JP3781794B2 - トリテルペン酸誘導体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、抗アンドロゲン作用を有するトリテルペン酸誘導体および該化合物を含有する抗アンドロゲン剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願発明の化合物に関連したトリテルペノイド構造を有する物質としては、kadsulactone A[フィトケミストリー誌(Phytochemistry)、29巻、3358−3359頁、1990年]、anwuweizonic acid[カナディアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー誌(Canadian Journal of Chemistry)、66巻、414−415頁、1988年]、kadsuric acid[ケミストリー・レター誌(Chemistry Letters)、1307−1310頁、1976年]等が知られている。また、サネカズラ由来の化合物としては、上記のkadsuric acidをはじめ、kadsurin[テトラヘドロン・レター誌(Tetrahedron Letters)、4257−4260頁、1973年],kadsurarin(同前文献),δ−elemenol[テトラヘドロン・レター誌(Tetrahedron Letters)、2899−2901頁、1968年]等が知られている。しかし、いずれにおいても、抗アンドロゲン作用については知られていない。
【0003】
抗アンドロゲン作用とはテストステロンの男性ホルモン活性を軽減させる作用であり、これは5α−ジヒドロテストステロン(5α−DHT)とアンドロゲン受容体との結合を阻害すること、テストステロンを5α−DHTに還元する酵素(テストステロン 5α−レダクターゼ)の作用を阻害すること等によりもたらされる。このような抗アンドロゲン作用を有する化合物は、男性型脱毛症、粗毛症等の毛髪の疾患;前立腺肥大、前立腺腫瘍等の疾患;尋常性座瘡、脂漏等の皮脂分泌機能の亢進が原因とされる皮膚疾患等のアンドロゲン依存性疾患の治療および予防において有効である[エンドクリノロジー・アンド・メタボリズム・クリニックス・オブ・ノースアメリカ誌(Endocrinology and Metabolism Clinics of North America)、20巻、893−909頁、1991年、トレンド・イン・ファーマコロジカル・サイエンス誌(Trends in Pharmacological Sciences)、10巻、491−495頁、1989年等]。
【0004】
サネカズラ抽出物の関連する生物活性としては、育毛活性(特開平4−1121),テストステロン 5α−レダクターゼ阻害活性(特開平5−17365)が知られているが、いずれも粗抽出物であり、単離された化合物での該活性は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、抗アンドロゲン作用、特に5α−DHTとアンドロゲン受容体との結合を阻害する作用を有する新規なトリテルペン酸誘導体および該化合物を含有する抗アンドロゲン剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、アンドロゲン受容体との結合阻害を指標として新規化合物の探索に鋭意研究を重ねた結果、サネカズラ(学名Kadsura Japonica、別名ビナンカズラとも言われるツル性の多年草)より得られる化合物に上記活性を見い出した。この物質を単離、精製した結果、該化合物は、式(I)
【0007】
【化3】
【0008】
(式中、Xは−O−または単結合を表し、Rは水素またはヒドロキシを表す)で表される新規化合物であることがわかった。
以下、式(I)で表される化合物を化合物(I)という。
以下に、具体的な化合物(I)の構造式および理化学的性質を示す。なお、物理化学データは以下の機器により測定した。
【0009】
化合物1
【0010】
【化4】
【0011】
性状:無色粉末
融点:162.0 〜164.0 ℃
分子量:776
分子式:C42H64O13
比旋光度:[α] D 25=−10.4 °(c=0.117,メタノール)
赤外部吸収スペクトル(KBr法):
