JPS609775Y2 - 一軸回転式シャッタ− - Google Patents

一軸回転式シャッタ−

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JPS609775Y2
JPS609775Y2 JP1977153240U JP15324077U JPS609775Y2 JP S609775 Y2 JPS609775 Y2 JP S609775Y2 JP 1977153240 U JP1977153240 U JP 1977153240U JP 15324077 U JP15324077 U JP 15324077U JP S609775 Y2 JPS609775 Y2 JP S609775Y2
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JP
Japan
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shutter
arm
magnet
locking
charging
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克彦 恒藤
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オリンパス光学工業株式会社
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/08Shutters
    • G03B9/10Blade or disc rotating or pivoting about axis normal to its plane
    • G03B9/14Two separate members moving in opposite directions
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/58Means for varying duration of "open" period of shutter
    • G03B9/62Means for varying duration of "open" period of shutter by varying interval of time between end of opening movement and beginning of closing movement

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、−軸回転式シャッター、詳しくは、−軸回
転式シャッター機構を採用した電磁レリーズ式のシャッ
ターに関するものである。
一本の軸の周りに巻回された原動ばねを、フィルムの巻
上作動に連動して蓄勢し、この原動ばねの蓄勢弾力を、
電磁式レリーズによって釈放し、その解除弾力によって
駆動されて回転するシャッター駆動部材により、シャッ
ターを動作させ、シャッターの開口時、このシャッター
駆動部材の回転動作を、電磁石等によって拘束されたシ
ャッター秒時決定用係止部材により制御することによっ
て所要の露出時間を得るようにした一軸回転式のシャッ
ターは、既に提案せられている。
このような−軸回転式シャッター機構を採用したカメラ
は、構造が簡単な上、フィルム巻上げが一画面毎に自動
的に停止でき、また機構上、2重露光が未然に防止でき
る等の優れた性能を持つものである。
ところが、既に提案されている一軸回転式シャッター機
構は、第1図に示すような構成をとっているため、次の
ような欠点がある。
即ち、第1図において、円板状に形成されたシャッター
駆動部材101は、1本の回転自在な軸102に固定さ
れており、軸102の周りに巻回された原動ばね103
の一端103aは、上記駆動部材101に固定され、他
端103bはフィルムの巻上に連動して回動するチャー
ジ部材109に固定されている。
上記原動ばね103はフィルムの巻上に連動して、その
弾力が蓄勢されるようになっており、これによってシャ
ッター駆動部材101は、矢印で示す反時計方向の回転
駆動力が与えられる。
この回転駆動力による駆動部材101の回転は、シャッ
ター作動前においては、駆動部材101から突出する被
係止腕101aが、支軸104に揺動自在に支持された
スタート位置規制部材105の傾斜縁部105aに衝合
することによって阻止され、これによってシャッター駆
動部材101をシャッター作動の始発位置に静止させる
ようになっている。
上記スタート位置規制部材105の傾斜縁部105aは
、上記規制部材−105の一腕端に形成されており、細
腕105bは釈放型電磁石Mg□に吸着されるようにな
っている。
そして、この規制部材105は平生は、ばね110の弾
力によって支軸104の周りに時計方向に回動する習性
が与えられており、これによって細腕105bは電磁石
Mg1に吸着され、傾斜縁部105aに被係止腕101
aが衝合し、シャッター駆動部材101をスタート位置
に静止させるようになっている。
また、上記被係止腕101aの回動通路上には、シャッ
ター秒時決定用係止部材106の一腕106aが位置し
ている。
上記係止部材106は、支軸107に揺動自在に支持さ
れていて、ばね108の弾力によって支軸107の周り
に反時計方向に回動する習性が与えられており、これに
よって細腕端の吸着片106bが電磁石Mg2に当接し
、またシャッター作動時には同電磁石Mg2に吸引され
るようになっている。
このように構成されているシャッター機構は、レリーズ
釦(図示されず)の押下によって電気シャッター回路を
動作させ、電磁石Mg□の吸着磁力を消去すれば、スタ
ート位置規制部材105の電磁石Mg□による拘束は解
除されるので、シャッター駆動部材101が原動ばね1
03の解除弾力により被係止腕101aが傾斜縁部10
5aを押し上げて反時計方向に回動し、シャッターを開
く。
そしてシャッターの全開位置で被係止腕101aが秒時
決定用係止部材106の一腕106aに当接し、シャッ
