JPS61203338A - 特殊コ−トボ−ルを用いた包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、外部から識別困難な内部に着色層を有する特
殊コートボールを用いて組み立てられた包装箱に関する
ものである。

（従来の技術） 従来、各種の紙製包装箱は、故紙の繊維を抄紙した薄紙
を複数枚重ね、ざらに一方の側面にパルプの繊維を抄紙
した薄紙を一枚または複数枚重ねてはり合せ、パルプを
用いた薄紙側の表面に石膏、チタンホワイトなどを分散
させたラテ・ソクス、ｆ［などをコーテングして造られ
コートボール通称板紙を型抜き、罫入れしたのち組み立
てられている。

（発明か解決しようとする問題点） 上記の包装箱は、適宜な箇所に内容物の名称、製造メー
カー名、各種の意匠などを印刷されて、その製−造メー
カーや使用メーカーの出所が明らかにされている。しか
しながら印刷された製造メーカーなどが消えたりすると
その出所が全く分らなくなり、特に偽造されたときはそ
の真偽が全く判別できなくなってしまう。

又現在発生している事件の如く、菓子などの食料品が入
っている包装箱では、その封印しているシールなどを上
手に外して中の食料品に毒物などを混入したのち亦び封
印しておくと、開封されたことが判別できないので、そ
れを購入して食べた人が死亡するなどの事故を発生して
、社会に大きな不安を与えることになってしまう。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
ものであって、外部から識別困難な内部に着色層を備え
た特殊コートボールを用いて包装箱を組み立てて、包装
箱の製作メーカー或は使用メーカーの出所を明らかにす
ると共に、一旦開封したのちは包装箱を再生できないよ
うにすることにより、上記の問題点を解決することを目
的としている。

本発明は、故紙の繊維を抄紙した古薄紙の複数枚を重ね
、さらにその一方側面または両側にノぐルプの繊維を抄
紙した新薄紙の１枚または複数枚を重ねて、中央附近に
位置する古薄紙の１枚〜複数枚を染料で適宜に着色する
と共に、着色した層と新薄紙を有する側の無着色の層と
を比較的剥離しルを型抜、罫入れしたのち組み立てられ
た、特殊コートボールを用いた包装箱である。

又本発明は、故紙の繊維を抄紙した古薄紙の複数枚を重
ね、さらにその一方側面にパルプの繊維を抄紙した新薄
紙の１枚または複数枚を重ねて、中央附近に位置する古
薄紙の１枚〜複数枚を染料で適宜に着色すると共に、着
色した層と新薄紙をされた特殊コートボールを型抜き、
罫入れし、さらに前記無着色の層の所要箇所に適宜の形
状でハーフカットを行ない、その部分を裏面から押圧し
浮出はせて剥離部を形成したのち組み立てられた、特殊
フートボールを用いた包装箱である。

（作用） 本発明に係わる包装箱は、外部から識別困難な内部に着
色層を備えている特殊コートボールを用いて組み立てら
れているので、表面に印刷された名称、意匠などが抹消
して判別できなかったり、或は偽造されたりしても、包
装箱を斜めに引き裂くことにより、特殊コートボールの
内部の着色層部分が現われてその出所を明らかにするこ
とができる。

又包装箱の開封部分の両側々板などに適宜な形状のハー
フカットの浮出しによる剥離部を設けて、両剥離部に跨
ってシールを貼布して置くことにより、万一開封したと
きは剥離部がシールとともに取れて内部の着分部分が現
われ、元の状態の包装箱を再生することができず、開封
防止に役立つ。

（実施例） 本発明を一実施例を示す第１図〜第５図に基づき以下詳
述する。第１図において、新聞紙などの故紙の繊維を厚
さ約０．０６ｆｆ（でき上った紙の厚さ、以下同じ）に
抄紙した古薄紙１を６枚−６１゜６２〜６ｓ、６ｇ−重
ね、そのうえに故紙の繊維を漂白などして脱墨し厚さ約
０．０５ｆｌに抄紙した白書薄紙２を重ね、さらにその
うえに針葉樹、広葉樹などから硫酸塩法で造り晒処理を
したクラフトパルプなどの繊維を厚さ約０．０９０に抄
紙した新薄紙３を重ね、また中央附近に位置する古薄紙
１ａ、Ｉｓを重ねる前に適宜な色の塩基性染料などで着
色して置くと共に、着色した層１４．Ｉ１１と新薄紙３
を有する側の無着色の層１６，２．３とが比較的剥離し
易い状態にして全薄紙１１．１２〜１５＋　１６．２　
＋　３を張り合せて厚さ約０．５ｆｌの厚紙４に形成し
たのち、新薄紙３側の表を石膏、チタンホワイトなどを
分散させたラテックス系糊などを厚さ約０．０１ｆｆ位
にコーテング５して特殊コートボール６が造られている
。

