JP3673418B2 - 自動車のランプ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のランプ取付構造に関し、特にフロントバンパに形成されたランプ配置穴に配置されるランプの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォグランプはアクセサリー部品としてフロントバンパの下部に別付けされていたが、近年はフロントバンパに形成されたランプ配置穴に配置するようにして標準装備化される場合がある。
【0003】
フォグランプを別付けする場合は取付ブラケットによる取付調整によって光軸調整を行っているが、フロントバンパに組み込む場合にはフロントバンパに固定するため、ランプ自体に光軸の上下調整機構を備えたフォグランプを用いる必要があり、前照灯と同様に反射鏡やランプレンズに対して電球の位置を調整するようにした構成のランプを用いると非常にコスト高になる。
【0004】
そこで、図5に示すように、電球位置を固定したランプ本体32をランプブラケット33にて連結部34を介して上下揺動可能に支持してなるランプ31を用い、フロントバンパ35に形成したランプ配置穴36にそのランプ本体32を配置した状態でランプブラケット33をフロントバンパ35の裏面側に突設された取付ボス37に取付ビス38にて締結固定して取付けている。
【0005】
なお、実開平4−99145号公報には、樹脂製のフロントバンパにランプを配設するのに、ランプに設けたクリップをフロントバンパに形成したリブに係合固定するとともに、ランプから後方に延出した取付ブラケットを車体側のフレーム部材にボルトにて締結固定したものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図5に示すような構成では、ランプ31の重量が重い場合に、合成樹脂製のフロントバンパ35では剛性が大きくないため、自動車の走行振動によってランプ本体32が振動し、光軸がぶれて前方が見づらくなるという問題があり、またフロントバンパ35自体も剛性が大きくないために取付状態で十分な剛性を確保し難いという問題がある。
【0007】
また、上記実開平4−99145号公報に開示されたものは、一体型のランプであるため光軸調整できるものでなく、かつ取付ブラケットが延出されて車体側のフレーム部材に固定されているが、ランプとフロントバンパはクリップにて係合しているだけであるため取付ブラケットにてフロントバンパの剛性を高めることはできず、ランプの重量が重い場合は同様の問題が発生し、バンパの剛性を高めるためには別途に設けたステイを延出してフレーム部材に固定する必要があり、組付け工数が多くなる等の問題がある。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、ランプの光軸を調整できるとともにフロントバンパの剛性不足のために走行振動によって光軸がぶれることがなくて適正に照明でき、かつフロントバンパの取付剛性も向上することができる自動車のランプ取付構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車のランプ取付構造は、ランプ本体をランプブラケットにて上下揺動可能に支持して成るランプを設け、ランプ本体をフロントバンパにこれを貫通するように形成したランプ配置穴に配置した状態で、ランプブラケットの適当箇所をフロントバンパの裏面に突出形成された取付ボスにビス止めして固定し、かつランプブラケットから後方に延出した固定片とフロントバンパのランプ配置穴の周辺部から後方に延出した連結片を車体側のフレーム部材にボルトにて共締めして固定したものであり、ランプ本体をランプブラケットに対して上下揺動させて光軸を上下に調整でき、かつそのランプブラケットはフロントバンパの取付ボスに固定されるとともに固定片が車体側フレーム部材にボルトにて締結固定されることによってランプを高い取付剛性をもって固定でき、走行振動によって光軸がぶれることがなくて適正に照明でき、またフロントバンパのランプ配置穴の周辺部から延出された連結片が固定片と共締めにて車体側フレーム部材に固定されているので、組み付け工数を増加することなく、ランプブラケットとその固定片及び連結片が相互にフロントバンパの剛性を高めるように作用してフロントバンパの取付剛性が向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動車のランプ取付構造の一実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
【0011】
まず、本実施形態のランプであるフォグランプ1の概略構成を、図1を参照して説明すると、正面形状略方形のランプ本体2と、このランプ本体2の後部に配設されてランプ本体2を上下揺動可能に支持する略方形枠板状のランプブラケット3にて構成されている。ランプブラケット3の中央には、ランプ本体2の後部が貫通する開口3aが形成され、両側縁の上端部及び下端部から前方に取付片4a〜4dが延出されている。取付片4a〜4dの先端には外方にL字状に取付部5が屈曲形成され、取付穴6が形成されている。また、ランプブラケット3の上縁の略中央部から後方に固定片7が延出され、ボルト穴8が形成されている。
【0012】
ランプ本体2は、図2に示すように、ランプレンズ2aとランプユニット2bをシール材2cを介して一体接合して構成されており、ランプユニット2bの中央の後方突出部2dが開口3aを貫通している。また、図3に示すように、ランプユニット2bの下端部の両側には、後方に向けて先端に球状軸支部9aを形成した枢支突部9が突設され、上端部の一側にはエイミングスクリュー機構10の結合片11が配設されている。
【0013】
ランプブラケット3の下端部両側には、図3、図4に示すように、枢支突部9に対応して方形装着穴12が形成され、球状軸支部9aを回転自在に支持する軸受部材13が嵌着固定されている。また、ランプブラケット3の上端部一側には、結合片11に対応して方形装着穴14が形成され、エイミングスクリュー機構10が装着されている。かくして、エイミングスクリュー機構10を後方から回転操作してランプブラケット3とランプ本体2の上端部を接近離間動作させることによりランプ本体2は下端部の軸受部材13を中心にして前後に揺動する。この前後揺動はランプ本体2の水平軸芯まわりの上下揺動でもあり、ランプ本体2の光軸の上下調整を行うことができる。
