JPH046349Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車用ハイマウントストツプラン
プの取付構造に関する。

〔従来の技術〕

従来より、自動車において、ブレーキをかけた
ときにリヤガラスを通じて後方へ投光しうるハイ
マウントストツプランプを設けることが提案され
ている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような従来のハイマウント
ストツプランプ取付構造では、組付作業性や見栄
えの点で改善改良の余地がある。

本考案は、このような状況下において創作され
たもので、組付作業性や見栄えの向上をはかつ
た、ハイマウントストツプランプ取付構造を提供
することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

このため、本考案のハイマウントストツプラン
プ取付構造は、自動車のリヤガラス近傍でリヤシ
エルフ上に取り付けられたブラケツトと、上記リ
ヤガラスの内面に後端を密着するように上記ブラ
ケツトに取り付けられたハイマウントストツプラ
ンプと、上記のハイマウントストツプランプおよ
びブラケツトを覆うランプカバーとをそなえ、同
ランプカバーの下縁部が上記リヤシエルフの上面
に当接するとともに、同ランプカバーの後部開口
縁が上記ハイマウントストツプランプのケーシン
グ後縁部に形成された案内溝に係合して装着さ
れ、上記ハイマウントストツプランプの下面に
は、同下面における後部に装着され同下面に向け
て付勢力を有するスプリングが取付けられると共
に、同下面における上記スプリングよりも前部に
形成された取付部としてのリブが形成され、上記
ブラケツトは、上記ハイマウントストツプランプ
の下面と上記スプリングとの間に挿入される第１
支持部と、上記リブをボルトにより固定する第２
支持部とをそなえたことを特徴としている。

〔作用〕

上述の本考案のハイマウントストツプランプ取
付構造では、その取付けに際し、まずブラケツト
をリヤシエルフ上に固定しておき、ハイマウント
ストツプランプの後端がリヤガラスの内面に密着
するようにハイマウントストツプランプをブラケ
ツトに取り付ける。この取り付けは、先ずブラケ
ツトの第１支持部をランプ下面とスプリングとの
間に挿入することにより、ランプをリヤシエルフ
上のブラケツトに仮止めし、次いで、第２支持部
のボルトによる固定作業により行なわれる。つい
でハイマウントストツプランプおよびブラケツト
を覆うようにランプカバーを取り付ける。

このときランプカバーは、その下縁部がリヤシ
エルフの上面に当接するとともに、その後部開口
縁がハイマウントストツプランプのケーシング後
縁部に形成された案内溝に係合して装着される。

〔実施例〕

以下、図面により本考案の一実施例としてのハ
イマウントストツプランプ取付構造について説明
すると、第１図はその模式的断面図、第２図はそ
の模式的平面図、第３図は第１図の部断面図、
第４図は第１図の部断面図、第５図は第１図の
部断面図である。

第１図に示すごとく、自動車のリヤガラス２の
近傍におけるリヤシエルフ１上には、ブラケツト
４がボルトとナツトとで取り付けられている。ま
た、このブラケツト４は前後２連のハイマウント
ストツプランプの第１支持部４ｂおよび第２支持
部４ａを有しており、前方のハイマウントストツ
プランプの第２支持部４ａは、ボルト穴とこのボ
ルト穴に溶着されたナツトとが設けられるととも
に、後方のハイマウントストツプランプの第１支
持部４ｂには、前方へ向け折り曲げられたスプリ
ング差込部４ｂ−１が設けられている。

そして、このブラケツト４にハイマウントスト
ツプランプ３が取り付けられるが、この取付けは
次のようにして行なわれる。すなわち、ハイマウ
ントストツプランプ３のケーシング３Ａの底面に
は前後に亘り２つの取付部としてのリブ３ａ，３
ｂが形成されており、前方のリブ３ａはブラケツ
ト４のハイマウントストツプランプの第２支持部
４ａにボルト５で取り付けられ、後方のリブ３ｂ
はこのリブ３ｂにおいて後方へ向け且つリブ３ｂ
側へ付勢されるように設けられた板状スプリング
３ｃにブラケツト４のスプリング差込部４ｂ−１
を差し込むようにして取り付けられる（第１，４
図参照）。

