JPS581772Y2 - レンズシャッタ−のx接点装置 - Google Patents

レンズシャッタ−のx接点装置

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JPS581772Y2
JPS581772Y2 JP9561377U JP9561377U JPS581772Y2 JP S581772 Y2 JPS581772 Y2 JP S581772Y2 JP 9561377 U JP9561377 U JP 9561377U JP 9561377 U JP9561377 U JP 9561377U JP S581772 Y2 JPS581772 Y2 JP S581772Y2
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shutter
lever
arm
ring
opening
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橋本明彦
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オリンパス光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、レンズシャッターのX接点装置、詳しくは、
開専用と閉専用の2リング方式のプログラムシャッター
におけるX接点の開閉装置に関する。
レンズシャッターにおけるX接点装置ハ、カメラにスト
ロボフラッシュ装置が取付けられた場合、ストロボフラ
ッシュ装置の発光回路に接続され、カメラのシャッター
レリーズ動作によって、シャッターが開き、これが最大
開口になったとき、上記発光回路を動作させて、フラッ
シュ発光をさせるようになっている。
ところで、レンズシャッターにおいても、シャッター開
専用とシャッター閉専用の2リング方式のレンズシャッ
ターで、プログラムシャッターを構成した場合には、プ
ログラムシャッターは、絞り羽根を兼ねるので、最大開
口径が撮影の都度異なり、この最大開口径の形成時にX
接点を閉成するのは大変厄介である。
本考案の目的は、上記の点に鑑み、2リング方式のレン
ズシャッターにおいて、シャッター閉動作部材を拘束し
ている錠止部材が、その錠止を解除する位置に移行する
際の慣性を巧に利用し、この慣性動作によりX接点スイ
ッチを直接閉成するようにしたレンズシャッターのX接
点装置を提供するにある。
本案装置によれば、X接点を閉じるのに、シャッター閉
動作部材の錠止部材の作動慣性を利用しているため、シ
ャッター作動後のフィルム巻上時には、X接点は開いて
おり、シャッターのチャージに伴なうシャッター閉動作
部材の復動時に再びX接点が閉じるような小異がなく、
従来のように、これを防止するためにダブルにX接点を
設ける必要もなくなる。
更に、シャッターの閉作動開始時点でX接点スイッチが
閉成するので、シャッター開口径が最大のときに、これ
に完全に同期してフラッシュ装置が発光し、その発光量
を最適に活用することが出来る。
以下、本考案のX接点装置を、上記シャッター開作動専
用のシャッター開リングと、シャッター閉作動専用のシ
ャッター閉リングとを用いる2リング方式のカメラのプ
ログラムシャッターに適用した場合の一実施例を図に基
いて説明する。
第1図は、上記プログラムシャッターの正面図である。
第1図において、プログラムシャッター1のシャッター
羽根2(図には一葉のみ示す)は、その基部をシャッタ
ー羽根閉専用のリング3(以下、シャッター閉リングと
いう)に固植された軸4に回転自在に軸支されている。
このシャッター羽根20基部の、上記軸4の近くには、
長孔2aが穿たれており、この長孔2aには、シャッタ
ー羽根開専用リング5(以下、シャッター開リングとい
う)に固植されたピン6が嵌合している。
上記シャッター開リング5は、上記シャッター閉リング
3の内がわに隣接されている。
なお、このシャッター閉リング3は、本案におけるシャ
ッター閉作動部材となっている。
上記両リング3.5は互に同心的に回転自在に配設され
ており、シャッター閉リング3の内周縁に設げられた突
起部3aを、シャッター開リング5の外周縁に設けられ
た切欠部5aに係合させることによって、相互に関連し
て作動するようになっている。
そして、両リング3.5は、それぞれかげわたされた緊
縮性のコイルスプリングの駆動用ばね7゜8によってそ
れぞれ反時計方向の回動習性が与えられており、この回
動により後述するシャッター羽根の開閉作動が行なわれ
るようになっている。
上記シャッター閉リング3の、図において右上方位置に
は、固定軸9に回動自在に軸支されたシャッター秒時決
定用レバー10が配設されている。
この秒時決定用レバー10はT字状の3腕杆で形成され
ていて、その中央部の支点が上記固定軸9に軸支されて
いる。
そして、上方に伸びた第1腕10aの右側縁には針路縁
21が形成されている。
この針路縁21は、周知のEE機構の針路縁と同様に、
鋸歯状の段階状のカム縁で形成されており、秒時決定用
レバー10が回動したときには、後述する露光計メータ
ー22の指針23を踏みつげてこれを押える役目をする
またレバー10の中央より左方に伸びた第2腕10bの
先端部は、フォーク状のピン挟持部12となっていて、
シャッター開リング5に固植されたピン11に嵌合して
いる。
また、下方に伸びた第3腕10cの先端部は、シャッタ
ーレリーズ部材(図示されず)に連動して回動するフッ
クレバー13の爪部13aに係合する被係止部14とな
っている。
上記フックレバー13は、その中央部を固定軸15に回
動自在に軸支されており、左方に延びた一腕端には、上
記秒時決定用ンバー10の被係止部14に係合する爪部
13aが形成されている。
そして、この左方に延びた一腕部と固定ピン(図示され