νcm-1:3435, 2931, 1734, 1707, 1579, 1419, 1402, 1381, 1115, 1068, 756
紫外部吸収スペクトル(CH3OH):λmax 221nm(ε11800)
高分解能質量分析:
【0012】
核磁気共鳴スペクトル(CD3OD 中):
1H(400MHz)δ ppm:0.72(1H),0.94(3H),0.97(3H,s),1.11(3H,s),1.13(1H),1.15(3H,s),1.19(1H),1.29(1H),1.32(3H,s),1.35(1H),1.37(1H),1.39(1H),1.41(1H),1.44(3H,s),1.45(1H),1.46(1H),1.51(1H),1.54(1H),1.59(1H),1.67(1H),1.72(1H),1.77(1H),1.78(1H),1.93(3H),1.97(1H),2.15(1H),2.17(1H),2.19(1H),2.46(1H),2.54(1H),2.62(2H),2.62(2H),2.86(1H),3.43(1H),3.44(1H),3.45(1H),3.59(1H),4.22(1H),4.25(1H),4.40(1H),5.57(1H),6.08(1H)
13C(100MHz) δ ppm:18.8(q),19.4(q),20.3(q),20.7(q),21.6(q),21.8(s),23.1(q),25.1(s),27.4(t),27.8(t),27.9(q),29.3(t),33.0(t),34.3(t),35.5(t),35.5(t),36.9(t),37.0(t),37.4(d),38.1(t),41.0(d),46.9(s),47.2(t),47.2(t),49.5(s),51.5(s),52.1(s),53.9(d),64.2(t),68.0(d),71.2(d),71.2(s),74.0(d),76.1(d),78.1(d),95.5(d),127.4(s),146.9(d),167.8(s),172.6(s),219.1(s)
【0013】
薄層クロマトグラフィー:
Rf 0.50(赤紫発色)
発色剤:5%硫酸エタノール
シリカゲル薄層(HPTLC RP-18F254 Art13724 メルク社製)
展開溶媒:90%メタノール
化合物2
【0014】
【化5】
【0015】
性状:無色粉末
融点:156.0 〜157.0 ℃
分子量:792
分子式:C42H64O14
比旋光度:[α] D 28=−9.2°(c=0.176,メタノール)
赤外部吸収スペクトル(KBr法):
νcm-1:3444, 2937, 1733, 1699, 1576, 1456, 1437, 1398, 1383, 1209, 1113, 1066, 1022
紫外部吸収スペクトル(CH3OH) :λmax 220nm(ε12000)
高分解能質量分析:
【0016】
核磁気共鳴スペクトル(CD3OD 中):
1H(500MHz)δ ppm:0.66(1H),0.92(3H,d),0.98(3H,s),1.07(3H,s),1.13(1H),1.17(1H),1.19(1H),1.30(3H,s),1.37(2H),1.38(1H),1.39(1H),1.42(1H),1.43(2H),1.53(1H),1.57(3H,s),1.58(1H),1.64(1H),1.66(1H),1.71(3H,s),1.72(2H),1.91(3H,s),1.96(1H),1.98(1H),2.12(1H),2.17(1H),2.35(1H),2.44(1H),2.50(1H),2.52(1H),2.57(1H),2.58(2H),2.87(1H),3.40(1H),3.41(1H),3.42(1H),3.58(1H),4.21(1H),4.23(1H),4.38(1H),5.56(1H),6.07(1H)
13C(125MHz) δ ppm:18.8(q),19.3(q),20.3(q),20.7(q),24.0(s),25.5(q),27.3(s),27.8(t),27.9(q),28.1(t),29.3(t),30.3(q),31.9(t),32.0(t),34.3(t),34.4(t),36.0(t),36.8(t),37.0(t),37.4(d),40.4(d),46.4(s),47.2(t),47.9(t),49.5(s),53.8(d),53.9(d),64.1(t),66.9(d),71.0(s),71.1(d),74.0(d),76.1(d),78.1(d),90.1(s),95.5(d),127.4(s),146.8(d),167.8(s),172.5(s),178.9(s),179.9(s)
