JPS6111701Y2 - - Google Patents

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JPS6111701Y2
JPS6111701Y2 JP5201278U JP5201278U JPS6111701Y2 JP S6111701 Y2 JPS6111701 Y2 JP S6111701Y2 JP 5201278 U JP5201278 U JP 5201278U JP 5201278 U JP5201278 U JP 5201278U JP S6111701 Y2 JPS6111701 Y2 JP S6111701Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シヤツタの閉鎖動作が開放の途中か
らも行われる形式のいわゆる三角波開口特性領域
を有するプログラム電気シヤツタの開閉機構に関
する。
一般のプログラム電気シヤツタは、シヤツタの
レリーズ部材と閉鎖駆動部材とが別部材として構
成されていたので、部品点数が多くなつていた。
そこで、本考案の目的は、本来シヤツタの閉鎖
駆動を行うための部材に、前駆動作部分を設け、
その前駆動作でシヤツタのレリーズ機能を働かせ
るように構成することにより部品点数を削減して
構成を簡素化し、また、該前駆動作で電気シヤツ
タの電磁石装置における鉄片部材の駆動力となる
バネをチヤージさせるようにして定常状態ではチ
ヤージさせておかないで、該バネの経時変化を抑
えるようにしたプログラム電気シヤツタの開閉機
構を提供することである。
以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。
先ず第1図乃至第9図に示したシヤツタ機構の
構成を説明する。1はシヤツタプレートで、露出
開口1aと受光窓1bを形成していると共に、ピ
ン1c〜1iを植設している。2はレリーズレバ
ーで、ピン1c,1dと嵌合する長溝2a,2b
と曲げ2cを形成していると共に、ピン2dを植
設し、バネ3により上方移動習性が与えられてい
る。4は閉鎖駆動板で、ピン1c,1eと嵌合す
る長溝4a,4bと、腕4c,4d、斜面4e、
平坦面4fを形成していると共に、ピン4gを植
設し、ピン1eと4gに掛けられたバネ5により
右方移動習性が与えられている。6は板バネ部材
で、ネジ6a,6bにより閉鎖駆動板4上に固着
され、第4図に示す如く、両端に閉鎖駆動板4の
裏面側に突出する曲げ6c,6dを形成し、夫々
斜面6c′,6d′を持つている。曲げ6cは、レリ
ーズレバー2の曲げ2cと係接するようになつて
いる。7は軸8に枢着された開放係止レバーで、
ピン1fに係接し得る腕7a,7bとほかの腕7
cを形成し、腕7aの先端部7a′が曲げ6dの運
動軌跡内に位置するように折曲げられており、そ
してバネ9により腕7aがピン1fに係接する如
く右旋性が与えられている。10は軸11に枢着
された開閉レバーで、腕7cと係接し得る腕10
aを有していると共に、非導電性のピン10bと
突起10c及びピン10d〜10gを植設してい
る。12は導電環で、ピン10bに嵌合されてい
る。13はリード線の役目もするバネで、ピン1
iと導電環12との間に掛けられ、開閉レバー1
0に左旋性を与えている。閉鎖駆動板4の腕4d
は、開閉レバー10の導電環12と突起10cに
係接し得るようになつており、腕4dと導電環1
2とによつてシンクロスイツチが構成されるよう
になつている。14は2枚一組の内の1枚を示し
た絞り羽根兼用のシヤツタ羽根で、ピン1g,1
bと嵌合する長溝14a,14bとピン10dと
嵌合する長溝14c、及びシヤツタ開口14d、
露光警告情報導入用開口14e、露光情報導入用
開口14fを形成している。図示していない他の
シヤツタ羽根は、その露光警告情報導入用開口が
シヤツタ羽根14の露光警告情報導入用開口14
eと一致した状態で、そのシヤツタ開口と露光情
報導入用開口が、シヤツタ羽根14のそれと左右
対称的に形成されているもので、また長溝14b
に対応する長溝がピン10eと嵌合している。そ
して、受光素子は、受光窓1bに対応して配置さ
れ、開口14e或は開口14fを通して被写界光
を受光し得るようになつている。15は軸16に
枢着された鉄片レバーで、腕4cを係止し得る曲
げ15aとほかの曲げ15bを形成していると共
に、ピン15cを植設している。17は鉄片で、
曲げ15b上にピン18によつて枢着されてい
る。19は軸16に枢着されたホールドレバー
で、斜面4eと平坦面4fに係接し得るピン19
aを植設していると共に、ピン15cに係接する
腕19bを形成し、バネ20により右旋性が与え
られている。21は鉄片バネで、鉄片レバー15
とホールドレバー19との間に掛けられ、ピン1
5cと腕19bとを圧接する如く作用している。
22は軸23に枢着されたフラツシユ開口レバー
で、ピン10gが当接し得るカム面22aを形成
していると共に、図示していない距離調節部材に
よつて操作されるピン22bを植設し、バネ24
により右旋性が与えられている。なお、シヤツタ
プレート1の上下には図示していない上地板と下
地板があつて、シヤツタ羽根14は下地板とシヤ
ツタプレート1との間に配置されており、またフ
ラツシユ開口レバー22は下地板の裏側に配置さ
れていて、その他の部材はシヤツタプレート1と
上地板の間に配置されている。従つて、開閉レバ
ー10のピン10d,10eはシヤツタプレート
1を貫通してその裏側に突出し、ピン10gは更
に下地板の裏側まで突出している。尚、シヤツタ
プレート1及び下地板には各ピンの運動を許す長
溝が形成されているが、図面上省略している。ま
た、シヤツタプレート1、閉鎖駆動板4及び開閉
