JPH0337899B2 - - Google Patents

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JPH0337899B2
JPH0337899B2 JP62286675A JP28667587A JPH0337899B2 JP H0337899 B2 JPH0337899 B2 JP H0337899B2 JP 62286675 A JP62286675 A JP 62286675A JP 28667587 A JP28667587 A JP 28667587A JP H0337899 B2 JPH0337899 B2 JP H0337899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reverse osmosis
membrane
permeate
ultrafiltration
broth
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62286675A
Other languages
English (en)
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JPH01128763A (ja
Inventor
Akira Ootani
Toshio Yabushita
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は動物、魚介類等の煮汁から、苦味及び
塩分の少ない透明な調味エキスを製造する方法に
関する。 〔従来の技術〕 天然調味料は種々の加工食品に利用されてい
る。その天然調味料の製造において、従来の蒸発
濃縮法では処理コストが高く、さらに調味料中に
高分子ペプチド、Mg、Ca等が存在して苦味を生
じたり、塩分濃度が高い等の問題があつた。 上記問題を解決するために、膜法による調味エ
キスの製造方法が提案されている(特開昭60−
27359号)。かかる方法は、限外濾過法による高分
子ペプチド、コラーゲン等の高分子除去、電気透
析法による脱塩、逆浸透法による前濃縮及び減圧
濃縮による最終濃縮の4つの処理工程からなつて
いる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしこの方法においても次のような問題点が
あつた。 (1) 工程が多く複雑で、全窒素量(以下、T−N
という)のロスがある。 (2) 工程が多く複雑で、処理コストが高い。 (3) 塩除去率の高い高圧用の逆浸透膜を使用して
いるため、ランニングコストが高い。 (4) 最終製品は透明ではないため、製品価値が低
い。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明はかかる問題点を解決するためになされ
たものであつて、特定の逆浸透膜を使用すること
により、電気透析法による脱塩工程を省略でき、
透明な調味エキスを回収することができる。 即ち本発明は、動物、魚介類等の煮汁を限外濾
過処理し、その透過液を減圧濃縮した後、NaCl
除去率20〜60%の逆浸透膜で処理して、透過液側
に有価成分を回収することを特徴とする調味エキ
スの製造方法を提供する。 本発明における動物、魚介類等の煮汁とは、
鳥、鯨、その他獣等の動物や魚、貝、甲殻類等の
魚介類からエキスを抽出するために蒸煮あるいは
煮出して得られた蒸煮液又は煮汁や、缶詰、節類
その他の加工食品やフイツシユミールを製造する
際に副生する蒸煮液、煮汁及びステイツクウオー
ターをいう。 これらの煮汁には、通常調味エキスには不必要
な成分として不溶性固形分や油分が含まれている
ので、かかる成分をフイルタープレスや遠心分離
等の通常の方法で除去する。 本発明においては、上記の如く不溶性固形分及
び油分を除去した煮汁を、まず限外濾過処理する
ことによつて、煮汁中の高分子ペプチド、コラー
ゲン等の高分子量の苦味、濁り成分を高収率で濃
縮側に回収除去する。この場合の体積減少率は通
常5〜20倍とする。透過液側には、低分子ペプチ
ド、アミノ酸等の有価成分を回収する。 上記限外濾過膜としては、公称分画分子量が
10000〜50000のものが好ましい。ここで分画分子
量とは、既知の球状タンパク質水溶液(例えば分
子量35000のペプシン、分子量64000のアルブミン
等)を圧力1.0Kg/cm2、温度25℃の条件下で処理
して測定したものである。またその限外濾過膜の
材質は、上記煮汁を通常60℃以上の高温で処理す
るため、耐熱性高分子材料であることが必要で、
例えばポリスルホン、ポリエーテルスルホン等が
好ましい。次いで上記限外濾過処理で得られた透
過液を、固形分濃度30〜45%、体積減少率10〜15
倍程度となるように減圧濃縮したのち、NaCl除
去率20〜60%の逆浸透膜により通常体積減少率2
〜5倍となるように処理する。かかる処理によ
り、比較的分子量の大きいペプチド及び一部の塩