ず)とにわたってかげられた緊縮性のコイルスプリング
16によって、同レバー13は、時計方向に回動する習
性が与えられており、その習性による回動は、平生は、
細腕がストッパーピン17に当接することによって阻止
されている。
このフックレバー13は、シャッターレリーズ部材が押
下げられたとき、細腕が矢印の向きに移動して、爪部1
3aと上記被係止部14との係合が外れるようになって
いる。
上記秒時決定用レバー10の背面には、基部を上記固定
軸9に回動自在に軸支された、花弁状のV字型2叉杆で
形成されたシャッター閉リング拘束用の係止レバー18
が配設されている。
この閉リング拘束用の係止レバー18は、第3図に示さ
れるように、=腕18aの右側縁部に、直角に上方に延
びた、平面形状が円弧状の針受部19が形成されており
、細腕18bの先端部にば、直角に下方に折り曲げられ
て、外方に延び、上記閉リング3の外周縁に設けられた
切欠部3b(第1図参照)に係合する係止爪からなる錠
止部材18cが形成されている。
上記針受部19の中央部には、前記針路縁21に対応す
る縦長の孔19aが穿設されており、この孔19aには
上記針路縁21が嵌入するようになっている。
上記針受部19と上記針路縁21の間には、針受部19
の右方側近に配設された露光計メーター22の弾性を有
する指針23が配置されている。
このメーター針23は、メーター22から延び出した自
由端部が一旦右方に折曲げられた後、左方に折曲げられ
るU字状に形成されていて、その先端部23aが上記針
受部19と針路縁21間に配置されるようになっている
また、上記係止レバー18は、第1図に示すように、平
生ば細腕18bにかげられた緊縮性コイルばね20によ
って支軸90周りに反時計方向に回動し、錠止部材18
cが上記シャッター閉リング3の切欠部3bに係合する
ことにより、シャッター閉作動部材である閉リング3の
回動を拘束している。
そして、こQ錠止部材18cの上方の側近には、錠止部
材18cに相対する位置に、開閉用の可動接片S1aを
配置した常開性のX接点スイッチS0が配設されている
又、上記シャッター開リング5の右下方部には、欠配す
るシャッター開動作制御用レバー24の第1腕24aに
相対する作動ピン2)5が固植されている。
シャッター開動作制御用レバー24は、T字状の3腕杆
で形成されていて、その中央基部は、支軸26に揺動自
在に軸支されており、右方に伸びた第1腕24aは更に
上方に延びてその先端部は、上記作動ピン25の回動通
路上に位置している。
そして、この第1腕24aの中程には、ピン27が固植
されており、このピン27は、後記する調速機構のセク
ターレバー28の一腕に接するようになっている。
このシャッター開動作制御用レバー24の左方に伸びた
第2腕24bの先端部は、後記する速度切換部材29に
相対している。
そして、このシャッター開動作制御用レバー24は、そ
の下方に伸びた第3腕24cにかげられた引張コイルス
プリング30によって、支軸260周りに反時計方向の
回動習性が与えられており、この習性による回動は、平
生はストッパーピン31によって阻止されている。
また、調速機構は、次のように構成されている。
即ち、上記シャッター開動作制御用レバー24に連動す
るセクターレバー28が、その中央部を軸32に回動自
在に軸支されていて、その−腕が上述のように上記シャ
ッター開動作制御用レバー24の第1腕24aに固植さ
れたピン2γに当接している。
モして細腕の先端部に形成されたセクターギヤー28a
は、軸35に軸支されたピニオン36に噛合している。
また、このセクターレバー28は、細腕にかげられた引
張コイルスプリング33によって時計方向の回動習性が
与えられており、この習性による回動はストッパーピン
34によって阻止されている。
そしてピニオン36の支軸35にはピニオン36と一体
のガンギ車37が回転自在に装着されていて、このガン
ギ車37には、軸38に回動自在に軸支されたアンクル
39が係合している。
このように構成された調速機構を、シャッター開リング
5に対して係脱させる速度切換部材29は、横長の卵形
の弾性板で形成されており、その基部は切換軸40に固
植されている。
この切換軸40は、その先端部(図において紙面上方)
がカメラの外部に突出していて、外部より切換操作が出
来るように不動部材(図示されず)に回転自在に支持さ
れている。
この速度切換部材29の自由端部の上側縁は、上記シャ
ッター開動作制御用レバー24の第2腕24bの先端部
の下側縁に当接している。
又、この自由端部の裏崩には、クリックストップ用の一
対の凸部29a、29bが設けられており、この凸部2
9a 、29bが、配設面上に設げられた凹部29eに
落ち込むことによって、速度切換部材29は図の実線位
置と二点鎖線の位置に変位してクリックストップされる
ようになっている。
そして、この速度切換部材29の下方にば、この部材2
9の自由端部の下側縁によって可動接片が開閉される常
開型スイッチS2が配設されている。
このスイッチS2は、上記露光計メーター22の切換用
電気回路SCに接続されており、これが閉じられること
によって上記回路SCが作動して、メータ・−指針23
の振れを切り換えるようになっている。
この速度切換部材29を外部から操作して、第1図の状
態、即ちその凸部29aを凹部29cに合致させて、ク
リックストップした場合は、図に示されるように、スイ
ッチS2は閉成されて、上記切換用回路SCを切換えて
、シャッター速度が比較的緩慢な早さになるのに対応し
て、上記メーター指針23を変位させる。
そして、このように上記切換部材29を実線位置に切換
えると、シャッター開動作制御用レバー24およびセク
ターレバー28を介して上記調凍機構がシャッター開リ
ング5に連動されるので、シャッター開動作は比較的緩
慢な早さになる。
また切換部材29を二点鎖線位置に切換えると、調速機
