JPH04278057A - 大豆ミネラル濃縮物およびその製造方法 - Google Patents

大豆ミネラル濃縮物およびその製造方法

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JPH04278057A
JPH04278057A JP3061078A JP6107891A JPH04278057A JP H04278057 A JPH04278057 A JP H04278057A JP 3061078 A JP3061078 A JP 3061078A JP 6107891 A JP6107891 A JP 6107891A JP H04278057 A JPH04278057 A JP H04278057A
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soybean
concentrate
weight
mineral
carbohydrates
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Yasusuke Suzuki
庸介 鈴木
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Calpis Food Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大豆ミネラル濃縮物お
よびそれを工業的に製造する方法に関する。更に詳しく
は、大豆蛋白を製造する際に副生する大豆蛋白ホエーを
精製して得られる、食品添加材として有用な大豆ミネラ
ル濃縮物およびそれを工業的に有利に製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大豆蛋白を製造する際に、副生物
として大量に発生する大豆蛋白ホエーは、栄養学的に優
れた性質を有するが、風味の不良および腐敗し易いこと
などの理由で、大部分は濃縮した後に家畜の飼料用とし
て利用されていた。
【0003】最近、大豆蛋白ホエー中に大量に含有され
ているスタキオース、ラフィノース等のオリゴ糖および
ショ糖等を含む大豆オリゴ糖の機能性が注目され、その
生理的効果も解明されつつある。また、大豆蛋白ホエー
から大豆オリゴ糖を回収、精製することを目的とした生
産技術の開発も行なわれ、大豆オリゴ糖の工業的量産化
が開始されている。
【0004】しかしながら、大豆蛋白ホエーから大豆オ
リゴ糖を工業的に量産化して製造する方法において、回
収残渣として排出される、大豆蛋白ホエー中に多量に含
有されている天然ミネラル成分はほとんど利用されてい
ないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、大豆蛋白
ホエーの食品への利用について鋭意研究の結果、大豆蛋
白ホエーから大豆オリゴ糖を効率的に精製する方法につ
いて既に発明を完成した。(特開平3−22971号公
報)その後、更に研究を推進した結果、大豆蛋白ホエー
から不溶性残渣、蛋白質、着色物質、糖質(大豆オリゴ
糖)等を除去した水溶性区分には、大豆ミネラル成分が
豊富に含まれ、一般の食品に添加することにより、天然
ミネラル成分の補給および風味のまろやかさを与えるこ
とから、食品添加用素材として有用であることを見い出
した。
【0006】しかしながら、糖質(大豆オリゴ糖)を回
収した後の、大豆ミネラル成分を含有する水溶性区分は
、通常pH5を越えており、多くはpH5〜6の範囲で
あり、これをそのままの状態で固型分20重量%程度迄
に濃縮すると、大量の不溶性沈澱が生成する。これ等の
不溶性沈澱は缶石の原因物質であると共に、溶液の粘度
を上昇させるために、濃縮効率が非常に低下し、それ以
上の濃度に濃縮することが困難であった。
【0007】本発明は、この様な問題を解決するために
なされたものであり、この大豆ミネラル成分を含有する
水溶性区分を特定の条件下で濃縮し、または濃縮した後
に粉末化することにより、高濃度に濃縮しても不溶性沈
澱が生成することがなく、流動性を有する大豆ミネラル
濃縮物、その濃縮物粉末、およびそれらの製造方法を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、大豆蛋
