JPS6043339B2 - スルフイニルクロリドの改良製法 - Google Patents

スルフイニルクロリドの改良製法

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JPS6043339B2
JPS6043339B2 JP52071548A JP7154877A JPS6043339B2 JP S6043339 B2 JPS6043339 B2 JP S6043339B2 JP 52071548 A JP52071548 A JP 52071548A JP 7154877 A JP7154877 A JP 7154877A JP S6043339 B2 JPS6043339 B2 JP S6043339B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D205/00Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D205/02Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D205/06Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D205/08Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams
    • C07D205/09Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams with a sulfur atom directly attached in position 4
    • C07D205/095Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams with a sulfur atom directly attached in position 4 and with a nitrogen atom directly attached in position 3

Description

【発明の詳細な説明】 最近の米国特許第3843682号に、3−メチルー2
−(2−クロルスルフイニルー4−オキソー3−イミ
ドー1−アゼチジニル)−3−ブテノエートエステル、
別名442−クロルスルフイニルー3−イミドーアゼチ
ジンー4−オン’’の製法が開示されている。
これらの化合物は対応するペニシリンスルホキシドエス
テルを約75〜120℃において塩化スルフリルと反応
させて製造する。この公知法によつて得られる化合物は
3−イミド置換−2−クロルスルフイニルアゼ゛チジン
ー4−オンに限られている。その原因は、この方法の出
発物質が6−イミドペニシリンスルホキシドエステルに
限定されているからである。この特許には、6−アミノ
ペニシリンスルホキシドエステルの使用または使用の可
能性が勿論のこと、得られる天然ペニシリンGおよび/
またはペニシリンVのペニシリンスルホキシド誘導体に
ついても開示されていない。米国特許第384368汚
に開示されている反応を、6−アミドペニシリンスルホ
キシドを出発物質として実施すると、通常の分析技術で
検定できないほど微量の2−クロルスルフイニルアゼチ
ジンー4−オンを含むかあるいは全く含まない混合錯体
が得られる。従つて、前記開示方法には重要な欠点、即
ち、ペニシリンスルホキシド出発物質の6位にアミノ基
が存在しないことを必要とする欠点がある。米国出願第
673017号(米国特許第4081440)(197
師4月2日出願)には、6−アミドペニシリンスルホキ
シドエステルからスルフィニルクロリド中間体を製造す
る方法が開示されている。
この方法には、ペニシリンスルホキシドを約75〜13
5℃においてN−クロルハロゲン化剤で処理する方法も
含まれる。米国出願第673017号(米国特許第40
81440)に記載の方法によれば、実験規模が大きい
場合、例えば出発物質のペニシリンスルホキシドを50
ダ以上使用する場合には、6−アミドペニシリンスルホ
キシドのスルフィニルクロリドへの変換の割合が明らか
に減少する。
本発明は、大規模な反応(約100mm01e以上)を
特定の条件下に実施した場合に、6−アミドペニシリン
スルホキシドの対応するスルフィニルクロリドへの変換
範囲を実質的に拡大する方法に関する。
本発明によつて得られる2−クロルスルフイニルアゼチ
ジンー4−オンは3−エキソメチレンセフアムスルホキ
シドエステルに閉環し得る。
2ークロルスルフイニルアゼチジンー4−オンの対応す
る3−エキソメチレンセフアムスルホキシドへの閉環反
応は、フリーデル・クラフト(Friedel一Cra
fts)触媒で促進される分子内反応によるものである
この分子内反応にはアゼチジンー4−オン出発物質のオ
レフィン分子とスルフィニルクロリドが関係する。閉環
反応は、一般に塩化第二スズをフリーデル・クラフト触
媒として用いて実施する。本発明は、スルフィニルクロ
リドの製造に関する改良法である。
従つて本発明の目的は、で表わされるペニシリンスルホ
キシドを、例えば温度約75〜135℃、無水条件下、
不活性溶媒中、で表わされるエポキシド化合物の存在下
にN−クロルスクシンイミドまたはN−クロルフタルイ
ミドと反応させてで表わされるスルフィニルクロリドを
製造する方法を、酸化カルシウムの存在下に実施する改
良法を提供するものである。
