JP2598425B2 - 回転駆動機構 - Google Patents

回転駆動機構

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JP2598425B2 JP26089187A JP26089187A JP2598425B2 JP 2598425 B2 JP2598425 B2 JP 2598425B2 JP 26089187 A JP26089187 A JP 26089187A JP 26089187 A JP26089187 A JP 26089187A JP 2598425 B2 JP2598425 B2 JP 2598425B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、回転駆動機構、さらに詳しくは、駆動源の
動力を伝える回転駆動機構に関する。
[従来の技術] 本出願人が先に特願昭61−216305号により提案したカ
メラの露出・焦点調節装置では、駆動源と2つの負荷を
差動歯車機構で連結し、駆動源で駆動される負荷を、2
つの負荷の大小関係によりいずれかに選択して切り換え
できるようにしている。また、特願昭62−132652号によ
り提案したカメラの露出・焦点調節装置では、一方向ク
ラッチや、遊星歯車機構を用い、駆動源の回転方向の切
り換えにより2つの負荷を選択的に駆動している。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記各装置では、いずれの場合も、焦点調節
動作が行われるときには、一方向のみへの駆動によって
位置決めされるようになっているため、露出終了後に焦
点調節部材を初期位置へ戻す、いわゆるリセット動作が
必要であった。そのために、連続撮影時などで被写体距
離が大きく変化しない場合でも、焦点調節部材は毎回リ
セット位置に戻り同位置から再駆動されるので、時間の
ロスが発生してしまう。
したがって、また、このような装置では、コンティニ
ュアスAFと呼ばれている測距方式、すなわち、レリーズ
釦を押している間、一定時間ごとに測距して随時、焦点
調節部材を駆動し、そのときの被写体にピントを合せる
ような仕様を実現することは不可能であった。
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、また、露
出・焦点調節装置に限ることなく、差動歯車機構に連結
される2つの負荷を選択的に駆動できるようにすると共
に、一方の負荷については両方向に駆動可能として、シ
ーケンスに時間的ロスを生じないようにした回転駆動機
構を提供するにある。
[問題点を解決するための手段および作用] 本発明の回転駆動機構においては、2つの出力ギアを
有する差動歯車機構があり、同機構が回転駆動源により
駆動されると、負荷の小さい方の出力ギアが回転する。
この差動歯車機構の一方の出力ギアは一方向回転で一定
の駆動量を必要とする第1の機素に連結され、他方の出
力ギアは両方向回転で任意の駆動量を必要とし上記第1
の機素よりも大きな負荷を有するか或いは上記第1の機
素の駆動時には移動を禁止される第2の機素に連結され
ている。一方、電磁石に対し離間する向きに付勢されて
いる移動部材があって、同移動部材は付勢力により離間
する位置と上記電磁石により吸着される位置とこの吸着
位置よりもさらに電磁石に押し付けられるオーバチャー
ジ位置とを変移する。上記差動歯車機構の一方の出力ギ
アに連結される第1の機素の回転ギアに上記移動部材と
対向して係合部が設けられていて、移動部材がチャージ
手段により上記電磁石に確実に吸着されるオーバチャー
ジ位置を経て吸着位置に至ったときに、この係合部で移
動部材と係合して上記回転ギアの回転が阻止され第2の
機素が両方向に回転可能となる。この回転ギアと移動部
材との係合は上記電磁石の吸着解除時の移動部材の離間
移動により解除され、このとき第2の機素が停止する。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明をカメラの露出・焦点調節装置に適用
した第1実施例を示したもので、撮影レンズ1は鏡枠2
に保持筒によって固定されている。この鏡枠2は、撮影
レンズ1の光軸Oに沿って同レンズ1の至近焦点位置か
ら無限遠位置に移動できるように、その一端部にカメラ
本体等の不動部材に設けられた回転止め3のガイド溝3a
に嵌合する突部2aが形成されていて、また他端部に図示
しない不動部材に形成されたガイド孔に摺動自在に嵌合
する光軸Oに平行なガイドピン2c,2c′を有するフォー
ク状部2bが設けられ、撮影レンズ1を光軸方向にガイド
するようになっている。また、同鏡枠2には、バリオ型
シャッタを形成する2枚のセクタ6a,6bが設けられ、こ
のセクタ6a,6bには、セクタ開閉用のピン7がその開閉
孔に嵌合している。また、シャッタの全開位置と全閉位
置とは図示されないストッパにて規制されるようになっ
ている。このセクタ開閉用ピン7は、開閉用レバー8の
一腕の先端に固定されており、同レバー8の他腕の下方
に折れ曲った先端部には、自動露出(以下、AEという)
用駆動ピン9が固定されている。このレバー8の中程の
