JPS6034964B2 - ポリエステルの製造法 - Google Patents

ポリエステルの製造法

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JPS6034964B2
JPS6034964B2 JP8287878A JP8287878A JPS6034964B2 JP S6034964 B2 JPS6034964 B2 JP S6034964B2 JP 8287878 A JP8287878 A JP 8287878A JP 8287878 A JP8287878 A JP 8287878A JP S6034964 B2 JPS6034964 B2 JP S6034964B2
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JP
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glycol
oxide
alkali metal
polyester
slurry
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怜 橋本
哲郎 三木
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリエステルの製造法、特に無機充填剤を含
有するポリエステルの製造法に関する。
ポリエステル、特にテレフタル酸を主たる酸成分とする
ポリエステルは、多くの優れた特性を有するため繊維、
フィルム、その他の成形物に広く利用されており、用途
によって種々の無機充填剤を含有させることが行なわれ
ている。無機充填剤をポリエステルに含有させる方法と
して、種々の方法が知られており、なかでも無機充填剤
をグリコール又は水のスラリーにしてポリエステルの製
造が完結する以前に添加する方法が知られている。本発
明者は、無機充填剤特に酸化アルミニウム、酸化鉄、酸
化珪素、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化ジルコ
ニウム及び酸化カルシウムの少なくとも1成分を含有す
る微粉末状の無機添加剤をグリコール又は水のスラリー
にしてポリエステルの製造中に添加することを試みた。
しかしながら、かかる無機充填剤の微粉末をスラリー、
特に1の重量%以上の高濃度のスラリーにすると、その
流動性が低下し、送液性、計量性、生産性が著しく悪化
した。本発明者は、これらの欠点を解消せんとして鋭意
検討した結果、上記スラリーにアルカリ金属化合物を配
合することによって、上記目的が達成し得ることを知り
、本発明に到達したものである。
即ち、本発明はテレフタル酸を主とする二官能性カルボ
ン酸又はそのェステル形成性議導体と少なくとも1種の
グリコール又はそのェステル形成性誘導体とを反応させ
てポリエステルを製造するに当り、該ポリエステルの製
造が完結するまでの任意の段階で、アルカリ金属の水酸
化物、炭酸塩及びカルボン酸塩よりなる群から選ばれた
少なくとも1種の化合物よりなるアルカリ金属化合物を
配合した微粉末状の不活性な無機充填剤のグリコール又
は水のスラリーを添加することを特徴とするポリエステ
ルの製造方法である。本発明において言うポリエステル
は二官能性カルボン酸又はその形成性誘導体とグリコー
ル又はそのェステル形成性議導体とを加熱反応せしめる
ことによって製造される。
ここで使用する二官能性カルボン酸としては、テレフタ
ル酸を主たる対象とし、そのェステル形成性誘導体とし
ては炭素数1〜4の低級アルキルェステル、フェニルェ
ステル等が好ましく使用される。
また、テレフタル酸成分の一部を他の二官能性カルボン
醸成分で置換してもよい。かかる二宮能性カルボン酸成
分としては、例えばィソフタル酸、ナフタレンジカルポ
ン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジ
カルボン酸、ジフェニルメタンジカルボン酸、ジフェニ
ルヱーナルジカルボン酸、ジフェノキシェタンジカルポ
ン酸、8ーヒドロキシェトキシ安息香酸、セバシン酸、
アジピン酸、修酸、1・4ーシクロヘキサンジカルボン
酸の如き芳香族、脂肪族、脂環族の二官能性カルボン酸
又はそのェステル形成性議導体をあげることができる。
また、グリコールとしては、エチレングリコールを主た
る対象とし、そのェステル形成性誘導体としてはエチレ
ンオキサイドが好ましく使用される。
その他例えばテトラメチレングリコール、トリメチレン
グリコール、シクロヘキサンー1・4−ジメタノールの
如き脂肪族、脂環族グリコール又はそのェステル形成性