構が切り離されるので、この場合には、シャッターの開
動作は高速となる。
このように本プログラムシャッターは、そのプログラム
秒時を変化させることが出来る。
そして、このように構成することによって、ストロボフ
ラッシュ撮影装置を併用して日中シンクロ撮影等を行な
う場合、被写体の背景が明るいとき等、それに対応して
、プログラム秒時を切り換えれば、露光計メーターの指
針が変位するので、高速シャッター作動をしてフラッシ
ュを好適に同調させることが出来る。
次に、以上のように構成された本プログラムシャッター
の作用について説明すると、第1図に示されるように、
速度切換部材29がスイッチS2を閉成している場合に
は、シャッター開動作は比較的緩慢な速度で行なわれる
即ち、カメラのシャッター釦を押すと、シャッターレリ
ーズ部材(図示されず)により、フックレバー13がコ
イルスプリング16の引張弾力に抗して矢印の向きに揺
動する。
これが揺動すると、その爪部13aによる係止が解かれ
て、秒時決定用レバー10は、自由になるので、シャッ
ター開リング5は駆動用ばね8の弾力によって反時計方
向に回動する。
この回動は、ピン25、シャッター開動作制御用レバー
24を介して調速機構が働くので、その回動速度は比較
的緩慢な速度となり、これに伴ってシャッター羽根2は
開かれる。
このシャッター開リング5は、上記駆動用ばね8によっ
て反時計方向の回動習性を有するも、平生はそのピン1
1が上記秒時決定用レバー10の挾持部12によって固
定されるのでその回動は抑止されているものである。
しかし、上記秒時決定用レバー10が自由になると、ピ
ン11も自由になるので、シャッター開リング5は自己
の習性によって上述のように回動する。
このように、シャッター開リング5が回動すると、これ
に固植されたピン6により、シャッター羽根2を、上記
閉リングに固植された軸4を中心として時計方向に回動
させてシャッターの開作動を行なう。
そして開リング5が回動すると、ピン11によって上記
秒時決定用レバー10が時計方向に回動する。
これが回動すると、その第1腕10aの針路縁21が上
記露光計メーター22の指針23の先端部23aを押え
る。
この場合、上記針路縁21に形成された段階状カム縁a
# b # C・・・・・・の何れに当接するかは、
その時の上記メーター22の指針23の振れ位置によっ
て異なる。
上記指針23の先端部23aは、前述したように弾性体
で形成されているので、上記針路縁21が当接した場合
、その弾力に抗して押圧されて更にカム縁の揺動方向に
同カム縁と共に移動する。
これが移動すると、これに隣接する上記閉リング拘束用
の係止レバー18の針受部19が押動される。
この針受部19が押動されると第2図に示すように上記
シャッター閉リング拘束用係止レバー18は、支軸9を
中心として反時計方向に回動し、第2腕18bの先端部
に形成された錠止部材18cが図において上方に移動し
、上記シャッター閉リング3の切欠部3bとの係合が解
かれる。
この場合、上記係止レバー18は、その錠止部材18c
が、上記切欠部3bから外れる作動の慣性によって、錠
止部材18cの上側面で上記X接点スイッチS工の可動
接片S1aを押動してこれを閉成する。
こへで、本考案の装置を構成するX接点スイッチS□及
び係止レバー18の作用を更に詳しく第4〜6図の作動
図について説明すると、第4図は、上記係止レバー18
の錠止部材18cが上記シャッター閉リング3の切欠部
3bに係合して、シャッター閉リング30回動を拘束し
ている状態を示す。
この状態から係止レバー18が支軸9を中心として時計
方向に回動し、その錠止部材18cが上記切欠部3bか
ら上方に外れる際、駆動用ばね7(第1図参照)により
蓄勢されたシャッター閉リング3の矢印の向きの回動力
によって錠止部材18cには外方に移動する慣性が働く
、その慣性力により、錠止部材18cは上方に飛び出し
て、第5図に示すようにその先端部がシャッター閉リン
グ3の外周縁よりJtだけ上方に達する。
本考案においてば、この錠止部材18cの慣性力による
上記飛び出し量、i(tを巧みに利用して、上記X接点
スイッチS1の可動接片S 1 aを押動して、これを
閉成するようにしである。
そして、X接点スイッチS□が閉じれば、ストロボ装置
(図示されず)は発光する。
また、この慣性力は瞬間的なものであるから、以後は、
第6図に示すように、係止レバー18は、コイルスプリ
ング20の引張力により、その錠止部材18cの先端部
をシャッター閉リング3の外周縁に当接した状態となる
この状態においては、上記飛び出し量Jt、が存在しな
いので、X接点スイッチS1は閉成することばない。
即ち、X接点スイッチS1は、上述したように、シャッ
ター閉リング3がシャッター閉作動を開始した瞬間に閉
成されるのみで、それ以外では常に開放状態にある。
このようにして、シャッター閉リング3がその拘束から
解除されて、上記駆動用ばね7によって反時計方向に回
動し、これに固植された軸4によって、シャッター羽根
2を、シャッター開リング5に固植されたピン6を中心
として反時計方向に回動させ、開作動中のシャッター羽
根2を閉作動に移行させる。
このシャッター開作動開始時点からシャッター閉動作開
始時点迄のタイ□ングは、上記秒時決定用レバー10の
針路縁21のカム縁a e b * c・・・・・・に
よって決められる。
この関係を第7図によって説明すると、第7図゛は、縦
軸にシャッターの開き度t1横軸に時間tをとり、シャ
ッター開リング作動開始時点をt。
とじて、上記秒時決定用レバー10の針路縁21のカム
縁a 、b 、c・・・・・・が上記露光計の指針23
に当接して、更にこれを押動して上記係止レバー18を
回動させ、この係止レバー18の錠止部材18cによる
拘束を解き、上記シャッター閉リング3が回動し、シャ
ッター閉作動が開始される開始時点を夫々t1.t2.