支点は、基部を支軸16に回動自在に取り付けられた支持
アーム10の折曲部に固定された支軸11により回動自在に
支持されている。また、上記レバー8は、その一腕に掛
けられたばね14によって、支軸11を中心とする反時計方
向の回動習性が与えられている。また上記支持アーム10
も、その先端部寄りに掛けられたばね15によって、支軸
16を中心とする時計方向の回動習性が与えられている。
さらに、基部を支持された上記支持アーム10の先端部に
は、電磁石17によって吸着されるアーマチュア18がばね
19を介して抜け止めビス13により取り付けられている。
一方、カメラの露出・焦点調節の駆動源となるモータ
5の回転駆動力は差動歯車機構20に伝達されるようにな
っている。モータ5と差動歯車機構20との構成について
は、後述の第2実施例と同様であるので、これを分解図
で示した第3図によって説明すると、モータ5の出力軸
に固定されている駆動ギア5aは、大径の太陽ギア21に噛
合し、この太陽ギア21のボス部には、小径のギア21aが
一体に形成されていて、上記ボス部の周りには大径のキ
ャリアギア(以下、キャリアとする)22が回転自在に配
設されている。上記ギア21aは、キャリア22の前面がわ
に突出するように形成されていると共に、このギア21a
には上記キャリア22の前面がわに等角度で配置し植設さ
れた3つの支軸22aに回動自在に支持された3つの遊星
ギア23が噛合している。この3つの遊星ギア23は内歯ギ
ア24の内歯24aに噛合し、同内歯ギア24の外周に形成さ
れた外歯24bには、支軸39を中心に回転するAEギア30が
噛合している。
ここで、上記差動歯車機構20の作動について説明する
と、太陽ギア21の回転はギア21aを介して上記遊星ギア2
3に伝達される。上記キャリア22の回転が拘束されてい
る場合には、支軸22aも不動であり、この支軸22aを中心
に遊星ギア23がそれぞれ回転し、これによって内歯ギア
24が回転する。一方、内歯ギア24の回転が拘束されてい
る場合には、遊星ギア23がそれぞれ支軸22aを中心に回
転しながら内歯ギア24の内歯24aに沿ってギア21aを太陽
ギアとしてその周りを公転移動していく。従って、支軸
22aも遊星ギア23の移動に伴って移動し、この結果キャ
リア22が回転することになる。
再び第1図に戻って、上記AEギア30には、その背面に
上述のAE用駆動ピン9がカムフォロワーとして嵌入す
る、第2図(A)に示すように領域I〜IVからなる閉ル
ープ状のAEカム溝33が形成され、このAEカム溝33の領域
IIとIIIとの間に半径方向の直線カム溝からなる係止部3
3aが形成されている。なお、第2図(A)〜(C)のAE
カム溝33はカメラの前面側から透視して見たパターンで
ある。また、同AEギア30の前面には、初期位置規制用の
反射パターン31が形成され、この初期位置規制用反射パ
ターン31に対向する位置で図示しない不動部材にフォト
リフレクタ32が配設されている。
また、上記キャリア22にはAFギア35が噛合している。
このAFギア35は、上述の鏡枠2のフォーク状部2bの内側
に設けられた突出部2dと2e間に、その一部が挟みこまれ
ている。このAFギア35は、その両側面に例えば被写体距
離を第1段目から第4段目までの4段階に制御するため
に、階段状に分割されたAF駆動用の段カムからなるAFカ
ム35aが形成されている。そして、ばね4により鏡枠2
のフォーク状部2bが突出部2dを介してAFギア35に押し付
けられているので、このAFギア35が回転するときAFカム
35aにより鏡枠2は、光軸方向に移動され焦点調節を行
なうようになっている。また、このAFギア35のボス部35
bの周面には、AFギア35の回転位置および回転方向を検
出するための反射パターン36がボス部35bの全周に亘っ
て適宜数形成され、この反射パターン36に対向してフォ
トリフレクタ等からなる回転検出器37が配置されてい
る。
次に、このように構成されている第1実施例の作動を
説明する。
まず、モータ5が正方向に回転を始めると駆動ギア5a
が実線で示した矢印方向に正回転し、これによって太陽
ギア21が一方向に回転する。この太陽ギア21の回転は、
ギア21a,遊星ギア23を介して内歯ギア24の内歯24aに伝
達される。このとき、キャリア22に連結されている負
荷、すなわち、焦点調節機構中のAFカム35aを有するAF
ギア35および撮影レンズ1を保持する鏡枠2等が、内歯
ギア24に連結されている負荷、すなわちAEギア30に較べ
て遥かに回転が重いので、差動歯車機構20の一方の出力
ギアであるキャリア22の回転が阻止されている。よって
太陽ギア21およびギア21aの回転はすべて差動歯車機構2
0の他方の出力ギアである内歯ギア24に伝達され、この
内歯ギア24の回転はAEギア30に伝達される。
AEギア30が矢印a方向に回転すると、AEギア30のAEカ
ム溝33に係合しているAE駆動ピン9は、第2図(A)に
示すように、AEカム溝33の初期位置P1から領域Iを移動
する。開閉用レバー8のピン7は基部を図示しないスト
ッパに当て付けられているので、上記駆動ピン9が、AE
カム溝33の中心からの位置が次第に遠ざかる領域Iを移