なお、取付けの順序は、リブ３ｂ付きのスプリ
ング３ｃをブラケツト４のスプリング差込部４ｂ
−１に差し込んでから、リブ３ａをブラケツト４
のハイマウントストツプランプの第２支持部４ａ
に取り付けることが行なわれる。これによりハイ
マウントストツプランプ３のブラケツト４への取
付けの容易化および固定の確実化をはかることが
できる。

このとき、ハイマウントストツプランプ３はそ
の後端付きの枠状ゴム部材８がリヤガラス２の内
面に密着するように取り付けられる。これにより
漏光が防止される。

ところで、第１，２，３図に示すごとく、後部
開口を有しハイマウントストツプランプ３および
ブラケツト４を覆うランプカバー６が設けられて
おり、このランプカバー６の下縁部はランプカバ
ー６を装着した状態でリヤシエルフ１の上面に当
接するようになつている。

また、ランプカバー６は、第３図に示すごと
く、その後部開口縁６ａがハイマウントストツプ
ランプ３のケーシング３Ａの後縁部に形成された
案内溝３Ａ−１に係合して装着されるようになつ
ている。なお、ランプカバー６の後部開口縁６ａ
はハイマウントストツプランプ３のケーシング３
Ａと係合状態で面一となるよう段付き縁として形
成されている。

これにより、ハイマウントストツプランプ３と
ランプカバー６との合わせ作業能率が向上し、し
かも外れにくいという利点があるほか、合わせ面
が面一となるので、見栄えも良い。また、ランプ
カバー６がハイマウントストツプランプ３および
ゴム部材８を完全に覆つてランプカバー６の後部
開口縁６ａがブラケツト４の内面に密着させるよ
うな構成をとつていないので、ハイマウントスト
ツプランプ３のケーシング３Ａとランプカバー６
との隙間を必要最小限に設定することができ、ラ
ンプカバー６で覆つた場合でもかさばることがな
い。

さらに、ランプカバー６の取付けは、上記のよ
うにしてハイマウントストツプランプ３やブラケ
ツト４を覆うようにランプカバー６をセツトした
のち、第５図に示すごとく、ランプカバー６付き
のボルト通し部６ｂを介しハイマウントストツプ
ランプ３にボルト７をねじ込むようにしてランプ
カバー６とハイマウントストツプランプ３とを固
着する。このようにしてランプカバー６をハイマ
ウントストツプランプ３に取り付けたのちは、ホ
ールカバー９を施してボルト取付部を隠してお
く。これにより見栄えが良くなる。なお、ランプ
カバー６をハイマウントストツプランプ３へ取り
付ける個所は、第２図に示すごとく２個所ある。

上述の構成により、ハイマウントストツプラン
プの取付けに際しては、まずブラケツト４をリヤ
シエルフ１上に固定しておき、ハイマウントスト
ツプランプ３の後端がゴム部材８を介してリヤガ
ラス２の内面に密着するようにハイマウントスト
ツプランプ３をブラケツト４に取り付ける。ハイ
マウントストツプランプ３の取付に際して、先ず
ブラケツト４の第１支持部４ｂをランプ下面とス
プリング３ｃとの間に挿入することにより、ラン
プをリヤシエルフ上のブラケツトに仮止めする。
これにより第２支持部４ａのボルト５による固定
作業を容易に行なうことができる。このとき、ハ
イマウントストツプランプ３またはブラケツト４
の製作誤差によりリブ３ａと第２支持部４ａとの
位置関係が多少狂つても、それをランプ下面とス
プリング３ｃとの間に挿入された第１支持部４ｂ
がランプに対して多少移動できるので、該位置関
係の狂いを吸収できる。更にブラケツト４の第１
支持部４ｂはスプリング３ｃにより狭持されてい
る構成ではあるものの、第１支持部４ｂがランプ
下面に当接する構成である一方、ブラケツト４の
第２支持部４ａがランプ下面のリブ３ａにボルト
止めされているので、ランプ自身の重みによりラ
ンプが傾くという不具合もない。

