JP2000116626A - 体液測定装置および装着体 - Google Patents

体液測定装置および装着体

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JP2000116626A
JP2000116626A JP10314028A JP31402898A JP2000116626A JP 2000116626 A JP2000116626 A JP 2000116626A JP 10314028 A JP10314028 A JP 10314028A JP 31402898 A JP31402898 A JP 31402898A JP 2000116626 A JP2000116626 A JP 2000116626A
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Yuichiro Noda
雄一郎 野田
Koji Katsuki
幸治 勝木
Norimasa Noda
憲正 野田
Shiro Matsuoka
史朗 松岡
Katsumi Hamamoto
勝美 浜本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定のために患者に求められる動作をより簡
単なものとして使い勝手をさらに高めることができると
ともに、必要検体量を著しく低減し、出液された体液を
確実に採取することによって測定の確実性を高めること
ができる体液測定装置を提供する。 【解決手段】 本体と、この本体に装着して使用する装
着体とを備えた体液測定装置であって、装着体と皮膚が
装着体の皮膚当接部のみを介して接するように装着体に
備わるセンサを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、血中グルコース
濃度(以下、「血糖値」という。)等、体液に含まれる
被検知物質を測定することができ、なおかつ、皮膚から
の体液採集と測定とを一体の操作によって行うことがで
きるように構成された、ランセット一体型の体液測定装
置に関する。
【0002】
【発明の背景】糖尿病の治療には、患者の血糖値を正常
範囲に保つことが必要であり、患者自らによる血糖値管
理が重要な治療法である。とくに、患者自身によるイン
スリン注射によって血糖値を正常範囲に維持する場合に
は、患者自身による適宜の血糖値測定が欠かせない。
【0003】このような目的に使用する携帯型の血糖値
測定装置がすでに市販されており、その一例は、たとえ
ば特公平8−20412号公報に示されている。この血
糖値測定装置は、酵素電極を有する使い捨て式の試験片
を本体に挿着して使用される。試験片に検体である血液
を触れさせると、その血液の一部が毛管現象により反応
部に引き込まれ、酵素反応および電気化学反応を介して
陽極電流が生じる。この陽極電流が装置本体内で血糖値
に換算され、表示される。
【0004】ところで、上記のような測定装置の試験片
に接触させる検体、すなわち血液の採取は、たとえば特
開平9−266898号公報に示されているような、ラ
ンセットと呼ばれる器具を用いて行うのが一般的であ
る。このランセットは、患者の指先等の皮膚に小さな孔
を開ける(傷をつける)ための器具であり、こうして開
けられた孔から出液させた血液を上記した試験片の所定
の部位に触れさせることにより、比較的簡便に血糖値の
自己測定をすることができる。
【0005】しかしながら、上記した従来一般的な血糖
値自己測定方法においては、検体である血液を採取する
ためのランセットと測定装置とが別体であるが故に、両
者を携行せねばならない不便さとあいまって、ランセッ
トによって皮膚に傷をつける動作と、傷から出液した血
液を試験片に触れさせるという動作との二つの動作をす
る必要があり、使い勝手においていまだ改善の余地があ
る。とりわけ、試験片に血液を触れさせる動作について
は、必要量の血液を試験片の定められた部位に触れさせ
る必要があり、不慣れな患者、あるいは視力が低下した
患者にとってこのような動作を行う場合、あるいは本人
が直接視認できない耳たぶから採血する場合には、上記
したような傷から出液させた血液を迅速適正に試験片に
触れさせることはきわめて困難である。
【0006】また、試験片は、先端の孔から反応部に設
けた面的な酵素電極に毛管現象によって血液を引き込む
ように構成されているため、必要量の血液を反応部に到
達させるには、3〜5μlの血液を試験片に触れさせる
必要がある。この血液量が不足すると、あるいはこの量
の血液が試験片の先端孔を囲むわずかな領域に適正に付
着させられないと、正確な測定ができなくなってしまう
虞れがある。特に幼児や老人等、傷から出液させる血液
量が充分でない場合には、このような事態が頻発しう
る。
【0007】上記のような不具合を一応解決しようとす
るものとして、特開平10−28683号公報には、装
置に組み込まれたランセットによって皮膚に傷をつける
操作を行うだけで、装置に組み込まれたセンサが皮膚か
