JPS6031763B2 - 懸濁安定性と流動性とに優れたゼオライト水性スラリ−組成物 - Google Patents

懸濁安定性と流動性とに優れたゼオライト水性スラリ−組成物

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JPS6031763B2
JPS6031763B2 JP7454082A JP7454082A JPS6031763B2 JP S6031763 B2 JPS6031763 B2 JP S6031763B2 JP 7454082 A JP7454082 A JP 7454082A JP 7454082 A JP7454082 A JP 7454082A JP S6031763 B2 JPS6031763 B2 JP S6031763B2
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政英 小川
繁久 今福
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【発明の詳細な説明】 本発明は懸濁安定性と流動性とに優れたゼオライト組成
物及びその製造法に関する。
ゼオラィトの如き水不溶性アルミノケィ酸アルカリは、
優れた金属イオン封鎖能、アルカリ側での緩衝能及び再
汚染防止作用等の組合せ特性を有し、この特性を利用し
て洗剤ビルダーとして使用することが古くから知られて
いる。
しかしながら、ゼオラィト・ビルダーの製造輸送或いは
取扱いに際しては未だ解決すべき多くの問題点が存在す
る。
ゼオラィトはダィラタンシーを有する物質であり、晶出
するゼオラィトを炉過のような手段で十分に脱水するこ
とは困難であり、またこの炉過ケーキを外力の加わって
いない条件下に放置すると泥状物の状態となるため、乾
燥粉末を得るためには、噴霧乾燥のようなコストの高い
乾燥手段を採用しなければならない。また、生成するゼ
オライト粒子は、乾燥により凝結する傾向があり、一方
、ビルダー特性の点からはゼオラィト粒子は可及的に小
さいことが望ましいから、得られたゼオラィトの贋霧乾
燥物は、時間のかかる粉砕操作に賦さなければならない
。更に、ゼオラィトの微細な乾燥粉末は、嵩高で輸送コ
ストの増大をもたらし、払出し或いは移送等に際して粉
立ちによる作業環境汚染の問題を生じる。ゼオラィトを
粉末で取扱う場合に生じる上記問題点を解決するために
、晶出したゼオラィトを水性スラリーの形で取扱うこと
が考えられるが、この場合にもまた面倒な問題を生じる
ことが認められる。
即ち、ゼィラィト粒子は、水中において沈降する特性を
有するばかりではなく、輸送中に加わる振動等の外力に
より、粒子相互が極めて密に充填されたカチンカチンの
沈澱ケーキを形成するのである。かくして、ゼィラィト
そのものを水性スラリーの形で取扱おうという試みは何
れも、容器からのゼィラィトの取出しすら困難であると
いう事実に糟遇し、何れも失敗に終っているのである。
従来、ゼオラィトを安定な水性液としようとする試みも
既にいくつかなされている。
これらの試みは何れも、ゼオラィトの水性分散液中に、
種々の界面活性剤や他の分散剤を添加し、ゼオラィト粒
子の沈降を防止しようとするものであるが、従来の方法
では、水性スラリーの分散安定性の点も、分散剤等をか
なり多い量で使用しなければならないという点でも未だ
十分満足し得るものではなかつた。従って、本発明の目
的は、懸濁安定性と流動性とに優れたゼオラィト水性組
成物を提供するにある。
