JPS6037122Y2 - プレスの下金型装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は大型プレスの下金型装置に関し、更に詳述する
と、第１図に示すように縦横両方向にリブＲを溶接した
橋梁用構造物の溶接角変化の矯正に適用されるものであ
る。

鋼材の突合せ継手を多層溶接すると第２図に示すような
やせ馬変形が発生し、これを矯正するため溶接個所に沿
って順次押圧する作業が行われる。

従来は、リブＲで仕切られた一つの区画から隣りの区画
へ移るとき、橋梁構造物をクレーンで持ち上げて移送し
ていたから多数の作業員と多くの時間を要していた。

本考案は上記に鑑みなされたもので基台の横行移動のほ
かに、下金型台の基台上での旋回及び、リブの突出個所
を避けるための下金型台の傾斜が自在に行いうる下金型
装置を提供するものである。

以下、本考案を実施例の図面に従い説明する。

第３図は本考案実施例の押圧状態を示す正面図、第４図
は第３図の平面図、第５図は上記実施例の下金型台傾斜
状態を示す正面図である。

基台１は横行移動用ジヤツキ２によりガイド３．３に沿
って水平移動することができ、基台１上には旋回盤４が
設けてあって、この旋回盤４はモータ５、旋回用小歯車
６及び大歯車７により少くとも９０°の範囲で回動しう
るようになっている。

この旋回盤４上には、３個の支柱８ａ、８ｂ。

８ｃが直立し、その上端部のピンジヨイント９ａ、 ９
ｂｔ ９ｃに下金型台１０が直立傾斜自在に取付けられ
ている。

下金型台１０は直立状態においてその底面１１が旋回盤
４上に当接し、上端は細長い直線上で、そこに下金型１
２が装着されている。

下金型上面の寸法は実施例において１０ｃｍＸ８０ｃｍ
である。

旋回盤４上には、また、油圧シリンダ１３が、ピンジヨ
イント９と平行な軸１４により回動自在に支持され、こ
の油圧シリンダ１３のピストン軸をなす桿１５が下金型
台１０の下端部とピンジヨイント１６により連結されて
いる。

この装置を使用するときは、下金型台１０を直立させた
状態で、横行移動用ジヤツキ２及び旋回用モータ５を作
動することより、リブＲで仕切られた一つの区画内を順
次移動しながら上金型１７との協同により矯正押圧作業
を行い、次に、油圧シリンダ１３を作動させて第５図に
示すように下金型台１０を傾斜させた状態で基台１又は
被加工物Ｇを水平移動させて次の区画に移る。

従って、被加工物Ｇをクレーン等で持ち上げることなく
水平移動のみで、或いは静止させたままで溶接個所の変
形矯正作業を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の使用例を説明する図である
。 第３図は本考案実施例を示す正面図、第４図は第３図の
平面図、第５図は上記実施例の下金型台を傾斜させた状
態を示す正面図である。 １・・・・・・基台、４・・・・・・旋回盤、５・・・
・・・モータ、６・・・・・・小歯車、７・・・・・・
大歯車、訃・・・・・支柱、９・・・・・・ピン、１０
・・・・・・下金型台、１２・・・・・・下金型、１３
・・・・・・油圧シリンダ、１５・・・・・・桿、１６
・・・・・ゼン、１７・・・・・・上金型。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 旋回用モータにより基台上を旋回する旋回盤上に直立す
   る支柱を設け、上端に下金型を装着した柱状の下金型台
   を上記支柱に対し直立傾斜自在に取付け、その下金型台
   下端部に油圧シリンダ等の動力源により往復運動する桿
   を連結して戒り、プレス押圧以外のときに上記下金型が
   傾斜又は回動するよう構成されたプレスの下金型装置。