JPS6040550B2 - 合成繊維の耐熱親水化加工法 - Google Patents

合成繊維の耐熱親水化加工法

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JPS6040550B2
JPS6040550B2 JP1183578A JP1183578A JPS6040550B2 JP S6040550 B2 JPS6040550 B2 JP S6040550B2 JP 1183578 A JP1183578 A JP 1183578A JP 1183578 A JP1183578 A JP 1183578A JP S6040550 B2 JPS6040550 B2 JP S6040550B2
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JP
Japan
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heat
fibers
resistant
synthetic fibers
water
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JP1183578A
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卓 白川
俊夫 伊東
昭一 永井
三郎 平岡
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成繊維の耐熱親水化加工法に関する。
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維等の
合成繊維は、それぞれ種々の優れた物理的、化学的性質
を有し、衣料用、ィンテリヤ用、産業資材用等として広
く用いられている。
しかし、これら合成繊維からなる製品はいづれも煙草の
火やストーブの煙突など高温度の熱源に接触すると瞬間
的に熔融(あるいは分解)し、穴があくと云う共通の欠
点を有しており、又、繊維の疎水性に起因して吸水性、
防汚性、制電性などに欠けるという多くの欠点を有して
いる。
このような合成繊維の基本的な欠点を改良するため、従
来より後加工による改良検討が多くおこなわれている。
例えば、合成繊維に酸性触媒を含むトリアジン譲導体の
水溶液を付着せしめ加熱処理する方法等が特公昭48一
1247y号公報、侍公昭49−3276び号公報等に
よって知られている。しかし、これらの方法によっては
、優れた耐融性が得られるものの、繊維表面に形成され
る樹脂皮膜の不均一化、不透明化、非平滑化が起り、更
に着色繊維の発色性を低下させる、いわゆる白化現象が
発生するという大きな欠点を有している。
そしてこの白化現象の発生は触媒を用いる限りさげられ
ないものである。又高濃度のメラミン誘導体と酸性触媒
を含有する水溶液は極めて不安定であり、酸性触媒の種
類によって差はあるものの、数時間室温に放置するだけ
で樹脂化が起り、長時間の安定使用ならびに保存は不可
能であり、工業的には大きな問題となる。
一方、合成繊維の基本的な大きな欠点の1つである疎水
性を改善するため、従釆より後加工による親水化加工法
が数多〈提案されているが、未だ満足すべき方法は知ら
れていない。
この最も大きな原因の1つは、繊維に対する加工剤の結
合力が弱いため恒久的な改質効果が得難いことによる。
本発明はこのような合成繊維の耐融加工ならびに親水化
加工上の問題点を解決したものである。すなわち本発明
は、合成繊維に水溶性高分子化合物とメラミン誘導体を
含み、かつ触媒を含まぬ水性液を付着せしめ、該繊維に
少くとも25重量%の水分を保持せしめた状態で、温度
100〜180午0、相対湿度50%以上の雰囲気で蒸
熱処理し、繊維表面に架橋構造を有する親水性の高分子
皮膜を形成させることからなり、白化現象がほとんど発
生せず、しかも恒久的な耐熱性および親水性を付与しう
る合成繊維の加工法にある。更に、処理液に触媒を含ま
ぬため、処理液の安定性も極めて優れており、業的な長
期間の安定使用が可能な加工法にある。本発明に適用で
きる合成繊維は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、
アクリル繊維等の熱可塑性繊維であり、繊維の形態も、
線、トウ、糸、編物、織物等のいづれでも用が可能であ
るが、編物、織物などの布岳状のものが好ましく用いら
れる。
本発明で用いるメラミン譲導体としては、次の一般式で
示される反応性の化合物であり、水溶性高分子物質の架
橋剤として作用する物質を包含する。
(但し、R,〜R6は一日,一OH,一C伍OCH3,
−CQOC2&,一CH20日,一CH2C日20日,
一CQC日2CH20日で同一でも異なってもよい)メ
ラミン誘導体の処理液濃度としては0.02〜30重量
%好ましくは0.5〜1の重量%の範囲である。
又本発明で用いる水溶性高分子化合物としては、フィル
ム形成能を有し、しかも上記〆ラミン誘導体と反応する
官能基を分子内に2個以上含有する化合物であり、好ま
しくは3個以上の官能基を有する水熔‘性高分子化合物
である。かかる化合物の具体例としてポリピニルアルコ
ール、セルロース譲導体、可溶性澱粉などを挙げること
ができ、更に反応性の水漆性高分子帯電防止剤なども好
都合に使用できる。
水溶性高分子化合物の使用濃度は0.01〜1の重量%
好ましくは0.1〜5重量%の範囲である。本発明にお
いてはこれら両成分は通常水溶液として処理液に用いる
のが好ましい。処理液を繊維に付着させる方法としては
、通常知られているどんな方法でも採用することができ
るが、例えば処理液中に繊維を浸潰した後、遠心分離処
理したり、絞りマングルを用いて搾液したり、或いは処