ターを全開状態に暫定的に保持する。
このとき、電磁石M&は係止部材106を吸着している
そして適正露光が得られると、電磁石Mg2の励磁が解
除されるので、シャッター駆動部材101は、係止部材
106をその習性に抗して揺動させ、軸102の周りに
残りの半回転を行って始発位置に復帰し、シャッターを
閉じる。
このように従来の一軸回転式シャッター機構は構成され
ているが、シャッター駆動部材101をシャッター作動
前のスタート位置に静止させるに当っては、被係止腕1
01aをスタート位置規制部材105の傾斜縁部105
aに衝合させている。
これは電磁レリーズ式のシャッターにおける作動遅れを
防止するようにしたものである。
即ち、電磁石Mg工の吸着磁力が消磁されたときには、
即座にシャッター駆動部材101が回動してシャッター
羽根を開くように、被係止腕101aの衝合する係止部
を傾斜縁部105aで形成したのである。
ところが、この−軸回転式シャッターにおいては、シャ
ッター駆動部材の被係止腕101aを、スタート位置規
制部材の傾斜縁部105aに衝合させた状態で、フィル
ムの巻上作動に連動して原動ばね103をチャージする
ようになっているので、ばね103の蓄勢に伴う解除弾
力は巻上に伴って徐々に強くなり、被係止腕101aが
傾斜縁部105aを押し退ける力もこれに伴って強くな
る。
従って規制部材105によるシャッター駆動部材101
の停止は、フィルムの巻上中、換言すれば原動ばね10
3のチャージ中は非常に不安定なものとなる欠点がある
本考案の目的は、このような欠点を除去するために、シ
ャッター駆動部材を始発位置に静止させるためのスター
ト位置規制部材を、原動ばねのチャージ中は、フィルム
の巻上に連動して回転するチャージ部材に関連してシャ
ッター駆動部材の衝合位置に拘束し、原動ばねのチャー
ジによって被係止腕の押動力が増加しても、スタート位
置規制部材が妄に押し動かされることがなく確実にシャ
ッター駆動部材を始発位置に静止させるようにした一軸
回転式のシャッターを提出するにある。
以下、図示の実施例によって本考案を具体的に説明する
第2図において、基板1には、下部に歯車2を一体に設
けたチャージ部材3が回転自在に支持されている。
上記チャージ部材3は、基板1を貫通する基部3aと同
基部3aに一体に形成され、基板1上に配置された円板
3bと同円板に一体に2重筒で形成された内筒3cおよ
び拘束部としての外筒3dとで構成されている。
上記外筒3dは、円板3b上に上面が開放された比較的
背の低い短筒で形成されており、内筒3Cはチャージ部
材3の中央を貫通する、外筒3dより背の高い管軸で形
成されている。
そして、上記内筒3C内に回転自在に挿通した軸4の上
部には、円板状のシャッター駆動部材5が固定されてい
る。
上記内筒3Cの外周には、原動ばね6が巻装されており
、このばね6の下方端部6a(第3図参照)は、外筒3
dの切欠部3hに係合し、またこのばね6の上方端部6
b(第3図参照)は、シャッター駆動部材5の周縁の一
部に設けた切欠5a(第3図参照)に係合していて、こ
れにより、ばね6は、チャージ部材3とシャッター駆動
部材5とを動作的に連結している。
歯車2は、図示されない周知構成のフィルム巻上げ機構
と動作的に連結されており、フィルム巻上げによって第
3図に示す矢印aの向きに回動するようになっている。
この歯車2には、軸7によって支持され、コイルスプリ
ング8によって係合習性を与えられた逆止爪9が係合し
ていて、この歯車2の、矢印aと反対の向きの回動を阻
止している。
上記シャッター駆動部材5の周縁の一部には、被係止腕
5bが突設されており、この被係止腕5bはスタート位
置規制部材10の一腕で形成された係止腕10aが衝合
している。
この規制部材10は、第2. 3. 4図に示すように
、揺動部材で形成されており、その基部の揺動支点を軸
11に揺動自在に支持されている。
また、この規制部材10の前面がわには、レバーで形成
されていて、その揺動支点を軸11に枢着されたスター
ト用係止部材12が重合して配設されている。
そして、上記係止腕10aは、上記被係止腕5bに向け
て延び出しており、その先端部が被係止腕5bに係合す
るようになっている。
この先端部は扇形に形成されており、被係止腕5bの一
側縁に対して線接触によって当接するようになっている
また、上記スタート用係止部材12は、その−腕12a
が上記係止腕leaの前面上部に重合するように延び出
しており、同−腕12aと係止腕10aとは緊縮性のば
ね13によって連結されている。
従って、スタート用係止部材12とスタート位置規制部
材10とは、平生な動作的に一体となるダブルレバーを
形成している。
また、上記スタート位置規制部材10の円板上基部の下
部には、垂下折曲片で形成された細腕10bが設けられ
ている。
この細腕10bは、規制部材10の基部から下方に向け
て垂下したのち後方に向けて折り曲げられて、前記外筒
3dの近傍に位置する腕で形成されている。
そして、この細腕10bに対応する部分の外筒3dの外
周部には、細腕10bが揺動し得るように切除部3fが
設けられている。
従って、規制部材10はこの切除部3fに細腕10bが
当接する位置まで支軸11の周りに時計方向の回動が許
容されるようになっており、時計方向に回動した際には
、−腕10aは、被係止腕5bの回動通路から完全に退
避するようになっている(第6図参照)。
また、上記−腕10aには、ピン14が固植されている
このピン14には、スタート用係止部材12およびスタ
ート位置規制部材10を、電磁レリーズ用マグネットM
g□の吸着力消去時に、支軸11の周りに時計方向に回
動させるための引離用ばね15がかけられている。
そして、またこのピン14に、上記−腕12aが当接す
ることによってスタート位置規制部材10とスタート用
係止部材12との重合関係位置が一定に保たれるように
なっている。
一方、上記−腕12aとは反対の方向に延び出したスタ
ート用係止部材12の細腕12bには、第2,3図に示
す如く、ピン16によってシャッターの電磁レリーズ用