本発明の他の目的は、比較的少量の分散剤の配合で上記
特性の向上したゼオラィト水性組成物を提供するにある
本発明によれば、実質上炉過により分離不能な水性媒体
と該水性媒体中に分散したゼオラィト微粒子及び分散剤
とから成り、前記ゼオラィト微粒子は1ミクロンよりも
小さい電子顕微鏡粒径と35乃至75%のX−線法結晶
化度とを有し、前記分散剤はカルボキシメチルセルロー
スと水熔性アルカリ金属塩との組合せから成り、前記分
散液は無水物基準で35乃至55重量%の固形分濃度と
下記式10gり<8.24動。
gC−11‐45 ・・・【11式中、Cは
分散液中の無水物基準の固形分濃度(重量%)を表わし
、刀はこの分散液の温度2ぴ0におけるフオードカツプ
粘度(センチストークス)を表わす、を満足する動粘度
とを有することを特徴とするゼオラィト水性スラリー組
成物が提供される。
本発明は、電子顕微鏡粒径(1次粒蓬)が1ミクロンよ
りも小でしかもX−線法結晶化度が35乃至75%のゼ
オライトの得られたままの湿潤ケーキを原料とし、この
湿潤ケーキにカルボキシルメチルセルロースと水溶性ア
ルカリ金属塩とを配合し、これを強襲断澄梓に賦すると
、実質上炉週により分離不能であるような少量の水分を
含みながら、しかも勤粘度の著しく低下したゼオラィト
の水性スラリーが得られること、及びこのゼオラィトの
水性スラリーは懸濁安定性と流動性との組合せに優れて
いることの知見に基づくものである。本明細書において
、電子顕微鏡粒径(一次粒径)とは電子顕微鏡写真にお
けるゼオラィトの立方体粒子の最小寸法、即ち一辺の長
さの内最大のものとして定義され、より詳細には次の測
定法で求められる値を言う。‘i} 一次粒子径(Dp
)測定法 本明細書において、各試料の一次粒子径 (Dp)とは、各粒子がよく分散された状態で電子顕微
鏡を用いて直接測定したときの立方体状粒子の一辺の長
さをいう。
測定法は下記の通りである。試料微粉末の適量をガラス
坂上にとり、試料とほゞ等容量のパラフィンワックスま
たはワセリンを加えて、ステンレス製小型スパーテルで
よく練り合わせ、更にエタノールを少量添加して、ガラ
ス板上で充分に混練する。
これを露顕測定用メッシュの上にとり、エタノールに浸
澄してパラフィン等を熔出し、60〜70℃の乾燥器中
で1時間乾燥しエタノールを薄散させる。常法により、
電子顕微鏡の直接倍率1000〜200“音、写真引伸
し倍率10倍の条件にて操作し、視野を変えて4枚の一
次粒子測定に通した10000〜20000倍の露顕写
真像を得る。
視野中の立方体状粒子像の中から代表的な粒子6個を選
んで、スケールを用い各立方体状粒子像の辺の中でなる
べく視野面(メッシュ面)に平行とみなされる一辺の長
さを測定し、それら測定値の中で最大のものを、本明細
書では一次粒子径(Dp)として表示する。
また、本明細書において、X−線法結晶化度とは、X−
線回折法で決定される結晶化度を意味し、より詳細には
次の方法で測定される値を言つo‘ii’ 結晶化度(
CR)の測定 ‘ィ} 前述した粉末×−線回折法で試料のX−線回折
曲線を求める。
‘ロー回折曲線の28=90及び28=390に対応す
る点を直線で結んでベースラインとする。
し一 隣接した回折ピークの谷間の最も低い点(回折ピ
ークの裾の間の距離がloよりも小さいものを除く)を
結んで非晶質ラインとする。〇 ベースラインと非晶質
ラインとの間の面積をSA、非晶質ラインと回折曲線と
の間の面積をSCとし、下記式により結晶化度(%)を
求める。