レバー10は、樹脂等による一体成形品としても
よく、その場合は、閉鎖駆動板4の腕4dの導電
環12に係接し得る面に導電片を貼着するなどし
て電気的接続を保つようにする必要がある。更
に、102,114及び117は後述する制御回
路のスイツチ及び電磁石で、電磁石117は上地
板の裏側かシヤツタプレート1から起立した図示
していない部分に支持されることによりシヤツタ
プレート1の表面から浮かされ且つ鉄片17に対
向するようにして配置されている。
次に第18図に示したシヤツタ制御回路の構成
をシヤツタ機構に関連させて説明する。101は
電源電池で、(−)極が接地されている。102
は電源スイツチで、レリーズレバー2のピン2d
に対設されている。103は光起電素子等の受光
素子で、アノードが接地され、カソードが増幅回
路104の反転入力端子(−)に接続されてい
る。105は対数圧縮ダイオードで、増幅回路1
04に対し、カソードが反転入力端子(−)に接
続され、アノードが出力端子に接続されている。
106は基準電圧回路である。107はウインド
コンパレータで、反転入力端子(−)107aが
増幅回路104の出力端子に接続され、非反転入
力端子(+)107b,107cが夫々基準電圧
回路106の出力端子106a,106bに接続
されている。108及び109は高輝度警告及び
低輝度警告用のLED(ランプ等でも可)でウイ
ンドコンパレータ107の出力端子107d,1
07eと電源スイツチ102を介して電源電池1
01の(+)極との間に接続されている。110
は露光時間制御用のコンデンサで、一端が電源ス
イツチ102を介して電源電池101の(+)極
に接続され、他端が切換スイツチ111によつて
対数伸長トランジスタ112のコレクタ、エミツ
タ又は抵抗113の何れか一方を介して接地され
ている。トランジスタ112のベースは増幅回路
104の出力端子に接続されている。114は露
光時間計測開始用のスイツチで、コンデンサ11
0に並列接続され、開閉レバー10のピン10f
に対設されている。115はコンパレータで、非
反転入力端子(+)が基準電圧回路106の出力
端子106cに接続され、反転入力端子(−)が
コンデンサ110の他端に接続されている。11
6は増幅回路で、コンパレータ115の出力端子
に接続されている。117は電磁石で、増幅回路
116と電源スイツチ102を介して電源電池1
01の(+)極との間に接続されている。118
は増幅回路で、非反転入力端子(+)が基準電圧
回路106の出力端子106dに接続され、出力
端子が増幅回路104の非反転入力端子(+)に
接続されている。119は可変抵抗で、増幅回路
118の出力端子と反転入力端子(−)との間に
接続されている。120は抵抗で、一端が増幅回
路118の反転入力端子(−)と可変抵抗119
の接続点に接続され、他端が接地されている。
次に第1図乃至第9図のシヤツタ機構と第18
図のシヤツタ制御回路とによつて本実施例の動作
を説明する。先ず初めに警告動作について述べ
る。レリーズレバー2をバネ3の張力に抗して押
し下げると、ピン2dの変位によつて電源スイツ
チ102が閉成され、回路の各部に電圧が供給さ
れる。この時、受光素子103は、受光窓1b及
び露光警告情報導入用開口14eを通る被写界光
によつて照射されているので光電流iが発生し、
増幅回路104によつて増幅される。そして、増
幅回路104は、出力端子と反転入力端子(−)
との間に対数圧縮ダイオード105が接続され帰
還がかけられているので、その出力端子には光電
流iの対数に比例した圧縮電圧が発生し、この電
圧がウインドコンパレータ107の反転入力端子
(−)107aに与えられる。こゝで、この電圧
が、基準電圧回路106の出力端子106aから
非反転入力端子(+)107bに与えられている
高輝度警告の基準電圧よりも高ければ、出力端子
107dに接続されたLED108のみが点灯
し、出力端子106bから非反転入力端子(+)
107cに与えられている低輝度警告の基準電圧
よりも低ければ、出力端子107eに接続された
LED109のみが点灯し、また両基準電圧の間
にある適正露光が可能な場合には、LED10
8,109は共に点灯しない。なお、低輝度警告
動作の信号は、ウインドコンパレータ107の内
部において反転されるようになつている。
次に自動撮影について述べる。この場合、図示
していない自動撮影とフラツシユ撮影の切換部材
によつて、切換スイツチ111が端子111a側
に接続されており、またフラツシユ開口レバー2
2も距離調整部材によつて操作されることなく第
1図の位置に留まり、カム22aが開閉レバー1
0のピン10gの運動軌跡から外れている。尚、
この切換機構は、フラツシユ装置のカメラへの取
付操作とか、カメラからフラツシユ装置をホツプ
アツプさせる操作に連動させるようにすることも
できる。先ず、電源スイツチ102が閉成される
と、スイツチ114が閉成されており、コンパレ
ータ115の反転入力端子(−)が電源電池10
1の(+)極レベルに持ち上げられている結果、
出力端子が「L」レベルに置かれているので、電
磁石117はその閉成当初より励磁されている。
従つて、鉄片レバー15は、鉄片17が電磁石1
17に吸着されることにより第1図の状態に保持
されている。警告操作段階から更にレリーズレバ
ー2を押し下げると、曲げ2cが板バネ部材6の
曲げ6cから外れる。この結果、板バネ部材6を
乗せた閉鎖駆動板4はバネ5の張力により右方へ
移動する。閉鎖駆動板4は、第2図に示す如く、
腕4cが鉄片レバー15の曲げ15aに当接した
状態で一旦停止せしめられるが、それまでの過程
において、斜面4eがピン19aを押動してホー
ルドレバー19をバネ20の張力に抗しながら左
