JP3499669B2 - ガス放出内容物を収納した容器のガス流通弁 - Google Patents

ガス放出内容物を収納した容器のガス流通弁

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JP3499669B2
JP3499669B2 JP00526596A JP526596A JP3499669B2 JP 3499669 B2 JP3499669 B2 JP 3499669B2 JP 00526596 A JP00526596 A JP 00526596A JP 526596 A JP526596 A JP 526596A JP 3499669 B2 JP3499669 B2 JP 3499669B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、ガス放出内容物を収納した容器
のガス流通弁に関すものであり、特に密封容器のガス流
通弁に関するものである。
【従来の技術】
【0002】例えば、コーヒー豆などを焙煎すると炭酸
ガスが発生するが、コーヒー豆などを焙煎し、自然冷却
させた後、余り時間を置かずに挽くと、発生する炭酸ガ
スの量は著しく多くなる。そのようにして挽いて短時間
のうちにコーヒー粉を袋、箱、缶などの容器に封入して
密封すると、封入したコーヒー粉などから発生した炭酸
ガスが密閉容器中に充満し、密閉容器を膨張させてしま
う。この状態が続けば、その密閉容器が破裂してしまう
場合もある。
【0003】また、膨張したままの容器に入れたコーヒ
ー豆や粉などを、例えば、売り場などに並べて販売する
と、消費者は、その容器に入ったコーヒー豆や粉などが
劣化して品質が落ちているのではないかと思う場合があ
る。
【0004】従って、コーヒー豆や粉などの内容物を封
入する従来の容器にガス流通弁を設けて、発生した炭酸
ガスが密閉容器中に充満して密閉容器を破裂させてしま
う前に、その炭酸ガスをそのガス流通弁から密閉容器外
に放出し、かつ、外部からはそのガス流通弁から酸素が
密閉容器中に侵入しないよう配置されている。
【0005】かかる従来のガス流通弁として、容器内部
に発生したガスを容器外に排出する一方で、外部の空気
が容器内に流入するのを阻止する手段であるガス流入逆
止弁機能を有するものがある。このガス流通弁は、合成
樹脂製の環状基板と、薄肉の合成樹脂フィルム製の、環
状基板と略同形状の円形フィルム弁と、円形フィルム弁
と同一弧状の左右1対のセグメントとからなっている。
このような構成からなるガス流通弁は内容物を封入する
容器の外表面に配設されている。この容器には、容器外
にガスを排出することができるように小径のガス流出孔
が設けられている。ガス流通弁は、その環状基板に設け
た連通口が容器に設けられた連通口と同心円的に囲むよ
うに容器の外表面に溶着され、この環状基板の上に円形
フィルム弁が載置されている。更に、この円形フィルム
弁の上に、左右1対の弧状セグメントが、その外側の弧
状部分が円形フィルム弁の外側弧状部分に一致させると
共に、その内側の直線部分同士が環状基板の連通口の上
部を塞がないように一定間隔を開けて、一体的に溶着さ
れている。同様に、弧状セグメントが溶着された円形フ
ィルム弁の内側部分も環状基板に一体的に溶着されてい
る。このようにガス流通弁を構成することによって、容
器にガス流出孔として設けた連通口に同心円的に配置し
た環状基板の連通口部分が円形フィルム弁によって固着
されず、かつ、弧状セグメントによっても固着されるこ
となく、弧状セグメントの直線部分同士間の間隔部分が
非押圧部として構成されることになる。
【0006】このようにガス流通弁を配置することによ
って、通常の状態では、容器に設けたガス流出孔と環状
基板の連通口とは、環状基板上に展延された円形フィル
ムによって環状基板の連通口が閉塞された状態となり、
容器内部のガスが容器外部に流出されないようになって
いるばかりか、容器外部から空気が容器内部に侵入する
ことを防止するようになっている。一方、容器内部にガ
スが充満してそのガス圧がある一定の圧力になるまで上
昇すれば、この非押圧部の円形フィルム弁部分がそのガ
ス圧によって押し上げられて、環状基板と円形フィルム
弁部分との間に隙間ができ、容器内部内のガスが容器に
設けたガス流出孔を通って環状基板に設けた連通口とそ
の隙間から容器外部に流出するようになっている。
【0007】しかしながら、かかるガス流通弁において
は、弧状セグメント間の非押圧部分に対応する円形フィ
ルム弁部分は、通常の状態では、環状基板上に載置され
ていて密着状態になっているが、環状基板と円形フィル
ム弁との間は完全な密封状態ではなく、それらの間にわ
ずかな間隙が形成される場合があり、その間隙を通して
容器外部から空気が容器内部に流入する危険がある。コ
ーヒー豆や粉などの内容物が封入された容器内部に外部
から空気が流入すれば、その空気の酸素によって内容物
の劣化を早めることになる。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】本発明者等は、従来のガス流通弁における
欠点を改善するために鋭意研究した結果、容器の外表面
に取り付けるガス流通弁の構成を工夫することによっ
て、容器内部にガスが溜まって容器内の内気圧が僅かに
ある所定の圧力より大きくなれば、そのガス流通弁が開
きガスが容器外部に放出されるが、内気圧がある所定の
圧力になれば、そのガス流通弁が自然と閉塞し、容器内
部からはガスを放出することがなく、また、容器外部か
ら空気が侵入することを防止することをできることを見
いだして、本発明を完成するに至った。
【0009】したがって、本発明は、容器内部にガスが
溜まって容器内の内気圧が僅かにある所定の内気圧より
大きくなれば、ガスが放出されるが、一方、容器からガ
スが放出されて内気圧がある所定の圧力以下になれば自
然と閉塞し、容器内部からはガスを放出することがな
く、また容器外部からは空気が侵入することを防止する
ことをできるように構成されている、密封性が極めて高
い容器のガス流通弁を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】請求項1記載の本発明では、支持手段と、
開閉手段と、押圧手段とからなるガス放出内容物を収納
した容器のガス流通弁であって、前記支持手段は、中空
のケーシングの周縁にフランジ部形成し、同フランジ部
は容器の連通口を囲むように容器の内側面に内側から装
着されるべく構成し、ケーシングの中央には、容器内部
と連通する連通口を形成しており、前記開閉手段は、前
記支持手段に設けられた連通口を常態では閉塞すると共
に、該連通口から流出した気体によって開放されるよう
に構成されており、しかも、開閉手段は、可撓性材料よ
りなる弁部材より構成し、弁部材の内面は、その外周縁
部から中央部にかけて徐々に深みを増すような凹状に形
成され、かつ、弁部材の上面はその中央部に向って内面
の凹状が深くなるにしたがって凸状面が徐々に上方に傾
斜するように形成し、上面には突起を形成し、また、前
記押圧手段は、弁部材の外側方に弁部材の中央を上方よ
り押圧する押圧部材を設け、押圧部材の一方の両端部は
円弧状に、他方の両端部は、円弧状部分を切り欠いた形
状に形成し、この切り欠いた両端部は、弁部材とケーシ
ングとの密着面から流出したガスを容器の連通口より容
器の外部に流出させるべく構成した。
【0011】請求項2記載の本発明では、請求項1に記
載のガス放出内容物を収納した容器のガス流通弁におい
て、押圧部材の中央には連通口を設け、この連通口中に
弁部材の上面に設けた突起が挿入されるように構成し
た。
【0012】請求項3記載の本発明では、請求項1ない