動するとき、開閉用レバー8は、ピン7の位置を支点と
して図示反時計方向に回動する。これにより支持アーム
10も支軸16を中心に同方向に回動し、アーマチュア18が
電磁石17に押し付けられる。
アーマチュア18は、駆動ピン9が領域Iの最終位置P2
に至ったとき電磁石17に当接するが、支持アーム10とア
ーマチュア18の間にばね19が介在しているので、上記AE
ギア30がさらに回転することにより、駆動ピン9は上記
位置P2から領域IIを位置P3まで移動する。ここで、駆動
ピン9が領域IIを移動するとき、支持アーム10はばね19
を緊縮させながら反時計方向に回動し、アーマチュア18
はばね19の緊縮力に抗した弾撥復帰力により電磁石17に
押し付けられる。つまり、駆動ピン9が領域IIを位置P2
から位置P3まで移動するのに相当する支持アーム10の回
動量は、アーマチュア18を吸着位置に変移させる量を越
えたオーバチャージ量である。
駆動ピン9が領域IまたはIIに存在している時点で、
電磁石17に通電されるので、これ以降、電磁石17はアー
マチュア18を吸着し支持アーム10を保持する。アーマチ
ュア18の吸着後、上記AEギア30がさらに回転して上記駆
動ピン9が上記位置P3を越えると、上記領域IIと次の領
域IIIとの間にAEギア30の中心に近い位置まで半径方向
に沿って形成された係止部33aに駆動ピン9が落ち込
む。すなわち、上記緊縮状態にあったばね19の弾撥復帰
力により、駆動ピン9は上記位置P3を越えると直ちに、
AEカム溝33の係止部33aを上記オーバチャージ量だけ落
ち込み、第2図(B)に示すようになる。したがって、
このとき、AEギア30は駆動ピン9によって係止された状
態となり、双方向どちらにも回転できなくなる。つま
り、AEギア30は矢印a方向への回転は勿論のこと、この
とき、後述するように、焦点調節のためにモータ5が逆
回転しても矢印a方向とは逆の方向へも回転不可能にな
る。
このようにAEギア30が駆動ピン9により係止されて回
転不能になると、上記差動歯車機構20の内歯ギア24の回
転が阻止される状態となるので、このときは遊星ギア23
が公転し、キャリア22が回転する。キャリア22の回転は
AFギア35に伝達されて焦点調節の動作が行われる。この
焦点調節の動作に移行すると、モータ5は、正,逆いず
れの方向へも回転できるようになる。今、モータ5が上
述のように正回転しているとすると、上記内歯ギア24の
回転が阻止されたとき、キャリア22は実線で示す矢印b
の方向に回転する。また、モータ5が破線で示すように
逆回転したときは、キャリア22は破線で示す矢印c方向
に回転する。つまり、内歯ギア24の回転停止後は、モー
タ5の双方向の駆動回転力はともにキャリア22を介して
AFギア35に伝わり、AFギア35は正,逆いずれの方向にも
自由に回転する。AFギア35が回転すると、前述したよう
に、AFカム35aによって鏡枠2の繰出し位置が段階的に
変化する。AFギア35の回転方向および回転位置は回転検
出器37で検出され、同検出器37の出力信号が図示しない
測距部の出力信号と一致したとき焦点調節が完了するの
で、この時点で、モータ5の駆動が停止される。
この後、露出が行われる。露出を開始するには、一
旦、電磁石17の通電を断つ。すると、電磁石17はアーマ
チュア18の吸着を解除するので、支持アーム10は、ばね
15により時計方向に回動し、駆動ピン9は、AEカム溝33
の上記係止部33aを脱して、領域IIIの始点位置、すなわ
ち第2図(B)に二点鎖線で示した、AEギア30の回転中
心に最も近い位置P5にまで落ち込む。駆動ピン9が位置
P5に落ち込むことによりAEギア30の矢印a方向に対する
回転係止が解除される。したがって、焦点調節時におけ
るモータ5の回転方向が、AEギア30を矢印a方向に回転
させる正方向に一致している場合は、AFギア35の回転位
置検出信号が測距部出力信号と一致したとき、モータ5
を停止させなくとも電磁石17の通電を断つだけで、負荷
の軽い内歯ギア24およびAEギア30が回転し、これに代わ
って負荷の重いキャリア22およびAFギア35が回転を停止
して直ちに露出のための動作が開始される。
露出開始のためにモータ5が正回転し、AEギア30が矢
印a方向に再び回転すると、駆動ピン9はAEカム溝33の
領域IIIを上記位置P5から次第に第2図(C)に示すよ
うにAEギア30の回転中心より遠ざかる方向に移動してい
くので、再度支持アーム10はチャージされ、アーマチュ
ア18は電磁石17に押圧され、通電状態にある電磁石17に
吸着される。この状態で、支持アーム10はチャージ位置
に保持されるので、この後、さらにAEギア30が回転する
と、今度は、駆動ピン9はAEカム溝33の上記領域IIIに
連続した領域IVに沿って次第にAEギア30の回転中心に近
付く方向に移動する。これにより開閉用レバー8が第1
図中時計方向に回動するので、ピン7によってセクタ6
a,6bが開いていく。セクタ6a,6bが開き始め、実際に露
出が開始される直前に、フォトリフレクタ32は、パター
ン31による反射光を検知して信号を図示しない測光回
路,制御回路等に送出する。そして、適正露出となれ
