JPS603547Y2 - 拘束解除用電磁石装置 - Google Patents

拘束解除用電磁石装置

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JPS603547Y2
JPS603547Y2 JP1977092994U JP9299477U JPS603547Y2 JP S603547 Y2 JPS603547 Y2 JP S603547Y2 JP 1977092994 U JP1977092994 U JP 1977092994U JP 9299477 U JP9299477 U JP 9299477U JP S603547 Y2 JPS603547 Y2 JP S603547Y2
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lever
shutter
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arm
release
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明彦 橋本
藤夫 榎本
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オリンパス光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、拘束解除用電磁石装置、さらに詳しくは永久
磁石の磁力によって和動部材を不作動位置に拘束し、電
磁石の電磁力により、上記可動部材の拘束を解除するよ
うにした拘束解除用電磁石装置に関する。
従来、永久磁石の磁力によって可動部材を吸着保持させ
て同部材を不作動位置に拘束し、この拘束を解除する際
には、固定電磁石のコイルにパルス状の電流を一時的に
通電し、上記永久磁石の磁力を打消す向きの電磁力を発
生させ、これによって永久磁石の吸引磁力を消磁して上
記可動部材の拘束を解除するようにした拘束解除用電磁
石装置は周知である。
即ち、第1図に示すように、固定電磁石1は、コの字状
の磁性体のコア2の一腕に解除用コイル3を巻装して構
成されている。
一方、これに吸着される永久磁石4は、上記コア2の吸
着部に対応して配設されており、その吸着面の反対側に
突出して形成された取付部4aが可動部材5の先端部5
aに取付軸6により揺動自在に支持されている。
この永久磁石4は、自己の吸着磁力により上記固定電磁
石1のコア2の吸着部に、その吸着面が吸着することに
よって可動部材5を不作動位置に拘束する。
この拘束を解除するには、上記電磁石1の解除用コイル
3にパルス状の電流を通電すれば、同電磁石1に上記永
久磁石4の吸着磁力と反撥する向きの磁力が生じること
によって、互にコアの吸着部と永久磁石の吸着面とが相
離れるようになっている。
ところが、この従来の拘束解除用電磁石装置は、拘束を
解除する度に、上記解除用コイル3に電流を流して上記
永久磁石4の磁力を消磁させる向きの電磁力を発生させ
るので、着磁された同永電磁石4の磁力は、徐々に弱く
なり、しまいには、その磁力による吸引力が殆んど無く
なってしまうという不具合な点があった。
本考案の目的は、上記従来の不具合を解消するために、
可動部材の拘束用に永久磁石を用い、この可動部材の拘
束解除用に上記永久磁石とは別体の固定電磁石を用い、
上記永久磁石における電磁石への吸着面およびこの吸着
面と反対側の面に磁束バイパス部材を設けることにより
、上記永久磁石の吸着力を強めるとともに、上記電磁石
に上記永久磁石の吸引磁力を反撥する向きの磁束を生じ
させた際は、この反撥磁束を上記吸着面側の磁束バイパ
ス部材を通過させるようにすることにより、上記可動部
材の拘束が効率よく解除されるようにした拘束解除用電
磁石装置を提供するにある。
本考案の拘束解除用電磁石装置によれば、上記反撥磁束
の経路に、永久磁石が入っていないので、同磁石を減磁
させてしまうことがなく、かつ電力消費量の極めて少な
い、確実に可動部材の拘束および効率よく解除のできる
拘束解除用電磁石装置を提供することができる。
従って本案装置は電源を内蔵電池に依存する、カメラ等
の小型機器における可動部材の拘束および解体用として
は最適のものとなる。
