JPS60243020A - 5α−リダクタ−ゼ阻害剤 - Google Patents

5α−リダクタ−ゼ阻害剤

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JPS60243020A
JPS60243020A JP59087818A JP8781884A JPS60243020A JP S60243020 A JPS60243020 A JP S60243020A JP 59087818 A JP59087818 A JP 59087818A JP 8781884 A JP8781884 A JP 8781884A JP S60243020 A JPS60243020 A JP S60243020A
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reductase
acid
extract
acne
duku
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Tsumoru Miyamoto
宮本 積
Nobuyuki Hamanaka
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な5α−リダクターゼ阻害剤に関する。さ
らに詳しく言うと、ランジウム ドメスチカムジャツク
バーデューク(Lan、?ium domes −ti
cu、1nJack var、Dubりまたはランジウ
ムト8メヌチカムジャツクバーランサ(LanzitL
m domes −ticu、m Jack vOLr
、Lan、qsat)の果皮より得られた抽出物を有効
成分として含有する5α−リダクターゼ阻害剤に関する
従来より、男性型脱毛症の成因としては、(1)ホルモ
ンのアンバランス説、(2)遺伝説、(3)血液循環不
全説、(4)栄養親等数多くの説が提唱されているが、
毛の発生に男性ホルモンのテストステロン(testo
rterone) が重要な役割を演じていることは古
くから示唆されていた。テストステロンと男性型脱毛症
の因果関係を実験的に生化学のレベルで証明した安達ら
の説(Biochem、 Biophysy。
R$、?、 Cornmu、n、、 41.884(1
970) 参照のこと〕によると、華丸で生合成された
テストステロンは頭部において、毛包、妃脂腺等に存在
する5α−リダクターゼ(5(1−reductast
) によりジヒドロテストステロン(Dihydoro
testosterone)に変換され、とのジヒドロ
テストステロンがアデニルサイクラーゼ(αttany
l cyclase) の活性を著しく低下させること
により細胞内のサイクリック−AMPレベルの低下をも
たらし、その結果毛及び毛の周辺のエネルギー産生の低
下とタンパク質合成の抑制を誘起する。従って、これら
一連の現象により、成長期にある毛は休止期に移行し、
この状態をくり返している間に長毛から軟毛へ、そして
最終的には男性型ハゲにまで進行すると考えられる。こ
の説を裏付けるものとして、シュバイケルト(H,Vj
3chvutiktrt:)らは、男性型ノl’(7)
毛包には、女性の毛包やハゲでない人の毛包に比して、
5α−リダクターゼによる代刷物、すなわちジヒドロテ
ストステロン等が多量に存在して(・ることを報告して
いる[J、G11n、F、ndocr、、 3シ811
(1974)参照のこと〕。
男性型脱毛症以外にも、テストステロンから5α−リダ
クターゼにより生成するジヒドロテストステロンは、ア
クネ(座愉、ニキビ等)の発生、増悪にも重要な生理的
役割を演じていることが報告されている。すなわち、J
、B、Hayらはアクネ患者における患部の皮膚と正常
皮膚でのテストステロンの代謝速度を比較したところ、
テストステロンの5α−リダクターゼによる代謝はアク
ネ患部において亢進していることを報告している(By
J、 Dermty、tol、、91.123 (19
74) )。またG、E3ansoneらはアクネ患者
の患部皮屑中のテストステロンからジヒドロテストステ
ロンへの合成能は、正常人のそれの2〜20倍異常元進
していることを見い出し、アクネの発生や増悪に対して
5α−リダクターゼにより生成するジヒドロテストステ
ロンが太き(関与しているどとを示唆している(J、 
Invest、 DtrrILatol、、 56.3
66(1971))。
さらに、ジヒドロテストステロンは前立腺の肥大にも関
与している。Gowan らは前立腺肥大症患者の前立
腺中にはジヒドロテストステロンか多量に存在すること
を報告しく J、 SterotttBiochemi
ptrya 11.609(1979) 〕、さらに最
近では前立腺肥大症患者の前立腺では5α−リダクター
ゼの活性が異常亢進していることが知られており[J、
 C11rLical End、ocrtnol、 a
ntLMetabolism、 56.139(198
3)]、前立腺肥大症の発生及び進行にジヒドロテスト
ステロンが重要な役割を果たしていることが明らかにな
っている。
従来、前立腺肥大症の薬物療法としては、女性ホルモン
であるエストロゲン剤や抗男性ホルモン作用をもつゲス
ターゲン剤が用いられてきたが、いずれも本来のホルモ