この特殊フートボール６を第２図に示す如く型抜き、折
線や点線状に切込みを入れた切込み付き折線などを形成
する罫入れをして包装箱の台紙を造る。該台紙において
、折線ａ、ｂ、ｃ、ｄを介して貼着片７、後板８、左側
板９、前板１０、右側板１１を横一方向に順次連設し、
さらに後板８には、その上端に折線ｆを介して差込片１
３を備えた上蓋１２を折線ｅを介して連設し、その下端
に先端部左方に組込片１５と先端部右方に切込み付き折
線りを介して接着片１６とを備えた後底板１４を折線ｇ
を介して連接し、また左側板９及び右側板１１には、そ
の上端に折線ｉ及びｌを介して内上蓋Ｉ７及び１７′を
連設し、その下端に折線ｊ及びｍを介して内底板１８及
び１８′を連接し、また前板１０には、その上端に中央
附近を内側へ切欠した指の差込孔１９を設け、その下端
に後底板１４と同形で組込片１５′と切込み付き折線ｈ
′を介して接着片１６′とを備えた前底板１４′を折線
ｋを介して連設している。２０及び２０’は、台紙６を
包装箱２１に組み立てたとき互いに相対する位置で、前
板１０の上端及び上蓋１２の上端の折込線ｆに沿って設
けられた、特殊コートボール６の新薄紙３を有する無着
色層３　＋　２　＋　１６に内部中央附近に位置する着
色層１４．Ｉｓへ達する切込みｎを入れ、所謂ハーフカ
ットを行なって、その部分を裏面から押圧し滓出させた
剥離部である。

次に組立方法を第３図〜第５図に基づき説明する。先づ
貼着片７の図面で表側に糊を塗布して折線ａ、ｂ、ｃ、
ｄに従って貼着片７、後板８、左側板９及び前板１０を
夫々図面で裏側に折り曲げて、貼着片７を右側板１１の
右端裏面に重合糊着して箱本体２２を形成する（第３図
）。

次に折線ｇ　＋　ｊ＋　ｋ＋　ｍに従って後底板１４、
内底蓋１８、前底板１４′及び内底蓋１８′を内側に折
り曲げて、後底板１４の組込片１５と前底板１イの組込
片１５′とを夫々相手底板の内側に差込んで後底板１４
と前底板１４′とを組み合せ、さらに左・右側板９，１
１の面内底蓋１８，１８′を後底板１４と前底板１イと
の間に夫々差込んだのち、面内底蓋１Ｂ、１Ｂ’の外側
に両接着片１６．１６′を重合糊着して底部２３を形成
する。続いて左・右側板９，１１の面内上蓋１７，１７
′を折線ｉ、１に従っ゛て内側に折り曲げ、その上に折
線ｅに従って内側に折り曲げた上蓋１２を重合させると
共に、折線ｆに従って内側に折り曲げた差込片１３を面
内上蓋１７，１７′と前板１０との間隙に差込んで包装
箱２１を組み立てる（第５図）。

この包装箱２１は、内部に製品を入れて上記の方法で上
蓋１２をしたのち、両剥離部２ｏ、２ｄに跨ってシール
２４を貼着して使用される。

この場合、包装箱２１の内容物を取り出すためにシール
２４を剥すと、シール２４とともに両剥離部２ｏ、ｚ６
が取れて内部の着色層が現われ損傷してしまうので、元
の状態の包装箱２１に再生することができなくなり、毒
物混入などの操作を防止することができる。

又この剥離部２ｏ、２６かない包装箱２１でも、斜めに
引き裂くことにより、使用された特殊コートボール６の
内部の着色層１４．１５部分が現われるので、印刷され
た使用メーカー名などが抹消したり或は偽造されても包
装箱２１の製造及び使用メーカーが明らかになり、製品
の保障及び偽造防止に役立つ。

