JPS623790Y2 - - Google Patents

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JPS623790Y2
JPS623790Y2 JP1979095470U JP9547079U JPS623790Y2 JP S623790 Y2 JPS623790 Y2 JP S623790Y2 JP 1979095470 U JP1979095470 U JP 1979095470U JP 9547079 U JP9547079 U JP 9547079U JP S623790 Y2 JPS623790 Y2 JP S623790Y2
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shutter
lever
drive
blade
closing
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は一軸回転式のシヤツタ機構を使用し
てプログラムシヤツタを構成する一軸回転式プロ
グラムシヤツタに関する。
従来の一軸回転式シヤツタ機構は、概略第1図
A,Bに示すような構成となつている。
即ち、第1図Aにおいて、円板状に形成された
シヤツタ駆動部材101は、1本の回転自在な軸
102に固定されており、軸102の周りに巻装
された原動コイルばね103の一端103aは、
上記駆動部材101に固定され、他端103bは
フイルムの巻上に連動して回動するチヤージ部材
109に固定されている。上記原動コイルばね1
03はフイルムの巻上に連動して、その回転駆動
力が蓄積されるようになつており、これによつて
シヤツタ駆動部材101は、矢印Pで示す反時計
回り方向への回転駆動力が与えられる。この回転
駆動力による駆動部材101の回転は、シヤツタ
作動前においては、駆動部材101から突出する
被係止腕101aが、支軸104に揺動自在に支
持されたスタート位置規制部材105の一端10
5aに衝合することによつて阻止され、これによ
つてシヤツタ駆動部材101をシヤツタ作動の始
発位置に静止させるようになつている。
上記スタート位置規制部材105の他端105
bは釈放型電磁石Mg1に吸着されるようになつて
いる。そして、この規制部材105は引張りコイ
ルばね110の引張り力によつて軸104の周り
に反時計回り方向に回動する習性が与えられてい
るが他端105bが釈放型電磁石Mg1に吸着され
ることにより、一端105aに被係止腕101a
が衝合し、シヤツタ駆動部材101をスタート位
置に静止させるようになつている。
また、上記被係止腕101aの回動軌跡上に
は、シヤツタ秒時決定用係止部材106の一端1
06aが位置している。上記係止部材106は、
支軸107に揺動自在に支持されていて、引張り
コイルばね108の引張り力によつて支軸107
の周りに反時計回り方向に回動する習性が与えら
れており、これによつて他端の吸着片106bが
電磁石Mg2に当接し、またシヤツタ作動時には同
電磁石Mg2に吸引されるようになつている。
また、シヤツタ駆動部材101の上面には駆動
ピン112が植設されている。シヤツタ駆動部材
101の上方には、上方向に延出されている連結
杆114が配置されており連結杆114は延出方
向の中間部で軸支されており、揺動可能となつて
いる。連結杆114の下端部は、シヤツタ駆動部
材101の上面と平行になるように折り曲げられ
て被駆動部116を形成しており、この被駆動部
116には、駆動ピン112と嵌合する長穴11
8が穿設されている。連結杆114の上端には、
固定ピン120が植設されており、第1図Bに示
すように、この固定ピン120はパリオ型シヤツ
タを構成している1対のシヤツタ羽根122およ
び124の基部に穿設されている案内穴122a
および124aに同時に嵌合している。
このように構成されている従来の一軸回転式シ
ヤツタ機構は、フイルム巻上に連動させてチヤー
ジ部材109を略1回転させ、原動コイルばね1
03に回転駆動力を蓄積させた後レリーズ釦(図
示されず)の押下によつて電気シヤツタ回路を動
作させ、釈放型電磁石Mg1の吸着磁力を消去す
る。スタート位置規制部材105は釈放型電磁石
Mg1による拘束が解除されると、引張りコイルば
ね110の引張り力によつて反時計回り方向へ回
動し、一端105aと被係止腕101aとの衝合
状態を解除する。従つてシヤツタ駆動部材101
は原動コイルばね103に蓄積されていた回転駆
動力により矢印P方向に回動し、連結杆114を
介してシヤツタ羽根122および124を開かせ
撮影光路126を形成する。そしてシヤツタ羽根
122および124の全開位(置即ちシヤツタ駆
動部材101の略半回転位置)で被係止腕101
aがシヤツタ秒時決定用係止部材106の一端1
06aに当接し、シヤツタ羽根122および12
4を全開状態に暫定的に保持する。このとき、電
磁石Mg2は係止部材106の吸着片106bを吸
着している。そして適正露光時間が得られると、
電磁石Mg2の励磁が解除され、シヤツタ駆動部材
101は、係止部材106をその習性に抗して回
動させ、軸102の周りに残りの半回転を行つて
始発位置に復帰するとともに連結杆114を介し
てシヤツタ羽根122および124を閉じらせ
る。
このような一軸回転式シヤツタ機構は、構造が
簡単な上、フイルム巻上げが一画面毎に自動的に
停止でき、また機構上、2重露光が未然に防止で
きる等の優れた性能を持つものである。
ところが、このように作動する従来の一軸回転
式シヤツタ機構では、1対のシヤツタ羽根122
および124が開き始めてから閉じ終るまでの開
口面積の変化を表わすと、第2図の如くなる。即
ち、図中の符号Qはシヤツタ駆動部材101の前
半の半回転時間を表わし、符号Rはシヤツタ駆動
部材101が秒時決定用係止部材106により暫
定的に係止されている時間を表わし、また符号S
はシヤツタ駆動部材101の後半の半回転時間を