マグネットMg1に吸着される吸着片17が取り付けら
れている。
従って平生は、この吸着片17がマグネットMg□の吸
着面に吸着されることにより、係止部材12は支軸11
の周りに反時計方向に回動し、ピン14を押動し、ばね
15を引き押ばして規制部材10を支軸11の周りに反
時計方向に回動させて、その係止腕10aを被係止腕5
bに衝合させる位置に静止させるようになっている。
上記マグネットMg1は、永久磁石18と電磁石コイル
19とを組み合せた釈放型電磁石またはコンビネーショ
ンマグネットと呼ばれる周知のマグネットが用いられて
いる。
このマグネットMgxは永久磁石1Bをヨーク20a、
20bで挟持し、一方のヨーク20aにコイル19を巻
装したもので、平生は永久磁石18の磁力によって吸着
片17を吸着し、これを拘束するも、コイル19に励磁
電流が流れ、ヨークとコイルからなる電磁石を、永久磁
石18の吸着磁力を消磁する向きに励磁したときには、
吸着片17はその拘束を解除され、自由になる。
従って、励磁電流はパルス電流であってもよい。
一方、上記シャッター駆動部材5の被係止腕5bの回動
通路中には、第3図に示すように、後述するシャッター
羽根33.34(第2図参照)が全開した時点で、被係
止腕5bが係合する、シャッター秒時決定用係止部材2
4の一腕24aに形成された保合部24bが延び出して
いる。
上記係止部材24は、レバーで形成されており、その揺
動支点を基板1に植立された軸25に枢着されていて、
−腕24aの先端部に折曲片で形成された保合部24b
は、被係止腕5bの回動通路内に位置している。
係止部材24の細腕24cは、−腕24aと反対の方向
に延び出しており、その端部には、ピン26によってシ
ャッター制御用マグネツ)Mg2に吸着される吸着片2
7が取り付けられている。
上記マグネットMg2は、コの字型のヨーク28と励磁
コイル39とからなる通常の電磁石で構成されており、
励磁コイル39に励磁電流を流したとき、電磁石の吸着
磁力により、吸着片27を吸引してこれを拘束し、励磁
電流が断たれたときには、吸着片27を自由にする役目
をする。
上記係止部材24の上面には、支軸25に回動自在に嵌
合された係合制御部材40が配設されている。
この保合制御部材40と上記細腕24cの枝杆24dに
植立されたピン41とは、緊縮性のばね49によって動
作的に連結されており、係止部材24と制御部材40と
はダブルレバーを形成している。
そして、この制御部材40の、上記スタート用係止部材
12がわの側縁における上記細腕10b寄りの部分には
、上記細腕10bに係脱する垂下腕40aが形成されて
いる。
この垂下腕40aは、上記スタート位置規制部材10が
被係止腕5bを係止する位置にあるときには、同部材1
0の細腕10bによって押動され、制御部材40をその
習性に抗して支軸25の周りに反時計方向に回動させ、
ばね49およびピン41を介して係止部材24を支軸2
5の周りに反時計方向に回動させて、その細腕24c端
の吸着片27をマグネットMg2の吸着面に押し付ける
役目をする。
また、上記係合制御部材40には、緊縮性の引離用ばね
48がかけられており、制御部材40に支軸25の周り
に時計方向に回動する習性を与えている。
このばね48は、シャッター駆動部材5が時計方向(第
3図において)に回動し、被係止腕5bが上記係合部2
4bに衝合している状態、換言すればシャッター羽根3
3.34の全開状態において、露光が終了してマグネッ
トMg2への通電が断たれたとき、制御部材40を支軸
25の周りに時計方向に回動させ、ピン41を押動して
係止部材24を支軸25の周りに時計方向に回動させて
吸着片27をマグネットMg2の吸着面から離間させる
役目をする。
また、上記制御部材40が、その垂下腕40aを細腕1
0bによって押動されて支軸25の周りに反時計方向に
回動し、吸着片27をマグネットMg2に当接させてい
る状態においては、同部材40とピン41との間にギャ
ップ1が生じるように設計されている。
これは完全に吸着片27をマグネットMgsが吸着する
ように考慮されたもので、この状態において励磁コイル
39に励磁電流が流されると、即座にマグネットMg2
は励磁されて吸着片27を確実に吸着する。
他方、第3,4図に示されるように、前記チャージ部材
3の外筒3dの上端面における、被係止腕5bの側近に
は、被係止腕5bが反時計方向に略−回転弱したとき衝
合する係止柱3gが設けられている。
この係止柱3gは外筒3dから一体に垂直に立上って形
成されている。
そして、チャージ部材3の円板3bの、上記係止柱3g
に対応する部位には、フィルムの巻止用フック42の係
合する切欠3eが設けられている。
このフック42は、その揺動支点を固定軸43に回動自
在に支持されており、尾端部にかけられた緊縮性のコイ
ルばね44によって軸43の周りに反時計方向に回動す
る習性が与えられている。
このフック42は、第5図に示されるように、基部から
L字状に延び出して、上記切欠3eに向って折り曲った
先端部が切欠3eに係合するフック部42aとなってお
り、また、上記円板3bに対向するがわの側縁の中程に
は、垂直立上片42dが設けられていて、その先端部は
前記被係止腕5bの回動通路内に向けて折り曲げられた
保合解除腕42bとして形成されている。
この解除腕42bの、被係止腕5bの回動通路内に位置
する先端縁部は、被係止腕5bの回動力向に向って傾斜
する傾斜縁42cで形成されており、同傾斜縁42cを
被係止腕5bが押し動かしてフック42を支軸43の周
りに時計方向に回動させることにより、フック部42a
を切欠3eから離脱させるようになっている。
しかし、平生は第3図に示すように、ばね44の弾力に
よりフック42は軸43の周りに反時計方向に回動する
ことにより、切欠3eにフック部42aが係合し、チャ
ージ部材3の回転を阻止し、フィルムの巻止を行ってい
る。
また、この状態においては、傾斜縁42cは被係止腕5
bの回動通路内に位置している。
また、上記垂直立上片42dの外方の側近には、第2,
3図に示す如く、弾性接片45a、45bで形成された