上記の一実施例において、特殊コートボール６は、古薄
紙１１〜１６の６枚と、白書薄紙２の１枚と新薄紙３の
１枚とを重ね張り合せて造ったが、特殊コートボール６
の厚さに対する各薄紙１，２゜３の厚さの選択により、
組み合せ枚数が種々変化するものであり、新薄紙３の１
枚と白書薄紙２の１枚と、古薄祇１の３枚〜６枚の複数
枚が一般的であり、さらに包装箱２１の使用目的により
白書薄紙２を使用せずに古薄紙１に代えたり、或は新薄
祇３を両面に使用したり、或は古薄紙１の使用枚数を減
らして新薄紙３の使用枚数を増したりしても良い。又中
央附近に位置する古薄紙１４　、Ｉｓを着色させたが、
古薄祇１の厚さが厚いとき１枚、薄いときや重ね枚数の
多いとき２枚以上にするなど、外部から色を識別できな
い範囲なら適宜増減しても良い。又包装箱２１の使用目
的により新薄紙２を古薄紙１の両面に使用したとき、中
央附近に位置する着色層と両面の新薄紙２を有する無着
層とを比較的剥離し易いように形成する場合もある。又
特殊コートボールは、新薄紙３側の表面を石膏、チタン
ホワイトなどを分散させたラテックス系糊などでコーテ
ング５したが、同様な目的を達成できるならこれらの材
料に限定されるものではない。又包装箱２１は長方立方
体としたが、この型抜き、罫入れなどの組立方法及び形
状に限定されるものではない。

（発明の効果） 本発明は上記の構成を有するので次の効果を奏する。

（１）　　製品を収容した包装箱を一旦開封すると、表
層が剥離して内部の着色層が現られれ、剥離部が損傷し
て包装箱を元の状態に再生できなくなるため、包装箱内
部に毒物混入などの悪質な行為を完全に防止できる。

（２）包装箱に印刷された使用メーカー名などが抹消し
たり或は偽造されても、包装箱を引き裂くことにより内
部の着色層が現われてその出所が明らかになるため、内
部製品の保障及び偽造防止を確実に行なうことができ、
使用メーカーの信用を保持して企業の利益増大に寄与す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は特殊コ
ートボールの断面図、第２図は包装箱の展界図、第３図
〜第５図は包装箱の組立方法を説明するためのもので、
第３図及び第５図は斜視図、第４図は底面図である。 １　（Ｉｓ　＊　１２　”・Ｉｓ　＊　Ｉｇ　）・・・
古薄紙、３・・ｅ新薄紙、　　　　　　５軸・フーチン
グ、６・・・特殊コートボール、２０，２ｄ・−＃Ｓ　
部、２１−・・包装箱、　　　　　２４−・・シール。 第１図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）故紙の繊維を抄紙した古薄紙の複数枚を重ね、さら
   にその一方側面または両側面にパルプの繊維を抄紙した
   新薄紙の１枚または複数枚を重ねて、中央附近に位置す
   る古薄紙の１枚〜複数枚を適宜な色の染料で着色すると
   共に、着色した層と新薄紙を有する側の無着色の層とを
   比較的剥離し易い状態で張り合せて造られ、新薄紙の表
   面の一方または両方を適宜の材料でコーテングされた特
   殊コートボールを型抜き、罫入れしたのち組み立てられ
   た、特殊コートボールを用いた包装箱。 ２）故紙の繊維を抄紙した古薄紙の複数枚を重ね、さら
   にその一方側面にパルプの繊維を抄紙した新薄紙の１枚
   または複数枚を重ねて、中央附近に位置する古薄紙の１
   枚〜複数枚を染料で適宜に着色すると共に、着色した層
   と新薄紙を有する側の無着色の層とを比較的剥離し易い
   状態で張り合せて造られ、新薄紙の表面を適宜の材料で
   コーテングされた特殊コートボールを型抜き、罫入れし
   、さらに前記無着色の層の所要箇所に適宜の形状でハー
   フカットを行ない、その部分を裏面から押圧し浮出させ
   た剥離部を形成したのち組み立てられた、特殊コートボ
   ールを用いた包装箱。 ３）蓋の開封部分に相対して設けられた両剥離部に跨っ
   てシールを貼着したことを特徴とする特許請求の範囲第
   ２項記載の包装箱。