表わすものである。
従つて、シヤツタ羽根は、撮影光路閉止状態
か、あるいは最大開口量状態かの2つの状態しか
選択し得ず、従来の一軸回転式シヤツタ機構で
は、シヤツタ羽根と絞り羽根とを兼用させるプロ
グラムシヤツタを得ることができないという欠点
がある。
この考案は上記事情に基づいてなされたもので
あり、シヤツタ羽根の動きが安定して滑かなプロ
グラムシヤツタを得ることを可能な一軸回転式シ
ヤツタ機構、即ち一軸回転式プログラムシヤツタ
を提供することを目的としている。
以下この考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
第3図および第4図において、基板200には
チヤージ部材204が回動可能に支持されてい
る。このチヤージ部材204は、基板200を貫
通し回動軸の役割を果たす基部204aとこの基
部204aの上に一体成形され、基板200上に
配置された円板部204bと、この円板部204
bと一体に2重筒で形成された内筒部204cお
よび外筒部204dとで構成されている。基部2
04aには歯車205が同軸上に固定されてお
り、この歯車205は、図示されない周知構成の
フイルム巻上機構と動作的に連結されており、フ
イルム巻上機構によるフイルム巻上動作によつて
第4図に示す矢印Tの向きに回転される。歯車2
05には、第4図に示すように、軸によつて回動
可能に支持され、コイルばねによつて歯車205
との係合習性が与えられている逆止爪206が係
合しており、歯車205は矢印Tと反対方向への
回転を阻止されるようになつている。
前記内筒部204cは外筒部204dよりも背
が高くなつており、基部204aと同様チヤージ
部材204の回転中心と軸心を一致させて形成さ
れている。内筒部204cの上端部にはチヤージ
部材204と同軸に回動可能なシヤツタ駆動部材
208が軸着されている。内筒部204cの外周
面には原動コイルばね210が巻装されており、
この原動コイルばね210の下端部210aは外
筒部204dの切欠部204eに掛止され、また
上端部210bは、シヤツタ駆動部材208の周
縁の一部に突設した突起208aに掛止されてい
る。従つて、チヤージ部材204とシヤツタ駆動
部材208とは原動コイルばね210によつて動
作的に連結されている。
シヤツタ駆動部材208の周縁の一部には、第
4図に示すように被係止腕208bも突設されて
いる。この被係止腕208bには、スタート位置
規制部材212の一腕で形成されている係止腕2
12aが衝合している。この規制部材212は、
第5図に示すように基板200に対し垂直面内で
揺動可能となるように軸214で円盤状基部が支
持されている。また規制部材212から上方に向
つて他腕212bが突設されており、他腕212
bの回動軌跡内には釈放型電磁石Mg1が配置され
ている。他腕212bの上端部には釈放型電磁石
Mg1に吸着される吸着片220が緩衝ばね222
を介して取り付けられている。規制部材212の
軸214にはコイルばね224が巻装されてお
り、規制部材212は常に時計回り方向に回動す
るよう習性づけられている。係止腕212aの下
縁部は、通常(即ち巻上げ動作開始以前)は前記
円板部204bの上端面と接触しており、コイル
ばね224の回動駆動力に抗して規制部材212
を反時計回り方向に回動させ、吸着片220を釈
放型電磁石Mg1の吸着面に接触させるようになつ
ている。従つて通常は、吸着片220が釈放型電
磁石Mg1の吸着されることにより、規制部材21
2は係止腕212aをシヤツタ駆動部材208の
被係止腕208bと衝合させる位置に静止させる
ようになつている。なおこの際、吸着片220は
緩衝ばね222を介して他腕212bに取り付け
られているので、他腕212bは規制部材212
の反時計回り方向への回動によつて、吸着片22
0の釈放型電磁石Mg1との接触位置よりも少し多
めに回動することができる。従つて緩衝ばね22
2の押圧力を利用して吸着片220を釈放型電磁
石Mg1の吸着面に押し付けることができ、吸着片
220の吸着を確実なものとしている。
上記釈放型電磁石Mg1は、永久磁石226と電
磁コイル228とを組み合せた周知のものであ
る。この釈放型電磁石Mg1は永久磁石226をヨ
ーク230a,230bで狭持し、一方のヨーク
230aに電磁コイル228を巻装したもので、
通常は永久磁石226の磁力によつて吸着片22
0を吸着し、これを拘束するものであるが、電磁
コイル228に励磁電流が流れ、ヨークとコイル
からなる電磁石を、永久磁石226の吸着磁力を
消磁する向きに励磁したときには、吸着片220
はその拘束を解除され、自由になる。
従つて、励磁電流はパルス電流であつてもよ
い。
そして、この釈放型電磁石Mg1は、図示されな
いレリーズ釦の押下によつて後述される電気シヤ
ツタ回路が動作した時に、電磁コイル228に励
磁電流が流されるようになつている。
また、前記円板部204bの上端面の一部に
は、第6図に示すように斜面を有した切欠232
が形成されており、この切欠232は第7図に示
すようにフイルム巻上げ動作終了時に規制部材2
12の係止腕212aの下縁部の下方位置に回動
してくるようになつている。この時、図示されな
いレリーズ釦が押され、釈放型電磁石Mg1は励磁
されて磁力を消磁し、第8図に示す如く規制部材
212はコイルばね224の回動駆動力により時
計回り方向へと回動する。すると規制部材212
の係止腕212aとシヤツタ駆動部材208の被
係止腕208bとの衝合状態が解除され、シヤツ
タ駆動部材208は、矢印Uの方向、即ち第4図
に示す矢印Tの方向へと原動コイルばね210の
回動駆動力により回動させられる。そして、次の
フイルム巻き上げ動作時に、チヤージ部材204
が回動させられると、切欠232の斜面が係止腕
212aの下縁部と接触し、規制部材212を、
コイルばね224の回動駆動力に抗して反時計回
り方向へと回動させ、第5図に示すように吸着片