t3・・・・・・とし、シャッターの開口量を三角波形
で示したものである(実線で示される)。
このように、上記カム縁a e b # C・・・・・
・、即ち上記指針23の振れ位置によって、それに対応
する開口量が得られるようになっている。
このように、シャッター閉作動開始時点で上記係止レバ
ー18によってX接点スイッチS1が閉成するように構
成されているので、第7図におけるtl、t2.t3・
・・・・・の時点でX接点が閉成され、各三角波形の頂
点y□、シ。
、y3・・・・・・、即ち、シャッターが夫々の最高に
開かれた時点でストロボフラッシュが同期発光すること
になり、発光量を最適に活用することが出来る。
そして、又このプログラムシャッターを高速シャッター
用として用いる場合は、上記切換部材29を、第1図の
2点鎖線位置に切り換えれば良い。
この位置では上記調速機構は、第1腕24aがピン25
から離間するので作動しないため、シャッター開すング
50回動が高速となり、シャッター速度もそれに対応し
て高速となる。
従って、シャッターの開口量を示す三角波形も第7図に
おいて破線で示されるように変化する。
即ち上記y1.y2y3・・・・・・を頂点とする三角
波形が夫々y□“、y2′、y3・・・・・・を頂点と
する三角波形に変化する。
そして、図から明かなよ5に、各三角波形の面積、即ち
開口量は、減少する向きに変化する。
この場合、例えば前述の緩速秒時におけるy2を頂点と
す三角波形の面積A1と高速時におけるy31を頂点と
する三角波形の面積A2が等しいとすると、上記切換用
回路SCの切換によって、露光計メーターの指針23を
変位さすて、これに当接する上記秒時決定用レバー10
の針路縁21のカム縁すがカム縁Cに変るようにすれば
、自動的に総開口量の変らない高速シャッターが得られ
ることになる。
なお、第7図における符号t。
はシャッターおよび絞の全開時を示す。
以上のように、本プログラムシャッターは、高速用シャ
ッターとして使用する場合と低速用シャッターとして使
用する場合とでは、その絞径を変えることが出来、しか
も、絞径を変え、速度を変えた場合でも全体開口量が自
動的に等しくなるなどの優れた機能を持っているので、
日中シンクロ撮影の場合等にも好適に使用出来るものと
なっている。
このように高速シャッターとして使用される場合におい
ても本考案のX接点装置は、第7図に示すように、シャ
ッター閉作動開始時点、即ち、シャッターが夫々最高に
開かれた三角波形の頂点y1′。
y21.y3′・・・・・・の時点で閉成されるので、
低速シャッターとして使用された場合と全く同様にスト
ロボの同期発光を最適に行なうことが出来る。
又、前述したように、本X接点装置においては、シャッ
ター閉作動の開始時点以外では閉成することがないので
、シャッターのチャージ時にリング3が復動しても、こ
れによって再びX接点スイッチが閉じるような不具合も
なくなる。
上記実施例は、2リング方式のレンズシャッターで、メ
カニカルな露光時間制御機構を用いたプログラムシャッ
ターに本考案のX接点装置を適用したものである。
次に、本考案のX接点装置を、上記2リング方式のレン
ズシャッターを用いて、本出願が開発した絞優先のプロ
グラム式電気シャッターに適用した場合の他の実施例に
ついて説明する。
本プログラム式電気シャッターは、シャッター開閉作動
部材の開閉作動を制御する手段として独自の拘束用電磁
石を採用したものである。
第8図は、上記プログラム式電気シャッターの正面図で
ある。
第8図において、プログラム式電気シャッター41のシ
ャッター羽根42(図には一葉のみ示す)は、その基部
をシャッター羽根閉専用のリング43(以下、シャッタ
ー閉リングという)に固植された軸44に回転自在に軸
支されている。
このシャッター羽根420基部の、上記軸440近くに
は、長孔42aが穿たれており、この長孔42aには、
シャッター羽根開専用リング45(以下、シャッター開
リングという)に固植されたピン46が嵌合している。
上記シャッター開リング45は、上記シャッター閉リン
グ43の内がわに隣接されている。
上記両リング43.45は互に同心的に回転自在に配設
されており、シャッター閉リング43の内周縁に設げら
れた突起部43aを、シャッター開リング45の外周縁
に設けられた切欠部45aに係合させることによって、
相互に関連して作動するようになっている。
なお、上記シャッター閉リング43は本案においては、
シャッター閉作動部材となっている。
そして、両リング43.45は、それぞれにかげわたさ
れた緊縮性のコイルスプリングの駆動用ばね47.48
によってそれぞれ反時計方向の回動習性が与えられてお
り、この回動により後述スるシャッター羽根の開閉作動
が行なわれるようになっている。
上記シャッター閉リング43の左上方部には、シャッタ
ーレリーズ関連部材が配設されている。
即ち、図において、左方から順にシャッターレリーズス
イッチSW1、シャッターレリーズレバ−49、フック
レバー50が互に関連して作動するように配設されてい
る。
シャッターレリーズスイッチSW1は、常開型スイッチ
で形成されていて、レリーズレバ−49の一腕49cの
端部49aにより、その可動接片が押動されることによ
って閉成されるようになっている。
このシャッターレリーズレバ−49は逆り字状の部材で
形成されており、その中央部の支点は、固定支軸51に