結晶化度(%)=毒害;X・oo .・・‘2} 本発明において、懸濁安定性と流動性とに優れたゼオラ
ィトスラリーを製造するためには、前述した一次粒径が
1ミクロンよりも小で且つ結晶化度が35乃至75%、
特に55乃至73%の範囲内にあるゼオラィトを用いる
ことが極めて重要である。
即ち、一次粒径が1ミクロンよりも大きいゼオラィトは
、これを強襲断機拝に賦したとしても、静贋分散液の動
粘度を永続的に十分に低下させることが困難であり、こ
のようなゼオライトから形成される分散液は、貯蔵中及
び輸送中に、容器底部に取出の困難な沈降凝結物を形成
する傾向があり、取扱い操作が困難となる。更に、本発
明においては、結晶化度が75%以下のゼオラィトを用
いることも、水性分散液の勤粘度を永続的に低下させる
上で極めて重要である。
結晶化度が75%よりも高いゼオラィトは、高期断燈梓
処理を行なったのちに於ても凝集沈降物を容易に形成す
るようになる。このような凝集沈降物の形成傾向は、ゼ
オラィトの結晶化度が35%よりも低い場合にも同様に
認められることになる。本発明において、上述した一次
粒径と結晶化度とを有するゼオラィトの湿潤ケーキをカ
ルボキシメチルセルロースと水溶性アルカリ金属塩との
組合せの存在下に強勢断擬梓に賦することによって、形
成される分散液の動粘度が永続的に低いレベルに抑制さ
れ、しかも懸濁安定性が向上する、即ち凝集沈降傾向が
抑制されることの正確な理由は禾だ十分には明らかでは
ないが、本発明者等は次の理由によるものと推定してい
る。即ち、本発明で使用するゼオラィト粒子は、粒子が
極めて微細で粒径が均斉である(全ての粒子の粒径が1
ミクロン以下である)という粒度特性上の利点を有して
いるが、結晶化度が比較的低い範囲内にあることに関連
して、この粒子の表面には禾だ非晶質のアルミノケイ酸
アルカリ、アルミン酸アルカリ、ケイ酸アルカリ等が残
存しており、これらの非晶賛成分をバインダーとして、
個々の粒子が凝集粗大化した構造の2次粒子を、水性煤
質内においても形成しているものと信じられる。しかし
ながら、このようなゼオライトの水性組成物を強数断蝿
拝に賦すると、前述した2次粒子構造は破壊され、結晶
ゼオラィトの1次粒子はより親水性の非晶質アルミノケ
ィ酸アルカリ、ァルミン酸アルカリ、ケイ酸アルカリで
被覆された形態となり、更にカルボキシメチルセルロー
スや水溶性アルカリ金属塩の分散安定化補助効果もあっ
て、この形態で水性媒体中に安定に分散するに至るもの
と思われる。
このような分散形態の変化という推測は、本発明の水性
分散液における動粘度の低下は、分散液のpHの若干の
上昇(前述した表面の非晶質成分の加水分解によると思
われる)や結晶化度の若干の低下と共に生じるという実
験事実と良く符号している。
本発明の分散液は、洗剤組成物の調整に用いたとき、優
れたビルダー特性を発現し得るという付加的な利点を有
している。
即ち、ゼオラィトビルダーは本質に水不溶であるから、
ビルダーとしての諸作用、即ち金属イオン封鎖能、アル
カリ側での緩衝龍及ゅ再汚染防止作用等は全て、ゼオラ
ィト粒子と水とも接触界面を通して行われることになる
。本発明のゼオラィト水性分散液においては、前述した
如く、分散ゼオライトの1次粒径が著しく微細で、しか
もこれが実質上2次凝集することなく安定に分散してい
るため、その表面積が著しく大となっており、優れたビ
ルダー作用が達成されることが了解されよう。本発明に
用いるゼオラィトは、金属イオン封鎖能の点で、一般に
無水物基準で100の9/タ以上のカルシウム結合能、
