JPS6026031B2 - 積層間の接着性を改良する方法 - Google Patents

積層間の接着性を改良する方法

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JPS6026031B2
JPS6026031B2 JP15557577A JP15557577A JPS6026031B2 JP S6026031 B2 JPS6026031 B2 JP S6026031B2 JP 15557577 A JP15557577 A JP 15557577A JP 15557577 A JP15557577 A JP 15557577A JP S6026031 B2 JPS6026031 B2 JP S6026031B2
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polyolefin
acid
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正治 三登
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリオレフィンとエチレンービニルアルコール
共重合体、ポリアミド樹脂またはポリエステル樹脂との
間の接着性を改良する方法に関する。
エチレンービニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂
あるいはポリエステル樹脂は、ガスバリャー性、耐油性
、機械的強度が良好であり、食品医薬品等の包装フィル
ム、容器として好ましい性質をもっているが、価格が高
いという欠点があり、ポリオレフィンとの積層化が行わ
れている。
しかしながらポリオレフィンとこれらの樹脂とは親和性
に乏しく通常の成形方法では接着しないため、ポIJオ
レフィンの一部または全部を不飽和カルポン酸無水物で
変性した変性ポリオレフィンとこれらの樹脂とを積層し
て、2層または3層以上のシート、フィルム、積層ボト
ルに成形されている。これらの積層は共押出しラミネー
ションなどの溶融状態で行われることが多く、その接着
強度は接着時の温度、ポリオレフィンの変性の割合等に
大きく依存するため、成形にあたってはこれらに十分注
意する必要がある。しかしながらこれらに注意してもな
お各樹脂間の接着強度が不十分であったり、再現性が思
わしくない場合があり、実施上の大きな障害となってい
た。本発明者らは変性ポリオレフインとエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂あるいはポリエ
ステル樹脂との間の接着強度に及ぼす因子について検討
した結果、特定の金属化合物をある限られた範囲で配合
すれば接着強度の向上に効果があることを見出し、さら
にこの金属化合物と共に特定の抗酸化剤を併用すること
により、接着強度がさらに向上することを見出し、本発
明に到達した。
すなわち本発明はポリオレフインの一部あるいは全部を
不飽和カルボン酸もしくはその譲導体から選ばれた少な
くとも1種以上のモノマーで変性したポリオレフインと
、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹
脂あるいはポリエステル樹脂とを積層するにあたり、少
なくとも1層以上に、高級脂肪酸の金属塩、金属酸化物
、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩および金属ケ
イ酸塩から選ばれる少なくとも1種以上の金属化合物を
0.01ないし1重量部(ただし高級脂肪酸の金属塩は
0.01ないし0.15重量部とする)配合することを
特徴とする積層間の接着性を改良する方法に関する。
本発明の方法で用いられるポリオレフインには、例えば
エチレン、プロピレン、1ーブテン、1−ペンテン、3
ーメチル−1−プテソ、1−へキセン、4−メチル−1
−ペンテン等のQーオレフィンの単独重合体、もしくは
上記一種のモノマーと10モル%、好ましくは7モル%
以下の他のQーオレフィンとの英重合体またはこれらの
混合物でX線分析による結晶化度が25%以上の重合体
が好ましいが、その他エチレン−酢酸ビニル共重合体も
用いられる。
これらのうちでは、中、高密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレンに対して本発明の効果が顕著である。ポリオレフ
ィンは、一部または全部が不飽和カルボン酸またはその
誘導体でグラフト変性される。
不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタク
リル酸、マレィン酸、フマル酸、ィタコン酸、シトラコ
ン酸等がある。また不飽和カルボン酸の誘導体としては
、酸無水物、ェステル、アミド、ィミド、金属塩等があ
り、例えば無水マレィン酸、無水シトラコン酸、無水ィ
タコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸プチル、アクリル酸グリシジル、メタ
クリル酸グリシジル、マレイン酸モノェチルェステル、
マレィン酸ジェチルヱステル、フマル酸ジメチルェステ
ル、ィタコン酸モ/メチルェステル、ィタコン酸ジェチ
ルヱステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレ
ィン酸モノアミド、マレィン酸ジアミド、マレィン酸−
N−モノェチルアミド、マレィン酸−N・N−ジェチル
アミド、マレイン酸−N−モノブチルアミド、マレィン
酸−N・Nージブチルアミド、フマル酸モノアミド、フ
マル酸ジアミド、フマル酸−N−モノェチルアミド、フ
マル酸−N・N−ジェチルアミド、フマル酸−Nーモノ
ブチルアミド、フマル酸−N・N−ジブチルアミド、マ
レィミド、N−プチルマレイミド、N−フエニルマレイ
ミド、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウム
、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム等を挙げ
ることができる。これらの中では、無水マレィン酸を使
用するのが最も好ましい。上記モノマーをポリオレフィ
ンにグラフトする方法としては、公知の種々の方法を採
用することが出来る。
例えば、ポリオレフィンとグラフトモノマ−を溶媒の存
在下または不存在下でラジカル開始剤を添加してまたは
添加せずに高温で加熱することによって行われる。反応
に際し、スチレンのような他のビニルモノマーを共存さ
せてもよい。結晶性ポリオレフィンへのグラフトモノマ
−のグラフトされる量(以下グラフト率という)は、1
0‐4ないし1の重量%とくに10‐3ないし3重量%
の範囲にあるよう調製するのが好ましい。変性ポリオレ
フィンは、一部がグラフトされていても、全体がグラフ
トされていてもさしつかえないが、工業的製造上からは
、予めグラフト率10−2なし・し8重量%の変性ボリ
オレフィンを製造しておき、次に未変性ポリオレフィン
にこの変性ポリオレフィンを混合することが組成物中の
グラフトモノマ−の濃度を適当に調整できるため、好ま
しい。変性されたポリオレフィンにはエチレンービニル
アルコール共重合体、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂あるいは炭化水素系合成ェラストマ−を配合すること
が好ましい。
とくにエチレンーピニルアルコール共重合体、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂と積層する場合には変性ポリ
オレフイン中にそれぞれエチレンービニルアルコール共
重合体、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂を配合する
ことが好ましい。また炭化水素系合成ェラストマーには
、例えば、ポリイソプチレン、エチレンープロピレンゴ
ム、エチレン−1ーブテンゴム、エチレン−1ープテン
ゴム、ブチ爪ゴム、ブタジエンゴム、スチレンーブタジ
エンゴム、エチレンーブタジエンゴム、ィソプレンゴム
等の他に、これらを前記不飽和カルボン酸で変性したェ
ラストマーも例示することができる。
これらのうちでは、ポリイソブチレン、エチレンープロ
ピレンゴム、およびそれらの変性物が好ましく用いられ
る。これらの樹脂の配合量は変性ポリオレフィン10の
重量部に対し3の重量部以下、好ましくは20重量部以
下である。
本発明で使用されるエチレンービニルアルコ−ル共重合
体は、エチレン含有率15なし、し60モル%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体をケン化して得られるケン化度
90ないし100%の重合体である。
エチレン含有率15モル%未満のエチレンービニルァル
コール共重合体は成形可能温度が分解温度に接近し成形
が困難である。エチレン含有率が60モル%を越えると
、エチレンービニルアルコール共重合体の優れた特性で
あるガス透過抵抗性、機械的性質が劣り積層構造物とす
る効果がなくなる。ケン化度が90%未満のエチレンー
ビニルアルコ−ル共重合体は、機械的性質、耐油性、耐
水性が劣り実用上好ましくない。本発明で使用するエチ
レンービニルアルコール共重合体には、更に本発明の目
的を損わない範囲で他の重合体例えばナイロン、ポリエ
ステル、ポリオレフイン、ポリカーボネート、アイオノ
マー樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂
、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂等が混合されているも
の、あるいはェポキシ化合物、ィソシアネート化合物等
で変性されているものであってもよい。
ポリアミド樹脂としては、アミノ基を含有するものはい