旋させて鉄片バネ21をチヤージする。また、板
バネ部材6の曲げ6cがレリーズレバー2の曲げ
2cの復帰軌跡内に臨んでレリーズレバー2の復
帰を阻止する状態となり、電源スイツチ102の
閉成状態を保持する。一方、曲げ6dが曲げ7
a′を押動して開放係止レバー7をバネ9の張力に
抗して左旋させる。レバー7の左旋により腕7c
が腕10aから外れるので、開閉レバー10はバ
ネ13の張力により左旋し、ピン10d,10e
によりシヤツタ羽根14を右方(図示していない
他のシヤツタ羽根は左方)へ移動させると共に、
ピン10fの変位によりスイツチ114を開放す
る。シヤツタ羽根14の移動に伴い、先ず開口1
4eが変位して一旦受光窓1bを遮蔽し、この時
点でスイツチ114が既に開かれているから、受
光素子103の暗電流に相当する電流によりコン
デンサ110への充電が開始される。また、続い
て露光情報導入用開口14fが先に受光窓1bの
開放を始め、少し遅れてシヤツタ開口14dが露
出開口1aを開放して行く。こゝで、暗電流及び
受光窓1bの先行する開放によるコンデンサ11
0の充電により所謂メカ遅れの補正がなされる。
そして、シヤツタ開口14dの増大に連動した開
口14fの増大に応動して受光素子103を照射
する光が徐々に増加し、光電流に比例した電流が
トランジスタ112のコレクタに流れ込み、コン
デンサ110は更に充電され、コンパレータ11
5の反転入力端子(−)の電位が徐々に下降す
る。こゝで、被写界光が2倍になればその光電流
が2倍、被写界光が4倍になれば光電流が4倍と
なるような所謂ガンマ特性が「1」である受光素
子を用いると、トランジスタ112のコレクタ電
流は光電流に比例するから、コンデンサ110に
充電することは、光量を積分することになる。ま
た、開口14dと14fとは同一部材上に形成さ
れており、その形状がほゞ相似形であるので、光
電流の積分量と像面露光量とは正比例関係にある
と言える。従つて、コンパレータ115の非反転
入力端子(+)に一定の電位を基準電圧回路10
6の出力端子106cから与えておくと、この電
位は一定の像面露光量の基準を与えることにな
り、光電流の積分量に対応する電位との比較によ
り露光量を制御することができる。そして、コン
デンサ110への充電の進行により、反転入力端
子(−)の電位が非反転入力端子(+)の電位よ
りも低くなると、コンパレータ115は反転して
出力端子が「H」レベルとなるので、電磁石11
7が消磁される。この結果、鉄片レバー15はチ
ヤージされた鉄片バネ21により左旋し、曲げ1
5aを腕4cから外す。従つて、閉鎖駆動レバー
4は、第3図に示す如く、バネ5の張力により更
に右方へ移動する。この右方への移動により、腕
4dが先ず導電環12に当接して開閉レバー10
をバネ13の張力に抗して右旋させ、途中からは
導電環12に代つて非導電性の突起10cに係接
して開閉レバー10を最終域まで右旋させる。従
つて、シヤツタ羽根14は、被写界光に応じた導
電環12が腕4dに押動される時期に対応して、
開口14dによる露出開口1aの開放の途中もし
くは全開状態から露出開口1aを閉鎖する。ま
た、スイツチ114がピン10fに押動されて閉
成するので、コンデンサ110の電荷が放電され
る。更に、板バネ部材6の曲げ6cが曲げ2cから
外れるので、レリーズレバー2はバネ3の張力に
より上方へ復帰してピン2dにより電源スイツチ
102を開放する。一方、曲げ6dが曲げ7a′か
ら外れるので、開放係止レバー7はバネ9の張力
により腕7aがピン1fに当接するまで右旋し、
腕7cが開閉レバー10の腕10aの左旋軌跡内
に臨む。シヤツタ機構のセツトは、閉鎖駆動板4
をバネ5の張力に抗して左方へ移動させることに
より行う。即ち、この左方への移動過程におい
て、板バネ部材6は、第4図に示す如く、曲げ6
cの斜面6c′でシヤツタレバー2の曲げ2cを乗
り越え、他方曲げ6dの斜面6d′で開放係止レバ
ー7の曲げ7a′を乗り越え、オーバーラン後、戻
つて曲げ6cが曲げ2cに係接する。一方、閉鎖
駆動板4の復帰によつてピン19aから平坦面4
f、斜面4eが外れるので、ホールドレバー19
はバネ20の張力により鉄片レバー15を伴つて
右旋し、曲げ15aが腕4cの運動軌跡内に臨む
と共に、鉄片17が電磁石117に当接する。こ
の結果、総ての部材が第1図の状態に戻る。
次にフラツシユ撮影について述べる。フラツシ
ユ撮影への切換操作によつて、切換スイツチ11
1が端子111bに接続される即ちトランジスタ
112に代つて抵抗113に接続されると共に、
フラツシユ開口レバー22が、ピン22bを介し
て距離調節に連動して操作されるようになり、そ
の調節量に応じバネ24の張力に抗して左旋させ
られる。上記の距離調節によつて、フラツシユ開
口レバー22が第5図の状態まで左旋させられて
いるとすると、上述のシヤツタレリーズ操作によ
り、開閉レバー10はピン10gがカム面22a
に当接する位置まで左旋して、シヤツタ羽根14
の開口14dにより露出開口1aをその距離に対
応した大きさに開放する。そして、コンデンサ1
10と抵抗113による一定秒時後に電磁石11
7が消磁されると、上述と同様に閉鎖駆動板4が
右方へ移動してシヤツタ羽根14により露出開口
1aが閉鎖される。また、第6図に示す如く、こ
の閉鎖作動の開始となる腕4dが導電環12に当
接することによつてシンクロスイツチが閉成さ
れ、フラツシユ装置がその最大開口時点で発光す
る。なお第3図に示す如く、閉鎖作動の最終時点
では、腕4dは導電環12から離れていて非導電
性の突起10cに係接しているので、フラツシユ
装置の誤発光は起らない。
第7図は、フラツシユ装置の発光時期を、開閉
レバー10がフラツシユ開口レバー22に当接し
