JPS6029703B2 - 4,4′−ジクロロジフエニルスルホンの製造方法 - Google Patents

4,4′−ジクロロジフエニルスルホンの製造方法

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JPS6029703B2
JPS6029703B2 JP15615181A JP15615181A JPS6029703B2 JP S6029703 B2 JPS6029703 B2 JP S6029703B2 JP 15615181 A JP15615181 A JP 15615181A JP 15615181 A JP15615181 A JP 15615181A JP S6029703 B2 JPS6029703 B2 JP S6029703B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はクロロベンゼンとクロルスルホン酸とからの4
,4′ージクロロジフェニルスルホンの製造方法に関す
る。
4,4′ージクロロジフェニルスルホンは、一般に耐熱
性の優れたポリスルホン系樹脂の単量体として有用な物
質である。
一般に4,4−ジクロロジフエニルスルホンは4−クロ
ロベンゼンスルホニルクロリドとクロロベンゼンとを塩
化第二鉄を触媒としたFriedel−Crafts反
応により製造されている〔例えば、米国特許第3,33
4,146(1967)など〕。この方法の問題点は4
−クロロべンゼンスルホニルクロリドを無水の状態で、
クロロベンゼンとFriedel−CrafG反応を行
わせることにある。この方法を工業的に実施するために
、クロロベンゼンを出発原料として、クロロスルホニル
化を行なって4ークロロベンゼンスルホニルクロリドを
生成させ、これを単離することなく、かつ無水の状態で
クロ。ベンゼンとの反応を行わせることが特に重要とな
る。従来クロロベンゼンを出発原料として、クロロスル
ホニル化させた後中間生成物を単離することなく4,4
′ージクロロジフェニルスルホンを製造する方法として
は、例えば、‘1} クロロベンゼンを三酸化ィオウと
反応させて4−クロロベンゼンスルホン酸とし、これに
クロル化剤として塩化チオニルを作用させて4−クロロ
ベンゼンスルホニルクロリドを生成させた後クロロベン
ゼンと縮合する方法(特公昭56−5386)、■ ク
ロロベンゼンに三酸化ィオウと塩化チオニルとを同時に
反応させて4−クロロベンゼンスルホニルクロリドとし
た後クロロベンゼンと縮合する方法〔U.S.S.R.
568,637;Chem.A戊tr.,87,167
728.b(1977)〕、{3} クロロベンゼンに
クロルスルホン酸を作用させて4−クロロベンゼンスル
ホン酸とし、これにオキシ塩化リンを反応させて4−ク
ロロベンゼンスルホニルクロリドを生成させた後クロロ
ベンゼンと縮合する方法〔米国特許3,125,604
(1964)〕が知られている。
しかしながら、これらの方法はスルホン化剤として安価
な三酸化ィオゥやクロルスルホン酸を使用しているが、
クロル化剤として比較的高価な塩化チオニルやオキシ塩
化リンを使用しており、反応後過剰量のクロル化剤を回
収しているものの、この方法を工業的に実施するために
は、クロル化剤の回収の装置を考慮しなければならず、
またクロル化剤が分解し易いために再利用についても比
較的難しいため、4,4′ージクロロジフェニルスルホ
ンを工業上安価に提供するためには、製造作業上からも
、経済性から考えても満足すべき製造方法とは言い難い
一方クロロベンゼンに化学量論量のクロルスルホン酸を
作用させることにより4−クロロベンゼンスルホニルク
ロリドが生成することは広く知られている。
この方法は、理論量の硫酸を生成するために反応後反応
混合物を氷水に排出して、炉過、水洗、乾燥する工程を
経て無水の4−クロロベンゼンスルホニルクロリドの製
造が達成され、次のクロロベンゼンとの縮合反応に供給
されるため、工業的には有利な方法ではない。クロルス
ルホン酸は取扱いが安易で、かつ工業的に安価であるた