揺動自在に軸支されている。
そして、−腕49cにかげられた緊縮性のコイルスプリ
ング52によって時計方向の回動習性が与えられている
この習性による回動は、平生はストッパーピン53に細
腕49dの側縁部が当接することによって規制されてい
る。
フックレバー50は、その中央部の支点を固定支軸54
に回動自在に軸支されていて、上記レリーズレバ−49
の細腕49bの先端部に向けて延び出したテ腕の先端部
には、上記レバー49の細腕49bの先端部に係合する
フック50aが形成されている。
そして、上記−腕とは反対方向に延び出した細腕の下側
縁にはレリーズレバ−49がVIJ−ズ作動状態になっ
たとき(第9図参照)、シャッター閉リング43上に固
植された作動ピン56の移動通路上に位置して、上記作
動ピン56が矢印方向に移動したとき、これに押動され
て、このレバー50を反時計方向に回動させるように斜
面50bで形成されている。
又、このレバー50は、その−腕にかげられた緊縮性の
コイルスプリング55により、時計方向の回動習性が与
えられており、この習性による回動は、平生は、第8図
に示されるように、そのフック50aの先端部が、上記
レリーズレバ−49の細腕49bの先端部に当接するこ
とによって抑止されるようになっている。
これらのシャッターレリーズ関連部材は、上記レリーズ
レバ−49がシャッター釦(図示されず)の押下げによ
り矢印の向き、即ち反時計方向に回動したとき、−腕4
9cの端部49aはレリーズスイッチSW1の一方の可
動接片を押動して、他方の可動接片に接触させ、スイッ
チSW、を閉成し、細腕49bの先端部は右方に移動す
ることにより、フックレバー500フツク50aと係合
して第9図に示される状態となる。
この状態においては、上記フックレバー50の細腕の先
端部の下側縁の斜面50bが上記シャッター閉リング4
3の作動ピン56の移動通路内に位置する。
そして、シャッター閉リング43が矢印、即ち反時計方
向の向きに回動したとき、作動ピン56がフックレバー
50の斜面50bに接触して、これを上方に押動し、フ
ックレバー50を反時計方向に回動して第10図に示さ
れる状態となった後、第8図の初期状態に復帰するよう
になっている。
以上のように、本プログラム式の電気シャッターのシャ
ッターレリーズ関連部材は構成されティる。
次に、このプログラム式の電気シャッターの電磁石装置
によって、作動位置への拘束および解除が制御されるシ
ャッター開作動機構の構成について説明する。
このシャッター開作動の機構は、シャッター開リング4
5の開動作を制御する4本の腕を有する開作動制御レバ
ー61と、この制御レバー61に係合してこれを係止す
る、可動部材の係止ンバー62と、この係止レバー62
の動作を拘束および解除する電磁石63並びに永久磁石
65とで、その主要部が構成されている。
制御レバー61は、シャッター閉リング43の左下方の
側近にあって上方及び下方に夫々延びた4本の腕61a
61b、61c、61dを有し、その中央部の支点を固
定軸66に揺動自在に軸支されている。
この制御レバー61の斜右上方に延びた第1腕61aの
先端部は、フォーク状に形成されていて、シャッター開
リング45上に固植された作動ピン67を挾持する挾持
部61a1となっている。
この制御レバー61の上方に延びた第2腕61bの先端
部は、後記する係止レバー62の一腕62aの先端部の
下側の傾斜縁62cに当接している。
そして、左斜上方に延びた第3腕61cの先端部は、直
角に紙面上方に折曲げられていて、絞りカム68に相対
している。
この絞りカム68は絞リング(図示されず)によって回
動せられるシャッター開リング450回動範囲を制御し
て絞開口を決定する役目をする。
又、上記第2腕61bの基部に&ちピン69が固植され
ており、図の状態においては、常開型トリガースイッチ
SW3の可動接片を押動して、これを閉成している。
上記係止レバー62は、第11図に示されるように、L
字状杆で形成されていて、その中央部を固定支軸70に
揺動自在に軸支されており、その細腕62bにかげられ
た緊縮性のコイルスプリング71によって時計方向の回
動習性が与えられている。
しかし、この習性による回動は、−腕62aの先端部の
下側縁に形成された傾斜縁62cが上記制御レバー61
の第2腕61bの先端部に当接することによって抑止さ
れている。
また、係止レバー62の一腕62aの先端部近くには、
スイッチ開閉用ピン72が固植されており、このピン7
2は、上記−腕62aの上位に配設された常開型のレリ
ーズメインスイッチSWoの可動接片に相対している。
そして、この係止レバー62の他162bの先端には、
このプログラムシャッター41の独自の電磁石装置の一
部を構成する永久磁石体65が取付軸によって揺動自在
に取付けられている。
また、この永久磁石体65の吸着面に対応する位置には
、レバー62の拘束を解除するための電磁石63が配設
されている。
この電磁石63は、コの字状の磁性体のコアの一腕にコ
イル64を巻装して構成されている。
そしてこれに吸着される永久磁石体65は、上記コアの
吸着部に対応して配設されており、その吸着面の反対側
に突出して形成された取付部65aが上記係止レバー6
2の細腕62bの先端部に軸65bにより揺動自在に支
持されている。
この永久磁石体65は、自己の吸着磁力により電磁石6
