JPH0531609Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0531609Y2
JPH0531609Y2 JP1986171527U JP17152786U JPH0531609Y2 JP H0531609 Y2 JPH0531609 Y2 JP H0531609Y2 JP 1986171527 U JP1986171527 U JP 1986171527U JP 17152786 U JP17152786 U JP 17152786U JP H0531609 Y2 JPH0531609 Y2 JP H0531609Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
cam groove
rotation
rotates
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986171527U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6376826U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986171527U priority Critical patent/JPH0531609Y2/ja
Publication of JPS6376826U publication Critical patent/JPS6376826U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0531609Y2 publication Critical patent/JPH0531609Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、カメラの露出・焦点調節装置、詳
しくは、一つの回転駆動源からの駆動力を差動歯
車機構を介して焦点調節機構と露出制御機構とに
選択的に伝達するカメラの露出・焦点調節装置に
おける溝カムを有する駆動機構に関するものであ
る。 [従来の技術] 本出願人は先に、一つのモータの回転駆動力を
差動歯車機構を介して焦点調節機構と露出制御機
構とに選択的に伝達するカメラの露出・焦点調節
装置を提供した。 次に、この装置の詳細を第1図を借りて説明す
ると、第1図に示すように、一つの回転駆動源で
あるモータ1の駆動力は、パルス発生装置と差
動歯車機構にそれぞれ伝達されるようになつて
いる。即ち、モータ1の出力ギヤー1aには、パ
ルス発生装置のマスク板4の駆動ギヤー4a
と、差動歯車機構の駆動ギヤー5がかみ合つて
いる。 上記パルス発生装置は、多数の細隙孔を有す
るマスク板4と、このマスク板4の一部に発光体
と受光体を対向させてなるフオトインタラプタ6
とからなり、モータ1の回転角に応じたパルスを
発生するようになつている。このパルス発生装置
2で発生されるパルスは後述するように、焦点調
節(以下、AFという)時にカウントされてAFカ
ム15の位置信号とされる。 また上記差動歯車機構は、モータ1の出力ギ
ヤー1aにかみ合う駆動ギヤー5と、この駆動ギ
ヤー5の中心軸5aに回転自在に嵌合していて自
動露出用ギヤー(以下、AEギヤーという)8に
かみ合う大径ギヤー7と、この大径ギヤー7の中
心部を貫通した上記中心軸5aに一体に取り付け
られた太陽ギヤー9と、上記大径ギヤー7に一体
に植設された支軸11a,11b,11cにそれ
ぞれ回転自在に支持されていて上記太陽ギヤー9
にかみ合う遊星ギヤー10a,10b,10c
と、この遊星ギヤー10a〜10cがかみ合う内
歯ギヤー12aを有し外歯ギヤー12bが一方の
アイドルギヤー13aにかみ合う大径ギヤー12
とで構成されている。この差動歯車機構におけ
る上記大径ギヤー12は伝達系の第1の出力ギヤ
ーを、また大径ギヤー7は第2の出力ギヤーをそ
れぞれ構成している。 上記アイドルギヤー13aは、もう一方の同径
同大のアイドルギヤー13bと支軸13cで一体
に結合されており、他方のアイドルギヤー13b
は自動焦点(以下、AFという)用ギヤー14に
かみ合つている。このAF用ギヤー14は短筒体
の外周面に形成されており、同ギヤー14の前面
がわの端面には、5段の端面カムで形成されたゾ
ーンフオーカス用AFカム15が形成されている。
また上記短筒体の後面がわには、AFカム15の
位置信号をとるためのAFスイツチ16の開閉用
カム17が取り付けられている。このように構成
されているAF用ギヤー14は、図示しない基板
