JPS6027359A - 調味エキスの製造方法 - Google Patents

調味エキスの製造方法

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JPS6027359A
JPS6027359A JP58135450A JP13545083A JPS6027359A JP S6027359 A JPS6027359 A JP S6027359A JP 58135450 A JP58135450 A JP 58135450A JP 13545083 A JP13545083 A JP 13545083A JP S6027359 A JPS6027359 A JP S6027359A
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JP
Japan
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broth
membrane
concentration
reverse osmosis
electrodialysis
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JP58135450A
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Inventor
Fumio Nishikawa
西川 文男
Tatsumi Chikura
千倉 達美
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は動物、魚介類の肉の煮汁より呈味性に優れ、渋
味および塩分の少ない調味料又は調味料素材を製造する
方法に関するものである6最近インスタント食品の増加
と食品の多様化に伴って多くの煮汁は濃縮されて天然調
味料として利用されつつある。しかし、現在天然調味料
として使用されている煮汁の種類はかなり限られていて
、他の多くの種類の煮汁は飼料に利用されているか、又
は凝集沈澱法や活性汚泥法によって有効利用されないま
ま処理されているか、あるいはそのまま廃棄されて公害
源の一つになっているかのいずれかである。この様に煮
汁の利用が限定されていた原因は (1)煮汁中のエキス成分濃度が低い場合蒸発法による
濃縮ではコストが高く採算性が悪し1゜(2)煮汁中の
相対的塩分濃度が高く逆浸透による濃縮法では塩分の浸
透圧が高く高濃縮が難しし)。
(3)蒸煮条件が種々に異なるため煮汁中にコラーゲン
及び熱水可溶性の蛋白質の溶出を生じており蒸発法では
濃縮中に粘度の増加、缶壁への焦【ず付き等を生じ濃縮
が難しい。
(4)煮汁中に比較的分子量の大きいペプチドカ1存在
する為、濃縮物に苦味を生じている。
(5)節等の製造においては天然の海水を使用している
ためマグネシウム等のニガリ成分が存在し、濃縮物に苦
味を生じ、又塩分濃度が高くなる。
(6)従来の製造法では、濃縮された最終製品の塩分濃
度が高くなり調味料としての汎用性に乏しい。等、エキ
スとしての付加価値の低さ及び採算性の低さに原因があ
った。
これらを経済的に濃縮させる方法としては、逆浸透によ
る濃縮が考えられるが相対的な塩分濃度が高いため、固
形分濃度30%程度とした場合でもエキス成分濃度とし
ては10〜15%であり、又食塩の浸透圧の高さがこの
濃縮に大きな障害となる。更に微量に含まれるMg、C
a等のイオンが苦味成分として残留濃縮される為、エキ
スとしての価値を低下させている。又、コラーゲン及び
熱水可溶性蛋白質が含まれている為、最終濃縮に蒸発θ
ζによる濃縮を行なった場合、粘度の上昇により焦げ、
缶壁への付着等を生じ、又食塩の析出によりスケーリン
グを生じる。
本発明はこのような欠点をなくし従来あまり問題にされ
なかった種々の肉類の煮汁より苦味、生臭い臭気、塩分
を除去し淡色J低粘度で透明感のある高級な調味エキス
として利用する方法であり、更に従来のビーフェキスお
よびカッオニキスを一層優れたものにするものであって
不溶性固形分および(111分を除去した肉類の蒸煮液
あるいは煮汁を分画分子Mt ]、 OOO〜6000
の限外濾過膜により濾過を行ない、その濾液をイオン交
換膜により電気透析し、透析液を逆浸透膜により逆浸透
させ。
更に減圧蒸発濃縮することを特徴とする調味エキスの製
造方法である。
すなわち本発明の要旨は (1)煮汁中に含有するコラーゲン、熱水可溶性の蛋白