3のコアの吸着部に、その吸着面が吸着することによっ
て上記係止レバー62を係止作動位置に拘束する。
この拘束を解除するには、上記電磁石のコイル64に通
電すれば、電磁石63に上記永久磁石の吸着磁力を反撥
する向きの磁力が生じることによって、互に吸着部と吸
着面が相離れるようになっている。
更にまた、上記係止レバー62の支軸70には、第8図
に示すように、セルフタイマーのセルフレバー73を働
らかせるためのセルフ係止レバ−740基部が同軸に揺
動自在に軸支されている。
このレバー74の自由端部は、図において左斜上方に延
び出しており、その先端部74aは、上記セルフレバー
73の基部寄りに設けられたフック73aに係合してい
る。
上記セルフレバー73は、その基部を軸75に固着され
ている。
この軸75は、カメラの不動部材に回動自在に支持され
ていて、カメラの外部からの操作により、セルフレバー
73を作動位置と不作動位置に切換えるようになってい
る。
また、セルフレバー73は、その自由端部73bにかげ
られた弱いコイルスプリング76によって反時計方向の
回動習性が与えられており、この習性により、平生は、
第8図に示されるように、自由端部73bの先端部が、
電気式セルフタイマー回路のセルフタイマー作動用スイ
ッチSW2の可動接片を押動して、同スイッチSW2を
閉成している。
従って、この状態においては、セルフタイマーは不作動
状態にある。
又、上記係止レバー74の自由端部には弱いコイルスプ
リング77がかげられており、同レバー74に時計方向
に回動する習性を与えている。
しかし、この習性による回動は、平生は、同レバー74
の基部寄りに植立したピン78が上記係止レバー62の
細腕62bの左側縁に当接することによって規制されて
いる。
次に、シャッター開リング45のシャッター開作動を調
速する調速機構に関連する部材について説明する。
上記シャッター開リング45の右上方部には、欠配する
シャッター開動作制御用レバー84の第1腕84aに相
対する作動ピン81が固植されている。
シャッター開動作制御用レバー84は、T字状の3腕杆
で形成されていて、その中央基部は、支軸82に揺動自
在に軸支されており、上方に伸びた第1腕84aは更に
左方に延びてその先端部は、上記作動ピン81の回動通
路上に位置している。
そして、この第1腕84aの中程には、ピン83が固植
されており、このピン83は、後記する調速機構のセク
ターレバー85の一腕に接するようになっている。
このシャッター開動作制御用レバー84の下方に伸びた
第2腕84bの先端部は、後記する速度切換部材86に
相対している。
そして、このシャッター開動作制御用レバー84は、そ
の右方に伸びた第3腕84cにかげられた引張コイルス
プリング87によって、支軸82の周りに反時計方向の
回動習性が与えられており、この習性による回動ば、平
生はストッパーピン88によって阻止されている。
そして、調速機構は、次のように構成されている。
即ち、上記シャッター開動作制御用レバー84に連動す
るセクターレバー85が、その中央部を軸89に回動自
在に軸支されていて、その−腕が上述のように上記シャ
ッター開動作制御用レバー84の第1腕84aに固植さ
れたピン83に当接している。
そして細腕の先端部に形成されたセクターギヤー85a
は、軸90比軸支されたピニオン91に噛合している。
また、このセクターレバー85は、細腕にかげられた引
張コイルスプリング95によって時計方向の回動習性が
与えられており、この習性による回動はストッパーピン
96によって阻止されている。
そしてピニオン91の支軸90には、ピニオン91と一
体のガンギ車92が回転自在に装着されていて、このガ
ンギ車92には、軸93に回転自在に軸支されたアンク
ル94が係合している。
このように構成された調速機構を、シャッター開リング
45に対して係脱させる速度切換部材86は、縦長の卵
形の弾性板で形成されており、その基部は切換軸97に
固植されている。
この切換軸97は、その先端部(図において紙面上方)
がカメラの外部に突出していて、外部より切換操作が出
来るように不動部材(図示されず)に回転自在に支持さ
れている。
この速度切換部材86の自由端部の左側縁は、上記シャ
ッター開動作制御用レバー84の第2腕84bの先端部
の下側縁に当接している。
又、この自由端部の裏面には、クリックストップ用の一
対の凸部86a、86bが設げられており、この凸部8
6a、86bが、配設面上に設けられた凹部86cに落
ち込むことによって、速度切換部材86は図の実線位置
と二点鎖線の位置に変位してクリックストップされるよ
うになっている。
次に、シャッター閉作動機構について説明する。
シャッター閉リング43の下位には、逆への字状の部材
で形成されたシャッター閉作動錠止部材101がその中
央部を固定軸102に揺動自在に軸支されて配設されて
いる。
この錠止部材101の右方に延びた一腕101aの先端
部には、シャッター閉リング43の外周縁に形成された
切欠部43bに係合するフック103が形成されている
そして、この部材101の左方に延びた細腕101bの
先端部にば、上記係止Vバー62の細腕62bの先端部
に取り付けられた永久磁石体65と同様の永久磁石体1
04が電磁石105に相対して取り付けられている。
この電磁石105のコイル105aに通電することによ
って、この電磁石105に上記永久磁石体104に反撥