ずれも使用でき、例えばナイロン6、ナイロン66 ナ
イロン610、ナイロン11、ナイロン12さらに芳香
族ポリアミド等の重合体主鎖の一体的部分として繰り返
しアミド基を有する最鎖合成ポリアミドである。
またポリエステル樹脂には、テレフタル酸、フタル酸、
イソフタル酸、2・6一ナフタリンジカルボン酸、1・
5一ナフタリンジカルポン酸、メチルテレフタル酸等の
芳香族ジカルボン酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼラ
ィン酸、コハク酸等の脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒド
ロテレフタル酸、ヘキサヒドロィソフタル酸等の脂環族
ジカルボン酸等のジカルボン酸およびそのェステル形成
性誘導体、例えば低級アルキルェステル、酸無水物等と
エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ベンタメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、1・7ーヘプタンジオール、ネオ
ベンチルグリコール等の脂肪族アルキレングリコール、
ジェチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジブ
チレングリコール等のアルキレンオキシドグリコール、
1・4ーシクロヘキサンジオール、1・4−シクロヘキ
サンジメタノール等の脂環族グリコールなどのグリコー
ルおよびそのェステル形成性誘導体とから合成されるポ
リエステルである。
これらエチレンービニルアルコール共重合体、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂には、抗酸化剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、顔料、染料等の添加剤を本発明の目的
を損わない程度、含有してもよい。金属化合物に用いら
れる金属は、周期律表la、ロa、ob、ma、Naお
よびNbの各族に属する元素であり、ナトリウム、カリ
ウム、マグネシウム、力ルシウム、ストロンチウム、バ
リウム、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、ケイ素、ス
ズ、鉛、チタン等が好適に使用される。またこれらの金
属化合物として好適に使用されるものには酸化マグネシ
ウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ
素、二酸化チタン等の金属酸化物、水酸化マグネシウム
、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、オルソチタ
ン酸等の金属水酸化物、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム等の金属炭酸塩、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム等の金属硫酸塩、
メタケィ酸ナトリウム、無水ケィ酸ナトリウム「 メタ
ケィ酸リチウム、無水ケイ酸リチウム、メタケィ酸カリ
ウム、無水ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、メタ
ケィ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム等の他、アルミ
ケイ酸塩などのケイ酸塩がある。これらは天然品、合成
品いずれでもよく、2種以上の混合物でもよい。天然品
にはタルク、ベントナイト、ハイドロタルサィト等も例
示される。また高級脂肪酸の金属塩には、炭素数7ない
し23とくに11なし、し21のカルボン酸の金属塩が
あり、ラウリソ酸〜パルミチン酸ステアリン酸、べへン
酸などの直鏡脂肪族カルボン酸のナトリウム塩、マグネ
シウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩を好適に使用すること
ができる。
これらの金属化合物は、固体の場合粒度が細かいほど好
ましいが、少なくとも150v以下、とくに40仏以下
の平均粒径があれば十分である。また形状は局平、塊状
、針状その他の形状であってもよいが好ましくは丸みを
帯びた形状、とくに球状が好適である。金属化合物は積
層される各樹脂層に配合することが好ましいがト変性ポ
リオレフィン樹脂層のみに配合しても、十分な改良効果
がみられる。
配合量は樹脂10の重量部に対して0.01なし、し1
重量部であり、とくに0.01なし、し0.3重量部が
好ましい。ただし高級脂肪酸の金属塩の配合量は0.0
1なし、し0.15重量部、とくに好ましくは0.02
ないし0.1a重量部の範囲であることが必要である。
これらは2種以上併用することが好ましい。金属化合物
の配合量が1重量部(高級脂肪酸の金属塩の場合は0.
