JPS6031704B2 - 気密密閉された包装袋用の過剰圧レリ−フ弁およびその取付方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の要約 この過剰圧しリーフ弁は皿状の支持板１０からなり、外
方に指向する縁部フランジ１１と内側のビード部１２と
を備える。

底部１３は関口部１４を備え、この開口部は同じ溝１５
により函縞される。薄膜２０は、粘性封止剤を中間に挟
んで底部１３上に載暦される。２つの押圧に側部３１，
３２とこれらを連結する幹部３３とを備えた固定部材３
０は、押圧側部がビード部に係合する時、薄膜２０をそ
の緑部において２つの直径方向の対向位置で固定する。

このような弁は僅小な構造高さを有するので、材料消費
が少ない。組立に際しては支持板の位置のみに注意すれ
ばよく、残余の部材は両側に挿入することができるので
、機械的加工の際何ら付加的管理を必要としない。本発
明は気密密閉された包装袋用の過剰圧しリーフ弁に関し
、このレリーフ弁は支持板を備え、支持板はこれを包装
袋に固定するための緑部フランジと中心開□部を有する
皿状凹部とを備え、さらにレリーフ弁は前記凹部中に挿
入されかつ前記中心開口部を覆う膜を備え、この膜を凹
部表面上の粘性封止剤の上に載置して構成される。

さらに、本発明は、その取付方法にも関するものである
。この種の過剰圧しリーフ弁は、充填された物品から放
出されるガスを排出する目的を有する。

この種の弁がないと袋体は不都合に膨張し、その結果特
にこの種の袋体をできるだけ小さい販売スペースに堆積
するこが困難になるであろう。さらに、膨張した袋体は
集合カートン箱に詰めるのが困難である。この種の過剰
圧しリーフ弁に関し各種の実施形態が既に知られている
。

ドイツ特許第１９０３０４８号によれば、弁は中心通路
を設けた中空体からなり、これは袋体に溶着させた支持
板と皿状の覆いとから形成される。この覆いは同様に中
心配置された突出部を備え、これにより弾性円板を支持
板における通路の閉口部に対し押圧させる。ガス過剰圧
が存在する場合、円板が閉口部において支持板から浮上
され、ガスは通路を流過しかつ覆いにおける開□を介し
て外部に流出することができる。このような弁において
は、弁を製作するため各部材を互いに中心部に集中せね
ばならず、袋体壁部に丸形開□部を穿設せねばならず、
かつまた弁をそこに中心的に挿入せねばならないという
欠点がある。各部材のこの正確な配置は、さらに幾つか
の都材において上下の区別をせねばならず、包装機に付
加的手段を必要とし、したがって袋の製造をより高価に
する。ドイツ特許第２３６０１２６号によれば、この弁
は複数の孔から形成された中心通孔部の領域に円錐状迫
特を配置すると共に、弁体と弁座との間に粘性中間層を
付加して改良された。

したがって、開閉の間の弁位置はより良好に規定しうる
が、上記の欠点はまだ残存する。他の方策はドイツ特許
第２６０３７１２号明細書に記載されている。

ここでは、丸形弾性円板がその綾部だけでなくこれに同
Ｄ的な位置においても中心的に支持され、さらに縁部が
固定される。綾部教層位置と同心位置との間にリング状
凹部を形成し、これは支持板上に存在する突出部を貫通
する多数のチャンネルにより支持板の上表面の偏心配遣
された開○部に接続される。覆いと円板とは、その中央
部に各１個の閉口を備える。ここでも、同様な欠点が確
認される。これに対し、ドイツ特許第２６３４２２６号
は、構造が簡単な弁を示している。

これはリング状の弾性弁部材を備え、これを皿状弁部材
における中心軸線の溝部に挿適すると共に、軸線に対し
同心的に設けられた２つのリブの上に萩瞳する。ガス流
入用の２つの関口部は軸線と内側リプとの間の領域に直
径方向に対向して存在する。弁部材はフランジを備え、
これにより袋体壁部に固定される。ガス放出はー袋体壁
部における閉口部を介して行なわれる。ここでも、弁部
材の製作は、弾性弁部村を敵線藩中に挿通するという付
加的作業を伴なう。さらに、封止部材の配置は複雑かつ
高価な性型金型又は射出成形金型を必要とし、また皿状
の弁部材は相当量の材料を必要とする。ドイツ特許第２
８４８８３５号では安価な装置が提案されている。

