JPS60428Y2 - 組立式手摺 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベランダ、バルコニー、送迎デツキ等に設けら
れる手摺に関するもので、組立てが簡単でありしかも使
用途中における部材の修理や交換を部分的に行なうこと
ができることを特徴とする。

従来、この種の手摺においては製作時に予め支柱と手摺
子部材とを溶接等によって固定していたが組立てが面倒
であり、また部材が大きくなるので保管、搬送あるいは
施工作業に支障をきたすことがあった。

これに対して、コンクリート基部に支柱を設置した後に
取付部材を介して手摺子部材を施工時に組み込めるよう
にしたものもあるが、支柱と手摺子部材との間に寸法誤
差による隙間が生じ易く、また手摺子部材が後付けのた
め取付部分が露出腰外観上見苦しいばかりでなく、露出
した手摺子部材の端部によって手足を傷つけるおそれが
ある等の問題があった。

本考案はこれらの問題点を除去するために、手摺子部材
の端部を嵌入する嵌合孔部を有すると共に、支柱に着脱
可能に固定される箱状ブラケットにより手摺子部材の後
付けを容易にし、しかも支柱間の寸法誤差を吸収して隙
間なく固定できるようにしたものである。

本考案の構成を添付図面の実施例に基づいて説明すると
、１は角パイプ等の支柱で、下端をベランダ等のコンク
リート基部２に固定して適宜間隔で立設されており、対
峠する２つの支柱１，１の対向側面上下端方には、ボル
ト３を突設し、略々箱状のブラケット４をその底壁５に
穿設された取付孔６の一側に設けた拡大部７にボルト３
の頭部を挿通させ、ブラケット４を横方向へ移動させて
取付孔６側にボルト３の軸部を片寄らせてボルト３を緊
締することにより固定している。

なお、支柱１の両側に手摺子部材８を取付けるときは、
一方のブラケット４はボルト３の頭部を拡大部７より挿
通腰また他方のブラケット４は支柱１を貫通しているボ
ルト３の根元側に設けられているナツトを拡大部７より
挿通してそれぞれ支柱１の背向する側面に取り付けて緊
締する。

また、ブラケット４はその底壁５の反対側を開口して筒
状の嵌合孔部１３を形成しており、その嵌合孔部１３内
には手摺子部材８の上弦材９および下弦材１０の端部が
嵌入固定されている。

このブラケット４の嵌合孔部１３は略々チャンネル状の
上弦材９および下弦材１０の断面形状と略々同一の形状
に開口され、上下弦材９，１０の端部が嵌合孔部１３内
において長さ方向に摺動可能となるよ−）に嵌入され、
ブラケット４を支柱１に突設されたボルト３に固定した
後、ブラケット側面より上下弦材９，１０をねじ止めし
て長さ方向の摺動を規制することによって、手摺子部材
８は支柱１に完全に固定される。

なお、ブラケット４の底壁５に穿設される取付孔６は拡
大部７を一側に設ける以外、拡大部７を中央部に、取付
孔６を一側に設けたり、取付孔６と拡大部７とを横方向
に連設する以外に上下方向に連設することができ、その
場合でもボルト３の頭部やナツトを拡大部７にて出入り
させることは上記実施例と同様である。

また、手摺子部材８は上下弦材９，１０に予め止着して
おく以外に、上下弦材９，１０をブラケット４に固定し
た後で固定することもでき、さらに、第５図々示のよう
に上下弦材９，１０と一体底形したものを用いることも
できる。

１１は金属パイプ等よりなる手摺笠木で、支柱１の上端
に被冠または嵌合状に固定された保持具１２に端部ある
いは中間部分を挿入係止されている。

本考案は上記の如き構成を有し、対峠する２つの支柱の
相対する側面に突設したボルトに略々箱状のブラケット
の底壁を着脱可能に固定すると共に、このブラケットの
嵌合孔部内には手摺子部材の上下端に設けた上弦材およ
び下弦材の両端部を嵌入固定するようにしたので、上下
弦材の端部がブラケットに被冠されるため、支柱と上下
弦材を衝合させる必要がなく、寸法誤差が吸収され、隙
間が外面に露出して美観が損われたり、手足を傷付けた
りすることがなく、また雨水が支柱や上下弦材に浸入す
る心配がない。

さらに、ブラケットの底壁にはボルトの頭部を挿通させ
ることのできる拡大部を有する取付孔を設けて、支柱に
対してブラケットを容易に着脱てきるようにしているの
で、一定間隔に立設された支柱間にユニット状に組立て
られた手摺子部材を後付けすることができ、施工が容易
てあり、また手摺子部材のみを取外して補修や交換をす
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る組立式手摺の実施例を示す取付姿
勢における正面図、第２図は第１図の手摺子部材の取付
個所における拡大縦断面図、第３図は手摺の長さ方向に
沿った支柱付近の拡大縦断面図、第４図はブラケットの
斜視図、第５図は他の実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・支柱、３・・・・・・ボルト、４・・・
・・・ブラケット、５・・・・・・ブラケット４の底壁
、６・・・・・・取付孔、７・・・・・・取付孔６の拡
大部、８・・・・・・手摺子部材、９・・・・・・上弦
材、１０・・・・・・下弦材、１３・・・・・・ブラケ
ット４の嵌合孔部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜間隔をもって対峠する２つの支柱間に、上弦材およ
   び下弦材を有する手摺子部材を略々箱状のブラケットに
   より固定してなるもので、前記ブラケットは手摺子部材
   の上下弦材の側端部を嵌入する筒状の嵌合孔部と底壁と
   を形成し、この底壁には支柱の上下端側に突設されたボ
   ルトの頭部およびナツトを挿通し得る拡大部を有する取
   付孔を設け、この拡大部より挿通されたボルトを取付孔
   側に摺動緊締して、前記ブラケットを支柱に着脱可能に
   固定すると共に、このブラケットの嵌合孔部内に手摺子
   部材の上下弦材の端部を嵌入固定してなる組立式手摺。