JPS6027539B2 - ロ−プリフトの荷重ロ−プ用ガイドプ−リ−の保持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ロープリフトの荷重ロープ用ガイドプーリー
を、建物の上部に固設されるハウジング内で保持するた
めの装置にして、前記ガイドプーリーを地上から旋回さ
せてハウジングの外へ出させることができるようにした
装置に関する。

従来技術この種の装置は、例えば火災の危険に瀕してい
る人間を救助するために道路、空地等に面した建物の壁
面に設置されるロープリフトに使用される。

その使用目的は、建物に固設されるガイドプーリーをハ
ウジング内に収容して気象作用から保護し、緊急の場合
にガイドプーリ−を使用できるようにすることである。
この種の公知の装置に於ては、ハウジングの、水平方向
に外側へ旋回可能な２つの開きとびら（Ｆｌｏｇｅｌ）
の内面に、荷重ロープを巻きつけたロープ胴が取り付け
られている。

荷重ロープは、その一端に重りを備えている。開きとび
らは、閉めた状態では掛けがねによって固定されている
。掛けがねは、ボーデンワイアを介して地上からはずす
ことができ、その結果開きとびらは、ロープ胴とともに
、ばね荷重されるトグル装置を介して開放位置へ旋回せ
しめられ、この状態で保持される。開きとびらが開放位
置で保持されると、荷重ロープは重りの作用によってロ
ープ胴から地上へ繰り出される。発明が解決しようとす
る問題点 荷重ロープがリフトの稼動開始前にロープ胴に巻きつけ
られているこの種の装置は、ロープ胴のロープ収容能力
の所要量を考慮しただけでも、高層建築物用のロープリ
フトには使用できないことがわかる。

さらにこの種の装置は、ばね荷重されるトルグ装置を必
要とするために比較的構成が複雑で、よって救助用のロ
ープリフトに要求される安全性の点で難がある。つまり
、さびの付着や汚染によって、ガイドプーリーを旋回さ
せてハウジングから出すことが困難になり、従ってリフ
トの使用が困難になるのである。目的 本発明の目的は、冒頭で述べた種類の装置を次のように
改善すること、即ちガイドプーリーを旋回させてハウジ
ングから出すことを確実にし、且つリフトに取り付けら
れる荷重ロープをガイドプーリーを介して上方へ且つ再
度地上へ引張ることができるように改善することである
。

構成 本発明は上記目的を達成させるため、背面が建物の壁面
に固定され前面が開□しているハウジング内に、荷重ロ
ープ用ガイドプーリーを担持する長方形の２つのビーム
が水平方向に旋回可能に装着され、これらのビームが、
ハウジング内に配置されるロック装置によりロック解除
可能に保持されていることと、前記ロック装置が、ハウ
ジングの底部に設けられる縁切り取り部から垂れ下がり
且つガイドプーリーに巻きつけられている桶肋ロープに
より作動を解除可能であることとを特徴とするものであ
る。

本発明の有利な実施例では、ロック装置が、ハウジング
のなかに鉛直方向に移動可能に取り付けられ下端に。

ープを担持するピンを有し、ロープの端部が、所定の破
損箇所を有し補助ロ−プの一部分に固定される部村を介
して補助ロープと結合され、前記ピンが、その上端に、
固設される頭部を具備し、この頭部によって、ピンに装
着されるコイルばね圧力作用のもとにピンがビームに固
設されるフックに接合する。補助ロープを引張るだけで
。

ック装置が解除され、次に補助ロープを前記ピンと結合
せしめている。ープを補助ロープから解放した後、同様
に補助ロープを用いてビ−ムをガイドプーリーとともに
旋回させてハウジングから出すことができる。本発明の
他の有利な構成によれば、補助ロープの下方へ垂れ下が
っている部分が、所定の破損箇所を備えるリングによっ
て保持されている。これによって、補助。ープを用いて
ビームを旋回させてハウジングから出す際に補助ローブ
がガイドプーリ−から滑り出ることが有利に阻害される
。効果 本発明の装置により、ロック装置の解除も、ビームをガ
イドプーリーとともに旋回させてハウジングから出すこ
とも補助ロープを用いて強制的に行なわれるので有利で
ある。

ガイドプーリーを補助ロープを用いて強制的に旋回させ
ハウジングから出すことによって、さびが付着していて
も、或は汚染していても、ガイドプーリーを、従ってビ
ームを確実に且つ迅速に使用できることが保証されてい
る。さらに、ガイドプーリーを旋回させハウジングから
出した後、補助ローブを用いてリフトの荷重ロープをガ
イドプーリーを介して引張ることができ、補助ローブの
一端を荷重ロープにシャツクル等によって連絡させ、他
端をガイドプーリーを介して引張ることによって補助ロ
ープを地上まで降ろすことができる。次に、必要のなく
なった補助ロープは荷重ロープからはずされ、該荷重ロ
ープは公知の態様で駆動フ。−リーに接続される。リフ
トの使用終了後、補助ロープはリフトからはずされた荷
重ロープに再びシャツクル等で連結され、荷重ロープを
用いて再びガイドプーリーを介して引張られ、その後荷
重ロープは補助ロープからはずされる。実施例 次に、本発明の１実施例を添付の図面を用いて詳細に説
明する。

