JPS585282Y2 - 二輪車用ヘツドランプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二輪車に取付けて使用されるヘッドランプに関
するものである。

一般にこの種のヘッドランプは、ランプユニットに対し
リム又はハウジングを加締めるか或は複数箇所において
ねじ止めすることにより組立てられ、部品点数が多いた
めに組立てが極めて厄介であると共に、電球断線の際の
取替時に、ねじを弛めたり締めたりしなければならず、
この取替作業も面倒であり、又ねじ締めによって組立て
られているため、ねじが少しでも弛むとガタが生じ、断
線し易くなると云う欠点もある。

本考案はこのような実情に鑑みなされたものであって、
その目的は横取が簡単で組立作業が容易であると共に使
用時においてガタが全く生じない二輪車用ヘッドランプ
を提供しようとするものである。

この目的を達成するためになされた本考案は、ランプユ
ニットとリムとハウジングとからなり、前記ランプユニ
ットは前面レンズと反射鏡のエツジとを融着して一体化
すると共に融着部分がフランジ状部に形成され、前記リ
ムにはフレームの内側にフランジ状部が引掛けられる複
数個のフックが設けられると共に上縁の後方にハウジン
グが係合される他の一対のフックと下部にはボルト孔を
有する突出部とが一体に形成され、前記ハウジングには
開口部両側にランプユニットのフランジ部に当接する一
対の突起と、上面開口部寄りに前記一対のフックが係合
する孔と、下部にはボルト孔を有する突出部とが形成さ
れ、前記リムにランプユニットを嵌着させてからハウジ
ングを組込み、複数のフックと突起とによりランプユニ
ットを支持し、リムとハウジングとは一対のフックと突
出部のボルト止めとにより結合させることを特徴とする
二輪車用ヘッドランプであって、ランプユニットがリム
に設けたフックにより保持され、更にハウジングも別の
フックにより係合状態に取付けられるので組立てが極め
て簡単になるのである。

次に本考案を図示の実施例により更に詳しく説明すると
、１は角形のランプユニットであり、該ランプユニット
はレンズ２と反射鏡３とヲシールトシタセミシールドビ
ームユニットであり、シールド部分が外側に張り出した
フランジ部４として形成されると共に下部中央にはガイ
ド突部４ａが一体に形成されている。

５は合成樹脂で形成したリムであり、該リムは前記した
ランプユニットの角形に合せて全体的にフレーム６を角
形に形成し、該フレームの上下の内側に４個のフック７
．８，９，１０が一体に形成されると共に、上部のフレ
ームにつなげて後方へ突出する一対のフック１１，１２
が形成サレ、更にフレームの下部中央にねじ孔１３を有
する突出部１４が形成されている。

１５は合成樹脂で形成されたハウジングであり、該ハウ
ジングは前記したランプユニットの反射鏡３の部分がス
ツポリ入るように前面が角形に開口して形成され、上面
の開口部に近接して前記リムに設けた一対のフック１１
．１２が嵌合する一対の孔１６，１７が設けられ、更に
開口部の両側に内側から前面側に突出する突起１８．１
９が設けられている。

そしてハウジングの下面内側にはこのハウジングをラン
プユニット１．に嵌着した際に、該ランプユニット１に
形成された前記ガイド突部４ａと係合するガイド用凹部
２０が開口部からつながって設けられると共に外側には
前記リム５に設けた突出部１４に対応する位置に同形状
のねじ孔２１を有する突出部２２を一体に形成しである
。

このように形成された各部を組立ててヘッドランプを形
成させるには、まずリム５に対しランフ。

ユニット１を嵌着させる。

即ち、リム５に対してランプユニット１を押し込むこと
により、フック７．８，９，１０がフランジ部４を乗り
越えて背面側に引掛り、両者の結合が図れる。

次いで、ハウジング１５をランプユニット１の背面側か
ら該ランプユニット１が内部に嵌るように嵌着させると
前記ガイド突部４ａが凹部２０に嵌り込み、同時に突起
１８．１９がフランジ部４の背面側に当接すると共にリ
ム５に設けた１対のフック１１゜１２がハウジング１５
の一対の孔１６，１７に嵌合し、ランプユニット１をサ
ンドインチ状に挾んでリム５とハウジング１５とが結合
する。

そして突出部１４，２２のねじ孔１３，２１にねじもし
くはボルト２３を挿通しねじ止めすることによって組立
てが完了する。

尚、図中２４はソケット部、２５は電球である。

このように組立てることによりランプユニット１はリム
に対してフック７．８，９．１０の係合により取付けら
れ、更にリムとハウジング１５との係合時に突起１８．
１９により押し付けられるようになり、組立状態におけ
る安定性が一段と増大するのである。

以上説明したように本考案に係る二輪車用ヘッドランプ
はランプユニットに対して前後からリム及びハウジング
が組付けられる構成であり、その組付けに当ってリムに
設けた複数個のフックによりランプユニットを係合支持
し、更にハウジングを取付けた時に突起によってリム側
に押し付けるように作用し、リムとハウジングとは一対
のフック及びねじもしくはボルトによる結合がなされる
ため、部品点数が少なくしかも組立作業が極めて簡単に
行えるのである。

更にこれら各部の組立時に加締作業もしくは複数箇所に
亘るねじ止めがなく組付後においてガタが生じない構成
であって、耐振性に優れ断線等が生じ難い等の優れた効
果を奏するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るヘッドランプの主要構成部を分離
して示した斜視図、第２図は同ヘッドランプの完成状態
における一部を断面で示した側面図である。 １・・・・・・ランプユニット、２・・・・・ルンズ、
３・・・・・・反射鏡、４・・・・・・フランジ部、５
・・・・・・リム、６・・・・・・フレーム、７，８，
９，１０・・・・・・複数のフック、１１．１２・・・
・・・一対のフック、１３，２１・・・・・・ねじ孔、
１４，２２・・・・・・突出部、１５・・・・・・ハウ
ジング、１６，１７・・・・・・一対の孔、１８．１９
・・・・・・突起、２０・・・・・・凹部、２３・・・
・・・ボルト又はねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプユニットとリムとハウジングからなり、前記ラン
   プユニットは前面レンズと反射鏡のエツジとを融着して
   一体化すると共に融着部分がフランジ状部に形成され、
   前記リムにはフレームの内側にフランジ状部が引掛けら
   れる複数個のフックが設けられると共に上縁の後方にハ
   ウジングが係合される他の一対のフックと下部にはボル
   ト孔を有する突出部とが一体的に形成され、前記ハウジ
   ングには開口部両側にランプユニットのフランジ部に当
   接する一対の突起と、上面開口部寄りに前記一対のフッ
   クが係合する孔と、下部にはボルト孔を有する突出部と
   が形成され、前記リムにランプユニットを嵌着させてか
   らハウジングを組込み、複数のフックと突起とによりラ
   ンプユニットを支持し、リムとハウジングとは一対のフ
   ックと突出部のボルト止めとにより結合させることを特
   徴とする二輪車用ヘッドランプ。