誘導体であってもよく、またその一部を主成分以外の脂
肪族、脂環族、芳香族グリコール又はそのェステル形成
性誘導体で層換えてもよい。上記酸成分とグリコ−ル成
分とからポリエステルを製造するには、任意の方法が採
用される。
例えばポリエチレンテレフタレートについて説明すれば
、通常テレフタル酸とエチレングリコールとを直接ェス
テル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルとエチレン
グリコールとをェステル交換反応せしめるか又はテレフ
タル酸とエチレンオキサィドを反応せしめるかしてテレ
フタル酸のグリコールヱステル及び/又はその低重合体
を生成する第1段階の反応と、第1段階の反応生成物を
所望の重合度になるまで重縮合せしめる第2段階の反応
によって製造される。なお、本発明にあっては、このポ
リエステルの製造において、必要に応じて触媒及び前記
無機充填剤以外の添加剤、例えば熱安定剤、光安定剤、
帯電防止剤、酸化防止剤、蟹光増白剤、易染化剤、鎚燃
化剤等を添加してもよい。本発明において使用する不活
性な無機充填剤としては、主として酸化アルミニウム、
酸化鉄、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化バリウム、
酸化ジルコニウム及び酸化カルシウムの1種又は2種以
上を含有する無機充填剤、例えばクレー、タルク、珪砂
、珪酸アルミ等を対象とするが、他の無機物質であって
もよい。
かかる無機充填剤の平均粒径は繊維及びフィルムの成形
及び品質に悪影響を及ぼさないためには10一肌以下が
よい。なお、ここで言う平均粒径とは、島津自動粒度測
定器を用い0.51の毎に測定したストークスラジアス
の平均値である。上記無機充填剤をスラリーにするには
グリコール又は水が使用される。ここで使用するグリコ
ールは、任意のグリコールでよく、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール等をあげることができる
。特に、無機充填剤を添加するポリエステルを構成する
グリコール成分と同一のグリコールが好ましい。スラリ
ー中の無機充填剤濃度は、無機充填剤の種類、添加すべ
き量等により広い範囲で変えることができるが、その流
動性が低下する高濃度において、本発明の効果が顕著に
現われる。通常10〜8の重量%、好ましくは15〜7
の重量%の範囲である。かかるスラリ−に配合するアル
カリ金属化合物としては、アルカリ金属の水酸化物、炭
酸塩がよく、また酢酸塩、安息香酸塩の如きカルボン酸
塩も適する。
アルカリ金属としはナトリウム、カリウム、リチウムが
特に有利である。これらアルカリ金属化合物は単独でも
、また2種以上併用してもよい。アルカリ金属化合物の
配合量は、広い範囲をとることができるが、あまりに少
ないとスラリーの流動性を改善する効果が得がたく、ま
た逆にあまりに多くすると、かえってスラリーの流動が
低下する傾向がある。また、その最適量は、ハ機充填剤
の種類、粒径及びスラリ−の濃度、濁度等によって変化
するので一概に特定できないが、通常スラリー中の無機
充填剤に対し0.01〜5重量%の範囲で選択される。
アルカリ金属化合物を配合した無機充填剤のスラリーを
調整するには、任意の手段が採用される。
例えばアルカリ金属化合物と無機充填剤をグリコール又
は水に配合し、これをボールミル、コロイドミル、ホモ
ミキサー等の分散機を単独又は絹合せて使用できる。ま
た、得られるスラリーには、必要に応じて分散剤を添加
してもよい。このようにして得られるスラリーのポリエ
ステルへの添加時期は、ポリエステルの製造反応が完結
する以前であれば何時でもよいが、特に重縮合反応の初
期以前に添加するのが好ましい。以下に実施例をあげて
本発明を更に説明する。
実施例中の部は重量部であり、〔り〕はオルソクロロフ
ェ/ール中35午○で測定した値から求めた極限粘度で
ある。実施例 1 【ィ} 無機充填剤スラリ−の調整 エチレングリコール400部にカオリンクレー10碇部
及び第1表記教の量のNaOHを添加し、高速鷹梓機で
混合した後ボールミルで細時間処理した。
得られたスラリーの粘度は第1表に示した。第1表 {0l ポリエステルの製造 テレフタル酸ジメチル97碇都、エチレングリコール私
0部及び酢酸マンガン0.306部を縄梓機、精蟹塔及
びメタノール蟹出コンデンサーを設けた反応器に仕込み
、140qCから230qoに加熱し、反応の結果生成
するメタノールを系外に留出せしめながらェステル交換
反応せしめた。
反応開始後3時間で内温は230℃に達し、32碇部の