特に120乃至180の9/夕のカルシウム結合能を有
することが好ましい。
カルシウム結合能とは、ゼオラィト1夕当りのCaq結
合能(交換能)を意味し、より詳細には次の測定法で求
められる。剛 力ルシウム結合能(C.1)測定法 硬水原液をCa○として300雌/夕(D.日.30)
の濃度になるようにカルシウム含有溶液を調製した。
このカルシウム含有溶液500の【を1そビーカーに採
取し、30ooに加熱しておき、110℃恒温乾燥器中
で2時間乾燥後デシケーターに入れ室温まで放冷した試
料0.500grを定感量直示天秤にて精秤し、このカ
ルシウム含有溶液中に投入する。ジャーテスクーにて灘
梓(12仇pmで20分)して、試料にカルシウムイオ
ンの交換を行った後、恥.6の炉紙にて炉過し、この炉
液10の‘を正確に採取し、イオン交換水で稀釈し、約
50叫となしこれに磯KOH4の‘添加してpHで12
となし、5%KCH数滴添加後NH指示薬0.1grを
添加し、M/10肥DTん溶液を用いて滴定し、炉液中
のCa○濃度を求め、下記式によってカルシウム結合能
(汎9/夕)を算出した。カルシウム結合能(の9/夕
)=300−58BF B;M/10皿DTふ溶液滴定量(の【)F;M/10
雌DTN溶液ファクター 本発明に用いるゼオラィトビルダーは、前述した比較的
低結晶化度でありながら、大きなカルシウム結合能を有
することが特徴である。
ゼオラィトの金属イオン封鎖能は、その結合構造の種類
によっても相違し、その能力の大きい順に、A型、X型
及びY型であることが知られている。
かくして、本発明に用いるゼオライトは、A型単独であ
るか、或いはA型とX型或いはY型との組合せから成っ
ていることが望ましい。本発明に使用するゼオラィトは
、本発明者等による特開昭53−47408号公報記載
の方法、即ち酸性白土、或いはその他のモンモリロナィ
ト等のスメクタィト族粘土鉱物を、少なくとも面指数〔
001〕のX−線回折ピークが実質的に消失する条件下
に酸処理して活性ケイ酸或いは活性アルミノケィ酸を製
造し;得られる活性ケイ酸或いは活性アルミノケィ酸を
水酸化アルカリ或いは水溶性ケイ酸アルカリで処理して
、Na20:Si02=1:3.5乃至1:500のモ
ル組成を有するポリケィ酸アルカリ或いはポリアルミノ
ケィ酸アルカリを製造し;このポリケィ酸アルカリ或い
はポリアルミノケィ酸アルカリと、追加量のアルミナ成
分、アルカリ金属分及び水分を混合して、各成分がA−
型ゼオラィト形成範囲にある均質化された組成物を製造
し;次いで上記均質化組成物を加熱して1次粒径がlr
よりも小さい微粒子ゼオラィトを晶出させることにより
製造されるが、前述した結晶化度と粒度特性とを有する
ものであれば、ケイ酸ソーダや他の固体ケイ酸原料から
誘導されるゼオラィトでも、本発明の目的に用いること
ができる。
本発明のゼオラィト水性組成物は、電子顕微鏡粒径が1
ミクロンよりも小で且つX一線法結晶化度が35乃至7
5%の範囲内にある生成したばかりのゼオラィトの炉過
ケーキにカルボキシメチルセルロース及び水落性アルカ
リ金属塩を添加し、この組成物を、下記式log刀<8
.24910gC一11‐45 ・・イー
1式中、Cはスラリ−中のゼオライトの無水物基準の濃
度(重量%)を表わし、りはこのスラリーの温度20℃
におけるフオードカップによる動粘度(センチストーク
ス)を表わす、を満足する勤粘度となるに十分な時間強
襲断蝿拝に賦することにより製造される。
本発明の組成物は、実質上炉過により分解できないよう
