JPH059896Y2

JPH059896Y2 -

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Publication number: JPH059896Y2
Application number: JP8821486U
Authority: JP
Priority date: 1986-06-10
Filing date: 1986-06-10
Publication date: 1993-03-11
Anticipated expiration: 2001-06-10
Also published as: JPS62200986U

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 考案の分野この考案は、例えば、部屋のコーナ部両側壁の
窓枠上部に、このコーナ部を介して吊設したり、
ベツドの間仕切りに吊設するようなカーテン用の
先導ランナーに関する。

(ロ) 考案の背景上述例のベツドの間仕切りにカーテンを吊設す
る場合、天井部より離間した位置に、ベツドの周
囲又は、半周を囲繞する長さのカーテンレール
を、ベツドの形状に角部分を湾曲させて固定し
て、このカーテンレールに、例えば左右二枚のカ
ーテンを開閉自在に吊設する。

しかし、第７図（実公昭59−20136号公報参照）
に示すように、上述のカーテン３の上縁先端部
を、他方のカーテン３の先端側縁部とを重合する
先導ランナー１７に吊設した場合、この先導ラン
ナー１７は、板状に形成したランナー本体１８の
上部の前後位置に、摺動をガイドするガイドロー
ラ１９…を枢着すると共に、中央部に形成した紐
掛止部２０に、カーテン３の開閉を操作する開閉
操作紐７の一端を掛止し、一方、下部側面にカー
テン３の上縁先端部を吊り掛ける支持杆２１を固
定した構造であるので、カーテン３を開閉すると
き、開閉操作紐７の引き下げ操作で、先導ランナ
ー１７がカーテンレール２の長さ方向へ摺動する
が、先導ランナー１７がカーテンレール２の湾曲
部分を通過する際、このカーテンレール２の湾曲
が急すぎると、ランナー本体１８が板状であるの
で、このランナー本体１８の側面１８ａがカーテ
ンレール２の内側のレール部２ａに接触し、一
方、ランナー本体１８の先端部と後端部が外側の
レール部２ａに接触して、先導ランナー１７が湾
曲部分を円滑に曲れない、このためランナー本体
１８に接触抵抗が作用して、先導ランナー１７の
円滑な摺動を妨げ、カーテン３のスムーズな開閉
操作が困難となる問題を有している。

(ハ) 考案の目的この考案は、カーテンの開閉操作紐を掛止する
紐掛止部を、ランナー本体の中央部に変位可能に
取付けることで、カーテンレールの湾曲部分を先
導ランナーが通過するとき、紐掛止部がカーテン
レールの湾曲部分に接触しても抵抗なく、ランナ
ー本体が円滑に摺動し、カーテンをスムーズに開
閉することができる先導ランナーの提供を目的と
する。

(ニ) 考案の要約この考案は、カーテンレールに挿入するランナ
ー本体の中央部に、カーテンの開閉操作紐を掛止
する紐掛止部を、カーテンレールの幅方向又は長
さ方向へ変位可能に取付けた先導ランナーである
ことを特徴とする。

(ホ) 考案の効果この考案によれば、先導ランナーがカーテンレ
ールの湾曲部分を通過する際、開閉操作紐を掛止
した紐掛止部が、例えば上述の湾曲部分と接触し
たり、或いは、開閉操作紐を引き下げることで、
カーテンレールの幅方向または長さ方向へ変位し
て、湾曲部分との接触抵抗を少なくするので、そ
の結果、先導ランナーは前後部に装着した２個の
スライダによつて、カーテンレールの湾曲部分を
円滑に摺動し、カーテンをスムーズに開閉するこ
とができる。

また、カーテンレールの湾曲部分の曲率半径を
小さくしても、先導ランナーが容易に摺動できる
ので、カーテンの張設をベツド等の角張つた形状
のレイアウトが容易となる。

