JPS6029932B2 - 光学系の駆動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複写機等の移動光学系の駆動装置に関するもの
である。

従来、複写機等の原稿走査用光学系として第１図に示す
様に第１ミラー１と第２ミラー２が被複写原稿Ｄの敦層
された原稿台０と平行に２：１の速度比で移動して被複
写原稿Ｄを走査し、走査された原稿の光学像をレンズ３
、ミラー４，５を介して矢示方向に回転する電子写真感
光ドラム６に投影し、ドラムの表面に静蚕潜像を形成す
るものが知られている。

この形式の光学系では第１ミラー１と第２ミラー２がミ
ラー保持手段を介して共通のレールに支えられ、駆動源
に連結したワイヤにより往復勤する。ワイヤは通常レー
ルに平行に張架されている。この場合、各ミラーの移動
速度が２０仇ゆ／ｓ程度までならワイヤがレールに平行
に眼架されていても、ミラーに振動が発生することはな
い。しかし、ミラーの移動速度が上記以上になると、ミ
ラーは不安定になり微振動が発生する。微振動はミラー
の移動開始直後や反転時に起きやすい。この微振動によ
って画像に白線や黒綿を生じて品質を低下しユーザに不
快感を与え複写機の商品価値を著しく損なう。本発明は
、移動光学系の上記振動ブレを取り除く、新規な駆動装
置を提供することを目的とする。

その目的を達成するために本発明は光学系駆動ワイヤを
光学系案内部材の鞠線に対して傾けて張架し、光学部材
のスタート時或いは反転時に光学部村保持体を案内部材
に対して押え込む分力を発生させるようにワイヤを張架
したことを特徴とするものである。

以下図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。

第２図は本発明を用いた原稿走査光学系の第１実施例で
ある。

この装置は第１図の複写機に使用できる。図において、
１は原稿からの反射光を受ける第１ミラー、２は第１ミ
ラーーからの反射画像光を結像レンズ３に導く第２ミラ
ーで、原稿像は固定ミラー４，５等を経て感光ドラム６
の表面に結像して照射露光し、静露潜像を形成する。第
１ミラーーは鋳物等の保持体７に所定の角度をもって固
定されている。保持体７の手前側にはミラー１の移動方
向に伸びた支持部８が一体的に設けられ、その中心部の
穴を直線レール９に遊隊ごせ保持体７、第１ミラーーを
レール９にそって沼動させる。し−ル９は原稿台０と平
行である。保持体７の他端にはコロ１０を回転自在に設
け、レール９と平行の直線案内レール１１の上面に載層
する。第２ミラー２は鋳物等の第２保持体１２に垂直に
取り付けられている。第２保持体１２と一体的にその手
前側にレール９と平行にコ字形の支持腕１３を、前記第
１保持体７の支持部８を挟むような関係に設け、そのコ
字形両脚１３ａ，１３ｂの穴をレール９に遊鼓して、第
２保持体をレールに沿って摺動させる。従って支持部８
は支持腕１３のコ字形両脚１３ａ，１３ｂで限定される
範囲内を移動する。第２保持体１２の池端には、コロ１
４を回転自在に設け、レール１１の上面に載瞳する。第
１保持体７の支持部８に支持腕１３を跨ぐように取付部
１５を突き出させ、ワイヤ１６をビス等により固定して
機械的に連結する。

ワイヤ１６の図に於て左側は支持腕１３に固定された髄
１７ａに相互に回転自在に支持された２つのプーリ１７
，，１７２から成る２段プーリの１つ１７，に巻き掛け
て右側に導き、その先端の止具１８を機枠の不動部材（
図示せず）に固定する。ワイヤ１６の図に於て右側は機
枠の固定位置に軸受けされるターンプーリ１９に半回巻
き掛けた後左方向に導き、機枠上の固定位置に相互に回
転自在に設けられた２つのプーリ２０，，２０２から成
る２段プーリの１つ２０．により下方向に向きを変え、
駆動モータ２１の軸に取り付けた巻き取りドラム２２に
複数回巻き付けた後、上方に導き再び２段プーリの１つ
２０２に前と反対方向に巻掛けた後、機枠上の固定位置
に設けられたターンプーリ２３、支持腕１３上の２段プ
ーリの内の１つ１７２ に巻掛け、止具２４により止具
１８と反対側に於て機枠の不動部材に固定される。尚、
図示例に於いては、ワイヤ１６は各ブーリ間、プーリと
固定部間ではしール９，１１と平行でかつ原稿台に垂直
な平面間に存在する。以上の様に、第１保持体７の取付
部１５に固着したワイヤ１６を第２保持体１２のコ字形
支持腕１３に軸受けされるプーリ１７，，１７２ に巻
掛けたので、モ−夕２１が回転すると第１ミラー１と第
２ミラー２は２：１の速度比でレール９，１１に沿って
移動する。