ン作用が強い副作用となり、充分な治療がなされていな
いのが現状である。このような見地から、5α−リダク
ターゼを阻害する薬物は新らしいタイプの前立腺肥大症
の治療薬として期待されている。
本発明者らは、これらの知見に基づき、5α−リダクタ
ーゼの作用を強力に阻害し、脱毛症、アクネ及び前立腺
肥大症等のよ5なジヒドロテストステロンの産生過剰に
起因する疾患の治療及び/または予防に有用である5α
−リダクターゼ阻害剤を見い出すべく鋭意研究を行なっ
た結果、センダン科の1種である植物の果皮より得られ
た抽出物がその目的を達成することを見い出し本発明を
完成した。
従って、本発明はランジウムドメスチカムジャツクバー
デューク(以下、デュークと略す。)またはランジウム
ドメスチカムジャツクバーランサ(以下、ランサと略す
。)の果皮より得られた抽出物を有機成分として含有す
る5α−リダクターゼ阻害剤に関する。
デューク及びランサは軍南アジア、特にインドネシア各
地に広く分布しているセンダン科の低木であり、1月か
ら4月の雨期に実をうける。とりわけデュークの実は果
物として広く親しまれており、その果肉は美味であるが
、肉厚の果皮は多量の乳液を含んでおり、伝承的に有毒
であるとされてきた。
それらの果皮の成分については、すべてが解明されたわ
けではないが、主要なものについては単離され、構造が
決定されている。主な抽出物としては下記の4種の化合
物が報告されている。
ヤS/、−刈 c(R−β−D− ランシックアシッド(LarLzic Ac1d、)は
乾燥果皮中張も大量に含まれている成分であり、196
7年から1968年にかけて単離及び構造決定がなされ
た(Tetrahedron Letters、 37
.3571(1967)及び同誌、34,3731(1
968)参照のこと〕。ランジオサイド(Lanzio
sidg)は2ンジツクアクンドより極性の高い分画に
含まれ、配糖体であることから、それぞれランジオサイ
ドA、B及びCと命名された[Tgtrahedron
Latter、?、23.1349(1982)及びJ
、 C)r!I。
Ghem、、48,4462(1983)参照ノコと〕
本発明に含まれる抽出物とは、デューク及びランサの乾
燥果皮より抽出さ扛たすべての成分及びそれらの混合物
を含み、今だ単離及び構造決定のなされていない成分を
も含みうるものである。このことは後述の実験例からも
裏付けられる。すなわち実験例1において、デュークか
らのエタノール抽出物(数種類の構造既知及び構造未知
の成分の混合物と推定される。)が強力な5α−リダク
ターゼ阻害作用を有しており、この事実は構造未知成分
にも阻害作用の強力なものが存在する可能性を示唆して
いる。抽出物として好【しいものは、エタノール抽出物
、シンシックアシッド及び2ンジオサイドA、B及びC
であり、より好ましいものはランシックアシッドである
ランシックアシッド9の薬理作用については、今まで全
く報告されていない。ランジオサイドについては、ラン
ジオサイドAがロイコトリエンD4によって誘発される
モルモット回腸組織の収縮を阻害するが、ランジオサイ
ドB及びCは、ランジオサイドAの約10分の1の阻害
活性しかイJしていないことが報告されているだけであ
る〔J、0τダ。
Chem、、48,4462(1983)参照ノコと〕
本発明の5α−リダクターゼ阻害作用は、ロイコトリエ
ンD4 に対する阻害作用とは全く別個の作用メカニズ
ムを有する作用であり、従って本発明抽出物が有する5
α−リダクターゼ阻害作用は、本発明者らによって初め
て見い出された有用な薬理作用である。
本発明に含まれる抽出物、特にシンシックアシッド及び
シンジオサイ)”A、B及びCの抽出、単離及び精製方
法については、前述の文献、Tetrahettron
 Letters及びJ、 Org、 Chtm、。
に詳しく記載されているが、本発明の抽出物が、これら
に記載された方法によって得られたものに限定されるこ
とはない。また文献ではデュークを原材料として抽出を
行っているが、ランプの果皮からも同様にして抽出する
ことができる。
抽出、単離及び精製方法を簡単に説明すると、まずデュ
ークまたは2ンサの乾燥した果皮を粉砕し、適当な溶媒
に数時間から数週間冷浸しておくか、あるいはソックス
レー抽出器等を用いて抽出する。抽出物を適当な分離手
段、例えばシリカゲル、カラムまたは高速液体のクロマ
トグラフィを用いて、それぞれの成分に富んだ分画に単
離し、さらに上記のクロマトグラフィまたは/及び結晶
化法を任意にくり返して行ない、目的とする成分な単離
、精製することができる。もちろん各成分の混合物であ
る抽出物をそのまま用いても本発明の目的は達成される
。各操作で用いられる溶媒は、それぞれの操作に適した
ものであれば何でもよく、例エバー<ンタン、ヘキサン
、ヘプタゝン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素
、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水
素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素のような
ハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノールのような
アルコール、水、ジエチルエーテル、石油エーテル、酢
酸エチル、アセトン、またはこれらの2以上の混合溶媒
を挙げることができる。
本発゛明に含まれる抽出物は、5α−リダクターゼ阻害
作用を有するので、呻乳動物、特にヒトにおける5α−
リダクターゼによるジヒドロテストステロンの産生過剰
に起因する疾患の治療及び/または予防に有用である。
そのような疾患としては、例えば男性型脱毛症をはじめ
とする脱毛症、アクネ及び前立腺肥大症が挙げられる。
本発明に含まれる抽出物を上記の目的で用いるには5通
常全身的(主として前立腺肥大症の治療及び/または予
防の場合)または局所的(主として脱毛症及びアクネの
治療及び/または予防の場合)に、経口または非経口で
投与される。投与量は年令、体重、症状、治療効果、投
与方法、処理時間等により異なるか、前立腺肥大症の治
療及び/または予防の場合は、通常成人ひとり肖り、1
回に1my 〜1g1好ましくは20mg〜2oOmり
の範囲で1日1回から数回経皮投与ノされろか、または
成人ひとり当り、1回に100μg〜11007ff、
好ましくは1mg〜10rvの範囲で1日1回から数回
非経口投与(好ましくは静脈内投与)される。
脱毛症及びアクネの治療及び/または予防の場合は、通
常成人ひとり当り、1回に10μg〜50〜、好ましく
は100μs〜51ngの範囲で1日1回から数回経皮
投与される。もちろん前記したように投与量は種々の条
件で変動するので、上記投与範囲より少ない葉で十分な
場合もあるし、また範囲を越えて投与する必要のあるも
ある。
本発明による経口投与のための固体組成物としては、錠
剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。このような固体組成物
においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少な
くともひとつの不活性な希釈剤、例えば乳糖、マンニト
ール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、 微
結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物
は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例え
ばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤や繊維素グ
ルコン酸カルシウムのような崩壊剤を含有していてもよ
い。錠剤または丸剤は必要により白糖、セラチン、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシグロビルメチル
セルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質
のフィルムで被膜してもよいし、また2以上の層で被膜
Cてもよい。さらにゼラチンの、ような吸収されうる物
質のカプセルも包含される。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳
濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等を
含み、一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば精製
水、エタノールを含む。この組成物は不活性な希釈剤以
外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、
芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまた
はそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法によ
り処方されるスプレー剤が含まれる。
本発明による非経口投与のための注射剤としては、無菌
の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含す
る。水性の溶液剤、懸濁剤としては例えば注射用蒸留水
及び生理食塩水が含まれる。
非水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のよう
な植物油、エタノールのよう11アルコール類、ポリソ
ルベート80等がある。このような組成物は、さらに防
腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤のような補助剤を含んで
もよい。これらは例えばバクテリア保留フィルターを通
す濾過、殺菌剤の配合または照射によって無糸化されろ
。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、使用前に無
菌水または無麹の注射用溶媒に溶解して使用することも
できる。
非経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつま
たはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法に
より処方される。外用液剤、軟コウのような塗布剤、直
腸内投与のための坐剤及び腔内投与のためのはツサリー
等が含まれる。
特に脱毛症またはアクネの治療及び予防のための経皮投
与用の組成物としては、ローション、トニック、スプレ
ー、溶液剤、懸濁剤、乳液のような外用液剤及び軟コウ
、ゲル、クリームのような塗布剤が含まれる。このよう
な組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性稜l
質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えば蒸留
水、エタノールのような低級アルコール、セタノールの
ようす高級アルコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコールのような多価アルコール、ヒトゝロキ
シプロビルセルロースのよつ7よセルローヌ類、動物性
及び植物性の脂肪、ワセリン、ロウ、シリコン、オリー
ブ油のような植物油、界面活性剤、酸化亜鉛等を含む。
この組成物は上記の希釈剤以外にも、湿潤剤、懸濁剤、
芳香剤、防腐剤のような補助剤を含んでもよい。
以下、参考例、実施例及び実験例により本発明を詳述す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
参考例1 エタノールによる抽出 乾燥したデューク果皮50.9を粉砕し、エタノール2
00mJに浸し、1週間室温で放置した。混合物を濾過
し、涙液を減圧濃縮して油状物質5.5gを得た。
参考例2 シンシックアシッドの抽出(A法) 乾燥したデューク果皮95011を粉砕し、ソックスレ
ー抽出器を用いて、ルーヘキサンで5時間連続的に抽出
し、抽出液を減圧濃縮して油状物質120Fを得た。得
られた油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィで
精製した。溶出溶媒として酢酸エチルとルーヘキサン(
2:8)の混合[[いて、う/シックアシッドを含む部
分6r;gを溶出し、さらに溶出溶媒を酢酸エチルとn
 −ヘキサン(1:1)の混合液から次第に酢酸エチル
の割合を増やして最終的には酢酸°エチルのみに変化さ
せて、ランジオサイドA、B及びCを含む部分40g(
合計)す佑出した。シンシックアシッドを含む部分をル
ーへキサンに溶かして結晶化し、さらに得られた粗結晶
をエタノールと水(3:1)の混合液より再結晶し、以
下の物性値を有するランシックアンノド23gを白色結
晶として得た。
NMR(CD(J3溶液):δ=5.57(IH,m)
、4.88.4.86.4.82,4.79.4.69
及び4.65(各々IH,/+8)、1.81.1.7
7及び1.73(各々3H,bs)、0.80及び0.
73(各々3H,り; IR(KB?−錠剤法ン: ν=3300〜2500.
1705.1630c1n e Mass:m/e=470(M”)、455.452.
397゜参考例3 シンシックアシッドの抽出(B法) 乾燥、粉砕したデューク果皮5.5 klilな酢酸エ
チル12/に1夜冷浸しく3回)、合わせた溶液36j
Jから酢酸エチルを留去して油状物質92OIを得た。
得られた油状物5yをn−ヘキサンに溶かし、20%水
酸化カリウム水溶液で抽出1−(3回)、水層をπ−へ
キサンで洗浄して(2回)中性物り玉を除去し1次に水
層を濃塩酸で酸性とした後酢酸エチ)L/−Q抽出した
。抽出液を減圧濃縮し、得られた残留物をルーへキサン
を用いて結晶化してランジンクアシッドの粗結晶110
gを得た。
母液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒、
酢酸エチル=n−ヘキサン−1:9)で精製してランシ
ックアシッドを含む油状物200Iを得た。得られた油
状物をn−ヘキサンを用いて結晶化してさらにランシッ
クアシッドの粗結晶15.9を得た。合わせた粗結晶1
251をエタノールと水(3:1)の混合液より再結晶
し、参考例2と同様の物性値を有するランシックアシッ
ド105gを得た。
参考例4 シンジオサイドA、B及びCの抽出 参考例2で得られたランジオサイドA、B及びCを含む
部分40yをJ 、 0ry1.Chem、、 43゜
4462(1983)記載の方法により精製し、ランジ
オサイドA、B及びCを得た。
実施例1 ランシックアシッドを含む錠剤の製造 ランシックアシッド5g、繊維素グルコン酸カルシウム
(崩壊剤)200m9Jステアリン酸マグネシウム(潤
滑剤) i o o即及び微結晶セルロース4.7II
を常法により混合し打錠して、−錠中に50即の活性成
分を含有する錠剤100f#を得た。
実施例2 ランシックアシッドを含むローションの製造ランシック
アシッドo、iy、ヒト80キシプロピルセルロース(
HPO−M=登録商標、日本曹達製ン1、Ig及び香料
数滴を常法により80%エタノールに溶かして全量を1
00威として目的とするローションを得た。
実施例3 ランシックアシッドを含むクリーム剤の製造ポリエチレ
ングリコール−400及びポリエチレングリコール−4
000(いずれも登録曲標、日本油脂製)それぞれ4.