常開型のホールド解除用スイッチSW2が配設されてい
る。
このスイッチSW2は後述する電気シャッター回路の電
源接続のホールドを、フィルム巻上終了時に解除するた
めのものであって、上記フック42が軸43の周りに時
計方向に回動したときには、その垂直立上片42dによ
って閉成せられ、フィルムの巻上終了時に、フック部4
2aが切欠3eに係合し、フック42が軸43の周りに
反時計方向に回動したとき、開放されるようになってい
る。
一方、第2図に示すように、上記チャージ部材3の上方
には、シャッターレリーズ部材21が配設されている。
このレリーズ部材21はシャッター釦(図示されず)を
押下したとき、下方に向けて移動し、その下面に取り付
けられたスイッチ開閉部材22によってレリーズスイッ
チSW□が閉J&されるようになっている。
このレリーズスイッチSW1は、弾性接片23aw23
bからなる常開性のスイッチで構成されている。
また、上記シャッター駆動部材5の上端面の周縁に近い
部分の、第3図において左斜め下方の位置には、駆動ピ
ン29が植設されており、このピン29は、第2図に示
す連結杆30の下端部分を水平方向に折り曲げて形成し
た被駆動部30aに穿設した長孔30bに、嵌合してい
る。
なお、この連結杆30は、第3図において、その下方部
分のみが示されている。
連結杆30は、第2図に示すように、軸31によって揺
動自在に支持されてり、その上端部分に植設したピン3
2を、両シャッター羽根33,34の基部に穿設した長
孔33a、34aに同時に嵌合させている。
両シャッター羽根33.34は、基部を軸35,36に
よって回動自在に支持されており、第2図に示す状態で
は撮影光路37を閉じている。
これらのシャッター羽根33,34は、いわゆるバリオ
型シャッターを構成するもので、シャッター駆動部材5
が後述するように原動ばね6の解除弾力によって回動す
るとき、駆動ピン29を介して連結杆30がその軸31
の周りを揺動するのに従って、光路37を開閉するよう
になっている。
また、上記連結杆30の上方先端部には、外方(第2図
において左方)に向けて延び出したスイッチ開閉用枝杆
3Bが形成されている。
そして、この枝杆38の側近には、3枚の弾性接片47
a? 47by 47cで形成された常開性スイッチか
らなるX接点用スイッチSW3が配設されている。
このスイッチSW3は、連結杆30が支軸31の周りに
反時計方向に揺動し、シャッター羽根33.34を全開
状態にしたとき、枝杆38によって閉成されるようにな
っている(第6図参照)。
このX接点用スイッチSW3を3枚の弾性接片47a〜
47cで形成した理由は、後述する如く、ストロボ装置
とデーター写込装置を併用した場合、ストロボ装置のテ
ストスイッチの使用により、データーの写込が2重に行
なわれるのを防止した)めである。
以上のように、本案の電気シャッターにおけるシャッタ
ー機構は構成されている。
次に上述のシャッター機構を自動的に制御する電気シャ
ッター回路について説明する。
この電気シャッター回路は、第10図に示すように構成
されている。
第10図において、電源Eの正極に接続された動作電圧
供給ラインE1と、負極に接続された動作電圧供給ライ
ンE2間には、前記レリーズスイッチSW1、抵抗R1
,R2の直列回路と、前記ホールド解除用スイッチSW
2、抵抗R3、スタート用トランジスターTr1の直列
回路と、ホールド用トランジスターTr2、抵抗R2の
直列回路と、抵抗曳、トリガー用および電圧印加用トラ
ンジスターTr4の直列回路と、前記電磁石で構成され
たマグネットMg29スイツチング用トランジスターT
r7の直列回路と、抵稙B8、前記釈放型電磁石で構成
されたマグネットMg1、コンデンサー〇、の直列回路
とがそれぞれ接続されている。
上記トランジスターTr1は、そのベースを抵抗R1と
抵抗R2の接続点に接続されており、エミッタはライン
E2に、またコレクタは抵抗R3にそれぞれ接続されて
いる。
また上記トランジスターTr2は、ベースを抵93とス
イッチSW2の接続点に、そのエミッタをラインE□に
、コレクタを抵抗R4に各々接続されている。
そして上記トランジスターTr1には、ホールド用トラ
ンジスターTr3が並列に接続されている。
即ち、トランジスターTr3はそのコレクタをトランジ
スターTr1のコレクタに、エミッタをラインE2に、
またベースを上記トランジスターTr2のコレクタに、
それぞれ接続されている。
また上記トランジスターTr、は、そのベースをトラン
ジスターTr2のコレクタに、エミッタをラインE2に
、コレクタを抵抗R5に、それぞれ接続されていて、コ
レクタから引き出された電圧供給ラインE3に動作電圧
を供給する役目をする。
そして、上記ラインE、とラインE3間に、電気シャッ
ター回路の主要部である測光制御回路とマグネットMg
1の駆動回路とが接続される。
従ってこのトランジスターTr、は、実質的に電源スィ
ッチと測光制御回路のトリガー用スイッチの役目をする
ものである。
上記マグネットMg□の駆動回路は、ラインE、とE3
間に接続された、トランジスターTr6、抵抗R7の直
列回路と、前記マグネットMg1、コンデンサーC□の
直列回路に並列に接続されたトランジスターTr6とで
構成されている。
即ち、トランジスターTr5は、そのベースを抵?。
を介してラインE3に接続されており、エミッタをライ
ンE□に、コレクタを抵損ス、を通じてラインE3にそ
れぞれ接続されていて、トランジスターTr6は、ベー
スをトランジスターTr、のコレクタに、エミッタをラ
ンE2に、またコレクタを抵抗R8を介してラインE1
にそれぞれ接続されている。
このマグネットMg、の駆動回路は、平生は電源Eより
抵抗R8、マグネットMg1を通じてコンデンサーC1
に充電しておき、トランジスターTr4のオンに伴って
トランジスターTr、、 Tr6がオンしたとき、コン
デンサーC1に蓄えられた充電々荷を一挙に、トランジ
スターTr6を通じてマグネットMg1に流すことによ
ってマグネットMg工を作動させて、その吸着磁力を消
磁させるものである。