め、クロロベンゼンにクロルスルホン酸を作用させた後
、単離操作ないこ無水の状態で4−クロロベンゼンスル
ホニルクロリドを生成させ、ついで、これを塩化第二鉄
の存在下でクロロベンゼンと反応させて、4,4′−ジ
クロロジフェニルスルホンを製造することは工業的に要
望されている課題である。
ところで、4ークロロベンゼンスルホニルクロリドは、
クロロベンゼンを化学量論量より過剰のクロルスルホン
酸と反応させることによって製造しうろことについては
先に述べたが、従来の製造方法は例えば、クロロベンゼ
ン1モルに対して3モルのクロルスルホン酸とを反応さ
せて72〜73%の収率で、また、8モルのクロルスル
ホン酸を使用して80%の収率で4ークロロベンゼンス
ルホニルクロリドを製造している〔A.M.Grigo
rovskiyり、狐ur.Prjklad.khim
.,28、616〜21(1955):Chem.Ab
Str.,50、3279(1956)〕。
さらに、クロロベンゼン1モルに対してクロルスルホン
酸4モルを60℃の温度で作用させて70%の収率で目
的物を製造している〔J.M.D山montらB側.S
oc,Chim,Fねnce,1962、1213一1
8;Chem,Abstr.,57、9717(196
2)〕。このように、クロロベンゼンとクロルスルホン
酸との反応によって、80%以上の収率で4ークロロベ
ンゼンスルホニルクロリドを製造するためには大過剰の
クロルスルホン酸を必要とするため、この方法を工業的
に実施するには経済的にも、また特に環境保護の見地か
ら大きな欠点となる。芳香族化合物とクロルスルホン酸
との反応においては、目的とする芳香族スルホニルクロ
リドのほかに、芳香族スルホン酸およびジアリールスル
ホンが副生する。
例えば、クロロベンゼンに対して3モル比のクロルスル
ホン酸を作用させると、4−クロロベンゼンスルホニル
クロリド(収率61%)のほかに、12%の収率で4,
4′−ジクロロジフェニルスルホンが劇生し〔F.ml
mannら、Ber.40、641(1907)〕、先
に記述したA.M.Grigomvskiyらの文献に
おいても、3モル比のクロルスルホン酸を使用した場合
、4ークロロベンゼンスルホン酸(20%収率)と4,
4′−ジクロロジフェニルスルホン(8%収率)が副生
している。一般には、芳香族化合物とクロルスルホン酸
との反応において、副反応を制御するためにクロロホル
ム、四塩化炭素を用いるとよいとされている〔新実験化
学講座、IG巻「有機化合物の合成と反応(m)」P1
787〜178&丸善(1978)〕。このような溶媒
中での反応では、例えば、クロロベンゼンに対して3モ
ル比のクロルスルホン酸とをクロロホルム中で反応させ
て、創生物の記載はないものの、4ークロロベンゼンス
ルホニルクロリドの収率は74.6%にすぎない(特公
昭42一19457号)。4−クロロベンゼンスルホニ
ルクロリドの収率を向上させる製造方法としては、4−
クロロベンゼンスルホン酸ナトリウムにクロルスルホン
酸を作用させる方法が知られている。
前述のA.M.Grigorovskiyらの文献では
、この方法によって80%の収率で目的物が製造されて
いる。また、この方法を有機溶剤中で行うことも公知で
ある。すなわち、乾燥した4−クロロベンゼンスルホン
酸ナトリウムをクロロホルムに懸濁さ・せて、これにク
ロルスルホン酸(2モル比)を反応させて、89%の高
収率で4ークロロベンゼンスルホニルクロリドを製造す
る方法が提案されている〔M.K山ka,J.Am.C
hem.Soc.,72、1215(1950)〕。し
かしながら、この方法はクロルスルホン酸の使用量は少
〈、かつ収率は高いものの原料となる4−クロロベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムを単離して、しかも無水の状態
で使用しなくてはならないため、これを実施するには経
済的でなく、工業的には有利ではない。本発明の目的は
クロロベンゼンとクロルスルホン酸とから無水の4ーク
