JP6376914B2 - 逆止弁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、流体の流路に設けられる逆止弁構造に関する。
液体ポンプ、酸素濃縮機、血液透析回路、輸液回路等に好適に用いられ、液体等の流体の流れを順流方向のみに制限し、逆流方向の流れを防止する逆止弁構造が従来知られている。この逆止弁構造を構成する弁体として、例えば、平面視略円形状の傘状部と、傘状部の略中央に設けられてなる軸部とを備え、弾性変形可能な弾性材料(例えば、シリコーンゴム等のゴム材料)により構成される、いわゆるアンブレラタイプの弁体が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−250363号公報
図10に従来のアンブレラタイプの弁体を用いた逆止弁構造の概略構成を示す。図10に示すように、従来のアンブレラタイプの弁体40においては、軸部41の途中に拡径部42が設けられている。この弁体40を用いた逆止弁構造においては、軸部41を支持する支持孔と、流体が通過するための流路孔51とが形成された弁座50が、流体の流路の途中に設けられている。そして、当該弁座50の支持孔に軸部41が挿入されることで、軸部41の拡径部42が支持孔に係止される。その結果として、順流方向の流体の圧力に対して軸部41が支持孔から抜けてしまうのを防止する機能が果たされる。
このような構成を有する従来のアンブレラタイプの弁体40は、軸部41が挿入される支持孔の内径が拡径部42の外径よりも大きいため、支持孔に軸部41を挿入する作業が煩雑であるという問題がある。また、拡径部42を弾性変形させて支持孔に挿入させるため、支持孔に挿入した軸部41の先端を強い力で引っ張る必要があるが、そのときに軸部41が傘状部43から切断されてしまうという問題がある。さらには、上記アンブレラタイプの弁体40は、金型を用いて成型されるが、軸部41の途中に設けられている拡径部42が、弁体40を金型から引き抜くときの抵抗になり、軸部41が破損するおそれがある。
かかる問題に鑑みて、本発明は、弁箱内に容易に組み付けることができ、組み付け時や成型時に破損等が生じ難い弁体を備える逆止弁構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、流体の流入路及び流出路と、前記流入路及び前記流出路のそれぞれに連通する弁箱と、前記弁箱内に配置され、弾性材料により構成される弁体とを備える逆止弁構造であって、前記弁体は、平面視略円形状の肉薄部と、前記肉薄部の一方面の実質的中央から突出する肉厚部とを有し、前記弁箱は、前記流出路に連続する孔部が略中央に形成され、前記肉厚部の底部外縁を支持可能な環状底部及び当該環状底部の外周縁に連続する周壁部を含む弁体支持部と、前記肉薄部の他方面側の外周縁部近傍が当接する弁体当接部、並びに当該弁体当接部及び前記流入路の出口端の間に位置し、前記肉薄部の他方面が当接可能な弁座面を含む弁座部とを備え、前記流入路から前記流出路へと向かう順流方向に流れる前記流体の圧力により、前記薄肉部の他方面側の外周縁部近傍が前記弁体当接部から離れるように弾性変形して開弁することを特徴とする逆止弁構造を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)において、前記弁体当接部に当接する前記肉薄部の外周縁部近傍の厚みが、0.1〜1.0mmであるのが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記肉厚部が前記弁体支持部の中央に遊嵌された状態において、前記肉厚部の側壁から前記弁体支持部の周壁部までの長さが、前記弁体当接部から前記肉薄部の外周縁端部までの長さよりも小さいのが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜3)において、前記弁体は、前記肉薄部の他方面側の実質的中央から突出し、前記流入路内に挿脱可能な凸部を有するのが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1〜4)において、前記弁箱の断面視において前記弁体支持部の周壁部の頂部と前記流入路の出口端との間の長さが、前記弁体の平面視における中央の厚みよりも小さいのが好ましい(発明5)。