に取り付けられていて、撮影レンズ光学系の一部
を支持するレンズ筒18の周りに回動自在に配設
される。そして、上記AFカム15の前方には焦
点調節用の撮影レンズlおよびシヤツタ羽根を支
持した鏡枠19がレンズ光軸Oに沿つて前後動で
きるように配設されている。即ち、この鏡枠19
は撮影レンズlの光軸方向に沿つて同レンズの至
近焦点位置から無限遠位置に移動できるように、
その一部に不動部材に設けられた回転止20のガ
イド溝20aに嵌合するガイド部19aが形成さ
れていて、後面には上記AFカム15に当接する
駆動ピン21a,21b,21cが取り付けられ
ている。そして、鏡枠19の前面の上記駆動ピン
21a〜21cに対応する部分は、鏡枠19と不
動部材(図示されず)との間に介在する圧縮コイ
ルばね22a〜22cで押圧されるようになつて
おり、これによつて上記駆動ピン21a〜21c
はAFカム15に圧接するようになつている。 また、鏡枠19に支持されたシヤツタ羽根は、
2枚のセクタ23a,23bからなるバリオ型シ
ヤツタであつて、2枚のセクタ23a,23bに
はその交叉透孔にセクタ開閉ピン24aが嵌入し
ていて、同ピン24aにより開閉制御される。ま
た、その全開位置と全閉位置とは図示されないス
トツパーで規制されている。このセクタ開閉ピン
24aは、中程の支点位置に支持筒24bの形成
されたレバーからなる羽根開閉部材24の一腕端
に固定されている。この羽根開閉部材24は、そ
の中程の上記支持筒24bを保持アーム26上の
支軸26aに回動自在に緊密に嵌合されることに
より保持アーム26に取り付けられており、一腕
にかけられた緊縮性のコイルばね27の弾力によ
り支軸26aの周りに反時計方向に回動する習性
が与えられている。この羽根開閉部材24の他腕
は半円状に弯曲していて、その先端部にはAE駆
動ピン25が固植されており、同ピン25は前記
AEギヤー8の裏面に穿設された駆動用カム溝2
8(第4図参照)に嵌入している。 また、上記保持アーム26はその基部に形成さ
れた支持筒26bを、基板に固植された支軸29
に緊密に回動自在に嵌合して配設されていて、そ
の先端部寄りの自由端部には前記支軸26aが植
設され、先端部の一側方寄りにはアマーチユア取
付部26cが突設されている。このアマーチユア
取付部26cには電磁石30によつて吸着される
アマーチユア31がビス32により固定されてい
ると共に、同アーム26には緊縮性のコイルばね
33がかけられていて、支軸29の周りに時計方
向に回動する習性が与えられている。 一方、前記アイドルギヤー13aには三腕レバ
ーからなる自動焦点用ギヤー係止部材(以下、
AFギヤー係止部材という)34が係脱し、アイ
ドルギヤー13a,13bを介してAF用ギヤー
14の回転を規制するようになつている。この
AFギヤー係止部材34は、その中程の支点位置
に形成された支持筒34bを、基板に固植された
支軸35に回動自在に嵌着することにより配設さ
れていて、アイドルギヤー13aの側近に延び出
した第1腕34aの先端部には、アイドルギヤー
13aに係脱する係止爪36が形成されている。
また第1腕34aと反対方向に延び出した第2腕
34cの先端には前記AE駆動ピン25によつて
押動される係止ピン37が固植されており、更に
この第2腕34cの斜上方に延び出した第3腕3
4dの先端には、AEギヤー8の裏面に突設され
た後述する係止解除部8a,8b(第4図参照)
に押動される解除ピン38が固植されている。 また、このAFギヤー係止部材34はアイドル
ギヤー13aへの係止態位と係止解除態位とを確
保するために、その第1腕34aの先端部寄りの
位置と基板上のばね掛け部材39とにトグルばね
40がかけ渡されている。 前記AEギヤー8は支軸41に回転自在に支持
されていて、上記第2の出力ギヤー7の回転に伴
つて回転するようになつていて、その前面には同
ギヤーの位置信号を取り出すためのAEスイツチ
42を開閉する板カム43が一体に取り付けられ
ている。 そして、このAEギヤー8の裏面に形成されて
いて、前記AE駆動ピン25が嵌入する駆動用カ
ム溝28は、第4図に示すように形成されてい
る。 即ち、このカム溝28は4つの作動領域〜
と2つの被係止部Va,bとで形成されていて、
二点鎖線で示すAE駆動ピン25の初期位置から
反時計方向に、第領域(AFマグネツトチヤー
ジ部)、第領域(AEマグネツトチヤージ部)、
第領域(AE部)、第領域(AFリセツトマグ
ネツトチヤージ部)と順に連設されている。そし
て第領域と第領域の終端域には半径方向のカ
ム溝で形成された被係止部Va,bがそれぞれ