以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
第2図は、本考案の一実施例を原理的に示す一部を断面
にした平面図であって、固定電磁石1の構成は、上記第
1図と同様であるので各部材には同一符号を付し、その
説明が重複するのを避ける。
一方、バイパス部材を有する永久磁石体10は、次のよ
うに構成されている。
即ち、2個の直方体からなる永久磁石11a、11bが
中央に取付孔を設けた直方体からなる非磁性体12を挾
んで、コア2の一方の吸着部と他方の吸着部に、それぞ
れ対応する位置に配置され、上記永久磁石11a、ll
bの吸着面およびその反対面を、それぞれ短冊状の軟磁
性体からなる磁束バイパス部材13a、13bでサンド
イッチ形に貼り合わされて構成されている。
なお、上記両磁石11a、11bは永久磁石11aのN
極が上記コアの一方の吸着部と対向し、永久磁石11b
のS極が他方の吸着部と対向するように、互いに異なる
極性がそれぞれのコアの吸着部に対向するように配置さ
れている。
そして、可動部材5の先端部に植設された支軸6に上記
非磁性体12の中央に設けた取付孔が嵌合し、上記永久
磁石体10は、上記支軸6により揺動自在に支持されて
いる。
このように構成することによって解除用コイル3にパル
ス状電流を通電した際には、上記固定電磁石1で形成さ
れる磁力線ループは、矢印で示すように上記磁束バイパ
ス部材13aを経由するので、上記永久磁石11a、l
lbには減磁させる方向の磁力が印加されることはない
従って、同永久磁石11a、llbが減磁されてしまう
ことはない。
また、上記磁束バイパス部材13bにより、上記コイル
3に通電しない際の永久磁石の吸着力を高めることがで
きる。
第3図A、 Bは本考案の他の実施例の平面図と側面図
を夫々示すものである。
ただし、可動部材の図示は省略しである。
この場合も、固定電磁石1の構成は、上記第1図のもの
と全く同様である。
そして永久磁石体15は、次のように構威されている。
即ち、第3図Bに示されるように、その平面形状および
側面形状が凹字状に形成されたチャンネル状の軟磁性体
からなる磁束バイパス部材16の凹部に永久磁石17が
埋め込まれて構成されている。
このように形成することによって、上記永久磁石体上i
の構造を簡単にして製作を容易にすることとが出来る。
また、永久磁石体を上述のように構成すれば、永久磁石
のみで形成した場合、電圧が20Vで得られていた電磁
石の反撥力は、わずか数■の電圧で得られるこことが実
験により確かめられている。
次に、本考案の拘束解除用電磁石装置を、カメラの絞り
優先のプログラム式電気シャッターに適用した場合の例
について説明する。
第4図は、プログラム式電気シャッターの正面図である
第4図において、プログラム式電気シャッターi上のシ
ャッター羽根22(図には一葉のみ示す)は、その基部
をシャッター羽根間専用のリング23(以下、シャッタ
ー閉リングという)に固植された軸24に回転自在に軸
支されている。
このシャッター羽根22の基部の、上記軸24の近くに
は、長孔22aが穿たれており、この長孔22aにはシ
ャッター羽根開専用リング25(以下、シャッター開リ
ングという)に固植されたピン26が嵌合している。
上記シャッター開リング25は、上記シャッター閉リン
グ23の内がわに隣設されている。
上記両リング23.25は互に同心的に回転自在に配置
されており、このシャッター閉リング23の内周縁に設
けられた突起部23aを、上記シャッター開リング25
の外周縁に設けられた切欠部25aに係合させることに
よって、相互に関連して作動するようになっている。
そして、上記両リング23.25は、それぞれにかけわ
たされた緊縮性のコイル、スプリングの駆動用ばね27
,2Bによってそれぞれ反時計方向の回動習性が与えら
れており、この回動により後述するシャッター羽根の開
閉作動が行なわれるようになっている。
上記シャッター閉リング23の左上方部には、シャッタ
ーレリーズ関連部材が配設されている。
即ち、図において、左方から順にシャッターレリーズス
イッチSW□、シャッターレリーズレバ−29、フック
レバー30が互に関連して作動するように配設されてい
る。
上記シャッターレリーズスイッチSW□は、常開型スイ