上記発明(発明1〜5)において、前記弁体支持部の周壁部の頂部から外側に広がる傾斜面をさらに有し、前記傾斜面には、前記流出路に向かう流路を構成する凹状溝部が前記環状底部の前記孔部を中心とする放射状に形成されているのが好ましい(発明6)。
上記発明(発明1〜6)において、前記弁箱は、前記流入路を有する第1の弁箱と、前記流出路を有する第2の弁箱とが嵌合されることにより構成されているのが好ましい(発明7)。
本発明によれば、弁箱内に容易に組み付けることができ、組み付け時や成型時に破損等が生じ難い弁体を備える逆止弁構造を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る逆止弁構造の概略構成を示す断面図である。 図2は、本発明の一実施形態における弁体の概略構成を示す切断端面図である。 図3(A)〜(C)は、本発明の一実施形態における弁体の他の構成を示す切断端面図である。 図4(A)は、本発明の一実施形態における第1の弁箱を示す平面図であり、図4(B)は、図4(A)におけるA−A線断面図である。 図5(A)は、本発明の一実施形態における第2の弁箱を示す平面図であり、図5(B)は、図5(A)におけるB−B線断面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る逆止弁構造を示す部分拡大切断端面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る逆止弁構造における、順流方向の流体が流れるときの作用を概略的に示す断面図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る逆止弁構造における、逆流方向の流体(高圧)が流れるときの逆止作用を概略的に示す断面図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る逆止弁構造における、逆流方向の流体(低圧)が流れるときの逆止作用を概略的に示す断面図である。 図10は、従来のアンブレラタイプの弁体を有する逆止弁構造の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る逆止弁構造1は、流入路23及び流出路24、並びに流入路23及び流出路24のそれぞれに連通する樹脂製の弁箱2と、弁箱2内に配置され、弾性材料により構成される弁体3とを有する。
図2に示すように、弁体3は、自由状態(組み付け状態)において略円錐状(平面視略円形状)の肉薄部31と、肉薄部31の一方面31A側の実質的中央から突出する、略円柱形状の肉厚部32とを有する。
弁体3を構成する材料としては、順流方向(図1における右方向)に流れる流体の圧力により弾性変形可能な弾性材料である限り、特に限定されるものではない。当該材料としては、例えば、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム等の合成ゴム;熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
なお、図3(A)に示すように、弁体3は、肉薄部31の他方面31B側から突出する凸部33を有していていもよい。弁体3が流れ方向(図1における横方向)に直交する方向(図1における縦方向)にずれてしまうと、流出路24側から流入路23側に向かう流路を塞ぐことができず、逆止効果が低減するおそれがある。しかしながら、上記凸部33を有することで、逆流方向の流体の圧力により弁体3が流入路23側に移動したときに、凸部33が流入路23内に入り込む。これにより、弁体3が流れ方向(図1における横方向)に直交する方向(図1における縦方向)にずれるのを抑制することができる。このような作用を発揮するために、平面視における凸部33の直径は、凸部33の頂部33Aを含む少なくとも一部が流入路23内に入り込むことができる程度に、流入路23の内径よりも小さく設定され得る。
また、図3(B)及び(C)に示すように、弁体3は、肉薄部31の外周縁端部34が、肉薄部31の他の部分に比べて肉厚に構成されていてもよい。肉薄部31の外周縁端部34が他の部分に比べて肉厚に構成されていることで、当該肉薄部31の外周縁端部34近傍にシワ等の変形が生じるのを抑制することができ、より良好な逆止効果を得ることができる。また、順流方向に流れる流体の圧力により外周縁端部34が変形してしまうと、流路(後述する第2の弁箱22の凹状溝部291)に入り込んでしまうおそれがあるが、肉薄部31の外周縁端部34が他の部分に比べて肉厚に構成されていることで、当該外周縁端部34が変形して流路に入り込むのを防止し、流量が低下するのを防止することができる。