ら出液した血液の測定を行うようにした、ランセット一
体型血糖値測定器が提案されている。しかしながら、同
公報に示されたものは、使用に際してランセット針とセ
ンサとを別々に装置の所定位置にセットせねばならず、
使い勝手の面でいまだ改善の余地が残されている。
【0008】使い勝手の面を改善するべく、ランセット
とセンサとを一体として使用するランセット一体型体液
測定装置が、当社出願の特願平10−166894号に
開示されている。このランセット一体型体液測定装置に
あっては、以下の構成を取っている。すなわち、本体
と、この本体に装着して使用する装着体とを備えた体液
測定装置であって、上記装着体は、皮膚当接面と、この
皮膚当接面に沿うように配置されたセンサと、尖端が皮
膚当接面から突出する進出位置と尖端が皮膚当接面から
没入する退避位置との間を移動可能であり、かつ弾性体
によって退避位置側に付勢されている穿刺体とを備えて
おり、上記本体は、上記装着体が装着されたときにこの
装着体が備えるセンサの各電極に接触してこれらに導通
する端子、この端子を介して得られる電気信号に基づい
て測定値を決定する電子回路、および、上記穿刺体を前
進駆動してこの穿刺体に進出位置をとらせるための駆動
機構を備えていることを特徴としている。さらに、上記
装着体におけるセンサは、全体として上記皮膚当接面に
沿うように延びる板状を呈しているとともに、その厚み
方向の内部に内面に反応部が臨む体液通路が形成されて
おり、かつ、この体液通路に連通するとともに上記穿刺
体の尖端が通過可能な貫通穴が形成された構成を備えて
いる。
【0009】穿刺体が通過する貫通穴とセンサ内の体液
通路が連通しているので、皮膚につけた傷から出液され
る血液が直接的に貫通穴に入り込み、引き続いて反応部
が臨む体液通路に充満させられる。したがって、皮膚の
傷から反応部までの距離が著しく短くなる。また、セン
サそのものが板状を呈していることから体液通路の容積
をも小さくすることができる。このようなことから、測
定に必要な血液量を著しく少なくすることができる。
【0010】しかしながら、上記特願平10−1668
94号に記載の体液測定装置では、体液測定装置に装着
して使用する装着体の板状のセンサが皮膚と実質的に平
行に配置され、血液導入口となる貫通穴以外の部分でも
センサと皮膚が接しているため、皮膚につけた傷から出
液される血液が直接的に貫通穴に入り込む以外に、セン
サと上記貫通穴以外のセンサと皮膚の接触部分との間に
できる隙間に入り込んでしまうという問題があった。こ
の場合、出液された血液はセンサ内部の反応部へは到達
せず、測定は不可能となってしまう。すなわち、測定の
ための血液採取に失敗してしまう。従って、使用者は測
定をやり直さなければならなくなる。そうすることによ
り、使用者は1回の測定で2度以上の穿刺を余儀なくさ
れる苦痛を受けると共に、皮膚が血液によって汚染され
る苦痛をも受ける結果となる。また、1回の測定に2つ
以上の装着体を使用する必要も生じ、コストの面からも
問題である。
【0011】上記問題の技術的な面からの本質は、出液
した血液の流路がセンサの血液導入口以外にも存在する
ということである。すなわち、出液された血液は体液導
入口から毛管現象としてセンサの体液通路へ導かれるわ
けであるが、体液導入口以外にもセンサと皮膚の接触箇
所があるために、センサと皮膚の間にできる隙間へも毛
管現象として入り込む余地があるわけである。なぜな
ら、センサと皮膚の間にできる隙間も、通常、毛管現象
を引き起こすに足る程に狭い、つまり体積あたりの表面
積が十分に大きい、からである。言い換えれば、血液導
入口への毛管現象とそれ以外への毛管現象が競合してし
まうわけである。
【0012】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、測定のために患者に求められる
動作をより簡単なものとして使い勝手をさらに高めるこ
とができるとともに、必要検体量を著しく低減し、加え
て確実な血液採取を行うことが可能で、測定の確実性を
高めることができるランセット一体型体液測定装置を提
供することをその課題としている。
【0013】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0014】本願発明によって提供される体液測定装置
は、
【0015】装着体は、たとえば使い捨て消耗品として
提供される。測定にあたって使用者は、上記装着体を本
体に装着する。皮膚当接部を指先や耳たぶ等の皮膚に押
し当てながら本体の駆動機構を作動さると、退避位置に
ある穿刺体が進出させられてその尖端が皮膚当接面から
突出し、皮膚に傷を付ける。次の瞬間弾性体の作用によ
って穿刺体は退避位置に戻る。装置をそのままの状態に
保持しておくと、皮膚から出液した血液がセンサに浸透
し、センサは反応電流を出力する。この電流は電子回路
によって血液中の特定成分濃度に換算され、たとえば本
体表面に配置された表示器に表示される。
【0016】このように、本願発明の体液測定装置にお