白ホエーまたはこれらの処理液より不溶性残渣、蛋白質
、着色物質および糖質を除去した濃縮物からなり、濃縮
物粉末(全固形分96〜98重量%)として表わされた
組成が、大豆オリゴ糖20〜40重量%、灰分60〜8
0重量%、カリウム5〜25重量%、カルシウム1〜1
0重量%、マグネシウム0.2〜2重量%、ナトリウム
0.2〜2重量%からなることを特徴とする大豆ミネラ
ル濃縮物である。
【0009】また、本発明は、大豆蛋白ホエーまたはこ
れらの処理液より不溶性残渣、蛋白質、着色物質等を除
去精製して得られた、糖質および大豆ミネラル成分を含
有する水溶性部分を電気透析処理して糖質を除去した後
、得られた大豆ミネラル成分を含有する電気透析濃縮液
をpH5以下に調製して濃縮することを特徴とする大豆
ミネラル濃縮物の製造方法である。
【0010】さらに、本発明は、大豆蛋白ホエーまたは
これらの処理液より不溶性残渣、蛋白質、着色物質等を
除去精製して得られた、糖質および大豆ミネラル成分を
含有する水溶性部分を電気透析処理して糖質を除去した
後、得られた大豆ミネラル成分を含有する電気透析濃縮
液をpH5以下に調製して濃縮し、次いで乾燥すること
を特徴とする大豆ミネラル濃縮物粉末の製造方法である
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
大豆ミネラル濃縮物は、大豆蛋白ホエーまたはこれらの
処理液より不溶性残渣、蛋白質、着色物質および糖質を
除去した濃縮物からなる。その組成は、濃縮物粉末(全
固形分96〜98重量%)として表わされた組成が、カ
リウムは5〜25重量%、好ましくは10〜20重量%
、さらに好ましくは約15重量%で、カルシウムは1〜
10重量%、好ましくは1〜5重量%、さらに好ましく
は約2重量%で、マグネシウムは0.2〜2重量%、ナ
トリウムは0.2〜2重量%、灰分は60〜80重量%
、大豆オリゴ糖は20〜40重量%、好ましくは約30
重量%の範囲からなるものである。
【0012】大豆オリゴ糖としては、スタキオース、ラ
フィノース、シュウクロース等の2種以上が含有される
【0013】本発明の大豆ミネラル濃縮物は、固形分を
20〜80重量%、好ましくは25〜80重量%含有す
る、pH5以下、好ましくはpH4.5以下の濃縮物溶
液が好ましい。固形分が20重量%以上でもpH5をこ
えると沈澱や濁りが生じ、80重量%以上になると濃縮
することができなくなり、多量の沈澱や濁りが生じる。
【0014】また、本発明の大豆ミネラル濃縮物は、上
記の濃縮物溶液を乾燥し、粉末化した濃縮物粉末でもよ
い。
【0015】次に、本発明の大豆ミネラル濃縮物の製造
方法について説明する。その方法は、具体的には、大豆
蛋白ホエーまたはこれらの処理液を、以下の精製工程に
より連続的に処理することにより、高濃度に濃縮しても
不溶性沈澱が生成することがなく、流動性を有する大豆
ミネラル濃縮物を製造することができる。
【0016】本発明において用いられる大豆蛋白ホエー
には、脱脂大豆を原料としアルコール類水溶液を加えて
抽出した抽出液、または大豆を水抽出し、得られた豆乳
に酸を加えて蛋白質を凝固させ、分離した後に残る上澄
液などが用いられる。また、大豆蛋白ホエーの処理液に
は、大豆蛋白ホエーから不溶性残渣およびpH調整によ
り生じる沈澱を分離除去した清澄液が用いられる。
【0017】まず、大豆蛋白ホエーまたはこれらの処理
液を、分画分子量20,000〜100,000の限外
濾過膜により処理する(精製工程1)。この精製工程1
の処理により、大豆蛋白ホエーより主に不溶性残渣およ
び蛋白質が分離除去される。
【0018】次に、精製工程1で得られた処理液の脱色
処理を行なう(精製工程2)。この精製工程2の処理に
より、着色成分が除去される。脱色処理の方法は、活性
炭、脱色樹脂、塩基性イオン交換樹脂等により行なう。
【0019】更に、精製工程2で得られた脱色処理液を
電気透析処理する(精製工程3)。精製工程2で得られ
た脱色処理液の水溶性部分には、糖質およびミネラル成
分が含有されているが、この脱色処理液の電気透析処理
を行なう。電気透析処理液には大部分の大豆オリゴ糖の
糖質成分が含有され、電気透析濃縮液には大豆ミネラル
成分および残りの大豆オリゴ糖が含有され、この精製工