た時点に変更したものである。即ち、開閉レバー
10において、ピン10bを除去し、導電環1
2′をピン10gに嵌合させ、バネ13の一端を
その導電環12に掛け、そして、フラツシユ開口
レバー22を導電性部材とし、カム面22aと導
電環12′とによつてシンクロスイツチを構成し
たものである。又、第8図及び第9図は日中シン
クロ撮影が可能なフラツシユ撮影機構へ変更した
ものである。即ち、開閉レバー10において、ピ
ン10gにも導電環12′を嵌合させ、導電環1
2′とピン1jとの間にもリード線の役目を果す
バネ13′を掛けている。そして、導電環12と
腕4dによるシンクロスイツチと、導電環12′
とカム面22aによるシンクロスイツチとを並列
接続し、抵抗113を設けず、露光時間は受光素
子103によつて被写界光に応じて自動制御する
ものである。従つて、被写界光によつて決まる開
口量よりも距離調節に対応して決まる開口量の方
が小さい場合には、第8図に示す如く、カム面2
2aに導電環12′が当接した時点でフラツシユ
装置が発光し、露光時間は、自然光とそのフラツ
シユ装置の補助光によつて決定される。また逆の
場合には、第9図に示す如く、導電環12′がカ
ム面22aに当接する以前の導電環12に対する
腕4dの当接によつてフラツシユ装置が発光す
る。このように、シヤツタ開口は、被写界光か距
離調節に対応して小絞り優先となる。
なお、第6図は第5図後の作動状態を示してい
るものとして述べたが、腕4dと導電環12との
一組のシンクロスイツチをもつものでも日中シン
クロ撮影は可能である。この説明においては、第
5図はシヤツタ開口が距離に対応して決定された
時点の状態を、また第6図はシヤツタ開口が被写
界光に対応して決定された状態を夫々示してい
る。そして、この場合、フラツシユ装置の発光時
期は、シヤツタ羽根14が閉鎖を開始する時点で
あるが、小絞り優先となることには変りがない。
また、フラツシユ開口レバー22の変位量は、距
離情報のほか、ガイドナンバー情報及び/又はフ
イルム感度情報の複合情報によつて制御されるよ
うにすることもできる。更に、第18図の制御回
路において、可変抵抗119を変化させると、増
幅回路104の非反転入力端子(+)の電位が変
化し、出力端子の電圧をシフトさせることができ
る。従つて、可変抵抗119によつて、フイルム
感度及び/又はF値等の撮影情報を電気的に導入
させ得る。
次に、第19図により、警告の誤表示を防止し
た回路と長時間秒時規制回路とを組込んだシヤツ
タ制御回路について述べる。121はコンパレー
タで、非反転入力端子(+)が増幅回路104の
出力端子に接続され、反転入力端子(−)が基準
電圧回路106の出力端子106eに接続されて
いる。122,123及び124は微分回路を構
成するコンデンサ、抵抗及びインバータで、コン
デンサ122の一端がコンパレータ121の出力
端子に接続され、抵抗123の一端が電源スイツ
チ102を介して電源電池101の(+)極に接
続されている。125はフリツプ・フロツプの如
き回路を用いたラツチ回路で、セツト入力端子S
が微分回路におけるインバータ124の出力端子
に接続され、反転出力端子がウインドコンパレ
ータ107のゲート入力端子G107fに接続さ
れている。126及び127は長時間秒時規制の
遅延回路を構成するコンデンサ及び抵抗で、コン
デンサ126の一端は電源スイツチ102を介し
て電源電池101の(+)極に接続され、抵抗1
27の一端は接地されている。128はコンデン
サ126に並列接続されたトランジスタで、ベー
スがラツチ回路125の非反転出力端子Qに接続
されている。129はコンパレータで、反転入力
端子(−)がコンデンサ126と抵抗127の接
続点に接続され、非反転入力端子(+)が基準電
圧回路106の出力端子106fに接続されてい
る。130はオアゲートで、一方の入力端子aが
コンパレータ129の出力端子に接続され、他方
の入力端子bがコンパレータ115の出力端子に
接続され、また出力端子が増幅回路116を介し
て電磁石117の一端に接続されている。
次にこの実施例の動作について述べる。上述の
シヤツタ羽根14の開放作動の直前に受光素子1
03が被写界光から一旦遮蔽される。この状態は
低輝度警告と同じになり、第18図のシヤツタ制
御回路では、LED109が点灯して誤表示をし
てしまうが、本実施例回路では、増幅回路104
の出力電圧がそのダーク状態の暗電流に相当した
電圧になると、コンパレータ121の非反転入力
端子(+)の電位が、基準電圧回路106の出力
端子106eによつて与えられている反転入力端
子(−)の電位よりも低くなるので、コンパレー
タ121は出力端子が「H」レベルから「L」レ
ベルへ反転する。この反転により微分回路におけ
るコンデンサ122と抵抗123の接続点に負の
微分パルスが発生し、その結果、インバータ12
4の出力端子に正のパルスが発生してラツチ回路
125はセツトされ、反転出力端子が「H」レ
ベルから「L」レベルへ反転する。そして、この
「L」レベルの信号がウインドコンパレータ10
7のゲート入力端子Gに与えられるので、コンパ
レータ107の出力端子107d,107eが共
に「H」レベルに置かれ、従つて、LED10
8,109は点灯し得なくなる。一方、ラツチ回
路125のセツトにより非反転出力端子(+)が
「H」レベルへ反転すると、トランジスタ128
が遮断されるので、コンデンサ126は抵抗12
7の値に応じて充電されて行く。初期状態では、
コンパレータ115及び129の出力端子は、共
に「L」レベルであつて、オアゲート130の出
力端子が「L」レベルであるので、電磁石117
が励磁されているが、トランジスタ128の遮断
