JPS6028800Y2 - 門扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、リンク装置を用いた伸縮性門扉に関するもの
である。

従来から、複数個のリンク棒をクロスさせ横方向に連続
的に連結して構成したリンク装置を少なくとも上下２段
に配置した伸縮性門扉は既に数種が実用化されている。

しかしながら、その具体例を詳細に検討すると、体裁及
び実用に供するには今一つの工夫の必要性に気付くので
ある。

例えば公開実案昭５１−７７８４８に示すように、リン
ク装置が上下２段に配され横方向に連続的に連結された
伸縮性門扉においては、意匠的に変化がなく体裁が良い
とは言い難い、 又、門扉の戸先部の下部には扉本体を載架する目的でキ
ャスターを具備するのが常であるが、キャスターが前後
に各々装着されることによって門扉本体の自立性は向上
するが、一方土間の前後方向に傾斜があると門扉は傾い
てしまうという欠点が生じてきます。

又、門扉の開閉方向に土間が傾斜していると、門扉を閉
じた場合、本体が宙に浮いたり、蝶番を持ち上げてしま
うという欠点が発生します。

又、蝶番は門扉の吊天側の前後の一方側にしか取付かな
いので片持ちとなり不安定になっているのが事実です。

又、リンク装置の軸支部においては、従来は軸の両端部
にネジ切り、両側からナツトで締付けたり、軸をリベッ
ト状にして片方のみをかみしめて軸支していたが、これ
らの方法は加工費が高く、又、生産性も低いという欠点
がありました。

本考案は、従来品にみられる上記した点に鑑み、体栽、
機能面、生産性の面の向上を資することのできる伸縮性
門扉を提供することを目的として種々工夫の結果到達し
たものである。

以下本考案を図面に基づいて説明する。

第１図〜第４図は本考案に係る伸縮性門扉の構造を示す
もので、１は二列横隊状に配列した格子棒であり、２は
前記格子棒群の前後列間上方に配置したリンク装置で、
３は同格子棒群の前後列間下方にリンク屈曲部を前記上
方のリンク装置と一部重ねた状態で配置したリンク装置
である。

リンク装置は、３水掛は渡しリンク棒２１を各リンク棒
２１の中央でクロスさせ端部で横方向に連続的に連結し
て構成されており、リンク装置３は前記リンク棒の３／
２倍長に当る長さの４水掛は渡しリンク棒３１を各リン
ク棒３１の３等分位でクロスさせ端部で横方向に連続的
に連結して構成している。

又、該リンク装置３のリンク屈曲部３２はリンク装置２
のリンク屈曲部２４より若干上方に位置し、リンク棒２
１とリンク棒３１とは自由な状態で重なり合っている。

上記リンク装置２，３におけるリンククロス部２３，３
３．３４及びリンク屈曲部２２，２４，３２，３５は、
前後列の格子棒１，１間への軸パイプ３０．２５の渡し
方は、部位により異なる。

つまりリンク装置２におけるリンク屈曲部の上方２２と
リンククロス部２３、及びリンク装置３における下方の
リンク屈曲部３５と下方のリンククロス部３４を格子１
，１の上下方向にスライドしないように、軸支部のリン
ク棒、格子棒に貫通穴をあけ軸パイプ２４を貫通穴に通
し、軸パイプ３０の両端の両端に穴に軸なしブラインド
リベット２６を挿入し、かしめて軸支する。

又格子棒とリンク棒間にはスリーブ２７をリンク棒間に
はスリーブ２８を嵌挿して一定の間隔を設けておく。

残るリンク装置の各々の屈曲部２４．３２クロス部３３
は格子棒１，１の上下方向にスライドするように軸支す
る、つまり同部位においてはリンク棒のみに貫通穴をあ
け、リンク棒間に一定間隔を保持するスリーブ２８．２
９を嵌挿し軸パイプ２５を通し、軸パイプ両端穴に軸な
しブラインドリベット２６を挿入し、かしめて軸支する
。

この時軸パイプ２５は格子棒１，１の溝の中に挿嵌され
た状態にして伸縮性扉体を形成する。

すなわち扉体の体裁においてはリンク装置の重なり部が
扉の重厚感、ファツション性を向上させ、扉体の軸支部
に軸パイプと軸なしブラインドリベットを使用すること
により、部品コストノ低減加工性、生産性の向上が望め
る。

又、扉体の戸先部の前後の框４，４各々の下部に若干上
下移動可能にキャスター４１．４１を装着することによ
り土間が傾斜していても前後いずれかのキャスターを上
、下に移動させれば門扉は垂直に自立腰開閉機能上も支
障が生じない。