ば、電磁石17への通電が断たれ、支持アーム10は時計方
向に回動する。すると、開閉用レバー8は反時計方向に
回動してセクタ6a,6bが閉じ、露出を終了する。
このように上記第1実施例では、機構も制御動作も複
雑にならずに焦点調節の部材が双方向に駆動可能で、リ
セットを必要としない露出・焦点調節装置が構成され
る。
次に、本発明の第2実施例を第3図によって説明す
る。
この第3図に示した第2実施例の基本的な構成は、前
記第1実施例と同様であり、同一部材には同一符号を付
してある。モータ5の駆動ギア5aは、前記実施例と同様
の差動歯車機構20の太陽ギア21に噛み合い、キャリア22
はAEギア40に噛み合っている。また、内歯ギア24の外歯
24bは連結ギア41の一方のギア41aに噛み合い、この連結
ギア41の他方のギア41bにはAFギア42が噛み合ってい
る。このAFギア42は短筒体の外周面に形成されており、
同ギア42の前面側の端面には全周を3分割した各範囲に
5段の端面カムで形成されたゾーンフォーカス用AFカム
42aが形成されている。このように構成されているAFギ
ア42の短筒体は、図示しない基板に取り付けられてい
て、撮影レンズ光学系の一部を支持するレンズ筒43の周
りに回動自在に配設される。そして、上記AFカム42aの
前方には前記実施例で述べた撮影レンズ1およびセクタ
6a,6bを支持した鏡枠2がレンズ光軸Oに沿って前後動
できるように配設されている。この鏡枠2の後面には上
記AFカム42aに当接する3本の駆動ピン44が取り付けら
れ、この駆動ピン44に対応した、鏡枠2の前面の各部分
には、鏡枠2と不動部材(図示されず)との間に圧縮コ
イルばね45が介在されている。これによって鏡枠2に一
体の駆動ピン44はAFカム42aに圧接するようになってい
る。
また、セクタ6a,6bを開閉するためのピン7は、中程
の支点位置に支持筒46aを形成された開閉用レバー46の
一腕端に固定されている。この開閉用レバー46は、上記
支持筒46aを支持アーム47上の支軸47aに回動自在に嵌合
されることにより支持アーム47に取り付けられており、
一腕にかけられた緊縮性のコイルばね14の弾力により支
軸47aの周りに反時計方向に回動する習性が与えられて
いる。このレバー46の他腕は半円状に弯曲していて、そ
の先端部にはAE用駆動ピン9が固植され、同ピン9は前
記AEギア40の裏面に穿設されたAEカム溝62(第4図参
照)に嵌入している。
また、上記支持アーム47はその基部に形成された支持
筒47bを、基板に固植された支軸48に回動自在に嵌合し
て配設されていて、その先端部寄りの位置には前記支軸
47aが植設され、先端部の一側方寄りにはアーマチュア
取付部47cが突設されている。このアーマチュア取付部4
7cには電磁石50によって吸着されるアーマチュア51が同
図には図示されない前記ばね19(第1図参照)を介して
抜け止めビス13により取り付けられていると共に、同ア
ーム47にばね15が掛けられて、時計方向の回動習性が与
えられている。
一方、前記連結ギア41の一方のギア41aには三腕を有
する係止レバー52が係脱し、ギア41aの回転を規制する
ようになっている。この係止レバー52は、その中程の支
点位置に形成された支持筒52bを、基板に固植された支
軸53に回動自在に嵌着することにより配設されていて、
ギア41aの側近に延び出した第1腕52aの先端には、ギア
41aに係脱する係止爪54が形成されている。また第1腕5
2aと反対方向に延び出した第2腕52cの先端には前記駆
動ピン9によって押動される係止ピン55が固植されてお
り、さらにこの第2腕52cの斜上方に延び出した第3腕5
2dの先端には、AEギア40の裏面に突設された後述する係
止解除部40a(第4図参照)に押動される解除ピン56が
固植されている。
また、この係止レバー52はギア41aへの係止態位と係
止解除態位とを確保するために、その第1腕52aの先端
部寄りの位置と基板上のばね掛け部材58とにトグルばね
59が掛け渡されている。
上記AEギア40の前面には同ギアの位置信号を取り出す
ためのAEスイッチ60を開閉する板カム61が一体に設けら
れている。そして、このAEギア40の裏面に、AE用駆動ピ
ン9が嵌入するAEカム溝62が第4図に示すように形成さ
れている。すなわち、このAEカム溝62は前記第1実施例
と同様に、領域I A〜III Aで形成され、領域II Aと領域
III Aの境界位置には半径方向の直線カム溝で形成され
た係止部62aが設けられている。この係止部62aの側壁に
AE用駆動ピン9が当接することにより、AEギア40はその
回転を暫定的に停止されるようになっている。また、AE
ギア40の裏面の上記係止部62aの第4図中時計方向がわ
の側近位置には、前記係止レバー52の解除ピン56を押動
するための、突起部で形成された係止解除部40aが設け
られている。
次に、以上のように構成された第2実施例の動作を第
5図のタイムチャートと、第6図(A),(B)の作動
図を用いて説明する。
先ずモータ5に通電して駆動ギア5aを第3図の矢印方
向に回転させると、初期状態においては、連結ギア41の