15重量部)を以えると、接着強度は急激に低下し、2
重量部以上では全く接着しない。本発明においては、と
くに高級脂肪酸の金属塩とそれ以外の金属化合物を併用
することが好ましい。各樹脂層にはこれらの金属化合物
に加えてさらにフェノール系抗酸化剤を配合すると接着
性が向上する。フェノール系抗酸化剤には、2・6−ジ
ーtenーブチル−p−クレゾール(BHT)、o一に
rt−ブチル−p−クレソール(BHA)、テトラキス
〔メチレンー3−(3・5ージーten−ブチルー4−
ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メタン(イルガ
ノツクス1010)、4・4ーブチリデンビス(6−t
en−ブチル−m−クレゾール)(SWP)、1・1ー
ビス(4−オキシフエニル)シクロヘキサン、1・3・
5ートリメチルー2・4・6−トリス(3・5一ジー企
rt−プチルー4ーヒドロキシベンゼン)、2・6−ビ
ス(Z−ヒドロキシ−3一ten−ブチルー5′ーメチ
ルベンジル)−4−メチルフエノール、2・2−チオビ
ス(4ーメチルー6一把rt−ブチルフエノール)、p
ーヒドロキシージフエニルアミン、トコフエロール等の
ヒドロキシクロマン誘導体がある。これらのフェノール
系抗酸化剤は樹脂100重量部に対し、0.01ないし
0.5重量部、とくに0.01ないし0.3重量部が好
ましい。金属化合物の配合量が比較的少量であっても、
フェノール系抗酸化剤を併用すれば接着強度は幾分改良
されるが、金属化合物が0.01重量部以下では、十分
とはいえない。また変性ポリオレフィン中にエチレンー
ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂、ポリエス
テル樹脂、あるいは炭化水素系合成ェラストマーを配合
して、積層を行う場合には、配合後の変性ポリオレフィ
ン組成物中のフェノール系抗酸化剤および金属化合物の
割合が上記の範囲となるように調整することが必要であ
る。本発明で使用する変性ポリオレフィン組成物を調製
する方法としては公知の種々の方法をとりうる。
例えば、各成分をリボンブレンダー、V型ブレンダー、
タンブラー、ヘンシェルミキサー等で混合後、押出機、
バンバリーミキサー、二本ロール、ニーダー等で混糠す
る方法、あるいは各成分を溶媒に溶解させ、よく縄梓混
合した後、貧溶媒を添加して析出させる等の方法がある
。本発明の変性ポリオレフィンとエチレンービニルアル
コール共重合体、ポリアミド樹脂又はポリエステル樹脂
を積層する方法としては、‘1)予めそれぞれのフィル
ム、シートを製造しておき、両者を熱圧着する方法、■
エチレンービニルアルコール共重合体(ポリアミド樹脂
、ポリエステル樹脂)層に港煤した変性ポリオレフィン
組成物を積層する方法、【3ーそれぞれを別個の押出機
で溶融し、同一のダイスより共押出する等の方法がある
これら‘1’、■、糊の方法において、成形時の熔融変
性ポリオレフィンの樹脂温度は、変性ポリオレフインの
融点以上30000以下、特に20000ないし280
00の範囲が好ましい。{1)、脚の方法におけるエチ
レンービニルアルコール共重合体の樹脂温度は170o
oないし25000、特に19000ないし23000
の範囲が好ましい。本発明の方法は2層または3層以上
に積層された積層シート、積層フィルムあるいは積層ボ
トル等の積層体に用いられる。
本発明によれば、積層樹脂間の接着性を改良し、安定し
た接着強度を得ることができる。
また配合される金属化合物は微少量であり、変性ポリオ
レフィン層の衝撃強度、透明性等の物性には全く影響を
与えることがない。以下、実施例を示す。
実施例1〜9および比較例1〜2 ポリプロピレン(メルトインデツクス0.5)98重量
部及びポリプロピレン(メルトィンデツクス14)に無
水マレィン酸を2.5重量部グラフトした変性ポリプロ
ピレン2重量部にフェノール系抗酸化剤であるィルガノ
ックス1010および金属化合物であるステアリン酸カ
ルシウムを種々の割合で配合し、押出機にて樹脂温度2
30qCにて造粒し、変性ポリプロピレンを得た。
これらを樹脂温度200℃で厚さ200rのインフレー
ションフィルムに成形した。またエチレン含有率31モ
