JPH0734824Y2 - 破断カバープレート孔と散布装置を有するパッケージ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 今日、塩、砂糖、洗浄粉末等用のパッケージに対する種
々の破断カバープレート孔が知られている。これらの孔
は、たいていの場合、その内容物を固有の散布若しくは
投与タンク内へ部分的、若しくは全部的に汲み移す働き
をする。

本考案の目的は、繰り返し閉鎖可能な散布若しくは投与
装置をもった破断カバープレート孔で、包装材料自体か
ら作られるかパッケージ上に取り付けられるものを作り
出すことである。

以上の目的は、パッケージ用の厚紙若しくはラミネート
が、その少なくとも一つの辺縁領域に多層のオーバーラ
ップが存在するように型打ちされることによって実現す
ることが出来る。これは、例えば、従来の製造法によ
り、既に接着辺縁部のオーバーラップが存在するパッケ
ージ床若しくはパッケージの上側に設ける事が望まし
い。通常、オーバーラップは三つの接着辺縁により与え
られるが、この数は、必要に応じて更に増加させること
も出来るし、一方、通常の狭い接着辺縁の代わりに、そ
れに対応するパッケージ壁と等しい幅の接着辺縁を設け
ることもできる。この接着辺縁もまた、場合によって
は、それに対応するパッケージ壁の全長に亙って延びる
には及ばない。接着は接着辺縁の角に沿って行われる。
続いたパッケージを糊付けする場合には、外側から内側
へ所定の破断線を持った安全カバープレートを設けるこ
とができる。同プレートは、長いほうの破断プレートを
一部覆い、後者は唯一の面を介して延びるか、一辺縁に
隣接した二つの面を介して延びることが出来る。

破断プレートの所定破断を規定する断面積の狭まりは、
斜め切り口により得ることが出来るため、二つの平行切
断線の勾配が対向しあう場合、摩擦効果が得られ、プレ
ートを閉鎖位置に再び加圧したとき固定効果が有利にな
る。

破断プレートの断面積の狭まりは、全長に亙り一連の斜
め若しくは直線状の切断面により長さ全体に亙って形成
するか、それとも真っすぐな切り口の散布装置を覆う部
分に対しては斜め切り口の“付着部分”に形成すること
ができる。破断プレートの付着効果は、安全プレートを
有する層と破断プレートを有する層との間には、その間
に位置する接着辺縁の対応する切片により得られる自由
空間が設けられることによって閉鎖位置内に押し込めら
れるや否や破断プレート側縁を受け取るに好適な溝が側
部に形成されるため、有利にすることが出来る。破断プ
レートにより被覆された接着辺縁は、散布若しくは投与
装置を有し、粒度、粒子形、内容の種類に応じて一つ若
しくはそれ以上の目盛り開口からなる。

本考案によれば、この領域はパッケージのそれとは異な
る材料の少なくとも一つの構成要素によっても構成する
ことができる。

以下、本考案を添付図面に略示した破断プレート孔と散
布装置を有するパッケージを二つの実施例にもとづいて
詳しく説明する。

第１図は、側部に沿って接着辺縁を有し、隅領域に破断
プレート開口と散布装置を有するパッケージの一部展開
図である。

第２図は閉鎖状態にある本考案装置の斜視図である。

第３図は開放状態にある本考案装置の斜視図である。

第４図はパッケージの重ね合わされた接着辺縁の断面図
である。

第５図は閉鎖状態にあるプレート保持部を有する本考案
装置の斜視図である。

第６図は開放状態にある第５図の本考案装置でこの状態
で破断プレートが固定されたものの斜視図である。

パッケージ１の展開図は、第１図と第４図より明らかな
ように、糊付けしてパッケージを形成したときに、折り
重なって層となる接着辺縁1a、1b、1c、1d、1eを有して
いる。パッケージの接着は対応する接着辺縁1eが接着辺
縁1aと重なり合うため、縁部７に沿って行うことが望ま
しい。接着辺縁1eに対応する接着辺縁1aは、これと同じ
長さを有する必要はない。接着辺縁1aには開口部２が設
けられ、この開口部２はパッケージを組立てたときパッ
ケージの縁を越えて延びる破断プレート５と重なり合
う。このプレート５は折り曲げ線5b、つかみ部分5d及び
平行な側部の破断線5aを有し、破断線5aは相互に対向す
る傾きをもつ切れ目により構成される。

