JP4935286B2 - 血液センサ - Google Patents
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Description
取する。
されたセンサ5の血液点着部5aに、採取した血液を点着する。そうすると、検査装置4
では、この点着された血液の血糖値を算出し、その算出結果を、表示部6に表示するもの
であった。
許文献2が知られている。
の2つの装置を用いる必要があった。即ち患者は、先ず穿刺装置1で、指等の皮膚に傷を
付け、この傷から血液を搾り出して、更にその搾り出した血液を、センサ5の血液点着部
5aに点着する必要があり、その操作は非常に煩雑であった。
液センサを提供することを目的としている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による血液センサ11を示す平面図である。
の先端側12aには、中空の採血針13が装着されている。この採血針13を装着する装
着部14からは、該採血針13で採血された血液の成分を検出部16に供給する血液供給
路16aが導かれ、この血液供給路16aは、該採血針13の中空部分に負圧を加える負
圧形成部17を形成する負圧供給路17cの一部と共通に設けられている。なお、以降説
明を簡略化するため、負圧供給路17cおよび前記血液供給路16aで供給路15が形成
されるものとする。
21が設けられている。これらの検出電極18,19,20,21は、基体12の他方の
先端側12bに導出され、それぞれ接続電極18a,19a,20a,21aを形成して
いる。
2は、基板22と、この基板22の上面に貼り合わされたスペーサ23と、このスペーサ
23の上面に貼り合わされたカバー24とで、構成されている。13は、基体12の先端
側12aに装着された採血針であり、この採血針13が装着された装着部14からは、供
給路15が、他方端12b方向に向かって設けられている。この供給路15の途中には、
検出部16が形成されており、この検出部16には、試薬25が載置されている。
形成されており、この負圧形成部17から、採血針13に負圧が供給される。
2の平面図であり、横寸法22aは、12mmであり、縦寸法22bは、5mmである。
この基板22の材質は、ポリエチレンテレフタレート(PET)であり、その厚さは、0
.5mm(0.1〜0.6mmの範囲)のものを用いている。
ング法、あるいは蒸着法により導電層を形成し、これをレーザ加工することにより、検出
電極18〜21と、この検出電極18〜21にそれぞれ接続された接続電極18a〜21
aとを、一体的に形成している。
、横寸法23aは、9mmであり、縦寸法23bは、5mmである。また、先端部23c
は、半円形となっており、その円形の半径は、2.5mmである。このスペーサ23の材
質は、ポリエチレンテレフタレートであり、その厚さは、0.1mm(0.05〜0.2
5mmの範囲)のものを用いている。
たスリットであり、その幅15bは、0.5mmである。また、長さ15cは、4.35
mmである。従って、このスリット15aは、基板22と、カバー24とで、厚み0.1
mm、幅0.5mm、長さ4.35mmの、供給路15を形成する。従って、この供給路
15に、血液等の液体が点着されると、毛細管現象が生ずるものである。
凹部14aが形成されており、一方、採血針13には、この装着凹部14aに嵌合する装
着凸部14bが形成されている。従って、採血針13は、スペーサ23の装着部14に、
しっかりと固定される。
該カバー24の形状は、横寸法24aは、9mmであり、縦寸法24bは、5mmである
。また、該カバー24の先端部24cは、半円形となっており、その円形の半径は、2.