220を釈放型電磁石Mg1に吸着させるととも
に、係止腕212aをシヤツタ駆動部材208の
被係止腕208bの回動軌跡上に位置させ、再び
係止腕214aと被係止部208bとの衝合を可
能とする。
また、シヤツタ駆動部材208の被係止腕20
8bの回動軌跡中には、第4図に示すように、後
述する1対のシヤツタ羽根234,236(第3
図参照)を全開させる位置に、シヤツタ秒時決定
用係止部材238の一腕238aが配置されてい
る。上記係止部材238は、基板200に対し平
行に回動可能となるように軸240で基板200
に支持されている。係止部材238の他腕238
bは、チヤージ部材204から遠ざかる方向へと
延出されており、その端部にはシヤツタ秒時制御
用電磁石Mg2に吸着される吸着片244が回動可
能に支持されている。
上記電磁石Mg2は、コの字形のヨーク246と
励磁コイル248とで構成されており、励磁コイ
ル248に励磁電流が流された時、吸着片244
を吸着してこれを拘束し、図示しない側光系から
の適正露出の信号を受けて励磁電流が断たれた
時、吸着片244を自由にする役目を為す。
上記係止部材238の軸240には、コイルば
ね250が巻装されており、係止部材238は常
に反時計回り方向へと回動するよう習性づけられ
ている。そして、吸着片244は通常の状態で電
磁石Mg2の吸着面に押し付けられており、この状
態で励磁コイル248に励磁電流が流されると、
即座に電磁石Mg2は吸着片244を吸着し、吸着
片244を確実に控束できるものである。
励磁コイル248は、シヤツタ駆動部材208
が係止腕212aによる係止を解除されて原動コ
イルばね210の回動駆動により反時計回り方向
に回動し始めた時すでに励磁されており、従つて
回動して来たシヤツタ駆動部材208は被係止腕
208bが一腕238aと衝合し、この位置で回
動を停止する。そして、露光が終了した時励磁コ
イル248への通電が断たれるので、シヤツタ駆
動部材208は、コイルばね250の回動駆動力
に抗しながら係止部材238を時計回り方向へと
回動させて、残りの回動を行うものである。
また、他腕238bの時計回り方向への回動軌
跡上で吸着片244の電磁石Mg2との吸着位置近
傍には、1対の弾性接片252a,252bで形
成されている常開型のX接点スイツチSW1が配置
されている。そして係止部材238がシヤツタ駆
動部材208により回動された時、他腕238b
が弾性接片252a,252bを即座に押圧し
て、スイツチSW1をONさせるようになつてい
る。
また第4図および第6図に示すように前記チヤ
ージ部材204の外筒部204dの上端面には、
被係止腕208bの回動軌跡内に突出した係止柱
204fが上方に向つて突設されている。そし
て、係止柱204fは、フイルム巻上動作終了後
において、被係止腕208bの回動方向と逆方向
で被係止腕208bの近傍に位置するようになつ
ており、スタート位置規制部材212との衝合状
態を解除された被係止腕208bは略一回転した
後に、係止柱204fと衝合して回動を最終的に
停止するものである。
また第4図および第6図に示すように、チヤー
ジ部材204の半径方向線上で係止柱204fが
突設されているのと同じ半径方向線上には、円板
部204bの周側面上に、後述するフイルム巻止
用フツク254が係合する係合溝256が形成さ
れている。
フイルム巻止用フツク254の一端は、チヤー
ジ部材204の近傍の基板200上に、巻止用フ
ツク254が基板200に対して平行に回動可能
となるように軸で支持されているとともに、巻止
用フツク254にはコイルばねによつて常に反時
計回り方向へと回動する習性が与えられている。
そして巻止用フツク254の他端部は、常にチヤ
ージ部材204の円板部204bの周側面と接触
するようになつており、上記他端部には第9図に
示すように前記係合溝256に係合するフツク部
258が形成されている。また巻止用フツク25
4の円板部204bの周側面と対面する側縁部に
は基板200に対し垂直上方に垂直立上り260
が突設されており、垂直立上り260の上端部
は、前記被係止腕208bの回動軌跡内に向けて
折り曲げられ、係合解除腕262として形成され
ている。
上記構成の巻止用フツク254は、後述するよ
うに動作する。即ち、フイルム巻上動作前および
動作中では、フツク部258は円板部204bの
周側面と接触しており、フイルム巻上動作終了時
に、フツク部258は、略一回転回動してきたチ
ヤージ部材204の円板部204bの周側面に形
成されている前記係合溝256と係合する。フイ
ルム巻上動作中には、シヤツタ駆動部材208
は、規制部材212によつて回動を阻止されてい
る。従つてこの回動しないシヤツタ駆動部材20
8と、フイルム巻上動作によつて略一回転した位
置に係止されるチヤージ部材204との間では、
原動コイルばね210に回動駆動力が蓄積され
る。この状態を示したのが第4図である。次に、
図示されないレリーズ釦が押下げられると規制部
材212のの係止腕212aとシヤツタ駆動部材
208との衝合状態が解除され、シヤツタ駆動部
材208は回動を始める。そして途中一時係止部
材238により回動を停止された後、再び回動し
てフイルム巻止用フツク254の係合解除腕26
2と衝合し、フイルム巻止用フツク254をその
習性に抗して時計回り方向へと回動させる。する
と、フイルム巻止用フツク254のフツク部25
4aは、円板部204bの周側面に形成されてい
る係合溝256との係合状態を解除される。その
後シヤツタ駆動部材208は、被係止腕208b
をチヤージ部材204の係止柱204fと衝合さ
せながらチヤージ部材204とともに回動し、最
期に被係止腕208bが再び規制部材212の係
止腕212aと衝合することにより回動を停止す
る。この時点で、シヤツタ駆動部材208の一回
のシヤツタ羽根操作動作は終了する。換言すれ
ば、一回の撮影動作が終了する。