弁箱2は、流入路23を有する第1の弁箱21と、流出路24を有する第2の弁箱22とを有する。図4(A)及び(B)に示すように、第1の弁箱21は、流入路23の出口端231から外側に広がる弁座部25と、嵌合凸部26とを有する。弁座部25は、弁体3の肉薄部31の他方面31B側の外周縁部近傍311が当接可能な円環状の弁体当接部251と、円環状の弁体当接部251及び流入路23の出口端231の間に連続し、傾斜面により構成される弁座面252とを有する。
図5(A)及び(B)に示すように、第2の弁箱22は、流出路24に連続する孔部273を含む弁体支持部27と、第1の弁箱21の嵌合凸部26に対応する嵌合凹部28とを有する。第1の弁箱21の嵌合凸部26と第2の弁箱22の嵌合凹部28とが嵌合することで、弁箱2が構成される。
弁体支持部27は、弁体3の肉厚部32の底部321の外縁を支持可能であり、略中央に孔部273が形成されてなる環状底部271と、環状底部271の外周縁から流入路23側に向かって立設する周壁部272とを有し、弁体3の肉厚部32が遊嵌可能な凹状に構成されている。弁体支持部27の周壁部272の頂部272Aには、当該頂部272Aから外側に広がる傾斜面29が連続している。そして、傾斜面29及び環状底部271を複数に分割するように、凹状溝部291が孔部272を中心とする放射状に形成されている。後述するように、順流方向に流れる流体の圧力により弁体3の肉薄部31が弾性変形し、肉薄部31の外周縁部近傍311が弁体当接部251から離れることで、本実施形態に係る逆止弁構造1が開弁する。このとき、肉薄部31の一方面31A側は、傾斜面29に面接触することになるが、凹状溝部291が形成されていることで、当該凹状溝部291が流路を構成し、流体が流出路24に向かって流れる。
図6に示すように、第1の弁箱21及び第2の弁箱22を嵌合させて構成される弁箱2の断面視において、弁体支持部27の周壁部272の頂部272Aと流入路23の出口端231との間の長さL1は、弁体3の平面視における中央(肉厚部32)の厚みT32よりも小さいのが好ましい。上記長さL1が上記厚みT32よりも小さいことで、弁体3が流れ方向(図1における横方向)に直交する方向(図1における縦方向)にずれるのを防止することができる。
また、肉厚部32が弁体支持部27の平面視中央に遊嵌された状態において、肉厚部32の側壁322から弁体支持部27の周壁部272までの長さL2が、弁体当接部251から肉薄部31の外周縁端部34までの長さL3よりも小さいのが好ましい。これにより、肉厚部32が弁体支持部27に遊嵌された状態で弁体3が流れ方向(図1における横方向)に直交する方向(図1における縦方向)にずれたとしても、肉薄部31の外周縁部近傍311が弁体当接部251に当接した状態を維持することができるため、確実に逆止効果が発揮される。
弁体3の肉薄部31の外周縁部近傍311(弁体当接部251に当接する部分)の厚みT31は、0.1〜1.0mmであるのが好ましく、0.1〜0.4mmであるのがより好ましい。当該厚みT31が0.1mm未満であると、逆流方向の流体の圧力により肉薄部31が撓み、弁座部25の弁体当接部251や弁座面252と弁体3(肉薄部31)との間に隙間ができてしまい、流体が逆流してしまうおそれがある。一方、当該厚みT31が1.0mmを超えると、順流方向の流体の圧力が低い場合に、肉薄部31が弾性変形し難くなり、順流方向の流体が流れ難くなる。
上述した構成を有する本実施形態に係る逆止弁構造1の組み付け作業は、以下のようにして行われ得る。まず、第2の弁箱21の弁体支持部27に弁体3の肉厚部32を遊嵌する。弁体支持部27は、弁体3の肉厚部32を遊嵌可能な程度の径を有するため、当該弁体支持部27に弁体3の肉厚部32を容易に遊嵌することができる。
次に、第1の弁箱21と、弁体支持部27に弁体3の肉厚部32が遊嵌されている第2の弁箱22とを、嵌合凸部26及び嵌合凹部28により嵌合する。このとき、第1の弁箱21の弁座部25の弁体当接部251が、弁体3の肉薄部31の外周縁部近傍311に当接するとともに、肉薄部31を第2の弁箱21側にわずかに押圧する。このようにして弁体3が弁箱2内に固定され、逆止弁構造1は、閉弁状態で組み付けられる。
上述した構成を有する本実施形態に係る逆止弁構造1の作用について説明する。
