A patent/JP3614549B2/ja not_active Expired - Fee Related
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