JPH0144440Y2

JPH0144440Y2 -

Info

Publication number: JPH0144440Y2
Application number: JP1983167441U
Authority: JP
Priority date: 1983-10-31
Filing date: 1983-10-31
Publication date: 1989-12-22
Also published as: JPS6076656U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、化粧水や液状洗剤等の液体を注出
する容器のキヤツプに関する。

（従来の技術）従来、キヤツプ本体の頂部に注出孔を有し、該
注出孔を操作レバー等の開閉部材により開閉する
ようにした容器のキヤツプが知られている。開閉
部材を有する従来のキヤツプは、開閉部材がキヤ
ツプの先端に設けらてれおり、しかも該開閉部材
はキヤツプ本体に枢着されていて一方向にしか回
動できないように構成されている。そのため、容
器を持つた手の指で開閉部材を操作しにくい欠点
がある。また、開閉部材の容器本体への枢着部分
が、開閉部材の繰り返しの使用により破損する場
合があつた。さらに、注出孔の開閉状態が一見し
ただけでは識別しにくいものが多く、注出孔が閉
塞されずに放置され、容器が転倒して内容液が流
れ出ることも少なくなかつた。

（考案が解決しようとする問題点）本考案は、従来の抽出孔開閉部材を有するキヤ
ツプの上記欠点を解消するために創案されたもの
であつて、容器を取り上げたその手の指で任意方
向から操作することにより注出孔を容易に開閉す
ることができ、さらに耐久性に富み、しかも一目
で注出孔の開閉状態が判る容器のキヤツプを提供
することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）上記問題点を、本考案の容器のキヤツプは、キ
ヤツプ本体の天板部中央に、側壁の外形の球状体
の注出突部を設け、該注出突部を該注出突部の下
半に達して該注出突部上を回動する内面が球状の
蓋体で覆い、該蓋体の先端中央に透孔を設け、且
つ該蓋体の外周に操作用フランジを突出して設
け、前記注出突部の先端部には開口部を設けると
ともに、前記透孔を閉塞する栓体を突出して設け
たことを特徴とする構成を採用することによつて
解決した。

（作用）容器を持つた手の指で蓋体の操作レバーの任意
の一端を上方に上げることによつて、蓋体は球状
の注出突部に沿つて自在に回動し、蓋の透孔が栓
体から外れ、液の注出が可能となる。また、透孔
を閉じる場合は蓋体を逆方向に回動すれば、透孔
が栓体が栓体に係合して透孔が閉塞される。従つ
て、容器を持つている手の指で簡単に開閉でき、
片手が塞がつている場合にも使用し易い。また、
操作レバーの傾き状態で透孔の開閉状態が一見し
て判り、内容液を零すことがない。さらに、注出
突部の側壁が球状になつていて、それを覆うよう
に蓋体が回動自在に嵌合しているので、蓋体を任
意方向に回動させることができ、開口に際しての
方向性がなく、任意方向から操作でき、従来のよ
うに開口方向や注出方向を合せる必要がない。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図乃至第４図は、本考案に係る容器のキヤ
ツプの実施例を示している。キヤツプ本体１は合
成樹脂で成形され、その天板部２の中央には側壁
３の外形が球状体の注出突部４が設けられてい
る。該注出突部４は、該注出突部の下半にまで達
し、且つその側壁３の表面上を適宜方向に回動す
ることができる内面が球状の蓋体６で覆われてい
る。該蓋体６の先端中央には透孔７が開けられ、
且つ外周には操作用フランジ８が突出して設けら
れている。また、前記注出突部４の先端部は平ら
に形成され、第４図に最も明確に示されているよ
うに、複数個の開口部９が設けられていると共
に、その中央部に蓋体６の透孔７を閉塞する円筒
形の栓体１０が突出している。

本実施例のキヤツプは以上のように構成され、
容器の頸部に螺合して装着され、容器の内容液を
使用しないときには、第２図に示すように、蓋体
６の透孔７に注出突部４の栓体１０を係合させ、
透孔７を閉塞する。

容器の内容液を使用する時には、第３図に示す
ように、容器を持つた手の指で、操作用フランジ
８の一端を上方に上げて、蓋体６を注出突部４の
側壁３面に沿つて回動させ、栓体１０と透孔７と
の係合を外す。この時、栓体１０はやや下方に押
されて蓋体６の回動を許す。この状態で容器を傾
けたり押圧すれば、内容液は開口部９から透孔７
を通つて外部に注出される。

（効果）以上のように、本考案のキヤツプは、透孔を設
けた蓋体を、栓体と開口部を設けた注出突部に対
して適宜方向に回動可能に設け、蓋体には操作用
フランジを設けたので、容器を持つた手の指で簡
単に開閉することができ、片手が塞がつている場
合にも使用し易く、且つ開閉状態も一見して判
り、内容液を零すことがない。また、注出突部の
側壁が球状になつていて、それに蓋体が回動自在
に嵌合しているので、蓋体を任意方向に回動させ
ることができ、開口に際しての方向性がなく、任
意方向から操作できて操作性に優れている。さら
に、部品点数が少なく、成形や組立が簡単で、且
つ開閉の最に力が集中することがなく、破損の心
配がなく、耐久性に富んでいる。しかも、デザイ
ンが斬新で、化粧品等の容器に採用して一段と美
的効果を高めることができる等、本考案のキヤツ
プは顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る容器のキヤツプの実施例を
示し、第１図はその平面図、第２図は第１図の側
断面図、第３図は使用を説明する側断面図、第４
図はキヤツプ本体の平面図である。１……キヤツプ本体、２……天板部、３……側
壁、４……注出突部、５……内面、６……蓋体、
７……透孔、８……操作用フランジ、９……開口
部、１０……栓体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

キヤツプ本体の天板部中央に、側壁の外形が球
状体の注出突部を設け、該注出突部を該注出突部
の下半に達して該注出突部上を回動する内面が球
状の蓋体で覆い、該蓋体の先端中央に透孔を設
け、且つ該蓋体の外周に操作用フランジを突出し
て設け、前記注出突部の先端部には開口部を設け
るとともに、前記透孔を閉塞する栓体を突出して
設けたことを特徴とする容器のキヤツプ。