JP7297450B2 - ガス抜き機能付き蓋材および包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス抜き機能付き蓋材および包装容器に関する。
味噌、コーヒー豆等の食品を収容する包装容器は、例えば、食品を収容する容器本体と、容器本体の開口を閉止する蓋材とを備える。前記食品は、二酸化炭素などのガスを発生することがあるため、蓋材には、ガス抜きのための構造が設けられる場合がある。
ガス抜き機能を有する蓋材は、例えば、通気孔を有し、この通気孔が不織布で覆われた構造を有する。この蓋材は、通気孔を通して容器内のガスを外部に放出できるが、通気孔を通して外気が容器内に流入する可能性がある。外気中の酸素は容器内の収容物に影響を与える可能性があるため、外気流入を抑制することが望まれている。
特許文献1には、ガスを外部に放出するためガス抜き用弁を備えた包装袋が開示されている。ガス抜き用弁は、包装袋内のガスを放出でき、かつ外気の流入を規制できる。
特許第2720492号公報
前記包装袋では、ガス抜き弁の構造が複雑であり、ガス抜き弁が大型になりやすかった。そのため、製造の容易さおよび製造コストの点で問題があった。さらに、包装袋内への外気流入を抑制する効果を高めることが要望されていた。
本発明の一態様は、ガス抜きのための構造を小型化でき、かつ外気流入を抑制する効果が高いガス抜き機能付き蓋材および包装容器を提供する。
本発明の一態様は、少なくとも1つのガス抜き孔を有するシート状の蓋体と、前記蓋体に重ねられて接合され、前記蓋体の前記ガス抜き孔を含む被覆領域を覆うカバーフィルムと、を備え、前記蓋体と前記カバーフィルムとの間に、気体を前記カバーフィルムの外から前記ガス抜き孔に導く通気路が確保され、前記カバーフィルムは、接合部において前記蓋体に接合され、前記接合部は、前記ガス抜き孔を囲む方向に沿って不連続に延在する、ガス抜き機能付き蓋材を提供する。
前記接合部は、前記通気路の一部となる非接合部を介して両端部が向かい合うC形状に形成され、前記ガス抜き孔は、前記接合部の中心に比べて前記非接合部からの距離が大となる位置にあることが好ましい。
前記接合部は、前記カバーフィルムの周縁に沿って形成されていることが好ましい。
前記蓋体は、常温で固体であるホットメルト接着剤によって構成された接着層を有し、前記接着層は、前記被覆領域を含み、前記被覆領域より広い領域に形成され、前記カバーフィルムは、前記接着層によって前記蓋体に接合されることが好ましい。
前記ガス抜き孔は、前記蓋材に形成された切り込みによって形成されていることが好ましい。
本発明の他の態様は、前記ガス抜き機能付き蓋材と、前記ガス抜き機能付き蓋材によって開口が塞がれる容器本体と、を備える包装容器を提供する。
本発明の一態様によれば、ガス抜きのための構造を小型化でき、かつ外気流入を抑制する効果が高いガス抜き機能付き蓋材および包装容器を提供する。
第1実施形態のガス抜き機能付き蓋材の全体の平面図である。 図1に示すガス抜き機能付き蓋材の一部の平面図である。 図1に示すガス抜き機能付き蓋材を拡大した平面図である。 図1に示すガス抜き機能付き蓋材の一部を模式的に示す断面図である。 図1に示すガス抜き機能付き蓋材の蓋体の構成を模式的に示す断面図である。 図1に示すガス抜き機能付き蓋材を用いた包装容器を模式的に示す斜視図である。 図1に示すガス抜き機能付き蓋材を用いた包装容器を模式的に示す分解斜視図である。 第1実施形態のガス抜き機能付き蓋材の第1変形例の一部の平面図である。 第1実施形態のガス抜き機能付き蓋材の第2変形例の一部の平面図である。 第1実施形態のガス抜き機能付き蓋材の第3変形例の一部の平面図である。 第2実施形態のガス抜き機能付き蓋材の一部を模式的に示す断面図である。
以下、実施形態のガス抜き機能付き蓋材および包装容器を、図面を参照して説明する。