ロロベンゼンスルホニルクロリドを経て4,4ージクロ
ロジフェニルスルホニルクロリドを工業的に有利に製造
する方法の提供にある。
本発明の4,4ージクロロジフェニルスルホンの製造方
法は、‘a} クロロベンとクロロスルホン酸とを脂肪
族ハロゲン化炭化水素溶剤中において鉱酸のアルカリ金
属塩および/またはアンモニウム塩の存在下に反応させ
、仙 得られた反応混合物を水で洗族した後、有機溶剤
層を分離し、水を該炭化水素溶剤とともに蟹去して無水
の4−クロロベンゼンスルホニルクロリドを得、ついで
‘c} こうして得られた無水の4ークロロベンゼンス
ルホニルクロリドを触媒量の塩化第二鉄の存在下にクロ
ロベンゼンと反応させる、ことを特徴とするものである
本発明の方法の実施に際しては、クロロベンゼンとクロ
ルスルホン酸とが混合反応可能であればよく、とくに限
定はないが一般にクロルスルホン酸とアルカリ金属塩お
よび/またはアンモニウム塩と有機溶剤との混合物にク
ロロベンゼンを滴下する。
場合によっては、クロロベンゼンとアルカリ金属塩およ
び/またはアンモニウム塩と有機溶剤との混合物にクロ
ルスルホン酸を滴下してもよい。滴下終了後所定の温度
および反応時間かきまぜて目的の4−クロロベンゼンス
ルホニルクロリドを含む反応混合物を得る。この反応混
合物を、通常、室温まで冷却した後反応混合物に含まれ
る副生した硫酸や未反応のクロルスルホン酸を除去する
に十分な水洗、特に限定されないが通常、使用したクロ
ルスルホン酸に対し、5〜6重量倍の水による蝿梓下の
水洗を行なった後、有機溶剤層を分離する。
この分離した溶液に含まれている水分を、常圧下で加熱
しながら溶剤とともに滋去することにより無水の4−ク
ロロベンゼンスルホニルクロリドが得られる。次にクロ
ロベンゼンと塩化第二鉄を加え、所定の温度および反応
時間かきまぜる。反応終了後、反応混合物にクロロベン
ゼンを加え、約35〜40%のスルホン濃度にし、65
〜70℃に冷却した後、同温度で水洗して塩化第二鉄を
除去する。つづいて水蒸気蒸留によってクロロベンゼン
を函去して4,4′−ジクロロジフェニルスルホンの沈
殿を得る。以下に本発明方法の個々の工程について、さ
らに説明をする。先ず工楓a}について述べると、この
工程ではクロルスルホン酸の使用量を低減させて副生物
を抑制し、かつ高収率で4ークロロベンゼンスルホニル
クロリドを得ることが必要である。
本発明者らはクロロベンゼンとクロルスルホン酸とを脂
肪族ハロゲン化炭化水素溶剤中鉱酸のアルカリ金属塩お
よび/またはアンモニウム塩の存在下に反応させること
により4ークロロベンゼンスルホニルクロリドを高収率
に製造できることを見し、出した。脂肪族ハロゲン化炭
化水素を溶媒として、かつ鉱酸のアルカリ金属塩および
/またはアンモニウム塩の存在下に反応させてはじめて
、上述した工程ゆの目的が達成される。この方法におい
て、溶媒および鉱酸塩の効果はつぎの通りである。例え
ば、クロロベンゼンに対して3モル比のクロルスルホン
酸55〜60COで反応させた場合、4ークロロベンゼ
ンスルホニルクロリドは、70%の収率で得られ、4,
4′−ジクロロジフエニルスルホンが9%の収率で生成
する。また、上記の反応を1,2−ジクロロェタン溶媒
中で行うと4−ク。ロベンゼンスルホニルクロリドの収
率は69%で、対応するスルホンが10%の収率で生成
する。さらに、クロロベンゼンに対して3モル比のクロ
ルスルホン酸を使用し、0.3モル比の塩化ナトリウム
を添加して、上記温度で反応させると、4−クロロベン
ゼンスルホニルクロリドの収率は75%になるがスルホ
ンの収率は減少する。一方、本発明の方法の場合、すな
わち、クロロベンゼンに対して3モル比のクロルスルホ
ン酸を使用して、1,2ージクロロェタン中、0.3モ
ル比の塩化ナトリウムを添加して、55〜6000で反
応させると4−クロロベソゼンスルホニルクロリドの収
率は90%と著しく向上し、スルホンの収率は2.5%
となる。
この場合、塩化ナトリウムのほかに、鍵酸、例えば塩酸
、臭化水素酸、ョウ化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、リ
