JPS6030978Y2 - 曲げ成形用金型 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は棒状の素材をコの字に曲げ成形する金型に関す
るものである。

棒状の素材をコの字に曲げ成形する金型において従来い
ろいろの問題があった。

その原因としては棒状の素材の寸法誤差が大きいことと
、表面が黒皮で滑らかでない事と曲げ成形する際ねじれ
が生ずる事と、曲げ成形された成形品の搬送を容易にす
る為に成形品を下型上に倒す必要がある。

従って、棒材の素材の下型への供給が正しい位置になさ
れているかの検出装置と成形特のねぢれ防止ができ、成
形品の適切な転倒装置を備えた曲げ成形用金型が要望さ
れていたがこれに応ぜられるものがなかった。

本考案はこの要望に答えられる棒状の素材をコの字に曲
げる曲げ成形用金型を提供せんとするものである。

本考案を一実施例の図面に基いて説明する。

下型本体１に棒状の素材２を支持するダイ３と可動タイ
４とをクッションのクッションパッド５、クッションピ
ン６及び昇降プレート７を介して昇降自在に設け、該可
動ダイ４をダイ３に対して水平方向に若干摺動自在に案
内するピン８を設け、可動ダイ４とダイ３との間に間隔
をひろげるように働くばね９を介在せしめるとともに、
可動ダイ４をダイ３に向けて付勢する部材であるカムホ
ルダ１０及び該カムホルダ及び該カムホルダ１０とウレ
タンゴム等の弾性部材１１及びボルト１２を介して連結
されているカムホロア１３を、後退制限用のストッパ１
４．１５をとりつけたガイドプレート１６．１７にガイ
ドさせ、下型本体１に水平方向に可動に設け、カムホロ
ア１３には下型本体１に軸承させたボルト１８の先端を
ねじ込み、該ボルト１８にとりつけたナツト１９及びワ
ッシャ２０を介して下型本体１との間に、カムホロア１
１３を後退方向に付勢するばね２９を取り付ける。

カムホロア１３に対応して、下型本体１に固定したバラ
・クアッププレート２１をガイトトしてカムホロア１３
を前進させるためのカム２２を上型本体２３に設け、一
方、前記ダイ３及び可動ダイ４に対向したパンチ２４を
上型本体２３に設け、該パンチ２４に対してガイドピン
２５によって案内されることによって、水平方向に若干
可動であると共に、前記カムホルダ１０のカム部１０ａ
に対応したサイドパンチ２６を設け、該サイドパンチ２
６とパンチ２４との間に、間隔をひろげるように働くば
ね２７を介在せしめる。

さらに、成型されたコの字形成形品２８を下型上に倒す
ためブロック３１上に取付けたブラケット５０に固定し
たシリンダ装置３０と、下型本体１に取付けたブロック
３１に固定した支点ピン３２を介して枢着したレバー３
３にピン３４を立設し、そのピン３４に対応して若干の
隙間を有する穴３６ａが設けられ、その穴３６ａとピン
３４とによって形成された隙間に低融点の絶縁体３５を
流し込んで固定させた触手２６を設け、（この防子めこ
の触手３６をレバー３３とダイホルダ３７から絶縁させ
る絶縁体３８を挿入し、該触手３６には電気的リード線
３９を接続しておく）かつレバー３３を触手３６が棒材
２に接触する向きに付勢するように、レバー３３を貫通
してグイホルダ３７に固定したボルト４０を介して取付
けられたばね４１とにより構成された可動検出体４２と
、他方下型本体１に固定したグイホルダ３７に板材４３
を取付け、該板材４３にピン４４を立設し、そのピン４
４に対応して若干の隙間を有する穴４６ａが設けられ、
その穴４６ａとピン４４とによって形成された隙間に、
低融点の絶縁体４５を流し込んで固定させた触手４６と
（このとき触手４６を板材４３とグイホルダ３７から絶
縁させるための絶縁体４７を予め挿入し、該触手４６に
電気的リード線４８を接続しておく）によって構成され
た固定検出体４９とよりなる素材の供給を検出する検出
装置が設けられている。

また、下型本体１には前記電気的リード線３８．４８と
小さい電位差を与えてた電気的リード線６４を接続して
おく。

次に本考案の作用について説明する。

搬送装置（図示せず）により素材２が下型内に挿入され
る。

このとき可動検出装置４２の触手３６と固定検出装置４
９の触手４６間に正しくおかれれば、素材の長さのバラ
ツキがあってもばね４１とレバー３３の動きによりそれ
ぞれの触手３６．４６に素材２が接触した状態に収まる
ので、素材２が下型本体１の一部と両方の触手３６，４
６に触れた時だけ電気的リード線３８．４８と電気的リ
ード線６４の間に微電流が流れるので、これを慣用の手
段で検出し素材の正常供給が確認される。