[ガス抜き機能付き蓋材](第1実施形態)
図1は、第1実施形態のガス抜き機能付き蓋材10の全体の平面図である。図2は、ガス抜き機能付き蓋材10の一部の平面図である。図3は、ガス抜き機能付き蓋材10を拡大した平面図である。図4は、ガス抜き機能付き蓋材10の一部を模式的に示す断面図である。図4は、図2のI-I断面を示す図である。図5は、ガス抜き機能付き蓋材10の蓋体1の構成を模式的に示す断面図である。平面視とは、蓋体1の厚さ方向から見ることをいう。なお、以下の説明において、図4に即して上下の位置関係を仮に定める。例えば、蓋体1の外面1aは上面であり、内面1bは下面である。ここで定めた位置関係はガス抜き機能付き蓋材10の使用時の姿勢を限定しない。
図1に示すように、ガス抜き機能付き蓋材10は、蓋体1と、カバーフィルム2とを備える。
図5に示すように、蓋体1は、基材11と、第1樹脂層12と、金属層13と、第2樹脂層14と、接着層15とがこの順に積層された積層体である。蓋体1はシート状に形成されている。蓋体1は可撓性を有する。蓋体1は非通気性である。なお、図5に示す構成は蓋体の一例であり、蓋体はこの構成に限定されない。例えば、図5に示す構成から金属層を省いてもよい。図5に示す金属層に代えてバリア性を持つフィルムを使用することもできる。
基材11としては、コーモラント紙などの紙が使用できる。基材11としては、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)などの樹脂で構成された樹脂フィルムを用いてもよい。第1樹脂層12および第2樹脂層14は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂などで構成される。金属層13は、例えば、アルミニウム箔などの金属箔で形成されている。
接着層15は、ホットメルト樹脂(ホットメルト接着剤)を塗布することにより形成することができる。接着層15は、第2樹脂層14の表面14aの全領域に形成されていてもよいし、一部領域にのみ形成されていてもよい。例えば、接着層15は、表面14aのうち、カバーフィルム2および容器本体31(図6参照)と接触する部分にのみ形成されていてもよい。接着層15は、対象領域の全域に形成してもよいし、パターンをなすように形成してもよい。接着層15のパターンとしては、スポット状(点状)、ストライプ状(縞状)、格子状などが挙げられる。
ホットメルト樹脂は、常温(例えば20~30℃)で固体であり、加熱により軟化する。ホットメルト樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂を用いることができる。ホットメルト樹脂としては、スチレンイソプレンスチレンブロック共重合体(SIS)、スチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体(SEPS)などの合成ゴム系成分を含有する熱可塑性のエラストマーも使用できる。
接着層15は、内面1bのうち、後述する被覆領域1c(図1参照)を含む範囲であって、被覆領域1cより広い範囲に形成される。
図2および図3に示すように、蓋体1には、一対の切り込み5,5が形成されている。切り込み5は、平面視においてループ形状とされている。ループ形状とは、曲げ形状であって、特定の領域(例えば、図3に示す弓形状の領域4A)の周長の1/2以上に沿う形状である。切り込み5は、例えば、円弧状、楕円弧状などの湾曲形状である。円弧状の切り込み5の中心角は、例えば90°~180°である。2つの切り込み5の中心角は互いに等しい。2つの切り込み5,5の曲率半径は互いに等しい。2つの切り込み5,5は、互いに距離をおいて、内周側を向かい合わせて形成されている。