及び上述の作動によるスイツチ114の開放によ
り、一方のコンパレータ115もしくは129の
出力端子が「H」レベルへ反転した時、オアゲー
ト130の出力端子が「H」レベルへ反転するの
で、電磁石117が消磁され、その時点でシヤツ
タ羽根14が閉鎖される。即ち、露出時間の最長
時間は、コンデンサ126と抵抗127による遅
延時間によつて規制され、その最長時間は、例え
ば10秒とか或は手振れを起させないように1/30
秒、1/15秒等に設定することができ、抵抗127
を可変抵抗もしくは切換抵抗にしておくと更に有
効である。そして、その最長時間を1/30秒、1/15
秒等に設定しておくと、フラツシユ撮影時にも有
効なシヤツタ制御回路とすることができる。
次に、第20図により露光時間計測の開始も電
気的に制御するようにしたシヤツタ制御回路につ
いて述べる。131及び132は上記調節用の遅
延回路を構成するコンデンサ及び可変抵抗で、コ
ンデンサ131の一端は電源スイツチ102を介
して電源電池101の(+)極に接続され、可変
抵抗132の一端は接地されている。133はコ
ンデンサ131に並列接続されたトランジスタ
で、ベースがラツチ回路125の非反転出力端子
Qに接続されている。134はコンパレータで、
反転入力端子(−)がコンデンサ131と可変抵
抗132の接続点に接続され、非反転入力端子
(+)が基準電圧回路106の出力端子106g
に接続されている。135はスイツチ114に代
つてコンデンサ110に並列接続されたトランジ
スタで、ベースがトランジスタ128のベースと
共にコンパレータ134の出力端子に接続されて
いる。136は可変抵抗で、一端が基準電圧回路
106の出力端子106gの電圧の調整が可能な
入力端子106hに接続され、他端が接地されて
いる。初期状態では、ラツチ回路125の非反転
出力端子Qが「L」レベルであつてトランジスタ
133が導通している。従つて、コンパレータ1
34は反転入力端子(−)が「H」レベルであつ
て、出力端子が「L」レベルに置かれており、ト
ランジスタ128,135は共に導通している。
上述の如く、ラツチ回路125がセツトされ、非
反転出力端子Qが「H」レベルへ反転すると、ト
ランジスタ133が遮断されるので、コンデンサ
131は可変抵抗132の値に応じて充電が開始
される。そして、反転入力端子(−)の電位が、
基準電圧回路106の出力端子106gによつて
与えられている非反転入力端子(+)の電位より
も低くなると、コンパレータ134は反転して出
力端子が「H」レベルとなる。この結果、トラン
ジスタ128,135が遮断して、最長時間規制
と露光時間制御の遅延回路の計測が開始され、こ
の後の動作は上述の第19図のシヤツタ制御回路
の場合と同じである。従つて、可変抵抗132の
設定によつて、コンパレータ134が反転するま
での秒時を変化させることにより、シヤツタ羽根
の開放開始からメカ遅れを持つたシヤツタ羽根の
閉鎖時期までの関係に合わせて、特に露光時間制
御のための遅延回路の計測開始時期を容易に調節
することができる。また、コンパレータ134の
反転入力端子(−)に接続された可変抵抗132
を固定にし、基準電圧回路106の可変抵抗13
6を可変してコンパレータ134の非反転入力端
子(+)の基準電圧を変化させるようにしても同
様の調節を行わせることができる。
次に第10図乃至第13図によりセルフタイマ
ー制御要素を含んだシヤツタ機構について、又第
21図によりそのシヤツタ制御回路について述べ
る。閉鎖駆動板4は更にフツク4hを形成し、ピ
ン4iを植設している。鉄片レバー15はピン1
5cに代つて曲げ15dが形成され、曲げ15d
は一方の側面でホールドレバー19の腕19bに
係接している。25は軸16に枢着されたタイマ
ーレバーで、フツク4hに係合し得る曲げ25a
と曲げ15dの他方の側面に係接する腕15bと
を形成し、バネ20よりも多少強いバネ26によ
り左旋性が与えられている。この結果、初期状態
では、鉄片レバー15が左旋されていて、電磁石
117が励磁されていても、鉄片17は吸着され
ておらず、電磁石117は、その一端が増幅回路
116に代つて抵抗137を介してコンパレータ
115の出力端子115aに接続されている。従
つて、単に電源スイツチ102が閉成された状態
では、電磁石117に通電される電流は抵抗13
7によつて制限されているので微少であり、その
励磁力は弱い。138及び139はセルフタイマ
ー用の遅延回路を構成する抵抗及びコンデンサ
で、抵抗138の一端が電源スイツチ102を介
して電源電池101の(+)極に接続され、コン
デンサ139の一端が接地されている。140は
上記遅延回路の計測を開始させるスイツチで、コ
ンデンサ139に並列接続され、閉鎖駆動板4の
ピン4iに対設されている。141及び142は
セルフタイマーのセツト、リセツトの切換スイツ
チ及び値が極めて小さい抵抗で、その直列回路が
抵抗138に並列接続されている。143はコン
パレータで、反転入力端子(−)が基準電圧回路
106の出力端子106iに接続され、非反転入
力端子(+)が抵抗138とコンデンサ139と
の接続点に接続されている。144,145及び
146は微分回路を構成するコンデンサ、抵抗及
びインバータで、コンデンサ144の一端がコン
パレータ143の出力端子143aに接続され、
抵抗145の一端が接地されている。148は電
流増幅回路で、入力端子がインバータ146の出
力端子に接続され、出力端子が電磁石117の一
端に接続されている。149はナンドゲートで、
入力端子が夫々コンパレータ115及び143の
非反転出力端子115b及び143bに接続され
ている。150,151及び152は微分回路を
構成するコンデンサ、抵抗及びインバータで、コ