いては、その装着体にあらかじめ穿刺体とセンサとが一
体に組み込まれているので、使用者は、測定にあたり、
装着体を本体に装着すればよく、ランセットと測定装置
とを別々に用いる場合と比較すればもちろんのこと、ラ
ンセット針とセンサとを別個に装置の所定の部位にセッ
トする必要のある従来のランセット一体型血液測定装置
に比較しても、その使い勝手が著しく向上する。
【0017】装着体に組み込まれたセンサの皮膚当接部
は同時に体液吸引口を構成する。そして、皮膚当接部は
穿刺体の進出位置近傍となるように配置する。ここに言
う近傍とは、穿刺体が皮膚を傷つけて出液された血液が
血液滴を形成すると直ちに体液吸引口へ接触する程度の
近さを言う。例えば、測定に必要な血液が1μlであれ
ば、(1μLは一辺が1mmの立方体と考えると)少なく
とも穿刺体の進出位置から1mm以内に体液吸引口が配置
される必要がある。センサは、皮膚当接部のみを介して
皮膚と接するように配置するのが好ましい。このような
配置とすることによって、皮膚と皮膚当接部以外の部分
との間へ血液が入り込む余地を残さず、出液させた血液
の流路をセンサの体液通路のみに限定することができ
る。
【0018】センサを皮膚当接部のみを介して皮膚と接
するように配置する手段としては、センサを皮膚に対し
て5〜90度の角度をもって配置するのが好ましい。こ
うすることにより、皮膚当接部以外の部分は皮膚から離
脱した状態となり、皮膚と皮膚当接部以外の部分の間に
できる隙間に血液が入り込むのを避けることができる。
センサと皮膚とのなす角が5度以下であると、皮膚と皮
膚当接部分以外の部分との隙間が十分ではなく、この隙
間へ血液が入り込んでしまう場合があり好ましくない。
また、センサと皮膚のなす角が90度以上となっても逆
方向からの角を計測すれば90度未満となり、90度未
満の角である場合と異なるところがない。
【0019】センサを皮膚当接部のみを介して皮膚と接
するように配置する他の手段としては、穿刺体の進出位
置近傍且つ皮膚に負圧を作用させるための開口近傍に皮
膚当接部を配置することである。皮膚は負圧を作用させ
ることによって盛り上がり、上記開口付近で突起状とな
る。この突起状になった皮膚に接するようにセンサの皮
膚当接部を配置することによって、センサを皮膚当接部
のみを介して皮膚と接するように配置することができ
る。すなわち、本来平面的である皮膚に負圧を作用させ
ることで立体的な形状(突起状)を与え、センサを傾け
る等の手段を講じることなく皮膚当接部のみを介して皮
膚と接するように配置するのである。この場合であって
も、皮膚当接部以外の部分は皮膚から離脱した状態とな
り、皮膚と皮膚当接部以外の部分の間にできる隙間に血
液が入り込むのを避けることができる。
【0020】好ましい実施の形態においては、上記装着
体には、皮膚に負圧を作用させるための開口が形成され
ている。このように構成すると、皮膚表面を鬱血状態と
して穿刺体により傷を付けることができるので、充分な
量の血液を出液させることができ、測定がより確実なも
のとなる。
【0021】好ましい実施の形態においてはさらに、上
記装着体におけるセンサは、作用極と対極とが上面に形
成されたベース板と、上記作用極と対極のそれぞれの一
部を臨ませて溝を形成するように上記ベース板上に重ね
合わされたスペーサと、上記溝の一部または全部に反応
試薬層を形成した反応部と、上記スペーサに重ね合わさ
れたカバー板とを備えて構成されており、上記溝とカバ
ー板とで囲まれる空間が体液通路を形成しているととも
に、上記作用極および上記対極とそれぞれ導通して本体
の端子と接触させられる端子部が上記ベース板の上面適
部に配置されている。
【0022】また、他の好ましい実施の形態において
は、上記装着体におけるセンサは、作用極が上面に形成
されたベース板と、上記作用極の一部を臨ませて溝を形
成するように上記ベース板上に重ね合わされたスペーサ
と、上記スペーサに重ね合わされ、下面に上記溝に臨む
対極が形成されたカバー板と、上記作用極に接触するよ
うに上記溝に第1の試薬層を形成した第1の反応部と、
上記対極に接触するように上記カバー板の下面に第2の
試薬層を形成した第2の反応部とを備えて形成されてお
り、上記溝とカバー板とで囲まれる空間が体液通路を形
成している一方、上記作用極と導通して本体の端子と接
触させられる第1の端子部が上記ベース板の上面適部に
配置されているとともに、上記対極と導通して本体の端
子と接触させられる第2の端子部が上記カバー板の上面
に配置されている。
【0023】このように構成すれば、ベース板にスクリ
ーン印刷を施す等によって作用電極あるいは対極を容易
に形成することができるとともに、板状部品を積層する
という簡便な手法により、厚み方向の内部に体液通路が
適正に形成された板状センサを簡便に作製することがで
きる。
【0024】なお、本願発明の体液測定装置を血糖値測
定用に構成する場合、センサの反応部に配置する反応試
薬としては、たとえば、酸化酵素であるグルコースオキ
シターゼおよびメディエータとしてのフェリシアン化カ