な少量の水分を含有することも特徴の一つであり、この
ために、ゼオラィトの炉過ケーキそおものを水等で稀釈
することなく、強襲断蝿枠に賦するのである。ゼオライ
トの炉過ケーキは、前述したゼオライトの晶出母液を、
フィルタープレス、ベルレフィルター、ドラムフィルタ
ー、リーフ炉過器等の炉過に賦し、次いで必要によりこ
の炉過ケーキを水洗した後再度炉過に賦することにより
得られる。
本発明においては、このゼオラィトの炉過ケーキに、カ
ルボキシメチルセルロースと水落性アルカリ金属塩との
組合めを分散剤乃至は分散安定剤として配合する。カル
ボキシメチルセルローズは、水性系の分散剤として周知
のものであると共に、ゼオラィト水性スラリーの分散剤
として公知の物質である(特関昭51一918鱗号公報
)。水溶性アルカリ金属塩としても、例えば特関昭54
一15520ぴ号公報にも示されている通り、ゼオライ
ト水性スラリーの分散安定化に使用されるアルカリ金属
塩、特に硫酸ナトリウム(苧硝)、リンのオキシ酸のア
ルカリ金属塩、脂肪酸のアルカリ金属塩等の少なくとも
1種が使用される。カルボキシメチルセルロースはゼオ
ライト当り0.05乃至1.の重量%の量で、また水溶
性アルカリ金属塩はゼオラィト当り0.1乃至7重量%
の量で使用される。
ゼオラィトのこの湿潤炉過ケーキは、前述したダィラタ
ンシーにより、未だかなりの炉過により分離し得ない水
分を含有しており、この残存水分を分散媒としてゼオラ
ィト粒子を前述した分散形態で再分散させるのであって
、このためには高雛断蝿拝を用いることが極めて重要と
なってくる。麓断燈梓は、例えばコロイドミル、ホモジ
ナイザ・一、デイス/ぐ−ジヨンミル、デ′イス/ぐー
ジヨンミキサー、ケデイ(Kady)ミルを用いること
ができ、特に灘断羽根乃至は回転体の外周部の周速度が
10肌/sec以上、特に15m/sec以上となるよ
うな条件で縄拝を行なうことにより、勤粘度の低下した
水性スラリーが容易に得られる。本発明のゼオラィト水
性スラリー組成物は、無水物基準の固形分濃度が35乃
至55重量%、特に37乃至50重量%の範囲内にあり
、且つフオードカップ粘度が前記式‘1}、特に下記式
lcgり<8.24則。
gC−11‐50 ・・・(3}式中、り
及びCは前述した意味を有する、を満足する範囲内にあ
るという特徴を有する。ゼオラィトの水性スラリーは動
粘度の濃度依存性が極めて大であり、前述した高濃度の
状態では極めて取扱いの困難な高粘度を示すが、本発明
のゼオラィト水性組成物は動粘度の著しい低下がもたら
され、しかも長期間にわたって保存した場合にも動粘度
は著しく低い一定のレベルに保持されるのである。
本明細書における粘度の測定は以下に述べる方法で行な
った。
‘M フオードカツプによる粘度の測定 JIS・5402に規定されている塗料用フオードカッ
プ(株)本不二製M.6625を用いた。
被測定スラリ−を1リットル型ガラスビーカーに300
〜500泌用意し直径7仇岬の4枚羽根型スクリュ−を
用い約30仇pmで縄拝する。スラリー温度はウオータ
ーバス中に浸潰し20qo±0.20にセットする。次
いでフオードカップのオリフィスをゴム板で押え温度調
整をしたスラリーをフオードカップに注ぎカップ一杯迄
満たし余分のスラリーをガラス板ですり切り除く。次で
オリフィスを押えているゴム板を離すと同時にストップ
ウオッチで流下時間の測定を開始し連続した流出が終る
までの時間x(秒)を求め、次式に代入してこの時の勤
粘度y(CSt)を得る。y=3.7037×−12.