ン酸等のIJチウム、ナトリウム、カリウムのアルカリ
金属塩および/またはアンモニウム塩が有効で同様の効
果を示す。次に工程{州こついて述べる。
クロロベンゼンとクロルスルホン酸との反応によって4
−クロロベンゼンスルホニルクロリドを製造する方法で
は、創生物として4,4′−ジクロロジフェニルスルホ
ンが生成されるため、反応混合物を氷水に排出した後、
4−クロロベンゼンスルホニルクロリドと4,4ージク
ロロジフェニルスルホンとの混合物を9000に加熱す
ることにより4ークロロベンゼンスルホニルクロリドを
4−クロロベンゼンスルホン酸に加水分解させることに
より4,4′ージクロロジフェニルスルホソを製造する
方法にもなりうる〔米国特許、第2,860,168(
1958)〕。このように4ークロロベンゼンスルホニ
ルクロリドは加水分解して4−クロロベンゼンスルホン
酸に変化し易いため、反応終了後、反応混合物を氷水に
排出し、炉過した後、減圧下で乾燥する工程を経て無水
の状態としてはじめて、クロロベンゼンとのFried
el−Craf$反応に供給される。これら公知技術か
ら考えて、クロロベンゼンとクロルスルホン酸との反応
によって4−クロロベンゼンスルホニルクロリドを製造
するに際して、反応後氷水に排出し炉過して取り出した
後乾燥して無水の状態とする方法は製造工程上および経
済性の点で工業的に満足すべき方法とは云い得ない。本
発明者らは検討の結果、工程{a}}こおいて得られた
反応混合物を水で洗礁し、ついで分離した有機溶剤層か
ら水を前記溶剤とともに留去することにより、無水の4
−クロロベンゼンスルホニルクロリドを工業的に有利に
製造することができる方法を見し、出した。本発明の方
法によれば、4ークロロベンゼンスルホニルクロリドは
、水とともに加熱すると容易に4−クロロベンゼンスル
ホン酸に加水分解する性質を有しているのにかかわらず
、クロロベンゼンにクロルスルホン酸を作用させた反応
混合物に水を加え、創生する硫酸や未反応のクロルスル
ホン酸を水洗して除去し、分離した有機溶剤層に含まれ
る水分を上記溶剤とともに共沸蒸留により蟹去すると4
−クロロベンゼンスルホニルクロリドは4−クロロベン
ゼンスルホン酸に全く加水分解されることなく、また容
易に無水の状態で製造することができる。
このことは従釆の公知技術や4−クロロベンゼンスルホ
ニルクロリドの水に対する不安定な性質から考えて全く
予想することができない緩くべき事実である。このよう
に本発明の工程{a}および{b’によれば4−クロロ
ベンゼンスルホニルクロリドを高収率に、かつ無水の状
態で製造し、これを単機することなく4,4ージクロロ
ジフェニルスルホンの製造に提供することができる。
本発明の工程‘a}において、用いられるクロロベンゼ
ンとクロルスルホン酸のモル比は、前者の1モルに対し
て後者の2.5〜4.0モルが好ましく、特に3.0〜
3.5モルが好ましい。
使用される脂肪族ハロゲン化炭化水素は好ましくは炭素
数1または2の低級脂肪族ハロゲン化炭化水素であり、
水素の一部または全部がハロゲンで置換されたものであ
る。
このような脂肪族ハロゲン化炭化水素の例はジクロロェ
タン、クロロホルム、四塩化炭素、1,1ージクロロェ
タン、1,2−ジクロ。エタン、.1,1,1ートリク
ロロエタン、1,1,2ートリクロ。エタン、1,1,
1,2−テトラクロロエタン、1,1,2,2ーテトラ
クロロエタン、1,2−ジクロロエチレン、トリクロロ
エチレン、テトラクロロエチレン、ベンタクロロヱタン
、ヘキサクロロエタンおよびこれらの塩素の一部または
全部が他のハロゲンで置換されたものである。溶剤の使
用量は特に制限かないが、通常クロロベンゼンに対して
0.5〜5.0重量倍量で使用される。
好ましくは1.0〜3.0重量倍量である。また、鉢酸
のアルカリ金属塩としては、IJチウム、ナトリウムま
たはカリウムのハロゲン化物、硫酸塩、亜硫酸塩、硝酸
塩またはリン酸塩が使用される。鉱酸のアンモニウム塩