類を濃縮側に回収し、核酸、アミノ酸等の有価成
分を含む透明でフレーバー及び呈味性の強い調味
エキスが透過液として得られる。 本発明において用いられる逆浸透膜は、NaCl
除去率20〜60%の分離性能を有するもので、ここ
でNaCl除去率とは、0.2%NaCl水溶液を圧力20
Kg/cm2、温度25℃の条件下で処理して測定したも
のである。NaCl除去率が20%以下の逆浸透膜で
は、塩の除去性能が低すぎるため透過液に塩の析
出がみられ、品質が低下するので好ましくない。
一方NaCl除去率が60%以上の場合には、アミノ
酸等の有価成分が濃縮されてしまい、透過液のT
−N回収率が低下するため、好ましくない。かか
る逆浸透膜は、10〜30Kg/cm2の低圧で操作でき、
NaCl除去率も低いため、NaCl除去率の高い膜に
比べて浸透圧の比較的高い液に対して使用するこ
とができ、電気透析等による脱塩の前処理を行う
必要がない。 またこの逆浸透膜も前記限外濾過膜と同様に通
常40℃以上の高温のもとで使用するため、耐熱性
高分子材料からなることが必要で、例えばポリビ
ニルアルコール系の複合膜が好ましく用いられ
る。 本発明で用いられる限外濾過膜および逆浸透膜
の膜形態は、特に限定されないが、スパイラル型
や平膜型が好ましく用いられる。 以下に本発明の実施例、及び比較例を挙げる
が、本発明はこの発明に限定されるものではな
い。 〔実施例〕 実施例 1 不溶性固形分及び油分を除去した下記液性状の
カニ煮沸液を下記処理条件のもとで限外濾過処理
を行い、その透過液を体積減少率15倍まで減圧濃
縮した。次いでこの濃縮液を下記条件下で逆浸透
処理して透過液を回収した。 (1) カニ煮沸液液性状 固形分:3.8% 糖度 :3.5% (2) 限外濾過処理条件 使用膜:分画分子量20000のポリスルホン製
限外濾過膜 膜面積:0.4m2 平均圧力:2.0Kg/cm2 処理温度:80℃ 流速:2.0m/sec 体積減少率:5倍 (3) 逆浸透処理条件 使用膜:NaCl除去率40%のポリビニルアル
コール系複合膜 膜面積:2m2 平均圧力:20Kg/cm2 処理温度:40℃ 体積減少率:2倍 このようにして透過液として得られたカニエキ
スのT−N濃度、糖度及び塩の析出の有無を調べ
た結果、下記の表の如くであつた。 この表からわかるように、最終透過液として塩
析出のない淡色透明なカニエキスが得られた。 実施例 2 NaCl除去率50%のポリビニルアルコール系の
逆浸透膜を用いて平均圧力30Kg/cm2で逆浸透処理
した以外は、実施例1と同様にしてカニエキスを
得た。その結果を表に示した。 この表からわかるように、最終透過液として塩
析出のない淡色透明なカニエキスが得られた。 〔比較例〕 NaCl除去率10%のポリビニルアルコール系の
逆浸透膜を用いて平均圧力10Kg/cm2で逆浸透処理
した以外は、実施例1と同様にしてカニエキスを
得た。その結果を表に示した。 最終透過液には塩が析出し製品価値が低いこと
がわかる。 〔発明の効果〕 本発明は、特定の逆浸透膜を用いることによ
り、従来の電気透析による脱塩工程を省略でき工
程数が少ないため処理コストが小さく、T−Nの
ロスが少ないフレーバーおよび呈味性に優れた淡
色透明な調味エキスを得ることができる。 さらに本発明で用いる逆浸透膜は、比較的低圧
で運転できるので、ランニングコストも小さくで
きるという利点もある。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 動物、魚介類等の煮汁を限外濾過処理し、そ
    の透過液を減圧濃縮した後、NaCl除去率20〜60
    %の逆浸透膜で処理して、透過液側に有価成分を
    回収することを特徴とする調味エキスの製造方
    法。 2 煮汁を60℃以上の高温にて限外濾過処理する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の調
    味エキスの製造方法。
JP62286675A 1987-11-12 1987-11-12 調味エキスの製造方法 Granted JPH01128763A (ja)

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JPH01128763A JPH01128763A (ja) 1989-05-22
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04346767A (ja) * 1991-05-20 1992-12-02 Noboru Sakai 魚原料調味液の風味改良方法

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JPH01128763A (ja) 1989-05-22

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