し請求項2に記載のガス放出内容物を収納した容器のガ
ス流通弁において、前記開閉手段が可撓性材料によって
形成されていることとした。
【0013】請求項4記載の本発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1項に記載のガス放出内容物を収
納した容器のガス流通弁において、前記支持手段には連
通口が1個または複数個設けられていることとした。
【0014】請求項5記載の本発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1項に記載のガス放出内容物を収
納した容器のガス流通弁において、前記支持手段と前記
開閉手段との接触面には不乾性の液体が媒体として塗布
されていることとした。
【0015】本発明に係るガス放出内容物を収納した容
器のガス流通弁は、該ケーシングと、弁部材とからなっ
ていて、該ケーシングには連通口が設けられていて、該
弁部材の内面が該ケーシングの外表面に通常の状態では
高気密状態で密着しているが、該容器中のガス内圧があ
る所定の内圧以上になると、該容器中のガスが該ケーシ
ングに設けられた連通口から流出し、該弁部材の内面と
該ケーシングの外表面との密着面を押し開けて間隙を形
成し、その間隙から外部に放出され、該容器中のガス内
圧がある所定の内圧以下に低下すると、該間隙が自然と
閉塞され通常の状態の高気密状態で再密着されるように
構成されているので、容器内にガスが充満して容器中の
ガス内圧が上昇すると、容器からガスが確実に放出され
ることになり、容器が破裂したりまたは容器が膨らんで
見かけが悪くなり商品価値を下げることも防止すること
ができる。同時に、該弁部材がガス放出後高い気密性を
保持して再密着するので、容器中に外部から空気、とり
わけ酸素が流入することを防止することができ、内容物
の劣化を防止することができ、極めて有用である。
【0016】本発明に係る容器のガス流通弁において、
該弁部材が可撓性材料で形成されているので、該弁部材
は該ケーシングに気密性が高く密着して装着される。
【0017】本発明に係る容器のガス流通弁において、
該ケーシングの外表面と該弁部材の内面との間が不乾性
の液体を媒体として密着されているので、密着性が高く
かつ再密着する場合でも高い密着性を保持することが可
能である。
【発明の実施の形態】
【0018】以下、本発明に係る容器のガス流通弁につ
いて、図面を参照して、実施例によって具体的に詳細に
説明する。
【0019】図1は本発明に係るガス流通弁を装着した
容器を示す斜視図である。図1において、符号10は、本
発明に係るガス流通弁が装着される容器の1例を示して
いる。符号20は、本発明に係るガス流通弁を示してい
る。本発明において使用される容器10としては、例え
ば、紙袋、ポリ袋、積層フィルム袋、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどの樹脂フィルムの積層体からな
る積層フィルム袋、缶などの容器10を使用することがで
きる。容器10には、例えば、コーヒー豆や粉、味噌など
の内容物12が収納されて密封される。コーヒー豆や粉、
味噌などの内容物12は、それ自体から炭酸ガスが放出
し、その内容物12が密封された容器10中に充満して、容
器10を膨張させる。この炭酸ガスが容器10から放出され
ないと、容器10はそのまま膨張し続け、最終的には、破
裂してしまうことになる。そこで、本発明においては、
容器10には、内部からはガスが放出できるが、外部から
は容器10の内部に空気が侵入できないようガス流通弁20
が設けられている。
【0020】容器10の上部側面には、容器10に充満した
ガスを放出できるように連通口1 4が設けられている。
連通口14は、必要に応じて、複数個設けてもよい。ま
た、連通口14は、容器10に封入した内容物12によってそ
の開口が閉塞されないように、容器10の側面上部に設け
るのが好ましい。しかしながら、連通口14を開口したま
まにしておけば、容器10からはガスが排出されるけれど
も、同時にその連通口14を通して外部からも空気が容器
10の内部に侵入し、内容物12を酸化してその品質を劣化
させてしまう恐れがある。したがって、本発明において
は、容器10に酸化される内容物12を封入する場合に、容
器10からはガスが排出されるけれども、外部からは空気
が容器10の内部に流入しないように、ガス流通弁20が連
通口14の部分に装着されている。このガス流通弁20は、
容器10の内部からはガスを排出できるが、容器外からは
空気が流入できないような構成になっている。
【0021】(第1実施例) 本発明に係るガス流通弁の第1実施例について、その構
成を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図2は
本発明における第1実施例に係るガス流通弁を示す分解
斜視図、図3は本発明における第1実施例に係るガス流
通弁を構成する1要素である支持手段として作用するケ
ーシングを示す平面図、図4は同ケーシングを示す側面
図、図5は本発明における第1実施例に係るガス流通弁
を構成する1要素である開閉手段として作用する弁部材
を示す平面図、図6は同弁部を示す側面図、図7は本発
明における第1実施例に係るガス流通弁を構成する1要
素である押圧手段として作用する押圧部材と該押圧部材
と他の要素との組み合わせた配置関係を示す平面図、図
8は同押圧部材を示す側面図、図9は該ガス流通弁を示
す縦断面図である。
【0022】図2ないし図8に示すように、本発明にお
ける第1実施例に係るガス流通弁20は、ケーシング30
と、弁部材40と、押圧部材50とから構成されている。こ
れらの要素から構成されるガス流通弁20は、ケーシング
30の上面に弁部材40が密着して装着されていて、通常の
状態では、両要素の密着面からは、ガスなどの気体が流
出も流入もできないようになっている。該弁部材40の上
部には更に押圧部材50が装着され、該弁部材40が該ケー
シング30から離脱しないように配設されていて、通常の
状態では該弁部材40と該ケーシング30とは密着した状態
で装着されていて、その密着面が開放されないようにな
っている。
【0023】図2、図3および図4に示すように、本発
明の第1実施例に係るガス流通弁20において、ケーシン
グ30は、凹状部30aと、凹状部30aの外周縁に設けられ
たフランジ部30bとから構成されている。その凹状部30
aにはその略中央部に連通口32が設けられていて、連通
口32を通して容器10の内部に充満したガスが通過して容
器外部に流出できるようになっている。一方、フランジ
部30bの上面は、ケーシング30に弁部材40と押圧部材50
とが装着された後に、容器10の内側面10aに内側から連
通口14を囲むように接着または溶着などによって装着さ
れる。なお、ケーシング30の凹状部30aの底面30cに
は、必要に応じて、不織布やスクリーンなどを接着など
して装着して、容器10に封入した内容物12が連通口32を
通して容器外部に漏出しないようにしてもよい。
【0024】図5および図6に示すように、弁部材40は
可撓性を有する材料、好ましくは弾力性のある可撓性材
料で形成されていて、かつ、その内面40aはその外周縁
部から中央部にかけて徐々に深みを増すような凹状に形
成されていて、また、その上面40bはその中央部に向か
って内面40aの凹状が深くなるにしたがって凸状面が徐
々に上方に傾斜している構造になっている。このように
弁部材40を構成することによって、弁部材40を上方から
ケーシング30の凹状部30aに対して下方に押圧すると、
弁部材40の内面40aの外周縁部がケーシング30の凹状部
30aの上面に押し付けられるにつれて上方に押し上げら