【0017】
薄層クロマトグラフィー:
Rf 0.64(赤紫発色)
発色剤:5%硫酸エタノール
シリカゲル薄層(HPTLC RP-18F254 Art13724 メルク社製)
展開溶媒:90%メタノール
【0018】
次に、化合物(I)の製法について説明する。
サネカズラまたはその同属植物の葉または全草を、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール、アセトン等の親水性溶媒あるいはこれら親水性溶媒と水との混合溶媒等で抽出する。さらに、必要に応じて、該抽出液から溶媒を除去した残渣を、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール、アセトン等の親水性溶媒あるいはこれら親水性溶媒と水との混合溶媒、ジエチルエーテル、酢酸エチル、クロロホルムあるいはベンゼン等の有機溶媒等を単独または組み合わせて用いて抽出することにより、化合物(I)を含有する抽出物を得ることができる。
【0019】
該抽出物を、担体として、ダイヤイオンHP−20(登録商標;三菱化成社製)等のポーラスポリマー、セファデックスLH−20(登録商標;ファルマシアLKB バイオテクノロジー社製)等のセファデックス、順相系シリカゲル、逆相系シリカゲル、ポリアミド、活性炭またはセルロース等を用いたカラムクロマトグラフィーまたは分取高速液体クロマトグラフィーに付し、薄層クロマトグラフィー(例えば、展開溶媒:90%メタノール、発色剤:5%硫酸エタノール)あるいはアンドロゲン受容体結合阻害活性(後述の試験例参照)で目的成分を確認しながら分画精製することにより、化合物(I)を得ることができる。この際、各担体によるカラムクロマトグラフィー操作は、適宜、組み合わせ、反復して用いることが望ましい。また、必要に応じて、再結晶操作により精製することもできる。
【0020】
次に、化合物(I)の抗アンドロゲン作用について試験例で説明する。
試験例:アンドロゲン受容体結合阻害作用
本試験は、ジャーナル・オブ・ステロイド・バイオケミストリー誌(Journal of Steroid Biochemistry)、19巻,1141−1146頁(1983年)に記載の方法に準じて行った。
【0021】
a)アンドロゲン受容体溶液の調製
雄性シリアンハムスターを去勢し、16時間後に皮脂腺を摘出し、10mM−トリス塩酸緩衝液(pH7.4)、1.5mM−エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、1mM−ジチオスレイトール(DTT)、10mM−Na2 MoO4 および10%(V/V)グリセロールを含有する5〜20倍容量の溶液で上記の皮脂腺をホモジネートした。次いで、これを33,000rpm、0〜4℃で1時間遠心し、得られた上清をアンドロゲン受容体溶液として用いた。
【0022】
b)アンドロゲン受容体結合阻害活性の測定
1nM[3 H]R1881(メチルトリエノロン、86.0Ci/nmol)、1μMトリアムシノロンアセトニド、上記a)項で調製した受容体溶液および検体試料の混合溶液(全量150μl)を0℃で16時間インキュベートした後、0.5%量の活性炭および0.05%量のデキストランT−70を含有する溶液500μlを添加し、0℃で10分間放置し、次いで、3000rpmで10分間遠心して上清を得た。この上清300μlを採取し、液体シンチレーションカクテルと混合した後、液体シンチレーターを用いて受容体への[3 H]R1881の特異的結合量を測定し、得られたデータを次式に導入し、阻害率として阻害活性を求め、この阻害率から50%阻害濃度(IC50)を算出した。
【0023】
阻害率(%)=[(c−s)/c]×100
c:検体試料を添加しない場合の受容体蛋白と[3 H]R1881との特異的結合量
s:検体試料を添加した場合の受容体蛋白と[3 H]R1881との特異的結合量
結果を第1表に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