また、第4図に示すようにフイルム巻止用フツ
ク254の他端部の回動軌跡上には1対の弾性接
片264a,264bで形成されている常開型の
ホールド解除用スイツチSW2が配置されている。
このスイツチSW2は後述する電気シヤツタ回路の
電源接続のホールドを、フイルム巻上終了時に解
除するためのものであり、フイルム巻止用フツク
254のフツク部258が円板部204bの周側
面と接触している状態において、閉成されるよう
になつている。そしてフイルム巻止用フツク25
4のフツク部258が円板部204bの周側面に
形成されている係合溝256と係合した時、開放
されるものである。
また、第3図、第4図および第6図に示すよう
に前記シヤツタ駆動部材208の上面で周縁近傍
には、駆動ピン266が固定されている。また、
第3図に示すように、シヤツタ駆動部材208の
上方には上下方向に延出し、上端部を1対のシヤ
ツタ羽根234,236の基部と交差させ、下端
部をシヤツタ駆動部材208の上面近傍に配置さ
せた駆動レバー268が設けられている。駆動レ
バー268の中間部は、駆動レバー268がシヤ
ツタ駆動部材208の上面に対しての垂直面内で
揺動可能となるように、軸269で支持されてい
る。そして、駆動レバー268の下端部はシヤツ
タ駆動部材208の上面に沿うように折り曲げら
れて、被駆動部270を構成しており、この被駆
動部270には、シヤツタ駆動部材208の回動
に伴つて公転する駆動ピン266と嵌合し駆動ピ
ン266の公転に対応して駆動レバー268を揺
動させる為の長穴271が形成されている。な
お、この被駆動部270および長穴271の一部
分が、第4図において2点鎖線で表わされてい
る。
また、駆動レバー268は、下端部を軸269
で揺動可能に支持され、上端部を1対のシヤツタ
羽根234,236の基部に交差させた羽根開閉
レバー272と隣接している。羽根開閉レバー2
72の上端部にはシヤツタ羽根駆動ピン274
が、第3図の図面に対して垂直方向に上端部の前
後両面に突設されている。
羽根駆動ピン274の後端部は、1対のシヤツ
タ羽根234,236の基部に穿設されている長
穴234a,236aに同時に嵌合されており、
1対のシヤツタ羽根234,236は夫々基部を
同一の軸276によつて回動可能に支持されてい
て、いわゆるパリオ型シヤツタを構成している。
そして、羽根開閉レバー272が時計回り方向へ
回動する時、1対のシヤツタ羽根234,236
は夫々時計回り方向および反時計回り方向へと回
動して撮影光路278を開状態とし、また羽根開
閉レバー272が反時計回り方向へと回動する
時、1対のシヤツタ羽根234,236は夫々前
記と逆の方向に回動して撮影光路278を閉状態
とするようになつている。
また、羽根駆動ピン274の前端部は、駆動レ
バー268の上端部の左縁と当接可能となつてい
る。軸269の周りには、一端部が駆動レバー2
68の前面に固着された固定ピン280に掛止さ
れ、他端部が羽根開閉レバー272の駆動ピン2
74の上端部と当接し、羽根開閉レバー272を
時計回り方向へ回動するよう習性づけているコイ
ルばねにより形成された第1の弾性部材282が
巻装されている。
従つて、羽根開閉レバー272は、駆動レバー
268がシヤツタ駆動部材208の回動に対応し
て時計回り方向に回動する時、第1の弾性部材2
82を介して第1の弾性部材282の弾性により
上記回動方向に追従するものである。また、駆動
レバー268が反時計回り方向に回動する時に
は、駆動レバー268の上端部左縁が羽根駆動ピ
ン274と当接し、上記回動方向に羽根開閉レバ
ー272を回動させるものである。
駆動レバー268の上端部には、第12図に詳
細に示す如く駆動レバー268が回動する平面内
で時計回り方向に突出した舌片部284が形成さ
れており、この舌片部284の先端部上縁には紙
面に対して垂直上方に立ち上つている第1の立上
り286が形成されている。そしてこの駆動レバ
ー268の上端部近傍には、一端部を羽根駆動ピ
ン274の回動軌跡内に位置させ、中間部を軸2
88によつて羽根開閉レバー272の回動する平
面と平行な平面内で回動可能となるように支持
し、他端部に軸288を回動中心とする部分的な
棘歯車290を形成した調速レバー292が配置
されている。調速レバー292の他端部には小孔
294が形成されており、この小孔294と駆動
レバー268の軸269との間には引張コイルば
ね296が掛け渡されている。そして、調速レバ
ー292は、この引張コイルばね296によつて
常に時計回り方向への(即ち羽根開閉レバー27
2のシヤツタ羽根開放方向への)回動力が与えら
れている。
調速レバー292の上縁には、軸288よりも
他端部寄りの位置に、紙面に対して垂直上方に立
ち上つている第2の立上り298が形成されてい
る。また、調速レバー292の軸288には、上
記引張コイルばね296よりも大きな弾性係数を
有したコイルばねにより形成された第2の弾性部
材300が巻装されており、この第2の弾性部材
300の一端部および他端部は、夫々駆動レバー
268の第1の立上り286の反時計回り方向の
側縁および調速レバー292の第2の立上り29
8に掛止されている。そして、調速レバー292
は、この第2の弾性部材300によつて、引張コ
イルばね296の回動力に抗して反時計回り方向
(即ち羽根開閉レバー272のシヤツタ羽根閉方
向)への回動力が与えられている。
調速レバー292の上縁の回動軌跡内には、固
定ピン302が配置されており、第2の弾性部材
300により反時計回り方向へと回動させられる
調速レバー292は、上縁が固定ピン302と衝
合することにより回動を停止する。そして調速レ
バー292が上記回動停止状態にある時羽根開閉
レバー272は、1対のシヤツタ羽根234,2
36を閉状態としており、この時、調速レバー2
92の一端部と羽根開閉レバー272の羽根駆動
ピン274との間には、所定の間隙が形成される
ようになつている。