れると同時に、外側に拡張されてケーシング30の凹状部
30aの外周縁部に密着した状態で接触された状態にな
る。換言すると、弁部材40の内面40aがケーシング30の
凹状部30aの上面に押し付けて装着された場合、その弁
部材40の直径はケーシング30に装着されていない場合の
直径より長くなっている。
【0025】なお、弁部材40がケーシング30に全面に亘
って密着している場合には、容器10に充満したガスが、
ケーシング30に設けた連通口32から一気に流出して弁部
材40とケーシング30との密着面を急激に押し開いてしま
い、弁部材40を元の密着した状態に復帰させるのが困難
になる場合もある。このような状況になることを防止す
るために、弁部材40の内面40a の中央部に凹状部を設け
ることもできる。このような構成にすることによって、
弁部材40の内面40a とケーシング30の凹状部30a との密
着部分が気密状態で密着されても、その凹状部は密着状
態にはならず、容器10にガスが発生してガス内圧が高く
なると、同ガスがケーシング30の連通口32を通って徐々
に弁部材40の内面40a を押し上げていき、弁部材40とケ
ーシング30との密着面を中央部から押し開いていき、そ
の密着面にガスの通路が徐々に形成されていくことにな
る。このようにガス通路が形成されていって、最終的に
そのガス通路が密着面の外部にまで連通されて、この開
口したガス通路から容器内部に充満したガスが弁部材40
の外部に流出されることになる。
【0026】容器10に充満したガスが一旦容器外に放出
されてしまい、かつ、容器10内部の気圧が大気圧または
所定のガス内圧以下に戻ると、弁部材40とケーシング30
とが再度密着して、ケーシング30と弁部材40との密着面
に一旦形成されたガス通路は閉塞されて、以前の気密状
態に戻ることになる。これによって、容器10の外部から
空気が容器10の内部に流入することを防止することがで
きる。なお、弁部材40の内面40aの外径は、弁部材40が
前述した機能を発揮する限り、特に限定されるものでは
ないが、その内面40aがケーシング30の凹状部30aに押
し付けられた状態において、ケーシング30の凹状部30a
の内径より小さくするのが好ましい。この場合の弁部材
40の内面40aの直径が、ケーシング30の凹状部30aの直
径と略同一であると、弁部材40の内面40aの外周縁が、
ガスによって押し上げられた場合に、ケーシング30の凹
状部30aの外周内壁に接触してガスが流出し難くなる恐
れがある。
【0027】他方、弁部材40の上面40bは、その中央部
40cが突起状に形成されていて、その突起40cの外周部
分は平らに形成されていて、その平面部分の外周縁か
ら、弁部材40の最外周縁に向かって徐々に下方に傾斜し
ている形状になっている。
【0028】弁部材40をケーシング30に装着した後に、
押圧部材50を弁部材40の上部に取り付ける。図2、図7
および図8に示すように、押圧部材50は、その中央部に
連通口52が設けられていて、この連通口52の中に弁部材
40の上面40aに設けた突起40cが挿入されるように構成
されている。押圧部材40の連通口52の直径は、弁部材40
の突起40cの直径よりも大きく設定されていればよく、
弁部材40の突起4 0cがその連通口52に挿入できるよう
に構成されている。押圧部材50の形状は、特に限定され
るものではないが、例えば、図7で示すように、平面で
見た場合、1方の両端部50aは円弧状であって、その形
状はケーシング30の凹状部30aの内周縁の円弧状形状と
同一でかつその直径はケーシング30の凹状部30aの内周
縁の円弧状の直径と略同一に構成されている。それに対
して、他方の両端部50bは円弧状部分を切り欠いた形状
になっていて、この切欠いた両端部50bは、押圧部材50
を弁部材40に装着した場合、弁部材40とケーシング30と
の密着面から流出したガスを容器の外部に流出させる機
能を有するように構成されている。つまり、押圧部材50
をケーシング30と弁部材40とに装着する場合、押圧部材
50の円弧状の1方の両端部50aは、ケーシング30の凹状
部30aの内周縁に密着して嵌入されて、この密着面から
はガスは流出できない。他方、切欠部である他方の両端
部50bは、押圧部材50をケーシング30と弁部材40とに装
着した場合でも、ケーシング30の凹状部30aとは密着せ
ずに開口したままになっているので、この部分からガス
が流出できるようになっている。また、押圧部材50の底
面には脚部50cが設けられていてもよい。この場合、押
圧部材50、つまり、その上端から脚部50cの底部までの
高さはケーシング30の凹状部30aの深さと略同一にする
のがよい。押圧部材50をこのように構成することによっ
て、押圧部材50がケーシング30の凹状部30aに装着され
た場合に、弁部材40を安定した状態でケーシング30の凹
状部30aに取り付けることができる。
【0029】図7に示すように、前述したように、押圧
部材50は、例えば、その外周縁部の1部がケーシング30
の凹状部30aの対応する外周縁部にきっちりと密接して
嵌め込めるように構成され、一方、その他の外周縁部は
切欠部になっていて、ケーシング30の凹状部30aの外周
縁部との間に形成される間隙から弁部材40の外周縁部か
ら流出したガスが押圧部材50から放出されて、容器10の
連通口14から容器外に放出されることになる。
【0030】なお、押圧部材50は可撓性材料、好ましく
は更に弾力性のある材料で形成するのがよい。押圧部材
50を可撓性のある材料で作成すると、弁部材40とケーシ
ング30との密着面から流出するガスによって弁部材40が
押し上げられた場合でも、押圧部材50が撓んで弁部材40
の変形に対応することができる。また、弾力性のある材
料で押圧部材50を形成すれば、弁部材40とケーシング30
との密着面から流出するガスによって押し上げられた弁
部材40によって押圧部材50も押し上げられるが、ガスが
放出されてしまった場合に、押圧部材50の弾力によって
弁部材40を下方に押し返えすことができ、それによって
弁部材40をケーシング30の凹状部30aに再度密着させる
ことができる。更に、ガスによって弁部材40がケーシン
グ30の凹状部30aとの密着が解除されてしまっても、押
圧部材50がある程度の弾性を有していれば、その弾力に
よって弁部材40をケーシング30の凹状部30aに再度密着
させることができる。
【0031】なお、弁部材40の内面40aとケーシング30
の凹状部30aとの密着面が、容器10から連通口14を通っ
て密着面の間隙中に流入したガスによって押し上げられ
て、その密着面の全面もしくは大部分が押し開けられて
しまうと、ガスが容器10から放出された後は、弁部材40
の内面40aが、ケーシング30の凹状部30aと気密状態を
保持して再度密着することができなくなる恐れがある。
【0032】このように弁部材40の内面40aとケーシン
グ30の上面30aとの接触面が気密性を保持して密着しな
いかまたは密着しにくい場合には、ケーシング30の上面
30aまたは弁部材40の内面40aの表面に不乾性の液体を
塗布してその接触面が気密性を保持して密着できるよう
にすることもできる。その不乾性液体を塗布する部分
は、特に限定されるものではなく、ケーシング30の上面
30aまたは弁部材40の内面40aのいずれか1面だけでも
またはケーシング30の上面30aおよび弁部材40の内面40
aの両面であってもよく、またケーシング30の上面30a
および/ または弁部材40の内面40aの全面でもよいが、
容器10から放出されるガスによってガス通路が形成され
易いように、ガス通路となる部分を除いて塗布するのが
好ましい。
【0033】例えば、ケーシング30の略中央部に設けた