程3で大部分の大豆オリゴ糖を含有する部分と、大豆ミ
ネラル成分を含有する部分とに区分される。
【0020】次に、精製工程3で得られた大豆ミネラル
成分を含有する電気透析濃縮液をpH5以下に調製して
濃縮することにより大豆ミネラル濃縮物を得る(精製工
程4)。
【0021】電気透析濃縮液は通常pH5〜6であるが
、このまま濃縮すると固型分20重量%程度で大量の不
溶性沈澱が生成し、それ以上の濃縮ができなくなる。 本発明は、電気透析濃縮液のpHを5以下に調製した後
、濃縮することにより、高濃度に濃縮しても不溶性沈澱
が生成することがなく、流動性を有する大豆ミネラル濃
縮物を製造することができる。好ましくはpH4.5以
下、さらに好ましくはpH4.5〜3.5に調製した後
、濃縮すると、濁りや沈澱の生じない大豆ミネラル濃縮
物が得られる。
【0022】pH調製剤としては、無機酸および有機酸
のいずれを用いてもよい。無機酸としては、例えば塩酸
、硫酸、リン酸等が使用でき、その中でも塩酸が好まし
い。有機酸としては、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ
酸、乳酸、フマル酸、アスコルビン酸、その他の不揮発
性有機酸が好ましい。
【0023】濃縮方法は、特に制限はなく通常行なわれ
ている方法でよいが、減圧濃縮が好ましい。濃縮して得
られる大豆ミネラル濃縮物の濃度は、pH5以下で固形
分が20〜80重量%、好ましくは25〜80重量%の
濃縮物溶液が好ましい。固形分が20重量%以上でもp
H5を越えると沈澱や濁りが生じ、80重量%を越える
と濃縮することができなくなり、多量の沈澱や濁りが生
じる。
【0024】また、得られた大豆ミネラル濃縮物を乾燥
した後、粉末化を行うことにより、大豆ミネラル濃縮物
を粉末として得ることが出来る。乾燥方法は特に制限す
る必要はなく通常の乾燥方法でよく、例えば噴霧乾燥、
真空ベルト乾燥等が挙げられる。乾燥した後の粉末化は
、特に制限する必要はなく通常の方法で行なうことがで
き、例えばウイレー粉砕機、衝撃式粉砕機等が挙げられ
る。
【0025】また、大豆ミネラル濃縮物には、腐敗を防
止するために、食塩、その他の保存料を添加することが
できる。
【0026】なお、大豆蛋白製造原料として、世界的に
繁用されている米国産全粒乾燥大豆中のミネラル成分含
量は、次の通りである。可食部100g当たりカルシウ
ム230mg、鉄8.6mg、ナトリウム1mg、カリ
ウム1800mg、リン480mg(「四訂:日本食品
標準成分表」:科学技術庁資源調査会編)。
【0027】一方、米国産全粒乾燥大豆を原料として製
造された大豆蛋白ホエーから、本発明の方法による精製
工程を経て得られた大豆ミネラル濃縮物の組成の一例を
示すと表1の通りである。尚、この組成は、原料大豆の
品種、産地、生産年度等の違いにより多少変動する。
【0028】
【表1】
【0029】(注)*大豆オリゴ糖はスタキオース、ラ
フィノース等である。 本発明の製造方法により得られた大豆ミネラル濃縮物は
、各種食品の添加用素材として利用することが可能であ
り、特に一般の食品に添加することにより、天然ミネラ
ル成分の補給および風味のまろやかさを与えることから
、食品添加物として有用である。
【0030】
【実施例】次に、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。 実施例1 大豆をフレーク化し、ヘキサンにより脂溶性物質を抽出
し脱脂大豆を得た。得られた脱脂大豆フレーク100K
gに60V/V%エチルアルコール水溶液700リット
ルを加えて60℃で30分間加温撹拌した。加温撹拌後
、不溶物を濾過除去した濾液から減圧蒸留することによ
りエチルアルコールを除き103Kgの濃縮抽出物(大
豆ホエー)を得た。
【0031】上記の様にして得られた固形分(R.Bx
)63.2の大豆ホエー18Kgに水38Kgを加え、
70℃の温度に達する迄加熱した後、25wt%水酸化
カルシウム懸濁溶液0.4Kgを加えて、pH7.8に
調整した。この液を、ファーイーストウエストファリア
  セパレーター(株)製、遠心分離機(SA−1型)
にかけ、遠心分離処理した。遠心分離条件は回転数90
00rpm、原液供給速度50リットル/hr、デスラ