この間隙の間を羽根開閉レバー272が時計回
り方向に回動する間には、1対のシヤツタ羽根2
34,236は夫々の回動を開始しているが、依
然として撮影光路278を閉じた状態としてい
る。そして、羽根開閉レバー272の羽根駆動ピ
ン274が調速レバー292の一端部と衝合した
時点で、1対のシヤツタ羽根234,236は撮
影光路278の絞りとしての最小口径を形成する
ようになつている。
つまり、上記間隙があることにより、羽根開閉
レバー272は、回動を開始して回動速度が一定
になるまでは、1対のシヤツタ羽根234,23
6を撮影光路278に対して絞りとして作用させ
ないようになつている。換言すれば、1対のシヤ
ツタ羽根234,236は、撮影光路278に対
して一定の変化率で絞りとして作用できるもので
ある。
また、上記回動停止状態にある調速レバー29
2の上縁には、駆動レバー268の第1の立上り
286の回動軌跡よりも内方で、第12図の図面
に対して垂直上方に立ち上つている第3の立上り
による選択機構304が形成されている。この選
択機構304の反時計回り方向の側縁は、第1の
立上り286の反時計回り方向の側縁よりも所定
距離だけ時計回り方向に離間した位置に配置され
ている。この所定距離は、調速レバー292の一
端部と羽根開閉レバー272の羽根駆動ピン27
4との間の所定の間隙の距離よりは小さなものと
なつている。
また、調速レバー292の近傍には、軸306
で揺動可能に支持された揺動爪による調速機構3
08が配置されている。この調速機構308は、
調速レバー292の一端部が、時計回り方向に回
動してくる羽根駆動レバー272の羽根駆動ピン
274と衝合し、調速レバー292が時計回り方
向に回動する時のみ棘歯車290に作用して、調
速レバー292の回動速度を減速させる。
一方羽根駆動レバー272が反時計回り方向に
回動し始めると調速レバー292の一端部は、羽
根駆動ピン274との衝合状態を解除され、調速
レバー292は第2の弾性部材300の回動力に
より反時計回り方向に回動し始めるが調速機構3
08は棘歯車290から遠ざかり、調速レバー2
92の反時計回り方向回動の減速を行なわないよ
うになつている。
以上のように構成された駆動レバー268、羽
根開閉レバー272、シヤツタ羽根234,23
6および調速レバー292は、次のように動作す
る。
即ち、フイルム巻上動作によつて原動コイルば
ね210に回動駆動力が蓄積された後、図示しな
いレリーズ釦が押し下げられると、シヤツタ駆動
部材208は回動を開始し、シヤツタ秒時決定用
係止部材238に回動を阻止される位置まで急速
に回動する。この間、駆動レバー268はシヤツ
タ駆動部材208の回動に即座に対応し、時計回
り方向に急速に回動する。駆動レバー268の回
動に対し、第1の弾性部材282を介して追従回
動する羽根開閉レバー272は、1対のシヤツタ
羽根234,236の慣性の為、駆動レバー26
8の回動開始よりも少し時間を遅らせて時計回り
方向へ回動を開始する。そして、調速レバー29
2の一端部と衝合するまでは急速に回動し、上記
衝合後は調速レバー292の減速作用によつてゆ
つくりと回動する。なお駆動レバー268が時計
回り方向に急速に回動すると、第13図に詳細に
示すように第1の立上り286の反時計回り方向
の側縁が選択機構304の反時計回り方向の側縁
よりも時計回り方向に進んだ位置に配置されるの
で第2の弾性部材300の一端部は選択機構30
4の反時計回り方向の側縁に掛止されるようにな
り、第2の弾性部材300が調速レバー292に
与えていた反時計回り方向への回動力が消滅さ
れ、その代わりに、引張コイルばね296及びシ
ヤツタ羽根駆動ピン274を介して加えられる第
1の弾性部材282の弾性力によつて調速レバー
292は時計回り方向へと回動する。従つて、調
速レバー292は、第14図に詳細に示すよう
に、第1の弾性部材282の回動力によつて一端
部に衝合した羽根開閉レバー272の羽根駆動ピ
ン274により時計回り方向へと付勢されるのみ
ならず、引張コイルばね296によつても時計回
り方向へと付勢されるので、羽根駆動ピン274
と調速レバー292の一端部との衝合部分の摩擦
力の大きな変動を無くすことができ、羽根開閉レ
バー272を安定して滑かに時計回り方向にゆつ
くりと回動させることができる。羽根開閉レバー
272が安定して滑かにゆつくりと回動している
間、1対のシヤツタ羽根234,236は撮影光
路278の絞りとしての最小口径から徐々に安定
して滑かに口径を広げていく。そして、図示しな
い測光系からの適正露出の信号を受けて電磁石
Mg2の励磁電流が断たれると、シヤツタ駆動部材
208はシヤツタ秒時決定用係止部材238を押
しのけて、再び回動を開始する。
なお、羽根開閉レバー272がゆつくりと回動
してゆき、シヤツタ秒時決定用係止部材238に
よつて回動を停止されているシヤツタ駆動部材2
08に対応して回動を停止している駆動レバー2
68の上端部左縁と羽根駆動ピン274が衝合し
た時点で、1対のシヤツタ羽根234,236は
撮影光路278を全開状態とするようになつてい
る。
再び回動を開始したシヤツタ駆動部材208
は、係止柱204fに衝合するまで急速に回動す
る。この間、駆動レバー268はシヤツタ駆動部
材208の回動に即座に対応し、今度は反時計回
り方向に急速に回動する。駆動レバー268の上
端部左縁は押動部として機能し、回動中に羽根駆
動ピン274と衝合し、羽根開閉レバー272を
一体的に急速に反時計回り方向へと回動させる。
従つて、1対のシヤツタ羽根234,236は
夫々前記と逆方向に急速に回動し、撮影光路27
8を急速に閉状態とするものである。なお、駆動
レバー268が反時計回り方向に急速に回動する
と、第1の立上り286の反時計回り方向の側縁
が選択機構304の反時計回り方向の側縁よりも
反時計回り方向に進んだ位置となるので第2の弾
性部材300の一端部は第1の立上り286の反