連通口32から流出したガスを該連通口32からケーシング
30を横断する1方向にガス通路を形成させて放出するよ
うにするには、そのガス通路になる部分を除いた他の部
分に不乾性液体を塗布するようにするのがよい。使用す
る不乾性液体にしても、特に限定されるものではない
が、容器10に収納される内容物12に何ら悪影響を及ぼさ
ないものであって、かつ、容器10から流出するガスによ
ってケーシング30の上面30aと弁部材40の内面40aとの
密着が容易に解除されてしまわない程度の粘度を有する
ものであればよい。
【0034】かかる不乾性液体としては、ポリエチレン
グリコールなどが挙げられる。特にポリエチレングリコ
ールは、食品衛生の観点からも好ましい。
【0035】なお、いずれの場合にも、弁部材40は、可
撓性のある材料、好ましくは弾力性もある材料で構成さ
れているのがよい。更に、その材料は、弁部材40の内面
40aとケーシング30の上面30aとの接触面の間隙に形成
されるガス通路を通過するガスの圧力で容易に撓む程度
の可撓性を有するものであるのがよい。この弁部材40の
材質を選択することによって、容器10に充満したガスが
放出される所定のガス内圧を決めることができる。つま
り、僅かな圧力でも可撓する程度の可撓性材料で弁部材
40を構成すれば、容器10内のガス内圧が僅かに上昇して
も、容器内に充満したガスが放出されることになる。一
方、ある程度の圧力でも可撓しない程度の可撓性材料で
弁部材40を構成すれば、容器10内のガス内圧がある程度
上昇しても、容器内に充満したガスは放出されないこと
になる。いずれの材質を選択するかは、内容物12の種類
などによって、適宜選択することができる。また、ガス
流通弁を構成する各要素と、それを装着する容器の材質
を種々選択することによって、本発明に係るガス流通弁
は多種多様な容器に適用することができる。
【0036】また、ケーシング30の上面30aと弁部材40
の内面40aとの密着面から所定方向にガスを放出させる
ように、ケーシング30の上面30aに、該連通口32から外
周縁部に向かって延伸するように溝部(図示せず)を設
けて、ガスが、該連通口32から該溝部を通過して、該弁
部材40を溝部の延伸方向に放出させるように構成するこ
ともできる。このようにケーシング30に溝部を形成する
ことによって、該弁部材40が全体としては押し上げられ
ないようにして、ガス放出後は再度気密状態を保持して
密着されるようにするのが好ましい。なお、溝部は複数
個設けてもよいが、この場合にも、その複数個の溝部は
一定方向にだけ設けて、容器10からのガスがその一定方
向にだけ流出し易いようにするのがよい。そうしない
と、容器10からのガスが四方八方に分散して流出して、
弁部材40の密着面全面もしくはその大部分が押し開けら
れてしまい、弁部材40がケーシング30に再度気密状態を
保持して密着できなくなる恐れがでてくる。同様に、弁
部材40の内面40aに溝部(図示せず)を設けることがで
きる。しかし、前述したように、ケーシング30の上面30
aと弁部材40の内面40aとの密着面に、不乾性の液体を
使用する場合には、ケーシング30の上面30aにかかる溝
部を設ける必要性は特にない。また、押圧部材50を弾力
性のある材質で形成すれば、ガスが放出されて弁部材40
が押し開かれたままで自然には気密状態に再度密着しな
くとも、押圧部材50の弾力によって、弁部材40を下方に
押圧してケーシング30の上面30aに気密状態を保持して
再度密着させることもできる。
【0037】次に、前述したような構成を有する本発明
に係るガス流通弁20を容器10の内面10aに装着する方法
について、図9を参照して説明する。
【0038】本発明において、ガス流通弁20を容器10の
内面10a に装着する方法の1例を説明すると、図9に示
すように、ガス流通弁20を構成するケーシング30の凹状
部30aに、弁部40の内面40aを下方に押しつけながら装
着すると、その内面40aの外周縁部が外側に拡大してケ
ーシング30の凹状部30aの上面に密着した状態になる。
次いで、このように密着した状態の弁部材40の上部に、
押圧部材50をその中央部に設けた連通口52に弁部材40の
突起40cが挿入された状態になるように取り付ける。こ
のようにガス流通弁20を構成する各要素を組み合わせた
後に、ケーシング30のフランジ部30bの上面と、その凹
状部30aに嵌合している押圧部材50の外周縁部50aの1
部とに、接着剤などを塗布し、次いでその塗布面に、容
器10の内面10aをその連通口14が押圧部材50の連通口52
と略同心円状になるように配置して接着または溶着など
して装着する。必要に応じて、ケーシング30と弁部材40
とを装着する前に、ケーシング30の凹状部30aおよび弁
部材40の内面40aのいずれかのまたはその両面の所定箇
所に不乾性液体を塗布してケーシング30に弁部材40を装
着することができる。
【0039】本発明の第1実施例に係るガス流通弁を上
記のような構成にすることによって、容器10の内部に充
満したガスがある所定のガス内圧になると、ガスは、ま
ず、ケーシング30に設けた連通口32を通って、ケーシン
グ30の上面と弁部材40と間に流入し、弁部材40の内面40
aを上方に押し上げてケーシング30の上面30aと弁部材
40の内面40aとの密着面を押し開けてガス通路となる間
隙を徐々に大きく形成していくことになる。このように
ガス通路が形成されて弁部材40の内面40aの外周縁にま
で達して、ガス通路が開口すると、ガスは、弁部材40の
外部に放出される。弁部材40の外部に放出されたガス
は、次いで、弁部材40の上面40bに沿って上方に流れて
いき、ケーシング30の凹状部30aと押圧部材50の切欠両
端部50bとの非接触間隙と、弁部材40の突起40cと押圧
部材50に設けた連通口52との間隙を通り、更に容器10の
側面に設けた連通口14を通って、最終的に容器10の外部
に放出される。上記のようにガスが弁部材40の外部に放
出されてしまうと、弁部材40や押圧部材50によって一旦
形成されたガス通路は自然に閉塞されて、ケーシング30
の凹状部30aと弁部材40の内面40aとは再度密着されて
ガス放出前と同様に高い気密状態を保持することにな
る。ケーシング30の凹状部0 aと弁部材40の内面40aと
の密着面に不乾性の液体を塗布している場合には、ケー
シング30の凹状部30aと弁部材40の内面40aとの再密着
が確実に行われることになる。
【0040】(第2実施例) 次に、本発明に係る第2実施例のガス流通弁20につい
て、図10ないし図17を参照しながら、その具体例を詳細
に説明する。図10は本発明における第2実施例に係るガ
ス流通弁20を構成する各要素を示す分解斜視図、図11
は同ガス流通弁20を構成するケーシングを示す平面図、
図12は同ケーシングを示す側面図、図13は同ガス流通弁
20を構成する弁部を示す側面図、図14は同弁部を示す底
面図、図15は同ガス流通弁20を構成する押圧部材を示す
平面図、図16は同押圧部材を示す側面図、図17は同ガス
流通弁20の縦断面図である。なお、図中において、共通
の要素については同一の符号を付けて、説明の重複を避
けて簡潔に説明することにする。
【0041】第2実施例のガス流通弁20は、第1実施例
のガス流通弁の変形例である。第2実施例のガス流通弁
において、ケーシング30は、図10ないし図12に示すよう
に、その上面30a の略全面が凹状に形成されていて、そ
の凹状部30aの略中央部には複数個の連通口32が設けら
れている。本実施例のガス流通弁20においては、連通口
32が4個設けた例が示されているが、連通口32の数は何
らこれに限定されるものではなく、1個でも、または4