リウムを含むものが採用される。
【0025】上記反応部が血液によって溶解されると、
数1に示される酵素反応が開始される結果、反応層に共
存させているフェリシアン化カリウムが還元され、還元
型の電子伝達体であるフェロシアン化カリウムが蓄積さ
れる。その量は、基質濃度、すなわち血液中のグルコー
ス濃度に比例する。一定時間蓄積された還元型の電子伝
達体は、数2で示される電気化学反応により、酸化され
る。測定装置本体内の電子回路は、このとき測定される
陽極電流から、グルコース濃度(血糖値)を演算・決定
し、上述したように、本体表面に配置された表示器に表
示する。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】このように、本願発明に係る体液測定装置
によれば、使い捨て用として提供される装着体を本体に
装着した上で、この装着体の皮膚当接部を患者の指先や
耳たぶに押し当てた状態を保持しつつ、あたかも従来の
ランセットを扱うようにして穿刺体を突出させるという
操作をするだけで、それ以上の操作、あるいは動作を要
することなく、血糖値等の体液測定を適正に行うことが
できる。また、測定に必要な検体量が少なくてすむの
で、患者の負担が軽減される。加えて、血液採取に失敗
して測定不能となることがなく、1回の穿刺で確実に測
定を行うことができる。
【0029】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う詳細な説明から、明らかとなろ
う。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を図面を参照しつつ、説明する。図1は、本願発明
に係る体液測定装置の全体外観図、図2、図3は、装着
体の詳細を示す拡大縦断面図、図4は、センサ構成部分
の平面図、図5は、センサを完成させた状態の縦断面図
である。
【0031】図1ないし図3に示されるように、本願発
明に係る体液測定装置10は、本体20と装着体30とを組み
合わせて使用される。本体20は、その上面にスイッチボ
タン類、LCD表示器22などが配置されている。この本
体20の前部には筒状部21が延出形成されており、その先
端部には、後に詳しく説明するキャップ状の装着体30が
装着されている。また、この本体20の内部には、装着体
30が備える穿刺体31を前進駆動するための駆動機構(2
3,32)、および、マイクロコンピュータ等の回路等が
内蔵される。図1において符号23は、上記駆動機構の一
部を構成し、使用者が手動によって押圧するための押圧
部を示している。
【0032】図2および図3に装着体30の一例の詳細を
示す。この装着体30は、円筒部34と、この円筒部34の先
端を塞ぐように位置する底壁部35とを備える大略キャッ
プ状をしており、その主要部分は樹脂成形によって作製
される。円筒部34の内径は、本体20の前部筒状部24の外
径と対応させられており、この前部筒状部24に被せるよ
うにして簡便に装着することができる。
【0033】このキャップ状の装着体30の底壁部35に
は、穿刺体31と、バイオセンサ36とが一体に組み込まれ
る。底壁部35には、円筒壁35bと底壁35cとを有する円
筒状の陥没部35Aがこの装着体30の中心位置に形成さ
れ、この陥没部35Aの底壁35cには、中心孔35dが開け
られている。
【0034】一方、穿刺体31は、上記中心孔35dにスラ
イド可能に嵌合するガイド軸部31aとこのガイド軸部31
aの一端に一体形成されたフランジ部31bとを有する樹
脂製のガイド体31Aに金属製の穿刺針31cを一体にイン
サートした形態をもっており、フランジ部31bと後述す
る板状バイオセンサ36の上面との間に介装された弾性体
31dにより、常時図2に示す退避位置、すなわち、フラ
ンジ部31bが陥没部35Aの底壁35cに当接する位置に向
けて付勢されている。この退避位置において、ガイド軸
部31aの後端は底壁35cの内側に突出した状態となり、
穿刺針31cは、後述する板状バイオセンサ36の裏側に退
避した状態となる。上記のように穿刺体31を退避位置に
向けて付勢する弾性体31dの態様としては、図2および
図3に示されるように金属あるいは樹脂でできた圧縮コ
イルバネを用いるほか、発泡ウレタン等の形態とするこ
とができる。このように弾性体31d を発泡ウレタンの
形態とし、穿刺体31が退避位置をとるとき穿刺針31cが
この発泡ウレタンの内部に埋没するようにしておくと、
この穿刺針が外物に触れる機会を少なくすることができ
るので、衛生的である。また、上記弾性体31d は、樹
脂製のガイド体31Aと一体成形された板状バネの形態と
することができる。
【0035】図2に示す実施の態様においては、板状バ
イオセンサ36は皮膚当接部37のみを介して皮膚40に接す
ることができるように、皮膚40に対して角度をもって配
置される。また、皮膚当接部37は穿刺体31の進出位置、
すなわち穿刺箇所の近傍へ配置される。
【0036】図3に示す実施の態様においては、板状バ