建物のほぼ屋根の高さに固定された縦長の箱形ハウジン
グは符号１で表わされている。

建物の壁面に背面を固定されたハウジングの前面は関口
されている。ハウジング１の中には、２個の長方形のビ
ーム２，３が並置され、ビームの対向する末端は関口し
ている。ビーム２，３はハウジング１の壁の中に鉛直に
或はほぼ鉛直に配置されているピソ４，５に旋回可能に
装着されている。ビーム２，３の中には、ピン４，５と
は逆の側の端部にガイドプーリー６，７が配置され、ガ
イドプーリーはビ−ム２，３の壁に取り付けられたピン
８，９に回転可能に装着されている。ガイドプーリー６
，７を介して２個の補助ロープ１０，１１が案内されて
いる。補助ロープの自由端は、ハウジング１の底１３の
縁切り取り部１２を通されている。補助ロープは、地面
から到達可能になるように下方へ垂れ下っている。補助
ロープ１０，１１は、通常は、すなわちリフトを使用し
ない場合は、建物の正面に、条片１５に配置されたクラ
ンプ１４によって容易に解除可能に固定されている。ハ
ウジング１の上面の内側には、角部材１６がその１つの
アームの自由端によって固定配置され、該角部材の他の
アーム１８の中にはピン１９が鉛直に移動可能に装着さ
れている。ピン１９は、アーム１８に対して突き出して
いるその下端にリング２０を備えている。ピン１９には
、予じめ緊張せしめられるコイルばね２１が装着されて
いる。コイルはねは、その一端を角部材１６のアーム１
８で、そして他端をピン１９の上端に固設された頭部２
２で支持されている。ビーム２，３は、回転点とは反対
側の端部にフック２３，２４を臭腕し、該フック２３，
２４の後面にはピン１９の前記頭部２２がコイルばねの
圧力によって接合する。

この場合ビーム２，３は、ハウジング１の中で、ガイド
プーリー６，７と互いに水平状態にて保持されている。
ピン１９に配置されるリング２０にはロープ２５が通さ
れ、このロープの端部は、補助ロープ１０，１１の一部
分と固く結合されている環状の都材２６，２７に保持さ
れている。環状の部材２６，２７は、補助ロープ１０，
１１を引張ることによって破損するように、予じめ決め
られている破損箇所を有している。補助ロープ１０，１
１の、下方で垂れ下がっている部分は、同様に所定の破
損箇所を備えたりング２８，２９によって保持されてい
る。ビーム２，３をハウジング１の閉口部を通って外側
へ旋回させると、リング２８，２９は補助ロープ１０，
１１により所定の破損箇所にて簡単に破損せしめられる
。補助ロープ１０，１１を引張ると、該補助ロープ１０
，１１とピン１９とを結合せしめているロープ２５を介
してピン１９がコイルばね２１の作用に抗して引張られ
、その結果ピン１９の頭部２２がビーム２，３のフック
２３，２４から離れ、ビーム２，３が自由になる。

さらに補助ロープ１０，１１を引張ると、ビーム２，３
がガイドプーリー６，７と共に旋回してハウジング１か
ら出る。このとき、補助ロープ１０，１１の一部分を保
持し所定の破損箇所を備えている都村２６，２７が破損
し、これによってピン１９のロープ２５が補助ロープ１
０，１１からはずれる。その後ピン１９は、予じめ緊張
せしめられこの時点で弛緩しているコイルばね２１の作
用によって再び元の状態へ戻る。次に補助ロープ１０，
１１の一端が、該補助ロープの他端を引張ることによっ
てガイドプーリー６，７を介して引張られるリフトバス
ケットの荷重ロープとシャツクル等によって連結される
。その後補助ロープ１０，１１が荷重ロープからはずれ
、荷重ロープは例えば駆動プーリーに接続され、リフト
が使用可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による装置の部分的断面による平面図、
第２図は第１図のロー０線に沿う断面図、第３図は第１
図に示す装置の１部拡大正面図、第４図は第１図のＮ−
Ｗ線に沿う拡大断面図、第５図は本発明による装置の１
部の拡大図である。 １……ハウジング、２，３……ビーム、６，７…・・・
ガイドプーリー、１０，１１・・・・・・補助ロープ、
１２・・・・・・縁切り取り部、１３・・・・・・ハウ
ジングの底部。 ９ 山 ＦＩＧ．２ ＦＩＧ．ム ｈ ｇ 山 山 ９ 山

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ロープリフトの荷重ロープガイドプーリーを、建物
   の上部に固設されるハウジング内で保持するための装置
   にして、前記ガイドプーリーを地上から旋回させてハウ
   ジングの外へ出させることができるようにした装置に於
   て、背面が建物の壁面に固定され前面が開口しているハ
   ウジング１内に、荷重ロープ用ガイドプーリー６，７を
   担持する長方形の２つのビーム２，３が水平方向に旋回
   可能に装着され、これらのビーム２，３が、ハウジング
   １内に配置されるロツク解除可能に保持されていること
   と、前記ロツク装置が、ハウジング１の底部１３に設け
   られる縁切り取り部１２から垂れ下がり且つガイドプー
   リー６，７に巻きつけられている補助ロープ１０，１１
   により作動を解除可能であることとを特徴とする保持装
   置。 ２ ロツク装置がハウジング１のなかに鉛直方向に移動
   可能に取り付けられ下端にロープ２５を担持するピン１
   ９を有し、ロープ２５の端部が、所定の破損箇所を有し
   補助ロープ１０，１１の一部分に固定される部材２６，
   ２７を介して補助ロープ１０，１１と結合され、前記ピ
   ン１９が、その上端に、固設される頭部２２を具備し、
   この頭部２２によつて、ピン１９に装着されるコイルば
   ね２１の圧力作用のもとにピン１９がビーム２，３に固
   設されるフツク２３，２４に接合することを特徴とする
   、特許請求の範囲第１項に記載の保持装置。 ３ 補助ロープ１０，１１の、下方へ垂れ下がつている
   部分が、所定の破損箇所を備えるリング２８，２９によ
   つて保持されていることを特徴とする、特許請求の範囲
   第１項または第２項に記載の保持装置。