JP3048831B2 - 機械、電子両用シャッタ - Google Patents

機械、電子両用シャッタ

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JP3048831B2
JP3048831B2 JP6071602A JP7160294A JP3048831B2 JP 3048831 B2 JP3048831 B2 JP 3048831B2 JP 6071602 A JP6071602 A JP 6071602A JP 7160294 A JP7160294 A JP 7160294A JP 3048831 B2 JP3048831 B2 JP 3048831B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真撮影用カメラに用
いる機械式シャッタ装置、さらに詳しくいえば機械式シ
ャッタ機構に電子式シャッタ機能を兼ね備えた機械,電
子両用シャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真撮影用カメラのシャッタ装置
としては、操作設定によって機械的にシャッタ時間を定
める機械的なシャッタ装置(以下、「メカシャッタ装
置」という)と、シャッタ時間が電気的な演算によって
定まる電子シャッタ装置がある。上記メカシャッタ装置
および電子シャッタ装置ともに一長一短があり、メカシ
ャッタ装置は電池がなくても、機械的調時動作で手動式
露出により撮影が可能であるという特長がある。しかし
ながらシャッタによる自動露出は不可能であるという欠
点があった。一方、電子シャッタ装置では自動露出は可
能であるが、電池がなかったり、電池が消耗していた場
合などにはシャッタ作動が不可能となり撮影ができない
という欠点があった。ただ応急処置として電池消耗時
に、予め決められたシャッタ速度を機械的に出し、対処
する技術が提案され、それら提案されているカメラが一
部製品化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図5は従来の機械式シ
ャッタユニットの外観を示す正面図である。シャッタユ
ニットAは、先羽根,後羽根部分Dで開閉されるアパー
チャー部Bと、メカシャッタ機構部Cより構成されてい
る。メカシャッタ機構部Cの正面側最も手前位置にメカ
シャッタ速度可変歯車1が設けられている。図6A,図
6Bは上記メカシャッタ機構部の詳細を示す分解斜視図
である。図6Aに機械式シャッタの左半分を、図6Bに
右半分をそれぞれ示してある。メカシャッタ速度可変歯
車1は、図示しないカメラ外部のシャッタダイヤルと連
結されており、シャッタダイヤルの操作によって任意の
シャッタ速度を設定することができる。シャッタダイヤ
ルが操作されるとメカシャッタ速度可変歯車1は回転
し、軸2に同軸の軸4に固定された遅速調時カム5が回
転する。遅速調時カム5の切欠側面5aはレバー6の先
端に植設されているピン7を押すこととなる。すなわ
ち、遅速調時カム5の回転位置によりレバー6の押し加
減が調整される。レバー6が押されることにより調時ユ
ニット3からメカ遅速調時レバー64が矢印64a方
向、すなわち回転カム66の回転軌道上に突出してく
る。シャッタ速度が遅くなるように設定されるほどメカ
調時レバー64の突出量は大きくなる。
【0004】これにより時計方向に回転する回転カム6
6の切欠側面66aがメカ調時レバー64に突き当た
り、回転カム66がメカ調時レバー64を押し込んでい
く。メカ調時レバー64の突出量が大きいほど、押し込
む時間がかかり回転カム66の回転速度が遅れる。この
回転カム66の回転速度制御によって後述する後羽根の
緊定解除のタイミングが調整され、シャッタ速度の低速
側が制御できるようになっている。一方、遅速調時カム
5に一体に結合している高速調時カム10も、メカシャ
ッタ速度可変歯車1の回転角と同じだけ回転し、スター
トタイミングレバーB14とタイミングレバーA13の
ヒンジの位置に当たるところに植設されているピン15
の押し位置を加減する。
【0005】このピン15の位置の調整による調速は、
高速側を設定する場合に行われるもので、ピン15は、
タイミングレバーA13を時計方向に付勢しているバネ
12によって高速調時カム10の切り欠き部分の断面9
に圧接されている。このためピン15の位置によって、
タイミングレバーB14の下方先端に植設されているピ
ン18の位置が矢印18a方向に移動させられ、ピン1
8のスタートカム57の回転軌道上の位置が調整され
る。これにより後述の先羽根をスタートさせる先羽根緊
定を解除するタイミングを制御することができ、シャッ
タ速度を調整することができる。すなわち、先羽根緊定
を解除するタイミングによって高速側,例えば1/40