ッジ頻度26回/hrであった。
【0032】得られた上清液39Kgを、セラミック限
外濾過機(日本ガイシ(株)製)にかけ、限外濾過処理
を行った。処理条件は循環液温度70℃、線速度5m/
sec、圧力3Kg/cm2 、セラミック膜分画分子
量5万、膜面積0.24m2 であった。4倍濃縮、す
なわち透過液約29Kgを得る迄の平均透過流束は58
リットル/m2 ・Hrであった。
【0033】得られた透過液に粉末活性炭(二村化学工
業(株)製、FC−W50)を2%加え、30〜50℃
で約1時間接触させた。その後、フィルタープレス濾過
機を用いて濾過を行った。
【0034】次いで、電気透析装置(徳山曹達(株)製
、TS−2型)を用いて、電気透析を行った。電気透析
は各々2dm2 のアニオン膜と、カチオン膜10対よ
りなるイオン交換膜を用いた。初期電圧,電流値:4V
,9.4A、終了電圧,電流値:9.4V,1.56A
、液温30〜50℃の運転条件で、液の電気伝導度が3
mS/cmになるまで脱塩処理した。電気透析処理液2
9.3Kgおよび電気透析濃縮液1.5Kgを得た。
【0035】得られた電気透析濃縮液のpHは5.8で
あった。この電気透析濃縮液に6N塩酸溶液41gを加
え、pH4.4に調整して減圧濃縮した。減圧濃縮はロ
ータリーエバポレーター(東京理化器機(株)製、N−
1型)により、湯浴温度約80℃、真空度約700〜7
40mmHgにて行なった。容量が約1/5.5になる
まで濃縮して大豆ミネラル濃縮物0.27Kgを得た。
【0036】以上の精製工程を経て製造された大豆ミネ
ラル濃縮物0.27Kgの固形分は25重量%であった
。ミネラル成分として、カリウム4.0重量%、カルシ
ウム0.4重量%、マグネシウム0.2重量%、ナトリ
ウム0.1重量%、灰分12.3重量%、大豆オリゴ糖
8.0重量%を含有していた。大豆ミネラル濃縮物はp
H4.4を示し、室温にて濁りや沈澱を生じることもな
く透明感のある溶液であった。
【0037】実施例2 大豆蛋白ホエー(R.Bx60)100Kgを水180
Kgで希釈し、80℃達温まで加熱した。これに大豆蛋
白ホエー比4%の塩化カルシウムを溶液(塩化カルシウ
ム4.5Kg、水15Kg)にて添加した。添加後、p
Hが4.8〜5.0の範囲外の場合、水酸化カルシウム
を加えて、pH4.8〜5.0に調整した。撹拌を停止
後、約16時間静置し、清澄液と残渣を得た。
【0038】得られた清澄液をチューブラー式モジュー
ル(ダイセルDUS−04)を用いて、分画分子量40
,000の限外濾過膜により処理を行った。入口圧力8
Kg/cm2 、出口圧力5Kg/cm2 、循環流量
1.5m2 /hr、液温70℃の運転条件で処理し、
処理原液量の90%をUF透過液として得た。
【0039】得られた限外濾過処理透過液に粉末活性炭
(二村化学工業(株)製、FC−W50)を2%加え、
30〜50℃で約1時間接触させた。その後、フィルタ
ープレス濾過機を用いて濾過を行った。
【0040】次いで、電気透析装置(徳山曹達(株)製
、TS−2型)を用いて、電気透析を行った。電気透析
は各々2dm2 のアニオン膜と、カチオン膜10対よ
りなるイオン交換膜を用いた。初期電圧,電流値:4V
,9.4A、終了電圧,電流値:9.4V,1.56A
、液温30〜50℃の運転条件で、液の電気伝導度が3
mS/cmになるまで脱塩処理した。電気透析処理液1
66.5Kgおよび電気透析濃縮液11.1Kgを得た
【0041】得られた電気透析濃縮液のpHは5.2で
あった。この電気透析濃縮液に6N塩酸溶液191gを
加え、pH4.4に調整し、減圧濃縮機(Centri
−Therm,type  CT−1B:Alfa  
Laval  KK)により濃縮した。濃縮条件は蒸発
品温85〜90℃、真空度680〜690mmHgにて
、容量が約1/5.5になるまで濃縮して大豆ミネラル
濃縮物約2Kgを得た。
【0042】以上の精製工程を経て製造された大豆ミネ
ラル濃縮物2Kgの固形分は、25重量%であった。ミ
ネラル成分としてカリウム3.6重量%、カルシウム1
.0重量%、マグネシウム0.2重量%、ナトリウム0
.2重量%、灰分12.2重量%、大豆オリゴ糖7.8
重量%を含有していた。大豆ミネラル濃縮物はpH4.