ンデンサ150の一端がナンドゲート149の出
力端子に接続され、抵抗151の一端が電源スイ
ツチ102を介して電源電池101の(+)極に
接続されている。153はSCRで、ゲートがイ
ンバータ152の出力端子と接続され且つ抵抗1
54を介して接地され、カソードが接地されてい
る。155はエレクトロフラツシユのトリガー回
路で、SCR153のアノードとカソードとの間
に接続されている。
次にこの実施例の動作について説明する。セル
フタイマー撮影の場合には、例えばダイヤルをセ
ルフタイマー位置に合わせ、スイツチ141を開
放させる。レリーズレバー2の操作に伴い閉鎖駆
動板4は右方へ移動するが、駆動板4は第11図
に示す如く、フツク4hがタイマーレバー25の
曲げ25aに係止された初動位置で一旦停止され
る。この閉鎖駆動板4の移動に伴うピン4iの変
位によりスイツチ140が開放され、コンデンサ
139に抵抗138を介して充電が開始される。
またこの状態でもレリーズレバー2の復帰が阻止
され、電源スイツチ102が閉成状態に保持され
ている。そして、コンデンサ139への充電の進
行に伴い、コンパレータ143は、セルフタイマ
ー作動としての例えば10秒後に非反転入力端子
(+)の電位が基準電圧回路106の出力端子1
06iから与えられている反転入力端子(−)の
電位よりも高くなつて反転し、出力端子143a
が「H」レベルとなる。この結果、微分回路にお
けるコンデンサ144と抵抗145の接続点に正
の微分パルスが発生して、インバータ146の出
力端子に負のパルスが発生し、従つて、電流増幅
回路148を介して、電磁石117の一端に負の
パルスが与えられ、電磁石117はそれまで微少
電流が流されていたが、この時大電流が瞬間的に
流され、磁力が増大して鉄片17を吸引し、鉄片
レバー15、タイマーレバー25をバネ26の張
力に抗して右旋させる。なお、この吸引動作後、
電磁石117は、前記のパルスが消滅してその通
電が再び微少電流となるが、鉄片17を吸着保持
し得る。そして、これ以後は、上述の第2図、第
3図と同様の第12図、第13図の段階を経て、
シヤツタ羽根14の開閉動作が行われる。
また、セルフタイマーを使用しない普通の撮影
時には、スイツチ141が閉成されていて、抵抗
138に値の小さい抵抗142が並列接続され、
その合成抵抗が小さくなつている。従つて、その
遅延時間は極く短かく、実質的にシヤツタ開閉作
動が直ちに行われる。なお、その遅延時間は、0
とすることも可能であるが、ある時間を持たせる
ことにより、一眼レフカメラに適用した場合のミ
ラー及び/又は自動絞り機構の作動の納まりと
か、自動焦点調節機構を備えたカメラに適用した
場合のその調節機構の作動の納まりを吸収するこ
とに利用できる効果がある。
更に、このシヤツタ機構も上述と同様に閉鎖駆
動板4の腕4dと開閉レバー10上の導電環12
によりシンクロスイツチが構成されているが、こ
のシヤツタ制御回路には、電気的なシンクロスイ
ツチも組込まれている。即ち、ナンドゲート14
9は、セルフタイマー作動の終了時点でコンパレ
ータ143が反転すると、非反転出力端子143
bによつて一方の入力端子が「H」レベルとなつ
て、ゲートを閉じる待機状態となり、シヤツタ羽
根を閉鎖させる時点でコンパレータ115が反転
すると、非反転出力端子115bによつて他方の
入力端子も「H」レベルとなり、この結果ゲート
を閉じて、出力端子が「L」レベルとなる。
従つて、SCR153は微分回路によつてゲー
トに正の微分パルスが与えられることにより導通
し、その時のシヤツタ羽根14の最大開口時点に
合わせてトリガー回路155を駆動してエレクト
ロフラツシユを発光させる。また、ナンドゲート
149の一方の入力信号としては、本実施例のよ
うにコンパレータ143の出力端子143bの信
号を利用することのほか、第19図における如き
ラツチ回路125を利用しそれにもう一つの非反
転出力端子を設けることによりシヤツタ開放時期
に対応した信号を利用するようにしてもよい。
第22図は、第21図の回路に対して、第19
図と同様に警告の誤表示を防止した回路を組込ん
だシヤツタ制御回路で、ウインドコンパレータ1
07のゲート入力端子G107fをコンパレータ
143の反転出力端子143cにより制御するよ
うにしたものである。
従つて、LED108または109が点灯する
ような輝度条件下において、セルフタイマー撮影
を行つた場合には、そのLED108または10
9の消灯が、セルフタイマー動作の終了からシヤ
ツタレリーズへの移行を表示することにもなる。
また、第23図は低輝度警告回路を用いてバツ
テリーチエツク回路を構成させたもので、15
6,157は分圧回路を構成する抵抗で、基準電
圧回路106の出力端子106bによつて低輝度
警告の基準電圧を与える回路を簡略的に示してい
る。158,159は分圧回路を構成する抵抗
で、電源電池101の減電圧を検出する。160
及び161は定電流回路及び定電圧ダイオード
で、チエツクレベルを設定する。162はコンパ
レータで、反転入力端子(−)が抵抗158と1
59との接続点に接続され、非反転入力端子
(+)が定電流回路160と定電圧ダイオード1
61との接続点に接続されている。163はトラ
ンジスタで、ベースがコンパレータ162の出力
端子に接続され、コレクタ、エミツタが抵抗15
7に並列接続されている。電源電池101の電圧
がチエツクレベル以上であると、コンパレータ1
62は反転入力端子(−)の電位の方が高いの
で、出力端子が「L」レベルであつてトランジス
タ163を遮断状態にしている。従つて、バツテ
リーチエツク回路部分は低輝度警告回路に対して
無関係の状態に置かれる。一方、電源電池101