ッチで形成されていて、上記レリーズレバ−29の一腕
29cの先端部29aにより、その可動接片が押動され
ることによって閉威されるようになっている。
このシャッターレリーズレバ−29は逆り字状の部材で
形成されてており、その中央部支点は、固定支軸31に
揺動自在に軸支されている。
そして、−腕29cにかけられた緊縮性のコイルスプリ
ング32によって時計方向の回動習性が与えられている
この習性による回動は、平性はストッパーピン33に細
腕29bの側縁部が当接することによって規制されてい
る。
上記フックレバー30は、その中央部の支点を固定支軸
34に回動自在に軸支されていて、上記レリーズレバ−
29の細腕29bの先端部に向けて延び出した一腕の先
端部には、上記レバー29の細腕29bの先端部に係合
するフック30aが形成されている。
そして、上記−腕とは反対方向に延び出した細腕の下側
縁には、上記レリーズレバ−29がレリーズ作動状態に
なったとき(第5図参照)、シャッター閉リング23上
に固植された作動ピン36の移動通路上に位置して、上
記作動ピン36が矢印方向に移動したとき、これに押動
されて、このレバー30を反時計方向に回動させるよう
に斜面30bが形成されている。
又、このレバー30は、その−腕にかけられた緊縮性の
コイルスプリング35により、時計方向の回動習性が与
えられており、この習性による回動は、平生は、第4図
に示されるように、そのフック30aの先端部が、上記
レリーズレバ−29の細腕29bの先端部に当接するこ
とによって抑止されるようになっている。
これらのシャッターレリーズ関連部材は、上記レリーズ
レバ−29がシャッター釦(図示されず)の押下げによ
り矢印の向き、即ち反時計方向に回動したとき、−腕2
9cの先端部29aは上記レリーズスイッチSW工の一
方の可動接片を押動して、他方の可動接片に接触させ、
同スイッチSW工を閉威し、細腕29bの先端部は右方
に移動することにより、上記フックレバー30のフック
30aと係合して第5図に示される状態となる。
この状態においては、上記フックレバー30の細腕の先
端部の下側縁の上記斜面30bが上記シャッター閉リン
グ23の作動ピン36の移動通路内に位置する。
そして、シャッター閉リング23が矢印、即ち反時計方
向の向きに回動したとき、上記作動ピン36が上記フッ
クレバー30の斜面30bに接触して、これを上方に押
動し、フックレバー30を反時計方向に回動して第6図
に示される状態となった後、第4図の初期状態に復帰す
るようになっている。
以上のように、本プログラム式の電気シャッターのシャ
ッターレリーズ関連部材は構成されている。
次に、本考案の拘束解除用電磁石装置によって、作動位
置への拘束および解除が制御されるシャッター開作動機
構の構成について説明する。
このシャッター開作動の機構は、上記シャッター開リン
グ25の開動作を制御する4本の腕を有する開作動制御
レバー41と、この制御レバー41に係合してこれを係
止する、可動部材の係止レバー42と、この係止レバー
42の動作を拘束および解除する固定電磁石43並びに
永久磁石体45とで、その主要部が構成されている。
上記制御レバー41は、前記シャッター閉リング23の
左下方の側近にあって上方及び下方に夫々延びた4本の
腕41a、41b、41c、41dを有し、その中央部
の支点を固定軸46に揺動自在に軸支されている。
この制御レバー41の斜方上方に延びた第1腕41aの
先端部は、フォーク状に形成されていて、上記シャッタ
ー開リング25上に固植された作動ピン47を挾持する
挟持部41a′となっている。
この制御レバー41の上方に延びた第2腕41bの先端
部は、後記する係止レバー42の一腕42aの先端部の
下側の傾斜縁42cに当接している。
そして、左斜上方に延びた第3腕41cの先端部は、直
角に紙面上方に折曲げられていて、絞りカム48に相対
している。
この絞りカム48は絞りリング(図示されず)によって
回動せられる上記シャッター開リング25の回動範囲を
制御して絞開口を決定する役目をする。
又、上記第2腕41bの基部には、ピン49が固植され
ており、図の状態においては、常開型トリガースイッチ
SW3の可動接片を押動して、これを閉成している。
上記係止レバー42は、第7図に示されるように、L字