4を示し、室温にて濁りや沈澱を生じることもなく透明
感のある溶液であった。
【0043】実施例3 実施例2で得られた大豆ミネラル濃縮物1.5Kgを、
さらに固形分75重量%まで濃縮し、500gの濃縮物
を得た。次に、この大豆ミネラル再濃縮物を200g用
いて、真空ベルト乾燥試験機((株)日阪製作所製、S
WEL−VAQ型)により、3〜5Torr、加熱温度
90±5℃で60分間乾燥しパフ状の乾燥物を得た。
【0044】得られたパフ状の乾燥物をミルにより粉砕
して、平均粒子径80μmの粉末142gを得た。この
粉末の水分含有量は3重量%であった。ミネラル成分と
して、カリウム14.0重量%、カルシウム3.9重量
%、マグネシウム0.8重量%、ナトリウム0.8重量
%、灰分47.3重量%、大豆オリゴ糖30.3重量%
の成分組成であった。
【0045】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、天
然ミネラル成分に富む各種食品の食品添加物として有用
な大豆ミネラル濃縮物を提供することができる。また、
本発明によれば、大豆ミネラル成分を含有する水溶性区
分をpH5以下に調製して濃縮することにより、高濃度
に濃縮しても不溶性沈澱が生成することがなく、流動性
を有する大豆ミネラル濃縮物を容易に得ることができる
。さらに、大豆ミネラル濃縮物溶液を乾燥した後、粉末
化を行うことにより、大豆ミネラル濃縮物を容易に粉末
として得ることが出来る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  大豆蛋白ホエーまたはこれらの処理液
    より不溶性残渣、蛋白質、着色物質および糖質を除去し
    た濃縮物からなり、濃縮物粉末(全固形分96〜98重
    量%)として表わされた組成が、大豆オリゴ糖20〜4
    0重量%、灰分60〜80重量%、カリウム5〜25重
    量%、カルシウム1〜10重量%、マグネシウム0.2
    〜2重量%、ナトリウム0.2〜2重量%からなること
    を特徴とする大豆ミネラル濃縮物。
  2. 【請求項2】  前記濃縮物が固形分を20〜80重量
    %含有する、pH5以下の濃縮物溶液である請求項1記
    載の大豆ミネラル濃縮物。
  3. 【請求項3】  前記濃縮物が濃縮物粉末である請求項
    1記載の大豆ミネラル濃縮物。
  4. 【請求項4】  大豆蛋白ホエーまたはこれらの処理液
    より不溶性残渣、蛋白質、着色物質等を除去精製して得
    られた、糖質および大豆ミネラル成分を含有する水溶性
    部分を電気透析処理して糖質を除去した後、得られた大
    豆ミネラル成分を含有する電気透析濃縮液をpH5以下
    に調製して濃縮することを特徴とする大豆ミネラル濃縮
    物の製造方法。
  5. 【請求項5】  大豆蛋白ホエーまたはこれらの処理液
    より不溶性残渣、蛋白質、着色物質等を除去精製して得
    られた、糖質および大豆ミネラル成分を含有する水溶性
    部分を電気透析処理して糖質を除去した後、得られた大
    豆ミネラル成分を含有する電気透析濃縮液をpH5以下
    に調製して濃縮し、次いで乾燥することを特徴とする大
    豆ミネラル濃縮物粉末の製造方法。
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Cited By (6)

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