又、門扉の吊天側においては支柱６の上、下の各々に蝶
番軸７２を支持する一対の保持体７１を有し、蝶番軸７
２に上下にスライド自在に挿入された回転体７３によっ
て構成された蝶番７を装着している。

つまり門扉伸縮開閉方向に土間が傾斜していて門扉本体
が上下しても、蝶番７の回転体７３も扉本体と同時に可
動するので門扉はスムースな伸縮開閉が可能となる。

又、蝶番の反対側の支柱６の近傍には支柱６の前後方向
に移動可能にラッチストライク８３が装着され、相対応
する吊天框５には下方に突出力がコイルバネ８２によっ
て付与された突出ピン８１を備えたラッチ装置８を上下
に移動可能な状態で具備している。

つまり門扉を閉じる為に本体を回転させるとラッチ装置
８の突出ピン８１が支柱６に取付いているラッチストラ
イク８３のガイド面８４に添って押し上げられ、さらに
進むと突出ピン８１はラッチストライク８３の穴に嵌り
込み、門扉本体の吊天は支柱６に固定されることになり
、門扉を伸縮開閉する際、本体の吊天が固定されている
ので、前後の振れが無くなり安定してスムースに操作が
出来る。

以上のように本考案の伸縮性門扉は、従来のこの種の門
扉に比べ体栽、機能性、及び生産性において極めて優れ
ており、実用面でその効果を大いに期待することが出来
る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案に係る伸縮性門扉の構造を示す
ものであり、第１図はその正面図、第２図は第１図のＡ
−Ａ断面拡大図、第３図は第１図のＢ−Ｂ、Ｃ−Ｃ間の
Ｄ−Ｄ断面拡大図、第４図は第１図のＢ−Ｂ、Ｃ−Ｃ間
のＥ−Ｅ断面拡大図を表わす、第５図は本考案に係る伸
縮性門扉の斜視見取図、第６は本考案におけるキャスタ
ー取付状態を示す要部拡大斜視図、第７図は本考案の門
扉吊元側の蝶番とラッチ装置の取付状態を示す要部拡大
斜視図、第８図はラッテ装置の動作状態を示す説明図で
ある。 図中１は格子棒、２及び３はリンク装置、４は引手框、
５は吊天框、６は支柱、７は蝶番、８はラッチ装置、２
１と３１はリンク棒、３ｏと２５は軸パイプ、２６は軸
なしブラインドリベット、２７と２８と２９はスリーブ
、４１はキャスター ７１は保持体、７２は蝶番軸、７
３は回転体、８１は突出ピン、８２はコイルバネ、８３
はラッチストライクを示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 Ａ 二列横隊状に配列した格子棒群１，１の前後列間上
   方で、３水掛は渡したリンク棒２，２を各リンク棒の中
   央でクロスさせ、端部で横方向に連続的に連結して構成
   したリンク装置を配置し、前記格子棒群１，１の前後列
   間下方にも前記リンク棒２，２の３／２倍長に当る長さ
   の４水掛は渡したリンク棒３，３を各リンク棒の３等分
   部位でクロスさせ端部で横方向に連続的に連結して構成
   したリンク装置を、前記の上段にリンク装置と連結部で
   リンク棒同士が一部型なるように配置し、上方のリンク
   装置においては同リンク装置の上方のリンク屈曲部とリ
   ンククロス部をスライドしないように、下方のリンク装
   置においては下方のリンク屈曲部と下方のリンククロス
   部をスライドしないように、残る上下方のリンク装置に
   おけるリンククロス部及びリンク屈曲部をスライド可能
   なように各々前記格子棒群の前後列間に軸支した構造の
   伸縮性門扉を形威し、 Ｂ 前項記載の構造の伸縮性門扉において、リンク屈曲
   部、同リンク部の軸支部の軸にパイプを用い、該パイプ
   の両端のパイプの穴にブラインドリベットを挿嵌し、リ
   ンク棒が可動自在にかしめ、 Ｃ前項Ａ記載の扉体の戸先部の前後の框の各々の下部に
   上下若干移動可能にキャスターを装着し、 Ｄ 扉体の吊天側の蝶番は扉体が上下可能なように上下
   にスライド自在な蝶番を一対装着し、Ｅ 且扉体の吊天
   側の蝶番の反対側には、ラッチ装置を扉本体に対して上
   下に移動可能に装備し、飾立柱側には前後方向に移動可
   能に装着してなるラッチストライクと を具備してなることを特徴とするる伸縮性門扉。