メタノールが蟹出した。この時点でェステル交換反応を
終了した。ここで安定剤としてトIJ〆チルホスフェー
ト0.18部、三酸化アンチモン0.45部及び上認ィ
}で得たスラリーを第2表に示す量添加した後反応混合
物を蝿梓機及びエチレングリコール留出コンデンサーを
設けた反応器に移し、230ooから285qoに徐々
に昇温すると共に常圧から1側Hgの高真空に圧力を下
げながら重縮合反応せしめた。全重縮合反応時間約3時
間30分で〔り〕が略々0.65のポリマーを得た。ポ
リマー10碇都を500℃で灰化した際の灰化残熔量を
第2表に示した。なお、灰化残澄の理論量は0.005
部である。第2表 実施例 2 【ィ} 無機充填剤スリラーの調整 エチレングリコール400部に第3表に示す各種の無機
充填剤と表記教の量のNaOHを添加し、麓梓機で混合
後サンドグラインダーで分散処理した。
得られたスラリーの粘度は第3表に示した。第3表 ‘0} ポリエステルの製造 実施例1−(ロ}において使用した無機充填剤スリラー
に代えて上記{ィーで得たスラリーを第4表記戦使用す
る以外は実施例1−{o)と同様に行なった。
灰化残造量は第4表に示した。第4表 実施例 3 (ィ} 無機充填剤スラリーの調整 テトラメチレングリコール300部に珪素カルシウムア
ルミニウム20の都及び第5表に示す各種のアルカリ金
属化合物を添加し、高速蝿梓機で混合後コロイドミルで
分散処理した。
得られたスラリーの粘度は第5表に示した。第5表 {0’ポリエステルの製造 テレフタル酸ジメチル97碇部、テトラメチレングリコ
ール63碇都及びチタンテトラブトキサィド0.55部
を灘洋機、精蟹塔及びメタノール蟹出コンデンサーを設
けた反応器に仕込み、130℃から180℃に加熱し、
反応の結果生成するメタノールを系外に留出せしめなが
らェステル交換反応せしめた。
反応開始後1時間で内溢は180qoに達し、256部
のメタノールが蟹出した。この時点でェステル交換反応
を終了した。ここで上記【ィiで得たスラリ−を夫々2
甥部添加した後反応混合物を鷹梓機及びテトラ〆チレン
グリコール留出コンデンサーを設けた反応器に移し、2
0000から250つ0に徐々に昇温すると共に常温か
ら1棚Hgの高真空に圧力を下げながら重縮合反応せし
めた。全軍縦反応時間約3時間で〔り〕が略々0.85
のポリマーを得た。
得られたポリマー10礎郭を500qoで灰化した際の
灰化残総量を第6表に示した。なお灰化残澄の理論量は
0.005部である。第6表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 テレフタル酸を主とする二官能性カルボン酸又はそ
    のエステル形成性誘導体と少なくとも1種のグリコール
    又はそのエステル形成性誘導体とを反応させてポリエス
    テルを製造するに当り、該ポリエステルの製造が完結す
    るまでの任意の段階で、アルカリ金属の水酸化物、炭酸
    塩及びカルボン酸塩よりなる群から選ばれた少なくとも
    1種の化合物よりなるアルカリ金属化合物を配合した微
    粉末状の不活性な無機充填剤のグリコール又は水のスラ
    リーを添加することを特徴とするポリエステルの製造法
    。 但し、ここに無機充填剤とは平均粒径が10μm以下
    である酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化珪素、酸化マグ
    ネシウム、酸化ジルコニウム及び酸化カルシウムよりな
    る群から選ばれた少なくとも1種の成分を含有するもの
    をいう。 2 アルカリ金属化合物の配合量が、無機充填剤に対し
    0.01〜5重量%である特許請求の範囲第1項記載の
    ポリエステルの製造法。
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JPS58145727A (ja) * 1982-02-23 1983-08-30 Teijin Ltd ポリエステルの製造法
JPS58177316A (ja) * 1982-04-12 1983-10-18 Teijin Ltd ポリエステルフイルムの製造方法
JPS6071632A (ja) * 1983-09-29 1985-04-23 Teijin Ltd ポリエステルの製造法
JP2713415B2 (ja) * 1988-03-15 1998-02-16 大阪瓦斯株式会社 地中埋設金属管の電食防止法、並びに、電食防止構造

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