時計回り方向の側縁に掛止されるようになり、第
2の弾性部材300の弾性力によつて調速レバー
292は羽根開閉レバー272がシヤツタ羽根開
閉動作を開始する以前の第12図に示す初期位置
まで反時計回り方向に急速に回動する。
以上でフイルム1駒分の撮影は終了する。
以上のように動作する1対のシヤツタ羽根23
4,236が開き始めてから閉じ終るまでの開口
面積の変化を概略的に表わすと第10図のように
なる。
図において、符号Iは図示されないレリーズ釦
が押し下げられた時点を示し、符号Jは羽根開閉
レバー272が時計回り方向へと回動を開始した
時点を示し、符号Kは羽根開閉レバー272の羽
根駆動ピン274が調速レバー292の一端部と
衝合する時点を示し、符号Lは羽根開閉レバー2
72の羽根駆動ピン274が駆動レバー268の
上端部左縁と衝合する時点を示し、2点鎖線
M0,M1,M2,M3で示される直線は、それぞれ異
なつた露出時間の後、反時計回り方向へ急速に回
動する羽根開閉レバー272により急速に回動さ
せられる1対のシヤツタ羽根234,236の開
口面積変化を示したものである。
そして、第10図に表わされた曲線はプログラ
ムシヤツタ特有の曲線を示している。
この発明の一軸回転式プログラムシヤツタに用
いられる電気シヤツタ回路は周知のものであるの
で簡単に説明する。
第11図において、電源Eの正極に接続された
動作電圧供給ラインE1と、負極に接続された動
作電圧供給ラインE2との間には、図示されない
レリーズ釦の押し下げ動作によつて作動するレリ
ーズスイツチSW0、抵抗R1,R2の直列回路と、
前記ホールド解除用スイツチSW2、抵抗R3、ス
タート用トランジスタTr1の直列回路と、ホール
ド用トランジスタTr2、抵抗R4の直列回路と、抵
抗R5、トリガ用および電圧印加用トランジスタ
Tr4の直列回路と、前記電磁石Mg2、スイツチン
グ用トランジスタTr7の直列回路と、抵抗R3、前
記釈放型電磁石Mg1、コンデンサC1の直列回路と
から夫々接続されている。
上記トランジスタTr1は、そのベースが抵抗R1
と抵抗R2の接続点に接続されており、エミツタ
はラインE2に、またコレクタは抵抗R3に夫々接
続されている。また上記トランジスタTr2は、ベ
ースを抵抗R3とスイツチSW2の接続点に、その
エミツタをラインE1に、コレクタを抵抗R4
夫々接続されている。そして、上記トランジスタ
Tr1にはホールド用トランジスタTr3が並列に接
続されている。即ち、トランジスタTr3はそのコ
レクタをトランジスタTr1のコレクタに、エミツ
タをラインE2に、またベースを上記トランジス
タTr2のコレクタに、夫々接続されている。
また上記トランジスタTr4は、そのベースをト
ランジスタTr2のコレクタに、エミツタをライン
E2にコレクタを抵抗R5に、夫々接続されてい
て、コレクタから引き出された電圧供給ライン
E3に動作電圧を供給する役目をする。そして、
上記ラインE1とラインE3間に、電気シヤツタ回
路の主要部である測光制御回路と釈放型電磁石
Mg1の駆動回路とが接続される。従つてこのトラ
ンジスタTr4は、実質的に電源スイツチと測光制
御回路のトリガ用スイツチの役目をするものであ
る。
上記釈放型電磁石Mg1の駆動回路は、ラインE1
とE3間に接続された、トランジスタTr5、抵抗R7
の直列回路と、前記釈放型電磁石Mg1、コンデン
サC1の直列回路に並列に接続されたトランジス
タTr6とで構成されている。即ち、トランジスタ
Tr5はそのベースを抵抗R6を介してラインE3に接
続されており、エミツタをラインE1に、コレク
タを抵抗R7を介してラインE3に夫々接続されて
いて、トランジスタTr6は、ベースをトランジス
タTr5のコレクタに、エミツタをラインE2に、ま
たコレクタを抵抗R8を介してラインE1に夫々接
続されている。この釈放型電磁石Mg1の駆動回路
は、平生は電源Eより抵抗R8、釈放型電磁石Mg1
を通じてコンデンサC1に充電しておき、トラン
ジスタTr4のオンに伴つてトランジスタTr5,Tr6
がオンしたときコンデンサC1に蓄えられた充
電々荷を一挙にトランジスタTr6を通じて電磁石
Mg1に流すことによつて電磁石Mg1を作動させ
て、その吸着磁力を消磁させるものである。
また、測光制御回路は、コンデンサC2、可変
抵抗VR1、測光用受光素子CdSの直列回路からな
る時定数回路と、可変抵抗VR2、抵抗R9の直列回
路からなる分圧回路と、コンパレータCPとを、
ラインE1とラインE3間に夫々接続させて構成さ
れている。上記可変抵抗VR1は後述する釈放型電
磁石Mg1の作動遅れを電気的に補正するものであ
つて、この可変抵抗VR1と時定数用コンデンサC2
の接続点は、コンパレータCPの一方の入力端に
接続されている。また、受光素子CdSは、ASA
感光切換用絞りGを通じて被写体からの反射光を
受光し、その反射光の明るさに応じて抵抗値を変
化し、上記可変抵抗VR1の抵抗値と共に時定数回
路の抵抗を決定するものである。また、上記分圧
回路の可変抵抗VR2は、コンパレータCPのオー
トレベル調整用の抵抗であつて、同抵抗と抵抗
R9の接続点は、コンパレータCPの他方の入力端
に接続されている。従つて上記可変抵抗VR2の抵
抗値を調整することによつてコンパレータCPの
反転動作電位が決定される。
コンパレータCPは、上記トランジスタTr4がオ
ンすると同時に出力電圧を抵抗R10を通じてスイ
ツチングトランジスタTr7に印加し、同トランジ
スタTr7をオンさせ上記時定数回路のコンデンサ
C2に一定の電荷が蓄えられると、反転動作を行
つて出力電圧のトランジスタTr7への印加を停止
し、トランジスタTr7をオフさせる役目をする。
なお、電磁石Mg2には、逆起電圧防止用のコン
デンサC3が接続されている。
以上のように構成されている電気シヤツタ回路
は以下に記すように動作する。
即ち、フイルム巻上げ動作を行なうと、チヤー
ジ部材204は略1回転し、円板部204bの周