00秒から1/125秒(矢印18aの左方向にピン1
8が移動すると1/125秒側に,右方向に移動すると
1/4000秒側)が調整でき、さらに1/125秒よ
り遅い速度は後羽根緊定を解除するタイミングによって
調整されることになる。タイミングレバーB14の上部
先端にはさらにピン16があり、図のように軸20を中
心とし、バネ21によって反時計方向に付勢されている
タイミングレバーC22の長孔17に嵌合している。
【0006】図6A,図6Bのメカシャッタ機構図は、
カメラの巻上げレバー操作により、シャッタ作動のため
のチャージが完了されている状態が示されている。つぎ
に巻上げレバー操作による動作について説明する。巻上
げレバーに連動する図示しないリンク機構によって、第
1チャージレバー(チャージ部材)53の突起部54が
矢印53a方向に押されるので、第1チャージレバー5
3は軸47を中心にバネ52に逆らって時計方向に回転
していく。これによって第1チャージレバー53の上端
部に植設されているピン46は、第2チャージレバー3
7の下端部37bを押すため、第2チャージレバー37
は、軸36を中心に反時計方向に回転することになる。
【0007】第2チャージレバー37の回転によりその
上端部37aは、先羽根緊定28のローラ突起部38を
押し、先羽根緊定28は軸31を中心にバネ(第1のバ
ネ)30をチャージしながら回転していく。先羽根緊定
28の軸31は、先羽根レバー33の孔34と嵌合し、
さらに先羽根緊定28の先端部に植設されている可動ピ
ン29が先羽根レバー33の孔32に嵌合している。そ
のため、先羽根緊定28が時計方向に回転すると、同時
に先羽根レバー33も先羽根緊定28の軸31を中心に
時計方向に回転し、先羽根レバー33の先端部に設けら
れているピン35と結合している先羽根23を下方向に
平行移動していく。最後に先羽根解除レバー25の鍵部
25aで係止され、先羽根のチャージ状態が完了する。
【0008】他方、第2チャージレバー37の他端37
cは、反時計方向の回転によって後羽根緊定48のロー
ラ突起部45を押し、軸42を中心にバネ(第2のバ
ネ)44をチャージしながら時計方向に回転していく。
後羽根緊定48の軸42は、後羽根レバー40の孔39
に嵌合し、さらに後羽根緊定48の他端に植設されてい
るピン49が後羽根レバー40の孔41に嵌合してい
る。そのため、後羽根緊定48が時計方向に回転する
と、同時に後羽根レバー40も後羽根緊定48の軸42
を中心に時計方向に回転し、後羽根レバー40の先端部
に設けられているピン43と結合している後羽根19も
先羽根と同様下方向に平行移動していく。最後に後羽根
解除レバー50の先端50aに後羽根緊定48の先端部
48aが係止され、後羽根のチャージ状態が完了する。
図6では先羽根,後羽根をそれぞれ1枚のみ記載してい
るが、実際はそれぞれ数枚の羽根が重なるように連ねら
れ、完全に光を遮断している。
【0009】さらに、第1チャージレバー53の時計方
向の回転に応じて、このレバーに設置されているピン5
5は、扇形歯車(後羽根緊定解放部材)58の切欠側面
58cを押すので、扇形歯車58は時計方向に回転して
いく。これによって扇形歯車58に噛み合っている歯車
56も反時計方向に回転していくことになる。歯車56
は、スタートカム57,緊定カム59および回転カム6
6と同じ軸に固定されており、これらカム57,59お
よび66(これらを「回転カム体群」という)と一体と
なって回転可能となっている。したがって、歯車56の
反時計方向の回転に従ってそれぞれのカム57,59お
よび66も一緒に回転し、回転カム66に植設されてい
るピン66bに一端65aが係止されているバネ(第3
のバネ)65をチャージしていく。歯車56が所定の角
度反時計方向に回転すると、緊定カム59の切欠側面5
9bに第1スタートレバー63の係止部63bが係合
し、バネ65による復元を阻止する状態でバネ65のチ
ャージを完了する。巻上げレバーに連動する第1チャー
ジレバー53は、先羽根および後羽根のチャージが完了
すると、バネ52の復元力で、図6の状態に戻る。第2
チャージレバー37も図示しないバネによって第1チャ
ージレバー53に追従しながら図6の状態に復元する。
【0010】次に、シャッタの動作を説明する。図6
は、先羽根のバネ30、後羽根のバネ44、回転カム6
6のバネ65共にチャージ状態にある。一般にカメラで
はレリーズボタンを押すと、レリーズボタンに連動し
て、ミラー上昇動作が行われ、この上昇動作に連動して
第1スタートレバーの突起部63aが下方向に押し下げ
られシャッタ動作のスタートが切られる。これによって
第1スタートレバー63が時計方向に回転させられ緊定
カム59の切欠側面59bから第1スタートレバー63