上記式中、Rxは水素またはメチル、 R1はカルボン酸保護基、 Rはベンジルまたはフェノキシメチルをそれぞれ表わす
前述のように、本発明は、 で表わされるスルフィニルクロリドの製法に関する。
式中、R1はカルボン酸保護基、好ましくは酸処理また
は水素化によつて除去し得るカルボン酸保護基を表わす
。好ましいカルホン酸保護基の具体例には、C4〜C6
t−アルキル、2・2・2−トリハロエチル、2−ヨー
ドエチル、ベンジル、p−ニトロベンジル、スクシンイ
ミドメチル、フタルイミドメチル、p−メトキシベンジ
ル、ベンズヒドリル、C2〜C6アルカノイルオキシメ
チル、ジメチルアリル、フエナシル、およびp−ハロフ
エナシルなどがあり、ハロゲンとしては塩素、臭素およ
びヨウ素があげられる。本発明によつて得られるスルフ
ィニルクロリドの好ましいカルボン酸保護基には、t−
ブチル、t−アミル、t−ヘキシル、2●2●2−トリ
クロルエチル、2●2●2−トリブロモエチル、2−ヨ
ードエチル、ベンジル、p−ニトロベンジル、スクシン
イミドメチル、フタルイミドメチル、p−メトキシベン
ジル、ベンズヒドリル、アセトキシメチル、ピバロイル
オキシメチル、プロピオノキシメチル、フエナシル、p
−クロルフエナシル、p−プロモフエナシルなどがある
好ましいカルボン酸保護基はt−ブチル、ベンジル、p
−ニトロベンジル、p−メトキシベンジル、ベンズヒド
リルおよび2●2●2−トリクロルエチルであり、さら
に好ましい基はp−ニトロベンジルおよび2・2●2−
トリクロルエチルであり、もつとも好ましい基はp−ニ
トロベンジルである。本発明によつて得られるスルフィ
ニルクロリドのアミド基は、式R−♀−NH−で表わさ
れる。 9Rの好ましい例はペンシルお
よびフェノキシメチルである。
ペニシリンおよびセフアロスポリン分野の当業者には周
知のことであるが、本発明の出発物質として用いるすべ
てのペニシリンスルホキシドは、天然ペニシリンGおよ
び/またはペニシリンVのようなペニシリン源から容易
に製造し得る。
6−アミノペニシラン酸(6−APA)は、上記天然ペ
ニシリンのいずれかの6−アシル基を公知技術によつて
開裂すると得られる。
かなり広い範囲の公知技術と6−APAから、本発明の
出発物質を製造することができる。
例えば、6−APAは、3−カルボキシ基をいくつかの
代表的なエステル化技術で目的のエステルに変換し得る
。さらに、6−APAのアミノ基は、 で定義される基にアシル化し得る。
この反応は、6−APAを目的のアシル基を有する酸の
活性形と反応させると成し遂げられる。酸の活性形とは
、対応する酸ハロゲン化物、無水物あるいは活性エステ
ル(例えば、ペンタクロルフェニルエステル)である。
また、ペニシリンのm−クロル過安息香酸もしくは過ヨ
ウ素酸ナトリウムによる処理を含む広範囲の公知技術に
よつてペニシリンをスルホキシドに酸化することもでき
る。
これらの変換反応、即ち、6−MAへの開裂、エステル
化、アシル化、および酸化は、目的構造の修飾法として
実施し得る。
どのような場合でも、このような変換は、この分野の当
業者に周知の方法、条件および容易に得られる試薬を用
いて行なわれる。本発明によつて得られるスルフイニル
クロリドノは、高温におけるペニシリンスルホキシドと
N−クロルハロゲン化剤との相互作用によるものである
“゜N−クロルハロゲン化剤゛とは、少なくとも一個の
塩素が窒素原子に直接結合していて、残り;の分子が、
スルフィニルクロリドの副生成物として窒素含有化合物
を製造するのに十分な電子求引力を有する試薬のことで
ある。
この窒素含有化合物の諸特性をあげると、第一に、この
化合物はN−クロルハロゲン化剤に対応するものである
が、フ塩素の代わりに水素が窒素原子と結合している。
第二に、この化合物は電子求引分子の性質に依存するも
のであつて、生成物のスルフィニルクロリドに対して不
活性である。本発明におけるN−クロルハロゲン化剤と
して非常に好ましいのは、N−クロルイミド、特にN−
クロルスクシンイミドとN−クロルフタルイミドであり
、最も好ましいのはN−クロルフタルイミドである。
ペニシリンスルホキシドとN−クロルハロゲン化剤との
反応は、エポキシド化合物と酸化カルシウムとの存在下
に実施する。
一般には、ペニシリンスルホキシドエステル1モルに対
して、少なくとも1〜1.5モルのハロゲン化剤を反応
させる。ハロゲン化剤は過剰に用いてもよいが、それに
よる利点はない。従つて、反応体の比としては、ペニシ
リンスルホキシドエステル1モルに対して、約1.0〜
1.1モルのハロゲン化剤が好ましい。得られた混液は
、好ましくは適切な不活性有機溶媒に溶解し、約75〜
135℃、好ましくは約100〜120℃、最も好まし
くは約102〜110℃に加熱する。ここで言う“゜不
活性有機溶媒゛とは、スルフィニルクロリドの製造条件
下において、反応体とも生成物とも反応しない有機溶媒
のことである。不活性有機溶媒としては、少なくとも反
応温度と同じほど高い沸点を有するもの、例えば、ベン
ゼン、トルエン、エチルベンゼン、クメンなどの芳香族
炭化水素、四塩化炭素、クロルベンゼン、ブロモホルム
、ブロモベンゼン、エチレンジクロリド、1・1・2−
トリクロルエタン、エチレンジプロミドなどのハロゲン
化炭化水素、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカンなど
の直鎖炭化水素、および他の適切な不活性溶媒、が適す
る。また、反応温度範囲内に沸点を有する溶媒も適する
が、この場合には温度を調節しながら混液を還流しな.