状杆で形成されていて、その中央部を固定支軸50に揺
動自在に軸支されており、その細腕42bにかけられた
緊縮性のコイルスプリング51によって時計方向の回動
習性が与えられている。
しかし、この習性による回動は、−腕42aの先端部の
下側縁に形成された上記傾斜縁42Cが上記制御レバー
41の第2腕41bの先端部に当接することによって抑
止されている。
また、係止レバー42の一腕42aの先端部近くには、
スイッチ開閉用ピン52が固植されており、このピン5
2は、上記−腕42aの上位に配設された常開型のレリ
ーズメインスイッチSWoの可動接片に相対している。
そして、この係止レバー42の細腕42bの先端には、
本考案の電磁石装置の永久磁石体45が取付軸によって
揺動自在に取り付けられている。
また、この永久磁石体45の吸着面に対応する位置には
、上記レバー42の拘束を解除するための固定電磁石4
3が配設されている。
更にまた、上記係止レバー42の支軸50には、第4図
に示すように、セルフタイマーのセルフレバー53を働
らかせるためのセルフ係止レバー54の基部が同軸に揺
動自在に軸支されている。
このレバー54の自由端部は、図において左斜上方に延
び出しており、その先端部54aは、上記セルフレバー
53の基部寄りに設けられたフック53aに係合してい
る。
上記セルフレバー53は、その基部を軸55に固着され
ている。
この軸55は、カメラの不動部材に回動自在に支持され
ていて、カメラの外部からの操作により、セルフレバー
53を作動位置と不作動位置に切換えるようになってい
る。
またセルフレバー53は、その自由端部53bにかけら
れた弱いコイルスプリング56によって反時計方向の回
動習性が与えられており、この習性により、平生は、第
4図に示されるように、自由端部53bの先端部が、電
気式セルフタイマー回路のセルフタイマー作動用スイッ
チSW2の可動接片を押動して、同スイッチSW2を閉
成している。
従って、この状態においては、セルフタイマーは不作動
状態にある。
又、上記係止レバー54の自由端部には弱いコイルスプ
リング57がかけられており、同レバー54に時計方向
に回動する習性を与えている。
しかし、この習性による回動は、平生は、同レバー54
の基部寄りに植立したピン58が上記係止レバー42の
細腕42bの左側縁に当接することによって規制されて
いる。
次に、上記シャッター開リング25のシャッター開作動
を調速する調速機構に関連する部材について説明する。
上記シャッター開リング25の右上方部には、次記する
シャッター開動作制御用レバー64の第1腕64aに相
対する作動ピン61が固植されている。
シャッター開動作制御用レバー64は、T字状の3腕杆
で形成されていて、その中央基部は、支軸、62に揺動
自在に軸支されており、上方に伸びた第1腕64aは更
に左方に延びてその先端部は、上記作動ピン61の回動
通路上に位置している。
そして、この第1腕64aの中程には、ピン63が固植
されており、このピン63は、後記する調速機構のセク
ターレバー65の一腕に接するようになっている。
このシャッター開動作制御用レバー64の下方に伸びた
第2腕64bの先端部は、後記する速度切換部材66に
相対している。
そして、このシャッター開動作制御用レバー64は、そ
の右方に伸びた第3腕64cにかけられた引張コイルス
プリング67によって、支軸62の周りに反時計方向の
回動習性が与えられており、この習性による回動は、平
生はストッパーピン68によって阻止されている。
そして、調速機構は、次のように構成されている。
即ち、上記シャッター開動作制御用レバー64に連動す
る上記セクターレバー65が、その中央部を軸69に回
動自在に軸支されていて、その−腕が上述のように上記
シャッター開動作制御レバー64の第1腕64aに固植
されたピン63に当接している。
そして細腕の先端部に形成されたセクターギヤー65a
は軸70に軸支されたピニオン71に噛合している。
また、このセクターレバー65は、細腕にかけられた引
張コイルスプリング75によって時計方向に回動音生が
与えられており、この習性による回動はストッパーピン
76によって阻止されている。
そしてピニオン71の軸70にはピニオン71と一体の