また、測光制御回路は、コンデンサーC2、可変抵抗V
R□、測光用受光素子CdSの直列回路からなる時定数
回路と、可変抵抗VR2、抵抗R9の直列回路からなる
分圧回路と、コンパレーターCPとを、ラインE1とラ
インE3間にそれぞれ接続されて構成されている。
上記可変抵抗V R11は後述する釈放型電磁石で形成
されたマグネットMg1の作動遅れを電気的に補正する
ものであって、この可変抵抗VRIと時定数用コンデン
サーC2の接続点は、コンパレーターCPの一方の入力
端に接続されている。
また、受光素子CdSは、絞りGを通じて被写体からの
反射光を受光し、その反射光の明るさに応じて抵抗値を
変化し、上記可変抵抗V R1の抵抗値と共に時定数回
路の抵抗を決定するものである。
また、上記分圧回路の可変抵抗VR□は、コンパレータ
ーCPのオートレベル調整用の抵抗であって、同抵抗と
抵抗R9の接続点は、コンパレーターCPの他方の入力
端に接続されている。
従って、上記可変抵抗VR2の抵抗値を調整することに
よってコンパレーターCPの反転動作電位が決定される
コンパレーターCPは、上記トランジスターTr。
がオンすると同時に出力電圧を抵抗RIOを通じてスイ
ッチングトランジスターTr7に印加し、同トランジス
ターTr7をオンさせ、上記時定数回路のコンデンサー
C2に一定の電荷が蓄えられると、反転動作を行って出
力電圧の、トランジスターTr7への印加を停止し、ト
ランジスターTr7をオフさせる役目をする。
なお、電磁石で構成されたマグネットMg2には、逆起
電圧防止用のコンデンサーC3が接続されている。
以上のように、電気シャッター回路は構成されている。
次に、本電気シャッターの作用を説明する。
第2.3図は、フィルムを巻き上げてシャッターをチャ
ージした状態である。
この状態においては、原動ばね6が蓄勢されているので
、シャッター駆動部材5は反時計方向に回動する力が与
えられている。
しかし、シャッターレリーズ用マグネットMg□に拘束
されたスタート用係止部材12によってスタート位置規
制部材10が被係止腕5bの回動通路内に位置している
ため、その係止腕leaに被係止腕5bが衝合し、シャ
ッター駆動部材5をスタート位置に静止させている。
この状態において、撮影を行うにはシャッター釦(図示
されず)を押下すればよい。
これが押下されると、シャッターレリーズ部材21が降
下し、レリーズスイッチSW□が閉成される。
これが閉成されると、第10図に示す電気回路において
、トランジスターTr1がオンとなり、これに伴ってト
ランジスターTr2がオンとなってトランジスターTr
3.Tr、もオンとなる。
このときシャッター釦から指圧を去ってレリーズ部材2
1が上昇し、スイッチSW1が開放され、トランジスタ
ーTr1がオフとなってもホールド用トランジスターT
r3が導通状態を保持するため、トランジスタTr2.
Tr、はオンのま)で電源のホールド回路が構成される
上記トランジスターTr4が導通すると、ラインE3に
電源から動作電圧が印加されるので、直ちにトランジス
ターTr5.Tr6がオンになると共に、コンパレータ
ーCPの出力電圧がトランジスターTr7に加えられ、
同トランジスターをオンさせてマグネットMg2に電流
を流してこれを励磁する。
上記トランジスターTr6がオンになると、それまで抵
紡R8を通じてコンデンサーC1に充電されていた電荷
は、シャッターレリーズ用マグネツt”Mgxに、−挙
にパルス的に流れるので、同マグネットの吸着磁力は消
磁される。
これが消磁されると、マグネットMg□に拘束されてい
た吸着片17は自由になるため、第2図に示す引離用ば
ね15の緊縮弾力によってスタート位置規制部材10お
よびスタート用係止部材12は、支軸11の周りに時計
方向に回動し、係止腕10aと被係止腕5bとの衝合は
外れて、シャッター駆動部材5が原動ばね6の解除弾力
によりスタートする。
また、上記スタート位置規制部材10およびスタート用
係止部材12の時計方向の回動は、第6,7図に示す如
く、規制部材10の細腕10bがチャージ部材3の切除
部3fに衝合する位置にて静止する。
また、規制部材10がこのように回動すると、その細腕
10bが保合制御部材40の垂下腕40aから離間する
ので制御部材40は、ばね48の緊緒弾力によって支軸
25の周りに回動しようとするが、このとき吸着片27
は励磁されたマグネットMg2に強く吸着されているた
め、制御部材40はその前縁がピン41に当接し、ギャ
ップ1が無くなるだけの若干の回動をするだけにとS゛
まる。
シャッター駆動部材5の係止が解除され、同部材が第3
図に示す矢印すの向きに回動し、第3図に示す位置から
第7図に示す位置まで回動すると、これと一体の駆動ピ
ン29によって、連結杆30が第2図に示す位置から第
6図に示す位置まで揺動せられ、シャッター羽根33.
34は、この連結杆30の揺動変移によって次第に開口
し、被係止腕5bが係止部材24の制御部24bに係止
される位置(第7図参照)におい、第6図に示すように
完全に撮影光路37が開かれる。
一方、マグネットMg>にコンデンサーC□から消磁用
電流が流れると同時に、測光回路の作動が開始される。
この測光回路は、コンデンサーC2と受光素子CdSと
抵抗VR□の時定数回路によって被写体からの反射光量
を積分し、コンパレーターCPにその積分値を加える。
即ち、上記時定数回路の時定数は、コンデンサーC2の
容量を02′、受光素子CdSの測光値に対応して決ま
る抵抗値をRacts、可変抵抗■R1の抵抗値をRv
R1′とした場合、C2’x (Rcds+RVRt’
)となり、コノ時定数ニヨってコンデンサーC2に充電
される時間が、周知のように、被写体に対する適正なシ
ャッター秒時となる。
そして、上記充電によって秒時が経過し、コンデンサー
C2の充電4位による、コンパレーターCPへの入力端
の電位が抵抗VR2? R9の分割点電位にまで到達す
ると、コンパレーターCPが作動し、シャッター制御用
マグネットMg2への通電を断ってシャッターを閉動作
させる。
上記マグネットMg2は前記トランジスターTr7がオ