個以外の複数個であってもよい。更に、第2実施例のガ
ス流通弁20を構成するケーシング30には、そのフランジ
部30bの上面内側、つまりその凹状部30a側の上面内周
縁側に連通口32を挟んで対向する1対の溝部30cが設け
られている。この溝部30cは、後述する押圧部材50の外
周縁に設けた対応する突起と嵌合するように設けられて
いる。第2実施例におけるケーシング30は、複数個の連
通口32がその凹状部30aの中央部に設けられていること
およびそのフランジ部30bの上面内側に溝部30cが設け
られていること以外は、第1実施例のガス流通弁20を構
成するケーシング30と略同一の構成に形成されている。
【0042】図10、図13および図14に示すように、第2
実施例のガス流通弁20を構成する弁部材40は、その下
面、つまり内面40aが、その外周縁部から中央部に進む
に従って徐々にその深さが増すような凹状に構成されて
いる。また、その内面40aの中央部には複数個の脚部42
が設けられていて、それらの脚部42は、弁部材40をケー
シング30に装着した場合に、ケーシング30に設けた複数
個の連通口32を同心円状に囲むように設けられている。
このように弁部材40の内面40aに脚部42を設けることに
よって、弁部材40をケーシング30の凹状部30aに装着す
ると、その脚部42の底面が凹状部30aの上面に密着して
弁部材40を支持すると共に、その脚部42の間が空間とな
る。弁部材40は可撓性材料で形成されているので、その
脚部42の高さを弁部材40の凹状部内面40aの深さより短
くすることによって、弁部材40の内面40aをケーシング
30の上面30aに押し付けた場合、その外周縁部のうちケ
ーシング30の上面30aに接触する部分が上方に押し上げ
られると同時に、かつ外側に押し広げられて高い気密状
態を保持して密着する一方、その弁部材40の中央部は脚
部42によってケーシング30の上面30aとは接触せずに空
間を形成することになり、この空間部分には容器からガ
スが流出することになる。
【0043】一方、図10、13、14および17に示すよう
に、弁部材40の上面の中央部40dは平面に構成されてい
て、その中央部に凹状部44が設けられている。この凹状
部44は、後述するように、弁部材40の上部に押圧部材50
が配設された場合に、その押圧部材50の下部に設けられ
た突起56と嵌合できるように構成されている。
【0044】更に、図13ないし図17に示すように、弁部
材40の上部には、弁部材40を押さえる目的で押圧部材50
が配設される。押圧部材50の1方の両縁部は、例えば、
ケーシング30の凹状部30aの外周縁の円弧と実質的に同
一の直径を持つ円弧状に設けられていて、また他方の両
端50bは該円弧を切り欠いた形状になっている。更に、
その円弧状外周縁の両端部50aにはそれぞれ外側に延伸
する突起部50cが設けられている。この1対の突起部50
cは、この押圧部材50をケーシング30と弁部材40とに装
着する際に、ケーシング30のフランジ部30bに設けた溝
部30cと嵌合するように設けられている。また、その底
面中央部には突起56が下方に延伸する形状に設けられて
いて、この突起56は弁部材40上面の中央部40bに設けた
溝部44に嵌合されるように構成されている。これによっ
て、押圧部材50が弁部材40の上部を下方に押圧して固定
するようになっている。
【0045】前述したように押圧部材50を弁部材40の上
部に配設することによって、弁部材40がケーシング30の
凹状部30aに密着し、高い気密状態を保持することがで
きる。これによって、通常の状態および容器10の内部に
存在するガスのガス内圧がある所定の圧力以下である場
合には、その気密状態は保持される。しかし、一旦容器
10の内部にガスが充満してガス内圧が所定の内圧以上に
なると、同ガスは、ケーシング30の連通口32を通って徐
々に弁部材40を押し上げていき、ケーシング30の上面と
の密着面を押し開けてガス通路を形成していくことにな
る。ガスは、次いで、このガス通路を通って弁部材40の
外部に放出された後、弁部材40と押圧部材50との間隙を
通って、押圧部材40の上部に放出されて、最終的に容器
外部に放出することになる。このようにガスが容器10の
外部に放出されてしまうと、容器内のガス内圧が大気圧
または所定のガス内圧以下に下がり、弁部材40とケーシ
ング30との間隙は自然に閉塞されて、弁部材40とケーシ
ング30とは再度接触して高い気密状態に戻るように構成
されている。
【0046】ここで、弁部材40と押圧部材50の材質を適
宜選択することによって、ガスが容器10から放出される
ガス内圧を調節することが可能である。つまり、弁部材
40の材質を可撓性の高いもので形成すると、換言する
と、弁部材40の材質が柔らかであって少しの圧力でも撓
むものであれば、ガス内圧が大気圧より僅かに上昇して
も、ガスを放出することができることになる。他方、弁
部材40の材質が可撓性の低いもので形成すると、換言す
ると、弁部材40の材質が硬くてある程度の圧力をかから
ないと可撓しないものであれば、ガス内圧がある所定の
高い圧力にまで上昇しないと、ガスが放出されないこと
になる。同様なことが押圧部材50の材質についても言う
ことができる。つまり、押圧部材50の材質が硬くて可撓
性の低いものであれば、弁部材40がある程度の高いガス
内圧で押し上げられないと、押圧部材50が上方に押し上
げられないので、その所定のガス内圧を高い値に設定す
ることができる。これに対して、弁部材40の材質が柔ら
かであって可撓性が高いものであれば、僅かな圧力であ
っても、押し上げられた弁部材40によって上方に押し上
げられることになる。この場合には、その所定のガス内
圧は低い値に設定される。種々の可撓性をもつ材質で弁
部材40または押圧部材50を形成して、それらを種々組み
合わせることによって所定のガス内圧を種々な値に調整
することができる。同様のことが以下の実施例について
も言うことができる。
【0047】上記のような構成からなる第2実施例に係
るガス流通弁も、第1実施例に係るガス流通弁と同様に
して、容器の内側面に装着される。つまり、ケーシング
30の凹状部30aに弁部材40を装着し、次いで弁部材40の
上部に押圧部材50を取り付けて、ガス流通弁を組み立て
る。組み立てたガス流通弁は、そのケーシング30のフラ
ンジ部30bの上面に接着剤などを塗布して、容器10に設
けた連通口14を囲むように接着や溶着して装着される。
このようにガス流通弁を容器10の内側面10aに装着する
ことによって、弁部材40とケーシング30との接着面を経
由して容器10の外側に流出したガスは、押圧部材50の切
欠部50bとケーシング30の凹状部30aの内周壁との間に
形成された空間を通り、更に押圧部材50の上面と容器10
の内側面10aとの間の間隙を通り、容器10の連通口14を
通って容器外部に放出される。
【0048】(第3実施例) 次に、第3実施例に係るガス流通弁について図18および
図19を参照して説明する。第3実施例に係るガス流通弁
も、基本的構成は、特に第2実施例に係るガス流通弁と
実質的に同じであるので、同一または類似要素について
は同一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。
【0049】図18に示すように、第3実施例に係るガス
流通弁20は、基本的には、支持手段としてのケーシング
30と、開閉手段としての弁部材40と、押圧手段としての
押圧部材50とから構成されている。前記ケーシング30
と、弁部材40と、押圧部材50とからなるガス流通弁20
は、容器10の内側面10aに接着または溶着される。
【0050】図18および図19に示すように、第3実施例