5mmである。
成された孔17aと連通して、負圧形成部17を形成する。
m(0.05〜0.2mmの範囲)のものを用いている。なお、供給路15の天井部に相
当する該カバー24の部分は、親水性処理をしている。これは、毛細管現象で、血液を滑
らかに流入させるためである。
mであり、縦寸法12dは、5mmである。また、先端側12aは、半円形となっており
、その円形の半径は、2.5mmである。
が露出している。
ー24が、装着されている。
、負圧を止めたときに、血液が負圧形成部17から漏れ出さないようにするための距離で
ある。
てなるものであり、これらすべての材質は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用
いているので、その管理が容易である。
液に、PQQ−GDH、フェリシアン化カリウムなどから試薬溶液を調整し、これを、基
板22の検出電極18,20上に滴下し、乾燥させることで、形成したものである。
ので、この採血針13で皮膚に傷をつける穿刺を行うとともに、この血液針13を用いて
血液の採取をも同時に行うことができる。
のまま血液の検査をすることができる。
、血液の採取を行うことができる血液センサが得られる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2による血液センサ11における、採血針13の種々の形
状の正面図、及び側面図を示す。なお、同一部分には同一符号を付して、説明を簡略化し
ている。
よいし、樹脂(PEEK:ポリエーテルエーテルケトン)で形成してもよい。金属で形成
すれば、丈夫で、かつ、穿刺し易い採血針13を得ることができる。
弾力性のあるものとすることができ、患者への針刺事故を低減することができる。
1mmであり、高さ寸法27aは、0.155mmである。
mmの直径30aを有する貫通孔が設けられており、この貫通孔に、採取された血液が流
入する。
3aは、その側面を三角形状にすることにより、先端部31aの厚みが増し、採血針13
aの針先の強度を、大きくすることができる。
に刺さり易くなる。更に、センサ11を構成するスペーサ23への該採血針13aの組み
込みも、これを容易に行うことができる。
mmであり、高さ寸法27bは、0.2mmである。
mmの直径30bを有する貫通孔が設けられており、この貫通孔に、採取された血液が流
入する。
3bは、その側面を円形状にすることにより、血液センサ11を構成するスペーサ23へ
の該採血針13bの組み込みにおいて回転方向に注意を払う必要が無くこれを行うことが
でき、またその製造も容易となる。
cは、1mmであり、高さ寸法27cは、0.2mmである。
mmの直径30cを有する貫通孔が設けられており、この貫通孔に、採取された血液が流
入する。
3cは、その側面を四角形状にすることにより、先端部31cの厚みが増し、採血針13
cの針先の強度を大きくすることができる。
り易くなる。
なる。
dは、1mmであり、高さ寸法27dは、0.2mmである。
mmの直径30dを有する貫通孔が設けられており、この貫通孔に、採取された血液が流
入する。
3dは、その側面を六角形状にすることにより、血液センサ11を構成するスペーサ23
への該採血針13dの組み込みが容易となる。
金属(SUS304)、あるいは樹脂(PEEK:ポリエーテルエーテルケトン)で形成
するものとしたので、金属で形成すれば、丈夫で且つ、穿刺し易い採血針13を得ること
ができ、また、樹脂で形成すれば、押し出し成形で容易に製造できることに加えて、該採
血針を弾力性のあるものとでき、患者への針刺事故を低減することができる。また、該採
血針の側面形状を三角形状とすれば、先端部31aの厚みが増し、採血針13aの針先の
強度を大きくでき、また、該側面の三角形状の頂点の1つを先端部31aとすることによ
り、針先がより鋭利となり、皮膚に刺さり易くなり、さらに、センサ11を形成するスペ
ーサ23への組み込みを容易とできる。
3への該採血針の組み込みにおいて回転方向に注意を払う必要が無く、製造も容易となる
。
3cの針先の強度を大きくでき、また、該側面の四角形の頂点の1つを先端部31cとす
ることにより、針先が鋭利となり、皮膚に刺さり易くなり、さらに、血液センサ11を形
成するスペーサ23への該採血針の組み込みも容易とできる。
23への該採血針の組み込みを容易とできる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3による血液センサ11を構成する、基板22、スペーサ
23、およびカバー24の、採血針カバーの切断前の平面図である。なお、同一部分には
同一符号を付して、説明を簡略化している。
バー24に連結された採血針カバー32の、該採血針カバーの切断前の平面図であり、こ
の採血針カバー32は、カバー24と同一材料でこれと一体的に形成されている。
り、円形部の両端32a、32bで、カバー24に連結している。
