JPS60242072A - 感熱記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、感熱記録ヘッドの支持構造を改良して印字性
能の向トを図った感熱記録装置に関する。

〔発明の技術的背景〕

ファクシミリ装置等に用いられる感熱記録装置は、一般
に感熱記録ヘッドの表面側に発熱素子列を配設し、この
発熱素子列にプラテンローうで記録紙を圧接することに
より感熱記録を行なうように構成されている。第１図は
その構成の一例を示す斜視図である。同図において１は
表面に発熱素子列２が配設された感熱記録ヘッドであり
、この感熱記録ヘッド１はへラドベース３に固定されて
いる。このヘッドベース３の両端部にはそれぞれ支軸４
が設けてあり、これらの支軸４は筺体５に設けられた支
持凹部６に係合され、これにより感熱記録ヘッド１の発
熱素子列２の配列方向く図中Ｘ方向）およびこの配列方
向と直交する方向（図中ｙ方向）の位置がそれぞれ設定
されている。また、ヘッドベース３の裏面側には支持片
７および板ばね８がそれぞれ配設されており、支持片７
によりヘッドベース３の後端側の中央部が支持され、か
つ板はね８によりヘッドベース３の前端側の中央部が弾
性支持されている。しかして、感熱記録ヘッド１の姿勢
は、第２図イに示す如く支持片７を支点として板はね８
の変形量に応じて揺動する。

そして、以上のように支持された感熱記録ヘッド１の発
熱素子列２には、第１図に二点鎖線で示す如く記録紙９
を挟持した状態でプラテンロー５１０が配設される。こ
のときのプラテンローラ１０と感熱記録ヘッド１との圧
接力は、上記板はね８の弾性復元力により与えられる。

ところで、この種の構造の感熱記録装置において、安定
した印字濃度を得るための要件としては、（１）発熱素
子列とプラテンローラとの圧接位置の位置精度を高く設
定する。（′２Ｊプラテンローラによる発熱素子列の配
列方向の圧接力分布を均一に保つ。

（３）印字に最適な圧接力を与える。（４）感熱記録ヘ
ッドの剛性および平面度を確保する。があげれる。

このうち、（２１の圧接力分布の均一化については、前
記第１図の装置の場合、発熱素子列２の配列方向の中央
位置を板はね８で支持して、この点を中心に感熱記録ヘ
ッド１の両端に均等なモーメントを働かせることにより
達成している。また、（３）の最適な圧接力の確保につ
いては板ばね８のばね力を適宜選定することにより達成
し、さらに（４）の剛性および平面度の確保については
感熱記録ヘッド１を剛性の高いヘッドベース３に固定す
ることにより達成している。

一方（１）の発熱素子列２とプラテンローラ１０との圧
接位置精度の確保は、次のような位置決めを行なうこと
により達成している。すなわち、先ずＸ方向の位置をヘ
ッドベース３の支軸４を筺体５の支持凹部６に係合させ
ることにより決定し、またｙ方向および２方向の位置を
支持片７の当接位置、板ばね８の支持位置および弾性力
を適宜定めて感熱記録ヘッド１の姿勢を設定することに
より達成している。

（背景技術の問題点〕 ところが、この様な従来の装置は、上記したように感熱
記録ヘッド１の姿勢を支持片７の位置および板ばね８の
変位量により設定しているため、（１）板はね８の変形
量のバラツキや記録紙９の走行負荷の変動等により感熱
記録ヘッド１が支持片７を支点として例えば第２図の二
点鎖線イに示す如く揺動し、これにより感熱記録ヘッド
１にプラテンローラ１０の支軸に対する位置がＺ方向ば
かりでなくｙ方向にも変化して発熱素子列２とプラテン
ローラ１０との圧接位置が相互にずれ、この結果印字濃
度の変動を招（。

（２）上記感熱記録ヘッド１の位置の変化により、発熱
素子列２に対するプラテンローラ１０の圧接力の作用方
向が変化し、これにより圧接力が低下して印字濃度の低
下を招き、これが上記圧接位置のず゛れと相まって結果
的に印字不良となる。