図3に示すように、切り込み5,5のうち一方の切り込み5を第1切り込み5Aといい、他方の切り込み5を第2切り込み5Bという。第1切り込み5Aの一方の端部5Aaと第2切り込み5Bの一方の端部5Baとは向かい合う位置にある。第1切り込み5Aの他方の端部5Abと第2切り込み5Bの他方の端部5Bbとは向かい合う位置にある。平面視において、2つの切り込み5,5のうち一方を含む円を想定すると、他方の切り込み5は、この円に沿って形成されている。
切り込み5は、弓形状の領域4Aを可動片4として画成する。領域4Aは、円弧状の外周縁4aと、外周縁4aの両端を結ぶ直線状の内周縁4bとで囲まれた領域である。可動片4は、切り込み5によって形成されるため、その構造は簡略である。蓋体1のうち可動片4,4を除いた部分を蓋体本体3という。
切り込み5は、ガス抜き孔6を形成する。ガス抜き孔6は、切り込み5によって形成された円弧状の外周縁6aと、直線状の内周縁4bとで囲まれた弓形状とされている。平面視において、2つの内周縁4b,4bは互いに平行である。ガス抜き孔6は、切り込み5によって、容易に形成することができる。
図4に示すように、可動片4は、蓋体本体3に対して厚さ方向に曲げ変形可能である。そのため、可動片4は、蓋体本体3に対して厚さ方向に変位した開放形態をとることができる。開放形態では、可動片4は上方(カバーフィルム2から離れる方向)に変位しており、外周縁4aは外周縁6aから離れている。これにより、ガス抜き孔6は開放される。可動片4は、全体が湾曲した形態となるように上方に曲げ変形してもよいし、平坦な形態のままで内周縁4bを支点として厚さ方向に回動してもよい。
可動片4は、蓋体本体3と平行な姿勢をとることもできる。その場合、可動片4の外周縁4aは外周縁6aに近接する。可動片4は、下方に変位してもよい。
図2に示すように、平面視において、切り込み5,5がなす円の中心5aは、接合部7の中心7bとは異なる位置にある。そのため、切り込み5,5は、接合部7およびカバーフィルム2に対して偏心した位置にあるといえる。
ガス抜き孔6は、中心7bに比べて、非接合部8からの距離が大となる位置に形成されている。そのため、ガス抜き孔6は、通気路9の入口となる非接合部8を基準として、中心7bよりも奥側に位置する。この構成により、ガス抜き機能付き蓋材10は、包装容器30の収容物(液体)がガス抜き孔6を通して外部に漏出するのを抑制できる。
図4に示すように、カバーフィルム2は、蓋体1の内面1b(第1主面)に重ねられている。
図2に示すように、カバーフィルム2は、例えば、円形状に形成されている。カバーフィルム2は、内面1bのうち円形状の被覆領域1cを覆う。被覆領域1cは、平面視において、ガス抜き孔6,6を含む領域である。カバーフィルム2は、円形状であるため、取付けが容易となる。カバーフィルム2には孔が形成されていない。
カバーフィルム2は、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの樹脂製フィルム、紙などで構成されている。カバーフィルム2は可撓性を有する。カバーフィルム2は非通気性である。
カバーフィルム2は、接合部7において内面1bに接合されている。接合部7は、例えば、加熱により軟化した接着層15(図5参照)によって形成される。接合部7は、カバーフィルム2を蓋体1に重ねた状態で、当該領域の接着層15を加熱することによって形成することができるため、カバーフィルム2を蓋体1に接着するのは容易である。
接合部7は、ガス抜き孔6,6を囲む方向(カバーフィルム2の周方向)に沿って形成されている。接合部7は、カバーフィルム2の周縁2bに沿う一定幅の帯状領域に形成されている。接合部7が周縁2bに沿って形成されるため、接合部7の内周側に広い空間(図2に示す内部空間9a)を確保でき、通気路9の閉塞が起こりにくくなる。