が遊挿されるように形成された切り欠きである。この切り欠き32cは、採血針13を保
護するための該採血針カバー32、の一部を形成するものである。
該採血針カバーの切断前の平面図であり、この採血針カバー33は、スペーサ23と同一
材料でこれと一体的に形成されている。
おり、円形部の両端33a、33bでスペーサ23に連結している。
が遊挿されるように形成された切り欠きである。
成するものである。
血針カバーの切断前の平面図であり、この採血針カバー34は、基板22と同一材料でこ
れと一体的に形成されている。
、円形部の両端34a、34bで、基板22に連結している。
が遊挿されるように形成された切り欠きである。この切り欠き34cは、採血針13を保
護するための該採血針カバー34、の一部を形成するものである。
のスペーサ23と、採血針カバー32の切断前のカバー24は、積層して貼り合わせられ
て、図5(d)に示すように、切り欠き35cを有する採血針カバー部35を備えた血液
センサ11が形成される。
に、本血液センサ11における、採血用カバー32は、カバー24と、同一材料で一体的
に形成され、また、図5(b)に示されるように、本血液センサ11における、採血用カ
バー33は、スペーサ23と、同一材料で、これと一体的に形成され、さらに、図5(c
)に示されるように、採血針カバー34は、基板22と、同一材料で、これと一体的に形
成されているものとし、かつ、そのそれぞれにおいて、各採血針カバーの採血針13に対
応した位置に、この採血針13が遊挿されるように切り欠きが形成されたものとし、この
切り欠きは、採血針13を保護するための採血針カバー部の一部を形成するものとしたの
で、この採血針カバー部は、使用直前に切断して、採血針13を露出させるようにするこ
とにより、血液センサ11の使用前に採血針13が刺さることがなく、安全で、好ましい
血液センサが得られる効果がある。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4による、血液センサ11の製造工程を示す図である。な
お、同一部分には同一符号を付して、説明を簡略化している。
する試薬塗布工程である。
程である。
工程38で、採血針13が装着されたものとを、貼り合わせる完成工程である。
,34が連結された状態で、操作を行う。
が形成された基板22に、試薬25を塗布する試薬塗布工程36と、上記スペーサ23と
、上記カバー24とを、接着する貼り合わせ工程37と、上記貼り合わせ工程37の後に
、採血針13を装着する採血針装着工程38と、試薬塗布工程36で、試薬25が塗布さ
れた基板22と、採血針装着工程38で、採血針13が装着されたものとを、貼り合わせ
る完成工程39とを、備えたものとしたので、簡易に、血液センサ11を製造することが
できる効果が得られる。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5による血液センサ41の平面図である。図7において、
図1〜図6と同一部分には同一符号を付して、説明を簡略化している。
行に設けたものである点で、上記実施の形態1の血液センサ11と相違する。
平行に設けたものとしたので、採血時間の短縮を、図ることができる。
ことができ、信頼性が高く、安全である血液センサを得られる効果がある。
(実施の形態6)
図8は、本発明の実施の形態6による血液センサ45の平面図である。なお、図1〜図
7と同一部分には同一符号を付して説明を簡略化している。
、吸光度を測定して血糖値に換算するものである。
の透明部材を介して、検出部46に検出光を照射し、その反射光により、呈色度合いを読
み取るものである。
ものであるため、実施の形態1で説明した接続電極18a〜21aを設ける必要はない。
図9は、本発明の実施の形態7における、血液センサ11の透視平面図である。なお、
実施の形態1で説明したものについては、同符号を付して説明を簡略化している。
極18〜21は、例えば順番に作用極、検知極、対極、ヘマトクリット極として作用する
。そして、これらの検出電極18〜21は、基板22の他方の端22dに形成された接続
電極18a,19a,20a,21aに夫々対応して接続されている。なお、以下の説明
では、検出電極21を、Hct(ヘマトクリット)値を検出するために用いる例を説明す
るが、Hct値に限らず、分析値に悪影響を及ぼす妨害物質の量を測定したりすることに
用いてもよい。
について説明する。
サ11の挿入部付近を詳細に示した断面図であり、図11は、上記血液検査装置50の全
体構成を示すブロック図である。なお、同一部分には同一符号を付して、説明を簡略化し
ている。
2が前後方向(図では左右方向)に摺動自在に設けられている。63は、筺体61に固定
されたコイルバネであり、スライダ62を前方向に付勢している。64aは、血液センサ
11の挿入口であり、この挿入口64aは、スライダ62の前方先端に設けられている。
そして、この挿入口64aに、挿入路64が連結している。また、この挿入路64の奥部