平坦な弁基部は偏心配層された弁穴部を備え、これを弁
膜によって覆う。この弁膜は弁穴部に並行してその両側
が支持体により弁基部に対して押圧される。ここでも、
個々の部品を互いに正確に整列して組立てねばならない
。さらに、この種の弁は袋体の外部に配置せねばならず
、したがって破損の危険がある。したがって、本発明の
目的は、材料消費の点に関してだけでなく、組立の際お
よび袋体への固定の際に払われる正確この点に関しても
製作が安価である過剰圧しリーフ弁を提供することであ
る。

本発明によれば、この目的は、押圧側部（Ｐｒｅｓｓｂ
ａｃｋｅｎ）を備えた固定部材を設けて膜をその綾部領
域において凹部の底部に固定させることにより達成され
る。

この弁の組立ておよび取付けは、好ましくは、一方では
弁を３種の構成部材、すなわち支持板と膜と固定部品と
から粗立てると共に支持体の底部と膜との間に粘性封止
剤を施こし、他方では熱可腿性材料からなる少なくとも
１つの層を備えた管状に形成しうる材料面にガス通路を
穿設し、次いで弁をガス通路に対し少なくともほぼ同Ｄ
的に熱可塑性層の面に戦層し、振部エネルギーによりフ
ランジと材料面とを互いに溶着させることにより行なわ
れる。以下、添付図面を参照して本発明を実施例につき
説明する。

弁は皿状の支持板１０を備え、この支持板は外側の縁部
フランジ１１を備えかつ支持板１０１こおける凹部の側
壁に対し内側に縁ビード部１２を備える。

支持板１０の底部１３にはその中心に関口部１４を設け
、これをたとえば同Ｄ溝１５によって囲綾する。底部１
３上には薄膜２０を載層する。固定部材３川ま、側方の
押圧側部３１および３２と橋部３３とから構成される。

第１図に明瞭に示すように、押圧側部３１，３２と橋部
３３とは水平中心面に関し対称的に形成され、したがっ
て断面は亜鈴状を有する。押圧側部ダィ３１，３２は薄
膜２０の縁部上に戦贋され、緑ビード部１２により固定
される。過剰圧しリーフ弁は袋体の内側に袋壁部１へ固
定され、この袋壁部に穴２を設ける。

この過剰圧しリーフ弁の作用は極めて簡単に理解できる
。

第１図において参照符号１で示される袋体壁部内の過剰
圧力は中心開□部１４を通過して、薄膜２０を底部１３
上の教壇位置から離間するように押上げる。

位置２１および２２（第２図）において薄膜２川ま解放
され、その綾部まで底部１３から離間されうるので、ガ
スが流出できる。溝部１５は、ガス放出の際１種の迷路
を形成して袋体内部の粉末部分を捕捉し、したがって粉
末は薄膜２０の位置２１および２２まで到達せず、封止
作用を減少させることがない。この弁は簡単な金型によ
り射出成形部品として熱可塑性プラスチックから製作す
ることができる。

支持板１０のビード部１２は製作の際何らの困難性をも
たらさない。何故なら、これは寸法が小さく、したがっ
て金型から容易に取外しうるからである。組立に際して
は、支持板１０をその凹部が上方になるように所定位置
に戦遣すべく注意するだけでよい。

薄膜状の軟質プラスチック、たとえば厚さ０．０３５側
のポリエステルフィルムからなる薄膜２０は正確に同Ｄ
的に挿入する必要はなく、固定部材３０を縁部の傾斜に
より自動０出ししうるよう成形することができ、したが
って支持板上への載層に際しその正確さは通常の程度の
許容度で充分である。底部と際との間には、たとえばシ
リコーン油のような粘性封止剤の層を施こす。

これにより、袋体内部１から過剰圧力が除去された際、
底部に対する膜の封止が達成される。縁部フランジー１
の表面には、包囲するエネルギー縁部を設けて一般的熱
エネルギーによる熱シールにより過剰圧しリーフ弁を袋
体壁部１に熔着することができるが、使用される粘性封
止剤（シＩＪコーン油）が付着汚染された部分は落着困
難となり熱シールできないが、この場合振動ェネルギ−
を使用すると完全に落着できることを本発明者等は見出
した。