ければならない。特定の反応条件には、溶媒としてトル
エンあるいは1・2・2−トリクロルエタン、反応温度
として還流条件下の温度、の適用が含まれる。本発明は
無水条件下に実施する必要がある。
“゜無水条件゛゜とは、水分を完全に除去するという意
味ではなくて、混液中の実質的な含水量を除去する、と
いう意味である。無水条件は、反応系を無水にするすべ
ての公知方法によつて得られる。ハロゲン化剤は一般に
水と反応するので、反応混・液中の水分源ではない。従
つて、反応系の過剰な水分はすべて、反応に用いる溶媒
中に含まれるものによる。従つて、溶媒は一般に前処理
して残水量を除去する。溶媒を本明細書で言う範囲内で
無水にするには、例えば、反応に先立つて乾燥剤を加え
て水と結合させ、水を溶媒から効果的に除去する。乾燥
剤とは具体的に、無水硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭化カルシウム、
塩化カルシウム、水素化カルシウム、硫酸カリウム、酸
化カルシウム、モレキユラー・シーブス、特にジQIA
型などである。溶媒が水と共沸する場合には、水分を除
去するノために公知化学装置、例えば通常のデイーン・
スターク・U字管(Dean−Starktrap)あ
るいはパレット型の管を用い、溶媒を還流して溶媒から
共沸する水を採取することができる。
ペニシリンスルホキシドエステル出発物質そのものにも
水が含まれている。
この水分は、ペニシリンスルホキシドを代表的な乾燥法
、例えば、オープン中で低温から約50℃で減圧乾燥す
る方法、で処理すると除去できる。さらに、ペニシリン
スルホキシドエステルを溶媒に加え、共沸して水を”除
去する方法もある。ペニシリンスルホキシドエステル、
N−クロルハロゲン化剤、エポキシド化合物および酸化
カルシウムを含む混液を、前記の温度範囲内で約0.5
〜4時間、好ましくは約1〜2時間加熱した後に、スル
フィニルクロリドを反応混液から単離する。
スルフィニルクロリドを混液から単離してもよいが、次
の反応に付す前に単離することは必須条件ではない。す
でに指摘したように、スルフィニルクロリドは3−エキ
ソメチレンセフアムスルホキシドの製造における中間体
として用い得る。この場合には、スルフィニルクロリド
そのものは単離する必要がないが、スルフィニルクロリ
ド反応混液は、3−エキソメチレンセフアムスルホキシ
ドの製造に用いる前に、後述する方法で処理する必要が
ある。米国出願第673017号(米国特許第4081
440)(197師4月2日出願)にも開示されている
ように、混液中に非アルカリ性酸捕集剤が含まれること
、が多くの場合に望ましい。
この非アルカリ性酸捕集剤の使用は、現在のところまだ
解明されていないが、反応に影響を及ぼす微量の塩酸を
反応系から遊離させるためであると考えられる。この非
アルカリ性酸捕集剤は、スルフィニルクロリドが生じる
塩酸含有しない反応媒質に対して全く不活性であるが、
形成される塩酸と反応してこの塩酸を反応媒質から除去
するに必要な程度にまで活性になる。非アルカリ性酸捕
集剤の具体例には、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、1・2−エポキシブタン、エピクロルヒドリン、
1●2−エポキシー3−フェノキシプロパンなどのエポ
キシド化合物がある。
これらの物質は非アルカリ性特性を示すにもかかわらず
、酸性物質と反応してそれを反応系から除去する。スル
フィニルクロリドの製造を非アルカリ性酸捕集剤である
エポキシド化合物、特に、プロピレンオキシドと1●2
−エポキシブタンのいずれかの存在下に実施した場合に
は、酸化カルシウムを混液に加えると、ペニシリンスル
ホキシドの目的スルフィニルクロリドへの変換が有効的
に促進される。
これは特に、出発物質のペニシリンスルホキシドを約5
09以上使用した規模の反応の楊合に明白である。ペニ
シリンスルホキシドのスルフィニルクロリドへの変換の
程度は、この変換を米国出願第673017号(米国特
許第4081440)((1976年4月2日出願)に
記載の方法に従つて実施すると、反応規模の増大に伴つ
て減少する。
従つて、本発明の利益は特に、出発物質として少なくと
も約50fのペニシリンスルホキシドを使用するスルフ
ィニルクロリドの製法に関する。スルフィニルクロリド
の製造において使用するエポキシド化合物の量は、形成
される塩酸を考慮にいれた十分な量でなければならない
従つてエポキシド化合物を過剰に用いる必要はないが、
通常はペニシリンスルホキシド1モルあたり約2〜10
モル、特に約5モルのエポキシド化合物を使用する。こ
のような過剰量はスルフィニルクロリドの製造に逆影響
を及ぼすことなく使用できる。しかしながら、スルフィ
ニルクロリドを含む混液が対応する3−エキソメチレン
セフアムスルホキシドへの変換に直接用いられる場合に
は、エポキシド化合物の過剰量は問題となる。従つて、