には、血液センサ11に形成された接続電極18a,19a,20a,21aに接触接続
する接続端子65,66,67,68が設けられている。
ー部である。
開口している。このキャップ69は、筺体61の前方先端に被せられる。70は、中空の
チューブであり、弾性を有している。そしてその一方は、挿入路64の上方部分に連結し
ており、血液センサ11が挿入されたとき、血液センサ11の上面に形成された負圧形成
部17の入り口と密着するように設けられている。
ューブ70の一方をスライダ62に固定するとともに、負圧形成部17の入り口との密着
度を向上させる役割も兼ねている。また、チューブ70の他方は、第1の負圧発生手段7
2に連結している。この第1の負圧発生手段72は、採血針13の中空部の圧力を減圧す
る働きを有するものである。
2の負圧発生手段74に連結している。
る働きを有するものである。75は、スライダ62を前方へ突進させるランシングボタン
(採血ボタンの一例として用いた)である。
aとそれぞれ接続されるものである。
り、この切換回路101の出力は、電流/電圧変換器102の入力に接続されている。
を介して、演算部104の入力に接続されている。
108は、グランド電位であっても良い。
算部104と、タイマ109と、第1の負圧発生手段72と、第2の負圧発生手段74と
、振動発生手段77に接続されている。
発生手段77は、上記スライダ62を振動させるものであり、これにより、血液センサ1
1の採血針13を、振動させることができる。
その動作を、図10〜図12を参照しながら説明する。図12は、実施の形態7における
血液検査装置の一連の動作を示すフロー図である。
明する。
を有している。
4に挿入する。
スライダ62を筺体61の奥部61aまで押し込む。
75によってロックされたことで、検知することができる。
じなくなることで、スライダ62が発射位置にセットされたことを、検知することができ
る。
とを検知することにより、血液センサ11がスライダ62へ装着されたことを検知するこ
とができる。
成部17の入り口に密着することになる。
入り口に密着するので、採血針13の中空の圧力を減圧して、血液の採取を容易にするこ
とができる。
に、スライダ62を発射位置にセットし、その後、ステップ84に進む。
て、採血針13は露出することになる。このようにステップ83までは、採血針13は採
血針カバー部35で保護されているので、安全である。
する。
る。
1を終了する。
、採血針13が露出することはなく、安全であるとともに、患者に恐怖感を与えることも
ない。
としても、採血針13が折れるような事故は発生しない。
)が該当する。
9aを、測定部位の皮膚76に押し当て密着する。そして、ステップ88に進み、第2の
負圧発生手段74を用いてキャップ69内を減圧する。
使用して、減圧することもできる。所定の圧力まで減圧して、穿刺準備ステップ86は完
了する。
(c)が該当する。
ック機構が解除され、コイルバネ63に付勢された血液センサ11は、スライダ62と一
緒に、勢い良く皮膚76の盛り上がり部76aに向けて発射される。
ョンが加わっているので、仮え弾性を有する樹脂製の採血針13を使用したとしても、容
易に穿刺することができる。
。
(d)が該当する。
を穿刺し、この状態で振動発生手段77を駆動するとともに、第1の負圧発生手段72を
駆動し、血液センサ11に設けられた負圧形成部17から、採血針13の中空を減圧する
ことにより血液の吸引を行う。
れ、採血が容易となる。更に、振動発生手段77を駆動することにより、採血がさらに容
易となる。
切換えて、血液成分量を測定するための作用極となる検出電極18を、接続端子65を介
して、電流/電圧変換器102に接続するとともに、血液の流入を検知するための検知極
となる検出電極19を、接続端子66を介して、基準電圧源108に接続する。
19間に電流が流れる。この検出電極18,19間に流れた電流は、電流/電圧変換器1
02によって電圧に変換され、その電圧値は、A/D変換器103によってデジタル値に
変換されて、演算部104に向かって出力される。
。
6からの血液の採取が、容易に行なわれる。
検出部16に導かれる。
したように、演算部104において、検出電極18,19間に流れる電流を検出すること
により、測定に必要な量の血液が導入されたと判断し、ステップ93に移行する。
余分な血液を採取することなく、必要最小限の血液採取となり、患者への負担は極めて少
ない。
動発生手段77の動作を停止させる。
、負圧形成部17からチューブ70へ向かって流出することを防止している。
上がり部76aはなくなって、元に戻る。
流入されない場合は、検体(血液)量不足となり、ステップ91に戻り、さらに血液の吸
引を行なう。
きは、血液検査装置50は、エラーを表示し、それ以上の血液の吸引動作を、停止する。
血を行うのではなく、図10(e)に示すように、採血針13を抜針してから採血を行う