の電圧がチエツクレベル以下となると、コンパレ
ータ162の出力は逆に「H」レベルになつてト
ランジスタ163を導通状態にする。この結果、
ウインドコンパレータ107は非反転入力端子
(+)が電源電池101の(−)極の電位とな
り、出力端子107eが「H」レベルとなつて
LED109は点灯し得なくなる。従つて、電源
スイツチ102を閉成させた状態で、受光素子1
03への照射光を遮蔽した時、LED109が点
灯すれば電源電池101の電圧はチエツクレベル
以上であり、点灯しなければチエツクレベル以下
であることが表示されることになる。
次に、第14図、第15図によりセルフタイマ
ー機構が一回の露光作動後にリセツトされるよう
にしたものについて説明する。シヤツタプレート
1には更にピン1kが植設され、タイマーレバー
25には更に突部25cが形成されている。27
は軸28に枢着されたタイマーセツトレバーで、
スイツチ141を開閉させるピン27aと被セツ
トピン27bを植設し、長溝27cを形成してい
る。29は軸30に枢着されたタイマーリセツト
レバーで、長溝27cに嵌合し、突部25cを押
動し得るピン29aを植設していると共に、鉄片
レバー15の曲げ15dの背部に係接し得る腕2
9bを形成し、またバネ26(図示せず)よりも
強いバネ31により腕29bがピン1kに当接す
るまでの右旋性が与えられている。第14図はセ
ルフタイマーのセツト状態であり、セルフタイマ
ー作動を終了させるために、電磁石117に鉄片
17が吸着されて鉄片レバー15が右旋すると、
曲げ15dの背部が腕29bから外れるので、リ
セツトレバー29は、バネ31の張力により右旋
し、ピン29aにより、セツトレバー27を左旋
させると共に、突部25cを押動してタイマーレ
バー25をバネ26(図示せず)の張力に抗して
右旋させる。この結果、第15図の状態となり、
ピン27aが退避してスイツチ141が閉成する
と共に、タイマーレバー25の曲げ25aが閉鎖
駆動板4のフツク4hの運動軌跡から退避した位
置に保持される。
このセルフタイマー機構のセツトは、第15図
の状態からセツトレバー27が図示していないセ
ツト部材によりピン27bが操作されて右旋され
ることにより行われる。即ち、リセツトレバー2
9はセツトレバー27の右旋によりバネ31の張
力に抗して左旋させられ、腕29bの背部で曲げ
15dの側面に係接し、鉄片レバー15を左旋さ
せながら、腕29bが曲げ15dを乗り越えた
時、第14図の状態となつてそのセツトが完了す
る。なお、このリセツト機構を組込むと、鉄片レ
バー15が電磁石117に吸着される際、タイマ
ーレバー25を右旋させる負荷が軽減されるの
で、その吸着作動がより確実となる。また、本実
施例では一つの電磁石により露光時間制御とセル
フタイマー制御とを行つているが、別々の電磁石
を用いるようにしてもよい。
次に第16図、第17図により電源電池101
の電圧が規定値以下となつた或はなつている場合
のレリーズロツク機構について説明する。シヤツ
タプレート1には更にストツパとしての曲げ1l
が形成され、レリーズレバー2には更に曲げ2e
が形成されている。32は軸33に枢着されたレ
リーズロツクレバーで、曲げ1lに当接し得ると
共に曲げ2eの運動軌跡内に臨み得る腕32a
と、電磁石117に関係する曲げ32bとを形成
し、曲げ32bの基部32b′が電磁石117のヨ
ーク117bの一端に係接し、立曲げ部32
b″が鉄芯117aの側面に対向するようになつ
ており、また弱いバネ34により右旋性が与えら
れている。
次にこの実施例の動作について説明する。レリ
ーズレバー2を押下げると前述の如く電源スイツ
チ102が閉成して回路の各部に電圧が供給され
る。初期状態ではスイツチ114が閉成している
ので、電磁石117は、第21図の如く抵抗13
7を介して電流が流れ励磁される。
この時電磁石117に発生する磁束は、起磁力
が弱いために少く、従つて鉄片17を吸引するま
でには到らない。一方、ロツクレバー32は、電
磁石117に対して、曲げ32b、立曲げ部32
b″、鉄芯117a、ヨーク117b及び基部3
2b′によつて磁気回路を構成し、電磁石117に
よつて弱いバネ34に打ち勝ち得る起磁力が与え
られると左旋することになる。従つて、このある
一定以上の起磁力を与え得る電流であるかどうか
を検定すれば、電源電池101が使用可能である
か否かを判定することができ、シヤツタ制御回路
の全体に共通したその検定レベルは、抵抗137
を調整することにより適正に設定し得る。電源電
池101の電圧が充分であつて、電磁石117に
検定レベル以上の電流が流れると、ロツクレバー
32は第16図の如く左旋して、腕32aが曲げ
2eの運動軌跡から退避するので、レリーズレバ
ー2は更に押下げることができる。また、電磁石
117に流れる電流が検定レベル以下であると、
ロツクレバー32は第17図に示す如く、腕32
aが曲げ1lに当接した状態に留まり、腕32a
が曲げ2eの運動軌跡内に臨んだままでいて、レ
リーズレバー2の押下げを阻止する。更に、電磁
石117における鉄芯117aの立曲げ部32
b″に対向する部分に非磁性体部分117a′を設け
ておくと、上記の磁気回路内に空隙が生じ、その
磁路を通る磁束が減少するので、後に鉄片17を
吸引する磁束の減少を少く抑えることができる。
なお、ウインドコンパレータ107の出力端子
107eを、抵抗137のコンパレータ115の
出力端子115aに接続された側にも接続する
と、低輝度警告時にもレリーズロツクを行わせる
ことができる。また、ロツクレバー32は、レリ
ーズレバー2上に枢着することも可能で、この場
合はロツクレバー32が電磁石117に吸引され
るか否かによつて、ロツクレバー32の一部が図