ギア41aを係止レバー52が係止しているため、差動歯車
機構20の一方の出力ギアである内歯ギア24は回転せず、
従って遊星ギア23の公転に伴って他方の出力ギアである
キャリア22が回転し、AEギア40に駆動力を伝達して同ギ
ア40が第3図の矢印方向に回転する。
このAEギア40が回転すると、AEスイッチ60が板カム61
によって動作してオンとなり、そのオン信号により電磁
石50に通電され同電磁石は励磁状態となる。そしてAEギ
ア40の回転によってAE用駆動ピン9は、第4図に示すAE
カム溝62の領域I A内を移動せられるので、開閉用レバ
ー46を介して支持アーム47は支軸48の周りに反時計方向
に回動し、領域II Aとの境界位置にてアーマチュア51が
電磁石50に吸着される。その後さらにAEギア40が回転す
ると、ピン9は領域II Aを移動し、支持アーム47はアー
マチュア51との間の同図に図示されないばねを緊縮させ
ながら回動してオーバチャージ位置に至る。そして、さ
らにAEギア40が回転すると、その係止解除部40aが第6
図(B)に示すように、係止レバー52の解除ピン56を押
動するので、同係止レバー52は一瞬のうちに支軸53の周
りに反時計方向に回動し、ギア41aから係止爪54が外れ
連結ギア41の係止は解除される。従って、連結ギア41は
回転可動となる。またこのとき、駆動ピン9はAEカム溝
62の係止部62aに上記オーバチャージ量だけ落ち込み、
係止部62aの側壁に当接してAEギア40の回転はここに停
止される。これが停止されると、差動歯車機構20のキャ
リア22も回転が止められるので、今度は遊星ギア23の自
転により内歯ギア24が回転し駆動力は連結ギア41に伝達
される。
すると、ギア41bに噛み合っているAFギア42が回転す
るので、ここにAF動作が行なわれる。AF動作は、モータ
5の正,逆いずれの方向の回転によっても行われる。す
なわちAFカム42aが図示の矢印の方向に回転すると、そ
の端面カムで形成された階段状カムによって鏡枠2が繰
り出される。またAFカム42aが逆方向に回転したときに
は鏡枠2は段階的に繰り込まれる。そして上記AFカム42
aにより撮影レンズ1が測距された合焦位置に移動され
ると、電磁石50への通電が断たれるので、支持アーム47
はばね15の緊縮弾力によって支軸48の周りに矢印の向き
に回動し、これにより駆動ピン9はAEギア40のAEカム溝
62の係止部62a中を中心方向に向けて移動し、AEギア40
の係止は解除され同ギア40は再び回転可能になる。
また、このように駆動ピン9が係止部62a中を中心に
向けて移動すると、第6図(A)に示すようにAE駆動ピ
ン9よって係止レバー52の係止ピン55が押動されるの
で、同係止レバー52は支軸53の周りに一瞬のうちに時計
方向に回動し、ギア41aに係止爪54が係合し、再び連結
ギア41を係止する。従って、AFギア42,AFカム42a等はそ
の合焦位置で停止し、ここにAF動作が終了する。
そして、連結ギア41が係止されると、差動歯車機構20
の内歯ギア24も停止するので、再びキャリア22からの回
転駆動力がAEギア40に伝達される。AEギア40が回転を始
めると、駆動ピン9はAEカム溝62の領域III Aを移動
し、また電磁石50が励磁され、これにアーマチュア51が
吸着されることにより支持アーム47は再び電磁石50に保
持される。その後、駆動ピン9がAEカム溝62の領域IV A
に入ると、開閉用レバー46は支軸46aの周りに時計方向
に回動し、鏡枠2上のセクタ6a,6bはセクタ開閉用ピン
7によって開かれ、露光が開始される。また、これより
僅かに早いタイミングでAEスイッチ60がオフし、このオ
フ信号をトリガ信号として図示されないAE制御回路が作
動し、AEのための受光量の積分等を始める。そして、上
記制御回路から露出終了の信号が出されると、電磁石50
への通電が断たれる。これが断たれると電磁石50は非励
磁状態となるため、ばね15の緊縮弾力により支持アーム
47が時計方向に回動してセクタ6a,6bが閉じ、ここに露
光動作が終了する。
また、このときAEギア40のAEカム溝62の開放保持係止
部62b(第4図参照)の位置に、駆動ピン9が当接した
状態で、モータ5の回転を停止すれば、シャッタ羽根の
セクタ6a,6bは電磁石50の通電が断たれるまで開放態位
に保持されるので、長時間秒時の露光が行なえる。
この第2実施例では、前記第1実施例に較べて部品点
数をそれほど増やすことなく2つの負荷に交互に係止を
かける構成としているので、低コストで安定した作動が
得られる。
第7図は本発明の第3実施例を示すもので、前記第1,
第2実施例と同様に露出・焦点調節装置に適用されてい
る。
撮影レンズ1を保持した鏡枠70は、光軸Oに沿った支
軸71に支持され、回転止め72のガイド溝72aに突部70aが
嵌合して光軸方向に移動自在であるとともに、支軸71に
介挿されたばね73によって、鏡枠70に一体の突起部70b
がAFギア74の前端面に形成されたAFカム面74aに押し付
けられている。AFギア74は差動歯車機構20Aの内歯ギア2
4と噛み合っている。AFギア74には内歯ギア24との噛み
合いを妨げない位置でクリックばね75が圧接しているの