フリーデル・クラフト触媒を用いて閉環反応を実施する
前に、過剰のエポキシド化合物は勿論のこと、エポキシ
ド化合物と塩酸との反応によつて得られるすべての生成
物をスルフィニルクロリド混液から分離するのが好まし
い。この操作は、混液を過剰のエポキシドを除去するの
に十分な条件下に十分な期間蒸留することによつて実施
する。すでに指摘したように、本発明は、酸化カルシウ
ムとエポキシド化合物の組合せの存在下に、ペニシリン
スルホキシドとN−クロルハロゲン化剤からスルフィニ
ルクロリドを製造する方法に関する。
酸化カルシウムの使用量は、ペニシリンスルホキシド出
発物質1モルあたり約100〜500q1好ましくは約
200〜250fである。酸化カルシウムはスルフィニ
ルクロリドの製造中および過剰のエポキシド化合物の除
去中も混液中に存在し、その後、容易に濾去し得る。本
発明に従つてスルフィニルクロリドを具体的に製造する
方法は次のとおりである。
ペニシリンスルホキシドとN−クロルハロゲン化剤のモ
ル当量および酸化カルシウムを、前もつて乾燥した適切
な溶媒中で混合してプロピレンオキシドあるいは1・2
−エポキシブタンを加え、所定の期間、目的の反応温度
に加熱する。溶媒としては、プロピレンオキシドまたは
1・2−エポキシブタンと共に混液を還流することによ
つて反応温度に達し、維持し得る溶媒が好ましい。この
ような溶媒としてはトルエンが適する。反応が終了する
と混液を速やかに蒸留して過剰のエポキシドを除去する
。得られた混液を冷却して濾過し、溶媒を留去してスル
フィニルクロリドを回収する。すでに指摘したように、
本発明によつて得られるスルフィニルクロリドは中間体
として有用であり、フリーデル・クラフト触媒、例えば
塩化第二”スズと反応させて対応する3−エキソメチレ
ンセフアムスルホキシドに閉環し得る。
閉環反応は、一般に無水不活性有機溶媒中で行なう。
閉環反応の媒質としては、広範囲の無水不活性有機溶媒
を用い得る。“゜不活性有機溶媒゛と・は、閉環条件下
において反応体および生成物のいずれとも反応しない有
機溶媒のことである。出発物質のスルフィニルクロリド
は、他の酸クロリド゛試薬と同様に、他のプロトン性化
合物(例えば、アルコールおよびアミン)で水解された
り付加さ)れたりするので、このようなプロトン性化合
物および水を反応媒質から除去する必要がある。従つて
、無水の非プロトン性有機溶媒が好ましい。市販の無水
溶媒中に含まれている程度の微量の水は無視できるが、
閉環反応は無水条件下に実施するのが好ましい。溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素やクロルベンゼン、ニトロベンゼン、ニトロメシ
チレンなどの芳香?化合物;クロロホルム、メチレンク
ロリド、四塩化炭素、1・2ージクロルエタン(エチレ
ンクロリド)、11・2−トリクロルエタン、1●1ー
ジブロモー2−クロルエタンなどのハロゲン化脂肪族炭
化水素:および当業者がフリーデル・フラフト反応に適
すると指摘する他の溶媒、特に二硫化炭素と、ニトロメ
タンなどが適する。好ましい溶媒は芳香族炭化水素、特
にベンゼン、トルエンおよびキシレンであり、最も好ま
しいのはトルエンである。また、ハロゲン化脂肪族炭化
水素、特にメチレンクロリドとエチレンクロリドが好ま
しい。スルフィニルクロリドの製造に使用した溶媒はい
ずれも、アゼチジノンスルフイニルクロリドの閉環に用
い得る。
従つて、スルフィニルクロリドは、閉環反応を実施する
以前に混液から単離する必要はない。しかしながら、こ
の閉環反応を用いる場合には、出発物質のスルフィニル
クロリドを含む反応混液を使用する前に処理して、エポ
キシド化合物、酸化カルシウムおよびその反応生成物を
除去する必要がある。これは、混液を蒸留して低沸点の
エポキシドを除去し、そして混液を濾過して酸化カルシ
ウムおよび他のすべての不溶物を取除くと成し遂げられ
る。こうすれば、得られた濾液をフリーデル・クラフト
触媒による閉環反応に用い得る。アゼチジノンスルフイ
ニルクロリドの閉環は、約−20〜100゜C1好まし
くは約10〜60℃において実施する。
閉環反応の至適温度は、使用する特定のフリーデル●ク
ラフト触媒によつて決まる。例えば、塩化第二スズを用
いると室温で閉環するが、他のフリーデル・クラフト触
媒を用いた場合.にはもつと高温でなければならない。
アゼチジノンスルフイニルクロリドを完全に閉環するた
めに、出発物質1モルに対して少なくとも1当量のフリ
ーデル・クラフト触媒を用いる。
フリーデル・クラフト触媒を1当量未満しか用い、ない
場合には、生成物への変換割合が低下し、未反応のスル
フィニルクロリドが残る。フリーデル・クラフト触媒の
使用量は、具体的にはスルフィニルクロリド1モルに対
して1〜2当量、好ましくは約1.1当量である。反応
時間は特定試薬、溶媒、および反応温度に依存して約1
紛から約2時間の間で変化する。
反応体を好ましい温度で約1〜■時間反応させると反応