イオセンサ36は皮膚当接部37のみを介して皮膚40に接す
ることができるように、皮膚40に負圧を作用させるため
の開口35e近傍に配置される。また、皮膚当接部37は穿
刺体31の進出位置、すなわち穿刺箇所の近傍へ配置され
る。尚、図中点線で示される貫通孔35fは皮膚へ負圧を
作用させるためのものである。
【0037】板状バイオセンサ36は、上面に作用極36c
および対極36dが膜形成された絶縁ベース板36Aと、作
用極36cおよび対極36dの一部を露出させる溝36eを形
成するように絶縁ベース板36A上に積層された板状スペ
ーサ36B,36Bと、この板状スペーサ36B,36Bにさら
に積層された板状カバー36Cとを備えている。以下、こ
の板状バイオセンサ36の作製工程を説明する。
【0038】図4に示すように、たとえば0.2mmの
厚みをもつ樹脂製絶縁シートからなる平面視長矩形状の
ベース板36Aが準備される。このベース板36Aの上面に
は、グラファイトインクを用いたスクリーン印刷の手法
により、作用極36cと対極36dとが膜状に形成される。
作用極36cは、端子部となるべき端部領域36fから電極
として機能する領域36gが延出形成された平面形態をも
ち、一方、対極36dは、端子部となるべき端部領域36h
から電極として機能する領域36iをもつ平面形態をもっ
ている。なお、上記作用極36cおよび対極36dは、金や
白金などの貴金属を蒸着するとともにエッチング処理し
て所定のパターンを作ることによって形成することもで
きる。
【0039】次に、作用極36cおよび対極36dの各突出
部36g,36iが縦方向に並ぶ帯状領域と、作用極36cお
よび対極36dの各端部領域36f,36hを残してレジスト
層36jを印刷形成する。
【0040】続いて、上記レジスト層36jに重ねるよう
にして、レジスト層36jと同等の平面形状を有するスペ
ーサ板36Bを配置する。このスペーサ板36Bとしては、
たとえば厚み0.2mmの樹脂製の板が採用され、表裏
面に粘着剤層を設けた両面テープ態様のものが使用され
る。これにより、スペーサ板36Bで挟まれる凹溝36eが
形成され(図5参照)、かつこの凹溝36eの底部の帯状
の領域に上記作用極36cと対極36dの各突出部36g,36
iが並んで露出する格好となる。なお、上記凹溝36eの
幅は、たとえば1.5mm、長さはたとえば3mmに設
定される。
【0041】次に、上記凹溝36eの底部の帯状の領域
に、図5に良く表れているような反応試薬層36kを形成
する。血糖値測定用のセンサとして構成する場合、この
反応試薬は、酸化酵素であるグルコースオキシターゼお
よびメディエータとしてのフェリシアン化カリウムを含
むものが採用される。反応試薬層36kはたとえば分注法
により形成される。
【0042】次に、図5に示したようにスペーサ板36B
に重ねるようにして、貫通孔36mを有する平面視矩形状
のカバー板36Cを重ね合わせてこのバイオセンサ36が完
成する。すなわち、図5に表れているように、上記ベー
ス板36Aとスペーサ板36B,36Bとで形成された凹溝36
eをカバー板36Cで塞ぐことによって縦方向に延びる断
面横長矩形状の体液通路36bが形成され、かつ、この体
液通路36bの内面に、作用極36cおよび対極36dに接触
する試薬層36k(反応部)が形成される。この体液通路
36bの容積は、前述した凹溝36eの幅、長さ、およびス
ペーサ板36B,36Bの厚み寸法から、1.5mm×3m
m×0.2mm=0.9μlとなるが、試薬層36kの固
形分体積約0.2μlを差し引くと、この体液通路36b
の実質容積は約0.7 μlというきわめて小さなものと
なる。
【0043】板状バイオセンサ36のベース板36Aの端部
に露出する作用極36cおよび対極36d用の端子部36f,
36hと本体20は、コネクタピン25の先端を上記端子部36
f,36hに接触させることによって電気的に接続され
る。
【0044】一方、本体20の筒状部21には、コネクタピ
ン25の先端がこの筒状部21の前面に弾性的に突出するよ
うにして、一対のピンコネクタ25が組み込まれている。
このピンコネクタ25は、図8に示したように電子回路2
3に接続されている。この電子回路23は、マイクロコン
ピュータなどで構成され、後述するようにバイオセンサ
36内で生じる酵素反応および電気化学反応によって生じ
る作用電流から検量線を用いて血糖値等の被検知物質の
測定値を決定するとともに、これを本体20の表面に配し
た表示器22に表示する機能をもたせてある。さらに、本
体20には、図2および図3に示したように上記押圧部23
によって押圧駆動される押圧ロッド32がその軸線方向
(図中に矢印で示した方向)に移動可能であり、かつバ
ネによって常時後方側に付勢されながら組み込まれて駆
動機構23,32が構成されている。なお、駆動機構23,32
としては、これに限らず、軸方向移動可能であってしか
も軸方向の中立位置に弾性復帰するように押圧ロッド32
を設け、この押圧ロッド32を後方に引き絞ってラッチ保
持し、ラッチ解除ボタンを押すことでこの押圧ロッド32