設けられていて、この被係止部Va,bの側壁
にピン25が当接することにより、AEギヤー8
はその回転を暫定的に停止されるようになつてい
る。 また、AEギヤー8の裏面の上記両被係止部
Va,bの時計方向がわの側近位置には、前記
AFギヤー係止部材34の解除ピン38を押動す
るための、突起部で形成された係止解除部8a,
8bが設けられている。 このように先に提供した露出・焦点調節装置は
構成されている。次に、その作用を第5,6図の
作動図と第7図のタイムチヤートと共に説明す
る。先ずモータ1に通電すると、初期状態におい
ては、アイドルギヤー13aをAFギヤー係止部
材34が係止しているため、差動歯車機構の第
1の出力ギヤー12は回転せず、従つて遊星ギヤ
ー10a〜10cの公転に伴つて第2の出力ギヤ
ー7が回転しAEギヤー8に駆動力を伝達し同ギ
ヤー8を第1図の矢印方向に回転させる。 このAEギヤー8が回転すると、AEスイツチ4
2がカム43によつて動作してオンとなり、その
オン信号により電磁石30に通電され同電磁石は
励磁状態となる。そしてAEギヤー8の回転によ
つてAE駆動ピン25は、第4図のカム溝28の
第領域のAFマグネツトチヤージ部内を移動せ
られるので、羽根開閉部材24を介して保持アー
ム26は支軸29の周りに反時計方向(第1図に
おいて)に回動し、アマーチユア31が電磁石3
0に吸着され、アーム26はその位置に保持され
る。更にAEギヤー8が回転すると、その係止解
除部8aが第5図に示すように、AFギヤー係止
部材34の解除ピン38を押動するので、同係止
部材34は一瞬のうちに支軸35の周りに反時計
方向に回動し、アイドルギヤー13aから係止爪
36が外れアイドルギヤー13aの係止は解除さ
れる。従つて、アイドルギヤー13a,13bお
よびAF用ギヤー14は回転可能となる。またこ
のとき、AE駆動ピン25はカム溝28の被係止
部VaのAF係止部の側壁に当接してAEギヤー8
の回転はここに停止される。これが停止される
と、差動歯車機構の第2の出力ギヤー7も回転
が止められるので、今度は遊星ギヤー10a〜1
0cの自転により内歯ギヤー12aを介して第1
の出力ギヤー12が回転し駆動力はアイドルギヤ
ー13a,13bに伝達される。 すると、アイドルギヤー13bにかみ合つてい
るAF用ギヤー14が回転するので、ここにAF動
作が行なわれる。即ちAFカム15が回転すると、
その端面カムで形成された階段状カムによつて鏡
枠19が繰り出される。またAF用ギヤー14が
回転すると、AFスイツチ16がオフし、このオ
フ信号をトリガーとしてモータ1の回転数に応じ
て発生しているフオトインタラプタ6のパルスが
カウントされ、これがAFカム15の位置信号と
してAF制御回路(図示されず)に入力される。
そして上記AFカム15により撮影レンズlが測
距された合焦位置に移動されると、上記制御回路
からの信号により電磁石30への通電が断たれ
る。すると、保持アーム26はばね33の緊縮弾
力によつて支軸29の周りに矢印の向き(第1図
参照)に回動し、これによりAE駆動ピン25は
AEギヤー8のカム溝28の被係止部Va中を中心
方向に向けて移動し、AEギヤー8の係止は解除
され同ギヤー8は回転可能になる。 また、このようにAE駆動ピン25が被係止部
Va中を中心に向けて移動すると、第6図に示す
ようにAE駆動ピン25によつてAFギヤー係止部
材34の係止ピン37が押動されるので、同係止
部材34は支軸35の周りに一瞬のうちに時計方
向に回動し、アイドルギヤー13aに係止爪36
が係合し、再びアイドルギヤー13aを係止す
る。従つて、AF用ギヤー14,AFカム15等は
その合焦位置で停止し、ここにAF動作が終了す
る。 そして、アイドルギヤー13が係止されると、
差動歯車機構の第1の出力ギヤー12も停止す
るので、再び第2の出力ギヤー7からの回転駆動
力がAEギヤー8に伝達され、AEギヤー8は回転
を始める。これが回転を始めると、AE駆動ピン
25はカム溝28の第領域のAEマグネツトチ
ヤージ部内を移動し、また電磁石30が励磁さ
れ、これにアマーチユア31が吸着されることに
より保持アーム26は再び電磁石30に保持され
る。 その後、AE駆動ピン25がカム溝28の第
領域のAE部に入ると、羽根開閉部材24は支軸
26aの周りに時計方向(第1図において)に回
動し、鏡枠19上のセクタ23a,23bはセク
タ開閉ピン24aによつて開かれ、露光が開始さ
れる。また、これより僅かに早いタイミングで
AEスイツチ42がオフし、このオフ信号をトリ
ガ信号としてAE制御回路(図示されず)が作動