(ヘ) 考案の実施例この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述
する。

図面は紐開閉式カーテン用の先導ランナーを示
し、第４図において、例えばベツドの間仕切りに
吊設する紐開閉式カーテン１は、天井部（図示省
略）より離間した位置に、ベツドの半周を囲繞す
る長さのカーテンレール２を、ベツドの形状に角
部分を湾曲させて固定し、そして、このカーテン
レール２内に、左右二枚のカーテン３，３を吊設
する支持ランナー４…を複数個挿入すると共に、
左右両カーテン３，３の上縁先端部を吊り掛ける
２個の先導ランナー５，５を対向させて挿通し、
さらに、両先導ランナー５，５の中央部に、後述
する紐掛止部６，６を変位可能に取付けた後、こ
の両紐掛止部６，６に、カーテンレール２内に張
架したカーテン３の開閉操作紐７の両端を個々に
掛止して、この各支持ランナー４…及び両先導ラ
ンナー５，５に、左右両カーテン３，３の上縁部
に掛止したフツク８…を吊り掛けている。

上述の先導ランナー５は、第１図に示すよう
に、合成樹脂で形成した２個のスライダ９，９
を、長方形に形成した金属製のランナー本体１０
に対し、このランナー本体１０上面の前後位置に
枢着すると共に、このランナー本体１０の中央部
に、前述の合成樹脂で形成した紐掛止部６を、カ
ーテンレール２の幅方向へ摺動変位可能に取付
け、さらに、ランナー本体１０の側部にカーテン
３の上縁先端部を吊り掛ける支持杆１１を固定し
ている。

上述のスライダ９は、第２図にも示すように、
ランナー本体１０上面の前部位置と後部位置に
て、スライダ９の中心部に形成した挿通孔９ａ
に、ランナー本体１０の下面側より枢支ピン１２
を挿通した後、この挿通した枢支ピン１２の先端
部をおし潰して枢着している。

また、スライダ９の両側部には、カーテンレー
ル２（想像線で示す）下面のレール部２ａ，２ａ
と嵌合するガイド溝９ｂ，９ｂを形成しており、
このガイド溝９ｂ，９ｂは、内部径をレール部２
ａ，２ａの摺動を許容する大きさに形成し、外側
の対向縁部の間隔をレール部２ａ，２ａよる若干
狭くして凹状に湾曲形成している。

前述の紐掛止部６は、第３図にも示すように、
ランナー本体１０上面の中央部にガイド溝１０ａ
を幅方向に形成し、そして、このガイド溝１０ａ
に紐掛止部６下面に形成した突起６ａを挿通した
後、この突起６ａの端部に止め板１３をビス１４
で固定して変位可能に保持している。

上述の紐掛止部６には、第１図に示すように、
カーテン３の開閉操作紐７（想像線で示す）を、
基部側面に形成した紐掛止突起６ｂに係止した
後、基部両側に形成した溝部６ｃ，６ｃに係合さ
せて裏面側に折り返し、この後、上部の鉤形の紐
挿通部６ｄに、上面中央部に形成した紐挿通溝６
ｅより挿通して掛止している。

前述の支持杆１１は、第１図に示すように、ラ
ンナー本体１０の側部を下方へ折曲げて形成した
取付け部１０ｂに、支持杆１１の基端部をビス１
４とナツト１５で固定し、一方、先端部を基端部
と反対側に折曲げて、ランナー本体１０に対し偏
心した側部位置で前方に突出し、さらに、基端部
と先端部と、この両端部の中間位置に吊掛け部１
１ａ…を形成して、この吊掛け部１１ａ…に、カ
ーテン３（想像線で示す）の上縁先端部に掛止し
たフツク８…を吊り掛けている。

このように構成した紐開閉式カーテン１をベツ
ドの間仕切りに吊設する場合、第４図に示すように、天井部より離間した位置
に、カーテンレール２を湾曲させて固定し、そし
て、このカーテンレール２に挿入した支持ランナ
ー４…及び両先導ランナー５，５に、左右両カー
テン３，３を吊り掛ける。

そして、この吊設した両カーテン３，３を閉じ
る場合、カーテンレール２の端部に垂下した開閉
操作紐７の一端側を引き下げると、開閉操作紐７
の両端が互いに反対方向へ移動して、この開閉操
作紐７の両端を掛止した両先導ランナー５，５を
カーテンレール２の湾曲部分を通過した、両先導
ランナー５，５が当接する位置まで摺動させ、同
時に、カーテン３の生地の張力によつて順次支持
ランナー４…も摺動させる。