ンすると、直ちに通電せられて、その電磁吸着力によっ
て吸着片27を吸着し、秒時決定用係止部材24を拘束
する。
従って、通電が断たれると、その拘束力は消失し、係止
部材24はその制御部24bが第7図に示される如く、
被係止腕5bによって押圧されていると共に、引離用ば
ね4Bの緊縮弾力が働いているので、支軸25の周りに
時計方向に回動し、制御部24bは被係止腕5bの回動
通路上から退避する。
そして、シャッター駆動部材5が第7図の位置から第8
図に示す位置まで、反時計方向に回転したところで、チ
ャージ部材3の外筒3dに高く突設された係止柱3gの
側面に、被係止腕5bが衝合して駆動部材5の回転は停
止する。
シャッター羽根33.34は、シャッター駆動部材5が
第7図に示す位置から回転を開始すると閉じ始め、駆動
部材5の停止位置においては、既に撮影光路37を完全
に閉じている。
ところで、被写体が非常に明るくて受光素子CdSの測
光による適正露光秒時が即座に決定される、制御用マグ
ネットMg2への通電が極めて短いか、殆んど通電され
ない高速シャッター秒時の場合には、シャッター駆動部
材5の被係止腕5bが回転してくる前に、シャッター秒
時決定用係止部材24は、引離用ばね48の緊縮弾力に
よって係合制御部材40を介して支軸25の周りに時計
方向に回動し、その制御部24bを被係止腕5bの回動
通路上から退避させるので、被係止腕5bは制御部24
bに当接することなく回転する。
よって、シャッター駆動部材5の回転速度は低下するこ
となく、−挙に駆動部材5を略−回転させることができ
るので、高速のシャッターも支障なくきることができる
一方、被係止腕5bが係止柱3gの側面に衝合する直前
には、フック42の傾斜縁42cを押し動かすので、第
8図に示す如く、フック42は支軸43の周りに自己の
習性に抗して時計方向に回動し、フック部42aを切欠
3eから離脱させる。
従って、こ)にフィルムの巻上動作が可能となる。
また、フック42が回動すると、その立上片42dによ
ってホールド解除用スイッチSW2が閉成される。
これが閉成されると、第10図の電気回路においては、
トランジスターTr2がオフとなり、これに伴ってトラ
ンジスターTr3.Tr4がオフとなって、電源のホー
ルドは解除される。
よって回路のt流は、トランジスターの暗電流だけとな
り、殆んど流れなくなる。
また、トランジスターTr4がオフとなることによって
、トランジスターTr、。
Tr6もオフとなるので、電源Eから抵aR8、マグネ
ットMg1を通じてコンデンサーC1に充電が行なわれ
、次の撮影準備が整えられる。
またコンデンサーC1の充電が終了すれば、この充電々
流も無くなるので、回路全体には殆んど電流が流れなく
なる。
そして、上述のようにして電気シャッターによる自動露
光撮影が終了したのち、フィルムの巻上が行なわれると
、これに連動して原動ばね6がチャージされる。
即ち、フィルムの巻上が行なわれると、歯車2がこれに
連動して回動し、これと一体のチャージ部材3も回動し
、切欠部3hが原動ばね6の下端部6aを押し回わす。
このチャージの初期においては、原動ばね6を介してシ
ャッター駆動部材5も、第9図に示す矢印す方向に共に
回動し、その被係止腕5bがスタート位置規制部材10
の係止腕10aに衝合するまで回動するが、本案のシャ
ッターにおいては、チャージ部材3の回動に関連してス
タート位置規制部材10の係止腕10aを、被係止腕5
bの衝合位置に確実に静止させるように構成されている
即ち、チャージ部材3が回動を始めると、第9図に示す
如く、切殺部3f内に衝合していた、規制部材10の細
腕10bは、外筒3dの外周面によって押し出されるの
で、規制部材10およびスタート用係止部材12は、支
軸11の周りに自己の習性によって反時計方向に回動し
、係止腕10aを被係止腕5bの回動通路内に位置させ
ると共に、吸着片17をマグネットMg□に吸着させる
従ってこれによって規制部材10は、チャージ部材3が
回動している間、換言すれば原動ばね6がチャージされ
ている間、係止腕10が被係止腕5bの回動通路内に位
置する状態に拘束される。
よってシャッター駆動部材5は被係止腕5bが係止腕1
0aに衝合したスタート位置に確実に保持される。
このように本考案においては、原動ばね6がチャージさ
れる間、そのチャージに伴って解除弾力が徐々に増強す
ることによって、スタート駆動部材5のスタート位置の
保持が不安定となるのを兄事に防止している。
また、駆動部材5の被係止腕5bが係止腕10aに衝合
し、駆動部材5がスタート位置に静止したのちは、歯車
2のみが回動して原動ばね6を蓄勢する。
そして、チャージ部材3が一回転し、その円板部3bの
切欠3eがフック42のフック部42aに対応すると、
フック42は支軸43の周りに自己の習性によって反時
計方向に回動腰フック部42aは切欠3eに係合腰フィ
ルムの巻止を行い、チャージ部材3の回転を停止する。
この状態においては、切除部3fは第3図に示す如く、
細腕10bに対応する位置に来ているので、規制部材1
0の回動は許容される。
また、規制部材10が上述のように、支軸11の周りに
反時計方向に回動すると、細腕10bは係合制御部材4
0の垂下腕40aを押動するから、制御部材40はばね
48の弾力に抗して支軸25の周りに反時計方向に回動
し、これによって秒時決定用部材24を支軸25の周り
に反時計方向に回動させるので、吸着片27はマグネッ
トMg2の吸着面に押し付けられる。
また、この動作は吸着片27を押し付けたのちにおいて
も、細腕10bは制御部材40を更に若干回動させ、ば
ね49.4Bを引き伸ばすので、ギャップ1が形成され
ると共に、吸着片27の吸着はより一層確実に行なわれ
るようになる。
また、フック42はフィルムの巻上に伴う原動ばね6の
チャージ途中は、チャージ部材3の円板部3bの周面に
当接しているからスイッチSW2はオンのま)である。
従って、この間にシャッター釦を押下してレリーズスイ
ッチSW1を閉成してもトランジスターTr2がオンせ