ル%、ケン化度99%のエチレンーピニルアルコール共
重合体(以下EVALと略称する)からなる厚さ100
ムのインフレーションフィルムを乾燥準備し、前記の各
変性ポリプロピレンフイルムとの間で21000、1k
9/めで5秒間ヒートシールを行ない試験片を作成して
、インストロン測定機によりチャックスピード10仇舷
/minで両層の剥離強度を測定した結果を第1表に示
す。
第1表 実施例10〜11および比較例3 イルガノツクス1010のかわりにBHTを用いた場合
について実施例1と同様に試験した結果を第2表に示す
第2表 実施例 12 イルガノックス1010およびBHTを併用した場合に
ついて実施例1と同様に試験した結果を第3表に示す。
第3表実施例13〜18および比較例4 厚さ100レのナイロンフィルム(東レ製CM−102
1L)と実施例1で用いた変性ポリプロピレンとの間で
220qo、lk9/抑で5秒間ヒートシールを行ない
、同様に試験した結果を第4表に示す。
第4表変性ポリオレフィンの基材がポリプロピレンの場
合、フェノール系抗酸化剤と併用して金属化合物を配合
するとト金属化合物の配合量と供に剥離強度が大きくな
り、約0.05重量部を過ぎると低下いまじめる。
この傾向はフェノール系抗酸化剤の配合量を変化させて
も同様にみられる。また金属化合物の存在下にフェノー
ル系抗酸化剤の配合量を増加させると、約0.1重量部
までは剥離強度が大きくなるが、それ以上配合すると低
下いまじめる。この傾向は勺金属化合物の配合量を変化
させても同様にみられる。実施例 19 ステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸を併用した
場合について、実施例1と同様に試験した結果を第5表
に示す。
第5表 ィルガノツクス1010およびステアリン酸カルシウム
を配合した変性ポリプロピレンにステアリン酸を少量配
合しても接着性にはほとんど影響を与えないことがわか
る。
実施例 20 ステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸を併用した
場合についてのナイロンフィルムに対する試験結果を第
6表に示す。
第6表 ステアリン酸カルシウムにステアリン酸を併用してもよ
いが、その配合量が少量の場合接着強度には影響がない
実施例 21〜23 フェノール系抗酸化剤として4・4ーブチリデンビス(
6一ten−ブチルーm−クレゾール)(以下SWPと
略称する)、金属化合物としてステアリン酸カルシウム
を変性ポリプロピレンに配合し、実施例1と同様にエチ
レンービニルアルコール共重合体との間の剥離強度を測
定した結果を第7表に示す。
第 7 表 実施例 24〜26 実施例21〜23と同様にSWPおよびステアリン酸カ
ルシウムを配合した変性ポリプロピレンとナイロンとの
間の剥離強度を測定した結果を第8表に示す。
第8表 実施例27〜2828−1、比較例5 金属化合物としてシリカ(平均粒径4r)を用い、フェ
ノール系抗酸化剤としてイルガノツクス1010または
BHTを用いた場合について実施例1と同様にエチレン
ービニルアルコール共重合体との間の剥離強度を測定し
た結果を第9表に示す。
同様にシリカの量を増した場合の例(実施例28−1、
比較例5)を表に示す。第9表 実施例 29 実施例27と同様にして、ナイロンとの間の剥離強度を
測定した結果を第1項銭こ示す。
第 10 表 実施例 30〜31 金属化合物としてステアリン酸カルシウムおよびシリカ
を併用した場合について実施例27と同機にエチレンー
ビニルアルコール共重合体との間の剥離強度を測定した
結果を第11表に示す。
第 11 表シリカのみの場合またはステアリン酸
カルシウムのみの場合に比べ、それらを併用すれば本発
明の接着性改良はより効果がある。
実施例 32 シリカおよびステアリン酸カルシウムを併用した場合に
ついて、ナイロンとの間の剥離強度を実施例27と同様
に測定した結果を第12表に示す。
第 12 表実施例 33および34 ステアリン酸カルシウムおよびアミド系スリップ剤を併
用した場合のェテレンービニルアルコール共重合体との
間の剥離強度を第1横長‘こ示す。
第 13 表ステアリン酸カルシウム単独の場合