（３）　高精度の位置決めを行なうためには板はね８の
変形量ばかりでなく、支持片７の部品精度を高く設定し
かつ位置を正確に設定しなければならないため、組立て
および調整が離しく作業に多くの時間と手間を必要とす
る。また、部品価格が高価となる。等の欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、感熱記録ヘッドの発熱素子列に対するプラテ
ンローラの圧接位置および圧接力の作用方向を常に一定
に保つようにして印字濃度を安定化し、かつ感熱記録ヘ
ッドの姿勢を決定する部品数を減らして調整を簡単にし
て正確に行なえるようにした感熱記録装置を提供するこ
とを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は、上記目的を達成するために、一方面に発熱素
子列が配設された感熱記録ヘッドの他方面のヘッド重心
を通る位置に前記発熱素子列の配列方向と直交する方向
に支持部が線状接触する弾性支持体を設けるとともに、
感熱記録ヘッドとプラテンローラとの相対位置をヘッド
の厚み方向のみに移動可能に保持する保持部を設け、こ
れらの弾性支持体および保持部により上記感熱記録ヘッ
ドを支持することにより、感熱記録ヘッドの姿勢の変化
をヘッドの厚み方向のみに規定するようにしたものであ
る。

〔発明の実施例〕

第３図は本発明の一実施例における感熱記録装置の構成
を示すものである。尚、同図において第１図と同一部分
には同一符号を付して詳しい説明は省略する。

感熱記録ヘッド１を固定したヘッドベース３の裏面側に
は、断面形状がく字形に形成された弾性支持体としての
板はね２０が配設されている。この板ばね２０は、一枚
の平板状を成す板ばねの中央位置を折曲形成し、これに
より支持部としての折曲部２１に変形力を加えたときの
両翼の変形邑が均等になるように構成したものである。

そしてこの板はね２０は、折曲部２１がヘッドベース３
の重心位置、つまり第４図ではヘッドベース３の中心位
置に線接触するように配設される。このとき、上記へラ
ドベース３の板ばね２０との当接位置には溝３８が穿設
されており、この溝３ａに板ばね２０の折曲部２１を係
合させることにより、ヘッドベース３と板ばね２０との
接触位置がずれないようにしている。尚、図示していな
いが、板ばね２０の両端部はそれぞれ感熱記録装置の筐
体に固定される。

一方、筺体５のへラドベース３の両端部と対向する側面
部には、ヘッドベース３の厚さ方向を長手方向とした溝
状の支持凹部６が設けてあり、これらの支持凹部６にヘ
ッドベース３の両端部に設けられた支軸４が係合される
。ここで、上記支持凹部６の幅は支持軸４の外径よりも
若干大きく設定され、また深さは底部に支軸４の先端が
接するように定められる。したがって、感熱記録ヘッド
１は発熱素子列２の配列方向およびこの配列方向と直交
する方向への移動が規制され、ヘッドベース３の厚さ方
向のみに移動可能となる。