の係止部60が外れ、緊定が解除される。なお、図6に
示す第2スタートレバー60はメカシャッタ動作には必
要ないため、緊定カム59の回転に支障がないようにピ
ン67によって退避させてある。第1スタートレバー6
3の緊定解除によって、バネ65の復元力で回転カム6
6およびスタートカム57は時計方向に高速度で回転復
帰しようとする。
【0011】先ず、スタートカム57の傾斜部57aが
ピン18と衝突し、ピン18をスタートカム57の回転
軌道外に押しやるためタイミングレバーA13はピン1
5を中心に反時計方向に回転する。これによってピン1
6がタイミングレバーC22の長孔17を通して作用
し、タイミングレバーC22は軸20を中心に時計方向
に回転する。タイミングレバーC22の下端に植設され
ているピン26は先羽根解除レバー25の先端部25b
を押し、先羽根解除レバー25を軸24を中心に時計方
向に回転させるため先羽根緊定28の28aが先羽根解
除レバー25の鍵部25aより外れる。このため先羽根
緊定28の拘束が解かれ、バネ30の復元力によって、
先羽根緊定28の反時計方向の回転と同時に先羽根23
が上方向に持ち上げられていく。すなわち、シャッタの
開動作が行われる。この先羽根スタートのタイミング
は、前述した通り高速調時カム10の設定位置によって
決まるピン15の位置、すなわちスタートタイミングレ
バーB14の倒れ量によって、スタートカム57の回転
軌道上のピン18の位置で決定され、スタートカム57
の傾斜部57aにピン18が衝突するタイミングが先羽
根スタートのタイミングとなる。このようにして先羽根
のスタートのタイミングを制御し、シャッタの開口時間
を制御する。
【0012】次に、後羽根の緊定解除は回転カム66の
バネ65による復元回転の最終段階で行われる。スター
トカム57の戻り回転(時計方向の回転)の初期で先羽
根をスタートさせた後、スタートカム57と一体に回転
する歯車56の時計方向の回転で扇形歯車58を反時計
方向に高速回転させる。扇型歯車58の扇形窓部58b
を貫通する後羽根解除レバー50の先端部50bは、扇
形窓部58bの回転に従って最終端部のテーパ部58d
に突き当たり、反時計方向の回転とともに扇形歯車58
の中心方向に押し倒していく。このため、後羽根解除レ
バー50が時計方向に回転し、先端の鍵部50aが後羽
根緊定部の先端部48aから外れ、バネ44の復元力に
より後羽根緊定48が反時計方向に回転する。後羽根緊
定48の反時計方向の回転と同時に後羽根レバー40が
反時計方向に回転し、軸43で連なる後羽根19が上方
向に走りシャッタを閉じる。これでメカシャッタの動作
を完了するが、後羽根の閉じるタイミングは、メカシャ
ッタでは調時ユニット3から進出するメカ調時レバー6
4の進出量で回転カム66の回転速度を調整することに
より決定される。この後羽根の閉じるタイミングにより
シャッタ時間を調整している。
【0013】図7は上記機械式シャッタの動作シーケン
スを説明するための図である。 (a)はシャッタダイヤルによって速度設定する場合の
高速調時カム10と遅速調時カム5のシャッタ時間に対
する特性を示してある。縦軸はシャッタ速度を示すもの
で、上側ほどシャッタ速度が遅くなり(L)、下側ほど
速くなり(H)、シャッタダイヤルによって設定され
る。Mの位置を例えば1/125秒とし、その位置より
シャッタダイヤルを一方向に回転させると、さらにシャ
ッタ速度が速くなる方向に高速調時カム10が回転し、
先羽根スタートのタイミングが調整される。一方、Mの
位置よりシャッタダイヤルを反対方向に回転させると、
一番速いタイミングで先羽根を走らせ(高速調時カムが
Mの位置)、シャッタ速度が遅くなる方向に遅速調時カ
ム5が回転し、後羽根の緊定を外すタイミングが調整さ
れる。
【0014】(b)は第1スタートレバー63,先羽根
緊定28の解除,後羽根緊定48の解除のタイミングを
示している。第1スタートレバー63の係止が外れたと
きから一定時間t0 経過後に、上記高速調時カムによる
タイミングにしたがって先羽根緊定が解除される。そし
て、先羽根緊定が解除された後に、遅速調時カムによる
タイミングにしたがって後羽根緊定が解除される。
【0015】(c)はシャッタ特性であり、シャッタ速
度を高速に設定した場合と低速に設定した場合の先羽根
走行曲線と後羽根走行曲線を示している。点線表示の先
羽根走行曲線C1は先羽根が最も速いタイミングで走っ
た場合、実線表示の先羽根走行曲線C2は先羽根が最も
遅いタイミングで走った場合、実線表示の後羽根走行曲
線C3は後羽根が最も速いタイミングで走った場合、点
線表示の後羽根走行曲線C4は後羽根が最も遅いタイミ
ングで走った場合を示している。したがって、C1とC
4の走行曲線のときが最も低速なシャッタ速度tLとな