側面に形成されている係合溝256にフイルム巻
止用フツク254のフツク部258を係合させ、
ホールド解除用スイツチSW2を開成する。また同
時に原動コイルばね210には回動駆動力が蓄積
され、シヤツタ駆動部材208を反時計回り方向
に回動させようとする。しかし釈放型電磁石Mg1
に拘束されたスタート位置規制部材212が被係
止腕208bと衝合しているので、シヤツタ駆動
部材208はスタート位置に静止されている。
この状態において撮影を行うには、図示されて
いないシヤツタ釦を押し下げて、第11図に示す
電気回路中のレリーズスイツチSW0を閉成する。
これが閉成されるとトランジスタTr1がオンとな
り、これに伴なつてトランジスタTr2もオンとな
り、さらにトランジスタTr3,Tr4もオンにな
る。このとき上記シヤツタ釦から指圧を取り去つ
て、スイツチSW0を開放し、トランジスタTr1
オフとしても、ホールド用トランジスタTr3が導
通状態を保持するため、トランジスタTr2,Tr4
はオンの状態のままとなりホールド回路が構成さ
れる。
上記トランジスタTr4が導通すると、ラインE3
に電源からの動作電圧が印加されるので、直ちに
トランジスタTr5,Tr6がオンになると共に、コ
ンパレータCPの出力電圧がトランジスタTr7に加
えられ、同トランジスタTr7をオンさせて電磁石
Mg2に電流を流しこれを励磁する。上記トランジ
スタTr6がオンになると、それまで抵抗R8を介し
てコンデンサC1に充電されていた電荷は、釈放
型電磁石Mg1に、一挙にパルス的に流れ込み、釈
放型電磁石Mg1の吸着力は消磁される。
これが消磁されると、釈放型電磁石Mg1に拘束
されていた吸着片220は自由となり、コイルば
ね224の回動駆動力によつてスタート位置規制
部材212は軸214の周りに時計方向に回動
し、係止腕212aと被係止腕208aとの衝合
が外れて、シヤツタ駆動部材208は原動コイル
ばね210の回動駆動力により回動を開始する。
回動してきたシヤツタ駆動部材208は、すで
に励磁されている電磁石Mg2の電磁吸着力によつ
て拘束されているシヤツタ秒時決定用係止部材2
38と衝合し、一時回動を阻止される。
一方、釈放型電磁石Mg1にコンデンサC1から消
磁用電流が流れると同時に、測光回路の作動が開
始される。この測光回路は、コンデンサC2と受
光素子CdSと抵抗VR1の時定数回路によつて被写
体からの反射光量を積分し、コンパレータCPに
その積分値を加える。即ち、上記時定数回路の時
定数は、コンデンサC2の容量をC2、受光素子
CdSの測光値に対応して決まる抵抗値をRcds、
可変抵抗VR1の抵抗値をRVR1′とした場合、
C2′×(Rcds+RVR1′)となり、この時定数によ
つてコンデンサC2に充電される時間が、周知の
ように、被写体に対する適正なシヤツタ秒時とな
る。そして上記充電によつて秒時が経過し、コン
デンサC2の充電電位によるコンパレータCPへの
入力端の電位が抵抗VR2・R9の分割点電位にまで
到達すると、コンパレータCPが作動し、電磁石
Mg2への通電が断たれる。
通電が断たれた電磁石Mg2は、シヤツタ秒時決
定用係止部材238の拘束を解除する。するとシ
ヤツタ駆動部材208は、シヤツタ秒時決定用係
止部材238を押しのけて、再び回動を開始す
る。再び回動を開始したシヤツタ駆動部材208
は、チヤージ部材204の係止柱204fと衝合
することにより最終的に回動を停止する。
ところで、被写体が非常に明るくて受光素子
CdSの測光による適正露光秒時が即座に決定され
る高速シヤツタ秒時の場合には、シヤツタ駆動部
材208の被係止腕208bが回動してくる以前
に電磁石Mg2への通電が断たれる。すると、シヤ
ツタ駆動部材208はシヤツタ秒時決定用係止部
材238と衝合することなく一挙に略一回転し、
1対のシヤツタ羽根234,236を第10図に
符号M0で示すように作動させるので、高速シヤ
ツタも支障なく行うことができる。
一方、シヤツタ駆動部材208は、係止柱20
4fと衝合する直前に、フイルム巻止用フツク2
54を押し動かし、フツク部258をチヤージ部
材204の係合溝256から離脱させるので、次
のフイルム巻上動作を可能とする。
また、フイルム巻上用フツク254が押し動か
されると、ホールド解除用スイツチSW2が閉成さ
れる。これが閉成されると、第11図の電気回路
において、トランジスタTr2がオフとなり、これ
に伴つてトランジスタTr3,Tr4もオフとなり、
電源のホールドが解除される。よつて回路の電流
はトランジスタの暗電流のみとなり殆んど流れな
くなる。またトランジスタTr4がオフとなること
によつてトランジスタTr5,Tr6もオフとなり、
電源Eから抵抗R8、釈放型電磁石Mg1を介してコ
ンデンサC1に充電が行なわれ、次の撮影準備が
行なわれる。またコンデンサC1の充電が終了す
ればこの充電電流も無くなり、回路全体には殆ん
ど電流が流れなくなる。
以上で電気シヤツタ回路による自然露光撮影は
終了する。
以上詳述したように、この考案の一軸回転式プ
ログラムシヤツタでは、シヤツタレリーズ動作に
伴い略1回転するシヤツタ駆動部材と;シヤツタ
駆動部材が略半回転した時にシヤツタ駆動部材に
係止してシヤツタ駆動部材の回転を停止させ、適
正露出時間の経過後に上記係止を解除してシヤツ
タ駆動部材の残りの略半回転を許容するシヤツタ
秒時決定用係止部材と;シヤツタ駆動部材に係合
し、シヤツタ駆動部材の略1回転により往復動す
る駆動レバーと;往復動自在に設けられていると
共にシヤツタ羽根に連結され、自身の往復動作に
よりシヤツタ羽根を開閉させる羽根開閉レバー
と;シヤツタ羽根を開かせる方向への羽根開閉レ
バーの移動速度を減速させる調速レバーと;駆動
レバーと羽根開閉レバーとに掛け渡され、駆動レ
バーの往動作時における駆動レバーと羽根開閉レ
バーとの間の移動速度の差異により弾性力を蓄積
し、蓄積された弾性力により羽根開閉レバーを駆