9磯 本発明によるゼオラィトの水性スラリ−組成物は、長期
間にわたって保存した場合にも、或いは輸送等に際して
振動等の外力が加わった場合にも、ゼオラィトの凝集沈
降が防止され、仮りに凝集沈降を生じたとしても、取出
の容易なソフトな沈降物が形成されるという利点を有し
ている。
本発明の水性スラリ−組成物において、懸濁安定性、流
動性及び固化物の状態は次の方法で評価できる。M 振
鑑によるゼオラィトスラリー組成物の懸濁安定性の評価
被試験スラリ−を各々重量既知の300泌型の透明な広
口瓶にそれぞれ50叫入れ(重量を測定しておく)フタ
をしたのち振耽機(東京理科機械株式会社製EYELA
SHAKERMINISS−80)の上皿に固定し、水
平方向の振中、x方向5仇蚊、y方向3仇肌の中でのを
画く運動を振動数6乳副/分で5時間行なったのち各々
の瓶内のスラリーの状態を観察しスラリ−に上燈液部分
が生じているか否か、スラリーの底部に沈降物が生じて
いるか否か、 を5名のパネラーにより判定し懸濁安定性について以下
の様に評価した。
◎印 スラリーに上燈液部分が生じておらず且つ底態に
沈降物が生じていない場合○印 スラリーに上燈液部分
が微かに生じているが底部に沈降物が生じていない場合
△印 スラリ−に上燈液部分が生じ、底部にも沈降物が
生じているが流動性を保っている場合 ×印 スラリーに上燈液部分が生じ底部にかたく沈降物
が生じた場合。
剛 スラリーの流動性評価 さらにスラリーの流動性については、前記振耽テストを
終了したものについて、瓶内のスラリーを各瓶を170
〜175o傾けた状態で流出させ流出時のスラリー粘性
流出時にスラリー中に固化物が存在するか杏か スラリー取出後瓶内に残留する沈降物(固化物)の量(
重量測定) を上託した5名のパネラーにより判定した流動性につい
て以下の様に評価した。
◎ 安定な懸濁状態を示し流動性に富み全量が瓶から流
出する場合、○ 瓶から流出するが若干沈降物が生じて
おり沈降物の流動性が劣る場合、△ 沈降物が生じ流動
性のない部分が存在する場合、× 上燈液のみが流出し
沈降部分が全く流動しない場合風 スラリー中の固化物
の状態の評価又スラリー取出後の瓶内に沈降物(固化物
)が残留する場合、その固化物について以下について観
察し評価した。
◎印 固化物をスパチュラでかさまわした時に流動性が
認められ瓶を傾ければ流出する場合、 ○印 固化物をスパチュラでかさまわした時に流動性は
認められるが、瓶を傾けても流出しない場合、 △印 固化物をスパチュラでかさまわしても流動性が認
められぬ場合、×印 固化物をスパチュラでかきまわす
ことが不可能なほどかたい場合。
さらに本発明の水性スラリー組成物のpHは次の方法で
測定される。
側 スラリー組成物のpH測定法 本例で得たスラリー100地をガラスビーカーに採りガ
ラス電極(比較電極及び温度計付)を浸糟せしめ1分間
後のpH(2000)を続み取った。
尚pHメーターには東亜電波製「HM弘一型を用いた。
本発明を次の例で説明する。
実施例 1. 本実施例でスメクタィト族粘土鉱物として新潟県中条町
産酸性白土を用いて洗剤ビルダー用合成ゼオラィトを製
造し、長時間静層及び輸送に供した場合に安定なゼオラ
ィトスラリー組成物を製造した場合について説明する。
本実施例で用いた新簿県中条町産酸性白土は天然の状態
で水分を45重量パーセント含有しており、その主成分
は乾燥物重量基準(110qo乾燥)でSi0272.
1%,山20314.2%,Fe2033.87%,M
g03.25%,Ca01.06%、灼熱減量3.15
%であった。この原料酸性白土を直径5肋×長さ5〜2
比舷の円柱状に成型し、乾燥物換算で1250k9に相
当する量を5あの鉛張り木槽に投入し、40重量%濃度
の硫酸溶液3300夕を加え、90q0に加溢し、4q
時間粒状酸処理したのち、デカンテーション法にて薄い
硫酸溶液ならびに水を用いて硫酸と反応した塩基性成分
の硫酸塩を洗浄除去し、引き続き硫酸根がなくなる迄水
洗し酸処理物を得る。上記の酸処理物(以下活性ケイ酸
と呼称す)の組成分折結果を第1表に示す。
第1表 活性ケイ酸の組成分折結果 (重量%) Ignition Loss
3.71Si02
94.26山203
1.27Fe203
0.39Mg0
0.30
Ca〇 0.