示していない固定部材に対して係止されない状態
となつたり、又は係止され得る状態になつたりす
るものである。こゝで、ロツクレバー32は、電
磁石117に吸引された場合レリーズレバー2の
押下げに伴い立曲げ部32b″が鉄芯117a上
を摺動するように移動するが、最終的に非磁性体
部分117a′に対向するようにしておけば、前述
と同様の効果が得られる。更に、レリーズロツク
機構は、フラツシユ装置内蔵のカメラにおいて、
シヤツタ制御回路用の電源をフラツシユ装置の主
コンデンサの充電用にも使用する場合に、その充
電の際に電圧が降下している時にも上述と同様の
作動を行う。
以上の如く、本考案のプログラム電気シヤツタ
の開閉機構によれば、シヤツタのレリーズ部材と
閉鎖駆動部材とが一つの部材により兼用されてい
るので、部品点数が削減されて構成が簡素化され
る。また、電磁石装置における鉄片部材の駆動力
となるバネのチヤージを前記部材の運動の前半で
行わせ、シヤツタ機構を動作させていない状態で
はチヤージさせないようになつているので、該バ
ネの経時変化を少く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はフラツシユ撮影のためのシヤツタ開口
制御要素を含んだシヤツタ機構をセツト状態で示
した図、第2図はシヤツタの開口状態時を示した
図、第3図はシヤツタの閉鎖状態時を示した図、
第4図は閉鎖駆動板と板バネ部材の関係を示した
底面図、第5図乃至第9図はフラツシユ撮影時の
シヤツタ開口制御状態を示した図、第10図はセ
ルフタイマー制御要素を含んだシヤツタ機構をセ
ツト状態で示した図、第11図はセルフタイマー
作動時を示した図、第12図はシヤツタ開口状態
時を示した図、第13図はシヤツタの閉鎖状態時
を示した図、第14図及び第15図はセルフタイ
マー機構のセツト、リセツト関係を示した図、第
16図及び第17図はレリーズロツク機構を示し
た図、第18図乃至第22図は夫々シヤツタ制御
回路を示した回路図、第23図はバツテリーチエ
ツク回路の一例を示した回路図である。 1……シヤツタプレート、1a……露出開口、
1b……受光窓、2……レリーズレバー、4……
閉鎖駆動板、4c,4d……腕、4h……フツ
ク、6……板バネ部材、7……開放係止レバー、
10……開閉レバー、12,12′……導電環、
14……シヤツタ羽根、14d……シヤツタ開
口、14e……露光警告情報導入用開口、14f
……露光情報導入用開口、15……鉄片レバー、
17……鉄片、19……ホールドレバー、22…
…フラツシユ開口レバー、22a……カム面、2
5……タイマーレバー、27……タイマーセツト
レバー、29……タイマーリセツトレバー、32
……レリーズロツクレバー、101……電源電
池、102……電源スイツチ、103……受光素
子、105……対数圧縮ダイオード、106……
基準電圧回路、107……ウインドコンパレー
タ、108,109……LED、115,12
1,129,134,143,162……コンパ
レータ、104,116,118,148……増
幅回路、125……ラツチ回路、117……電磁
石、「122,123,124」「144,14
5,146」,「150,151,152」……微
分回路を構成するコンデンサ、抵抗、インバー
タ、110,126,131,139……コンデ
ンサ、113,120,127,137,13
8,142,154,156,157,158,
159……抵抗、119,132……可変抵抗、
112……対数伸長トランジスタ、128,13
3,135,163……トランジスタ、160…
…定電流回路、161……定電圧ダイオード、1
11……切換スイツチ、114,141……スイ
ツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 往復運動可能に配置され且つバネにより往動習
    性が付与されていて往復運動によりシヤツタ羽根
    を開閉する開閉部材と、前記開閉部材を往動開始
    位置に係止する開放係止部材と、カメラのレリー
    ズ動作の初期に電源スイツチが閉成されることに
    より励磁され且つ露光時間制御回路の出力信号の
    発生により消磁される電磁石と、前記電磁石の励
    磁により前記電磁石に吸着保持され且つ消磁によ
    り前記電磁石からの離反が可能となる鉄片部材
    と、前記鉄片部材とホールド部材との間に掛けら
    れていて前記鉄片部材の前記電磁石からの離反力
    となる鉄片バネと、移動可能に配置され且つバネ
    により一方向への移動習性が付与されていると共
    にセツト状態で始動位置に係止され且つレリーズ
    動作により該係止が解除されるようになつてい
    て、第一期動作で前記ホールド部材を操作して前
    記鉄片バネをチヤージし且つ前記開放係止部材を
    変位させて前記開閉部材に対する係止を解除させ
    た後中途位置で吸着状態の前記鉄片部材により一
    旦係止され、その後前記電磁石の消磁による前記
    鉄片部材の離反運動により係止が解除された後の
    第二期動作で前記開閉部材を往運動の途中から復
    運動させるシヤツタレリーズ兼閉鎖駆動部材とか
    ら成る、プログラム電気シヤツタの開閉機構。
JP5201278U 1978-04-21 1978-04-21 Expired JPS6111701Y2 (ja)

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JPS54155540U JPS54155540U (ja) 1979-10-29
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