としては、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ョゥ
化アンモニウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウムおよびリン酸アンモニウムが挙げ
られる。これらの鉱酸のアルカリ金属塩またはアンモニ
ウム塩は必要に応じ2種以上を縮合してもよい。鉱酸の
アルカリ金属塩やアンモニウム塩の使用量は、クロロベ
ンゼンに対して0.01〜5モル比、好ましくは0.0
6〜2モル比である。5モル比以上使用してもと〈に差
し支えないが、5モル比以下で十分な効果が得られる。
反応温度は一般に、0〜100℃の範囲であり、好まし
くは10〜90午○の範囲である。
最後に工程{cについて述べる。
工程【b}からの無水の4−クロロベンゼンスルホニル
クロリドをクロロベンゼンと無水塩化第二鉄の触媒下で
反応させることにより4,4′ージクロロジフエニルス
ルホンを製造することができる。この工程におけるクロ
ロベンゼンの使用量は4−クロロベンゼンスルホニルク
ロリドに対して1.5〜2.5モル比の範囲であれば問
題はない。塩化第二鉄は4ークロロベンゼンスルホニル
クロリド‘こ対して通常2〜5モル%で使用し、これ以
上使用しても特に効果はない。反応は140〜160つ
0の温度範囲で行われる。反応の進行はガスクロマトグ
ラフィーまたは高速液体クロマトグラフィーにより容易
に追跡できる。反応は一般に10〜2脚寺間で完了する
。本発明によればクロロベンゼンとクロルスルホン酸と
から工業的に有利に4,4′−ジクロロジフヱニルスル
ホンを製造することができる。
すなわち、クロロベンゼンとクロルスルホン酸とを反応
させたのち、中間生成物を単離することなくクロロベン
ゼンと反応させることによって高収率で4,4′−ジク
ロロジフェニルスルホンを製造することができる。以下
に本発明の実施例を示してさらに本発明を詳細に説明す
る。
実施例 1 クロルスルホン酸349夕(3.0モル)と塩化ナトリ
ウム17.5夕(0.3モル)を1,2ージクロロエタ
ン250のこ懸濁させて、55〜60℃の温度に保ちな
がらクロロベンゼン112.5夕(1.0モル)を3時
間で滴下した。
さらに同温度で5時間かきまぜた後室温まで冷却し、水
1夕を加えて水洗した後有機層を分離する。さらに1そ
の水を使用して同様の操作を行なった後分離した溶液の
溶剤を加熱留去して4ークロロベンゼンスルホニルクロ
リドの結晶を得た。これにクロロベンゼン214夕(1
.9モル)および塩化第二鉄3.1夕を加え、145〜
15500の温度に保ちながら1虫時間かきまぜた後ク
ロロベンゼン250夕を加え、70ooまで冷却する。
同温度で、水1夕を加えて水洗した後有機層を分離する
。水蒸気蒸留によりクロロベンゼンを蟹去して4,4′
ージクロロジフェニルスルホンの結晶を得た。結果を表
一1に示した。実施例 2〜13 クロルスルホン酸の使用量、アルカリ金属塩またはアン
モニウム塩の種類と使用量、溶剤の種類と使用量、およ
び反応温度を表一1のように変えたほかは、実施例1と
同様に反応を行ない目的物を得た。
結果を表−1に示した。表 − 1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a) クロロベンゼンとクロロスルホン酸とを脂
    肪族ハロゲン化炭化水素溶剤中において鉱酸のアルカリ
    金属塩および/またはアンモニウム塩の存在下に反応さ
    せ、(b) 得られた反応混合物を水で洗滌した後、有
    機溶剤層を分離し、水を該炭化水素溶剤とともに留去し
    て無水の4−クロロベンゼンスルホニルクロリドを得、
    ついで、(c) こうして得られた無水の4−クロロベ
    ンゼンスルホニルクロリドを触媒量の塩化第二鉄の存在
    下にクロロベンゼンと反応させることを特徴とする4,
    4′−ジクロロジフエニルスルホンの製造方法。
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