は完了する。反応は比較薄層クロマトグラフィーで容易
に追跡して閉環反応の終了を決定できる。スルフィニル
クロリドの閉環によつて得られる本発明の3−エキソメ
チレンセフアムスルホキシLドは、クロマトグラフィー
による分離、濾過、結晶化、再結晶などの常法によつて
単離・精製できる。
3−エキソメチレンセフアムスルホキシド閉環生成物は
抗生物質の製造における中間体として有、用である。
スルホキシドは公知方法、具体的には三塩化リンもしく
は三臭化リンのジメチルホルムアミド溶液によつて、対
応する3−エキソメチレンセフアムに還元し得る。エキ
ソメチレンセフアムは、 〔式中、Bは例えば塩素、臭素またはメトキシである〕
で表わされる新規セフエム抗生物質の製造に使用できる
3−エキソメチレンセフアム化合物のこのような化学変
換は文献に告されている〔RObertR.Chauv
etteandPameIaA.Penningt.O
nJOurrlalOftheAmlericanCh
emicalSOclety.s弧4986(1974
)〕。
一般に、3−エキソメチレンセフアム化合物を低温で3
−ヒドロキシセフエムにオゾン分解し、このものをトリ
エチルアミン1当量を含むテトラヒドロフラン中、室温
においてジアゾメタンと反応させると3−メトキシセフ
エム誘導体を得る。3−ヒドロキシセフエムエステルを
ハロゲン化剤(例えば、三塩化リンもしくは三臭化リン
のN・N−ジメチルホルムアミド溶液)で処理すると3
−ハロセフエムを得る。
対応するセフエム酸は強力な抗菌作用を示す。
これらの酸はエステル基の開裂によつて得られる。脱エ
ステル化は保護基の特性に依存して行なわれ、(1)
トリフルオロ酢酸、ギ酸、塩酸などの酸による処理、(
2)ギ酸、酢酸または塩酸のような酸と亜鉛とによる処
理;または(3)パラジウム、白金、ロジウムあるいは
これらの化合物の存在下に、懸濁液中または担体上(例
えば硫酸バリウム、炭素、アルミナなど)で水素化;な
どの常法で行なう。
本発明は以下の実施例でさらに詳述されるが、本発明は
これらの実施例に制限されるものではない。
実施例1 7−フェノキシアセトアミドー3−エキソメチレンセフ
アムー4−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル・1
−オキシドの製法A酸化カルシウムが存在しない場合の
反応トルエン1.5eを共沸乾燥して150m1を除去
し、さらに50mLを除去して反応体を反応系へ導;入
する際に使用した。
加熱を停止して6−フェノキシアセトアミドー2●2−
ジメチルペナムー3−カルボン酸p−ニトロベンジル●
1−オキシド50y(5N−クロルフタルイミド23y
を加えた。デイーン●スターク・ウォーター●トラ,ノ
ブ(DeanStarkwatertrap)を備え付
け、合計14.3yの塩化カルシウムー酸化マグネシウ
ム(ほぼ1:1)をウォーター・トラップに加えた。再
び加熱してプロピレンオキシド45mtを加え、混液を
102′Cで還流した。混液は約70分。後に透明にな
り、約75分後には混液の一部をNMRに付してスルフ
ィニルクロリド中間体の存在を確認した。塩化カルシウ
ムと酸化マグネシウムを含むウォーター・トラップは1
0紛後に新しいトラップと入れ替えて混液を蒸留した。
次の35分間て混液315m1を除去すると混液の温度
は110.5℃まで上昇した。混液は2紛間にわたつて
10℃に冷却した。混液を濾過し、濾液をすでに冷却し
た塩化第二スズのトルエン溶液25mLに加えた。得ら
れた混液を一夜攪拌すると赤色の固体が形成され、これ
を濾取してアセトン250m1および酢酸エチル500
m1で抽出した。抽出液を水1eおよび食塩水500m
1で洗浄して11詰積に濃縮し、冷却して結晶化した。
混液を濾過し、濾取物を室温において真空乾燥して標記
化合物22.7y(45.4%)を得た。酸化カルシウ
ムの存在下における反応トルエン2.0eを共沸乾燥し
て200Tn1を除去し、さらに100mtのトルエン
を除去して反応体を反応系に導入する際に使用した。
加熱を中止して6−フェノキシアセトアミドー2●2−
ジメチルペナムー3−カルボン酸p−ニトロベンジル●
1−オキシド50y..N−クロルフタルイミド22f
および酸化カルシウム22yを加えた。再び加熱してプ
ロピレンオキシド35mLを加え、103〜104℃で
還流した。混液を104加C7紛間加熱した後、3紛間
蒸留して混液545mLを除去した。この間、反応混液
の温度は110℃に上昇した。混液を10℃に冷却して
濾過し、濾液を、すでにO℃に冷却したトルエン50m
1と塩化第二スズ25m1との混液に加えた。得られた
混液を1Cff間攪拌し、形成された固体を濾取して酢
酸エチル500m1とアセトン250m1との混液で抽
出した。抽出液を水500m1で洗浄して1h容積に濃
縮し、一夜冷却して標記化合物28.55V(57.1
%)を得た。なお中間体、p−ニトロベンジル●3−メ