破断プレート５を有する接着辺縁1eを覆う接着辺縁1dに
は第１図のように切欠４が形成され、この切欠により、
パッケージを組立てたとき、第４図に示すように接着辺
縁1eと1bとの間に自由な中間空間６が形成される。この
中間空間６が破断プレート５及び安全プレート３よりも
幅が広くなるように切断される。安全プレート３は、場
合により、破断プレート５の幅と等しくてもよい。破断
プレート５を繰り返し閉じると、破断プレート５は散布
装置２の方向に押付けられることにより閉鎖位置へ保持
され、一方、破断プレート５の側縁が接着辺縁1aと1b間
の中間空間に押し込められる。

本考案の別の実施例によれば、破断プレート端5dの把持
を容易にするため、それと対応する領域5eが打ち抜かれ
ており、一方突出した舌5fが破断プレート端5dを閉鎖位
置に固定する（第５図）。

パッケージの面1bには安全プレート３の折り曲げ線3bの
すぐ後ろの領域に打ち抜きされた領域3dが設けられ、さ
らに破断プレート５を開放位置に保持するのに適した二
つの舌3cが形成されている。

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の側壁、上壁及び底壁を有するパッケ
   ージであって、前記壁の少なくとも一つの壁にはパッケ
   ージにより形成されないしはパッケージに取付られた破
   断プレート開口部と散布装置とが設けられ、前記破断プ
   レート開口部と散布装置を有する壁は，厚紙若しくは別
   の積層材料よりなる少なくとも二つの層（1a,1e）から
   構成され、前記層（1a,1e）はパッケージ（１）の一部
   ないしはパッケージ上に取付られたものでありかつそれ
   らを外側から内側へ向けて折り曲げた領域で、破断プレ
   ート（５）として、及び散布装置（２）として機能する
   パッケージにおいて、 前記破断プレートと散布装置を有する壁には更に、安全
   プレート（３）を有する層（1b）と、前記破断プレート
   （５）を有する層（1e）と前記安全プレート（３）を有
   する層（1b）との間に介在するもう一つの層（1d）とが
   設けられ、前記層（1d）は散布装置に対応する領域が切
   欠かれ、安全プレート（３）の折り曲げ線（3b）は破断
   プレート（５）の折り曲げ線（5b）に対して前記中間の
   層（1d）の厚さの寸法だけずらして配置されている破断
   プレート開口部と散布装置を有するパッケージ。
2. 【請求項２】前記破断プレート（５）の破断線（5a）を
   プレート端（5b）と共に画成するための断面積の狭まり
   部が、前記破断線の全長に亙り斜めの切れ目により形成
   されるか、若しくは前記散布装置を閉じる領域において
   直線の切れ目によりかつ前記破断プレートを固定する領
   域において斜めの切れ目により形成される請求項１記載
   のパッケージ。
3. 【請求項３】前記散布装置若しくは投与装置（２）を有
   する層（1a）が破断プレートの開口付近でパッケージの
   材料と異なる材料で作られる請求項１又は２記載のパッ
   ケージ。
4. 【請求項４】前記破断プレートを有する層（1e）と前記
   安全プレートを有する層（1b）との間には中間空間
   （６）が設けられ、前記中間空間（６）は前記層（1d）
   の対応する領域が切欠かれた部分若しくは中間に介在す
   る切欠きを有する部材により形成される請求項１ないし
   ３のいずれかに記載のパッケージ。
5. 【請求項５】前記破断プレート（５）を閉鎖位置に保持
   するために前記破断プレート（５）と同じ層（１）に舌
   部（5f）が設けられ、一方前記破断プレート（５）を開
   放位置に保持するために前記安全プレート（３）と同じ
   層（1b）に舌部（3c）が設けられた請求項１ないし４の
   いずれかに記載の散布装置を有する破断プレートの開口
   部。
6. 【請求項６】パッケージ（１）の破断プレート（５）を
   有する壁及び上壁ないしは底壁に対して前記二つの層を
   完全に重ね合わせ、壁の長い方の縁に沿ってこれらの層
   を平行に接着することによりパッケージ全体の強化が得
   られ、薄い材料を使用してパッケージの不浸透性に影響
   を及ぼさずに破断部分として使用される破断プレートを
   設けることが可能となる請求項１ないし５のいずれかに
   記載のパッケージ。