JPS6033521Y2 - 自動車用前照灯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は前面レンズと反射鏡との間に第２の反射鏡を介
在させてなる自動車用前照灯の改良に関する。

従来のこの種前照灯では反射鏡と第２の反射鏡とを接着
剤で接合し、更にビスを用いて数ケ所を締結していた為
、組立に手間が掛るだけでなく、反射鏡乃至第２反射鏡
に荷重がかかると接合部が剥離したり第２反射鏡が破損
しやすい欠点があった。

しかも、光軸調整用のエイミングスクリュウを第２反射
鏡に直接取付け、このエイミングスクリュウを介してユ
ニット自体をハウジングに保持している為、第２反射鏡
のエイミングスクリュウを支持している部分に荷重がか
かり、第２反射鏡が変形しやすい欠点があった。

本考案はこの様な従来品の欠直に鑑み、反射鏡と第２反
射鏡との接合部が剥離したり、第２反射鏡が変形乃至は
破損する惧れのない自動車用前照灯を提供せんとするも
のである。

以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明すれば、
前面レンズ１は第２反射鏡２の前口縁部２に接着剤６で
接合すると共に、数個のクリップ７で締結支持する。

第２反射鏡２は前面レンズ１と反射鏡３との間に介在さ
せるもので、合成樹脂材により筒状に形威し、反射鏡３
のフランジ部３′に接着剤８に接合する。

詳しくは第２反射鏡２の後口縁部を内側壁２ａ″と外側
壁２ｂ″とに分岐させ、その内側壁２ａ“内面を反射鏡
３内面と面一状に沿わしめ、外側壁２ｂ″を反射鏡３の
フランジ部３′に接着剤８で接合するものである。

反射鏡３は金属板にて成形し、第２反射鏡２を接合支持
するフランジ部３′を同一体に形成すると共に、そのフ
ランジ部３′に補強板４を添設せしめ、フランジ部３′
を補強する。

補強板４は反射鏡３のフランジ部３′下面にスポット溶
接にて一体に添設し、更に第２反射鏡２の後口縁部外側
壁２ｂ″に沿わしめて第２反射鏡２を支持すると共に、
この補強板４と前面レンズ１とに渉って数個のクリップ
７を架設緊着せしめ、補強板４とクリップ７を介して前
面レンズ１と第２反射鏡２及び反射鏡３を一体的に連繋
締結する。

斯して、該補強板４に光軸調整用のエイミングスクリュ
ウ５を取付は支持する。

補強板のエイミングスクリュウ５を取付ける部分４’、
４’は第２反射鏡２よりも横方向に突出させて、第２反
射鏡２に突設した受は部９の突部９′に遊動可能状に係
合支持する。

エイミングスクリュウ５は前面レンズ１、反射鏡３及び
第２反射鏡２からなる灯具ユニットを光軸調整可能なよ
うに支持するもので、補強板のエイミングスクリュウ取
付部４′とハウジング１０に取付けたナツト１１とに渉
って取付ける。

尚、図示例の如くエイミングスクリュウ５を斜め方向に
取付ける場合（第４図参照）には、エイミングスクリュ
ウ５が補強板のエイミングスクリュウ取付部４′とナツ
ト１１に対して直行するように補強板のエイミングスク
リュウ取付部４′とハウジング１０を折り曲げて互いに
略平行となるように設置することが望ましい。

このようにハウジング１０の折り曲げ部１０′があると
弾性が付与されスムースで安定した光軸調整が期待でき
る。

又、エイミングスクリュウ５，５と相対するように、バ
ネ１２ど支点１３を設ける。

支点１３は補強板４に直交状に突設した球面座１３ａと
ハウジング１０に突設した球面受座１３ｂとで構成し、
球面座１３ａを支えている補強板４の先端部４″を第２
反射鏡２に形成した係合溝１４に挿し込み補強板４の振
動に対するふれを防止する構成になっている。

而して、°灯具ユニットをハウジング１０に組付けるに
は、補強板のエイミングスクリュウ取付部４’、４’に
各々エイミングスクリュウ５，５を取付け、ハウジング
１０と連繋した後、球面座１３ａをハウジング１０の球
面受座１３ｂに押込み圧入せしめればよい。

本考案は斯様に、前面レンズと反射鏡との間に第２反射
鏡を介在させてなる前照灯において、第２反射鏡を接合
支持する反射鏡フランジ部に補強板を添設せしめ、この
補強板を第２反射鏡に突設した受は部で遊動可能状に保
合支持せしめると共に補強板と前面レンズに渉って適宜
数のクリップを架設緊着し、該補強板にエイミングスク
リュウを取付けるようにしたので、反射鏡及び第２反射
鏡が補強板によって補強されると同時に、第２反射鏡と
補強板とは一体に連結されていないので光軸調整時に反
射鏡が歪み変形する惧れがなく、且つ反射鏡乃至は第２
反射鏡が歪み変形しないので反射鏡と第２反射鏡との接
合部が剥離する心配がない。

しかも従来品のように第２反射鏡に直接エイミングスク
リュウを取付せ支持させていないだけでなくエイミング
スクリュウを取付ける補強板は第２反射鏡に突設した受
は部で遊動可能状に係合支持しであるので、光軸調整時
に第２反射鏡に直接荷重がかからず、第２反射鏡が変形
乃至は破損する惧れもない。

よって、所期の目的を達威し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案自動車用前照灯の一実施例を示し、第１図
は正面図、第２図は側面図、第３図は第１図の３−３線
断面図、第４図は第１図の４−４線断面図である。 図中、１は前面レンズ、２は第２反射鏡、３は反射鏡、
３′はフランジ部、４は補強板、５はエイミングスクリ
ュウ、７はクリップ、９は受は部、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面レンズと反射鏡との間に第２の反射鏡を介在させて
   なる前照灯において、第２反射鏡を接合支持する反射鏡
   のフランジ部に補強板を添設せしめ、この補強板を第２
   反射鏡に突設した受は部で遊動可能状に係合支持せしめ
   ると共に補強板と前面レンズとに渉って適宜数のクリッ
   プを架設緊着し、該補強板にエイミングスクリュウを取
   付けるようにした事を特徴とする自動車用前照灯。