し、AEのための受光量の積分等を始める。そし
て、上記制御回路から露出終了の信号が出される
と、電磁石30への通電が断たれる。これが断た
れると電磁石30は不作動状態となるため、ばね
33の緊縮弾力により保持アーム26が時計方向
(第1図において)に回動してセクタ23a,2
3bが閉じて、ここに露光動作が終了する。 また、このときAEギヤー8のカム溝28の開
放保持係止部Vc(第4図参照)の位置に、AE駆
動ピン25が当接した状態で、モータ1の回転を
停止すれば、シヤツタ羽根のセクタ23a,23
bは電磁石30の通電が断たれるまで開放態位に
保持されるので、長時間秒時の露光が行なえる。 更にギヤー8が回転するとAE駆動ピン25は、
カム溝28の第領域のAFリセツトマグネツト
チヤーシ部に入り、再び羽根開閉部材24を介し
保持アーム26を支軸29の周りに反時計方向
(第1図において)に回動させ、励磁されている
電磁石30にアマーチユア31を吸着させて保持
態位をとる。そしてAFギヤー8が更に回転する
と、今度は他方の係止解除部8bが第5図に示す
ように、AFギヤー係止部材34の解除ピン38
を押し動かし、同係止部材34を支軸35の周り
に一瞬のうちに反時計方向に回動させ、係止爪3
6をアイドルギヤー13aから外す。よつてアイ
ドルギヤー13a,13bおよびAF用ギヤー1
4は回転可能となると共に、AE駆動ピン25が
カム溝28の被係止部VbのAFリセツト係止部の
側壁に当接し、AEギヤー8の回転を停止する。 すると、差動歯車機構の第2の出力ギヤー7
も再度停止するので、第1の出力ギヤー12の回
転駆動力がアイドルギヤー13aに伝達され、ア
イドルギヤー13bの回転がAF用ギヤー14に
伝わつて同ギヤー14が回転する。そして、この
ギヤー14、AFカム15等が120°回転して鏡枠
19が初期状態に戻ると、AFスイツチ16がオ
ンし電磁石30、モータ1への通電が断たれる。
電磁石30への通電が断たれると、保持アーム2
6はばね33によつて支軸29の周りに矢印方向
に回動復帰し、これによりAE駆動ピン25も被
係止部Vb中を中心方向に向けて移動し第4図に
二点鎖線で示す初期位置に復動する。 以上が先に提供した露出焦点調節装置の動作で
ある。 この装置においては、上記説明からも明瞭なよ
うに、AEギヤー8のカム溝28に、AEギヤー8
を暫定的に停止させるための被係止部Va,Vbと
そのための電磁石30のチヤージ部がそれぞれ2
箇所設けられていて、これによつて焦点調節とそ
のリセツトを行なつている。 [考案が解決しようとする問題点] ところが、このようにAEギヤー8のカム溝2
8に、第4図に示す如く、AFのためのマグネツ
トチヤージ部および被係止部VaとAFリセツトの
ためのマグネツトチヤージ部および被係止部Vb
とを2箇所に亘つて穿設することは、カム溝の設
計上、余裕がないためAEギヤーの外径が大きく
なり、またチヤージ部が急になつて負荷が大きく
なるという問題があり、更に製作上も大変苦労す
るという欠点があつた。 従つて、本考案の目的は上記従来の装置が有し
ていた欠点を除去し、カム溝の形状を簡素化した
AEギヤーを有するカメラの露出・焦点調節装置
を提供するにある。 [問題点を解決するための手段および作用] 本考案では上記問題点を解決するために、 モータにより回転駆動される差動歯車機構と、 この差動歯車機構の第1の出力ギヤーに連結さ
れ、焦点調節機構を作動させるAF用ギヤーと、 上記差動歯車機構の第2の出力ギヤーに連結さ
れ、一回の撮影動作で二回転するAE用ギヤーと、 このAE用ギヤーに設けられたカム溝と、 このカム溝に関連して往復動することにより、
シヤツタ羽根を開閉する羽根開閉部材と、 上記カム溝に設けられていて、上記羽根開閉部
材によつて上記AE用ギヤーの回転を停止する被
係止部と、 前記羽根開閉部材を、上記被係止部との係止位
置に保持することで上記AF用ギヤーを駆動し、
前記羽根開閉部材を、前記AE用ギヤーの一回転
目においては上記AF用ギヤーが被写体までの距
離に応じて前記焦点調節機構を作動させた後に釈
放し、二回転目においては上記AF用ギヤーが初
期位置に復帰した後に釈放する電磁石と、 を具備してなり、制御シーケンスを変えてAE用
ギヤーのカム溝のAFおよびAFリセツトのための
マグネツトチヤージ、被係止部を合わせて1箇所
で形成するようにしたことを特徴とする。 [実施例] 以下、図示の実施例によつて本考案を説明する
る。第1図は本案の一実施例を示す露出・焦点調
節装置の分解斜視図であるが、この装置の構成は
AEギヤー8Aのカム溝28A(第2図参照)の形