チルー2−(2−クロルスルフィニルー4−オキソー3
−フェノキシアセトアミドー1−アゼ゛チジニル)−3
−ブテノエートの生成は以下のNMRデータにより確認
した。
NMR:δ (CDCl3)1.93(S.,H)、4
.56(S,.H)、5.03−5.13(M..3l
l)、5.33(Sl2H)、5.57(DllHl4
.5Hz)、6.30(QllHlJ=4.\10Hz
)、6.80−7.00(M,.5H)、7.20(D
N2l[、J=11Hz)、8.23(D,.2l[、
J=11Hz)、7.80(比、1H)。
起施例2 7−フェニルアセトアミドー3−エキソメチレンセフア
ムー4−カルボン酸p−ニトロベンジル◆1−オキシド
の製法A酸化カルシウムが存在しない場合の反応トルエ
ン2.1eを蒸留乾燥して溶媒約160mLを除去し、
さらにトルエン50m1を除去して反応体を反応媒質に
導入する際に使用した。
加熱を中止して6−フェニルアセトアミドー2・2−ジ
メチルペナムー3−カルボン酸p−ニトロベンジル・1
−オキシド17.1ダ(347TL.m01e)、N一
クロルフタルイミド7.8y(37.47TLm01e
)およびプロピレンオキシド12m1を加えた。混液を
103ピCにおいて10紛間還流した後に蒸留による除
去を開始し、約3紛間にわたつて合計170mLの混液
を除去した。得られた混液をO〜5℃に冷却し、副生成
物の結晶性フタルイミドを濾去した。濾液を塩化第二ス
ズ8.5m1−トルエン冷混液に加えて一夜攪拌し、こ
の間に混液は室温になつた。得られた固体を濾取してト
ルエンで洗浄し、アセトン85mtと酢酸エチル170
m1との混液に溶解した。溶液を水170m1で2回抽
出して有機層を分離し、1h容積に濃縮して室温に冷却
し、結晶化した標記化合物4.0q(25%)を濾過し
て回収した。B酸化カルシウムの存在下における反応 反応混液に酸化カルシウムを加える点を除いて、前記A
の操作を繰返した。
反応に使用した化合物とその使用量を以下に列記する:
6−フェニルアセトアミドー2●2−ジメチルペナムー
3−カルボン酸p−ニトロベンジール・l−オキシド4
8。
5y(100mm01);酸化カルシウム48y;N−
クロルフタルイミド22y;およびプロレンオキシド3
5m10標記化合物の収量は14.9y(32.6%)
であつた。
なお中間体、p−ニトロベンジル・3−メチルー2−(
2−クロルスルフィニルー4−オキソー3−フェニルア
セトアミドー1−アゼチジニル)−3−ブテノエートの
生成は以下のNMRデータにより確認した。
NMR:δ (CDCl3)1.80(S..3H)、
3.57(S1沙015.00および5.13(sおよ
びMl3ll)、5.20(S,.2l()、5.43
(DllH..J=4.5Hz)、6.42(QllH
,sJ=4.5、9Hz)、7.13(Bs..5H)
、7.40(D..2H,.J=9Hz)、8.1j(
D..2H..J=9Hz)。
実施例3 7−フェノキシアセトアミドー3−エキソメチレンセフ
アムー4−カルボン酸2●2●2−トリクロルエチル・
1−オキシドの製法 4A酸化カルシウムが存在し
ない場合の反応トルエン2eを蒸留乾燥して溶媒200
m1を除去し、加熱を中止して6−フェノキシアセトア
ミドー2・2−ジメチルペナムー3−カルボン酸2・2
・2−トリクロルエチル・1−オキシド49.8y(1
00TrLm0Ie)とN−クロルフタルイミド20.
4ダを加えた。
混液を再び加熱してプロレンオキシド35m1を加え、
約103℃において約10紛間還流した後に、35分間
にわたつて蒸留し、混液705mtを除去した。この間
、混液の温度は103℃から110℃に上昇した。混液
を5〜10℃に冷却して濾過し、濾液をトルエン50m
tと塩化第二スズ25m1との冷混液に加えた。固体を
全く含んでいないこの血赤色の混液を1紛間攪拌すると
泥褐色に変色し、少量の固体が得られた。混液を一夜攪
拌して淡褐色の粒状塊を濾取し、酢酸エチルに溶解して
水で2回洗浄した。有機層を蒸発に付し、得られた濃厚
なゴム状物質を室温において一夜放置してメタノールを
加えた。析出した結晶を濾取してメタノールで洗浄し、
標記化合物14.4q(28.9%)を得た。B酸化カ
ルシウムの存在下における反応酸化カルシウム25yを
混液に加える点を除いて、前記Aの操作を繰返し、標記
化合物18.6q(37.3%)を回収した。
なお中間体、2・2・2−トリクロルエチル●3−メチ
ルー2−(2−クロルスルフィニルー4−オキソー3−
フェノキシアセトアミドー1−アゼチジニル)−3−ブ
テノエートの生成は以下のNMRデータにより確認した
NMR:δ(CDCl3)1.93(S..3H)、4
.55(S..2H)、5.03−5.13(M,.3
H)、5.00(s1?)、5.57(DllH.sJ
=4.5Hz)、6.30(QllH,,J=4.5、
10Hz)、6.80−7.00(M,.5FIl7.