ように、採血動作ステップ90を変更することもできる。
穿刺した後、まず直ちに抜針する。
のまま穿刺した皮膚76から血液があふれ出す時間、待機する。
となるので、採血針13を、その針先があふれ出た血液に触れる位置まで移動させる。こ
れにより、採血針13から採血した血液を、供給路15を介して検出部16に導くことが
できる。
行う。
一定時間反応させた後、検出電極18を作用極、検出電極20を対極として、前記両検出
電極18,20間に電圧を印加する。
1を切換えて、グルコース成分量の測定のための作用極となる検出電極18を、接続端子
65を介して、電流・電圧変換器102に接続すると共に、グルコース成分量の測定のた
めの対極となる検出電極20を、接続端子67を介して、基準電圧源108に接続する。
は、電流/電圧変換器102、及び基準電圧源108をオフにしておき、一定時間(1〜
10秒)の経過後に、制御部106の指令により、検出電極18と、20間に、一定時間
(1〜5秒)、一定の電圧(0.2〜0.5V)を印加する。なお、反応させる時間、お
よび印加時間は、タイマ109により測定する。
し、その酸化電流を、検出電極18,20間で検出する。
変換器103によってデジタル値に変換されて、演算部104に向かって出力される。
、Hct値の測定のための作用極となる検出電極21を、接続端子68を介して、電流/
電圧変換器102に接続すると共に、Hct値の測定のための対極となる検出電極18を
、基準電圧源108に接続する。
から、検出電極21,18間に、一定の電圧(2V〜3V)を印加する。
れ、その電圧値は、A/D変換器103によってデジタル値に変換されて、演算部104
に向かって出力される。
電流とHct値との検量線から求めたHct値を用いても良い。また、検出された電流を
そのまま用いても良い。
おらず、かつ検出電極21と検出電極18との間は一定の間隔があり、この間隔には血液
のみが存在するので、試薬25の影響を受けることなく、Hct値に依存した酸化電流を
検出することができる。
量を補正する。
この血糖値測定ステップ94が終了した後の使用済み血液センサ11は、測定が一回行な
われる毎に廃棄する。
検査装置50によれば、血液センサ11を血液検査装置50内部のスライダ26へ装着し
、キャップ69を筐体61に装着した後に、該血液センサ11に備えられた採血針13で
測定部位を穿刺し、そののち、その一方が第1の負圧発生手段72に連結された負圧形成
部17により採血針13の中空の圧力を減圧して、血液の採取を容易に行い、その採取さ
れた血液を、供給路15を介して検出部16に導き、該検出部16に導かれた血液の成分
を試薬25と反応させることで発生する電流に基づいて検出するようにしたので、採血針
13による穿刺と、血液の採取とを同時に行うことができ、さらに、この採取した血液を
、人手を介することなくその血液検査装置50内でそのまま検査することができる。
で、採血針13が露出することはなく安全であるとともに、患者に恐怖感を与えることも
なく、また、仮え血液検査装置50を床等に落下させたとしても、採血針13が折れるよ
うな事故は発生しない、という効果が得られる。
押し当てて密着させたのち、キャップ69内を第2の負圧発生手段74により減圧して皮
膚76を盛り上げて皮膚76にテンションを加えた後に、その負圧によりテンションが加
わっている皮膚76の盛り上がり部76aに採血針13を穿刺するようにしたので、容易
に穿刺を行うことができる。
7を駆動することにより、採血をさらに容易に行うことができる。
に達すると、測定に必要な量の血液が導入されたと判断して、採血動作を終了するように
したので、余分な血液を採取することなく、必要最小限の血液採取を行うことが可能とな
り、患者への負担を極めて少ないものとできる効果を得られる。
はなく、穿刺動作ステップ89により、患者の皮膚76に採血針13を穿刺した後、直ち
に抜針し、第1の負圧発生手段72、および第2の負圧発生手段74を、引き続き駆動し
たまま、穿刺した皮膚から血液があふれ出す時間、待機し、皮膚から血液があふれ出した
際に、採血針13を、その針先が血液に触れる位置まで移動させて、採血を行うこともで
き、このようにすれば、患者への負担をさらに少なくできる効果が得られる。
図13は、本発明の実施の形態8における、血液検査装置50aのブロック図である。
なお、同一部分には同一符号を付して、説明を簡略化している。 図13において、10
7は送信部であり、図示されていない外部装置に、当該血液検査装置50にて得られた測
定値を送信するものである。送信部107は、制御部106、演算部104に接続されて
いる。
説明する。
ための作用極となる検出電極18を、接続端子65を介して、電流/電圧変換器102に
接続する。
て、基準電圧源108に接続する。
は、電流/電圧変換器102によって電圧に変換され、その電圧値は、A/D変換器10
3によってデジタル値に変換されて、演算部104に向かって出力され、演算部104に