本実施形態に係る逆止弁構造1は、例えば、血液透析回路、輸液回路、酸素濃縮器、自動車・農耕機等のエンジンの燃料供給系等における流路の途中に設置される。
そして、図7に示すように、逆止弁構造1の流入路23から流出路24に向かって(図7の矢印方向)流体が流れると、流体の圧力により、肉薄部31(特に肉薄部31の外周縁部近傍311)が弾性変形する。本実施形態において肉薄部31の外周縁部近傍311の厚みT31が0.1〜1.0mm程度であることで、流体の圧力が低くても(例えば、2.0kPa程度)、肉薄部31(特に肉薄部31の外周縁部近傍311)が弾性変形する。その結果、自然状態(組み付け状態)において弁体当接部251に当接していた肉薄部31の外周縁部近傍311が、当該弁体当接部251から離れ、弁座部25と肉薄部31との間隙に流体が流入する。
このとき、弁体3の肉薄部31の一方面31A側が傾斜面29に面接触するが、弁座部25と肉薄部31との間隙に流入した流体は、孔部273に連続する凹状溝部291を流出路24に向かって流れる。このように、本実施形態に係る逆止弁構造1においては、順流方向の流体の流れが許可される。
一方、図8に示すように、逆止弁構造1の流出路24から流入路23に向かって(図8の矢印方向に)流体が流れると、流体の圧力により、弁体3が流入路23に向かって移動する。このとき、流体の圧力が高いと(例えば、15kPa以上程度)、肉薄部31が弁座面252に面接触するとともに肉厚部32が流入路23の出口端231に押し付けられ、流入路23の出口端231を塞ぐことができる。
上述したように、本実施形態における弁体3は、流体の圧力により弾性変形可能な弾性材料により構成される。本実施形態における弁体3が、肉厚部32を有しないもの(円盤状の弁体)であると、後述する試験例からも明らかなように、逆流方向に流れる流体の圧力により弁体(特に弁体の平面視中央部)に大きな応力がかかることで弁体が破断してしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態における弁体3が肉厚部32を有することで、弁体3(特に肉薄部31と肉厚部32との境界部分)にかかる応力を低減することができるため、弁体3が破断してしまうのを防止することができる。
また、図9に示すように、逆止弁構造1の流出路24から流入路23に向かって(図9の矢印方向に)流れる流体の圧力が低い場合(例えば、1.0kPa以下程度)、弁体3がわずかに流入路23に向かって移動するものの、肉厚部32が流入路23の出口端231に押し付けられるほどには移動しない。しかしながら、このような場合においても、肉薄部31の外周縁部近傍311が弁体当接部251に当接することで、流入路23に向かう流路を塞ぐことができる。このようにして、本実施形態に係る逆止弁構造1においては、逆流方向の流体の圧力にかかわらず、当該流体を効果的に逆止することができる。
上述したように、本実施形態に係る逆止弁構造1によれば、弁体3が肉薄部31及び肉厚部32を有し、当該肉厚部32を弁体支持部27に遊嵌させた状態で第1の弁箱21と第2の弁箱23とを嵌合させることで組み付け作業が完了するため、当該組み付け作業を容易に行うことができる。また、従来のアンブレラタイプの弁体(図10参照)のように、弁座等に固定するための拡径部を有しないため、組み付け作業時や成型時に弁体が破損するのを防止することができる。
さらに、本実施形態に係る逆止弁構造1によれば、逆流する流体圧が低圧(例えば、1.0kPa以下程度)の場合には、弁体当接部251に肉薄部31の外周縁部近傍311が当接する一方、逆流する流体圧が高圧の場合には、肉薄部31の他方面31Bが弁座面252に面接触することで、良好な逆止効果が発揮される。一方で、自然状態で弁体当接部251に当接する肉薄部31の外周縁部近傍311の厚みT31が0.1〜1.0mm程度と比較的薄いため、順流方向の流体の流体圧が低圧であっても開弁することができる。よって、本実施形態に係る逆止弁構造1によれば、順流方向の流体に対しては良好な応答性を示すとともに、逆流方向の流体に対しては良好な逆止効果を発揮することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属するすべての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以下、実施例等を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、下記の実施例等により何ら限定されるものではない。