に係るガス流通弁20を構成する1要素であるケーシング
30は、その構造が第2実施例に係るガス流通弁における
ケーシング30と基本的には同じであるが、そのフランジ
部30bの内縁側には溝部が形成されてなく、また凹状部
30aの略中央部に同心円状に複数個、例えば、本実施例
においては、6個の連通口32が設けられている。
【0051】また、図19に示すように、第3実施例に係
るガス流通弁を構成する要素の1つである弁部材40は、
その基本構造が第2実施例に係るガス流通弁を構成する
弁部材40と類似しており、ケーシング30の上面に設けた
凹状部30aに装着できるように、その凹状部30aの形
状、例えば円形に構成されている。ただし、弁部材40の
形状は円形に限定されるものではなく、ケーシング30に
装着できるのであればその形状は何ら限定されるもので
はない。その上面中央部40cには凹部44が形成されてい
て、またその下面40aの中心部には突起46が設けられて
いる。この突起46は、弁部材40をケーシング30に配設し
た場合に、ケーシング30に設けられた複数個の連通口32
に対して同心円内部に配設できる大きさであるのがよ
い。また、突起46と弁部材40下面40aとの接点部分に遊
びを設けてもよい。この遊びは、弁部材40がケーシング
30の凹状部30aに密着して装着された場合でも、間隙と
して残る。また、突起46の高さは、凹状部40aの深みよ
りも短く構成されていて、このように設定することによ
って、第1実施例の場合と同様に、弁部材40の下面40b
をケーシング30の上面30aに密着して装着することがで
きる。
【0052】更に、本実施例に係るガス流通弁に係る押
圧部材50においては、その基本形状は第2および3実施
例に係るガス流通弁のいずれの押圧部材50にも類似して
いて、全体の形状としては、例えば、図18に示すよう
に、大まかに言えば変形した4辺形に構成されている。
つまり、その相対する両縁側部50aはケーシング30の凹
状部30aの内周側面にそれぞれ合致するような形状、例
えば円弧状に形成され、またその他の相対する両縁側部
50bは円弧部分を切り欠いた形状に形成されていてもよ
い。更に、その両縁側部50bには、例えば図18に示すよ
うに、それぞれ鋸のような刻み目を設けることもでき
る。このように刻み目の設けることは、押圧部材50を装
着する際に押圧部材50を把持しやすくなるという利点が
ある。押圧部材50にはまた、図18に示すように、円弧状
の両縁側部に対称的にそれぞれ2個の貫通する連通口52
が設けられていてもよい。更に、それぞれ相対する1端
側の連通口52と他端側の連通口52との間には溝部58を形
成することもできる。このように、押圧部材50の上面50
dに溝部58を設けることは、刻み目を付けた両縁側部50
bが強く把持された場合に、押圧部材50が内側に収縮し
易くなりより確実に把持されることになる。また、押圧
部材50の下面の中心部には下方に向かった突起56が設け
られていて、該突起56は、押圧部材50を弁部材40に装着
した場合に、弁部材40の上面40cの中央部に設けた凹状
部44に嵌合できるように構成されている。
【0053】次に、前述したような構成からなる各要素
を組み合わせて第3実施例に係るガス流通弁20を形成す
る方法ならびに該ガス流通弁20を容器10に装着する方法
について説明する。
【0054】まず、ケーシング30の中央部に、弁部材40
の下面に設けた突起46がケーシング30の連通口32に対し
て同心円状になるように弁部材40を配設する。弁部材40
がケーシング30に装着された状態では、ケーシング30の
連通口32は弁部材40の突起46の外周に同心円状に配置さ
れている。続いて、弁部材40の上部に弁部材40を下方に
押圧しながら押圧部材50を装着する。この場合、押圧部
材50の突起56を弁部材40の上面40cに設けた凹状部44に
嵌合させ、弁部材40を下方に押圧して弁部材40の下面に
設けた突起46がケーシング30の凹状部30aの上面に密着
するようにする。このようにして弁部材40がケーシング
30の凹状部30aに密着して装着された場合、弁部材40の
外周部分が、ケーシング30の凹状部30aの上面に押圧さ
れて押し広げられて、つまり、装着前の状態よりも拡大
されてその直径が押し広げられて密着することになる。
このようにして、第3実施例に係るガス流通弁20は構成
することができる。
【0055】このようにして構成された第3実施例に係
るガス流通弁20は、次いで、容器10に装着される。この
ガス流通弁20を容器10に装着する1つの方法としては、
まず、ガス流通弁20が上記の構成に形成された状態で、
ケーシング30のフランジ部30bの上面に接着剤を塗布す
る。この場合に、ケーシング30に装着された押圧部材50
の円弧状縁側部50aの上面の1部分にも接着剤を塗布す
るようにするのがよい。この状態で、ガス流通弁20が容
器10の内側面10aに接着される。この接着に際しては、
ガス流通弁20が容器10に設けたガス流通口としての連通
口14に対して同心円状になるようにガス流通弁20を容器
10に接着するのが都合がよい。しかしながら、ガス流通
弁20と容器10の連通口14との位置関係は何等厳密なもの
ではなく、該連通口14がガス流通弁20の上部にあって、
ガス流通弁20から流出してくるガスが該連通口14から排
出されるようになっていればよい。
【0056】次に、上記のように第3実施例に係るガス
流通弁20を容器10に装着した場合の容器10内からのガス
排出の様子を説明する。
【0057】容器10の内部にガスが充満してきて内圧が
上昇して所定の内圧以上になってくると、ケーシング30
の連通口32からガス流通弁20に流入しているガスが、弁
部材40を上方に押し上げることになる。これによって、
弁部材40とケーシング30との間隙部分が拡張され、弁部
材40とケーシング30との密着部分が徐々に押し開けられ
ていき、終にはその密着部分のほぼ全体がまたは1部が
開放されてガス通路が形成され、このガス通路を通って
ガスが排出される。このように排出されたガスは、次い
で、弁部材40の外周縁を通って上面40bに沿って上方に
排出される。このように弁部材40の上方に排出されたガ
スは、大部分が、ケーシング30と押圧部材50との間に形
成された空間、つまり、ケーシング30の凹状部30aの内
周側部と押圧部材50の刻み目を付けた両縁側部50bとの
間の空間を通って押圧部材50の上面50dと容器10の内側
面10aとの間の空間に排出されることになる。また、弁
部材40の上方に排出されたガスの1部は、押圧部材50に
設けた連通口52を経由して押圧部材50の上面50dと容器
10の内側面10aとの間の空間に排出されることになる。
このようにして押圧部材50の上面50に排出されたガスは
容器10の側面に設けた連通口14から容器外に排出され
る。
【0058】なお、弁部材40と押圧部材50とをまたはい
ずれか1方を弾性を有する可撓性材料で形成することに
よって、弁部材40とケーシング30との密着状態の全部も
しくは1部がガス通路が形成されることによって非密着
状態になっても、その弾性によって元の状態に戻すこと
ができる。それによって、弁部材40とケーシング30との
密着状態が一旦解除されても、直ぐに元の密着状態に復
帰することから、容器外にガスが排出されても、外部か
ら空気が容器内に流入することはない。
【0059】また、弁部材40とケーシング30との密着状
態を更に強くするために、前記したような不乾性の液体
をその密着面に塗布することもできる。
【0060】このように、弁部材40や押圧部材50の可撓
性材料を適切に選択することによって、また、不乾性液
体の種類を適切に選択することによって、容器外に排出