表から明らかなように、化合物(I)は、顕著なアンドロゲン受容体結合阻害作用を示した。
次に、化合物(I)を含有する組成物の剤型および投与量について説明する。
化合物(I)を含有する組成物の投与方法としては、経口投与、非経口投与、皮膚外用等いずれの方法も可能であり、特に限定されないが、育毛化粧料として頭皮への塗布等も含まれる。
【0026】
本発明による抗アンドロゲン剤の剤型としては、特に制限はなく、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、注射剤、内服液剤、坐剤、外皮用剤(リニメント剤、ローション剤、外用クリーム剤ないし軟膏剤)等があげられる。
製剤用組成物は、活性成分として、有効な量の化合物(I)を、薬理的に許容される担体と均一に混合して製造できる。薬理的に許容される担体としては、例えば、ソルビトール、ラクトース、グルコース、デキストリン、澱粉、乳糖、軽質無水けい酸、メタけい酸アルミン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール、脂肪酸エステル、グリセリン、ポリエチレングリコール、ゴマ油、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、ストロベリーフレーバー等が用いられる。
【0027】
投与量は、疾患の種類、症状、剤型、患者の年齢等の要因により異なるが、成人を対象とする場合、有効成分である化合物(I)は、経口投与では0.002〜25mg/日、坐剤では0.005〜25mg/日を1〜4回に分けて投与するのが適当である。また、外皮用剤では、化合物(I)を0.00001〜0.1重量%含有する製剤となし、これを症状に応じ1日数回塗布することにより投与することが好ましい。非経口投与では、0.001〜10mg/日の注射用製剤等とし、1〜4回に分けて投与するのが適当である。また、必要に応じて、これらの制限外の投与量を用いることもできる。
【0028】
化合物(I)は、化粧料成分として使用することも可能である。その場合は、化粧料一般に用いられる各種成分、すなわち、油脂類、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸、合成エステル類、アルコール類、界面活性剤、増粘剤、保湿剤、防腐剤、香料、顔料、薬剤、水等を配合することができる。化粧料の剤型は任意であり、例えば、可溶化系、乳化系、分散系などの剤型をとることができる。本発明における化粧料製品としては、トニック、ヘアクリーム、ムース、シャンプー、リンス、コンディショナー、スカルプトリートメントなどのスキンケア製品、口紅、ファンデーションなどのメイクアップ製品の剤型をとることもできる。
【0029】
以下に、本発明の実施例および参考例を示す。
【0030】
【実施例】
実施例1
サネカズラの乾燥葉5.0kgを、メタノール200Lで、室温攪拌下、16時間抽出し、次いで、抽出液の溶媒を減圧下留去することにより、メタノール抽出エキスを得た。この抽出エキスを60%メタノール含有水[メタノール濃度60(V/V)%を表す]62Lで抽出し、得られた抽出液の溶媒を減圧下留去した後、残渣をさらに水12.5Lに懸濁させ、ジエチルエーテル50Lで抽出した。ジエチルエーテル層を蒸発乾固させることにより、エーテル画分61.2gを得た。
【0031】
エーテル画分をシリカゲル(ヤトロン社製)カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム、クロロホルム−メタノール混合溶媒、次いでメタノールによって順次溶出した。得られた画分のうち、クロロホルム−メタノールの混合比が2:1および1:1である溶媒で溶出された画分を合わせ、これを逆相シリカゲル(ODSタイプ、富士デヴィソン化学社製)カラムクロマトグラフィーに付すことにより、90%メタノール含有水で溶出された画分A,620mgを得た。
【0032】
この画分300mgをセファデックスLH−20(ファルマシア社製)カラムクロマトグラフィーに付し、75%メタノール含有水で溶出した。得られたアンドロゲン受容体結合阻害活性を有する画分を逆相シリカゲル(ODSタイプ、ナカライテスク社製)カラムクロマトグラフィーに付すことにより、85%メタノール含有水で溶出された画分B,146mgを得た。