接合部7は、非接合部8を除く周方向範囲に形成されている。そのため、接合部7は連続する形状(すなわち環状)ではなく、非接合部8において不連続に形成されている。接合部7の周方向範囲は、カバーフィルム2の周方向の一部、例えば、270°~350°の範囲としてよい。接合部7の両端部7a,7aは、非接合部8を介して向かい合う位置にある。接合部7は、例えば、C形状とされている。円弧状の接合部7の中心7bは、カバーフィルム2の中心2aと一致する。カバーフィルム2が覆う被覆領域1cは、蓋体1の内面1bの一部の領域である。接合部7は、カバーフィルム2の周方向に不連続に延在しているといえる。
接合部7は、ガス抜き孔6,6を囲む方向に沿って形成されているため、包装容器(図6参照)内の収容物がガス抜き孔6を通して外部に漏出するのを抑制できる。
非接合部8は、気体(ガス)をカバーフィルム2の外からガス抜き孔6に導く通気路9の一部である。通気路9は、例えば、蓋体1の下方側の空間(包装容器の内部空間)内のガスを、ガス抜き孔6を通して、蓋体1の上方側の空間(外部空間)に放出するための経路である。通気路9は、蓋体1とカバーフィルム2との間の空間であって(図4参照)、内部空間9aと、導入空間9bとを有する。内部空間9aは、接合部7の内周側の空間である。導入空間9bは、非接合部8によって形成される空間である。通気路9は、包装容器内のガスを、カバーフィルム2の外から導入空間9bおよび内部空間9aを通してガス抜き孔6に導き、ガス抜き孔6を通して外部に放出することができる。
図1に示すように、ガス抜き孔6は、平面視において、蓋体1の中央から外れた位置にある。そのため、蓋体1の外面1a(図4参照)に施される装飾に及ぼす影響を少なくすることができる。例えば、印刷により蓋体1の外面1aに装飾を施す場合などにおいて、蓋体1の美観は損なわれない。
図6に示すように、カバーフィルム2は、平面視において、蓋体1とフランジ部34との接合箇所よりも内側に位置する。そのため、蓋体1と容器本体31との接合に悪影響は及ばない。なお、装飾等を考慮する必要がない場合、ガス抜き孔6を装飾の一部として利用する場合などでは、カバーフィルム2を蓋体1とフランジ部34との接合箇所よりも内側に形成することができれば、ガス抜き孔6は任意の位置に形成することができる。
[包装容器]
図6は、ガス抜き機能付き蓋材10を用いた包装容器30を模式的に示す斜視図である。図7は、ガス抜き機能付き蓋材10を用いた包装容器30を模式的に示す分解斜視図である。
図6および図7に示すように、包装容器30は、ガス抜き機能付き蓋材10と、容器本体31とを備える。容器本体31は、底板32と、側板33と、フランジ部34とを備える。底板32は、例えば、矩形状である。側板33は、底板32の周縁に立設されている。フランジ部34は、側板33の上縁から外方に延出する。容器本体31は、例えば、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの樹脂で構成されている。なお、容器本体は、ガラスで構成されていてもよい。
フランジ部34の上面には、ガス抜き機能付き蓋材10が当接し、接着層15(図5参照)によって接着される。容器本体31の上部開口31a(図7参照)は、ガス抜き機能付き蓋材10によって塞がれる。接着層15は、蓋体1に対するカバーフィルム2の接着と、蓋体1に対する容器本体31の接着とに共通に利用できる。そのため、蓋体1の構成を簡略にでき、製造コスト削減を図ることができる。
[包装容器の使用方法]
図6に示す包装容器30に収容できる収容物としては、例えば、味噌、納豆、キムチなどの発酵食品、コーヒー豆およびその挽き粉などを例示できる。これらの収容物は、二酸化炭素などのガスを発生する可能性がある。
包装容器30の内部空間(蓋体1の下方側の空間)内のガスは、包装容器30の内圧上昇に伴って、図2に示すように、導入空間9bおよび内部空間9aを通してガス抜き孔6に導かれ、図4に矢印で示すように、ガス抜き孔6を通して外部空間に放出される。