り、C2とC3の走行曲線のときが最も高速なシャッタ
速度tH となる。
【0016】従来の機械式シャッタは、以上のような構
成および動作により手動式露出による撮影のみができる
ものであった。本発明は各方式のシャッタ装置の欠点を
解決するもので、その目的は手動式露出ではメカシャッ
タ、自動露出では電子シャッタを外部操作で自由に選択
できるメカシャッタ機能と電子シャッタ機能を備えたカ
メラ用の機械,電子両用シャッタを提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために本発明による機械、電子両用シャッタは、先羽根
および後羽根をスタート位置に戻し、かつ先羽根および
後羽根を走行させるための第1および第2のバネの勢力
をチャージングするとともに回転カム体群を回転させる
ための第3のバネの勢力をチャージングするチャージ部
材と、シャッタレリーズに応じて動作する第1のスター
トレバーと、前記第1のスタートレバーに係止され、前
記第1のスタートレバーの係止が解除されたとき、前記
第3のバネの勢力で回転し、第1の回転角時点で、先羽
根緊定を解放して前記第1のバネの勢力で前記先羽根を
走行させ、さらに第2の回転角まで回転する回転カム体
群と、前記回転カム体群の回転に応動し、前記回転カム
体群が第2の回転角時点に達したとき、後羽根緊定を解
放して前記第2のバネの勢力で前記後羽根を走行させる
後羽根緊定解放部材と、前記回転カム体群の第1の回転
角時点から第2の回転角時点までのカム回動域にメカ調
時レバーをバネ勢力で進出させ、設定されるシャッタ時
間に対応してその進出量が異なる調速ユニットとからな
り、前記第1の回転角時点から第2の回転角時点までの
カム回動域において前記回転カム体群を前記メカ調時レ
バーに突き当てカム回動域から退かせることにより前記
回転カム体群の回転速度を調整しシャッタ時間を制御す
るカメラ用機械式シャッタ装置において、前記回転カム
体群の回転を係止する第2のスタートレバーと、開き用
電磁石と、閉じ用電磁石と、前記開き用電磁石に吸着片
が接触した位置で、前記第2のスタートレバーの係止を
保持する開きレバーと、前記先羽根緊定解除部材の解除
動作を停止させた状態で、前記後羽根緊定を解放して前
記後羽根を走行させるための補助レバーと、前記補助レ
バーに連動し、前記閉じ用電磁石に吸着片が接触した位
置で前記補助レバーを前記後羽根緊定解放可能位置にす
る閉じレバーと、前記開き用電磁石と前記閉じ用電磁石
の吸着片が吸着位置になっている状態で前記開きレバー
および閉じレバーを係止するセットレバーと、メカシャ
ッタと電子シャッタとの切換機構と、前記切換機構の電
子シャッタへの切換えにより、前記先羽根緊定解除部材
の解除動作を前記回転カム体群の第2の回転角以前の位
置で阻止する停止部材と、レリーズ操作によりオンする
トリガスイッチと、前記レリーズ操作により前記開き用
電磁石と前記閉じ用電磁石に電流を供給し、前記トリガ
スイッチのオンにより前記開き用電磁石をオフし、適正
露出対応のシャッタ時間後に前記閉じ用電磁石をオフ制
御する電子制御回路とを設け、前記切換機構でメカシャ
ッタを選択したときは、前記メカシャッタを作動させ、
前記切換機構で電子シャッタを選択したときは、レリー
ズ操作により前記開き用電磁石と前記閉じ用電磁石を通
電させ、その後のトリガスイッチのオンと同時に前記セ
ットレバーを動作させ前記第2のスタートレバーの前記
回転カム体群の係止を解除可能にするとともに前記補助
レバーの前記後羽根緊定の解放を可能にし、前記開き用
電磁石の通電遮断により前記回転カム体群の係止を解除
して先羽根を走行させ、前記適正露出対応のシャッタ時
間後に前記閉じ用電磁石への通電を遮断して前記後羽根
を走行させるように構成してある。
【0018】さらに本発明は、上記構成に加え、前記チ
ャージ部材の操作に連動して、前記セットレバーをセッ
トし前記開きレバーおよび閉じレバーに取り付けられて
いる吸着片を、前記開き用電磁石と閉じ用電磁石へ接触
する位置にもたらすスライド部材を設け、機械式レリー
ズ操作に伴う連動機構によって、少なくとも、第1のス
タートレバー動作以前に、前記セットレバーのセットを
解除して前記第2のスタートレバーの係止を解除し、前
記停止部材は前記切換機構のメカシャッタへの切換えに
より前記後羽根緊定解放部材の動作域から退避させるこ
とによりメカシャッタ選択時における、回転カム体群の
回転動作に影響を与えないように構成してある。
【0019】
【作用】上記構成によれば、手動式にシャッタを決める
手動露出ではメカシャッタで動作するために、電池がい
らないか、または、電気を使わないために、電池消耗を
防止することができ、カメラの外部操作により自動露出