質、高分子量のペプチド等の濁り及び一部の着色成分等
の高分子成分を限外濾過により、呈味成分及びフレーバ
ーを変質することなく除去しく2)次いで、前記物質を
除去した煮汁を、イオン交換膜電気透析法によって煮汁
中に含有する褐変促進物質、Mg、Ca等の苦味成分及
び食塩等の低分子イオン成分を効率的に除去し、煮汁中
に占める呈味成分の比率を高くした後に(3)逆浸透法
により効率的な濃縮を行ない、アミノ酸等の呈味成分を
20%以−にに濃縮しく4)更に減圧蒸発濃縮する事に
よりフレーバー、呈味性にすぐれた低塩エキスを低コス
トにて自進することにある。
本発明にいう肉類とは、魚、貝、甲殻類、鳥、鯨及びそ
の他の獣の肉を言い、その蒸煮液又は煮汁とはエキスを
抽出するために、直接蒸煮あるいは煮出したもののみな
らず、缶詰、節類その他の加工食品及びフィツシュミー
ルを製造する際に副生ずる蒸煮液、煮汁及びスティック
ウォーターをいうものである。
これらの煮汁には1通常調味エキスには不適当な成分で
ある脂肪、不溶性蛋白質及び夾雑物が数%含まれている
ので通常の方法によって固液分離を行ない、これらを除
去しておく必要がある。
この際分離された油分は更に精製後、動物油としてまた
不溶性蛋白質はHAP (動物性蛋白質加水分解調味料
)の原料として利用する。
前述の如く不溶性固形分および油脂分を除去した煮?1
を分画分子量1000〜6000の限外濾過膜により濾
過を行ない煮汁中に含まれている分画分子1+を以1−
の分子すなわちコラーゲン、熱水可溶性の蛋白質、高分
子量のペプチド及び一部の着色成分を濾過分離する濾液
は苦味成分の少ない淡色で透明感のある低粘度のエキス
となる。この濾過分離されるものの苦味成分としては高
分子ペプチド、高粘性物質及び濁り成分としてはコラー
ゲン及び熱水可溶性の蛋白質があげられる。限外濾過(
Ultra Filtration)とは溶液に圧力を
かけ、高分子物質やコロイド状物質を半透膜によってI
!II止し、水や低分子物質を半透119の膜面に存在
する無数の微細な孔がら透過させる事であり本発明に於
いては煮汁中のコラーゲン、熱水可溶性の蛋白質、高分
子量のペプチド及び一部の着色成分を濾過分離する事が
目的である。この際に使用する膜の分画分子量は1oo
o−6000の間とする。このエキスを更に電気透析を
行ない金属イオン等の褐変促進物質及び食塩等のイオン
成分を除去する。
前記、限外濾過及び電気透析を行なう・1(により。
煮汁中の固形分濃度は1/2〜i/3に減少され、又固
形分の分子量の範囲は100〜2000位に揃い、殆ど
が強い呈味性を示すエキス成分に限定されてくる。この
事により煮汁の浸透圧は1/2〜1/3になる為、次工
程の浸透膜による高濃縮が可能となり、強い呈味性を示
す濃縮エキスを得る事が出来る。又低温での物理的な圧
力濃縮が可能となる為エキス中にフレーバー成分を保持
する事が出来る。
この電気透析法を更に説明すると、イオン交換膜電気透
析装置において、電気透析槽は多数のイオン交換膜と陰
イオン交換膜を交互に配列して一室おきに脱塩室と濃縮
室を構成したものより成り、その両端に電極室が設けら
れている。煮汁は脱塩室を、希薄食塩水(通常1〜4%
)は濃縮室と電極室髪、それぞれ@環流通させながら両
極間に直流電圧をかけると、煮汁中の無機塩や食塩は陽
イオン、陰イオンとして各々膜を透過移動する。その結
果、脱塩室の煮汁は塩濃度が低下して脱塩され、濃縮室
においては塩濃度が上昇して食塩等の塩が濃縮される。
ここにいう電気透析に使用することの出来るイオン交換
膜については、セレミオン(登録商標)CMV、セレミ
オンAMV (旭硝子株式会社)、アシプレックスCK
−1、アシプレックスCA−2(M化成工業株式会社製
品)、等の一般市販品が利用でき、またこれらの膜を組
み込んだ電気透析装置も各イオン交換膜メーカーで製作
して(蒐るので利用できる。
この様に限外濾過及び電気透析により精製さhた煮汁を
、逆浸透膜により固形分濃度20%程度まで逆浸透させ
濃縮を行なう。この場合、前記工程の限外濾過及び電気
透析により高分子成分及び食塩を除去している為、固形
分中に占める呈味成分(旨味成分)の比率が80%以上
となっており、これら高分子成分及び食塩を除去せずに
逆浸透を行なった時と比較すると、呈味成分の濃縮率は
約3倍となり、逆浸透による濃縮を非常に効率的に行な
う為、エネルギーコストを低減させる事が出来る。