【0033】
画分B,38mgを分取高速液体クロマトグラフィー〔カラム:COSMOSIL 10C18(ナカライテスク社製50mmID × 250mm, 10μm ゲル)、展開溶媒:80%メタノール含有水〕に付すことにより、化合物1,12mgを得た。
【0034】
実施例2
実施例1で得られた画分A,300mgをセファデックスLH−20(ファルマシア社製)カラムクロマトグラフィーに付し、75%メタノール含有水で溶出した。得られたアンドロゲン受容体結合阻害活性を有する画分を逆相シリカゲル(ODSタイプ、ナカライテスク社製)カラムクロマトグラフィーに付すことにより、65%メタノール含有水で溶出された画分C,80mgを得た。
【0035】
この画分Cを分取高速液体クロマトグラフィー「カラム:Deverosil ODS-5 (野村化学社製、20mmID × 250mm, 5 μm ゲル)、展開溶媒:水:メタノール:アセトニトリル=26:40:34]に付すことにより、化合物2,25mgを得た。
【0036】
実施例3(リニメント剤)
乳鉢にエタノール100mlを採取し、化合物1,0.025mgを添加して溶解させ、これにトラガント50gを添加して混合した。次いでグリセリン30mlを添加して混合し、さらに精製水500mlを添加しながら混合して、糊状物となした。その後、さらに精製水を添加して全量を1000mlとし混合することにより、リニメント剤を製造した。
【0037】
実施例4(ローション剤)
化合物2,0.1mgをエタノール10mlに溶解させ、ポリエチレングリコール400,10mlを添加して充分に混和した。これにヒドロキシプロピルセルロース1gを添加して混合した後、精製水を添加して全量を100mlとなし、次いで真空ホモジナイザーで処理することにより、ローション剤を製造した。
【0038】
実施例5(ヘアリキッド)
上記の処方で、常法によりヘアリキッドを製造した。
【0039】
実施例6(頭髪用トニック)
上記の処方で、常法により頭髪用トニックを製造した。
【0040】
実施例7(外用クリーム剤ないし軟膏剤)
上記の処方で、常法により外用クリーム剤ないし軟膏剤を製造した。
【0041】
実施例8(坐剤)
上記の処方で、常法により成型して坐剤を製造した。
【0042】
実施例9(散剤)
上記の処方で、常法により散剤を製造した。
【0043】
実施例10(顆粒剤)
上記の処方で、常法により顆粒剤を製造した。
【0044】
実施例11(錠剤、コーティング錠および糖衣錠)
【0045】
上記の処方で、常法により錠剤を製造した。一方、このようにして得た錠剤の一部について、下記のコーティング処方(重量比)で、常法により水溶性被覆コーティング錠となした。
水溶性被覆コーティング処方:
ヒドロキシプロピルセルロース 4
ポリエチレングリコール6000 1
酸化チタン 0.3
タルク 0.5
精製水 94.2
【0046】
さらに、上記の錠剤の一部について、下記のサブコーティング処方およびカラーリング処方(重量比)で、常法により糖衣錠となした。
サブコーティング処方:
白糖 40.5
ゼラチン 0.5
アラビアゴム 1.4
沈降炭酸カルシウム 22
タルク 15.6
精製水 20
カラーリング処方:
白糖 7
酸化チタン 50
レーキ色素 39.5
精製水 3.5
【0047】
実施例12(硬カプセル剤)
製剤用組成物3mgに乳糖121mgおよびコーンスターチ50mgを添加して混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース16mgの水溶液を添加して練合した。次いで、押し出し造粒機を用いて、常法により顆粒を製造した。この顆粒をゼラチン硬カプセルに充填することにより、硬カプセル剤を製造した。
【0048】
参考例(製剤用組成物)
化合物1,2mgをエタノール100mlに溶解させ、これにデキストリン10mgを添加し充分に混和して均一物となし、次いで乾燥させることにより、製剤用組成物を得た。
【0049】
【発明の効果】
本発明により、抗アンドロゲン作用を有する新規トリテルペン酸誘導体および該化合物を含有する抗アンドロゲン剤が提供される。
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