を選択したときは、カム回転停止装置が働き、同時にマ
グネットによる先羽根と後羽根を制御する回路が働き、
露光量を自動的に決める電子シャッタ制御に切り替えら
れる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をさらに詳しく
説明する。図1は本発明による機械,電子両用シャッタ
の外観を示す正面図である。図5と同じ機能を果たす部
分には同じ符号を付してある。本発明によるシャッタは
図5のメカシャッタ機構部Cに電子シャッタ機構部Eを
加えた構成となっている。
【0021】図2は、本発明による機械,電子両用シャ
ッタの実施例を示す分解斜視図で、上記メカシャッタ機
構部に電子調時機能を付加したものである。図6の部分
と同じ機能部には同じ符号を付してあり、メカシャッタ
機構部は一部を省略して記載してある。図2Aには機構
部の左半分が、図2Bには右半分が示されている。本発
明の特徴は、図6に示す従来のメカシャッタ機構につい
てはそのまま踏襲し基本形を変えずに電子シャッタとメ
カシャッタを必要に応じて切り換えることにより、メカ
および電子シッャタいずれも任意に得られるようにした
ものである。図2は、M/E切換レバー81によってM
(マニュアル)からE(電子シャッタ)に切り換えられ
ている状態を示す。M/E切換レバー81に植設されて
いるピン83によってスイッチ97がオンし、図4に示
す電子制御回路が起動する。
【0022】そしてM/E切換レバー81のEへの切り
換えにより、凸部81aによって保持レバー80が反時
計方向に回転し、保持レバー80の先端部80aが閉じ
レバー77の鍵部77bから離れる。これにより、閉じ
用電磁石87に対し鉄片76を保持状態に保つ拘束を解
く。また、M/E切換レバー81に一体に固定されてい
る軸82がM/E切換レバー81の切り換え回転に連動
して時計方向に回転し、軸82の端部に固定されている
停止部材94が扇形歯車58の回転軌道上に進出する。
これにより扇形歯車58が回転途中で停止させられる。
これは前記メカシャッタのところで詳述したとおり、扇
形歯車58の扇形窓部58bに貫通している後羽根解除
レバー50の先端50bが扇形窓部58bの回転終段の
テーパ部58dで作用して後羽根緊定48を解放する
が、停止部材94はこのテーパ部58dが後羽根解除レ
バー50の先端50bに接触する寸前で扇形歯車58が
停止するように進出する。すなわち、先羽根が走行した
後で、シャッタが開放したままの状態になることを意味
する。電子シャッタ作動時には別部材(閉じ電磁石8
7)で後羽根緊定48を解除するように構成している。
【0023】つぎに動作について順序を追いながら説明
する。シャッタのチャージはメカシャッタで説明したと
同様に行われる。すなわち、第1チャージレバー53が
時計方向に回転していくと同時に突起部54はスライド
板88の屈曲部96を矢印110方向(左方向)に押し
ていく。このため、スライド板88はバネ74に坑して
ガイド孔88aの中をガイドピン100に沿って左へ直
線的に移動していく。このとき、スライド板88に植設
されているピン98によってセットレバー73の下側面
を押すため、セットレバー73は時計方向回転の偶力が
働く。これにより、セットレバー73の側面73aは開
きレバー91の右端に植設されているピン99を上方向
に突き上げて行くため、開きレバー91は軸90を中心
にバネ89に坑して反時計方向に回転していく。これに
より開きレバー91の左先端に取り付けられている鉄片
93が開き用電磁石92に対して吸着状態の位置まで移
動する。
【0024】一方、開きレバー91の裏面側に植設され
ているスタートピン67は、開きレバー91の反時計方
向の回転により第2スタートレバー60の突出部60a
部から逃げていくためバネ61の復元力で第2スタート
レバー60が時計方向に回転し鍵部60bが緊定カム5
9の係止部59aに噛み合う。これはメカシャッタで説
明したように、第1スタートレバー63の解除(図2は
第1スタートレバーが解除した状態を示す)で即、シャ
ッタがスタートせず、一端第2スタートレバー60でス
タートカム57の回転が阻止されることを意味する。
【0025】他方、セットレバー73の時計方向の回転
は、ピン75が閉じレバー77の右腕部77aを左に押
し、閉じレバー77は軸86を中心にしてバネ79に坑
して反時計方向に回転して行く。これにより閉じレバー
77の上部先端に取り付けられている鉄片76が、閉じ
用電磁石87に対して吸着状態の位置まで移動する。ま
た、閉じレバー77の軸86は、下側に伸び、その先端
に後羽根解除レバー50の先端部50bの左側面に接触
する補助レバー95が固定されている。この補助レバー
95は、閉じレバー77の反時計方向の回転と同時に左