ガンギ車72が回転自在に装着されていて、このガンギ
車72には、軸73に回動自在に軸支されたアンクル7
4が係合している。
このように構成された調速機構を、上記シャッター開リ
ング25に対して係脱させる上記速度切換部材66は、
縦長の卵形の弾性板で形成されており、その基部は切換
軸77に固植されている。
この切換軸77は、その先端部(図において紙面上方)
がカメラの外部に突出していて、外部より切換操作が出
来るように不動部材(図示されず)に回転自在に支持さ
れている。
この速度切換部材66の自由端部の左側縁は、上記シャ
ッター開動作制御用レバー64の第2腕64bの先端部
の下側縁に当接している。
又、この自由端部の裏面には、クリックストップ用の一
対の凸部66a、66bが設けられており、この凸部6
6 a、 66 bが、配設面上に設けられた凹部6
6cに落ち込むことによって、上記速度切換部材66は
図の実線位置と二点鎖線の位置に変位してクリックスト
ップされるようになっている。
次に、シャッター閉作動機構について説明する。
前記シャッター開リング23の下位には、1くヨの字状
の部材で形成されたシャッター閉リング係止レバー81
がその中央部を固定軸82に揺動自在に軸支されて配設
されている。
このレバー81の右方に伸びた一腕81aの先端部には
、上記シャッター閉リング23の外周縁に形成された切
欠部23bに係合するフック83が形成されている。
そして、このレバー81の左方に延びた細腕81bの先
端部には、本考案の電磁石装置の永久磁石体84が揺動
自在に取り付けられており、この磁石体84には固定電
磁石85が相対して配設されている。
また、上記レバー81の一腕81aの先端部近くには、
スイッチ開閉用ピン86が植立されている。
このピン86は、側近ニ配設されたX接点スイッチSW
4の可動接片に相対しており、この可動接片が係止レバ
ー81の係止解除作動により押動されて、スイッチSW
、は、シャッター最大開口形成時に同期して閉成される
ようになっている。
なお符号88は上記係止レバー81のストッパーピンで
ある。
以上のように構成された本プログラム式電気シャッター
21の電気回路は第9図に示されるように構成されてい
る。
即ち、電源Eの両極には、上記常開型のシャッターレリ
ーズスイッチSW□を介して、シャッター開作動を行な
うための電磁レリーズ回路89と、シャッターの閉作動
時機を自動的に制御する露光時間制御回路90とが並列
に接続されている。
そして前者は、上記セルフタイマー作動用スイッチSW
2を開くことによって周知のコンデンサーと抵抗の時定
数回路よりなる遅延回路91の電気式セルフタイマーが
作動して、一定時間後に電磁レリーズ回路89が作動す
るようになっている。
しかし、上記スイッチSW2を開かないセルフタイマー
の不使用時には、レリーズスイッチSW1が閉じられる
と即座に電磁レリーズ回路89は作動する。
そして、後者の露光時間制御回路90は、電気シャッタ
ーの上記メインスイッチSWoを介して接続されている
露光時間制御回路90は、周知のように、測光回路およ
びスイッチング回路等によって構成されており、メイン
スイッチSWoが閉成されて、トリガースイッチSW3
が開放されることによって作動し、適正露光を得たとき
に、自動的にシャッターを閉動作させる。
以上のように構成された本プログラム式電気シャッター
21は、次のように作用する。
先ず、゛常態においては、係止レバー42は、永久磁石
体45がその磁力によって固定電磁石43のコアに吸着
することによって定位置に拘束されており、これによっ
てシャッター開リング25は、シャッターを閉じた状態
に静止している。
また係止レバー81も永久磁石体84が固定電磁石85
に吸着していることによって定位置に拘束され、フック
83が切欠部23bに係合することにより、シャッター
閉リング23を静止させている。
またセルフタイマーを使用するかどうかは任意であって
使用しない場合は、セルフレバー53およびセルフ係止
レバー54を第4図の常態、即ちスイッチSW2を閉放
した状態にセットしたおけば良い。
セルフタイマーを使用する場合については、後述する。
次いで、シャッター釦(図示されず)の押下げによって
、レリーズレバ−29を支軸31を中心として矢印の方