で、AFギア74の回転にクリックによる負荷がかけられて
いる。差動歯車機構20Aのキャリア22はAEギア76と噛み
合っている。AEギア76の背面に形成されたピン76aは開
閉用レバー78の一腕に形成されたカム面78aに至ってい
る。開閉用レバー78は、支点を支持アーム80上の支持ピ
ン81に支持され、シャッタのセクタ6a,6bを開閉させる
ためのピン7が固植されている他腕に掛けられたばね82
により図中時計方向、すなわちセクタ6a,6bを開かせる
方向に付勢されている。そして、上記ピン7の上記ばね
82による進路上に、シャッタ開放口径を規制するための
規制部材89が、例えば図示しないズーム環に連動して変
位するように設けられている。また、上記AEギア76に一
体の小径ギア76bには係止ギア77が噛み合っている。小
径ギア76bと係止ギア77とのギア比は1:2とされている。
つまりAEギア76が1回転する間に、係止ギア77は1/2回
転するようになっている。
この係止ギア77の背面には、第8図(A)〜(F)に
示すような形状のカム部83が形成されている。このカム
部83は支持アーム80に固植されたピン80aを係合させて
その動きを規制するもので、係止ギア77の周面に沿うガ
イド部83aと、その一部に内側に突出して形成された係
止部83bと、この係止部83bの、係止ギア77の背面から見
て(すなわち、第8図(A)〜(F)において)時計方
向寄りの近傍位置から、この係止ギア77の回転中心にか
けて形成された係止部83cとからなる。支持アーム80は
図示されない支持軸に嵌合する支持筒80bを中心として
ばね84により第7図中時計方向の回動習性を与えられて
いる。そして、この支持アーム80の電磁石85と対向する
位置には、支持アーム80をオーバチャージ位置に変移さ
せるときに緊縮するばね86を介してアーマチュア87が取
り付けられている。
次に、この第3実施例における動作を第8図(A)〜
(F)によって説明する。
モータ5が回転すると、この回転駆動力はモータ5の
出力軸に直結された太陽ギア21Aを介して差動歯車機構2
0Aに伝達されるが、AFギア74にはクリックばね75によっ
て負荷がかけられているので、内歯ギア24は回転せず、
キャリア22に回転が伝達されAEギア76が回転する。今、
第7図において、キャリア22が矢印方向に回転すると、
第8図(A)に示すように、AEギア76が矢印方向に回転
し、同ギア76上のピン76aにより開閉用レバー78のカム
面78aが押されるので、同レバー78は図示しない当てつ
け面にピン7の根元を当接しながら反時計方向に回動す
る。この動きにより、支持アーム80も第7図中反時計方
向に回動され、第8図(B)に示す最大チャージ状態に
なる。この状態で支持アーム80はオーバチャージ位置に
あり、アーマチュア87は緊縮されたばね86により電磁石
85に押圧され、また励磁状態となった電磁石85に吸着さ
れる。そして、さらにAEギア76が回転すると、第8図
(C)に示すように、上記ピン80aは係止部83bと係止部
83cとの間に落ち込み、ばね86の緊縮力に抗した弾撥復
帰力により支持アーム80はオーバチャージした分だけチ
ャージ量が戻る。すると、この第8図(C)に示す状態
では、支持アーム80のピン80aが係止ギア77の係止部83b
と係止部83cとの間に挟持され、係止ギア77の回転、す
なわちキャリア22の回転が双方向ともに阻止される。キ
ャリア22の回転が阻止されると、AFギア74がクリックば
ね75による押圧力に打ち勝って内歯ギア24の回転により
回転する。このときモータ5は焦点状態に応じて正,逆
いずれの方向にも回転し、AFギア74の回転による鏡枠70
のピント合せのための移動は、繰り出し,繰り込みのい
ずれの方向にも行われる。鏡枠70の位置はAFギア74の背
面に形成された図示しない反射パターンをフォトリフレ
クタ88で読み取ることにより検知される。フォトリフレ
クタ88の出力が図示しない測距部の出力と一致すること
により焦点調節が行われると、この後、電磁石85が非励
磁状態になり支持アーム80はばね84による回動習性によ
り第7図中時計方向に回動する。すると、第8図(D)
に示すように上記ピン80aは係止ギア77の中心に近い係
止部83cの基部まで落ち込み、係止部83bとの間に挟持さ
れた係止状態が解除される。このときAEギア76のピン76
aと開閉用レバー78のカム面78aとの当接も解除される。
上記係止状態が解除されると、これにより、再び負荷の
重いAFギア74が回転を停止し、上記AEギア76が回転し始
める。そして、AEギア76が回転して、第8図(E)に示
すように、再びピン76aがカム面78aに当接して開閉用レ
バー78を押し上げるので、支持アーム80のピン80aが上
記ガイド部83aに当接するまで上昇し、支持アーム80は
再チャージされ、アーマチュア87は再び励磁された電磁
石に吸着される。なお、このときのピン80aの移動で、
係止部83b,83cは上記ピン80aから遠ざかった位置にある
ので、上記ピン80aの移動が妨げられることはない。さ
らにAEギア76が回転してピン76aが移動すると、このピ