を勢い良く前方発射させ、この押圧ロッド32が穿刺体31
のガイド軸31aの後端を勢いよく打ちつけ、これにとも
なって穿刺針31cが瞬間的に皮膚当接面35aから突出す
るように構成することも可能である。また、図示しない
吸引シリンダ機構を本体20に内蔵させることにより、筒
状部21の先端に負圧を作用させることができるようにす
ることもできる。また、装着体30を本体20に装着したと
きにバイオセンサ36の端子部と導通接触するべく本体20
に設ける端子は、前述したように常時ピンが弾性的に突
出するピンコネクタの形態とするほか、たとえば、装着
体30の本体20への装着と連動して、装着体30が装着され
ていないときには端子ピンが本体内に退動しており、装
着体30が装着されると端子ピンが本体から突出してバイ
オセンサの端子部との適切な導通接触が図られるように
構成することも可能である。
【0045】次に、上記構成を備える体液測定装置10の
使用方法ないし動作を図1ないし図3を参照しつつ説明
する。
【0046】装着体30は、使い捨て消耗品として提供さ
れ、体液測定装置10の使用にあたって使用者はこの装着
体30を本体20の筒状部21に装着する(図1参照)。上記
実施形態において装着体30はキャップ状をしているの
で、このような装着作業は容易に行える。装着体30が装
着されると、図2に表れているように本体側のコネクタ
ピン25の先端がバイオセンサ36のベース板36A両端上面
に配置された電極部36f,36hに自動的に接触する。
【0047】装着体30の底壁部35の表面、すなわち皮膚
当接面35aを患者の皮膚の適当な部位、たとえば指先や
耳たぶに押し当てた状態で、押圧部23を押下する。そう
すると、本体20の内部の押圧ロッド32の先端が穿刺体31
のガイド軸部31aの後端部を押し、押圧ロッド32が装着
体30の陥没部35Aの裏側に当接するまでのストロークを
もって穿刺体31を弾性体37の弾力に抗して前方に押し出
す。このとき、穿刺体31の穿刺針31cは、バイオセンサ
36の皮膚当接部37の近傍を穿刺して皮膚に傷を付け、血
液を出液させる。押圧部23への押圧を解除すると、押圧
ロッド32はバネの弾力によって元の位置まで復帰動し、
また、穿刺体31もまた弾性体37の弾力によって穿刺針31
cが皮膚当接部37から没入する退避位置まで復帰する。
【0048】穿刺針31cの突出により、皮膚に適度な傷
がつけられ、この傷から出液した血液が、毛管現象によ
り、皮膚当接部37を介してバイオセンサ36内の体液通路
36bに導入させられる。皮膚当接部37は穿刺針31c進出
位置、つまり皮膚の傷、したがって出液部にきわめて近
傍に位置している。そうして、前述したように、バイオ
センサ36内の体液通路36bの実質容積はきわめて小さい
ため、少量の血液で体液通路36bを充満させることが可
能である。したがって、出液部の血液量をいちいち黙視
確認するまでもなく、皮膚当接部37を皮膚に押し付けた
まま上記の操作をし、かつ皮膚当接部37を皮膚に押し付
けた状態を所定時間保持するだけで、測定に必要十分な
血液をセンサ中の体液通路36bに導入することができ
る。なお、前述したように、吸引シリンダ機構を本体に
付加し、開口35e(および貫通孔35f)を介して皮膚に
負圧を作用させながら上述した操作をすると、鬱血状態
の皮膚に穿刺針穿刺針31cで傷を付けることができるた
め、より充分な量の血液を出液させることができる。
【0049】バイオセンサ36内の体液通路36b内におい
て、反応試薬(反応部36k)が血液によって溶解される
と、以下の数3に示される酵素反応が開始される結果、
反応部36kに共存させているフェリシアン化カリウムが
還元され、還元型の電子伝達体であるフェロシアン化カ
リウムが蓄積される。
【0050】
【数3】
【0051】フェロシアン化カリウムの蓄積量は、基質
濃度、すなわち血液中のグルコース濃度に比例する。一
定時間蓄積された還元型の電子伝達体は、以下の数4に
示される電気化学反応により、酸化される。
【0052】
【数4】
【0053】測定装置本体内の電子回路23は、このとき
測定される作用極電流から、グルコース濃度(血糖値)
を演算・決定し、好ましくはたとえば本体表面に配置さ
れたLCD表示器22表示する。
【0054】このように、上記体液測定装置10によれ
ば、装着体30を本体20の所定部位に装着するという簡単
な前準備をした後、装着体30の前面の皮膚当接面35aを
患者の指先や耳たぶ等に押し当てた状態を保持しつつ、
あたかも従来のランセットを扱うようにして穿刺針31c
を突出させるという操作をするだけで、それ以上の操
作、あるいは動作を要することなく、血糖値等の体液測
定を適正に行うことができる。
【0055】図6ないし図11は、バイオセンサ36の他
の構造例を示す。このバイオセンサ36は、ベース板36A
と、スペーサ板36B,36Bと、カバー板36Cとを備える
点では前述のバイオセンサ36と同様であるが、ベース板
36Aには作用極36cのみが形成され、カバー板36Cとし