向に回動すると、レリーズスイッチSW1は閉威され、
この状態で上記レリーズレバ−29は上記フックレバー
30のフック30aに第5図に示されるように係止され
る。
レリーズスイッチSW1が閉威されると、電磁レリーズ
回路89(第9図参照)が作動し、上記固定電磁石43
に通電し、永久磁石体45の吸着用磁界に反撥する磁界
を同電磁石43に生じさせる。
この反撥力によって永久磁石体45は、この電磁石43
との吸着による拘束が解除される。
この拘束が解除されると、係止レバー42の反時計方向
の回動が許容されるので、これと係合して抑止されてい
た制御レバー41の時計方向の回動も許容される。
この制御レバー41の回動力許容されると、これの第1
腕41aの挾持部41a′および作動ピン47を介して
静止されていたシャッター開リング25が、その駆動ば
ね28によって反時計方向に回動してシャッター羽根2
2を開く。
この際シャッター開リング25の回動は、上記制御レバ
ー41の第3腕41cの先端部が絞りカム48に当接す
ることによって規制されるようになっている。
即ち、絞り優先式の本プログラム電気シャッターにおい
ては、上記絞りカム48を予め所定の絞り個迄シャッタ
ーを開くように手動で操作しである。
上記シャッター開リング25が反時計方向に回動すると
、制御レバー41が時計方向に回動することによって、
第8図に示されるように、その第2腕41bの先端部が
上記係止レバー42の一腕42aの先端部下側縁の斜面
42cを押動して、この−腕42aを上方に移動させ、
同レバー42を支軸50の周りに反時計方向に回動させ
る。
上記−腕42aが上方に移動すると、これに植立したピ
ン52がレリーズのメインスイッチSW0の可動接片を
押動することによって、このスイッチSWoを閉成する
このメインスイッチSWoの閉放とほぼ同時に上記制御
レバー41の回動によりいこれに固植されたピン49も
時計方向に回動するので、トリガースイッチSW3が開
かれる。
これが開かれると、露光時間制御回路90が作動し、適
正露光量の計時が開始される。
即ち、この時点から撮影が開始される。
そして、適正露光量に達すると、この回路の出力端に接
続されている固定電磁石85に通電さ°れ、同電磁石8
5に永久磁石体84と反対の磁力を生じさせることによ
ってこの永久磁石体84の吸着による係止レバー81の
拘束を解除する。
この拘束が解除されると駆動用ばね27の駆動力によっ
て係止レバー81は、そのフック83とシャッター閉リ
ング23の切欠部23bとの係合が外され、このシャッ
ター閉リング23は、駆動ばね27により反時計方向に
回動し、シャッター羽根22を閉じる。
また、上記シャッター閉リング係止レバー81は、その
係止作動を解除する際、その作動慣性により、上記X接
点スイッチSW4の可動接片を押動してこれを閉威し、
露光開口の最大形成時に、これに同期してストロボ装置
を好適に発光させるようになっている。
なお、前記シャッター開リング25の開作動速度は、上
記周知の調速機構を切換部材66の操作によって、同シ
ャッター開リング25に関連させるか、させないかによ
って2段に切換えられるよになっている。
次に、セルフタイマーを使用する場合は、第10図に示
されるように、セルフレバー53をその軸55を外部よ
り操作して、コイルスプリング56に抗して時計方向に
回動させる。
これが回動すると、これのフック53aに係止されてい
たセルフ係止レバー54が、コイルスプリング57の引
張力により軸50を中心として時計方向に回動し、その
基部近くに固植されたピン58が上記係止レバー42の
細腕42bの左側縁に当接する。
この位置で、第10図に示されるようにセルフ係止レバ
ー54の先端部54aがセルフレバー53のフック53
aの先端部下側縁に当接して、セルフレバー53を係止
して、セルフ作動位置にこれを維持する。
このようにセルフレバー53が時計方向に回動すると、
その自由端部53bによって閉成されていたセルフタイ
マー作動用スイッチSW2は、自己の習性により開放さ
れる。
これが開放されると、電磁レリーズ回路89は電気式セ
ルフタイマーである遅延回路91を通じて上記レリーズ
スイッチSW1に接続される。
この状態において、シャッター釦を押下してレリーズス
イッチSW1が閉じられると、遅延回路91に電源Eが