OI及びセタノール0.5gの混合物を80℃に加温溶
解した後、ランシックアシッド0.1J/を加えて十分
溶解させて室温まで償却した。混合物に香料数滴、さら
に精製水を加えながら十分にかきませて全量を10gと
して目的とするクリーム剤を得た。
実験例1 5α−リダクターゼに対する阻害作用 (11実験方法 J、Shimazαhiらの方法[EneLocrtr
Lol、 Jαpon、。
18 179(1971)参照のこと〕を参考にして行
なった。すなわち雄性ラットの前立腺4.9を3倍容の
0.25Mショ糖を含む0. I M HEPESCp
H7,4) でホモジネートした後遠心分離した( 3
000 rpm で10分間)。沈殿を上記緩衝液lO
dに懸濁し、再び遠心分離(3000rpmで5分間)
して得られた沈渣に上記緩衝液3dを加えて懸濁し、酵
素溶液とした。
酵素活性の測定は(4−C)−テストステロン(1,5
n mob、 1,5 X 105cprn)、NAD
PH(0,5μmOの、 上記酵素溶液(0,03m1
)及び釉々の濃度の検体を含む全容0.1 mの反応溶
液を37℃で60分間インキュベートした。酵素反応は
クロロホルムとメタノール(1:2)の混合液0.4 
dを加えて停止し、その後遠心分離<200Orpmで
3分間)し、得られた上清50μ4をシリカゲル薄層プ
レートにスポツ、トシ、クロロホルム、メタノール及び
酢酸(99,2:0.6:0.2)の混合液を用いて分
離した。プレートをオートラジオグラフィにかけ、生成
したジヒドロテストステロンの放射活性をTLOスキャ
ナーを用いて測定し、酵素活性阻害率を算出した。結果
を表1に示す。
(2)結果 上記の結果より、エタノール抽出物汲ひランシックアシ
ッドは、非常に強力な5α−リダクターゼ阻害作用を有
しており、一方ランジオサイドA、B及びCもシンジク
クアンット8程の作用は示さなかったものの、5001
tl/ml では20〜60%の強力な阻害作用を示し
た。この結果をもとに、デューク及びランザクトの果皮
からの抽出物は5α−リダクターゼ阻害活性を有すると
結論し、次に代表例としてランシックアシッドを用いて
、5α−リダクターゼを阻害することにより病状の改善
もしくは予防に効果が期待されうる次の動物実験モデル
及び臨床治験での有効性を検討した。
実験例2 遺伝的脱毛症マウスに対する発毛効果 生後3週令の遺伝的脱毛証マウス(HR8/J−hr−
5例に1%のシンシックアシッドを含む溶液(シンシッ
クアシッドゝ0.1g及びRPC−M O,15,9を
80%エタノールに溶解し、全量を10dに調製した浴
液)Q、1IrLlを1日1回頭部に塗布した。
塗布開始後20日目位より全例において白い軟毛が生え
始め、30日目位より無数の黒い長毛が形成された。し
かしながら、ランシックアシッドを含まない溶液(RP
C−M O,15、!i’を80%エタノールに溶解し
、全量を10IrLl[調製した溶液)01Mを同様に
塗布した場合には、このような変化は全く認められなか
った。結果をまとめると表■のとおりである。
以上のことから、本発明に含まれる抽出物は遺伝的脱毛
症マウスに対して優れた発毛及び育毛効果を発揮するこ
とが証明された。
実、験例3 ヒトに対する発毛効果 0.1%のランジンクアシッドゝを含ムロージョン(実
施例2で製造した。)を用いて、志願した男性型脱毛症
患者8人(28才〜40才)に対する発毛及び育毛の効
果を検討した。投与方法は1日1〜2回頭部薄毛部分に
上記ローション約IMを振すかけ軽くマンサージした。
効果判定は、ローション投与前後において、フケ、抜は
毛、かゆみ等の症状を毎日記載させると共に、1ケ月に
1変説毛部分を詳細かつ客観的に観察して行った。
その結果、ローション投与後2−3′日目位から被検者
全員においてフケ、抜は毛、かゆみ等の症状が著しく軽
減されていき、かつこれらの効果は投与期間中持続され
た。また定期観察の結果、投与後4ケ月目で被鹸者8名
中2名に著明な発毛増毛効果(すなわち、毛髪本数の増
加、軟毛から硬毛への変化(毛髪が太く、かつ硬くなる
現象)及び毛髪の生育促か、)が観察され、4名に有意
