JPS6026762Y2 - 魔法瓶などの液体容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は容器本体の上端開口部に蓋栓を螺合してなる魔
法瓶などの液体容器に関し、蓋栓の注液・非注液位置の
位置決めが正確且つ容易に行えると共に、蓋栓の回動操
作が容易となる魔法瓶などの液体容器を提供することを
目的とする。

以下本考案を図面に示す実施例に基き具体的に説明する
。

第１図乃至第３図に示す本考案の実施例は蓋栓１内に注
液通路２を有し、これを蓋栓１中夫に設けた押動弁３に
より開閉できるようにした魔法瓶に係るものである。

又本実施例では蓋栓１に設けたフラップ４が前記押動弁
３の上下動に連動して自動的に開閉するように構成して
いる。

容器本体５は円筒状外装ケース６、底ユニット７、下口
部材８、環状蓋９から主構成され、容器本体５内には下
口部材８と底ユニット７との間に固定した真空二重瓶１
０を配している。

前記下口部材８は外筒部１１、内筒部１２、環状板部１
３及び嘴部１４からなり、合成樹脂で一体成形されてい
る。

前記外筒部１１はその下端部１５を除いて、平面視外形
状が４隅にアールを有する四角形となるように形成され
ている。

前記下端部１５は外装ケース６に連続的に接続するよう
平面視外形状が円形となるように形成されている。

前記内筒部１２は円筒状に形成され、その内周面に蓋栓
螺合用の酸ネジ１６を設ける一方、その下端近傍部に内
方フランジ状の蓋栓着座部１７を形成している。

前記環状板部１３上にはビス１８．１８・・・を用いて
、表面に金属メッキを施した合戊樹脂製環状蓋９を取付
けている。

この環状蓋９は、その嘴カバ一部、すなわち本実施例に
おいてはフラップ４及びその取付部を除いた平面視外形
状が前記下口部材８の上部の形状と略同−の形状に形成
されている。

前記嘴部１４と前記嘴カバ一部との間には注ぎ口が形成
される。

前記蓋栓１は合成樹脂製栓本体１９の頂端に合成樹脂製
キャップ２０を無理嵌め結合し、且つこれらの中心線上
にこれらを貫くように押動弁３を配し、この押動弁３の
上下動により栓本体１９の下部に形成した注液通路２を
開閉できるように構成している。

栓本体１９はその上端部２１をその平面視外形状が前記
環状蓋９と略同−となるように形成し、その下端部２２
を内部に注液通路２を有する小径円筒状に猛威し、更に
前記上端部２１と前記下端部２２との間の中間部２３を
大径円筒状に猛威して、その外周面に前記雌ネジ１６に
螺合する雄ネジ２４を設けている。

前記下端部２２の下端に猛威した注液通路開口部２５は
真空二重類１０の瓶口２６に連通し、又前記下端部２２
の側壁に設けた連通孔２７は前記注液通路２と前記嘴部
１４の内空間とを連通している。

前記キャップ２０は前記上端部２１と同様その平面視外
形状が４隅にアールを有する四角形となるように猛威さ
れているが、その中央に下方に向き突出する案内筒２８
を有している。

前記押動弁３は、前記案内筒２８に上下動可能に案内さ
れる押ボタン２９、バネ３０によって上方に付勢される
回転作動体３１、押ボタン２９及び回転作動体３１に係
合する回転リング３２及び回転作動体３１に固着した弁
体３３からなり、押ボタン２９の最初の押動操作によっ
て、弁体３３を下停止位置に停止せしめて注液通路開口
部２５を開き、注液可能な状態とする一方、押ボタン２
９の次の押動操作によって、弁体３３を上停止位置に停
止せしめて注液通路開口部２５を閉じ、注液不可能な状
態とするように構成されている。

尚、押ボタン２９も、これを平面視すると、その外形状
が環状蓋９と相似する四角形状となるように猛威されて
いる。

前記環状蓋９の図の左端部には、前記嘴部１４の上方を
覆うようにフラップ４を開閉可能に枢軸５０を用いて枢
支している。

このフラップ４はネジリバネ３４によって開口方向に付
勢されているが、非注液時には、フラップ制御機構３５
によって閉口状態に維持されている。

フラップ制御機構３５は押ボタン２９に一体に設けた傾
斜カム３６と、この傾斜カム３６とフラップ４とを連動
させる複数の連動部材３７とからなり、押ボタン２９が
下方停止位置にセットされたとき、フラップ４を自動的
に開口させ、上方停止位置にセットされたときフラップ
４を自動的に閉口されるように構成されている。

尚、第１図において、３８は把手、３９はフラップ受は
部材、４０は断熱材、４１は弁体取付用ビス、４２．４
３はパツキンである。

本実施例は上述の如く、容器本体５の上端開口部（本実
施例では環状蓋９と下口部材８の上部とがこれに該当す
る。

）Ａに雌雄ネジ１６．２４を利用して蓋栓１を螺合し、
蓋栓１の頂部（本実施例ではキャップ２０）Ｂ及び容器
本体５の上端開口部Ａの外形状を平面視したとき相対応
する四角形状（この４隅にはアールを猛威している。

）としたことを特徴としている。

本考案は上記実施例に示す外、種々の態様に構成するこ
とができる。

例えば前記蓋栓１の頂部Ｂ及び前記環状蓋９の嘴カバ一
部を除く外形状を平面視したとき、第４図に示す実施例
の如く、相対応する入角形状とすることができる外、他
の多角形状又は他角形状に近似する形状とすることがで
きる。

尚、第４図に示す実施例は、前記実施例における如き押
動弁を有さす、蓋栓１の正逆回動によって注液・非注液
操作を行う魔法瓶に本考案を実施したものである。

本考案は上記構成を有するので、蓋栓と環状蓋の嘴カバ
一部を除く外形状が上方から見て一致する蓋栓の回動位
置を注液・非注液位置と定めることによって、これらの
位置決めを正確且つ容易に行うことができるという効果
を奏することができる。

又本考案によれば、蓋栓が多角形状又は多角形状に近似
する形状に猛威されているため、これを回動する際に従
来の円形のものに比較し滑りにくく、蓋栓の回動操作を
容易に行えるという効果を奏することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部縦断正面図、第２図
はその平面図、第３図はその要部を開蓋した状態で示す
斜視図、第４図は本考案の他の実施例の要部を開蓋した
状態で示す斜視図である。 １・・・・・・蓋栓、５・・・・・・容器本体、Ａ・・
・・・・容器本体の上端開口部、Ｂ・・・・・・蓋栓の
頂部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 嘴部を有する下口部材の上方を環状蓋で覆って、容器本
   体の上端開口部を構成すると共に、前記嘴部と環状蓋の
   嘴カバ一部との間に注ぎ口を形成する一方、容器本体の
   上端開口部に前記環状蓋を貫通する蓋栓を螺合し、この
   蓋栓の螺回動に基く上下方向の移動によって下口部材に
   設けた注液通路開口部を閉塞するように構成した魔法瓶
   などの液体容器において、前記蓋栓の頂部の外形状と、
   前記環状蓋の嘴カバ一部を除く外形状とを、平面視した
   とき相対応する多角形状又は多角形状に近似する形状と
   したことを特徴とする魔法瓶などの液体容器。