〔試験例1〕
図1に示す構成を有する逆止弁構造1(実施例1)及び弁体3が肉厚部32を有しない以外は実施例1の逆止弁構造1と同様の構成を有する逆止弁構造(比較例1)につき、逆流方向の流体の圧力により弁体に発生する応力を評価するために、シミュレーション解析を行った。上記シミュレーション解析は、非線形構造解析ソフト(製品名:MSC.MARC,MSC社製)を用い、有限要素法により行われ、使用要素を4接点軸対称ソリッド要素とした。上記シミュレーション解析において、弁体をシリコーンゴム(破断強度:10MPa)により構成し、その平面視中央の厚みを1.16mm(実施例1)及び0.24mm(比較例1)としたモデルを使用した。
上記シミュレーション解析の結果、比較例1においては、0.45MPaの圧力が印加されたときに、弁体の平面視中央に10MPa以上の最大応力が発生することが確認された。一方、実施例1においては、0.45MPaの圧力が印加されたときに、肉薄部31と肉厚部32との境界部分に1.2MPaの最大応力が発生し、1MPaの圧力が印加されたときには、当該境界部分に4MPaの最大応力が発生することが確認された。
このシミュレーション結果から明らかなように、本実施形態に係る逆止弁構造1によれば、弁体3が肉厚部32を有することで、逆流方向の流体の圧力が高くても、弁体3が破断してしまうのを防止することができる。
1…逆止弁構造
2…弁箱
21…第1の弁箱
22…第2の弁箱
23…流入路
231…出口端
24…流出路
25…弁座部
27…弁体支持部
271…環状底部
272…周壁部
273…孔部
3…弁体
31…肉薄部
32…肉厚部

Claims (7)

  1. 流体の流入路及び流出路と、前記流入路及び前記流出路のそれぞれに連通する弁箱と、前記弁箱内に配置され、弾性材料により構成される弁体とを備える逆止弁構造であって、
    前記弁体は、平面視略円形状の肉薄部と、前記肉薄部の一方面の実質的中央から突出する肉厚部とを有し、
    前記弁箱は、前記流出路に連続する孔部が略中央に形成され、前記肉厚部の底部外縁を支持可能な環状底部及び当該環状底部の外周縁に連続する周壁部を含む弁体支持部と、前記肉薄部の他方面側の外周縁部近傍が当接する弁体当接部、並びに当該弁体当接部及び前記流入路の出口端の間に位置し、前記肉薄部の他方面が当接可能な弁座面を含む弁座部とを備え、
    前記流入路から前記流出路へと向かう順流方向に流れる前記流体の圧力により、前記薄肉部の他方面側の外周縁部近傍が前記弁体当接部から離れるように弾性変形して開弁することを特徴とする逆止弁構造。
  2. 前記弁体当接部に当接する前記肉薄部の外周縁部近傍の厚みが、0.1〜1.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁構造。
  3. 前記肉厚部が前記弁体支持部の中央に遊嵌された状態において、前記肉厚部の側壁から前記弁体支持部の周壁部までの長さが、前記弁体当接部から前記肉薄部の外周縁端部までの長さよりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の逆止弁構造。
  4. 前記弁体は、前記肉薄部の他方面側の実質的中央から突出し、前記流入路内に挿脱可能な凸部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の逆止弁構造。
  5. 前記弁箱の断面視において前記弁体支持部の周壁部の頂部と前記流入路の出口端との間の長さが、前記弁体の平面視における中央の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の逆止弁構造。
  6. 前記弁体支持部の周壁部の頂部から外側に広がる傾斜面をさらに有し、
    前記傾斜面には、前記流出路に向かう流路を構成する凹状溝部が前記環状底部の前記孔部を中心とする放射状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の逆止弁構造。
  7. 前記弁箱は、前記流入路を有する第1の弁箱と、前記流出路を有する第2の弁箱とが嵌合されることにより構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の逆止弁構造。
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