ン76aにカム面78aで当接している開閉用レバー78はばね
82による回動習性により、第8図(F)に示すように、
ピン76aの移動に伴って回動し、これによりシャッタの
セクタ6a,6bが開いて露出が行なわれる。セクタ6a,6bは
ピン7が規制部材89に当接する位置で開放状態となる。
開放時の口径は規制部材89の位置を変移させることによ
り可変することができる。そして、適正露出が得られる
と、電磁石85が再び非励磁になり、支持アーム80がばね
84の付勢力によって回動し、セクタ6a,6bが閉じて露出
を終了する。
この第3実施例によれば、開閉用レバー78にセクタ6
a,6bを開かせる方向のばね82をかけているので、シャッ
タ開放時の開口径を任意に規制することが容易になる。
上述した第1〜第3実施例は、いずれも、本発明をカ
メラの露出・焦点調節装置に適用したものであるが、本
発明はこのような装置に適用されるに限るものではな
い。
次に、本発明の第4実施例として、レンズの焦点距離
切換えと巻上げ・巻戻しを行なう装置に適用したものに
ついて説明する。
第9図は本発明の第4実施例の平面図を示したもの
で、モータ5の出力軸に固定された駆動ギア5aはギア91
を介して前記第1図および第3図に示されたと同様の差
動歯車機構20の太陽ギア21に噛合し、この差動歯車機構
20の一方の出力ギアであるキャリア22は焦点距離切換ギ
ア(以下、T/Wギアと略記する)92に噛合し、同ギア92
の背面側に形成されたレンズ移動ピン93は、鏡枠94に一
体に形成された長溝94aに嵌合している。図示しない変
倍用レンズを支持した鏡枠94は支持軸95に支持されて光
軸方向に移動できるようになっており、これにより焦点
距離が切り換えられる。また、T/Wギア92には図示する
ように、曲線部96a,96cとこの両曲線部を繋ぐ半径方向
に直線形状の係止部96b,96dとからなるカム溝96が、T/W
ギア92の回転中心に関して点対称に、すなわち、180゜
回転対称に形成されている。同じく点対称の位置にピン
97a,97bが固植されている。そして、上記カム溝96に
は、ばね99により支軸98bの周りに回動習性を与えられ
ている支持アーム98の先端に固植されたピン98aが嵌合
している。また、支持アーム98の先端にはばね100を介
して、電磁石101に吸着されるアーマチュア102が抜け止
めビス103により取り付けられている。この実施例で
は、電磁石101とアーマチュア102は、同アーマチュア10
2に永久磁石102aを有する、いわゆるコンビネーション
マグネットと呼ばれる釈放型のマグネットを構成してい
る。差動歯車機構20の他方の出力ギアである内歯ギア24
は、連結アーム104で結合した2つの切換ギア105,106の
うちの一方の切換ギア105に噛合している。他方の切換
ギア106は、その回転方向により、スプール111に回転を
伝達するためのギア107〜109からなる巻上ギア系列110
と、巻戻フォーク116に回転を伝達するためのギア112〜
114からなる巻戻ギア系列115のいずれかに、選択的に噛
み合うようになっている。上記一方の切換ギア105の脇
には係止レバー117が配設されていて、同レバー117は支
軸117bを中心に後述のように回動するとき、その一腕の
先端に設けられたトグルばね118により、一腕の先端の
係止爪117aで上記切換ギア105を係止する位置と、この
係止を解除する位置とに変位できるようになっている。
係止レバー117の他腕の先端には上記ピン97a,97b,98aに
協働するピン117cが固設されている。
次にこの第4実施例の動作を説明すると、第9図に示
す状態では、T/Wギア92はピン93が最も前方に位置する
回転位置にあり、このため、鏡枠94は前方に繰り出され
た望遠側に存在している。このとき、電磁石101は非通
電状態でアーマチュア102を吸着しているので、支持ア
ーム98はばね99の付勢力に抗して反時計方向に回動して
電磁石側に保持されている。これにより支持アーム98上
のピン98aはカム溝96の係止部96dに位置しているため、
T/Wギア92は回転を阻止されている。また、係止レバー1
17は切換ギア105の回転係止を解除していて切換ギア106
は巻上ギア系列110のギア107に噛み合っている。したが
って、この第9図に示す状態ではモータ5の正方向の回
転により切換ギア105,106が矢印方向に回転し、スプー
ル111の巻上げ回転が行われるようになっている。この
状態から巻戻しを行なうにはモータ5を逆方向に回転さ
せれば、切換ギア106は図中左方向に移動して巻戻ギア
系列115のギア112に噛み合い、巻戻フォーク116が回転
する。
この巻上げ・巻戻しを行なう状態から、焦点距離を切
り換える状態に移行するには、電磁石101に一時的に通
電してアーマチュア102を解放する。すると、ばね99に
より支持アーム98は時計方向に回動するので、ピン98a
はT/Wギア92の回転中心寄りに移動して上記カム溝96の
係止部96dを脱し、T/Wギア92の係止を解除する。これと
同時に、ピン98aは係止レバー117のピン117cを押し動か
すので、このときトグルばね118により係止レバー117は
反時計方向に一挙に回動して係止爪117aにより切換ギア