て導電性金属を用いることにより、このカバー板36Cの
内面を対極36dとして機能させている。より具体的に
は、ベース板36Aには、図4に示すようなパターンの作
用極36cが形成される。そして、図10および図11に
示すように、この作用極36cの内方の一部を露出させる
ようにして、所定の間隔をあけて2枚のスペーサ板36
B,36Bが重ねられる。これにより、作用極36cの一部
が底面に露出する凹溝36eが形成される。作用極36cの
外方部は露出させられ、コネクタピン25a,25aと接触
する電極部36fとして機能する。凹溝36eの幅、長さ、
深さは、それぞれ、前述の実施形態のものと同等に設定
され、この凹溝36eとカバー体36Cとにより、体液通路
36bが形成される。凹溝36eの底部には、反応試薬が塗
布された反応部36kが形成される。このセンサ36を血糖
値測定用に構成する場合、反応試薬として、前述したの
と同様のものを用いることができる。カバー体36Cの上
面適部は、コネクタピン25aと接触する電極部36hとし
て機能させられる。
【0056】なお、図6ないし図11の構造のバイオセ
ンサ36において、図 に示したようにベース板36Aに形
成する作用極36cに接触するようにしてフェリシアン化
カリウムを含む反応試薬層361k(第1反応部)を形成す
る一方、カバー体36Cの内面に酸化酵素であるグルコー
スオキシターゼおよびメディエータとしてのフェリシア
ン化カリウムを含む反応試薬層362k(第2反応部)を形
成することによって反応部36kを形成する態様とするこ
とも可能である。このようにすれば、酵素反応および電
気化学反応を介して作用電流を検出するこの種のバイオ
センサ36において、アスコルビン酸の影響を除去したよ
り正確な測定が可能となる。
【0057】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
形態に限定されることはない。実施形態では、血糖値を
測定するためのものとして説明されているが、測定対象
は血糖値に限定されない。また、装着体の具体的形状お
よびバイオセンサの具体的構造は、種々変更可能であ
る。本願発明の最も重要なポイントは、本体に装着して
使用される好ましくは使い捨ての装着体に穿刺体とバイ
オセンサとが一体的に組み込まれている点である。ま
た、更に重要なポイントは、バイオセンサが皮膚当接部
のみを介して皮膚と接している点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る体液測定装置の全体外観図であ
る。
【図2】装着体の詳細を示す拡大縦断面図である。
【図3】他の態様の装着体の詳細を示す拡大縦断面図で
ある。
【図4】センサの平面図である。
【図5】センサの縦断面図である。
【図6】センサの縦断面図である。
【図7】センサの縦断面図である。
【図8】電気的な構成を説明するための概略構成図であ
る。
【図9】センサの縦断面図である。
【図10】センサの縦断面図である。
【図11】センサの縦断面図である。
【符号の説明】
10 体液測定装置 20 本体 23 押圧部(駆動機構を構成する) 25a コネクタピン(本体の端子としての) 30 装着体 31 穿刺体 32 押圧ロッド(駆動機構を構成する) 33 電子回路 35 装着体 36 センサ 36A ベース板(センサを構成する) 36B スペーサ(センサを構成する) 36C カバー板(センサを構成する) 36b 体液流路(センサの) 36c 作用極(センサの) 36d 対極(センサの) 36e 溝(センサの) 36k 反応部(センサの反応試薬層) 36f,36h 端子部(センサの電極としての) 361k 第1反応部(センサの反応試薬層) 362k 第2反応部(センサの反応試薬層) 37 皮膚当接部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 1/10 V (72)発明者 松岡 史朗 京都府京都市南区東九条西明田町57 株式 会社京都第一科学内 (72)発明者 浜本 勝美 京都府京都市南区東九条西明田町57 株式 会社京都第一科学内 Fターム(参考) 2G045 AA13 AA25 CA25 CB09 DA31 FB05 HA06 HA14 JA01 JA07 4C038 KK10 KL01 KM00 KY00 TA02 UE03 UE10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体とこの本体に装着して使用する装着
    体とを備えた体液測定装置であって、 上記本体は、上記装着体が装着されたときにこの装着体
    が備えるセンサの各電極に接触してこれらに導通する端
    子、この端子を介して得られる電気信号に基づいて測定
    値を決定する電子回路、および、上記穿刺体を前進駆動
    してこの穿刺体に進出位置をとらせるための駆動機構を
    備えており、上記装着体は、皮膚当接部と、センサと、
    尖端が皮膚当接部近傍へ突出する進出位置と尖端が皮膚