に起き上がり、後羽根解除レバー50が扇形歯車58の
扇形窓部58bを通して、バネ51の復元力に従って反
時計方向に回転し回復してくる。これはメカシャッタで
説明したように、シャッタチャージに従って後羽根19
を下方向に下げ、後羽根緊定48を緊定状態に保持でき
ることを意味する。
【0026】スライド板88の左移動に応じて前記動作
を果たした段階でセットレバー73の右先端部73bが
フック70の切欠部70aで係止され、セットレバー7
3の反時計方向の回転復帰が阻止され、シャッタスター
ト前のセットが終了する。なお、先羽根のセット動作は
前記のメカシャッタと同一であるので説明を省略する。
セット後、第1チャージレバー53はバネ52の復元力
で反時計方向に回転し復帰する。これに応じてスライド
88もバネ74の復元力によって右に移動し復帰完了す
る。この状態が図2に示す状態である。
【0027】図4は本電子シャッタ機構部の開き用電磁
石および閉じ用電磁石を制御するための電子制御回路の
一実施例を示す回路図である。AECPU111は、M
/E切換スイッチ97により起動され、レリーズボタン
の押し下げに連動して測光素子113からの情報に基づ
き算出したシャッタ速度になるように駆動回路114お
よび115を制御する。すなわち、レリーズボタンの押
し下げで、駆動回路114および115を駆動して閉じ
用電磁石87および開き用電磁石92を通電する。さら
にレリーズボタンを押し込むことでトリガスイッチ67
がオンすることにより駆動回路115をオフして開き用
電磁石92の吸着を解除し、算出したシャッタ時間経過
後に駆動回路114をオフして閉じ用電磁石87の吸着
を解除する。
【0028】ここで、AE撮影をするための操作および
動作について説明する。M/E切換レバー81を電子シ
ャッタモードに切り換え、レリーズボタンを押し下げる
と、上述したように駆動回路114および115が駆動
される。このため、開き用電磁石92と閉じ用電磁石8
7が同時に通電状態になり、それぞれの鉄片93,76
が磁気による吸着状態になる。次にさらにレリーズボタ
ンの押し込みにより、ミラー上昇機構が働き、ミラー上
昇完了後、第1スタートレバー63を解除するが、その
前の上昇過程で、トリガレバー68の左先端68aを押
し下げる(ミラーボックス機構は省略)。これによりト
リガスイッチ67はオンする。トリガレバー68は反時
計方向に回転するため右端部68bが持ち上がりフック
上端70bを押し退けるようになる。このため、フック
70は、軸71を中心に反時計方向に回り、切欠部70
aがセットレバー73の係止部73bから離れセットレ
バー73だけバネ101の復元力により反時計方向に回
転し初期位置に戻る。この間、開きレバー91および閉
じレバー77は、それぞれの電磁石が働き鉄片を保持し
ているため動かない。
【0029】トリガスイッチ67がオンすると、トリガ
オンから僅少時間後、(少なくともセットレバー73が
戻り、ミラー上昇が完了するまでの時間経過後)上記電
子シャッタ回路の制御に基づき先ず開き用電磁石92の
電流が遮断される。これにより開き用電磁石92が、鉄
片93を吸着できなくなり、開きレバー91がバネ89
の復元力により時計方向に回転する。スタートピン67
は、第2スタートレバー60の60aを押し、先端鍵部
60bが緊定カム59の係止部59aから離れ、バネ6
5(図6に示す)の復元力により回転カム66(図6に
示す)、緊定カム59、スタートカム57が一体で時計
方向に回転していく。その後はメカシャッタで説明した
とおり、スタートカム57の傾斜部57aでピン18を
押し退け、先羽根の開動作が行われる。
【0030】スタートカム57と一体の歯車56に連動
する扇形歯車58は、反時計方向に回転し、扇形窓部5
8bのテーパ部58dが後羽根解除レバー50の先端部
50bに作用する寸前で、停止部材94によって停止さ
せられる。このためシャッタが開放状態にあるが、必要
なシャッタの露出時間が経過後、閉じ用電磁石87の電
流が遮断され、閉じ用電磁石87の鉄片76の保持能力
が消失するためバネ79の復元力により閉じレバー77
が時計方向に回転していく。これにより軸86に固定さ
れている補助レバー95の右側面に接触している後羽根
解除レバー50の先端部50bを右方向に押す。後羽根
緊定48は解除され後羽根19が上方向に走行してシャ
ッタの閉じ動作が完了する。
【0031】このようにメカシャッタ機構を有しながら
電子制御による電子シャッタが可能となる。一般にはM
/E切換レバー81はメカシャッタの速度を設定するダ
イヤルに連動し、メカシャッタの最高速度設定からEの
方に切り換えできる機構にすることが望ましい。また、
メカシャッタMに戻すと、保持レバー80がバネ85に
よって時計方向に回転し先端部80aが閉じレバー77