ず、トランジスターTr4はオフのま)なので、マグネ
ットMg□およびMg2は作動しない。
よって、シャッターの誤動作を防止することができる。
このようにしてフィルムの巻上が終了すると、諸部材は
第2図および第3図に示す初期状態に戻り、次の撮影に
備える。
ところで、シャッターの開放状態を電磁石でもって保持
するタイプの電気シャッターにおいては、この電磁石(
本考案ではマグネットMg2)の作動遅れが高速のシャ
ッター秒時において問題になる。
従来は、この電磁石の作動遅れを除去するのに、時定数
回路の作動をシャッターの始動時機よりも早くしたりし
て工夫しているものが多いが、コストが高くなったり調
整のむつかしさ等の欠点があった。
また、本案のシャッターのように電磁レリーズ式のシャ
ッターにおいて、シャッター開放開始用に電磁石のマグ
ネットMg1を使用し、シャッターの開放状態保持用に
電磁石のマグネットMg2を用いたものでは、両マグネ
ットMgo Mg2の作動遅れと機械的な作動遅れとが
出る。
このことを今少し詳しく説明すると、第11図に示すよ
うに、時定数回路の電気的作動特性Aとマグネッt’M
gt。
Mg2によるシャッターの開閉作動特性Bとを比較した
場合、時定数回路の作動開始時機A1とシャッターの電
磁レリーズ用マグネットMg1の作動時機aとを同じに
すると、マグネットMgsに通電したときに逆起電力に
よる電気的作動遅れ時間α□がマグネットMg1に発生
し、この)ちスタート位置規制部材10およびスタート
用係止部材12(第2,3図参照)等の機械的作動遅れ
時間α2が加わってシャッターが開くことになり、上記
時機A1とB1には、(α1+α2)の作動遅れ時間が
生じ、この時間分だけ遅れてシャッターは全開すること
になる。
また、時定数回路の作動終了時機Azi:対uてシャッ
ター閉成用マグネットMg2の作動時機鳥は、マグネッ
トMg2の通電を断ったときに逆起電力による電気的作
動遅れ時間β、がマグネットMg2に発生し、これに保
合制御部材40およびシャッター秒時決定部材24(第
3図参照)等の機械的作動遅れ時間β2が加算されてシ
ャッターが閉じることになるため、上記時機へとB2に
は、(β1+β2)の作動遅れ時間が生じ、この時間分
だけ遅れてシャッターは閉じることになる。
よって、この電磁レリーズ式のシャッターにおいては、
マグネットMg1作動遅れ時間α、とマグネットMg2
の作動遅れ時間β1とが同じで、かつ各機械的作動遅れ
時間α2.β2が同じになれば、シャッターの開作動時
の遅れ時間(α1+α2)とシャッターの閉作動時の遅
れ時間(β1+β2)とが、時定数回路の作動開始時と
作動終了時とに対して均等になるので、マグネットMg
□への通電と同時に時定数回路を作動させれば、基本的
にはフィルムへの露光量は時定数回路によって適正に制
御されることになる。
しかし、電磁石およびレバー類の機械的動作のタイミン
グのばらつきは、作動が早過ぎる方と遅れる方の両方に
出るので、これらを一定に調節することは殆んど不可能
である。
ところが、本案の電気シャッターのように、シャッター
の開放動作用に永久磁石を有する釈放型電磁石(マグネ
ットMg1)を採用し、シャッターの閉成動作用に普通
の電磁石(マグネッ)Mg2)を使用した場合には、マ
グネットMg□の電気的作動遅れの方が、通常マグネッ
トMg2の電気的作動遅れの方より必ず大きく現われる
これは、釈放型電磁石は、その電磁石コイルに通電して
励磁した電磁力によって永久磁石の吸着磁力を減磁させ
るので、その減磁作用がコイルに誘起される逆起電力と
相撲って幾分鈍くなることに起因するものと思われる。
従って、必ずマグネツl’Mgtの方が電気的作動遅れ
時間が大きくなり、両マグネットMgtt Mg2の電
気的作動遅れ時間を同じにすることはできない。
このことは、普通の電磁石を用いたマグネットMg2の
方が、釈放型電磁石を採用したマグネットMg1の方よ
、り作動が早いので、シャッターの閉動作が開動作より
も早目に行なわれることになり、フィルムへの露光秒時
は、時定数回路により適正に制御される露光秒時より短
くなるという結果を招く。
そこで、このような不具合を除去するために本案の電気
シャッターでは、この釈放型電磁石の電気的作動遅れを
積極的に利用し、シャッターの閉動作用の普通の電磁石
への通電時機を、時定数回路に工夫を加えて幾分遅らせ
ることによって適正な露光制御が行なわれるようにしで
ある。
つまり、マグネットMg1の電気的作動遅れ時間α1と
マグネットMg2の電気的作動遅れ時間β1とは、必ず
α1−β、〉0の関係になる。
従って、その差の時間α。
、即ちα1−β1=α0を時定数回路に加えて補正する
ようにしである。
即ち、このように補正する抵抗が、第10図における可
変抵抗V R1である。
このように可変抵抗VR工を受光素子CdSとコンデン
サーC2の時定数回路に加えて、コンデンサーC2と可
変抵抗VR□の値を適宜に選定すれば上記時間α。
だけマグネットMg2の作動は遅れ、第11図に示すマ
グネットMg1゜Mg2によるシャッター開閉作動特性
Cとなり、実質的に時定数回路の測光秒時とフィルムの
露光秒時とは一致する。
よって、機械的作動遅れ時間α2とβ2を、略同程度に
なるように調整しておけば、この釈放型電磁石と普通の
電磁石の作動遅れの差による誤差もないので、適正な露
光量の制御を行うことができる。
また、本考案の電気シャッターにおいては、同シャッタ
ーを採用したカメラに、ストロボ装置とデーター互違装
置を装着して使用した場合、ストロボの発光テストを行
ったのち、閃光撮影をした際データーの二重互違が行な
われないように考慮されている。
即ち、通常のカメラでは、第12図に示されるように、
シャッターの全開時に閉ffiされるX接点スイッチ5
W3oからストロボ装置50へ発光開始信号が送られる
と共に、データー互違装置51にも互違開始信号が送ら
れるようになっている。
上記ストロボ装置50の電気回路は、周知のように、電
源部52の両端に、主コンデンサ−53および閃光発光
管54がそれぞれ接続されると共に、抵抗55、発光テ