理液を繊維にスプレ−して付着させる方法などが好都合
に用いられる。
処理液を付着させた繊維を蒸熱処理する方法としては少
くとも25重量%の水分を保持させた状態で温度100
〜180q0、相対湿度50%以上の雰囲気中で実施す
る必要がある。繊維に対する水分の保持量が25重量%
未満では耐融性ならびに親水性が得られず、逆に水分量
を箸るしく多くすると白化現象が起り易いため、水分の
保持量は好ましくは50〜12の重量%の範囲とするの
が適当である。
又蒸熱処理温度が100oo未満では極めて長時間の処
理が必要となり、実用価値がほとんど失われ、温度11
0〜160qo、時間3〜120分の処理が好ましく用
いられる。相対湿度は50%禾満では耐融性ならびに親
水性が得られず、相対湿度65〜100%が好ましく用
いられる。以上の如く、本発明によれば水溶性高分子化
合物メラミン譲導体を含み、かつ触媒を含まぬ処理液を
使用し、蒸熱処理することにより白化現象はほとんど発
生せず、しかも、壊れた恒久的な耐熱親水性が付与され
た合成繊維をうろことができる。
以下本発明を実施例により更に具体的に説明する。
実施例 1 常法により青色の分散染料を用い、濃色に染色したソル
ーナ(三菱レイヨン■製 ポリエステル繊維)加工糸編
物をPVANo.117(倉敷レィョン欄製 ポリビ,
ニルアルコール)1重量%とスミテックスレジン M−
3(住友化学(社)製トリメチロールメラミン)1の重
量%を含有する水溶液中に20ooで1分間浸潰した後
、絞りマングルを用いて搾液し、処理液の染色布に対す
るピックアップ率を10の重量%とした。
引続き、乾燥することなくビームに巻き上げ、高圧蒸熱
装置内に入れ、ビームを回転させながら13000の飽
和水蒸気で6び分間蒸熱処理をおこなった。
次いで、ソーダ−灰1夕/と、アニオン性界面活性剤1
夕/その水溶液中で8000、3び分ソーピングした後
、水洗、乾燥した結果、布常の白化現象は発生せず、し
かも耐熱親水性を有する加工糸編物を得た。
この耐熱親水化加工した加工糸編物を、ザブ(花王石鹸
(社)製合成洗剤)29/そ、温度40℃の水溶液を用
い、全自動洗濯機による洗濯を20回線返しおこなった
後、10500の熱風乾燥機中で3船ご間乾燥し、その
吸水長をバィレック法(JIS−L−1018−197
0)にて測定したところ136肌であり、極めて優れた
恒久親水性を有していた。
又火の着いた煙草を3硯砂接触させた結果、溶融による
穴あき現象は認められず、極めて優れた頃久耐融性を有
していた。これに対し、未改質の染色布の吸水長は5肋
であり、又火の着いた煙草を接触させると2秒間で穴が
あき、親水性、耐融性共にほとんど認められなかつた。
実施例 2 実施例1で用いた青色に染色したソルーナ加工糸編物を
可溶性澱粉0.5重量%とスミテックスレジンM−3
8重量%を含有する2000の水溶液に浸潰した後、絞
りマングルを用いて搾液し、処理液のピックアップ率を
100%とした。
引続き、相対湿度95%、温度145ooのスチーマ‐
中で4粉ご間蒸熱処理した後、水洗、乾燥した結果、改
質処理による布常の白化現象は発生せず、しかも耐熱、
親水性を有する加工糸編物を得た。
この耐熱親水化加工した加工糸編物を、実施例1と同じ
方法で、全自動洗濯機による繰返しの洗濯を20回おこ
なったところ、その吸水長は138肌であり、極めて優
れた恒久親水性を有していた。又火の着いた煙草を3餌
砂・接触させた結果、溶融による穴あき現象は認められ
ず、極めて優れた恒久耐融性を有していた。実施例 3 常法により酸性染料を用い、濃音色に染色したナイロン
6織物を、スミテックスレジンA−1(住友化学(社)
製 ポリアクリルアミド水溶液)2重量%とべツカミン
J−101(日本ラィヒホールド(社)製 へキサメチ
ロールメラミン)2重量%を含有する水溶液に20qo
で1分間浸糟した後、絞りマングルを用いて搾液し、処
理液の染色布に対するピックアップ率を100重量%と
した。
引続き、実施例1と同じ方法で蒸熱処理した後、水洗、
乾燥し、親水化加工したナィ。
ン6織物を得た。この親水化加工したナィ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 合成繊維に水溶性高分子化合物とメラミン誘導体を
    含み、かつ触媒を含まぬ水性液を付着せしめ、該繊維に
    少くとも25重量%の水分を保持せしめた状態で、温度
    100〜180℃、相対湿度50%以上の雰囲気中で蒸
    熱処理し、繊維表面に架橋構造を有する親水性の高分子
    皮膜を形成させることを特徴とする合成繊維の耐熱親水
    化加工法。
JP1183578A 1978-02-03 1978-02-03 合成繊維の耐熱親水化加工法 Expired JPS6040550B2 (ja)

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JP1183578A JPS6040550B2 (ja) 1978-02-03 1978-02-03 合成繊維の耐熱親水化加工法

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Publication Number Publication Date
JPS54106692A JPS54106692A (en) 1979-08-21
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JP4935286B2 (ja) * 2005-10-12 2012-05-23 パナソニック株式会社 血液センサ

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