を保持し閉じ用電磁石87に通電がなくても補助レバー
95が後羽根解除レバー50に作用しないようになって
いる。さらに、M/E切換レバー81をMの位置にする
と、軸82に固定されている停止部材94が扇形歯車5
8の軌道から退避し扇形歯車58の動作に全く影響を与
えないようになっているため、図6で説明する純メカシ
ャッタ動作が保障される。
【0032】図3は、上記機械,電子両用シャッタの電
子シッャタ動作のシーケンスを説明するための図であ
る。 (a)はシャッタ速度を設定するシャッタダイヤルと高
速調時カム10との関連を示している。メカのシャッタ
速度を示すシャッタダイヤル上の表示は、例えば1秒か
ら1/4000秒で、電子シャッタの設定は同じシャッ
タダイヤルのメカの最高速シャッタ(1/4000秒)
の次の位置になっている。シャッタダイヤルが電子シャ
ッタEの位置に設定されると、上述したようにスイッチ
97がオンして電子制御回路が作動する。高速調時カム
10はメカの最高速シャッタ位置に設定された状態とな
って、電子シャッタ機能が作用するようになっている。
【0033】(b)は、トリガスイッチ67のオン,第
1,第2スタートレバー63,60の解除,開き用およ
び閉じ用電磁石92,87のオフおよび先,後羽根緊定
28,48の解除のタイミングを示している。トリガス
イッチ67のオンの前に開き用および閉じ用電磁石9
2,87がオン状態となり、トリガスイッチ67がオン
した後、第1スタートレバー63が緊定カム59を解除
しても第2のスタートレバー60で緊定カム59は回転
を阻止されている。トリガスイッチ67のオンから一定
時間Ta 後に開き用電磁石92がオフして第2スタート
レバー60が緊定カム59を解除する。この時点から一
定時間t0 後に先羽根緊定28が解除される。さらに開
き用電磁石92のオフからシャッタ時間が計測され、適
正露出対応のシャッタ時間tx が経過すると、閉じ用電
磁石87がオフし後羽根緊定48が解除される。 (c)は先羽根走行曲線と後羽根走行曲線を示してい
る。先羽根緊定28の解除で先羽根が走行を開始してシ
ャッタが開き、後羽根緊定48の解除で後羽根が走行し
てシャッタが閉じる。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、従来の
機械式シャッタの機構部に電子シャッタの機構部を加え
て電子調時を可能にし、外部操作により機械式シャッタ
と電子シャッタとを切り換え可能に構成したものであ
る。したがって、本発明によれば、多数の部品を用いる
ことなく機械式シャッタおよび電子シャッタ機能を有す
ることとなり、両シャッタの利点を備え、それぞれの欠
点を補ったシャッタ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機械,電子両用シャッタの外観を
示す正面図である。
【図2A】本発明による機械,電子両用シャッタの機構
部の実施例を示す分解斜視図で、左半分を示している。
【図2B】本発明による機械,電子両用シャッタの機構
部の実施例を示す分解斜視図で、右半分を示している。
【図3】図2の電子シャッタの動作シーケンスを説明す
るための図である。
【図4】本発明によるシャッタの電子制御回路の実施例
を示す回路ブロック図である。
【図5】従来の機械式シャッタユニットの外観を示す正
面図である。
【図6A】図5のシャッタ機構部の一例を示す分解斜視
図で、左半分を示している。
【図6B】図5のシャッタ機構部の一例を示す分解斜視
図で、左半分を示している。
【図7】図6の機械式シャッタの動作シーケンスを説明
するための図である。
【符号の説明】
1…メカシャッタ速度可変歯車 2,90…軸 3…調時ユニット 4…同軸 5…遅速調時カム 5a…切欠側面 6…レバー 7,15…ピン 10…高速調時カム 13…タイミングレバーA 14…スタートタイミングレバーB 17…長孔 19…後羽根 22…タイミングレバーC 23…先羽根 29…可動ピン 33…先羽根レバー 37…第2チャージレバー 40…後羽根レバー 45…ローラ突起部 48…後羽根緊定 50…後羽根解除レバー 53…第1チャージレバー(チャージ部材) 56…歯車 57…スタートカム 58…扇形歯車(後羽根緊定解放部材) 58b…扇形窓部 59…緊定カム 60…第2スタートレバー 63…第1スタートレバー 64…メカ調時レバー 66…回転カム 66a…切欠側面 67…スタートピン 68…トリガレバー 69…トリガスイッチ 70…フック 73…セットレバー 74…バネ 77…閉じレバー 80…保持レバー 87…閉じ用電磁石 88…スライド板 91…開きレバー 92…開き用電磁石 94…停止部材 76,93…鉄片 95…補助レバー 97…M/E切換えスイッチ 100…ガイドピン 111…AECPU 112…表示回路 113…測光素子 114,115…駆動回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先羽根および後羽根をスタート位置に戻