ガス抜き機能付き蓋材10では、ガス抜き孔6が非通気性のカバーフィルム2に覆われているため、ガス抜き孔6を通した外気流入を抑制できる。また、ガス抜き孔6がカバーフィルム2に覆われていることにより、ガス抜き孔6を通した収容物の漏出は起こりにくくなる。
本実施形態のガス抜き機能付き蓋材10では、接合部7が、非接合部8において不連続に形成されているため、包装容器30内のガスを、非接合部8(導入空間9b)を通してガス抜き孔6に導くことができる。そのため、例えば、ガス導入孔を有するカバーフィルムを用いる場合に比べ、通気路9に十分な長さを確保できる。したがって、外気流入を抑制する効果を高めることができる。また、カバーフィルム2が小さくても通気路9を長くできるため、カバーフィルム2の小型化を図ることができる。
ガス抜き機能付き蓋材10は、接合部7が不連続に形成されているため、包装容器30内のガスを、非接合部8を通してガス抜き孔6に導くことができる。そのため、孔がないカバーフィルム2を用いることができる。よって、製造の容易さ、製造コストなどの点で有利である。
ガス抜き機能付き蓋材10では、蓋体1とカバーフィルム2との接合部7が、ガス抜き孔6を囲む方向に沿って延在するため、包装容器30の収容物が内部空間9a(図2参照)に流入するのを抑えることができる。よって、ガス抜き孔6を通した収容物の漏出は起こりにくくなる。
ガス抜き機能付き蓋材10では、蓋体1の内面1bとカバーフィルム2との間に通気路9が確保されているため、ガス抜き孔6を通して包装容器30内のガスを外部に放出することができる。そのため、包装容器30の内圧上昇を抑え、包装容器30の膨出変形を防ぐことができる。
ガス抜き機能付き蓋材10は、ガス抜き孔6を覆うカバーフィルム2によって包装容器30への外気流入を抑制できるため、外気中の酸素が収容物に及ぼす影響、例えば、酸化による収容物の劣化を抑制できる。
ガス抜き機能付き蓋材10は、構造が簡略であるため、製造が容易である。また、製造コストを低く抑えることができる。
図8は、ガス抜き機能付き蓋材10の第1変形例であるガス抜き機能付き蓋材10Aの一部の平面図である。
図8に示すように、ガス抜き機能付き蓋材10Aでは、カバーフィルム2は、接合部17において蓋体1の内面1bに接合されている。接合部17は、ガス抜き孔6,6を囲む周方向(カバーフィルム2の周方向)に沿って断続的に形成されている。接合部17は、周方向に間隔をおいて形成された複数の分割接合部17Aを有する。接合部17は、例えば、非接合部18によって隔てられた4つの分割接合部17Aによって構成される。複数の分割接合部17Aは、前記周方向に沿う円弧状とされ、任意の間隔で配置される。接合部17は、カバーフィルム2の周方向に沿って不連続に延在して形成されているといえる。通気路19は、接合部17の内周側の内部空間と、非接合部18によって形成される導入空間とを有する。
ガス抜き機能付き蓋材10Aによれば、接合部17が、周方向に間隔をおいて形成された複数の分割接合部17Aを有するため、包装容器の内部のガスが複数の非接合部18を通してガス抜き孔6に導入されやすくなる。よって、ガス抜き孔6を通してガスを放出しやすくなる。
図9は、ガス抜き機能付き蓋材10の第2変形例であるガス抜き機能付き蓋材10Bの一部の平面図である。
図9に示すように、ガス抜き機能付き蓋材10Bでは、カバーフィルム22は矩形状である。カバーフィルム22は、接合部27において蓋体1の内面1bに接合されている。接合部27は、ガス抜き孔6,6を囲む方向に形成されている。接合部27は、カバーフィルム22の周縁22bに沿う一定幅の帯状領域に形成されている。接合部27の両端部27a,27aは、非接合部28を介して向かい合う位置にある。カバーフィルム22が形成された被覆領域21cは、蓋体1の内面1bの一部の領域である。