おいて、そのデジタル値に基づいて、血液が流入したことを検出する。
えて、グルコース成分量の測定のための作用極となる検出電極18を、接続端子65を介
して、電流・電圧変換器102に接続する。
して、基準電圧源108に接続する。
流/電圧変換器102、及び基準電圧源108をオフにしておき、一定時間(1〜10秒
)の経過後に、制御部106の指令により、検出電極18と、20間に、一定の電圧(0
.2〜0.5V)を印加する。
、電流/電圧変換器102によって電圧に変換され、その電圧値は、A/D変換器103
によってデジタル値に変換されて、演算部104に向かって出力され、演算部104にお
いて、そのデジタル値をグルコース成分量に換算する。
、Hct値の測定のための作用極となる検出電極21を、接続端子68を介して、電流/
電圧変換器102に接続する。
る。
から、検出電極21,18間に、一定の電圧(2V〜3V)を印加する。
れ、その電圧値は、A/D変換器103によってデジタル値に変換されて、演算部104
に向かって出力される。
、または検量線テーブルを参照して、グルコース成分量をHct値で補正し、その補正さ
れた結果を表示部105に表示する。
いた)を注射する注射装置(図示せず)に向けて送信する。
ることが好ましい。
ンの投与量が、注射装置に自動的に設定される。
の煩わしさは無い。
スを防止することができる。
よれば、該血液検査装置50aで測定し、補正された測定データを、送信部107から、
インスリンを注射する注射装置などの外部装置に送信することにより、インスリンの投与
量を注射装置に自動的に設定することができ、これにより、患者が投与するインスリンの
量を、注射装置に設定する必要が無く、設定の煩わしさをなくすることができ、また、人
為手段を介さずに、インスリンの量を、注射装置に設定することができ、設定のミスをも
防止することができる効果が得られる。
テロールの血液成分の測定にも有用である。
12 基体
12a 一方の先端側
12b 他方の先端側
13 中空の採血針
14 装着部
14a 装着凹部
14b 装着凸部
15 供給路
16 検出部
17 負圧形成部
18,19,20,21 検出電極
18a,19a,20a,21a 接続電極
22 基板
23 スペーサ
24 カバー
25 試薬
13a 採血針
13b 採血針
13c 採血針
13d 採血針
32 採血針カバー
33 採血針カバー
34 採血針カバー
35 採血針カバー部
36 試薬塗布工程
37 貼り合わせ工程
38 採血針装着工程
39 完成工程
41 血液センサ
42 供給路
45 血液センサ(光学式センサ)
46 検出部
50 血液検査装置
51 グルコース
52 グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)
53 フェリシアン化カリウム
54 フェロシアン化カリウム
55 酸化応答電流
56 横軸
57 縦軸
61 円筒形の筒体
62 スライダ
63 コイルバネ
64 挿入路
64a 挿入口
65,66,67,68 接続端子
69 円筒形のキャップ
70 中空のチューブ
71 オーリング
72 第1の負圧発生手段
73 チューブ
74 第2の負圧発生手段
75 ランシングボタン
76 皮膚
76a 皮膚の盛り上がり部
77 振動発生手段
81 血液センサ11を、血液検査装置50へ装着する装着ステップ
82 キャップ69を取り外すステップ
83 血液センサ11をスライダ62の挿入路に挿入するステップ
84 血液センサ11の採血針カバー部35を除去するステップ
85 キャップ69を、筐体61に装着するステップ
86 穿刺準備ステップ
87 キャップ69の先端開口部69aを、測定部位の皮膚76に押し当て密着するス
テップ
88 第2の負圧発生手段74を用いてキャップ69内を減圧するステップ
89 穿刺動作ステップ
90 採血動作ステップ
91 採血針13を皮膚76に穿刺した状態のまま、採血を行うステップ
92 採血を簡易に行うステップ
94 血糖値測定動作ステップ
95 グルコース測定ステップ
96 Hct値の測定ステップ
97 血液成分の補正ステップ_
Claims (4)
- 基板と、この基板の上面に貼り合わされたスペーサと、このスペーサの上面に貼り合わされたカバーとで、基体を構成するとともに、
この基体の先端側に採血針を装着し、
前記基体と一体に採血針を覆う採血針カバーを設け、
この採血針カバーは、前記採血針に対応した位置にこの採血針が遊挿される切欠部を有し、
両端部で前記基体に連結された構成の血液センサ。 - 採血針カバーは、基板と一体に形成した請求項1に記載の血液センサ。
- 採血針カバーは、スペーサと一体に形成した請求項1に記載の血液センサ。
- 採血針カバーは、カバーと一体に形成した請求項1に記載の血液センサ。
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