    し、かつ先羽根および後羽根を走行させるための第1お
    よび第2のバネの勢力をチャージングするとともに回転
    カム体群を回転させるための第3のバネの勢力をチャー
    ジングするチャージ部材と、 シャッタレリーズに応じて動作する第1のスタートレバ
    ーと、 前記第1のスタートレバーに係止され、前記第1のスタ
    ートレバーの係止が解除されたとき、前記第3のバネの
    勢力で回転し、第1の回転角時点で、先羽根緊定を解放
    して前記第1のバネの勢力で前記先羽根を走行させ、さ
    らに第2の回転角まで回転する回転カム体群と、 前記回転カム体群の回転に応動し、前記回転カム体群が
    第2の回転角時点に達したとき、後羽根緊定を解放して
    前記第2のバネの勢力で前記後羽根を走行させる後羽根
    緊定解放部材と、 前記回転カム体群の第1の回転角時点から第2の回転角
    時点までのカム回動域にメカ調時レバーをバネ勢力で進
    出させ、設定されるシャッタ時間に対応してその進出量
    が異なる調速ユニットとからなり、 前記第1の回転角時点から第2の回転角時点までのカム
    回動域において前記回転カム体群を前記メカ調時レバー
    に突き当てカム回動域から退かせることにより前記回転
    カム体群の回転速度を調整しシャッタ時間を制御するカ
    メラ用機械式シャッタ装置において、 前記回転カム体群の回転を係止する第2のスタートレバ
    ーと、 開き用電磁石と、 閉じ用電磁石と、 前記開き用電磁石に吸着片が接触した位置で、前記第2
    のスタートレバーの係止を保持する開きレバーと、 前記先羽根緊定解除部材の解除動作を停止させた状態
    で、前記後羽根緊定を解放して前記後羽根を走行させる
    ための補助レバーと、 前記補助レバーに連動し、前記閉じ用電磁石に吸着片が
    接触した位置で前記補助レバーを前記後羽根緊定解放可
    能位置にする閉じレバーと、 前記開き用電磁石と前記閉じ用電磁石の吸着片が吸着位
    置になっている状態で前記開きレバーおよび閉じレバー
    を係止するセットレバーと、 メカシャッタと電子シャッタとの切換機構と、 前記切換機構の電子シャッタへの切換えにより、前記先
    羽根緊定解除部材の解除動作を前記回転カム体群の第2
    の回転角以前の位置で阻止する停止部材と、 レリーズ操作によりオンするトリガスイッチと、 前記レリーズ操作により前記開き用電磁石と前記閉じ用
    電磁石に電流を供給し、前記トリガスイッチのオンによ
    り前記開き用電磁石をオフし、適正露出対応のシャッタ
    時間後に前記閉じ用電磁石をオフ制御する電子制御回路
    とを設け、 前記切換機構でメカシャッタを選択したときは、前記メ
    カシャッタを作動させ、前記切換機構で電子シャッタを
    選択したときは、レリーズ操作により前記開き用電磁石
    と前記閉じ用電磁石を通電させ、その後のトリガスイッ
    チのオンと同時に前記セットレバーを動作させ前記第2
    のスタートレバーの前記回転カム体群の係止を解除可能
    にするとともに前記補助レバーの前記後羽根緊定の解放
    を可能にし、前記開き用電磁石の通電遮断により前記回
    転カム体群の係止を解除して先羽根を走行させ、 前記適正露出対応のシャッタ時間後に前記閉じ用電磁石
    への通電を遮断して前記後羽根を走行させるように構成
    したことを特徴とする機械、電子両用シャッタ。
  2. 【請求項2】 前記チャージ部材の操作に連動して、前
    記セットレバーをセットし前記開きレバーおよび閉じレ
    バーに取り付けられている吸着片を、前記開き用電磁石
    と閉じ用電磁石へ接触する位置にもたらすスライド部材
    を設け、 機械式レリーズ操作に伴う連動機構によって、少なくと
    も、第1のスタートレバー動作以前に、前記セットレバ
    ーのセットを解除して前記第2のスタートレバーの係止
    を解除し、 前記停止部材は前記切換機構のメカシャッタへの切換え
    により前記後羽根緊定解放部材の動作域から退避させる
    ことによりメカシャッタ選択時における、回転カム体群
    の回転動作に影響を与えないように構成したことを特徴
    とする請求項1記載の機械、電子両用シャッタ。
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