動レバーの往動作に追従させて羽根開閉レバーを
シヤツタ羽根を開かせる方向へ駆動する第1の弾
性部材と;駆動レバーに設けられ、駆動レバーの
復動作時に羽根開閉レバーに係合して駆動レバー
の復動作により羽根開閉レバーをシヤツタ羽根を
閉じさせる方向へ駆動する押動部と;調速レバー
に設けられ、駆動レバーの往動作時には駆動レバ
ーに係合せずに駆動レバーからの駆動力が第1の
弾性部材及び羽根開閉レバーを介して調速レバー
に伝達されるのを許容し、駆動レバーの復動作時
に駆動レバーに係合して自身の弾性力により調速
レバーを駆動レバーの復動作に追従させて調速レ
バーを羽根開閉レバーがシヤツタ羽根開閉動作を
開始する以前の初期位置まで駆動する第2の弾性
部材と;を具備したもので構成することにより、
第10図に示したように、シヤツタ羽根の動きが
安定して滑かなプログラムシヤツタを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の一軸回転式シヤツタ機構を概略
的に説明するためのものであり、第1図Aはシヤ
ツタ羽根以外の機構を概略的に示す斜視図、第1
図Bは第1図Aで示した一軸回転式シヤツタ機構
のシヤツタ羽根との連結部を拡大して示す正面
図、第2図は従来の一軸回転式シヤツタ機構によ
つて制御される1対のシヤツタ羽根が開き始めて
から閉じ終るまでの開口面積を時間に対しての曲
線で示す図、第3図ないし第14図はこの考案の
一軸回転式プログラムシヤツタの一実施例を説明
するためのものであり、第3図は一軸回転式プロ
グラムシヤツタ機構の全体を一部切欠して示す正
面図、第4図は一軸回転式プログラムシヤツタ機
構のシヤツタ駆動部材を駆動させるための駆動機
構を示す正面図、第5図は第4図に示した駆動機
構中のシヤツタ位置規制部材の構成を示す正面
図、第6図は第4図に示した駆動機構中のシヤツ
タ駆動部材とシヤツタ駆動部材に回転駆動力を与
える原動コイルばねおよびチヤージ部材を示す斜
視図、第7図は第5図に示したシヤツタ位置規制
部材のフイルム巻上終了時の状態を示す正面図、
第8図は第5図に示したシヤツタ駆動部材のシヤ
ツタ釦押下げ時の動作状態を示す正面図、第9図
は第4図に示した駆動機構中のフイルム巻止用フ
ツクのみを示す斜視図、第10図はこの考案の一
軸回転式プログラムシヤツタによつて制御される
1対のシヤツタ羽根が開き始めてから閉じ終るま
での開口面積を時間に対しての曲線で示す図、第
11図はこの考案の一軸回転式プログラムシヤツ
タに用いられる周知の電気シヤツタ回路の一例を
示す回路図、第12図は連結部材のみを拡大して
示す正面図、第13図および第14図は連結部材
の動作、特に調速レバーの動作を示す為の正面図
である。 204……チヤージ部材、208……シヤツタ
駆動部材、210……原動コイルばね、234…
…シヤツタ羽根、236……シヤツタ羽根、23
8……シヤツタ秒時決定用係止部材、268……
駆動レバー、272……羽根開閉レバー、282
……第1の弾性部材、292……調速レバー、3
00……第2の弾性部材、304……選択機構、
308……調速機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シヤツタレリーズ動作に伴い略1回転するシヤ
    ツタ駆動部材と; シヤツタ駆動部材が略半回転した時にシヤツタ
    駆動部材に係止してシヤツタ駆動部材の回転を停
    止させ、適正露出時間の経過後に上記係止を解除
    してシヤツタ駆動部材の残りの略半回転を許容す
    るシヤツタ秒時決定用係止部材と; シヤツタ駆動部材に係合し、シヤツタ駆動部材
    の略1回転により往復動する駆動レバーと; 往復動自在に設けられていると共にシヤツタ羽
    根に連結され、自身の往復動作によりシヤツタ羽
    根を開閉させる羽根開閉レバーと; シヤツタ羽根を開かせる方向への羽根開閉レバ
    ーの移動速度を減速させる調速レバーと; 駆動レバーと羽根開閉レバーとに掛け渡され、
    駆動レバーの往動作時における駆動レバーと羽根
    開閉レバーとの間の移動速度の差異により弾性力
    を蓄積し、蓄積された弾性力により羽根開閉レバ
    ーを駆動レバーの往動作に追従させて羽根開閉レ
    バーをシヤツタ羽根を開かせる方向へ駆動する第
    1の弾性部材と; 駆動レバーに設けられ、駆動レバーの復動作時
    に羽根開閉レバーに係合して駆動レバーの復動作
    により羽根開閉レバーをシヤツタ羽根を閉じさせ
    る方向へ駆動する押動部と; 調速レバーに設けられ、駆動レバーの往動作時
    には駆動レバーに係合せずに駆動レバーからの駆
    動力が第1の弾性部材及び羽根開閉レバーを介し
    て調速レバーに伝達されるのを許容し、駆動レバ
    ーの復動作時に駆動レバーに係合して自身の弾性
    力により調速レバーを駆動レバーの復動作に追従
    させて調速レバーを羽根開閉レバーがシヤツタ羽
    根開閉動作を開始する以前の初期位置まで駆動す
    る第2の弾性部材と; を具備したことを特徴とする一軸回転式プログラ
    ムシヤツタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5588039A (en) * 1978-12-27 1980-07-03 Olympus Optical Co Ltd One-shaft rotation type program shutter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5588039A (en) * 1978-12-27 1980-07-03 Olympus Optical Co Ltd One-shaft rotation type program shutter

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