ガス抜き機能付き蓋材10Bによれば、カバーフィルム22が矩形状であるため、接合部27の内周側に広い内部空間を有する通気路29を確保できる。そのため、通気路29におけるガスの流通が容易となる。
図10は、ガス抜き機能付き蓋材10の第3変形例であるガス抜き機能付き蓋材10Cの一部の平面図である。
図10に示すように、ガス抜き機能付き蓋材10Cは、ガス抜き孔6が二対形成されている点で、図2に示すガス抜き機能付き蓋材10と異なる。
ガス抜き機能付き蓋材10Cは、ガス抜き孔6の数が多いため、ガス抜き孔6を通したガスの放出がスムーズとなる。
図11は、第2実施形態のガス抜き機能付き蓋材110の一部を模式的に示す断面図である。
図11に示すように、ガス抜き機能付き蓋材110は、カバーフィルム2が、蓋体1の外面1aに設けられている点で、図4に示すガス抜き機能付き蓋材10と異なる。
ガス抜き機能付き蓋材110は、ガス抜き孔6を通した包装容器30内への外気の流入が起こりにくいという利点がある。
本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、図2に示す切り込み5は、湾曲形状であるが、切り込みの形状は特に限定されない。切り込みは、例えば、直線状の先端切り込みと、その両端からそれぞれ先端切り込みに直交して延びる一対の側切り込みとを有する矩形状であってよい。図2に示すガス抜き孔6の数は2であるが、ガス抜き孔の数は特に限定されず、1でもよいし、2以上の任意の数でもよい。実施形態において、接合部は、ガス抜き孔を囲む方向に沿って不連続に延在するが、接合部は、ガス抜き孔を囲む方向に沿って不連続に形成されている構成であってもよい。例えば、接合部は、ガス抜き孔を囲む方向に並ぶ複数のドット状の部分接合部によって構成されていてもよい。
1…蓋体、1c,21c…被覆領域、2,22…カバーフィルム、7b…中心、2b,22b…周縁、3…蓋体本体、5…切り込み、6…ガス抜き孔、7,17,27…接合部、7a,27a…端部、8,18,28…非接合部、9,29…通気路、10,10A~10C…ガス抜き機能付き蓋材、15…接着層、30…包装容器、31…容器本体、31a…開口。

Claims (5)

  1. 少なくとも一対のガス抜き孔を有するシート状の蓋体と、
    前記蓋体に重ねられて接合され、前記蓋体の前記ガス抜き孔を含む被覆領域を覆うカバーフィルムと、を備え、
    前記蓋体と前記カバーフィルムとの間に、気体を前記カバーフィルムの外から前記ガス抜き孔に導く通気路が確保され、
    前記カバーフィルムは、接合部において前記蓋体に接合され、
    前記接合部は、前記ガス抜き孔を囲む方向に沿って不連続に延在し、
    前記ガス抜き孔は、前記蓋に形成された切り込みによって形成され、
    一対の前記切り込みは、湾曲形状であって、互いに距離をおいて内周側を向かい合わせて形成されている、ガス抜き機能付き蓋材。
  2. 前記接合部は、前記通気路の一部となる非接合部を介して両端部が向かい合うC形状に形成され、
    前記ガス抜き孔は、前記接合部の中心に比べて前記非接合部からの距離が大となる位置にある、請求項1記載のガス抜き機能付き蓋材。
  3. 前記接合部は、前記カバーフィルムの周縁に沿って形成されている、請求項1または2に記載のガス抜き機能付き蓋材。
  4. 前記蓋体は、常温で固体であるホットメルト接着剤によって構成された接着層を有し、 前記接着層は、前記被覆領域を含み、前記被覆領域より広い領域に形成され、
    前記カバーフィルムは、前記接着層によって前記蓋体に接合される、請求項1~3のうちいずれか1項に記載のガス抜き機能付き蓋材。
  5. 請求項1~のうちいずれか1項に記載のガス抜き機能付き蓋材と、
    前記ガス抜き機能付き蓋材によって開口が塞がれる容器本体と、を備える包装容器。
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