8O(BSllH)。
辷施例4 7−フェノキシアセトアミドー3−メチレンセアムー4
−カルボン酸p−ニトロベンジル●1−オキシド(ステ
ンレス製パイロットプラントスケールの製造)〜 酸化
カルシウムが存在しない場合の反応容積30ガロンのス
テンレス製蒸留器にトルエン76eを入れ、約19fを
蒸留によつて除去してトルエンを乾燥した。
さらにトルエン14′を除去し、約43eとした。トル
エンを窒素の存在下に約70℃に冷却し、6−フェノキ
シアセトアミドー2・2−ジメチルペナムー3−カルボ
ン酸p−ニトロベンジル・1−オキシド1.75kgを
加えた。混液を約85℃まで加熱してプロピレンオキシ
ド1400m1を加え、還流温度107Cまで加熱を続
けた。合計700y(7)N−クロルフタルイミドを8
7.5yずつ、ほぼ7分間隔に加えた。N−クロルフタ
ルイミドの添加が終了するまでにプロピレンオキシド3
50m1を加えた。N−クロルフタルイミドの添加が終
了してからほぼ1時間後に、さらに175m1のプロピ
レンオキシドを加えた。混液を100〜107Cにおい
てN−クロルフタルイミドを加え始めてから2.5時間
還流した後に、容積52.5′の混液を約61℃に冷却
して約38eまで濃縮する。塩化第二スズ875m1と
トルエン13eの冷混液(−2℃)を含む容積30ガロ
ンのグラスライニングした蒸留器に上記混液の濾液を入
れた。温度は14℃に上昇したので0〜5℃に冷却した
。混液を一夜攪拌して赤色の沈殿を濾取し、アセトン8
.75eと酢酸エチル17.5′の混液に溶解して水1
7.5eおよび食塩水17.5eで洗浄し、分離した。
混液を15.5eに濃縮してO〜5℃に冷却し、一夜攪
拌して濾過し、濾取した固体を酢酸エチル1.75eで
洗浄して45〜50゜Cで乾燥し、標記化合物389.
6y(23.7%)を得た。B酸化カルシウムの存在下
における反応 この反応は、N−クロルフタルイミドを一回−で加え、
反応を容積75ガロンのステンレス製蒸留器で行ない、
以下の使用量まで規模を拡大したこと以外は、前記Aと
全く同一条件に実施した。
トルエン(二成分蒸留によつて乾燥してもの)144e
; 酸化カルシウム5.25kg; 6−フェノキシアセトアミドー2・2−ジメチルペナム
ー3−カルボン酸p−ニトロベンジル●1−オキシド5
.25kg;N−クロルフタルイミド2415y; プロピレンオキシド4.2e; 塩化第二スズ2625mtのトルエン91溶液;アセト
ン23.6e一酢酸エチル52.5e;水105′前記
Aの条件と上記使用量による標記化合の収量は2.47
kg(47.7%)であつた。
なお中間体、p−ニトロベンジル●3−メチルー2−(
2−クロルスルフィニルー4−オキソー3−フェノキシ
アセトアミドー1−アゼチジニル)−3−ブテノエート
の生成はNMRデータ(実施例1に同じ)により確認し
た。以下の実施例5、6−および7についても同様であ
る。冫施例5 7−フェノキシアセトアミドー3−メチレンセフアムー
4−カルボン酸p−ニトロベンジル●1−オキシド(グ
ラスライニングパイロットプラント●スケール)酸化カ
ルシウムが存在しない場合の反応 グラスライニングした容積30ガロンの蒸留器にトルエ
ン56eに入れた。
トルエンは二成分蒸留により、蒸留液約9eを除去して
乾燥した。混液を室温に冷却して窒素で浄化し、N−ク
ロルフタルイミドの溶媒としてトルエン17.5eを除
去した。さらに4.4eのトルエンを除去して移動洗浄
液として用いた。残りのトルエンを約85℃に加熱し、
6−フェノキシアセトアミドー2・2−ジメチルペナム
ー3−カルボン酸p−ニトロベンジル・1−オキシド1
.75k9を加えた。約90℃に達した時点でプロピレ
ンオキシド1400mtを加えた後にN−クロルフタル
イミド700yのトルエン17.5e溶液を約70分間
にわたつて加えた。N−クロルフタルイミド溶液を加え
る間に、プロピレンオキシドをさらに350m1加えた
。N−クロルフタルイミドを添加した後にプロピレンオ
キシド175mtを加え、さらに150Tn1のプロピ
レンオキシドを加えた。N−クロルフタルイミドを混液
を還流温度(約102〜103℃)で最初に添加した時
点から起算して合計3時間4紛加熱還流した。混液を冷
却し、43゜Cに達した時点容積が約42′になるまで
減圧下に濃縮した。混液を濾過し、濾液をグラスライニ
ングした容積30ガロンの蒸留器に移した。混液に塩化
第二スズ858mtを加えると反応混液の温度は14℃
から17℃に上昇した。混液を一夜攪拌し、析出した赤
色の沈殿物を濾取して約4eのトルエンで洗浄した。濾
取物をアセトン8.75eに溶解し、酢酸エチル17.