この様な構成であるから、感熱記録ヘッド１の発熱素子
列２に当接するようにプラテンローラ１０を配設し、こ
の状態で例えば感熱記録ヘッド１側を上方に押しあげる
ことにより発熱素子列２とプラテンローラ１０とを圧接
さぜると、板はね２０はへラドベース３に対し、その重
心位置で発熱素子列２の配列方向と直交する方向に線接
触しており、しかもへラドベース３の支軸４と筺体５の
支持凹部６との係合により発熱素子列２の配列方向およ
びこの方向と直交する方向への移動が規制されているた
め、感熱記録ヘッド１は第５図の口に示す如く常に水平
状態を保持したままヘッドベース３の厚さ方向のみに移
動する。したがって、仮に板ばね２０の変形力にバラツ
キがあったり、また記録紙９の走行負荷が変動したとし
ても、感熱記録ヘッド１の姿勢は水平状態を保持したま
ま垂直方向に移動するだけで、従来のように揺動するこ
とがなく、この結果発熱素子列２とプラテンローラ１０
との接触位置および圧接力の作用方向は常に一定に保た
れる。したがって、印字濃度の変化は、ヘッドベース３
の厚さ方向（２方向）の位置変化に伴う圧接力の変化の
みに依存することになり、この結果印字濃度は従来と比
較して大幅に安定化する。また、板ばね２０の変形力は
両翼とも等しく、折曲部がヘッドベース３の重心位置に
当接しているので、感熱記録ヘッド１には発熱素子列２
の全域に渡って均一な圧力が印加されることになる。し
たがって、配録紙９の幅方向における印字濃度の変化も
生じない。さらに、本実施例では感熱記録ヘッド１を実
質的に板はね２０のみで支持しているので、板ばね２０
の弾性特性の精度のみを管理すればよく、この結果板ば
ね８と支持片７とを使用した従来の８１ｉ１に比べて部
品管理が容易になり、かつ部品価格を安価にすることが
できる。また、本実施例では感熱記録ヘッド１の姿勢を
板ばね２０だけで決めることができるため、姿勢の調整
を簡単かつ正確に行なうことができる。

尚、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。

例えば、板ばねの構成は第６図に示すごとく発熱素子列
の配列方向と直交する方向にばね片６１．６１があるも
のであってもよい。その他、弾性支持体の構成や保持部
の構成などについても本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施できる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明は、一方面に発熱素子列が配
設された感熱記録ヘッドの他方面のヘッド重心を通る位
置に前記発熱素子列の配列方向と直交する方向に支持部
が線状接触する弾性支持体を設けるとともに、感熱記録
ヘッドとプラテンローラとの相対位置をヘッドの厚み方
向のみに移動可能に保持する保持部を設け、これらの弾
性支持体および保持部により上記感熱記録ヘッドを支持
することにより、感熱記録ヘッドの姿勢の変化をヘッド
の厚み方向のみに限定するようにしたものである。

したがって、本発明によれば、感熱記録ヘッドの発熱素
子列に対するプラテンローラの圧接位置および圧接力の
作用方向を常に一定に保つことができて印字濃度を安定
化し、かつ感熱記録ヘッドの姿勢を決定する部品数を減
らして感熱記録ヘッドの姿勢の調整を簡単にして正確に
行なうことができる感熱記録装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の感熱記録装置の構成を示す
もので、第１図はその斜視図、第２図は第１図のＩ−Ｉ
矢視断面図、第３図〜第５図は本発明の一実施例におけ
る感熱記録装置の構成を示すもので、第３図はその斜視
図、第４図は第３図の■−■矢視断面図、第５図は第３
図の■−■矢視断面図、第６図は本発明の他の実施例に
おける板ばねの構成を示す斜視図である。 １・・・感熱記録ヘッド、２・・・発熱素子列、３・・
・ヘッドベース、４・・・支軸、５・・・筐体、６・・
・支持凹部、９・・・記録紙、１０・・・プラテンロー
ラ、２０・・・板ばね。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）感熱記録ヘッドの一方面に配設された発熱素子列
   にプラテンローラで記録シートを圧接させて感熱記録を
   行なう感熱記録装置において、前記感熱記録ヘッドの他
   方面のヘッド重心を通る位置に前記発熱素子列の配列方
   向と直交する方向に支持部が線状接触する弾性支持体と
   、前記感熱記録ヘッドの前記プラテンローラとの相対位
   置をヘッドの厚み方向のみに移動可能に保持する保持部
   とを設け、これらの弾性支持体および保持部により前記
   感熱ヘッドを支持するようにしたことを特徴とする感熱
   記録装置。 （２感熱記録ヘッドの弾性支持体との接触部にガイド溝
   を設け、このガイド溝に弾性支持体の線状をなす支持部
   を係合するようにしたことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の感熱記録装Ｍ０