素材があることが検出されてから、プレスを作動−スラ
イド５９の降下に伴って上型本体２３に固定されたカム
２２とパンチホルダ５８を介して取付けたパンチ２４が
下降するが、先にカム２２がカムホロア１３に当接し、
カムホロア１３を金型中心部方向へ動かす。

このとき、カムホルダ１０も弾性部材１１に押されて金
型中心へ動き、さらに可動ダイ４はカムホルダ１０に押
されて金型中心へ動き、ダイ３との間に素材をはさみ、
素材の曲りやねじれを防止する。

なお、このとき素材の厚さの変動の分は弾性部材１１に
より吸収される。

次にパンチ２４が素材に当り、さらにスライドが下死点
まで下降する。

このとき素材はパンチ２４とダイ３及び可動ダイ４に上
下方向及び左右方向よりはさまれた状態でローラ５６に
当り曲げられる。

さらに下死点のわずか手前で素材はカム１０ａにより金
型中心方向へ動かされたサイドパンチ２６及びパンチ２
４の横方向へ出ている部分ではさまれ、曲げ加工時に生
ずる曲り、ねじれを防止する。

次にスライド５９が下死点を通過してから上昇するのに
伴なうパンチ２４の上昇により、プレスのクッション力
によりクッションピン７を介して成形術２８は送り線Ｆ
Ｌ附近まで持ち上げられる。

次に搬送容易の為と、次工程の加工の為に、シリンダ装
置３０を動かし、前進するピストンロッド３０ａの先端
にて成形量２８を金型上に９０°倒して加工完了となる
。

上述せる構成と作用を有する本考案によれば、金型に正
しく搬入された状態を確認してからプレスを運転し、コ
の字形の成形量を生ずることなく、シかも次工程の加工
上と搬送容易の為必要な９０°倒しか行なわれるので以
後の自動化作業を容易ならしめるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の例として使用する棒状の素材２とその
素材を曲げ成形した成形量２８を示す。 第２図は素材が下型上に置かれた時点の金型断面図、第
３図は下型平面図、第４図は上型の底面図、第５図は第
３図及び第４図のＡ−Ａ断面図で素材を曲げ成形した時
点を示している。 第６図は第３図及び第４図のＢ−Ｂ断面図で素材を曲げ
成形した時点を示している。 第７図は第３図のＣ−Ｃ断面図、第８図は第３図及び第
４図のＤ−Ｄ断面図で素材を底形した時点を示している
。 第９図は成形品を９０°倒した状態を示す金型断面図、
１は下型本体、２は素材、３はグイ、４は可動グイ、５
はクッションパッド、６はクッションピン、７は昇降プ
レート、８はピン、９はばね、１０はカムホルダ、１１
は弾性部材、１２はボルト、１３はカムホロア、１４は
ストッパ、１５はストッパ、１６はガイドプレート、１
７はガイドプレート、１８はボルト、１９はナツト、２
０はワッシャ、２１はバックアッププレート、２２はカ
ム、２３は上型本体、２４はパンチ、２５はガイドピン
、２６はサイドパンチ、２７はばね、２８は成形品、２
９はばね、３０はシリンダ装置、３１はブロック、３２
は支点ピン、３３はレバー、３４はピン、３５は絶縁体
、３６は触手、３７はグイホルダ、３８は絶縁体、３９
は電気的リード線、４０はボルト、４１はばね、４２は
可動検出装置、４３は板材、４４はピン、４５は絶縁体
、４６は触手、４７は絶縁体、４８は電気的リード線、
４９は固定検出装置、５ｏはブラケット、５１はガイド
プレート、５２はガイドプレート、５３はガイドプレー
ト、５４はガイドプレート、５５はプレート、５６はロ
ーラ、５７はガイドボスト、５８はパンチホルダ、５９
はスライド、６０はボルト、６１はノックアウトピン、
６２は給油穴、６３は曲げ止め、６４は電気的リード線
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棒状の素材をコの字に曲げ成形する金型において、下型
   本体に素材を支持するダイと可動ダイとを昇降自在に設
   け、該可動ダイを該ダイに対して水平方向に若干摺動自
   在に案内するピンを設け、前記可動ダイを前記ダイに向
   けて付勢する部材であるカムホルダ及び該カムホルダと
   弾性部材を介して連結されているカムホロアとを下型本
   体に水平方向に可動に設け、該カムホロアに対応するカ
   ムを上型本体に設け、一方、前記ダイ及び可動ダイに対
   向したパンチを上型本体に設け、該パンチに対してガイ
   ドピンによって案内されることによって水平方向に若干
   可動であると共に、前記カムホルダのカム部に対応した
   サイドパンチを設け、さらに、素材の供給を検出する検
   出装置と、成形されたコの字形の成形品を下型上に倒す
   ためのシリンダ装置を設けたことを特徴とする曲げ成形
   用金型。