される場合のガス内圧を調整することができる。つま
り、弁部材40および/または押圧部材50の可撓性材料を
その可撓性が高いものを選択すれば、容器内部のガス内
圧を高く設定することができることになる。反対に、弁
部材40および/または押圧部材50の可撓性材料をその可
撓性が低いものを選択すれば、容器内部のガス内圧を低
く設定しなければならないことになる。また、不乾性液
体の中粘性が高いものを選択すれば、容器内部のガス内
圧を高く設定することができることになる。反対に、粘
性が低い不乾性液体を選択すれば、容器内部のガス内圧
を低く設定しなければならないことになる。
【0061】(参考例) 次に、参考例としてのガス流通弁について、図20ないし
図21を参照しながら、その具体例を詳細に説明する。図
20は参考例に係るガス流通弁を構成する各要素を示す分
解斜視図であり、図21は同ガス流通弁を示す断面図であ
る。なお、図中において、共通の要素については同一の
符号を付けて、説明の重複を避けて簡潔に説明すること
にする。
【0062】参考例のガス流通弁は、ベース部材80と、
中間シート部材85と、蓋部材90とから構成されている。
参考例のガス流通弁を構成する各要素は、前記第1およ
び第2実施例のガス流通弁を構成する各要素と構造は異
なるがそれぞれその作用は実質的に同一である。
【0063】つまり、ベース部材80は第1および第2実
施例におけるケーシング30と同様に支持手段としての作
用を有し、中間シート部材85は第1および第2実施例に
おける弁部材40と同様に開閉手段としての作用を有し、
また蓋部材90は第1および第2実施例における押圧部材
50と同様に押圧手段としての作用を有している。ガス流
通弁において、ベース部材80は、その中央部に開口82が
設けられていて、その下面が容器10の外面10bに接着ま
たは溶着などして装着される。容器10の上部側面には、
容器10の内部に充満したガスが排出されるのに十分な大
きさの開口14が設けられている。なお、開口14の数は特
に限定されるものではなく、1個であっても複数個であ
ってもよい。ベース部材80は、その開口82が容器10の開
口14と連通するように装着される。一方、ベース部材80
の上面には、中間シート部材85が配設される。
【0064】本参考例においては、中間シート部材85
は、図面に示すように、可撓性のある合成樹脂からなる
材料で4角形に形成されている。当然のことながら、そ
の形状は4角形に何ら限定されるものではなく、例えば
円形でも、その他の任意の形状であってもよい。その中
間シート部材85は、その下面の1端側がベース部材80の
上面の対応する1端側に接着または溶着などして固着さ
れる接着部85aを構成している。また、中間シート部材
85をベース部材80の上面に装着する場合には、その接着
面85aがベース部材80の開口82を閉塞しないように注意
する必要がある。
【0065】一方、接着などされていない非接着部85b
は、例えば2つ折り形状にされている。なお、2つ折り
にした部分の先端側85c、つまり自由端側が、ベース部
材80の上面側になるように、中間シート部材85を装着す
るのが好ましい。このように構成することによって、ベ
ース部材80の開口82から放出されたガスが、2つ折りし
た中間シート部材85の非接着部85bの自由端側から2つ
折りした間に形成された間隙に入り込み、その間隙を次
第に大きくしていって、終には2つ折り部分全体が開口
状態になって、そこにガス通路が形成されて、ガスが外
部に放出され易くなる。また、同様に、その開口82から
放出されたガスは、中間シート部材85の2つ折りした折
り目側にも流入していき、折り目を迂回して中間シート
部材85の上側に流れて行き、蓋部材90の非接着面90cを
押し上げると共に、その非接着部分に間隙を形成してい
ってガス通路を形成することになる。また、ベース部材
80の開口82から放出されたガスは、中間シート部材85の
2つ折りされたシートの下側からも外側に流れていって
ガス流通弁の外部に放出される。ガスが一旦放出される
と、中間シート部材85のシートおよび蓋部材90の材質が
可撓性があることから主にそれらの性質によってガス流
通路が自然と閉塞されて、外部から空気がガス流通弁内
部に流入しない構成になっている。
【0066】中間シート部材85の接着面85aの上面に
は、蓋部材90の対応する部分90aが接着または溶着され
る接着面を構成する。更に、蓋部材90の反対側の部分90
bもベース部材80の上面の対応側面に接着または溶着さ
れる接着面を構成する。これら両接着面90aと90bとの
中間部分は非接着部分であって、蓋部材90が装着された
場合に形成されるその空間に、中間シート部材85の2つ
折り形状の非接着部分85bが配設されることになる。こ
の蓋部材90の非接着部85cは、通常の状態では、中間シ
ート部材85の非接触部85bを押圧して外部から空気が侵
入しないように上部から押さえつける作用を有するが、
その非接触部85bにガスが充満して外部に放出される場
合には上方に撓む性質をもち、一旦ガスが容器外部に放
出された後では、以前と同様に中間シート部材85の非接
触部85bを上部から押圧して非接触部85bの空隙を閉塞
する作用を有している。
【0067】なお、図21において、符号16aは容器10
の外側面10bとベース部材80との接着剤層を示し、符号
16bはベース部材80の上面と中間シート部材85の接着面
85aとの接着剤層を示し、符号16cは中間シート部材85
の接着面85aと蓋部材90aの1方の接着面90aとの接着
剤層を示し、符号16dは蓋部材90aの他方の接着面90b
とベース部材80の他端側との接着剤層を示している。
【0068】(その他の実施例及び参考例) 本発明は、当然のことながら、前述した実施例に係るガ
ス流通弁の構成に何ら限定されたものではなく、かかる
構成の種々の変形もまた本発明の範囲内に包含するもの
と理解されるべきである。
【0069】第1実施例のガス流通弁においては、弁部
材40の上面中央部に突起40cを設けることなく、第2実
施例における弁部材40のようにその上面中央部に凹状部
を設けることもできる。この場合には、第2実施例にお
けるように、その弁部材40の上部に装着される押圧部材
50の下面中央部には、その凹状部に対応するように突起
を設けることもできる。
【0070】また、第1実施例のガス流通弁において
は、ケーシング30の凹状部30aは円形に形成されてい
て、押圧部材50の長径側外周縁50bと嵌合して、この嵌
合部に容器の側面が接着などされて固着される構成にな
っている。しかしながら、ケーシング30のフランジ部30
bの上面であって、その凹状部30aの外周縁側に、例え
ば、1対の溝部を相対する位置に設け、かつ、押圧部材
50の長径側外周縁から延伸する方向に突起を設けて、こ
の突起と溝部が嵌合するように構成することも可能であ
る。
【0071】更に、第1実施例においては、ケーシング
30の凹状部30aの中央部には連通口32が1個設けてある
例が示されているが、当然のことながら、その連通口の
数は1個に限定されるものではなく、複数個あってもよ
い。また、その連通口の大きさも、容器の内容物の種類
や、粉体や粒状物の場合には、その粉体の大きさや粒径
などによって、任意に選定することができる。
【0072】更にまた、第2実施例および第3実施例の
ガス流通弁においては、弁部材40と、押圧部材50とを第
1実施例のガス流通弁を構成する弁部と押圧部材と実質
的に同一の構成にすることもできる。つまり、弁部材40
の上面中央部に突起40cを設け、押圧部材50の下面中央
部の対応する位置に凹部を設けて、第1実施例と同様
に、突起を凹部に嵌入させて、弁部材をケーシングに安