する磁力が生じ、永久磁石体104と電磁石105の吸
着による錠止部材101の拘束を解除するようになって
いる。
また、上記錠止部材101の一腕101aの先端部近く
には、スイッチ開閉用ピン106が植立されており、こ
のピン106の側近に配設されたX接点スイッチSW4
の可動接片5W4aに相対している。
そして、上記錠止部材101が閉リング43の閉作動の
錠止を解除する移行作動の慣性によって、上記X接点ス
イッチSW4の可動接片5W4aを押動して、これを閉
成するようになっている。
なお符号108は、上記錠止部材101の作動範囲を規
制するストッパーピンである。
以上のように構成された本プログラム式電気シャッター
41の電気回路は第13図に示されるように形成されて
いる。
即ち、電源Eの両極には、上記常開型のシャッターレリ
ーズスイッチSW1を介して、シャッター開作動を行な
うための電磁レリーズ回路109と、シャッターの閉作
動時機を自動的に制御する露光時間制御回路110とが
並列に接続されている。
そして前者は、上記セルフタイマー作動用スイッチSW
2を開くことによって周知のコンデンサーと抵抗の時定
数回路よりなる遅延回路111の電気式セルフタイマー
が作動して、一定時間後に電磁レリーズ回路109が作
動するようになっている。
しかし、上記スイッチSW2を開かないセルフタイマー
の不使用時には、レリーズスイッチSW1が閉じられる
と、即座に電磁レリーズ回路109は作動する。
また、後者の露光時間制御回路110は、電気シャッタ
ーの上記メインスイッチSWoを介して接続されている
露光時間制御回路110ば、周知のように、測光回路お
よびスイッチング回路等によって構成されており、メイ
ンスイッチSWoが閉成されて、トリガースイッチSW
3が開放されることによって作動し、適正露光を得たと
きに、自動的にシャッターを閉動作させる。
以上のように構成された本プログラム式電気シャッター
41は、次のように作用する。
先ず、常態においては、係止レバー62は、永久磁石体
65がその磁力によって電磁石63のコアに吸着されて
いることによって定位置に拘束されており、これによっ
てシャッター開リング45は、シャッターを閉じた状態
に静止している。
また錠止部材101も永久磁石体104が電磁石105
に吸着していることによって定位置に拘束され、フック
103が切欠部43bに係合することにより、シャッタ
ー閉リング43を静止させている。
またセルフタイマーを使用するかどうかは任意であって
、使用しない場合は、セルフレバー73およびセルフ係
止レバー74を第1図の常態、即ちスイッチSW2を閉
成した状態にセットしておけば良い。
セルフタイマーを使用する場合については、後述する。
次いで、シャッター釦(図示されず)の押下げによって
、レリーズレバ−49を支軸51を中心として矢印の方
向に回動すると、レリーズスイッチSW1は閉成され、
この状態でレリーズレバ−49は上記フックレバー50
のフック50aに第9図に示されるように係止される。
レリーズスイッチSW1が閉成されると、電磁レリーズ
回路109(第13図参照)が作動し、上記電磁石63
のコイル64に通電し、永久磁石体65の吸着用磁力に
反撥する磁力を電磁石63に生じさせる。
この反撥力によって永久磁石体65は、電磁石63との
吸着による拘束が解除される。
この拘束が解除されると、係止ンバー62の反時計方向
の回動が許容されるので、これと係合して抑止されてい
た制御レバー610時計方向の回動も許容される。
制御レバー610回動が許容されると、これの第1腕6
1aの挾持部61a°および作動ピン67を介して静止
されていたシャッター開リング45が、その駆動ばね4
8によって反時計方向に回動してシャッター羽根42を
開(。
この際シャッター開リング450回動は、上ii+J御
ソバ−61の第3腕61cの先端が絞りカム68に当接
することによって規制されるようになっている。
即ち、絞り優先式の本プログラム式電気シャッターにお
いては、上記絞りカム68を予め所定の絞り値迄シャッ
ターを開くように手動で操作しである。
上記シャッター開リング45が反時計方向に回動すると
、制御レバー61が時計方向に回動することによって、
第12図に示されるように、その第2腕61bの先端部
が上記係止Vバー62の一腕62aの先端部下側縁の斜
面62cを押動して、この−腕62aを上方に移動させ
、同レバー62を支軸70の周りに反時計方向に回動さ
せる。
上記−腕62aが上方に移動すると、これに植立したピ
ン72がレリーズのメインスイッチSWoの可動接片を
押動することによって、このスイッチSWoを閉成する
このメインスイッチSWoの閉成とは文同時に上記制御
レバー610回動により、これに固植されたピン69も
時計方向に移動するので、トリガースイッチSW3が開
かれる。
これが開かれると、露光時間制御回路110が作動し、
適正露光量の計時が開始される。
即ち、この時点から撮影が開始される。
そして、適正露光量に達すると、この回路の出力端に接
続されている電磁石105のコイル105aに通電され
、同電磁石105に永久磁石体104と反対の磁力を生
じさせることによって永久磁石体104の吸着による錠
止部材101の拘束を解除する。
この拘束が解除されると、駆動用ばね47の駆動力によ
って錠止部材101は、そのフック103とシャッター