このとき、先導ランナー５がカーテンレール２
の湾曲部分を通過する際、第３図に示すように、
紐掛止部６が湾曲部分の内側のレール部２ａに接
触すると、この接触により紐掛止部６がカーテン
レール２の外側（想像線で示す位置）に変位し
て、レール部２ａとの接触抵抗を少なくするの
で、先導ランナー５が湾曲部分を円滑に摺動し、
カーテン３の閉動作がスムーズに行える。

この後、両先導ランナー５，５が当接すると、
両支持杆１１，１１の先端部の偏心により、両カ
ーテン３，３の先端側縁部を重合させることがで
きる。

そして、両先導ランナー５，５がカーテンレー
ル２の直線部を摺動する場合、すなわちレール部
２ａから紐掛止部６が接触抵抗を受けなくなる
と、この紐掛止部６は、抵抗を受けなくなつた位
置を維持することになる。

なお、上述の実施例では開閉操作紐７を手動で
操作してカーテン３，３を開閉するが、例えば、
開閉操作紐７をモータ等の駆動力で正逆転させて
自動的に開閉するもよい。

(ト) 考案の第２実施例第５図は、上述の第１実施例の紐掛止部６を、
カーテンレール２の長さ方向へ摺動変位可能に取
付けた例を示し、同図に示すように、紐掛止部６
は、ランナー本体１０の上面にガイド溝９ｂを長
さ方向に形成し、そして、このガイド溝９ｂに、
紐掛止部６下面に形成した突起６ａを挿通した
後、第３図に示すように、突起６ａに止め板１３
を固定して摺動可能に保持している。

この場合、カーテン３の開動作のとき、開閉操
作紐７の操作によつて紐掛止部６がランナー本体
１０の前部側（想像線で示すＡの位置）へ摺動
し、一方、閉動作のときはランナー本体１０の後
部側（想像線で示すＢの位置）へ摺動して、ラン
ナー本体１０の前部と後部位置に変位するので、
ランナー本体１０の中央部に位置していたときよ
りも、レール部２ａとの接触抵抗が少なくなり、
カーテン３，３をスムーズに開閉することができ
る。

（チ）考案の第３実施例第６図は、第１実施例の紐掛止部６を、カーテ
ンレール２の幅方向へ揺動変位可能に取付けた例
を示し、同図に示すように、紐掛止部６の下部に
合成樹脂からなる板形状の固定部１６を延出し、
そして、ランナー本体１０の上面中央部を切り欠
いた後、この切り欠き部分より紐掛止部６を挿通
して、ランナー本体１０の取付け部１０ｂ内面
に、上述の紐掛止部６の固定部１６をビス１４で
固定して、紐掛止部６を片持ち状態に支持してい
る。

この場合、カーテン３の開閉時において、先導
ランナー５がカーテンレール２の湾曲部分を通過
する際、紐掛止部６がレール部２ａに接触する
と、この接触抵抗で固定部１６が弾性変位して、
紐掛止部６がカーテンレール２の幅方向（想像線
で示す）へ揺動変位するので、レール部２ａとの
接触抵抗が少なくなり、カーテン３をスムーズに
開閉でき、また、紐掛止部６が抵抗を受けなくな
ると、固定部１６の材料弾性で元の位置に復帰す
ることができる。

なお、上述の固定部１６は板バネで形成するも
よい。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は先
導ランナーの第１実施例を示す斜視図、第２図は
第１図の−線矢視断面図、第３図は第１図の
−線矢視断面図、第４図はカーテンの開閉動
作を示す紐開閉式カーテンの斜視図、第５図は先
導ランナーの第２実施例を示す斜視図、第６図は
先導ランナーの第３実施例を示す斜視図、第７図
は先導ランナーの従来例を示すカーテンレールの
縦断側面図、第８図はカーテンレールの横断面図
である。１……紐開閉式カーテン、２……カーテンレー
ル、３……カーテン、５……先導ランナー、６…
…紐掛止部、７……開閉操作紐、９……スライ
ダ、１０……ランナー本体、１１……支持杆。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】カーテンレールに挿入するランナー本体の前後
部に、カーテンレールを摺動するスライダを装着
すると共に、上記ランナー本体の中央部に、カーテンの開閉
操作紐を掛止する紐掛止部を変位可能に取付けた先導ランナー。