5eと水17.5eを加えて攪拌し、有機層を分離して
食塩水1.75eて洗浄し、約16eに濃縮した。混液
を0〜5゜Cに冷却して一夜攪拌し、得られた固体を濾
取して酢酸エチル1eで洗浄し、40〜45℃で減圧乾
燥して標記化合物70.16y(4.1%)を得た。B
酸化カルシウムの存在下における反応グラスライニング
した容積200ガロンの蒸留器に二成分蒸留乾燥したト
ルエン400eを入れた。
トルエンに酸化カルシウム14.6k9、6−フェノキ
シアセトアミドー2●2−ジメチルペナムー3−カルボ
ン酸p−ニトロベンジル●1−オキシド14.6k9お
よびN−クロルフタルイミド6.67kgを加えた。混
液を100℃に加熱してプロピレンオキシド11.68
′を4分間にわたつて加え、102〜103゜Cで約9
吟間還流した後に、約45分間濃縮して混液約71′を
除去した。この間、温度は約103℃から約110〜1
11℃に上昇した。混液を約95℃に冷却して塩化第二
スズ7.3eとトルエン108eの混液に加え、−6℃
に冷却した。濾過後、さらに30′のトルエンを加えて
混液の完全な移行を容易にした。混液を約17〜20℃
において一夜攪拌し、得られた固体を濾取してアセトン
73eに溶解した。このアセトン溶液に酢酸エチル14
6eと水292eを順次加えて5分間攪拌し、分離した
有機層を約135′に減圧濃縮してO〜5℃に冷却した
後、同温において一夜保持した。混液を濾過し、回収し
た固体を酢酸エチル25fで洗浄して50℃で乾燥し、
標記化合物6.8k9(46.9%)を得た。実施例6 7−フェノキシアセトアミドー3−メチレンセフアムー
4−カルボン酸p−ニトロベンジル●1−オキシドの製
法A酸化カルシウムが存在しない場合の反応トルエン2
eを蒸留乾燥して200m1を除去し、加熱を中止して
6−フェノキシアセトアミドー2・2−ジメチルペナム
ー3−カルボン酸p−ニトロベンジル・1−オキシド5
0y(5N−クロルフタルイミド23yを加えた。
混液を再び.加熱して1・2−エポキシブタン3577
11を加え、約108℃において約7紛間還流した後に
22分間にわたつて蒸留し、混液440m1を除去した
。混液を10℃に冷却して濾過し、濾液をトルエン約4
0m1と塩化第二スズ25mtの冷混液に加えた。粒状
の沈殿物を含む明るい赤橙色の混液を氷浴で約1時間攪
拌し、さらに室温で一夜攪拌した。沈殿物を濾取してメ
タノール150m1に溶解し、3.時間攪拌した後に一
夜冷却して標記化合物22.8f(45.6%)を得た
。酸化カルシウムの存在下における反応 混液に酸化カルシウム25yを加える点に除いて、前記
Aの操作を繰返し、標記化合物29.4y(59.1%
)を回収した。
辷施例7 7−フェノキシアセトアミドー3−メチレンセフアムー
4−カルボン酸p−ニトロベンジル・1−オキシドの製
法酸化カルシウムが存在しない場合の反応 トルエン2fを蒸留乾燥して200m1を除去し、加熱
を中止して6−フェノキシアセトアミドー2●2−ジメ
チルペナムー3−カルボン酸p−ニトロベンジル・1−
オキシド50yとN−クロルスクシンイミド15.2f
を加えた。
混液を再び加熱してプロピレンオキシド35m1を加え
、約104℃において約10紛間還流した後に、3紛間
蒸留して混液725m1を除去した。この間、混液の温
度は約103℃から10.5℃に上昇した。混液を10
℃に冷却して濾過し、濾液をトルエン50m1と塩化第
二スズ25m1との冷混液に加えて一夜攪拌し、さらに
5〜10℃において1吟間攪拌した。得られた固体を濾
取してアセトン250m1と酢酸エチル500m1との
混液に溶解し、水500mtて洗浄して約11熔積に濃
縮したが結晶化は起こらなかつた。標記化合物の標品を
種結晶として混液に加えて冷却したが、3日間冷却して
も結晶化は生じなかつた。収率は非常に低くて、おそら
く実質的には20%以下であろう。ト 酸化カルシウム
の存在下における反応前記Aの操作を繰返すにあたつて
、例外として酸化カルシウム25yとN−クロルスクシ
ンイミド16.6gを用い、標記化合物23.35ダ(
46.7%)を回収した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるペニシリンスルホキシドを 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるエポキシド化合物の存在下にN−クロルス
    クシンイミドまたはN−クロルフタルイミドと、実質上
    無水条件下、不活性溶媒中で反応させて式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるスルフィニルクロリドを製造する方法を酸
    化カルシウムの存在下に実施する改良方法。 〔式中、R_xは水素またはメチル、R_1はカルボン
    酸保護基、Rはベンジルまたはフェノキシメチルをそれ
    ぞれ表わす。 〕2 R_1がp−ニトロベンジルまたは2・2・2−
    トリクロルエチルである特許請求の範囲1記載の方法。 3 ペニシリンスルホキシド1モルあたり約2〜10モ
    ルのエポキシド化合物の存在下に反応を実施する特許請
    求の範囲1記載の方法。 4 エポキシド化合物がプロピオンオキシドである特許
    請求の範囲3記載の方法。 5 エポキシド化合物が1・2−エポキシブタンである
    特許請求の範囲3記載の方法。 6 溶媒としてのトルエンの存在下に反応を実施する特
    許請求の範囲1記載の方法。 7 ペニシリンスルホキシド1モルあたり酸化カルシウ
    ム約100〜500g存在下に反応を実施する特許請求
    の範囲1記載の方法。 8 反応を約75〜135℃で実施する特許請求の範囲
    1記載の方法。
JP52071548A 1976-06-16 1977-06-15 スルフイニルクロリドの改良製法 Expired JPS6043339B2 (ja)

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US696674 1976-06-16

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