ついで、ハイマウントストツプランプ３および
ブラケツト４を覆うようにランプカバー６を取り
付ける。このときランプカバー６は、その下縁部
がリヤシエルフ１の上面に当接するとともに、そ
のボルト通し部６ｂがハイマウントストツプラン
プ３のケーシング３Ａの案内溝３Ａ−１に係合し
て装着される。

そして、ランプカバー６の取付けは、ランプカ
バー６とハイマウントストツプランプ３とをボル
ト７を介して行なう。その際このボルト取付部に
はホールカバー９が施される。

このようにして、組付作業性および見栄えの向
上をはかることができる。

なお、ランプカバー６の後部開口縁下端部とリ
ヤガラス２との間に少し隙間ができるが、ゴム部
材８の厚さは実際は薄いので、上記隙間が問題と
なることはない。

〔考案の効果〕

以上詳述したように、本考案のハイマウントス
トツプランプ取付構造では、自動車のリヤガラス
近傍でリヤシエルフ上に取り付けられたブラケツ
トと、上記リヤガラスの内面に後端を密着するよ
うに上記ブラケツトに取り付けられたハイマウン
トストツプランプと、上記ハイマウントストツプ
ランプおよびブラケツトを覆うランプカバーとを
そなえ、同ランプカバーの下縁部が上記リヤシエ
ルフの上面に当接するとともに、同ランプカバー
の後部開口縁が上記ハイマウントストツプランプ
のケーシング後縁部に形成された案内溝に係合し
て装着され、上記ハイマウントストツプランプの
下面には、同下面における後部に装着され同下面
に向けて付勢力を有するスプリングが取付けられ
ると共に、同下面における上記スプリングよりも
前部に形成された取付部としてのリブが形成さ
れ、上記ブラケツトは、上記ハイマウントストツ
プランプの下面と上記スプリングとの間に挿入さ
れる第１支持部と、上記リブをボルトにより固定
する第２支持部とをそなえるという簡素な構成
で、ハイマウントストツプランプの固定作業に先
立つて仮止めが行なえるので、組付作業性の向上
がはかれるほか、ハイマウントストツプランプま
たはブラケツトの製作誤差を吸収することがで
き、さらにハイマウントストツプランプが第１支
持部と第２支持部との２個所で支持されるので、
ランプ自身の重みでランプが傾くおそれがなく、
見栄えの向上をはかれるなどの利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例としてのハイマウントス
トツプランプ取付構造を示すもので、第１図はそ
の模式的断面図、第２図はその模式的平面図、第
３図は第１図の部断面図、第４図は第１図の
部断面図、第５図は第１図の部断面図である。 １……リヤシエルフ、２……リヤガラス、３…
…ハイマウントストツプランプ、３Ａ……ケーシ
ング、３Ａ−１……案内溝、３ａ，３ｂ……リ
ブ、３ｃ……スプリング、４……ブラケツト、４
ａ……ハイマウントストツプランプの第２支持
部、４ｂ……ハイマウントストツプランプの第１
支持部、４ｂ−１……スプリング差込部、５……
ボルト、６……ランプカバー、６ａ……ランプカ
バーの後部開口縁、６ｂ……ボルト通し部、７…
…ボルト、８……ゴム部材、９……ホールカバ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車のリヤガラス近傍でリヤシエルフ上に取
   り付けられたブラケツトと、上記リヤガラスの内
   面に後端を密着するように上記ブラケツトに取り
   付けられたハイマウントストツプランプと、上記
   のハイマウントストツプランプおよびブラケツト
   を覆うランプカバーとをそなえ、同ランプカバー
   の下縁部が上記リヤシエルフの上面に当接すると
   ともに、同ランプカバーの後部開口縁が上記ハイ
   マウントストツプランプのケーシング後縁部に形
   成された案内溝に係合して装着され、上記ハイマ
   ウントストツプランプの下面には、同下面におけ
   る後部に装着され同下面に向けて付勢力を有する
   スプリングが取付けられると共に、同下面におけ
   る上記スプリングよりも前部に形成された取付部
   としてのリブが形成され、上記ブラケツトは、上
   記ハイマウントストツプランプの下面と上記スプ
   リングとの間に挿入される第１支持部と、上記リ
   ブをボルトにより固定する第２支持部とをそなえ
   たことを特徴とする、ハイマウントストツプラン
   プ取付構造。