状が異なるだけで、その他の構成は本出願人が先
に提供した前述の装置と全く同様に構成されてい
るので、その説明は相違するカム溝28Aのみに
止め、その他の構成の説明は省略する。 本案においては第2図に示すように、AEギヤ
ー8Aの裏面に穿設されるカム溝28Aの形状
は、従来の装置におけるカム溝28(第4図参
照)の形状と比較すると、AFおよびAFリセツト
のためのマグネツトチヤージ部、被係止部が1箇
所となつており、角度的および大きさで余裕のあ
る形状になつている。即ち、このカム溝28Aは
3つの作動領域A〜Aと1つの被係止部V0
とで形成されていて、二点鎖線で示すAE駆動ピ
ン25の初期位置から反時計方向に第A領域
(AFマグネツトチヤージ部)、第A領域(AEマ
グネツトチヤージ部)、第A領域(AE部)と順
に連設されている。そして第A領域の終端域に
は半径方向のカム溝で形成された被係止部V0
設けられており、この被係止部V0の側壁にピン
25が当接することによつて、AEギヤー8Aは
その回転を停止するようになつている。また、
AEギヤー8Aの裏面の上記被係止部V0の時計方
向がわの側近位置には、前記AFギヤー係止部材
34の解除ピン38を押動する突起部で形成され
た係止解除部8cが設けられている。 次にこのように形成されたカム溝28Aを有す
るAEギヤー8Aが用いられた上記実施例の装置
の制御シーケンス動作を、第3図のタイムチヤー
トをもとに説明する。 初期状態におけるAE駆動ピン25のスタート
位置は、第2図に示すように第A領域のAE部
の最後であつて、第A領域のAFのためのマグ
ネツトチヤージ部の最初、即ちAEギヤー8Aの
カム溝28Aで最も半径の小さい箇所である。こ
の状態からスタートするとアイドルギヤー13a
はAF用ギヤー係止部材34で係止されているの
で、モータ1が回転すると第2の出力ギヤー7に
よつてAEギヤー8Aが回わり保持アーム26が
反時計方向に回動して電磁石30で吸着保持され
る。更にAEギヤー8Aが回転すると、その係止
解除部8cで解除ピン38が押動されるのでAF
ギヤー係止部材34が支軸35の周りに反時計方
向に回動してアイドルギヤー13aの係止を解除
し、続いて被係止部V0の側壁にピン25が当接
してAEギヤー8Aが停止される。よつて差動歯
車機構の第1の出力ギヤー12からの駆動力が
アイドルギヤー13a,13bを介してAFギヤ
ー14に伝わりAFカム15が回動しAF動作が行
なわれる。またAFカム15の回動初期位置でAF
スイツチ16がオフして、これをトリガーとして
フオトインタラプタ6のパルスをカウントし、こ
れがAF測距部(図示されず)の信号と比較され、
両者が一致したところで電磁石30への電流が断
たれる。これが断たれると保持アーム26は自己
の習性によつて支軸29の周りに時計方向に回動
するので、駆動ピン25は被係止部V0のカム溝
中をギヤーの中心に向けて移動しAEギヤー8A
の停止を解除すると共に、ピン25の移動により
係止ピン37が押動されてAF用ギヤー係止部材
34がアイドルギヤー13aを係止する。よつて
ここにAF動作は終了しAFカム15は撮影レンズ
lを合焦位置に停止させる。 このようにしてAF用ギヤー14に係止がかか
る一方でAEギヤー8Aの係止は外れるので、再
びAEギヤー8Aは回動を始め、駆動ピン25は
カム溝28Aの第A領域に入る。そして保持ア
ーム26が反時計方向に回動し電磁石30に吸着
保持され、更にAEギヤー8Aが回動すると、駆
動ピン25はカム溝28Aの第A領域に入る。
すると、羽根開閉部材24が時計方向に回転して
セクタ23a,23bを開き露光を開始する。ま
たこの直前にAEスイツチ42がオフし、これが
AEのトリガ信号と図示されないAE制御回路に入
力する。そして適正露光に達するとAE制御回路
からの信号で電磁石30への通電が断たれ、ここ
に露光が終了する。そして、AEギヤー8Aは更
に回動し初期状態に達する。 続いて、AEギヤー8Aは二回目の回転に入る。
この二回目の回転においては、その第A領域で
AFリセツトのためのマグネツトチヤージが行な
われ、アーム26は電磁石30に吸着保持され、
AEギヤー8Aの係止解除部8cでAF用ギヤー係
止部材34の解除ピン38が押され、同係止部材
34のアイドルギヤー13aの係止が解除され
る。また、これと共にピン25の被係止部V0
の当接によりAEギヤー8Aの回転は停止される。
従つて差動歯車機構の第1出力ギヤー12の回
転がアイドルギヤー13a,13bを介してAF
ギヤー14に伝達され、AFカム15を含むAF機