スト用スイッチSW4の直列回路が接続されており、ス
イッチSW4の両端に、トリガー用コンデンサーC56
とトリガートランス57の直列回路が接続されている。
そして、上記スイッチSW4の両端はX接点スイッチ5
W3oに接続されている。
従って、X接点スイッチSW3゜が閉じればトリガー回
路が駆動され、シャッターの全開時に同期してストロボ
発光が行なわれ、閃光撮影が行なわれるようになってい
る。
また、ストロボ装置Hの発行テストを行う場合には、テ
スト釦(図示されず)を押して発光テスト用スイッチS
W4を閉じることによって、ストロボ装置51が良好に
発行するか否かを調べるようになっている。
一方、データー互違装置51も上記X接点スイッチ5W
3)に接続されており、同スイッチ5W3oの閉成によ
ってデーター互違作動が行なわれるようになっている。
ところがこのようにX接点スイッチ5W3oに対してス
トロボ装置50とデーター互違装置51を共通に接続す
ると、ストロボ装置工1の発光テスト用スイッチSW、
を閉じて発光テストを行った場合に、X接点スイッチ5
W30が開いていても、ストロボ装置■が発光するだけ
でなく、データー互違装置51も作動してデーターの写
し込みが行なわれる。
従って、この発光テストを行ったのち、閃光撮影をすれ
ばX接点スイッチ5W3oが閉じられるので、再びデー
ター互違装置51が作動してデーターの写し込みを行う
結果となり、データーは二重に写し込まれて、これによ
ってデーターかにじみ不明瞭なデーターになるばかりで
なく、露光もオーバーになる欠点がある。
これは、従来のX接点スイッチ5W30は、2枚の弾性
可動接片で一接点を形成する常開性スイッチで構成され
ていて、これにストロボ装置■とデーター互違装置51
を共通に接続するために発生ずるものである。
本案の電気シャッターでは、このような欠点が生じない
ように、第2,6図に示すように、X接点用スイッチS
W3を、3枚の弾性可動接片47at 47 by 4
7 cで2接点を形成する常開性スイッチで構威し、各
接片47a〜47cを、第13図に示すようにストロボ
装置Uとデーター手込装置51にそれぞれ接続するよう
にしである。
即ち、接片47cと接片47bとを、ストロボ装置50
の発光テスト用スイッチSW4の両端にそれぞれ接続し
、接片47bと接片47aとを、データー手込装置51
に接続する。
かくすれば、発光テスト用スイッチSW、を閉じてスト
ロボ装置50の発光テストを行った場合には、接片47
cと47bが離間しているので、データー手込装置51
が作動することなく、また、シャッターが全開したとき
には、X接点用スイッチSW3が閉じられ、各接片47
a〜47cはそれぞれ接触するため、ストロボ装置50
とデーター手込装置51とが同時に作動し、閃光撮影と
データーの写し込みが良好に行なわれる。
。従って、二重にデーターが写し込まれることもなく、
従来の欠点を完全に除去することができる。
また、この構成は、従来のX接点スイッチ5W3oに一
つの可動接片を附加するだけであるからスペースもコス
トも殆んど変えずにできるという顕著な効果を発揮する
以上述べたように、本案によれば従来の欠点を悉く解消
した一軸回転式のシャッターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の一軸回転式電気シャッターの回転駆動
機構の斜視図、第2図は本考案の一実施例を示す一軸回
転式電気シャッターのシャッター機構の正面図、第3図
は、本考案の一軸回転式電気シャッターのシャッター機
構の平面図、第4図は、上記第2,3図のシャッター機
構の要部斜視図、第5図は、上記第2,3図のシャッタ
ー機構中からフックのみを取り出して示した斜視図、第
6図は、上記第2図に示したシャッター機構の作動態様
を示す正面図、第7.8.9図は、上記第3図に示した
シャッター機構の作動態様をそれぞれ示す平面図、第1
0図は、本考案の一軸回転式電気シャッターの電気回路
の一例を示す回路図、第11図A、B、Cは、電磁レリ
ーズ式電気シャッターにおける時定数回路およびシャッ
ター開閉作動の特性をそれぞれ示す特性図、第12図は
、従来のX接点スイッチに対するストロボ装置とデータ
ー手込装置の結線態様を示す電気回路図、第13図は、
本案シャッターにおけるX接点用スイッチに対するスト
ロボ装置とデーター手込装置の結線態様を示す電気回路
図である。 3・・・・・・チャージ部材、5・・・・・・シャッタ
ー駆動部材、6・・・・・・原動ばね、10・・・・・
・スタート位置規制部材、33,34・・・・・・シャ
ッター羽根。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 フィルムの巻上動作に連動するチャージ部材によって回
    転駆動力をチャージされる原動ばねと、レリーズ作動時
    に上記原動ばねにより略−回転するシャッター駆動部材
    と、このシャッター駆動部材の略−回転の間に開閉動作
    されるシャッター羽根とを有した一軸回転式シャッター
    において、上記シャッター駆動部材5と係脱し、同駆動
    部材をシャッター作動前のスタート位置に係止するスタ
    ート位置規制部材10と、 上記チャージ部材3に設けられていて、同チャージ部材
    の原動ばねチャージ動作に伴って上記スタート位置規制
    部材を押動して、このスタート位置規制部材をシャッタ
    ー駆動部材の係止位置に強制的に移動させる拘束部3d
    と、 上記チャージ部材3に設けられており、上記原動ばねの
    チャージ動作完了時に、上記スタート位置規制部材がシ
    ャッター駆動部材の係止位置から係止解除位置へ移動す
    ることを許容する切除部3fと、 を具備したことを特徴とする一軸回転式シャッター。
JP1977153240U 1977-09-30 1977-11-15 一軸回転式シャッタ− Expired JPS609775Y2 (ja)

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