接続されるので、この時点からセルフタイマーが働き、
遅延回路91によって所定秒時の遅延作動が行なわれる
そして、所定の遅延秒時が経過すると、遅延回路91の
作動によって電磁レリーズ回路89に、遅延回路91お
よびレリーズスイッチSW工を介して電源Eを接続し、
同回路89を作動させ、上記固定電磁石43に係止レバ
ー42の拘束解除用電流を流す。
こののちプログラム式電気シャッターの作動は、前記セ
ルフタイマーを使用しないときの動作と全く同様に行な
われる。
よってその説明は弦に省略する。また、上記セルフレバ
ー53の係止状態は、上記係止レバー42がシャッター
開リング25のシャッター開作動に連動して、反時計方
向に回動し、その細腕42bがセルフ係止レバー54上
のピン58を左方に押動することによってばね56によ
りセルフレバー53が支軸55の周りに反時計方向に復
動し、自動的に第4図の状態、即ちセルフタイマーを使
用しない状態に復帰するようになっている。
なお、上記シャッター閉リング23の静止用の係止レバ
ー81は、フック83が切欠部23bから外れ易いよう
に、これを軽いばねで引張っておいてもよい。
以上説明したように、本考案の拘束解除用電磁石装置を
使用することによって、僅かの電力量で、拘束解除動作
が確実に行なわれるカメラのプログラムシャッターが容
易に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の拘束解除用電磁石装置の平面図、第2
図は、本考案の一実施例を原理的に示す拘束解除用電磁
石装置の一部を断面で表わした平面図、第3図A、 B
は、本考案の他の実施例を示す拘束解除用電磁石装置の
平面および側面図、第4図は、本考案の電磁石装置が用
いられて構成された、カメラの絞り優先式のプログラム
式電気シャッターの一例を示す正面図、第5,6図は、
上記第4図中のシャッターレリーズ関連部材の作用をそ
れぞれ示す拡大正面図、第7図は、上記第4図中の係止
レバー関連部材の構成を示す拡大正面図、第8図は、上
記第7図の作動図、第9図は、上記第4図のプログラム
式電気シャッターの電気回路図、第10図は、上記第4
図中のセルフタイマー関連部材の作動図である。 1.43,85・・・・・・電磁石、2・・・・・・コ
ア、3・・・・・・コイル、上ち土5.45.84・・
・・・・永久磁石体、5 (42,81)・・・・・・
可動部材(係止レバー)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 可動部材に一体的に取り付けられた永久磁石と、 この永久磁石の吸着面に対向するコアと、このコアに巻
    装されたコイルとで構成されていて、同コイルに通電し
    たとき上記永久磁石の吸着用磁束に反撥する方向の磁束
    を発生する固定電磁石と、上記永久磁石における上記コ
    アへの吸着面およびこの吸着面と反対側の面に配設され
    、上記反撥磁束の循環ループを形成する磁束バイパス部
    材と、 を具備し、上記永久磁石と磁束バイパス部材とからなる
    永久磁石体を上記永久磁石の磁力で上記コアに吸着させ
    ることにより上記可動部材を不作動位置に拘束させ、上
    記コイルに通電することにより同可動部材の拘束を解除
    するようにしたことを特徴とする拘束解除用電磁石装置
JP1977092994U 1977-07-12 1977-07-12 拘束解除用電磁石装置 Expired JPS603547Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5363565A (en) * 1976-11-19 1978-06-07 Hitachi Metals Ltd Releaseetype magnetic circuit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5363565A (en) * 1976-11-19 1978-06-07 Hitachi Metals Ltd Releaseetype magnetic circuit

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