構がAFリセツト動作を行なう。AFカム15が初
期位置に戻るとAFスイツチ16がオン状態とな
り、電磁石30への通電が断たれる。すると保持
アーム26は自己の習性により時計方向に回動
し、AE駆動ピン25はカム溝28A中の被係止
部V0中をギヤーの中心に向けて移動し、AEギヤ
ー8Aの停止を解除すると共に、AF用ギヤー係
止部材34の係止ピン37を押動するので、同係
止部材34は支軸35の周りに時計方向に回動
し、アイドルギヤー13aを係止する。そして駆
動ピン25はカム溝28A中の第A領域に入
り、保持アーム26を自己の習性に抗して反時計
方向に回動させるも、このときには電磁石30へ
は通電されていないので、アーム26は回動位置
に吸着保持されない、続いてピン25が第A領
域に入るが電磁石30がオフのままなので露光動
作は行なわれず、アーム26は自己の習性により
元位置に復動する。 そして、AEギヤー8Aが二回目の回転を終了
し、初期位置(第2図参照)に戻るとAEスイツ
チ42がオフし、モータ1への通電が断たれて装
置は全て初期態位に戻つて停止する。 このように制御シーケンスをAEギヤー8Aが
2回転するようにすれば、カム溝の形状を簡素化
しAEギヤーを小型にできる。 [考案の効果] 以上述べたように本案によれば、AFのための
AEギヤーの係止部を1箇所に纏めて共通化する
ことにより、AEギヤーのカム溝の角度の余裕が
でき、マグネツトチヤージの負荷を小さくした上
で、外径を小さくしたAEギヤーを設計製作する
ことができる。 従つて、明細書前半に述べた従来の装置の欠点
を解消したカメラの露出・焦点調節装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示すカメラの露
出・焦点調節装置の分解斜視図、第2図は、上記
第1図中のAEギヤーの裏面に設けられている駆
動用カム溝を示す正面図、第3図は、上記第1図
の装置の動作タイミングを示すタイムチヤート、
第4図は、従来の装置に用いられていた駆動用カ
ム溝を示す正面図、第5、6図は、アイドルギヤ
ーの係止・解除機構の動作を示す拡大作動図、第
7図は、従来の装置の動作タイミングを示すタイ
ムチヤートである。 1……モータ、……差動歯車機構、7……第
2の出力ギヤー、8A……自動露出用ギヤー
(AEギヤー)、12……第1の出力ギヤー、14
……自動焦点用ギヤー(AFギヤー)、V0……被
係止部、24……羽根開閉部材、28A……カム
溝、30……電磁石。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 モータにより回転駆動され、第1および第2の
    出力ギヤーに駆動力を出力する差動歯車機構と、 この差動歯車機構の第1の出力ギヤーに連結さ
    れ、焦点調節機構を作動させる自動焦点用ギヤー
    と、 上記差動歯車機構の第2の出力ギヤーに連結さ
    れ、一回の撮影動作で二回転する自動露出用ギヤ
    ーと、 この自動露出用ギヤーに設けられたカム溝と、 このカム溝に関連して往復動することにより、
    シヤツタ羽根を開閉する羽根開閉部材と、 上記カム溝に設けられていて、上記羽根開閉部
    材を係止することによつて上記自動露出用ギヤー
    の回転を停止する被係止部と、 上記羽根開閉部材を、上記被係止部との係止位
    置に保持することで上記自動露出用ギヤーの上記
    第2の出力ギヤーの回転を係止させて上記自動焦
    点用ギヤーのみを駆動し、上記自動露出用ギヤー
    の一回転目においては該自動焦点用ギヤーが被写
    体までの距離に応じて上記焦点調節機構を作動さ
    せた後に、該係止を釈放して上記自動露出用ギヤ
    ーを回動させてシヤツタ羽根の開閉動作を実行さ
    せ、二回転目においては上記自動焦点用ギヤーが
    初期位置に復帰した後に、該係止を釈放する電磁
    石と、 を具備することを特徴とするカメラの露出・焦点
    調節装置。
JP1986171527U 1986-11-08 1986-11-08 Expired - Lifetime JPH0531609Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986171527U JPH0531609Y2 (ja) 1986-11-08 1986-11-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986171527U JPH0531609Y2 (ja) 1986-11-08 1986-11-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6376826U JPS6376826U (ja) 1988-05-21