【0014】
以上の構成のフォグランプ1が、図2、図3に示すように、フロントバンパ15に配設されている。フロントバンパ15のフォグランプ配設部16は、フロントバンパ15の意匠面15aから若干凹入形成されており、その底面に周縁枠17を残してランプ本体2の前部のランプレンズ2aが適当な微小隙間をあけて丁度嵌合するランプ配置穴18が形成されている。ランプレンズ2aとランプ配置穴18の間の微小隙間は、フォグランプ1の取付公差を吸収しかつ光軸調整時のランプ本体2の前後揺動を許容する範囲で可及的に小さく設定されている。
【0015】
このようなフォグランプ1の配設状態は、ランプブラケット3の取付片4a〜4dの取付部5を、従来例と同様にフロントバンパ15の裏面に突設された取付ボス(図5の37参照)に当接させ、図1に示すように、取付穴6を貫通するタッピングねじからなる取付ビス19にて締結固定するとともに、図1、図2に示すように、ランプブラケット3の固定片7を車体側のフレーム部材であるラジエータサポート20に固着したナット部材24が設けられたブラケット21に固定ボルト22にて締結固定して実現されている。さらに、フロントバンパ15のフォグランプ配設部16から後方に向けて連結片23が延出され、この連結片23をブラケット21と固定片7の間に介在させた状態で固定ボルト22にて共締め状態で締結固定され、連結片23を介してフロントバンパ15のフォグランプ配設部16が車体側のフレーム部材に連結固定されている。なお、車体側フレーム部材には、ナット部材24の代わりにスタッドボルトを設けておき、固定ナットで締付固定してもよい。
【0016】
以上の構成において、ランプ本体2とランプブラケット3から成るフォグランプ1を車体側に取付ける際には、まずフォグランプ1をフロントバンパ15の後側に挿入してランプ本体2のランプレンズ2aをランプ配置穴18に嵌合配置するとともに、ランプブラケット3の位置を微調整して取付片4a〜4dをフロントバンパ15の取付ボスに取付ビス19にて固定する。その後フロントバンパ15を車体側に沿わせて、ブラケット21と連結片23と固定片7を固定ボルト22で締結固定し、さらに連結片23以外の取付部(図示せず)をボルトで締結固定することにより取付が完了する。
【0017】
このフォグランプ1の取付状態で、エイミングスクリュー機構10の回転操作によって、簡単にランプ本体2をランプブラケット3に対して上下揺動させて光軸を上下に調整できる。
【0018】
また、ランプブラケット3はフロントバンパ15の取付ボスに固定されるとともに固定片7が車体側フレーム部材であるラジエータサポート20に固定ボルト22にて締結固定されていることによってフォグランプ1を高い取付剛性をもって固定でき、走行振動によって光軸がぶれることがなくて適正に照明できる。
【0019】
また、フロントバンパ15から延出された連結片23が固定片7と共締めにて車体側フレーム部材であるラジエタータサポート20にブラケット21を介して固定されているので、組み付け工数を増加することなく、ランプブラケット3とその固定片7及び連結片23が相互にフロントバンパ15の剛性を高めるように作用し、フロントバンパ15の取付剛性が向上する。また、連結片23のボルト穴付近も、板金製の固定片7及びブラケット21で挟持され、剛性を向上させることができる。さらに、フロントバンパ15の連結片23は、板金製の固定片7を介して、ボルト22で締結固定されるので、ボルト22から連結片23(樹脂製)に加わる面圧を低く抑えることができ、ボルト22の緩みを防止できる。連結片23をフロントバンパ15の意匠面15aから凹入形成されたフランジ15bより延出形成したので、連結片23により意匠面15aにヒケが生じることはない。
【0020】
また、フォグランプ1自体もランプ本体2と板材の簡単なプレス加工にて作成できるランププラケット3にて構成されているので、低コストにて製造することができる。
【0021】
なお、上記実施形態の説明ではフォグランプの取付構造について説明したが、本発明はその他のランプの取付にも適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明の自動車のランプ取付構造によれば、以上のようにランプ本体をランプブラケットに対して上下揺動させて光軸を上下に調整でき、かつそのランプブラケットはフロントバンパの取付ボスに固定されるとともに固定片が車体側フレーム部材にボルトにて締結固定されているのでランプを高い取付剛性をもって固定でき、走行振動によって光軸がぶれることがなくて適正に照明でき、またフロントバンパのランプ配置穴の周辺部から延出された連結片が固定片と共締めにて車体側フレーム部材に固定されているので、組み付け工数を増加することなく、ランプブラケットとその固定片及び連結片が相互にフロントバンパの剛性を高めるように作用してフロントバンパの取付剛性が向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車のランプ取付構造の一実施形態におけるランプの概略構成を示す斜視図である。
【図2】同実施形態におけるランプの中央位置での縦断側面図である。
【図3】同実施形態におけるランプの一側部での縦断側面図である。
【図4】同実施形態におけるランプブラケットを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図5】従来例のフォグランプの取付構造の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 フォグランプ
2 ランプ本体
3 ランプブラケット
7 固定片
15 フロントバンパ
18 ランプ配置穴
19 取付ビス
20 ラジエータサポート(フレーム部材)
22 固定ボルト
23 連結片
Claims (1)
- ランプ本体をランプブラケットにて上下揺動可能に支持して成るランプを設け、ランプ本体をフロントバンパにこれを貫通するように形成したランプ配置穴に配置した状態で、ランプブラケットの適当箇所をフロントバンパの裏面に突出形成された取付ボスにビス止めして固定し、かつランプブラケットから後方に延出した固定片とフロントバンパのランプ配置穴の周辺部から後方に延出した連結片を車体側のフレーム部材にボルトにて共締めして固定したことを特徴とする自動車のランプ取付構造。
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