ここで逆浸透法について説明すると。
逆浸透法(Reverse Osmosi s)とは[
溶媒は通すが溶質を通さない」、?b)う性質を持った
半透膜を用いて、溶液にその浸透圧以上の圧力をかけて
、溶媒のみ透過させることによって、溶液を濃縮すると
同時に溶媒を得る方法詮いう。
本発明に於いては溶質としてはアミノ酸及び低分子ペプ
チド等、溶媒としては水となる。ここにいう逆浸透に使
用することの出来る逆浸透膜は、PBTL逆浸透膜TL
−195,198(帝人工ンジニアリング株式会社)等
の一般市販品が利用できるが;NaC1排除率90%以
上のものが望ましい。
逆浸透により固形分20%程度に迄濃縮された煮汁を、
薄膜式蒸発機等により低温減圧濃縮を行なう事により、
フレーバーの変質や褐変を防止しながら、固形分50%
以上の強い呈味性を示すエキスを得る事が出来る。
水洗に於いてフレーバーの変質や褐変を防止しうるのは
、限外濾過により高粘性及び焦げ耐着等の原因となる高
分子物質を除去し、電気透析により濃縮中に析出する食
塩分を除去した事にある。
すなわち、煮汁の粘度低下を行なう事により低温におけ
る減圧濃縮が可能となった為である。又、逆浸透による
濃縮率が向上し、蒸発による濃縮量が激減する為ランニ
ングコストは従来法に比して格段に低いものとなる。こ
の様に本発明によれば。
従来飼料に利用又は廃棄されていた様な煮?1より呈味
性に優れ、渋味及び塩分の少ない高品質の調味料又は調
味料素材を低コスト、省エネルギーで製造する事が出来
、国家経済的にも非常に有益である。
次に本発明の実施例を示す イワシ煮干製造時の煮汁5012 (固形分5.32%
、粗蛋白質1.25%、食塩3.12%)を濾布で濾過
し、その濾液を分画分子量6000の限外濾過MAIL
−1010(旭化成工業社製)を使用して、液温40〜
50℃、圧、力2kg/dGの条件にて150分間限外
濾過を行なった。
限外濾過の終了した濾液は42.5fi、固形分4.9
6%、粗蛋白質1.57%、食塩濃度3゜11%であっ
た。可溶性蛋白質等の高分子の除去率は、固形分中の塩
分を除く比率で考えると15゜9%となる。
このMlを陽イオン交換膜″セレミオン”CMV、陰イ
オン交換膜“セレミオン”AMVの29対で構成される
脱塩室27室、膜有効面積5.07 d m”/枚のD
U−0型電気透析槽(M硝子株式会社製)を使用して脱
塩側に前記濾液42.5Qを、濃縮側に2.2%食塩水
40’Qを、電極液に1.8%食塩水40I2を使用し
液温30〜35℃、電流5−7.5A、極間電圧15〜
18vの条件下で180分間電気透析を行なった。電気
透析の終了した煮汁量は38.OQ固形分1.76%、
粗蛋白質1.50%、食塩濃度0.13%で脱塩室95
.8%となる。又原液煮汁と比較した場合、固形分の除
去率は66.9%となり、固形分濃度は約1/3となる
次いでこの透析液を逆浸透膜TL−198(帝人工ンジ
ニアリング株式会社製)により圧力30〜50kg/c
J、温度25〜30℃の条件下で210分間逆浸透を行
なった。逆浸透の終了した濃縮液は2.8Q固形分22
.5%粗蛋白質19.3%食塩1.60%となった。次
いでこの濃縮液を薄膜式蒸発濃縮機で減圧度80nrn
Hg a b s油温55℃の条件にて蒸発濃縮を行な
い、固形分52.。
3%粗蛋白44.9%食塩3.7%の淡黄色で甘いフレ
ーバーを持つ呈味性の強いイワシエキスを得た。
特許出願人 氏名 西用文男 千倉達美 出本降司 田口益文

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 不溶性固形分および油分を除去した動物、魚介類等の肉
    の煮汁を限外濾過膜により濾過を行ない、その濾」をイ
    オン交換膜により電気透析し、透析波を浸透膜により逆
    浸透を行ない、更に減圧蒸発濃縮する事を特徴とする調
    味エキスの製造方法。
JP58135450A 1983-07-25 1983-07-25 調味エキスの製造方法 Pending JPS6027359A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63169967A (ja) * 1987-01-09 1988-07-13 Daicel Chem Ind Ltd 魚介類エキスの清澄化法
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