従って振動エネルギーにより過剰圧しリーフ弁を袋体壁
部１‘こ固定することが好適である。振動エネルギーと
しては、たとえば超音波エネルギーを好適に使用するこ
とができる。本発明によると、安価に製造できる簡単な
構成単位より構成でき、容易に組立でき、袋体の過剰圧
の微小変化に応答できかつ袋体外に突出部を有しないの
で包装輸送中の弁破損もなく、脱ガスを必要とする製品
用の袋体に使用する過剰圧しリーフ弁として優れたもの
が提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による弁の断面図、第２図は第１図によ
る弁の平面図である。 １・・・・・・袋体壁部、２・・・・・・ガス通路、１
０・・・・・・支持板、１１・・・・・・縁部フランジ
、１２・・・・・・縁ピード部、１３・・・・・・底部
、１４・…・・中心開□部、１５・・・・・・同じ溝、
２０・・…・薄膜、３０・・・・・・固定部材、３１，
３２・・…・押圧側部、３３…・・・橋部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 支持板１０を備え、この支持板はこれを包装袋に固
   定するための縁部フランジ１１と少なくとも１つの開口
   部１４を有する皿状凹部とを備え、さらにこの凹部中に
   挿入されて開口部を覆う薄膜２０を備え、前記膜は凹部
   表面上の粘性封止剤の上に載置されてなる気密密閉され
   た包装袋用の過剰圧レリーフ弁において、押圧側部３１
   ，３２を備えた固定部材３０を設けて薄膜２０をその縁
   部領域において前記凹部の底部に保持しかつ過剰圧を薄
   膜の押上げによりその自由縁部より放出するよう構成さ
   れることを特徴とする過剰圧レリーフ弁。 ２ 固定部材３０が、直径方向に対向する２つの押圧側
   部３１，３２を備え、これらを橋部３３により互いに一
   体的に接続してなることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の過剰圧レリーフ弁。 ３ 橋部３３が押圧側部３１，３２よりも小さい厚さを
   有することを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の過
   剰圧レリーフ弁。 ４ 橋部３３を押圧側部３１，３２の中間においてこれ
   らと接続してなることを特徴とする特許請求の範囲第３
   項記載の過剰圧レリーフ弁。 ５ 支持板１０が、凹部の開放縁部において凹部の中心
   に指向する縁ビード部１２を備えてなることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の過剰圧レリーフ弁。 ６ 押圧側部３１，３２を、縁ビード１２と凹部表面上
   に載置された薄膜２０との間に固定してなることを特徴
   とする特許請求の範囲第２項乃至第５項のいずれか１項
   に記載の過剰圧レリーフ弁。 ７ 薄膜２０が０．０２〜０．０５ｍｍの厚さを有しか
   つ円形輪郭を有することを特徴とする特許請求の範囲第
   ２項乃至第６項のいずれか１項に記載の過剰圧レリーフ
   弁。 ８ 縁部フランジ１１が凹部を囲繞してリング状のビー
   ド様隆起部を備え、この隆起部はその底部をその頂部よ
   りも幅広として、支持板１０と袋体壁部１との溶着の際
   超音波エネルギーを集中させることを特徴とする特許請
   求の範囲第２項乃至第７項のいずれか１項に記載の過剰
   圧レリーフ弁。 ９ 凹部における単一の中心開口部１４を囲繞して、弁
   開放時の圧力均衡の際ガス流により同伴される粒状物質
   を分離するための手段１５を設けることを特徴とする特
   許請求の範囲第２項乃至第８項のいずれか１項に記載の
   過剰圧レリーフ弁。 １０ 手段が多数の同心溝１５であることを特徴とする
   特許請求の範囲第９項記載の過剰圧レリーフ弁。 １１ 薄膜２０を支持板１０の凹部底部１３上に中心合
   せすることなく配置し、この底部１３は予め粘性封止剤
   を施し、固定部材３０の押圧側部３１，３２を縁ビート
   部１２と底部１３上の薄膜２０との間にその設定位置を
   決めることなく自由に固定し、袋体用の側壁部中にガス
   通路２用の小孔を穿設し、組立てられた弁は縁部フラン
   ジ１１の中心を前記小孔に大体合わせて配置し、この縁
   部フランジ１１と袋体用の側壁部とをヒートシールする
   ことを特徴とする気密密閉された包装袋用の過剰圧レリ
   ーフ弁の取付方法。 １２ ヒートシールが超音波シールである特許請求の範
   囲第１１項記載の過剰圧レリーフ弁の取付方法。