    当接部から没入する退避位置との間を移動可能であり、
    かつ弾性体によって退避位置側に付勢されている穿刺体
    とを備えており、上記センサが上記皮膚当接部のみを介
    して皮膚に対して5〜90度の角度をもって配置されて
    いることを特徴とする、体液測定装置。
  2. 【請求項2】 上記装着体には、皮膚に負圧を作用させ
    るための開口が形成されている、請求項1に記載の体液
    測定装置。
  3. 【請求項3】 本体とこの本体に装着して使用する装着
    体とを備えた体液測定装置であって、 上記本体は、上記装着体が装着されたときにこの装着体
    が備えるセンサの各電極に接触してこれらに導通する端
    子、この端子を介して得られる電気信号に基づいて測定
    値を決定する電子回路、および、上記穿刺体を前進駆動
    してこの穿刺体に進出位置をとらせるための駆動機構を
    備えており、上記装着体は、皮膚当接部と、センサと、
    尖端が皮膚当接部近傍へ突出する進出位置と尖端が皮膚
    当接部から没入する退避位置との間を移動可能であり、
    かつ弾性体によって退避位置側に付勢されている穿刺体
    とを備えており、皮膚に負圧を作用させるための開口が
    形成されているとともに、上記皮膚当接部が上記皮膚に
    負圧を作用させるための開口近傍に配置されていること
    を特徴とする、体液測定装置。
  4. 【請求項4】 上記装着体における穿刺体と弾性体は、
    一体成形されている、請求項1ないし3のいずれかに記
    載の体液測定装置。
  5. 【請求項5】 上記装着体は、上記穿刺体が退避位置側
    に静止した状態において、この穿刺体の穿刺針が弾性体
    内に退行し、保護されるように構成されている、請求項
    1ないし4のいずれかに記載の体液測定装置。
  6. 【請求項6】 上記装着体は、全体としてキャップ状を
    呈している、請求項1ないし5のいずれかに記載の体液
    測定装置。
  7. 【請求項7】 上記装着体におけるセンサは、全体とし
    て板状を呈しているとともに、その厚み方向の内部に内
    面に反応部が臨む体液通路が形成されており、かつ、こ
    の体液通路に連通するとともに上記穿刺体の尖端の進出
    位置近傍に皮膚当接部が配置されている、請求項1ない
    し6のいずれかに記載の体液測定装置。
  8. 【請求項8】 上記装着体におけるセンサは、作用極と
    対極とが上面に形成されたベース板と、上記作用極と対
    極のそれぞれの一部を臨ませて溝を形成するように上記
    ベース板上に重ね合わされたスペーサと、上記溝の一部
    または全部に反応試薬層を形成した反応部と、上記スペ
    ーサに重ね合わされたカバー板とを備えて構成されてお
    り、上記溝とカバー板とで囲まれる空間が体液通路を形
    成しているとともに、上記作用極および上記対極とそれ
    ぞれ導通して本体の端子と接触させられる端子部が上記
    ベース板の上面適部に配置されている、請求項7に記載
    の体液測定装置。
  9. 【請求項9】 上記装着体におけるセンサは、作用極が
    上面に形成されたベース板と、上記作用極の一部を臨ま
    せて溝を形成するように上記ベース板上に重ね合わされ
    たスペーサと、上記スペーサに重ね合わされ、下面に上
    記溝に臨む対極が形成されたカバー板と、上記作用極に
    接触するように上記溝に第1の試薬層を形成した第1の
    反応部と、上記対極に接触するように上記カバー板の下
    面に第2の試薬層を形成した第2の反応部とを備えて形
    成されており、上記溝とカバー板とで囲まれる空間が体
    液通路を形成している一方、上記作用極と導通して本体
    の端子と接触させられる第1の端子部が上記ベース板の
    上面適部に配置されているとともに、上記対極と導通し
    て本体の端子と接触させられる第2の端子部が上記カバ
    ー板の上面に配置されている、請求項7に記載の体液測
    定装置。
  10. 【請求項10】 上記カバー板は、導体板によって形成
    され、その下面が対極として機能させられるとともに、
    上面適部が第2の端子部として機能させられる、請求項
    9に記載の体液測定装置。
  11. 【請求項11】 上記本体における端子は、その先端が
    本体から突出する進出位置と、この進出位置より後退す
    る後退位置との間を移動可能であり、かつ、常時バネに
    よって進出方向に付勢されている、請求項1ないし10
    のいずれかに記載の体液測定装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の体液測定装置における、本体に装着して使用する装着
    体。
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