105を係止する。この後、モータ5の回転により、T/Wギ
ア92が反時計方向に180゜回転すると、鏡枠94はレンズ
移動ピン93によって後方に繰り込まれ、広角側に位置す
る。T/Wギア92の回転によってピン98aはカム溝96の曲線
部96aに沿いT/Wギア92の中心寄りから外周寄りに移動す
るので、支持アーム98は反時計方向に回転してチャージ
されていき、電磁石101はアーマチュア102を吸着して支
持アーム98を保持する。180゜回転の直前では、ばね100
が緊縮して支持アーム98はオーバチャージされ、180゜
回転によって広角位置に至ると、ばね100の緊縮力に抗
した弾撥復帰力によりピン98aがカム溝96の係止部96bに
オーバチャージ分だけ落ち込み、T/Wギア92が係止され
る。また、このとき、T/Wギア95のピン97aが係止レバー
117のピン117cを押して同レバー117を時計方向に回動さ
せ、切換ギア105の係止を解除して前述した巻上げおよ
び巻戻しの動作を可能にする。広角状態においても上述
した動作が同様に行われる。
この第4実施例では、1つのモータ5により差動歯車
機構20を含む動力伝達機構が各種の負荷を切換えるよう
に作動する。また、釈放型のマグネットを用いているの
で、T/Wギア92の係止状態でも電力を消費しない。
なお、本発明は、上述した各実施例のほか、動力伝達
機構の条件に合うような負荷であれば、2つの負荷を自
由に組み合わせて駆動させることができる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、簡単な機構で1つ
の駆動源を用いて移動量の一定な負荷と、双方向に任意
の量だけ動く負荷との2つの負荷を選択的に駆動するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例を示す回転駆動機構の斜
視図、 第2図(A)〜(C)は、上記第1図中のAEギアに形成
されたAEカム溝と駆動ピンとの関係を示す作動図、 第3図は、本発明の第2実施例を示す回転駆動機構の分
解斜視図、 第4図は、上記第3図中のAEギアを背面側から見た拡大
図、 第5図は、上記第2実施例の動作を説明するためのタイ
ムチャート、 第6図(A),(B)は、上記第3図中の係止レバーの
動作を示す要部拡大正面図、 第7図は、本発明の第3実施例を示す回転駆動機構の分
解斜視図、 第8図(A)〜(F)は、上記第3実施例の要部におけ
る動作を説明する作動図、 第9図は、本発明の第4実施例を示す回転駆動機構の平
面図である。 5……モータ(回転駆動源) 8,46,78……開閉用レバー(移動部材) 9……AE用駆動ピン(移動部材) 10,47,80,98……支持アーム(移動部材) 17,50,85,101……電磁石 19,86,100……ばね(チャージ手段) 20,20A……差動歯車機構 22……キャリア(出力ギア) 24……内歯ギア(出力ギア) 30,40,76……AEギア(回転ギア,第1の機素) 33a,62a,83b,83c,96b,96d……係止部(係合部) 35,42,74……AFギア(第2の機素) 77……係止ギア(回転ギア,第1の機素) 80a,98a……ピン(移動部材) 92……T/Wギア(回転ギア,第1の機素) 105,106……切換ギア(第2の機素) 110……巻上ギア系列(第2の機素) 115……巻戻ギア系列(第2の機素)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動源と、 この駆動源により駆動されるようになっていて、2つの
    出力ギアのうち負荷の小さい方の出力ギアを回転させる
    差動歯車機構と、 電磁石と、 この電磁石に対し離間する向きに付勢されていて、この
    付勢力により離間する位置と、上記電磁石により吸着さ
    れる位置と、この吸着位置よりもさらに上記電磁石に押
    し付けられるオーバチャージ位置とを変移する移動部材
    と、 上記差動歯車機構の一方の出力ギアに連結される回転ギ
    アと、 この回転ギアに上記移動部材と対向して設けられてい
    て、移動部材が上記吸着位置にあるときにこの移動部材
    と係合して上記回転ギアの回転を阻止するとともに、上
    記電磁石の吸着解除時の移動部材の離間移動により、こ
    の係合を解除する係合部と、 上記移動部材と当接してこの移動部材を上記電磁石に確
    実に吸着されるようオーバチャージ位置に押動するとと
    もに、このオーバチャージ時の当接を解除することで移
    動部材を上記付勢力で吸着位置に移動させ上記係合部と
    係合させるチャージ手段と、 を備え、上記差動歯車機構の一方の出力ギアを一方向回
    転で一定の駆動量を必要とする第1の機素に連結し他方
    の出力ギアを両方向回転で任意の駆動量を必要とし、上
    記第1の機素よりも大きな負荷を有するか或いは上記第
    1の機素の駆動時には移動を禁止される第2の機素に連
    結したことを特徴とする回転駆動機構。
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