な増毛効果(すなわち毛髪の生育促進)が認められたが
、残る2名は効果が認められなかった。
以上のことから、本発明に含まれる抽出物は脱毛症マウ
スに対して有効であるばかりか、ヒトの男性型脱毛症に
おいても顕著なフケ、抜は毛、かゆみ等の防止作用及び
発毛増毛作用を示すことが証明された。
実験例4 ヒトのニキビに対する効果 ニキビ発症に悩む健康男女15人(15才〜25才)を
対象として、ランシックアシッドのニキビに対する効果
を検討した。1%のランシックアシッドを含むクリーム
剤(実施例3で製造した。)を朝と夕の1日2回、適訴
をニキビ患部に局所的に塗布したところ、全例において
塗布後1〜3日目目位キビのほぼ完全な消失が観察され
た。
以上のことから、本発明に含まれろ抽出物はヒトのニキ
ビに対しても劇的な治療効果な有することが証明された
実験例5 急性毒性試験 5週令のJCL−IC;R系雄性マウス(体1ト:24
〜28g)に、10%エタノールと04%’L’wet
n 80 (登録開栓)を含む生理食塩水に溶解したシ
ンシックアシッドを尾静脈内より投与し、死亡例の有無
を7日間観察した1、その結果、シンシックアシッド’
60mg/kl?の静脈内投与において、10例9死亡
例は全くなく、従ってLD5o値は60〜./k19以
上であった。
以上のことから、本発明に含まれる抽出物の誇性は非常
に低いことが判明した。また実験例3及び4において、
副作用(例えは皮膚に対するかゆみ、はれなどの刺激)
が全くなかったことがら、本発明に含まれる抽出物は医
整品として十分安全に使用できることが証明された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 ランジウムドメスチカムジャックバーデュークま
    たはランジウムト9メスチカムジャンクバージンサの果
    皮より得られた抽出物を有効成分として含有する5α−
    リダクターゼ阻害剤。 2、有効成分がランジウムト9メスチヵムジャックバー
    デュークの果皮よりエタノールによって抽出された抽出
    物である特許請求の範囲第1項記載の5α−リダクター
    ゼ阻害剤。 3、有効成分がランジックアシンドである特許請求の範
    囲第1項記載の5α−リダクターゼ阻害剤。 4、有効成分がランジオサイ)’A、BまたはCである
    特許請求の範囲第1項記載の5α−リダクターゼ阻害剤
    。 5.5α−リダクターゼに起因する疾患が脱毛症である
    特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかの項に記載
    の5α−リダクターゼ阻害剤。 6.5α−リダクターゼに起因する疾患がアクネである
    特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかの項に記載
    の5α−リダクターゼ阻害剤。 7.5α−リダクターゼに起因する疾患が前立\肥大症
    である特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかの項
    に記載の5α−リダクターゼ阻害剤。
JP59087818A 1984-05-02 1984-05-02 5α−リダクタ−ゼ阻害剤 Granted JPS60243020A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63215611A (ja) * 1987-02-27 1988-09-08 Sunstar Inc 化粧料
JPS63243010A (ja) * 1987-03-28 1988-10-07 Sunstar Inc 水−アルコ−ル系化粧料

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JPS63215611A (ja) * 1987-02-27 1988-09-08 Sunstar Inc 化粧料
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