07次いで上記活性ケイ酸をボールミルを用いて濃度2
0%になる様に水を加えて湿式で解砕し5仏肌以下46
.0%、20ムの以下100%の粒度を有するスラリー
796k9を2〆型のステンレス製容器に49%濃度の
苛性ソーダ溶液46.6k9を投入し60つ0で6時間
燈拝しポリケィ酸アルカリスラリーを製造した。
このポリケイ酸アルカリスラリーに対して、市販苛性ソ
ーダに水酸アルミニウムを溶解して作成したァルミン酸
ソーダ溶液(Na2018.54%、N20319.1
%、日2062.4%であり、Na20:山203のモ
ル比は16.1に相当する。
)を酸化物基準で以下のモル割合になる様に添加する。
Na20/Si02=0.9,Si02/AI203=
2.0、QO/Na20=50.0C.A=1.9%洗
剤ビルダー用合成ゼオラィトの製造法前述のポリケィ酸
アルカリスラリーに水を添加し、Si02濃度10%に
調整したのち3.5の型ステンレス製容器に仕込み燈拝
しながら20qoで前記アルミン酸ソーダ溶液に水を加
えてNa20濃度12.5%,Al203濃度12.8
%に調整した溶液を約8粉ごの時間をかけて混合すると
、この系はそれぞれ一時ゲル状態を経過して均質なスラ
リーとして得られる。
次いで、9500に加温して、3時間燈梓反応をしてゆ
くとゼオラィト結晶粒子が生成する。結晶生成後反応生
成物を水洗炉過し、炉過ケーキを回収した。この炉過ケ
ーキの固型分濃度は3$重量/fーセントであった。こ
の炉過ケーキをさらに濃縮して約40%に調製した後、
通常のスクリュー羽根式縄梓機(サタケ52項塾)を用
いてスラリー化した。
このスラリー25の重量部に対して (1)CMC(力ルボキシメチルセルローズ)0.5重
量部及びボウ硝(Na2Sc4)5重量部、(0)市販
石鹸1重量部及びCMCO.1重量部、(m)トリポリ
リリン酸ソーダ1重量部、ボゥ硝5重量部及びCMCO
.5重量部の各々の組合せで添加し、高速期断櫨梓型ミ
キサー(日立製作所製VA−85隻型)を用いて処理し
て、沈降安定性に優れたゼオラィトスラリーを得た。
このスラリー組成物について各特性について試験し得ら
れた結果を第2表に示した。
第2表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 実質上濾過により分離不能な水性媒体と該水性媒体
    中に分散したゼオライト微粒子及び分散剤とから成り、
    前記ゼオライト微粒子は1ミクロンよりも小さい電子顕
    微鏡粒径と35乃至75%のX−線法結晶化度とを有し
    、前記分散剤はカルボキシルメチルセルロースと水溶性
    アルカリ金属塩との組合せから成り、前記分散液は無水
    物基準で35乃至55重量%の固形分濃度と下記式lo
    gη<8.249logC−11.45 式中、Cは分
    散液中の無水物基準の固形分濃度(重量%)を表わし、
    ηはこの分散液の温度20℃におけるフオードカツプ粘
    度(センチストークス)を表わす、を満足する動粘度と
    を有することを特徴とするゼオライト水性スラリー組成
    物。 2 ゼオライトが無水物基準で100mg/g以上のC
    aO交換能を有するゼオライトである特許請求の範囲第
    1項記載の組成物。 3 ゼオライトがA型ゼオライトである特許請求の範囲
    第1項記載の組成物。 4 固形分濃度が37乃至50重量%の範囲にある特許
    請求の範囲第1項記載の組成物。 5 前記ゼオライト当りカルボキシメチルセルロースは
    0.05乃至1.0重量%の量で存在する特許請求の範
    囲第1項記載の組成物。 6 前記水性スラリーは生成したばかりのゼオライトの
    濾過ケーキに、カルボキシメチルセルロース及び水溶性
    アルカリ金属塩を添加し、、強剪断撹拌に賦することに
    より得られたものである特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
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