本発明は、上記のワイヤ張架機構に於て、下記の条件を
特定する。

即ち第３，４図に示すように第１保持体７の取付部１５
に対するワイヤ止着点１５ａに向ってその両側のワイヤ
１６ｂ，１６ｃが変向プーリ１７２，１９から下り勾配
となるように、又第２支持体１２の支持腕１３上のプー
リ１７２ に対し、機枠に止具１８，２４で固定される
ワイヤ１６ａ，１６ｄが下り勾配となるように、上記の
止着点１５ａ，１８，２４の高さ位置、フ。−ＩＪ１７
，，２，１９の直径を設定する。上記のようにワイヤ止
着点１５ａの両側のワイヤ１６ｂ，１６ｃ、支持腕１３
上のプーリ１７２に巻掛けられたワイヤ１６ａ，１６ｄ
を前記レールと平行で原稿台に垂直な平面内に於て案内
レール軸線に対し傾けた関係に張架すると、ワイヤ１６
ｂ，１６ｃはその止着点１５ａを介し取付部１５を上方
に押し上げる張力分力を生じ、従って第１保持体７は案
内レール９を支点にコロ１０を案内レール１１に押しつ
ける回動力を与えられる。又ブーリ１７２、コ字形支持
腕１３はワイヤ１６ａ，１６ｄの張力分力により上方に
押し上げられ、第２保持体１２も同様にコロ１４がレー
ル１１に押しつけられる。従って第３図の第１，第２の
ミラー１，２が左側に位置する始動位置に於ては、主と
して勾配角度の大きいワイヤ１６ｂ，１６ａにより、上
記のコロ１０，１４の押付力則ち強い振動防止力が与え
る。

又第４図のミラーｌ，２が走査を終り反転位置にあると
きは、主として勾配角度の大きいワイヤ１６ｃ，１６ｄ
により強い振動防止力が与えられる。上記のようにして
、ミラーの走査開始時及び反転復動開始時の最も振動発
生の大きいとき、その駆動ワイヤ１６により大きな振動
防止作用を受けるので、ワイヤの張架手段だけで別に付
加手段を必要としないで立上り特性が改善されコピー画
質を向上する効果がある。

なお第５図の走査開始位置に於て、ワイヤ止着点１５ａ
とプーリ１７，の軸心との距離ｄ、上記点１５ａとプー
リ１７，の上面との高さ表を１、ドラム２２のワイヤ巻
取速度をＶとすると、この場合止着点１５ａとプーリ１
９との距離が大きいので、第１ミラー１の移動速度はＶ
とみなされる。

このとき第２ミラー２の移動速度はＶｄ／２ノｄ２十１
２となる。従ってｄ＝３仇奴、１＝３側のとき０．４９
５Ｖ、ｄ＝４５脚、１＝３側のとき０．４４９Ｖとなり
、第１ミラー１の助走距離を３０帆とすれば、第１、第
２ミラーー，２の速度比を実質的に２：１に保つことが
できる。第６図は他の実施例を示すもので、第１保持体
７の支持腕８に対するワイヤ１６の止着点１５ａを、案
内レール９の内側に置いた場合を示す。

この場合は止着点１５ａを前例と逆に押し下げる方向の
張力分力を必要とする（ワイヤ張力の分力を加える位置
がレール９に関し、レール１１と同じ側にある為）ので
、ワイヤ１６ｂ，１６ｃの煩き方向を反対に張架する。

【図面の簡単な説明】

第１図は複写機の光学走査系の略図、第２図はその光学
走査系駆動用ワイヤ張架機構に本発明を適用した場合の
斜視図、第３図はその駆動系が左側に位置する場合の正
面図、第４図は反対に右側に位置する場合の正面図、第
５図はその一部の拡大正面図、第６図は変形例の一部の
斜視図である。 １，２はミラー、７，１２はミラー保持体、９，１１は
案内レール、１５ａはワイヤ止着点、１６は駆動ワイヤ
、１７はワイヤ案内用回転部材、１９，２０，２３は変
向プーリ、２１はモータ、２２は巻取りドラム、１６ａ
，１６ｂ，１６ｃ，１６ｄはワイヤの傾斜する部分。 篤′図 第２図 ※ぅ図 第４図 第５図 劣る図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 互いに平行な第１と第２の案内部材と、この案内部
   材の案内下に往復動する光学部材保持体であつて、上記
   第１の案内部材には遊嵌され、上記第２の案内部材には
   載置されている光学部材保持体と、その光学部材保持体
   を駆動するため上記第１の案内部材側でその保持体に一
   部を機械的に連結された駆動ワイヤと、そのワイヤの方
   向を変えるプーリを有する複写機等の光学走査装置に於
   て、 上記の機械的連結点に対するワイヤを案内部材の
   軸線に対し傾斜させて、上記光学部材保持体に、この保
   持体を上記第２の案内部材に押しつける回動力を上記第
   １の案内部材を支点として発生させる張力分力を生じさ
   せるように駆動ワイヤを張架したことを特徴とする光学
   系の駆動装置。