JPH0531609Y2 true JPH0531609Y2 (ja) 1993-08-13

Family

ID=31107232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986171527U Expired - Lifetime JPH0531609Y2 (ja) 1986-11-08 1986-11-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0531609Y2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5763521A (en) * 1980-10-02 1982-04-17 Olympus Optical Co Ltd Distance adjusting and shutter controlling mechanism of camera
JPS62220939A (ja) * 1986-03-20 1987-09-29 Ricoh Co Ltd カメラのレンズ駆動及びシヤツタ開閉機構
JPS62257135A (ja) * 1986-04-30 1987-11-09 Ricoh Co Ltd カメラのレンズ駆動及びシヤツタ開閉機構

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6246172Y2 (ja) * 1980-10-02 1987-12-11

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5763521A (en) * 1980-10-02 1982-04-17 Olympus Optical Co Ltd Distance adjusting and shutter controlling mechanism of camera
JPS62220939A (ja) * 1986-03-20 1987-09-29 Ricoh Co Ltd カメラのレンズ駆動及びシヤツタ開閉機構
JPS62257135A (ja) * 1986-04-30 1987-11-09 Ricoh Co Ltd カメラのレンズ駆動及びシヤツタ開閉機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6376826U (ja) 1988-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6323138A (ja) カメラの露出・焦点調節装置
JPH0531609Y2 (ja)
US5117248A (en) Lens shutter device for camera
JPS6152453B2 (ja)
JP2545072B2 (ja) レンズ制御装置
JPS63116134A (ja) カメラの露出・焦点調節装置
JP3476297B2 (ja) 絞り制御機構
JP2544228B2 (ja) レンズ駆動機構付シャッタ―装置
JPS63300226A (ja) カメラの絞り開口径規制装置
JP3457447B2 (ja) 一眼レフカメラのクイックリターン機構
US4332447A (en) Electromagnetic shutter apparatus for camera
JP2515959Y2 (ja) オートフォーカシング機構付シャッター
JPS581772Y2 (ja) レンズシャッタ−のx接点装置
JPS5825361Y2 (ja) 自動焦点調節装置と有するカメラ
JP2515029Y2 (ja) カメラのシャッタ装置
JP2756710B2 (ja) カメラのシャッタ装置
JPS6114026Y2 (ja)
JP3273523B2 (ja) カメラの露出調節装置
JP2598425B2 (ja) 回転駆動機構
JPS63294538A (ja) カメラの露出・焦点調節装置
JPH0248093B2 (ja) Jidoshotenkamera
JPS5853324B2 (ja) シボリシユンジジドウケツテイシキ イチガンレフレツクスカメラニ オケル カドウミラ−サドウセイギヨソウチ
JPH073544B2 (ja) カメラ
JPS61133926A (ja) カメラの絞り作動装置
JPH0922044A (ja) カメラのシャッタ装置