閉リング43の切欠部43bとの係合が外され、シャッ
ター閉リング43は、駆動ばね47により反時計方向に
回動し、シャッター羽根42を閉じる。
また、上記シャッター閉リングの錠止部材101は、シ
ャッター閉リング43の拘束を解除する際、その作動慣
性により、上記X接点スイッチSW4の可動接片5W4
aを押動して、これを閉成し、露光開口の最大形成等に
、これに同期してストロボ装置を好適に発光させる。
なお、シャッター開リング45の開作動速度は、上記周
知の調速機構を切換部材86の操作によつて、シャッタ
ー開リング45に関連させるか、させないかによって2
段に切換えられるようになっている。
次に、セルフタイマーを使用する場合は、第14図に示
されるように、セルフレバー73をそ(7)M2Sを外
部より操作して、コイルスプリング76に抗して時計方
向に回動させる。
これが回動すると、これのフック73aに係止されてい
たセルフ係止レバー74が、コイルスプリング77の引
張力により軸70を中心として時計方向に回動し、その
基部近くに固植されたピン78が上記係止レバー62の
細腕62bの左側縁に当接する。
この位置で、第14図に示されるように、セルフ係止レ
バー74の先端部74 a カセルフレバー73のフッ
ク73aの先端部下側縁に当接して、セルフンバー73
を係止して、セルフ作動位置にこれを維持する。
このようにセルフレバー73が時計方向に回動すると、
その自由端部73bによって閉成されていたセルフタイ
マー作動用スイッチSW2は、自己の習性により開放さ
れる。
これが開放されると、電磁レリーズ回路109(第13
図参照)は電気式セルフタイマーである遅延回路111
を通じて上記レリーズスイッチSW0に接続される。
この状態において、シャッター釦を押下してレリーズス
イッチSW1が閉じられると、遅延回路111に電源E
が接続されるので、この時点からセルフタイマーが働き
、遅延回路111によって所定秒時の遅延作動が行なわ
れる。
そして、所定の遅延秒時が経過すると、遅延回路111
の作動によって電磁レリーズ回路109に、遅延回路1
11およびレリーズスイッチSW1を介して電源Eを接
続し、同回路109を作動させ、電磁石63に係止レバ
ー6′2の拘束解除用電流を流す。
この〜ちのプログラム式電気シャッターの作動は、前記
セルフタイマーを使用しないときの動作と全く同様に行
なわれる。
よってその説明は鼓に省略する。また、上記セルフレバ
ー73の係止状態は、上記係止レバー62がシャッター
開IJング45のジッター開作動に連動して、反時計方
向に回動し、その細腕62bがセルフ係止レバー74上
のピン78を左方に押動することによって、ばね76に
よりセルフレバー73が支軸750周りに反時計方向に
復動し、自動的に第8図の状態、即ち、セルフタイマー
を使用しない状態に復帰するようになっている。
そして、また本プログラムシャッター41を高低速の二
段のシャッタースピードに切換える手段については、第
1図における前実施例の場合と全く同様に行なわれるの
で、その作用については、重複を避けその説明は省略す
る。
以上、説明したように本考案のX接点装置は、メカニカ
ルなプログラムシャッターにおいても、又完全な電気式
プログラムシャッターにおいても同様に適用することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のX接点装置が適用されたプログラム
レンズシャッターの正面図、第2図は、上記第1図の作
動図、第3図は、上記第1図中の秒時決定用レバーを含
む関連部材の構成を示す要部拡大斜視図、第4〜6図は
、上記第1図中の本考案のX接点装置の作動図、第1図
は、上記第1図のプログラムシャッターの開閉作動によ
る開口量を示す線図、第8図は、本考案のX接点装置が
適用された電気式プログラムシャッターの正面図、第9
〜10図は、上記第8図中のシャッターレリーズレバ−
を含む関連部材の作動図、第11〜12図は、上記第8
図中の係止レバーの作動図、第13図は、上記第8図の
電気式プログラムシャッターの電気回路図、第14図は
、上記第8図中のセルフタイマー関連部材の作動図であ
る。 1.41・・・・・・レンズシャッター、3.43・・
・・・・シャッター閉作動部材(シャッター閉リング)
、18c、101・・・・・僕止部材、Sl、SW4・
・・・・・X接点スイッチ、sla、5w4a・・・・
・X接点スイッチの可動接片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シャッター閉作動部材に係合し、同部材の閉作動を拘束
    しているシャッター閉作動錠止部材と、この−y”’v
    ツター閉作動錠止部材の閉作動解除位置の側近に、可動
    接片が配置されたX接点スイッチと、 からなり、上記シャッター閉作動錠止部材の錠止解除位
    置への移行動作の慣性により、上記X接点スイッチの可
    動接片を押動して、これを閉成するようにしたことを特
    徴とするレンズシャッターのX接点装置。
JP9561377U 1977-07-18 1977-07-18 レンズシャッタ−のx接点装置 Expired JPS581772Y2 (ja)

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