(実施例3または実施例10)に比べ、アミド系スリッ
プ剤を配合するとその剥離強度は低下するので好ましく
ないが、少量配合の場合はその影響が小さい。実施例3
5および35一1、比較例6金属化合物としてハイドロ
タルサィト (Mg0/AI2b3=4)を用い、フェノ−ル系抗酸
化剤としてィルガノックス1010を用いた場合につい
てエチレンービニルアルコール共重合体との間の剥離強
度を第14表に示す。
ハイドロタルサィトの配合量を上限付近まで高めると(
実施例35一1)剥離強度は低下する額向にある。上限
を越えると(比較例6)、剥離強度は著しく低下する。
第 14 表実施例 36 ポリプロピレン(メルトインデツクス0.5)98重量
部及びポリプロピレン(メルトィンデックス14)に無
水マレィン酸を2.5重量%グラフトした変性ポリプロ
ピレン2重量部を混合後、押出機にて230doで造粒
し、変性ポリオレフィンを得た。
この変性ポリオレフィン10の重量部にはィルガノック
ス1010が0.1重量部及びステアリン酸カルシウム
が0.05重量部含まれていた。このべレットを1台の
押出機で溶融し、樹脂温度210qoで複合びん成形用
ダィに供給した。
一方、別の押出機でエチレンービニルアルコール共重合
体(エチレン含有率31モル%、ケン化度99%)を溶
融し、樹脂温度2100○で前記ダィに供給し、外側が
変性ポリプロピレン、内側がエチレンービニルアルコー
ル共重合体とからなる180ccの複合ボトル(ポリプ
ロピレン層の厚さ1柳、エチレンービニルアルコール層
の厚さ0.1肌)を成形した。このボトルの側面から中
2仇肋の試験片を切り取り、変性ポリプロピレン層をエ
チレンーピニルアルコール層の間を一部剥離した後、ィ
ンストロン測定機によりチャックスピード100/mi
nで両層の剥離強度を測定した結果、その値は1800
夕/抑であった。実施例37および比較例7 金属酸化物として酸化チタンおよびステァ1」ン酸亜鉛
、抗酸化剤としてィルガノックス1010を用いるほか
は、実施例1と同機の方法により積層物を形成した。
その結果を表15に示した。第 15 表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフインの一部あるいは全部を不飽和カルボ
    ン酸もしくはその誘導体から選ばれた少なくとも1種以
    上のモノマーで変性したポリオレフインと、エチレン−
    ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂あるいはポ
    リエステル樹脂を積層するにあたり、少なくとも1層以
    上に、高級脂肪酸の金属塩、金属酸化物、金属水酸化物
    、金属炭酸塩、金属硫酸塩および金属ケイ酸塩から選ば
    れる少なくとも1種以上の金属化合物を0.01ないし
    1重量部(ただし高級脂肪酸の金属塩は0.01ないし
    0.15重量部とする)配合することを特徴とする積層
    間の接着性を改良する方法。 2 変性ポリオレフインが、ポリオレフインにモノマー
    を10^−^4ないし10重量%グラフトした変性ポリ
    オレフインであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 3 モノマーが無水マレイン酸であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 4 2種以上の金属化合物を配合することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の
    方法。 5 金属化合物として、高級脂肪酸の金属塩とそれ以外
    の金属化合物を併用することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の方法。 6 金属化合物に加えてさらにフエノール系抗酸化剤を
    0.01ないし0.5重量部配合することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の
    方法。
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