定して配設することもできる。
【0073】参考例において、中間シート部材85の自由
端側を2つ折りにする必要はなく、そのシートは折らず
にその自由端側がベース部材80と蓋部材90との間の非接
着面の間に配設されていてもよい。
【0074】また、参考例のガス流通弁において、蓋部
材90の接着面90bは、接着する必要はなく、自由端にし
て流出するガスによってその自由端が開放されるように
してもよい。この場合には、蓋部材90を粘着性の強い可
撓性材料で形成するのが好ましい。粘着性が強く可撓性
のある材料で蓋部材90を作成することによって、流出す
るガスによってその自由端が一旦開放されても、ガスが
流出してしまえば蓋部材90の自由端側90bは自然と元の
状態に戻って新たに形成されたガス通路を閉塞して、空
気が流入することを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0075】請求項1の発明によれば、それが装着され
た容器内に内容物が発生したガスが充満してある所定の
ガス内圧になると、そのガスが容器に設けた開口および
その開口に配設した弁部材よりなるガス流通弁によって
容器外部に放出されて、容器を膨張させたり、場合によ
ってはその容器を破裂させることを防止している。更
に、容器内部のガスが一旦放出されてしまうと、弁部材
によりガス流通弁は自然と閉塞されて、外部から空気が
容器内部に流入することを防止できるようになってい
る。
【0076】請求項2の発明によれば、弁部材の上面に
設けた突起を押圧部材の中央の連通口に挿入しているた
めに、弁部材を安定した状態でケーシングの凹状部に取
り付けることができる効果がある。
【0077】請求項3の発明によれば、開閉手段が可撓
性材料によって形成されているために、ケーシングの凹
状部の上面に密着しやすくなる効果を有する。
【0078】請求項4の発明によれば、連通口が支持手
段に1個または複数個設けられているので、容器内の空
気の排出を迅速に行える効果を有する。
【0079】請求項5の発明によれば、支持手段と開閉
手段との接触面には、不乾性の液体が媒体として塗布さ
れているので弁部材が気密性を保持して密着できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明に係るガス流通弁が装着された容器を示
す斜視図。
【図2】本発明の第1実施例に係るガス流通弁の各要素
を示す分解斜視図。
【図3】同第1実施例に係るガス流通弁を構成する1要
素である支持手段として作用するケーシングを示す平面
図。
【図4】同ケーシングを示す側面図。
【図5】同第1実施例に係るガス流通弁を構成する1要
素である開閉手段として作用する弁部を示す平面図。
【図6】同弁部を示す側面図。
【図7】第1実施例に係るガス流通弁を構成する1要素
である押圧手段として作用する押圧部材と該押圧部材と
他の要素との組み合わせた配置関係を示す平面図。
【図8】同押圧部材を示す側面図。
【図9】同第1実施例に係るガス流通弁を示す縦断面
図。
【図10】本発明の第2実施例に係るガス流通弁を構成
する各要素を示す分解斜視図。
【図11】同ガス流通弁20を構成するケーシングを示す
平面図。
【図12】同ケーシングを示す側面図。
【図13】同ガス流通弁を構成する弁部を示す側面図。
【図14】同弁部を示す底面図。
【図15】同ガス流通弁を構成する押圧部材を示す平面
図。
【図16】同押圧部材を示す側面図。
【図17】同ガス流通弁20の縦断面図。
【図18】第3実施例に係るガス流通弁を構成する各要
素を示す分解斜視図。
【図19】同ガス流通弁を示す断面図。
【図20】参考例のガス流通弁を構成する各要素を示す
分解斜視図。
【図21】同ガス流通弁を示す断面図。
【符号の説明】
【0081】 10 容器 12 内容物 14 連通口 20 ガス流通弁 30 ケーシング 32 連通口 40 弁部材 42 脚部 50 押圧部材 80 ベース部材 82 開口 85 中間シート部材 90 蓋部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 15/00 - 15/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持手段と、開閉手段と、押圧手段とか
    らなるガス放出内容物を収納した容器のガス流通弁(20)
    であって、 前記支持手段は、中空のケーシング(30)の周縁にフラン
    ジ部(30b) を形成し、同フランジ部(30b) は容器(10)の
    連通口(14)を囲むように容器(10)の内側面(10a) に内側
    から装着されるべく構成し、ケーシング(30)の中央に
    は、容器(10)内部と連通する連通口(32)を形成してお
    り、 前記開閉手段は、前記支持手段に設けられた連通口(32,
    82) を常態では閉塞すると共に、該連通口から流出した
    気体によって開放されるように構成されており、しか
    も、開閉手段は、可撓性材料よりなる弁部材(40)より構
    成し、弁部材(40)の内面(40a) は、その外周縁部から中
    央部にかけて徐々に深みを増すような凹状に形成され
    かつ、弁部材(40)の上面(40b) はその中央部に向って内
    面(40a) の凹状が深くなるにしたがって凸状面が徐々に
    上方に傾斜するように形成し、上面(40b) には突起(40
    c) を形成し、 また、前記押圧手段は、弁部材(40)の外側方に弁部材(4
    0)の中央を上方より押圧する押圧部材(50)を設け、押圧
    部材(50)の一方の両端部(50a) は円弧状に、他方の両端
    部(50b) は、円弧状部分を切り欠いた形状に形成し、こ
    の切り欠いた両端部(50b) は、弁部材(40)とケーシング
    (30)との密着面から流出したガスを容器(10)の連通口(1
    4)より容器の外部に流出させるべく構成したことを特徴
    とするガス放出内容物を収納した容器のガス流通弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガス放出内容物を収納
    した容器のガス流通弁において、押圧部材(50)の中央に
    は連通口(52)を設け、この連通口(52)中に弁部材(40)の
    上面に設けた突起(40c) が挿入されるように構成したこ
    とを特徴とするガス放出内容物を収納した容器のガス流
    通弁。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし請求項2に記載のガス放
    出内容物を収納した容器のガス流通弁において、前記開
    閉手段が可撓性材料によって形成されていることを特徴
    とするガス放出内容物を収納した容器のガス流通弁。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載のガス放出内容物を収納した容器のガス流通弁に
    おいて、前記支持手段には連通口(32,82) が1個または
    複数個設けられていることを特徴とするガス放出内容物
    を収納した容器のガス流通弁。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載のガス放出内容物を収納した容器のガス流通弁に
    おいて、前記支持手段と前記開閉手段との接触面には不
    乾性の液体が媒体として塗布されていることを特徴とす
    ガス放出内容物を収納した容器のガス流通弁。
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